JP2007287837A - ヒートシンクファン装置 - Google Patents

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貴成 大槻
Masahiro Ishikawa
雅裕 石川
Kazuhiro Inai
一博 井内
Makoto Fujiwara
誠 藤原
Yukiya Akase
超哉 赤瀬
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Abstract

【課題】ネジなどの部品を使用することなく、また装置ケースの変形を招くことなくヒートシンクを装置ケースに取り付けられるようにする。さらに、高い生産性を実現できるようにする。
【解決手段】上壁11が下になるように装置ケース1を置き、その上方から放熱フィン22を下にしてヒートシンク2を装置ケース1内に差し入れる。そして2つの側壁12a,12bを外方へ押し広げ、ヒートシンク2の突片23a,23bと装置ケース1の凹部122a,122bを係合させる。冷却ファン3を上方から装置ケース1内に差し入れ、固定ピンPによって冷却ファン3を装置ケース1に固定する。これにより2つの側壁12a,12bが外方に開くことが同時に阻止され、ヒートシンク2が装置ケース1から外れることが一層防止される。
【選択図】図2

Description

本発明はヒートシンクファン装置に関し、より詳細にはヒートシンクと冷却ファンとが装置ケース内に取り付けられたヒートシンクファン装置に関するものである。
CPU(Central Processing Unit)などの電気部品において発熱による誤作動や能力低下を防止するために、電気部品を冷却する手段が一般に電気部品と共に取り付けられている。このような冷却手段としてヒートシンクファン装置がこれまでから広く用いられている。ヒートシンクファン装置は一般に、発熱する電気部品に着接して放熱を促進させるヒートシンクと、ヒートシンクを空冷するための冷却ファンとが装置ケースに収納されてなる。
ヒートシンクを装置ケースに取り付ける方法として、例えばヒートシンクと装置ケースをネジで固定する方法(例えば特許文献1など)、あるいは装置ケースの外側に突出部を形成し、ヒートシンクに環状部を形成し、突出部に環状部をはめ入れることによって、ヒートシンクと装置ケースを固定する方法(例えば特許文献2)などがこれまで用いられてきた。
特開2004−235654号公報 特開平7−211829号公報
しかしながら、ヒートシンクと装置ケースをネジで固定する方法によれば、両者を確実に固定することができるが、複数箇所をネジ止めする作業が必要となり生産性を向上させることが困難である。またネジが別途必要となり部品点数が増える。
また突出部に環状部をはめ入れてヒートシンクと装置ケースを固定する方法では、装置ケースの外側にヒートシンクの重量による大きな力が加わるため装置ケースが変形することがある。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネジなどの部品を使用することなく、また装置ケースの変形を招くことなくヒートシンクを装置ケースに取り付けられるようにすることにある。さらに、高い生産性を実現できるようにすることにある。
また本発明の目的は、大きな衝撃を受けてもヒートシンクが装置ケースから外れないようにすることにある。
そしてまた本発明の目的は、冷却ファンによって装置ケース内に空気が吸い込まれる際の風音を抑えることにある。
さらに、本発明の目的は、冷却ファンのリード線が小さく輪状にした状態で収納されるのを防止するとともに、装置を梱包箱から取り出す時や発熱体に取り付ける時などに、リード線が装置ケースから外れ出るのを防止することにある。
前記目的を達成するため本発明に係るヒートシンクファン装置では、発熱体に着接されるヒートシンクと、このヒートシンクを空冷するための冷却ファンとを装置ケース内に取り付け、ヒートシンクの側面から外方へ突出した突片と、装置ケースの側壁に形成された凹部とを係合させることによって、ヒートシンクを装置ケースに取り付けることを特徴とする。
