JP2007286065A - 歩行管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地形の等高線がディジタルデータで作成された地形図データ2と、入力手段6より入力された個人データと地形図データ2から読み出したディジタルデータから個人の体力に合った初速度、最高速度、最高持続時間を算出して複数の体力曲線イを作成すると共に、得られた体力曲線イから個人の体力に合った体力曲線イを随時選択して経路及び経過時間とともに表示手段7へ出力する制御手段1と、制御手段1が作成した体力曲線イに沿って行動した歩行行動を実績データとして個人毎に記憶、管理する行動実績管理手段5とからなり、経路の途中に設定された中間点や目的地までの到達時間が予測できるため、登山やハイキング、ジョギング等の歩行行動計画が容易に作成できる。
【選択図】図1
Description
このため従来では、登山やハイキングへ行く場合、予め目的地の地図やガイドブック等の資料を用意して、これら資料を参考に行動計画を作成することが一般に行われている。
また行動計画には、目的地までの距離や歩行時間、休憩場所や休憩時間等を盛り込んだ行動(登山)計画表を作成し、この行動計画表に合わせて行動することが多い。
このため予め作成した行動計画表通りに登山やハイキングが実行できないばかりか、無理に行動計画表通りに行動した場合、体力を消耗して途中で動けなくなったたり、最悪の場合遭難する等の問題が生じる。
一方ジョギング等の歩行行動の場合は、体力に限界を感じた時点で何時でも歩行行動を中止することができるため、登山やハイキングほど危険を伴うことは少ないが、予め自己の体力に応じた運動量を把握して歩行行動を行うことができれば、ジョギングにより体調を損なうことがないため、健康管理の上でも得策である。
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して、体力曲線モデルとして格納したメモリと、
上記入力した初速度に対応する体力曲線モデルを上記メモリから読み出す手段と、
この読み出した体力曲線モデルを用いて、上記入力した出発地から目的地及び経路上の中間点での到達時間を含む歩行行動計画データ作りに利用する行動管理手段と、
前記行動管理手段の歩行行動計画データに基づいて行動した実績データを個人毎に記憶、管理する行動実績管理手段とを具備したことを特徴とする歩行管理システムを開示する。
個人の初速度を含む個人データ、及び出発地、経路、目的地を含む歩行行動計画データと、を入力する入力手段と、
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して、体力曲線モデルとして格納したメモリと、
上記格納手段から、入力した出発地及び目的地に応じた地形図データを読み出し、この地形図及び目的地への経路、経路上に設定した複数の中間点を表示画面に表示させると共に、上記入力した初速度に対応する体力曲線モデルを上記メモリから読み出し、この読み出した体力曲線モデルを用いて、上記入力した出発地から目的地及び中間点への到達時間を求めこれを表示画面に併せて表示させ、これらの表示結果から歩行するときの行動計画データ作りに利用する第1の手段と、
この手段の行動計画データに基づいて目的地に向かって行動した実績データを個人毎に記憶、管理する第2の手段、を具備した歩行管理システムを開示する。
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して体力曲線モデルとして格納するメモリと、
過去の歩行行動実績を管理する管理手段と、
個人名、男女の区分、歩行の初速度を含む個人データと、
出発地、目的地、目的地までの経路を含む行動計画データと、を入力する入力手段と、
上記入力した歩行行動計画データに基づいて該当する地形図データを上記格納手段から読み出すと共に、上記入力した個人データに基づいて上記管理手段に過去の歩行実績があるか否かをチェックするチェック手段と、
上記チェックの結果、歩行実績があればその歩行実績より選んだ体力曲線モデルを上記メモリから読み出し、歩行実績がなければ上記入力した個人データに基づき選んだ体力曲線モデルを上記メモリから読み出す読み出し手段と、
上記選んだ体力曲線モデルと歩行行動計画データの中の出発地、目的地、並び上記読み出した地形図データとに基づいて出発地から目的地までの距離及び時間を含む行動計画データを、求める第1の手段と、
この地形図、出発地から目的地への経路、その距離及び時間を含む行動計画データを表示画面に表示する表示手段と、
