JP2007286637A - コード判定装置およびコード判定処理プログラム - Google Patents

コード判定装置およびコード判定処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007286637A
JP2007286637A JP2007177850A JP2007177850A JP2007286637A JP 2007286637 A JP2007286637 A JP 2007286637A JP 2007177850 A JP2007177850 A JP 2007177850A JP 2007177850 A JP2007177850 A JP 2007177850A JP 2007286637 A JP2007286637 A JP 2007286637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
chord
sounds
determination
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007177850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4225362B2 (ja
Inventor
Kazuaki Kinumura
一昭 絹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2007177850A priority Critical patent/JP4225362B2/ja
Publication of JP2007286637A publication Critical patent/JP2007286637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4225362B2 publication Critical patent/JP4225362B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】正確なコード判定を行うコード判定装置を実現する。
【解決手段】曲データMDを構成する各音の内から、所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎に音名検出してコード判定するので、経過音や装飾音をコード判定の対象に含めずに正確なコード判定を行うことが可能になる。また、所定音長より短い音であっても、その音と同時に発音する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定するので、スタッカートなどの音長の短い和音を検出でき、正確なコード判定が可能になる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えばシーケンサ等に用いて好適なコード判定装置およびコード判定処理プログラムに関する。
曲を構成する各音を表す曲データについてコード判定する装置が知られている。この種の装置として、例えば特許文献1には、消音タイミングが一致する複数の音符がある毎にコード判定したり、拍タイミング毎に2つ以上の音符が存在するか否かを判断し、存在する場合にそれら音符の音名に基づき拍毎にコード判定するものが開示されている。
特開2000−259154号公報
ところで、上記特許文献1に開示の装置では、コード判定する範囲にある音の全てをコード判定対象音にしている為、例えば経過音や装飾音のように、本来、コード判定には不要な音までもコード判定の対象に含めてしまう結果、稀に不正確なコード判定を行ってしまうという弊害が生じている。
そこで本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、正確なコード判定を行うことができるコード判定装置およびコード判定処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、曲を構成する各音を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される各音の内から所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎にコード判定するコード判定手段とを具備することを特徴とする。
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記コード判定手段は、前記記憶手段から読み出した音が所定音長より短ければ、その読み出した音と同時に発音する他の音を前記記憶手段から検索し、該当する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、曲を構成する各音を記憶する記憶手段と、コード判定区間を設定すると共に、設定されたコード判定区間に対応させた特定音長を設定する設定手段と、前記記憶手段に記憶される各音の内から前記設定手段により設定された特定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいて前記設定手段により設定されたコード判定区間毎にコード判定するコード判定手段とを具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、曲を構成する各音を記憶しておき、記憶された各音の内から所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎にコード判定するコード判定処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