ここで、CPUなどの発熱体に冷却風を直接供給すると同時に、近接する他の発熱体にも冷却風を供給する観点から、冷却ファンをヒートシンクの側方に取り付け、ヒートシンクの側面から冷却風を供給するようにするのが好ましい。
また装置ケースとして、上壁と、この上壁の向かい合う側端から垂下する2つ側壁とを有するものを用い、この2つの側壁を外方へ押し広げることにより、ヒートシンクの突片を装置ケースの凹部に係合させるようにしてもよい。さらに組立作業の効率を高めると同時にヒートシンクの装置ケースへの固定を強固にする観点から、前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間を固定し、他方の端部のみを外方へ押し広げられるようにするのが好ましい。なお、本明細書における上下は、特に断りのない限り、ヒートシンクの着接面を下方にして装置を載置したときの上下を意味するものとする。
組立作業の効率を高めるとともにヒートシンクの装置ケースへの固定を強固にする観点から、冷却ファンを装置ケースに取り付けることによって、装置ケースの側壁を外方へ押し広げることが阻止されるようにするのが好ましい。具体的には装置ケースに、下辺から切欠くように形成された吸気用開口を有する前壁をさらに設け、冷却ファンの吸気口が前壁の吸気用開口と一致するように、冷却ファンを装置ケースに配置し、前壁の、吸気用開口を介して向かい合う2つの下端部と、冷却ファンとを固定具によって接合することによって、装置ケースの側壁が外方へ押し広げられることを阻止するようにしてもよい。ここで、前記2つの側壁を外方へ押し広げやすくする観点から、前壁の吸気用開口の外縁に、吸気用開口の中心から上壁側の両角に向かうスリットを形成するのが好ましい。
また、冷却ファンによって装置ケース内に空気が吸い込まれる際に生じる風音を抑え、吸気量を増加させる観点から、吸気用開口の内周面に、外方に向かって拡径する傾斜面を形成するのが好ましい。さらには吸気用開口の内周面に形成された傾斜面が、冷却ファンの吸気口に形成された傾斜面と連続するようにするのが好ましい。
ヒートシンクとして、板状の基部と、基部上に形成された複数の放熱フィンとを備え、基部の対向する側面に突片が形成されたものを用い、装置ケースとして、前記2つの側壁の下部にそれぞれ凹部が形成されたものを用いてもよい。このとき、前記2つの側壁の下端にフランジ部を形成し、側壁の内壁面からフランジ部の内部へ進入する形で凹部を形成してもよい。さらに、前記2つの側壁の外方への押し広げ量が小さくても突片と凹部が係合できるようにする観点から、フランジ部の底面に、凹部に繋がる切欠きを形成するのが好ましい。
前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間は固定され、他方の端部のみが外方へ押し広げることが可能とされた装置ケースを用いる場合、前記切欠きの平面形状は、固定された側壁間側に行くに従って外方へ拡がる形状が好ましい。またヒートシンクに形成する突片の形状は略台形状で、突片の、固定された側壁側の突出量を、固定されていない側壁側の突出量に対して少なくした形状が好ましい。
冷却ファンのリード線が小さく輪状にした状態で収納されるのを防止するとともに、装置を梱包箱から取り出す時や発熱体に取り付ける時などに、リード線が装置ケースから外れ出るのを防止する観点から、リード線を掛止するための掛止部を装置ケースの側壁の外面に形成するのが好ましい。
組立て誤差や取付け誤差による発熱体とヒートシンクの密着不良を抑える観点から、凹部の内上壁の、幅方向略中央に凸条を形成し、ヒートシンクが凸条を支点として若干揺動可能にしておくのが好ましい。
本発明のヒートシンクファン装置では、ヒートシンクの側面から外方へ突出した突片と、装置ケースの側壁に形成された凹部とを係合させることによって、ヒートシンクを装置ケースに取り付けるようにしたので、ネジなどの部品を使用する必要がなく高い生産性を実現できる。また装置ケースの変形を招くことがなく、ヒートシンクの装置ケースからの外れが効果的に抑えられる。