上記求めた行動計画データに基づいて目的地に向かって歩行行動した実績データを個人対応に上記管理手段に記憶させる第2の手段と、
を備える歩行管理システムを開示する。。
図1は歩行管理システムの概略構成を示すブロック図、図2以下は作用説明図である。
図1に示すシステム全体は、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)やワークステーション等のコンピュータより構成されており、システムで作成されたデータは、PDA等の携帯端末機器9に出力して、登山やハイキング等の際に携帯できるようになっている。
システムに利用する地形図データは、本発明者が特願2002−119513号で先に出願した「ディジタル地形図の作成方法」により作成されたディジタル地形図を使用するが、等高線がディジタル化された地形図であれば他のものを使用してもよい。
制御手段1は行動管理手段4と行動実績管理手段5より構成されており、入力側には利用者が個人のデータを入力するキーボード等の入力手段6が接続され、出力側には読み出し手段3より読み出された地形図データ2や、制御手段1により作成された各種データを可視像で表示する表示手段7や、各種データを携帯端末機器9へ出力する出力手段8が接続されている。
人がある目的を持って歩行行動を行う場合、歩行速度と到達距離の関係は、一般に次式で表わすことができる。
なお、l、Lは距離、t、Tは時間
また体力は個人差があるものの、歩行を開始する速度、即ち初速度を個人毎にv1、v2、v3…vnとした場合、図2に示すように初速度が速い人ほど早期に疲労するため歩行時間tは短くなるが、ある人が目的を持って歩行している状態の体力曲線イは、図3の太線で示す包絡線ロ内に内在し、これはどんな状態の時も成り立つことになる。
そこで制御手段1の行動管理手段4には、図4の(a)ないし(c)に示すような予めパターン化された複数、例えば20〜30通りの体力曲線イのモデルがタイプA、B,C・・・として記憶されている。
これらモデルは、タイプA,B,C・・・別に複数、例えば20本の体力曲線イにより作成されていて、入力手段6より入力された個人データから利用者の体力に合ったタイプA,B,C・・・の1つがモデルより次のように選択されるようになっている。
運動の最大能力や最大持続時間等の個人データを入力する画面として、例えば「あなたはどの位の初速で歩き始められますか?」や、「どの位の最高速度が出せますか?」、「最高速度をどの位持続できますか?」等の項目が表示されるので、それぞれの項目について入力する。
ステップS2で制御手段1は入力されたデータから、該当する地形図データ2を読み出し手段3により読み出すと同時に、ステップS3で入力された個人データのうち、過去の実績について行動実績管理手段5を参照して、入力された個人データに一致する過去の実績データがあるかを検索し、もしあればその実績データを呼び出してステップS5へ進み、ない場合はステップS4へ進んで、入力手段6より入力された個人データを基に行動管理手段4に記憶されている体力曲線のモデルの中から個人の体力に合ったタイプA,B,C・・・の1つを選択する。
すなわち体力曲線イより得られる目的地までの距離をL、到達時間Tを図にすると図5に示すようになるが、これらの体力曲線イは、tの多項式で変化するものと考えられることから、
ここでai(i=0、i=1、2、3…16)は係数である。
また目的地までの距離Lは、
線形最小2乗法の特異値分解法を使用して係数aiの組を求めることにより多数の体力線群が得られるので、得られた体力線群を個人データとともに行動管理手段4のメモリに記憶する。
登山の歩行行動をシミュレートするに当たっては、前記方法で作成した登山計画表を基に実際の行動計画に沿って出発地の出発時間を入力手段6より入力すると、制御手段1は入力された時間と、登山計画作成時に選択された体力曲線のタイプA,B,C・・・の1つを用いて時間計測を開始し、時間の経過とともに表示手段7に表示された地形図の経路上に例えば赤色等で歩行行程を表示するが、この時の時間は、実際にかかる時間を数分の1から数十分の1に短縮して表示される。
その後地形図上に表示される経路が予め色分けされた急な登りにさしかかると、初めに設定された体力曲線イでは予定の時間内に中間点や目的地に到達できない場合が生じる。
以下前記動作を繰り返して目的地までの歩行行動をシミュレートし、また目的地から出発地までの復路の歩行行動をもシミュレートすることができるため、このシミュレートにより得られた時間を基に出発時間を決定したり、途中の休憩時間や休憩場所を決定する等、きめの細かい登山計画表の作成が可能になる。