上記請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、前記コード判定処理は、記憶された各音の内から読み出した音が所定音長より短ければ、その読み出した音と同時に発音する他の音を記憶された各音の内から検索し、該当する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、曲を構成する各音を記憶する記憶処理と、コード判定区間を設定すると共に、設定されたコード判定区間に対応させた特定音長を設定する設定処理と、前記記憶処理にて記憶された各音の内から前記設定処理にて設定された特定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいて前記設定処理にて設定されたコード判定区間毎にコード判定するコード判定処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項1、4に記載の発明によれば、曲を構成する各音を記憶しておき、記憶された各音の内から所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎にコード判定するので、経過音や装飾音をコード判定の対象に含めずに正確なコード判定を行うことができる。
請求項2、5に記載の発明によれば、記憶された各音の内から読み出した音が所定音長より短ければ、その読み出した音と同時に発音する他の音を記憶された各音の内から検索し、該当する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定するので、スタッカートなどの音長の短い和音を検出でき、正確なコード判定を行うことができる。
請求項3、6に記載の発明によれば、コード判定区間とこれに対応させた特定音長とを設定すると、記憶された各音の内から特定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいて、設定されたコード判定区間毎にコード判定するので、設定されるコード判定区間に応じてコード判定に不要な音を除外でき、これにより正確なコード判定を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態であるコード判定装置の全体構成を示すブロック図である。この図に示すコード判定装置は、CPU1、ROM2、RAM3、操作部4、表示部5およびMIDIインタフェース6から構成される。CPU1は、操作部4が発生するスイッチイベントに応じて装置各部を制御するものであり、その特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM2は、CPU1にロードされる各種制御プログラムの他、後述するコードタイプ判定テーブルCTDTを記憶する。なお、ここで言う各種制御プログラムとは、後述のメインルーチン、ピッチクラス抽出処理、和音処理およびコード判定処理を含む。
ROM2に記憶されるコードタイプ判定テーブルCTDTとは、図2に示すように、コードタイプChordType[0]〜[k]毎のコードパターンデータを記憶したテーブルであり、ポインタkで指定されるコードタイプChordType[k]のコードパターンデータを発生する。
コードパターンデータとは、MSBからLSBにそれぞれC音からB音までの12音(C,C#,D,D#,E,F,F#,G,G#,A,A#,B)を割当て、その内で和音構成音(音名)に対応するビット位置を「1」とした12ビット長のパターンである。例えば、コードタイプChordType[0]では、コードタイプ「メジャ」の和音構成音「C(ド)」、「E(ミ)」、「G(ソ)」を表すコードパターンデータ「100010010000」を発生するようになっている。
RAM3は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM3のワークエリアには、CPU1の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。一方、RAM3のデータエリアには、曲データMD、ピッチクラステーブルPCTおよび判定コードChord[0]〜[n]が格納される。
曲データMDは、MIDIインタフェース6を介して電子楽器7から供給されるMIDI形式のデータである。すなわち、図3に図示するように、曲データMDは曲進行順に配列されるイベントEventData[0]〜[N]および曲の終わりを表すデータENDから構成される。一つのイベントEventDataは、絶対時間方式で表現されるイベントタイミングTime、音長GTime、ノートオン/オフ等表すイベントデータData、ノートナンバNote、チャンネル番号CHおよびベロシティVelを有する。
RAM3のデータエリアに格納されるピッチクラステーブルPCTは、図4に図示するように、拍単位(または小節単位)のコード判定区間を表す拍番号(または小節番号)xと、C音からB音までの12音に対応した「0」〜「11」の音名番号yとに対応するレジスタPclass[x][y]から構成される。
後述するように、CPU1は曲データMD中から拍番号(または小節番号)xに対応するコード判定区間毎に、所定以上(例えば8分音符長)の音長GTimeを有するノートオンイベントの音符の有無を判断し、該当する音符が存在しない場合には、ピッチクラステーブルPCT中の対応するレジスタPclass[x][y]に「0」をセットし、一方、該当する音符が存在する場合には、その音符の音名に対応する音名番号yのレジスタPclass[x][y]に「1」をセットするようになっている。
したがって、ピッチクラステーブルPCTは、コード判定区間毎に存在するコード判定対象音の音名を表す。例えば図4に図示する一例のピッチクラステーブルPCTが拍単位のコード判定区間を表す場合、第1拍目には「C音」(レジスタPclass[1][0])および「D音」(レジスタPclass[1][0])のコード判定対象音が存在することを表している。
次に、再び図1を参照して実施形態の構成について説明を進める。操作部4は、各種操作スイッチを備え、ユーザのスイッチ操作に応じたスイッチイベントを発生する。この操作部4には、図示されていないが、例えばコード判定する曲データMDを選択する曲選択スイッチ、コード判定区間を拍単位または小節単位のいずれにするかを設定する区間選択スイッチあるいは次の曲データについてコード判定を継続するか否かを指定するコード判定継続スイッチ等が設けられている。