また冷却ファンをヒートシンクの側方に取り付け、ヒートシンクの側面から冷却風を供給するようにすると、CPUなどの発熱体に冷却風を直接供給できるようになる。また、近接する他の発熱体にも冷却風を供給できるようになり、電気機器などの筺体内に配設される冷却ファンの数を少なくできる。
装置ケースとして、上壁と、この上壁の向かい合う側端から垂下する2つ側壁とを有するものを用い、この2つの側壁を外方へ押し広げることにより、ヒートシンクの突片を装置ケースの凹部に係合させるようにした場合、前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間を固定し、他方の端部のみを外方へ押し広げられるようにすると、組立作業の効率を高めることができると同時にヒートシンクの装置ケースへの固定を強固にできるようになる。
冷却ファンを装置ケースに取り付けることによって、装置ケースの側壁を外方へ押し広げることが阻止されるようにすると、組立作業の効率が向上し、ヒートシンクの装置ケースへの固定を強固にできるようになる。
また、吸気用開口の内周面に、外方に向かって拡径する傾斜面を形成すると、装置ケース内に空気が吸い込まれる際に生じる風音が効果的に抑えられる。また吸気量が増加する。吸気用開口の内周面に形成された傾斜面を、冷却ファンの吸気口に形成された傾斜面と連続するように形成すると、前記の風音が一層抑えられ吸気量も一層増加する。
ヒートシンクとして、板状の基部と、基部上に形成された複数の放熱フィンとを備え、基部の対向する側面に突片が形成されたものを用い、装置ケースとして、前記2つの側壁の下端にフランジ部を形成し、側壁の内壁面からフランジ部の内部へ進入する形で凹部が形成されたものを用いた場合に、フランジ部の底面に、凹部に繋がる切欠きを形成すると、前記2つの側壁の外方への押し広げ量が小さくても突片と凹部が係合できるようなる。
前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間は固定され、他方の端部のみが外方へ押し広げることが可能とされた装置ケースを用いる場合、前記切欠きの平面形状は、固定された側壁間側に行くに従って外方へ拡がる形状とする、またヒートシンクに形成する突片の形状は略台形状で、突片の、固定された側壁間側の突出量を、固定されていない側壁間側の突出量に対して少なくした形状とすると、突片と凹部を係合させるための、前記2つの側壁の外方への押し広げ量を一層小さくできるようなる。
また、冷却ファンに電流を供給するリード線を掛止するための掛止部を、装置ケースの側壁の外面に形成すると、冷却ファンのリード線を小さく輪状にした状態で収納するのを防止でき、リード線の折れ曲がりが抑えられる。また、装置を梱包箱から取り出す時や発熱体に取り付ける時などに、リード線が装置ケースから外れ出るのを防止できる。
凹部の内上壁の、幅方向略中央に凸条を形成し、ヒートシンクが凸条を支点として若干揺動可能としておくと、組立て誤差や取付け誤差による発熱体とヒートシンクの密着不良が抑えられる。
以下、本発明に係るヒートシンクファン装置について図に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明に係るヒートシンクファン装置の一実施形態を示す。図1のヒートシンクファン装置Dは、装置ケース1とヒートシンク2、冷却ファン3とを備える。なお、この図では、ヒートシンクファン装置Dの組立を同時に説明するため、ヒートシンクファン装置Dを上下逆にして描いてある。
装置ケース1は、上壁11と、上壁11の向かい合う側端に上壁11に対して垂直に形成された2つの側壁12a,12bと、前壁13とを有する。2つの側壁12a,12bの下端(この図では上端)にはフランジ部121a,121bが形成され、その表面にはヒートシンクファン装置Dを発熱体(不図示)に取り付けるための、雌ネジが螺刻された4本の円筒部15が形成されている。またフランジ部121a,121bには、側壁12a,12bの内側面からフランジ部の内部に進入する形で凹部122a,122b(凹部122bは図3に図示)が形成されている。