そこで歩行管理システムで作成した登山計画を出力手段8からPDA等の携帯端末機器9へダウンロードして、登山計画自体を携帯端末機器9とともに登山時携帯することにより、机上でシミュレートしたときと同様に歩行管理が行える。
すなわち登山やハイキングの出発時に、携帯端末機器9の表示画面に目的地の地形図と経路及び自位置を表示させたら、携帯端末機器9に付属するペンで出発地にタッチする。
携帯端末機器9には予め時計機能が内蔵されているため、ペンで出発地をタッチすると出発地に現在の時間が表示されると同時に、登山計画表作成時に選択されたパターンA,B,C・・・の中の体力曲線イの1つより中間点や目的地までの時間が算出されて、中間点や目的地にそれぞれ表示される。
以下前記操作を繰返すことにより、登山当日の個人の体調や天候、荷物の量等により登山計画に狂いが生じても、その都度修正された到達時間が表示されるため、登山当日の体調や天候等に即した歩行行動の管理が容易に行えるようになる。
また同時に現在どのような状態でどの距離をどのくらい時間をかけて歩行しているかを携帯端末機器9が常に把握して歩行を管理していることから、出発地から中間点や、目的地に到着するまでに消費したカロリーをリアルタイムで計算することができ、これによって負荷と消費カロリーの関係を予め条件常数として入力しておくことにより、糖や脂肪等の消費量を個別に計算して、携帯端末機器9の表示部に表示させることもできる。
ジョギングやサイクリング等のように平地を長距離走行する場合は、登山やハイキング等の場合と異なり、体調不良や気候が悪化した場合何時でも歩行行動を中止することができるため、登山やハイキング等に比べて危険が少ない半面、長期間繰り返し実行することから、自己の体力に応じた運動量を把握して歩行を管理すれば健康の増進にきわめて有益であるばかりか、マラソン選手や自転車競技選手のように健康管理と同時に持久力の向上を目的とする利用者には、きわめて有効である。
また制御手段1は、入力手段6より入力された計画データと読み出し手段3が読み出した地形図データ2及び行動実績管理手段5より呼び出した実績データから初速度v1、v2、v3、vnを算出して、個人の体力に合った体力曲線イを選択すると共に、選択した体力曲線イと目的地までの距離Lから目的地に到達するまでの時間Tを算出する。
例えばジョギングの歩行行動をシミュレートするに当たって、前記方法で作成したジョギング計画表を基に実際の行動計画に沿って出発地の出発時間を入力手段6より入力すると、制御手段1は入力された時間と、ジョギング計画作成時に選択された体力曲線のタイプA,B,C・・・の1つを用いて時間計測を開始し、時間の経過とともに表示手段7に表示された地形図の経路上に例えば赤色等で歩行行程を表示するが、この時の時間は、実際にかかる時間を数分の1から数十分の1に短縮して表示される。
しかし選択されたパターンA,B,C・・・には、体力に応じて例えば20の体力曲線イが予め組みとして個人毎に記憶されているため、初めの体力曲線イに沿った時間では中間点や目的地に到達できないと制御手段1が判断した場合は、次の体力曲線イを選択して、この体力曲線イにより中間点や目的地へ到達する時間を再度予測計算して表示手段7に表示すると共に、以下前記動作を繰り返すことによって目的地までジョギングする際の歩行行動をシミュレートすることができるようになる。
そこで歩行管理システムで作成したジョギング計画やサイクリング計画を出力手段8からPDA等の携帯端末機器9へダウンロードして、ジョギング計画やサイクリング計画自体を携帯端末機器9とともにジョギングやサイクリングする場所まで携帯したり、マラソンやロードレース等のようにコーチが伴走する場合は、コーチが携帯することにより、机上でシミュレートしたときと同様に歩行管理が行える。
携帯端末機器9には予め時計機能が内蔵されているため、ペンで出発地をタッチすると出発地に現在の時間が表示されると同時に、計画表作成時に選択されたパターンA,B,C・・・の中の体力曲線イの1つより中間点や目的地までの時間が算出されて、中間点や目的地にそれぞれ表示される。
以下前記操作を繰返すことにより、ジョギングやマラソン、サイクリング当日の個人の体調や天候等により計画に狂いが生じても、その都度修正された到達時間が表示されるため、ジョギングやマラソン、サイクリング当日の体調や天候等に即した歩行行動の管理が容易に行えるようになる。
2 地形図データ
5 行動実績管理手段
6 入力手段
7 表示手段
8 出力手段
9 携帯端末機器
イ 体力曲線
Claims (7)