表示部5は、CPU1から供給される表示制御信号に応じて、例えばコード判定を行う曲データMDを表示画面に楽譜表示したり、その楽譜表示に併せてコード判定区間毎のコード判定結果を画面表示する。MIDIインタフェース6は、CPU1の制御の下に、外部の電子楽器7とMIDIデータ形式の曲データMDを授受する。MIDIインタフェース6を介して電子楽器7から取込んだ曲データMDは、前述したRAM3のデータエリアにストアされる。
B.動作
次に、図5〜図8を参照して上記構成による実施形態の動作を説明する。以下では、最初に概略動作としてCPU1が実行するメインルーチンの動作について述べた後、このメインルーチンを構成するピッチクラス抽出処理、和音処理およびコード判定処理の各動作を説明する。
(1)メインルーチンの動作
装置電源の投入に応じて、CPU1は図5に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め、RAM3のワークエリアに設けられる各種レジスタ・フラグデータをイニシャライズする初期化処理を行う。次いで、ステップSA2では、MIDIインタフェース6を介して電子楽器7から曲データMDを取込み、RAM3のデータエリアに格納する。
続いて、ステップSA3では、曲データMDを構成する各音の内から経過音や装飾音を除外し、所定音長以上でノートオンされる音をコード判定対象音としてコード判定区間毎に抽出し、その音名をピッチクラステーブルPCT(図4参照)に登録するピッチクラス抽出処理を実行する。
そして、ステップSA4では、ピッチクラス抽出処理にて生成したピッチクラステーブルPCTを参照してコード判定区間毎にコード判定するコード判定処理を実行する。この後、ステップSA5に進み、例えばコード判定した曲データMDを楽譜表示したり、その楽譜表示に併せてコード判定結果を画面表示するなどの、その他の処理を実行する。
次いで、ステップSA6では、次の曲データについてコード判定を継続するか否かを指定するコード判定継続スイッチが操作されるまで待機し、当該スイッチが操作されると、判断結果が「YES」となり、上述のステップSA2に処理を戻す。以後、上述したステップSA2〜SA5を繰り返し、次の曲データMDについてコード判定を繰り返す。
(2)ピッチクラス抽出処理の動作
次に、図6を参照してピッチクラス抽出処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA3(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図6に図示するステップSB1に進み、曲データMDのイベントEventData[i]を指定するポインタiと、コード判定区間を指定するポインタkとをゼロリセットする。なお、本実施形態では、コード判定区間を小節としているので、ポインタkは小節番号を表す。
次いで、ステップSB2では、RAM3のデータエリアに格納された曲データMDからポインタiに対応したイベントEventData[i]の有無を判断する。ポインタiに対応したイベントEventData[i]が有れば、判断結果は「YES」になり、ステップSB3に進み、そのイベントEventData[i]がノートオンイベントであるか否かを判断する。ノートオンイベントであるか否かは、イベントEventData[i]中のイベントデータDataを参照して判断する。
イベントデータDataがノートオンイベント以外であると、判断結果は「NO」になり、後述するステップSB7に進む。一方、ノートオンイベントであれば、判断結果が「YES」になり、ステップSB4に進む。ステップSB4では、イベントEventData[i]中の音長GTimeが所定音長STimeより長いか否かを判断する。所定音長STimeとは、経過音や装飾音のように短い音長(例えば16分音符長)を指す。ノートオンされる音の音長GTimeが所定音長STimeより長ければ、判断結果は「YES」となり、ステップSB5に進む。
これに対し、所定音長STimeより短いと、スタッカートなどの音長の短い和音である可能性もある為、判断結果が「NO」となり、ステップSB6を介して和音検出する和音処理(後述する)を実行した後、ステップSB7に進む。
次に、ステップSB5では、所定音長以上でノートオンされるコード判定対象音の音名をピッチクラステーブルPCTに登録する。すなわち、ポインタkで表される小節番号と、イベントEventData[i]中のノートナンバNoteの音名(Note mod12)とで指定されるレジスタPclass[k][Note mod12]に「1」をセットする。なお、Note mod12とは、ノートナンバNoteの12の剰余値を表し、これにより音名に対応する値が算出される。
そして、ステップSB7では、ポインタiをインクリメントして歩進させ、続くステップSB8では、イベントEventData[i]中のイベントタイミングTimeが小節終端時間BarEndをより小さいか否か、つまりコード判定区間を超えたかどうかを判断する。コード判定区間を超えていなければ、判断結果は「YES」になり、上述したステップSB2に処理を戻す。
これに対し、コード判定区間を超えると、判断結果が「NO」になり、ステップSB9に進み、ポインタkの小節番号を歩進させた後、上述のステップSB2に処理を戻す。
以後、ポインタiで指定される曲データMDのイベントEventData[i]が曲終端を表すデータENDに達するまで上述のステップSB2〜SB9を繰り返す。これにより、曲データMDを構成する各音の内、経過音や装飾音を除外した音の音名がコード判定区間毎にピッチクラステーブルPCTに登録される。
また、ポインタiに応じて曲データMDから読み出された音が所定音長STime(例えば16分音符長)より短い経過音や装飾音の場合には、上述したように、スタッカートなどの音長の短い和音である可能性もある為、後述の和音処理にて和音検出される。
(3)和音処理の動作