凹部122aの内上壁(この図では凹部の下面)の、幅方向中央に凸条123が形成されている。凹部122a,122bにヒートシンク2の突片23a,23bが係合したときに、ヒートシンク2は凸条123を支点として若干揺動可能となる。これにより、組立て誤差や取付け誤差によって発熱体に対してヒートシンク2の着接面が傾いていた場合であって、ヒートシンク2が揺動することによって発熱体と隙間なく着接することができるようになる。なお、ヒートシンク2と発熱体との間には通常、熱伝導性に優れたシリコン樹脂等の熱伝導材を介在させる。
図1において、2つの側壁12a,12bの後端部には、細長い板状の接続部材14が接続し、2つの側壁12a,12bの一方の端部が外方に開くのを阻止している。なお、2つの側壁12a,12bが外方へ開きやすくするためには接続部材14は無い方がよいが、後述するように、ヒートシンク2を装置ケース1に取り付けた後に、ヒートシンク2が装置ケース1から外れないようにするためには、2つの側壁12a,12bが外方へ開かないようにする必要がある。側壁12a,12bを外方へ押し広げやすくすることと、ヒートシンク2が装置ケース1から外れないようにすることの両方を満足させ、同時に高い生産性を得るには、2つの側壁12a,12bの一方の端部間を接続部材14で固定し、他方の端部のみが外方へ広がるようにするのがよい。側壁12a,12bの外方へ広がる方の端部間の固定については後述する。
一方、前壁13には吸気用開口131が形成され、2つの側壁12a,12bが外方に開くことを可能としている。この吸気用開口131には、開口中心から上壁側の両角に向かってスリット133が形成されている。このスリット133によって2つの側壁12a,12bが外方へ押し広げやすくされている。また前壁13の、吸気用開口131を介して向かい合う下端部(この図では上端部)には貫通孔134が形成されている。なお、装置ケース1を構成する上壁11と、2つの側壁12a,12b、前壁13、接続部材14とは一体に成形されてなる。もちろんそれぞれを別体として作製し接合しても構わないが、生産性等を考慮すれば一体成形するのが望ましい。
またヒートシンク2は、板状の基部21と、基部21上に形成された複数の放熱フィン22とを備える。基部21の下面(この図では上面)には、不図示の発熱体と密着する円筒状の着接部24が形成され、基部21の対向する側面には、板状の突片23a,23bが形成されている。
ヒートシンク2を装置ケース1に取り付ける場合には、図2(a)に示すように、上壁11が下になるように装置ケース1を置き、その上方から放熱フィン22を下にしてヒートシンク2を装置ケース1内に差し入れる。すると、図3に示すように、装置ケース1のフランジ部121a,12abにヒートシンク2の突片23a,23bが当接して、ヒートシンク2は装置ケース1上に担持される。次に図3(b)に示すように、2つの側壁12a,12bに外力を加えてそれぞれを外方へ押し広げる。すると、フランジ部121a,121bと突片23a,23bの当接状態が解消され、ヒートシンク2は自重によって装置ケース1内に落ちる。そして図3(c)に示すように、2つの側壁12a,12bを外方へ押し広げていた外力をなくすと、装置ケース1の側壁12a,12bは弾性によって元の状態に戻り、ヒートシンク2の突片23a,23bが装置ケース1の凹部122a,122bに係合する。これにより、装置ケース1を上下を逆にした通常の使用状態としても、ヒートシンク2は装置ケース1から外れることなくしっかりと保持されるようになる。
図2(b)に示すように、ヒートシンク2を装置ケース1に取り付けた後、冷却ファン3を装置ケース1に取り付ける。冷却ファン3もヒートシンク2と同様に、装置ケース1の上方から装置ケース1内に差し入れる。冷却ファンを装置ケース1内に装着すると、冷却ファン3の筺体に形成された貫通孔34と、前壁13に形成された貫通孔134とがちょうど重なるようになる。そして貫通孔34と貫通孔134を挿通するように固定ピンPを取り付ける。これにより、冷却ファン3が装置ケース1に固定されるとともに、2つの側壁12a,12bが外方に開くことも同時に阻止され、ヒートシンク2が装置ケース1から外れることが一層防止される。