- 個人の初速度を含む個人データ、及び出発地、経路、目的地を含む歩行行動計画データを入力する入力手段と、
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して、体力曲線モデルとして格納したメモリと、
上記入力した初速度に対応する体力曲線モデルを上記メモリから読み出す手段と、
この読み出した体力曲線モデルを用いて、上記入力した出発地から目的地及び経路上の中間点での到達時間を含む歩行行動計画データ作りに利用する行動管理手段と、
前記行動管理手段の歩行行動計画データに基づいて行動した実績データを個人毎に記憶、管理する行動実績管理手段とを具備したことを特徴とする歩行管理システム。 - 地形の等高線が3次元ディジタルデータで作成された地形図データを格納する格納手段と、
個人の初速度を含む個人データ、及び出発地、経路、目的地を含む歩行行動計画データと、を入力する入力手段と、
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して、体力曲線モデルとして格納したメモリと、
上記格納手段から、入力した出発地及び目的地に応じた地形図データを読み出し、この地形図及び目的地への経路、経路上に設定した複数の中間点を表示画面に表示させると共に、上記入力した初速度に対応する体力曲線モデルを上記メモリから読み出し、この読み出した体力曲線モデルを用いて、上記入力した出発地から目的地及び中間点への到達時間を求めこれを表示画面に併せて表示させ、これらの表示結果から歩行するときの行動計画データ作りに利用する第1の手段と、
この手段の行動計画データに基づいて目的地に向かって行動した実績データを個人毎に記憶、管理する第2の手段、を具備した歩行管理システム。 - 等高線を含む地形図データを格納する格納手段と、
初速度からスタートして歩行したときの、速度が零になるまでに至る、速度パターンとしての体力曲線を、種々の初速度に対応して体力曲線モデルとして格納するメモリと、
過去の歩行行動実績を管理する管理手段と、
個人名、男女の区分、歩行の初速度を含む個人データと、
出発地、目的地、目的地までの経路を含む行動計画データと、を入力する入力手段と、
上記入力した歩行行動計画データに基づいて該当する地形図データを上記格納手段から読み出すと共に、上記入力した個人データに基づいて上記管理手段に過去の歩行実績があるか否かをチェックするチェック手段と、
上記チェックの結果、歩行実績があればその歩行実績より選んだ体力曲線モデルを上記メモリから読み出し、歩行実績がなければ上記入力した個人データに基づき選んだ体力曲線モデルを上記メモリから読み出す読み出し手段と、
上記選んだ体力曲線モデルと歩行行動計画データの中の出発地、目的地、並び上記読み出した地形図データとに基づいて出発地から目的地までの距離及び時間を含む行動計画データを、求める第1の手段と、
この地形図、出発地から目的地への経路、その距離及び時間を含む行動計画データを表示画面に表示する表示手段と、
上記求めた行動計画データに基づいて目的地に向かって歩行行動した実績データを個人対応に上記管理手段に記憶させる第2の手段と、
を備える歩行管理システム。 - 上記第1の手段は、目的地への途中で到達時間にずれが生じたときにこれを自己判断し、異なる体力曲線をメモリから選択し、再度到達時間を求め、表示画面に表示せしめるものとした請求項2又は3の歩行管理システム。
- 目的地への途中で、操作者が到達時間にずれが生じているとの判断のもとにその旨を入力手段より入力したときに、第1の手段は、異なる体力曲線をメモリから選択し、再度到達時間を求め、表示画面に表示せしめるものとした請求項2の歩行管理システム。
- 第1の手段は、出発地から中間点、目的地に到達するまでの消費カロリーを計算した上で表示画面に表示させるものとした請求項2〜5のいずれかに記載の歩行管理システム。
- 更に第1の手段で作成した目的地、中間点での到達時間を含む走行行動計画データを、PDA等の携帯端末機器へダウンロードする端末手段を設けた請求項2〜6のいずれかに記載の歩行管理システム。
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JP2016011872A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | カシオ計算機株式会社 | 予想所要時間算出装置、予想所要時間算出方法及びプログラム |
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