次に、図7を参照して和音処理の動作を説明する。上記ピッチクラス抽出処理のステップSB6(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図7に図示するステップSC1に処理を進め、ピッチクラス抽出処理で指定された現イベントEventData[i]中のイベントタイミングTimeを、レジスタTimeBufにストアする。続いて、ステップSC2では、ピッチクラス抽出処理で設定されたポインタiをレジスタiNowにストアする。
次いで、ステップSC3〜SC5では、ポインタiを歩進させながら、現イベントと同一のイベントタイミングTimeを有するノートオンイベントを検索する。つまり、現イベント以降から現イベントの音と同時に発音する音を探し出す。該当する音が見つかれば、ステップSC5の判断結果が「YES」になり、後述のステップSC10に進む。
一方、現イベント以降に、現イベントの音と同時に発音する音が見つからなければ、上記ステップSC4の判断結果が「NO」になり、ステップSC6に進み、レジスタiNowに退避格納しておいた現イベントのポインタ値を、ポインタiにセットする。続いて、ステップSC7〜SC9では、ポインタiをデクリメントさせながら、現イベントと同一のイベントタイミングTimeを有するノートオンイベントを検索する。つまり、現イベント以前から現イベントの音と同時に発音する音を探し出す。該当する音が見つからなければ、和音成立しない為、ステップSC8の判断結果が「NO」になり、本処理を完了させる。
これに対し、現イベント以前から現イベントの音と同時に発音する音が見つかると、ステップSC9の判断結果が「YES」になり、ステップSC10に進む。ステップSC10では、現イベントの音と同時に発音する音の音名(Note mod12)をピッチクラステーブルPCTに登録する。すなわち、ポインタkで表される小節番号とNote mod12とで指定されるレジスタPclass[k][Note mod12]に「1」をセットして本処理を終える。
このように、和音処理では、前述のピッチクラス抽出処理において、例えば経過音や装飾音として見做された所定音長STimeより短い音であっても、その音と同時に発音する音が存在する場合には、それら複音同時発音する各音の音名をピッチクラステーブルPCTに登録する。これにより、スタッカートなどの音長の短い和音であっても検出し得るようになっている。
(4)コード判定処理の動作
次に、図8を参照してコード判定処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステップSA4(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図8に図示するステップSC1に処理を進め、ポインタiをゼロリセットする。次いで、ステップSC2では、ピッチクラステーブルPCTに登録された各コード区間毎の音名の内、ポインタiで指定されるコード判定区間の音名(レジスタPclass[i][0]〜[11])を読み出す。続いて、ステップSD3では、ポインタkおよびレジスタPerをゼロリセットすると共に、バッファkBufに初期値「−1」をストアする。
ステップSD4では、ROM2に記憶されるコードタイプ判定テーブルCTDTからポインタkで指定されるコードタイプChordType[k]のコードパターンデータを読み出し、このコードパターンデータと上記ステップSD2において読み出したレジスタPclass[i][0]〜[11]との一致率を算出する。
一致率とは、レジスタPclass[i][0]〜[11]を12ビットのビットパターンと見做し、そのビットパターンとコードパターンデータとで共に「1」が立つビット位置の一致数を、音名検出の総数(ビットパターン中の「1」の数)で除算したものである。したがって、例えば一致数が「3」で、音名検出の総数が「3」の場合には、一致率は「1(100%)」となる。なお、一致数が「0」もしくは音名検出の総数が「0」であると、一致率は「0(0%)」となり、ノンコード(和音不成立)と見做す。
次いで、ステップSD5では、上記ステップSD4にて算出した一致率がレジスタPerの値より大きいか否かを判断する。最初のパスでは、レジスタPerはゼロリセットされているので、判断結果は「YES」になり、ステップSD6に進み、レジスタPerに一致率をストアすると共に、レジスタkbufにポインタkの値をストアする。そして、ステップSD7に進み、ポインタkを歩進させる。続いて、ステップSD8では、歩進されたポインタkが、コードタイプ判定テーブルCTDTに登録されるコード数(コードタイプChordTypeの総数)を超えたか、つまり、全てのコードタイプについて一致率を算出し終えたかどうかを判断する。
全てのコードタイプについて一致率を算出し終えていなければ、上記ステップSD8の判断結果は「NO」になり、ステップSD4に処理を戻して一致率を算出する。そして、算出した一致率がレジスタPerに格納される一致率より大きければ、ステップSD5の判断結果が「YES」となり、ステップSD6に進み、新たに算出した一致率をレジスタPerに更新登録すると共に、更新した一致率のコードタイプChordTypeを指定するポインタkをレジスタkbufに保存する。
以後、全てのコードタイプについて一致率を算出し終えるまでステップSD4〜SD8を繰り返すことによって、最も高い一致率がレジスタPerに格納され、その最も高い一致率のコードタイプChordTypeを指定するポインタkがレジスタkbufに格納されることになる。
そして、全てのコードタイプについて一致率を算出し終え、ポインタiで指定されるコード判定区間についてコード判定が完了すると、ステップSD8の判断結果が「YES」になり、ステップSD9に進む。ステップSD9では、レジスタkbufの値を判定コードChord[i]にストアする。