ヒートシンク2の突片23a,23bと側壁12a,12bの凹部122a,122bとを係合させるための、装置ケース1の側壁12a,12bを外方へ広げる量を小さくするには、装置ケース1のフランジ部121a,121bの底面(図では上面)に切欠きを形成することが推奨される。例えば図4(a)に示すように、接続部材14によって側壁12a,12b間が固定された方向に向かって直線的に大きくなる三角形状の切欠き16a,16bを、フランジ部121a,121bの底面に凹部122a,122bに繋がるように形成する。そして同図(b)のように、側壁12a,12bの前壁側の端部をそれぞれ外方へ押し広げると、接続部材14との接続部を中心として側壁12a,12bは弾性変形する。同図(c)に示すように、このとき、ヒートシンク2の突片23a,23bとフランジ部121a,121bとの当接状態を解消させるための、側壁12a,12bの外方への広げ量は、切欠き16a,16bがない場合に比べて小さな量に抑えることができる。また、切欠き16a,16bを形成することによって、ヒートシンク2の突片23a,23bとフランジ部121a,121bとの当接状態が解消しヒートシンク2が自重によって落下した時、凹部122a,122bの内上壁によって突片23a,23bが受け止められるので、ヒートシンク2の放熱フィン22が装置ケース1の上壁11と接触することも防止されるようになる。
フランジ部121a,121bに形成する切欠きの形状は、ヒートシンク2の突片23a,23bとフランジ部121a,121bとの当接状態を解消させるための、側壁12a,12bの外方への広げ量を小さくできる形状であれば、特に限定はなく、ヒートシンク2の突片23a,23bの形状や装置ケース1の側壁12a,12bの変形状態、さらには突片23a,23bと凹部122a,122bの係合状態を安定に維持する観点などから適宜決定すればよい。例えば図5に示すように、装置ケース1の側壁12a,12bが両端部ともに外方へ押し広げることができ、そしてヒートシンク2の突片23a,23bが四角形状の場合であれば、切欠き17a,17bの形状は、凹部122a,122bと同じ幅で凹部122a,122bよりも奥行きを短くした四角形とすればよい。このような形状の切欠き17a,17bをフランジ部121a,121bに形成することによって、同図(b)、(c)に示すように、側壁12a,12bの外方への広げ量を、切欠き17a,17bがない場合に比べて小さな量に抑えられるようになる。
また、ヒートシンク2の突片23a,23bとフランジ部121a,121bとの当接状態を解消させるための、側壁12a,12bの外方への広げ量を小さくすることは、突片23a,23bの形状を工夫することによっても実現される。例えば図6に示すように、側壁12a,12bの一方の端部が接続部材14で固定され、前壁側の端部のみが外方へ押し広げることができる装置ケース1の場合には、突片23a,23bの平面形状を、固定された側壁端部側の突出量を、固定されていない側壁端部側の突出量よりも少なくした略台形状とする。これにより、図7(a)に示すように、側壁12a,12bの外方への広げ量を小さくても、ヒートシンク2の突片23a,23bとフランジ部121a,12abとの当接状態を解消できるようになる。さらに同図(b)に示すように、切欠き17a,17bをフランジ部121a,121bに形成すれば、側壁12a,12bの外方への広げ量は一層小さく抑えられるようになる。
ところで、空気が吸い込まれる際に生じる風音を抑えるとともに、吸気量を増加させる観点から、図1に示すように、冷却ファン3の吸気口31の内周面には通常、外方に向かって拡径した傾斜面32が形成されている。しかし、冷却ファン3を取り付けた装置ケース1の吸気用開口131の内周面に、同様の傾斜面が形成されていないと、吸気用開口131において風音が生じることがある。そこで、装置ケース1の吸気用開口131の内周面にも、外方に向かって拡径した傾斜面132を形成することが推奨される。さらには、装置ケース1の吸気用開口131の傾斜面132と冷却ファン3の傾斜面32とを連続させるのが好ましい。このようにすることによって風音が一層低減され、吸気量が一層増大する。傾斜面の角度は冷却ファン3の大きさや吸気量などから適宜決定すればよい。
また、冷却ファン3が装置ケース1に装着された後、冷却ファン3から延出しているリード線は、小さな輪状にされて冷却ファン3のインペラ33間の空間に押入されていた。しかし、ヒートシンクファン装置Dを梱包箱から取り出す時や発熱体に取り付ける時などにインペラ33間からリード線が外れ出ることがあった。このようにリード線が外れ出ると、自動化された生産工程では生産ラインが止まる原因となる。またリード線を小さな輪状とすると、リード線を配線する際に真っ直ぐに伸ばしにくくなる。そこで、リード線を掛止するための掛止部を装置ケース1の側壁の外面に形成するのが望ましい。図8に、掛止部が形成された装置ケースの一例を示す斜視図を示す。
図8(a)はヒートシンクファン装置Dの前側から見た斜視図、同図(b)は後側から見た斜視図である。このヒートシンクファン装置Dでは、装置ケース1の一方の側壁12bの外面に2つのフック(掛止部)18a,18bと切込み(掛止部)18cが形成されている。もう一方の側壁12aの外面にも同様にフック18e,18fと切込み18dが形成されている。図8(a)に示すように、装着された冷却ファン3から延出した2本のリード線Lは、側壁12bのフック18aとフック18b、切込み18cに掛止され、側壁12bに沿って前から後へと巻き付けられる。そして同図(b)に示すように、リード線Lは、側壁12bの切込み18cと側壁12aの切込み18dに押入されることによって装置ケース1の後面で側壁間に懸架され、側壁12aの切込み18dを越した所で、リード線Lの終端に取り付けられたコネクタCが位置している。リード線Lが長い場合には、側壁12aのフック18e、フック18fを用いてリード線Lを掛止すればよく、リード線Lがさらに長い場合には、上記と同様にして装置ケース1の外周に複数回巻き付ければよい。
図9に、側壁の外面に掛止部を設けたヒートシンクファン装置の他の実施形態を示す。この図のヒートシンクファン装置では、装置ケース1(図8に図示)の一方の側壁12bの外面にフック18g,18h,18iが形成され、装置ケース1に装着された冷却ファンから延出したリード線Lは、これらのフック18g,18h,18iに「8」字状に巻き付けられている。このように、装置ケース1の一方の側壁12bにリード線Lを巻き付け保持しておいてもよい。
もちろん、リード線Lが装置ケース1の外面に固定されている限りその固定方法に特に限定はなく、前記固定方法のほか従来公知の固定方法を用いることができる。
本発明に係るヒートシンクファンの一例を示す概説図である。 本発明に係るヒートシンクファンの組立工程図である。 ヒートシンクの装置ケースへの取り付けを説明する図である。 フランジ部に切欠きを形成した場合の、ヒートシンクの装置ケースへの取り付けを説明する図である。 接続部材のない装置ケースの場合の、切欠きの形状とヒートシンクの取り付けを説明する図である。 他の形状の突片を備えたヒートシンクの底面図である。 図6のヒートシンクの装置ケースへの取り付けを説明する図である。 装置ケースの側壁の外面に形成された掛止部とリード線の掛止状態を説明する図である。 装置ケースの側壁の外面に形成された掛止部とリード線の他の掛止状態を説明する図である。
符号の説明
1 装置ケース
2 ヒートシンク
3 冷却ファン
D ヒートシンクファン装置
L リード線
P ピン(固定具)
11 上壁
12a,12b 側壁
13 前壁
14 接続部材
16a,16b 切欠き
17a,17b 切欠き
18a,18b,18e,18f フック(掛止部)
18c,18d 切込み部(掛止部)
18g,18h,18i フック(掛止部)
21 基部
22 放熱フィン
23a,23b 突片
31 吸気口
32 傾斜面
121a,121b フランジ部
122a,122b 凹部
131 吸気用開口
132 傾斜面

Claims (16)

  1. 発熱体に着接されるヒートシンクと、このヒートシンクを空冷するための冷却ファンとが装置ケース内に取り付けられたヒートシンクファン装置において、
    ヒートシンクの側面から外方へ突出した突片と、装置ケースの側壁に形成された凹部とを係合させることによってヒートシンクを装置ケースに取り付けたことを特徴とするヒートシンクファン装置。
  2. 冷却ファンをヒートシンクの側方に取り付け、ヒートシンクの側面から冷却風を供給する請求項1記載のヒートシンクファン装置。
  3. 前記装置ケースが、上壁と、この上壁の向かい合う側端から垂下する2つ側壁とを有してなり、この2つの側壁を外方へ押し広げることにより、ヒートシンクの突片を装置ケースの凹部に係合させる請求項1又は2記載のヒートシンクファン装置。
  4. 前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間は固定され、他方の端部のみが外方へ押し広げることが可能とされた請求項3記載のヒートシンクファン装置。
  5. 冷却ファンを装置ケースに取り付けることによって、装置ケースの側壁を外方へ押し広げることが阻止される請求項3又は4記載のヒートシンクファン装置。
  6. 装置ケースが、下辺から切欠くように形成された吸気用開口を有する前壁をさらに備え、冷却ファンの吸気口が前壁の吸気用開口と一致するように、冷却ファンが装置ケースに配置され、前壁の、吸気用開口を介して向かい合う2つの下端部と、冷却ファンとを固定具によって接合することによって、装置ケースの側壁が外方へ押し広げられることが阻止される請求項5記載のヒートシンクファン装置。
  7. 前壁の吸気用開口の外縁に、吸気用開口の中心から上壁側の両角に向かうスリットが形成されている請求項6記載のヒートシンクファン装置。
  8. 吸気用開口の内周面に、外方に向かって拡径する傾斜面が形成されている請求項6又は7記載のヒートシンクファン装置。
  9. 吸気用開口の内周面に形成された傾斜面が、冷却ファンの吸気口に形成された傾斜面と連続する請求項8記載のヒートシンクファン装置。
  10. ヒートシンクが、板状の基部と、基部上に形成された複数の放熱フィンとを備え、基部の対向する側面に突片が形成され、
    装置ケースの、前記2つの側壁の下部にそれぞれ凹部が形成された請求項3〜9のいずれかに記載のヒートシンクファン装置。
  11. 前記2つの側壁の下端にフランジ部が形成され、側壁の内壁面からフランジ部の内部へ進入する形で凹部が形成されている請求項10記載のヒートシンクファン装置。
  12. フランジ部の底面に、凹部に繋がる切欠きが形成され、前記2つの側壁の外方への押し広げ量が小さくても突片と凹部が係合できるようにした請求項11記載のヒートシンクファン装置。
  13. 前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間は固定され、他方の端部のみが外方へ押し広げることが可能とされ、
    前記切欠きの平面形状が、固定された側壁間側に行くに従って外方へ拡がる形状である請求項12記載のヒートシンクファン装置。
  14. 前記2つの側壁の、一方の端部の側壁間は固定され、他方の端部のみが外方へ押し広げることが可能とされ、
    ヒートシンクに形成する突片の平面形状を略台形状とし、突片の、固定された側壁間側の突出量を、固定されていない側壁間側の突出量に対して少なくした請求項3〜13のいずれかに記載のヒートシンクファン装置。
  15. 冷却ファンに電流を供給するリード線を掛止するための掛止部が、装置ケースの側壁の外面に形成された請求項1〜14のいずれかに記載のヒートシンクファン装置。
  16. 凹部の内上壁の、幅方向略中央に凸条が形成された請求項1〜15のいずれかに記載のヒートシンクファン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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