次に、ステップSD10では、ポインタiを歩進させ、続くステップSD11では、歩進されたポインタiで指定されるコード判定区間が終端ENDを超えたか否かを判断する。終端ENDを超えていなければ、判断結果は「NO」になり、上述のステップSD2に処理を戻す。この後、ポインタiで指定されるコード判定区間が終端ENDを超えるまで上述したステップSD2〜SD11を繰り返す。そして、コード判定区間が終端ENDを超えると、ステップSD11の判断結果が「YES」になり、本処理を完了させる。
このように、本実施形態では、曲データMDを構成する各音の内から、所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音についてコード判定区間毎に音名検出してコード判定するので、経過音や装飾音をコード判定の対象に含めずに正確なコード判定を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、所定音長より短い経過音や装飾音であっても、その音と同時に発音する音が存在する場合には、それら複音同時発音する各音の音名を検出してコード判定するので、スタッカートなどの音長の短い和音を検出することが可能になる。
なお、上述した実施形態では、所定音長より短い音長の音をコード判定の対象から一意的に除外するようにしたが、これに限らず、ベロシティ(音量)が所定値以下の音をコード判定の対象から除外したり、又は所定音長より短い音長の音であってもベロシティ(音量)が所定値以上であれば、コード判定の対象に含めるようする等、ユーザが意図する音を個別にコード判定対象としたり除外させたりする態様としても構わない。この場合、コード判定の正確性には欠けるが和声的にユーザの望む響きのコードを得ることが可能になる。
また、本実施形態では、コード判定の対象に含めるか否かの判定基準として固定的な音長を定めたが、これに限らず、例えばコード判定区間が小節単位の場合には8分音符長以下の音をコード判定の対象から除外させ、コード判定区間が拍単位の場合には16分音符長以下の音をコード判定の対象から除外させる等、コード判定区間に応じて判定基準の音長を異ならせることも可能である。このようにすれば、設定されるコード判定区間に応じてコード判定に不要な音を除外でき、これにより正確なコード判定を行うことができる。
本発明による実施の一形態の構成を示すブロック図である。 コードタイプ判定テーブルCTDTの構成を示す図である。 曲データMDの構成を示す図である。 ピッチクラステーブルPCTの構成を示す図である。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 ピッチクラス抽出処理の動作を示すフローチャートである。 和音処理の動作を示すフローチャートである。 コード判定処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 操作部
5 表示部
6 MIDIインタフェース
7 電子楽器

Claims (6)

  1. 曲を構成する各音を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される各音の内から所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎にコード判定するコード判定手段と
    を具備することを特徴とするコード判定装置。
  2. 前記コード判定手段は、前記記憶手段から読み出した音が所定音長より短ければ、その読み出した音と同時に発音する他の音を前記記憶手段から検索し、該当する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定することを特徴とする請求項1記載のコード判定装置。
  3. 曲を構成する各音を記憶する記憶手段と、
    コード判定区間を設定すると共に、設定されたコード判定区間に対応させた特定音長を設定する設定手段と、
    前記記憶手段に記憶される各音の内から前記設定手段により設定された特定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいて前記設定手段により設定されたコード判定区間毎にコード判定するコード判定手段と
    を具備することを特徴とするコード判定装置。
  4. 曲を構成する各音を記憶しておき、記憶された各音の内から所定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいてコード判定区間毎にコード判定するコード判定処理をコンピュータで実行させることを特徴とするコード判定処理プログラム。
  5. 前記コード判定処理は、記憶された各音の内から読み出した音が所定音長より短ければ、その読み出した音と同時に発音する他の音を記憶された各音の内から検索し、該当する音が存在する場合には、前記所定音長より短い音長の音を除外せずコード判定することを特徴とする請求項4記載のコード判定処理プログラム。
  6. 曲を構成する各音を記憶する記憶処理と、
    コード判定区間を設定すると共に、設定されたコード判定区間に対応させた特定音長を設定する設定処理と、
    前記記憶処理にて記憶された各音の内から前記設定処理にて設定された特定音長より短い音長の音を除外し、それ以外の音に基づいて前記設定処理にて設定されたコード判定区間毎にコード判定するコード判定処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とするコード判定処理プログラム。
JP2007177850A 2007-07-06 2007-07-06 コード判定装置およびコード判定処理プログラム Expired - Fee Related JP4225362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177850A JP4225362B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 コード判定装置およびコード判定処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177850A JP4225362B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 コード判定装置およびコード判定処理プログラム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004292317A Division JP4217978B2 (ja) 2004-10-05 2004-10-05 コード判定装置およびコード判定処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007286637A true JP2007286637A (ja) 2007-11-01
JP4225362B2 JP4225362B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=38758383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007177850A Expired - Fee Related JP4225362B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 コード判定装置およびコード判定処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4225362B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013073112A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Casio Comput Co Ltd 自動コード修正装置及びそのプログラム
US10062368B2 (en) 2016-09-28 2018-08-28 Casio Computer Co., Ltd. Chord judging apparatus and chord judging method
US10410616B2 (en) 2016-09-28 2019-09-10 Casio Computer Co., Ltd. Chord judging apparatus and chord judging method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013073112A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Casio Comput Co Ltd 自動コード修正装置及びそのプログラム
US10062368B2 (en) 2016-09-28 2018-08-28 Casio Computer Co., Ltd. Chord judging apparatus and chord judging method
US10410616B2 (en) 2016-09-28 2019-09-10 Casio Computer Co., Ltd. Chord judging apparatus and chord judging method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4225362B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013068808A (ja) 演奏評価装置およびプログラム
JP5293710B2 (ja) 調判定装置および調判定プログラム
JP4225362B2 (ja) コード判定装置およびコード判定処理プログラム
JP2010276891A (ja) 楽曲難易度評価装置および楽曲難易度評価プログラム
JP4217978B2 (ja) コード判定装置およびコード判定処理プログラム
US20130284000A1 (en) Music note position detection apparatus, electronic musical instrument, music note position detection method and storage medium
JP5696435B2 (ja) コード検出装置及びプログラム
JP6817551B2 (ja) 楽音発生装置、楽音発生方法、プログラムおよび電子楽器
JP3278886B2 (ja) 調検出装置
JP5287616B2 (ja) 音響処理装置およびプログラム
JP5391939B2 (ja) 音響処理装置およびプログラム
JP5272899B2 (ja) 楽曲難易度算出装置および楽曲難易度算出プログラム
JP5029770B2 (ja) 演奏支援情報生成装置および演奏支援情報生成プログラム
JP4816930B2 (ja) 演奏支援情報生成装置および演奏支援情報生成プログラム
JP4035715B2 (ja) 伴奏生成装置および伴奏生成プログラム
JP2011123239A (ja) 演奏教習装置及びブログラム
JP2018040824A (ja) 自動演奏装置、自動演奏方法、プログラムおよび電子楽器
JP2012252073A (ja) 楽音データ補正装置およびプログラム
JP4547719B2 (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示プログラム
JP2580872Y2 (ja) 電子楽器
JP3533764B2 (ja) 自動伴奏装置
KR101450054B1 (ko) 악보 출력장치 및 그 방법
JP2014052421A (ja) 演奏評価装置およびプログラム
JP2008233735A (ja) チューニングシステム及びチューナ装置
JPH08339186A (ja) 自動伴奏機能付き電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4225362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees