JP2007284729A - 単体槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素ガスと酸素ガスの生成能力をより向上させ、また、密封性の良いアルカリ電解水の電気分解を行う単体槽を提供する。
【解決手段】単体槽において、隔膜132にポリプロピレン繊維の織布を採用し、これに伴い、水素ガスと酸素ガスと電解水の各連通孔141,142,143を隔膜固定リング133の外側に位置するように、セルフレーム131外周部に形成した。また、連通孔は扁平な断面を有し、水素ガスの連通孔142の大きさは、酸素ガスの連通孔141の2倍とした。さらに、連通孔のあるセルフレーム131上の周りに突起状の遮断線161a〜161fを設け、ガスが混合しないように密封性を高めた。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルカリ電解水の電気分解を行う単体槽の構造に係り、より詳しくは、水素ガスと酸素ガスの生成能力をより向上させる単体槽の改良に関する。
一般に、水の電気分解は、直流電源を使用して、電解槽、電解水、陽極、隔膜、陰極からなる装置を使って行なわれる。電解水には、電気伝導度が大きい水酸化カルシウムまたは水酸化ナトリウム(苛性ソーダとも呼ぶ)溶液が使用される。そのため、アルカリ電解水とも呼ばれる。
隔膜は、2つの電極間に配置されて、イオンを通過させ、各電極に発生した水素ガスと酸素ガスとを隔てるものである。陰極側に水素ガスが、陽極側に酸素ガスが発生する。水素ガスと酸素ガスが発生するのは、電解水中のイオンの作用による。電解水の中では、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)は、ナトリウムイオン(Na+)と水酸基イオン(OH−)に分かれ、水(HO)は、水素イオン(H+)と水酸基イオン(OH−)に分かれる。そして、陰極にはナトリウムイオン(Na+)と水素イオン(H+)が引き寄せられるが、Na+は安定で、水素イオン2つがマイナス電子を受け取って結びつき水素ガス(H)となる。一方、陽極には水酸基イオン(OH−)が集まるが、陽極に電子を渡して、水酸基イオン4つから水(HO)と酸素(O)が生成される。
2つの電極間の理論的な電圧は、1.125V程度とされる。普通は、1.4V〜2.4Vの粗電圧で調整される。
このような原理を利用して、アルカリ電解水を電気分解して大量の水素ガスと酸素ガスを作る装置として、複数の単位槽を積層した構造の電解槽が知られている。(特許文献1参照)
図3に示すように、このような単体槽30は、セルフレーム31と、隔膜32と、隔膜固定リング33と、電極35と、電極を前後に挟むガスケット34A、34Bで構成される。各構成要素は、隔膜32と電極35が円形板状のもので、セルフレーム31、隔膜固定リング33、ガスケット34A、34Bが中空のリング状のものである。そして、隔膜32、隔膜固定リング33、ガスケット34A、電極35、ガスケット34Bの順番で、セルフレーム30に組み込まれる。この単位槽が多数積層されて1つの電解槽が構成される。
電極35とガスケット34A、34Bの径(L1)は、隔膜32や隔膜固定リング33の径(L2)より大きく、単体槽が積層された状態では、ガスケットがセルフレームの内部を密封するように作用する。
また、単体槽が積層されると、図3の左側の電極35とセルフレーム31の右側に重ねられる電極の間に電解室が形成され、この電解室は隔膜33で左右2つに隔てられる。
図4(a)は、図3のセルフレーム31をA−A方向から見たもので、下面図である。図4(a)に示すように、セルフレーム31は、円形のリング状をしており、強化樹脂で作られている。連通孔41は、単体槽が積層されると、連通されて1本の酸素ガス管になる。連通孔42も、同様に連通されて1本の水素ガス管になる。連通孔43は、電解水の供給管になる。切開溝51a、51b、51cは、セルフレームに形成された電解室の隔膜で隔てられた一方の電解室に発生した水素ガスを、連通孔42に排出する通り道である。切開溝52a、52b、52cは、水素ガスが発生する電解室へ電解水を供給する連通孔43からの通り道である。
図4(b)は、図3のセルフレーム31をB−B方向から見たもので、正面図である。図4(b)に示すように、図4(a)とは、連通孔41、42の位置が逆になる。連通孔41には、開口部53a、53b、53cが形成されている。同様に、連通孔43には開口部54a、54b、54cが形成されている。
図4(c)は、図3の隔膜固定リング33をC−C方向から見た正面図である。
隔膜固定リング33と隔膜32の径(L2)は、電極35の径(L1)よりも小さい。そして、セルフレームのB―B側から隔膜32、隔膜固定リング33の順に装填される。図4(c)に示すように、隔膜固定リング33の連通孔41の切開溝55a、55b、55cが、図4(b)の連通孔41の開口部53a、53b、53cに接続される。同様に、連通孔43の切開溝56a、56b、56cが図4(b)の連通孔43の開口部54a、54b、54cに接続される。
従って、切開溝56a、56b、56cは、セルフレームに形成された電解室の隔膜で隔てられた他方の電解室に発生した酸素ガスを、連通孔41に排出する通り道である。切開溝52a、52b、52cは、酸素ガスが発生する電解室へ電解水を供給する連通孔43からの通り道である。
このような単体槽の構造は、隔膜をより柔らかい高性能の繊維で構成するような場合、合せて改善される必要がある。隔膜の素材としては、これまでポリフェニレンサルファイド(PPS)が使用されていた。この繊維は強度があって硬い。
図4(c)に示すように、連通孔41、42、43は、隔膜固定リングの内側に形成されている。電解槽は全体が左右からボルト締めされるが、隔膜が柔らかい素材でできているため変形すると、その上に乗っている隔膜固定リングが動き、隔膜固定リングの連通孔41、42、43周りのガスケットの押えが緩くなるおそれがある。そのため水素ガスと酸素ガスを密閉する構造を改善する必要がある。
また、連通孔の形状が円形となっているが、単位槽の形状を大きくして性能を出すような場合、そのまま大きくすると電解室の面積を狭めてしまう。さらに、連通孔が水素ガスと酸素ガスで同じ寸法では、水素ガスは酸素ガスの倍の量が生成されるので、局部的な圧力差を生じさせることになる。
特開2002−332586号公報
本発明は上記のような問題点を解決するために創出されたもので、本発明の目的は、水素ガスと酸素ガスの生成能力をより向上させ、また、密封性の良いアルカリ電解水の電気分解を行う単体槽を提供することにある。
本発明による単体槽は、セルフレームと隔膜と隔膜固定リングと電極と電極を前後に挟むガスケットとからなり、アルカリ電解水の電気分解を行う単体槽において、前記隔膜が、イオン透過性及びガス遮断性を有するポリプロピレン繊維の織布によって形成されると共に、水素ガスの連通孔と酸素ガスの連通孔と電解水の連通孔とが、前記隔膜固定リングの外側に位置する前記セルフレーム外周部に形成されたことを特徴とする。
前記連通孔は扁平な断面を有し、前記水素ガスの連通孔の大きさが、前記酸素ガスの連通孔の2倍になるように形成されることが好ましい。
前記ガスケットが接する前記セルフレームの接触面に、前記セルフレームの内部を囲い込むように設けられた突起状の閉ループ遮断線と、切開溝を持たない前記水素ガスの連通孔または前記酸素ガスの連通孔の周りを囲い込むように設けられた突起状の閉ループ遮断線と、切開溝を持つ連通孔と電解室を囲むように設けられた突起状の閉ループ遮断線とを有することが好ましい。
前記隔膜が設置される前記セルフレームの段差部に複数の棒状の突出体が設けられと共に、前記隔膜の前記棒状の突出体に対応する位置に孔が穿設され、前記隔膜固定リングの前記棒状の突出体に対応する位置からずれた位置に通孔が形成され、前記隔膜が前記隔膜固定リングによって、前記セルフレームの段差部に留め置かれることが好ましい。
本発明によれば、隔膜にポリプロピレン繊維の織布を採用したので、織布上の多数の微細な隙間によって、良好なイオン通過性とガス遮断性が得られ、効率よく水素ガスと酸素ガスを発生させることができる。
また、水素ガス、酸素ガス、電解水の各連通孔が、隔膜固定リングの内側ではなく、隔膜固定リングの外側に位置して、セルフレームの外周部に設けた。これによって、柔らかい隔膜を挟み込まないで電解槽の両側から締め付けることができるから、単体槽の密封性をより向上されることができる。
各連通孔は、扁平な断面としたので、水素ガスと酸素ガスを生成する領域をより大きくすることができる。また、水素ガスの連通孔の大きさを、酸素ガスの連通孔の倍としたので、圧力差が発生しないようにできる。
ガスケットが接するセルフレームの接触面に、3種類の閉ループ遮断線を設けたので、電極板が蓋で突起状の遮断線がオーリングのように作用して、単体槽の密封性をより向上させることができる。
隔膜が設置されるセルフレームの段差部に複数の棒状の突出体を設けて、この棒状の突出体に隔膜に穿孔された孔を合せて留め置き、その上から、棒状の突出体の位置より内側にずれた位置に通孔を有する隔膜固定リングを留め置くので、きつめの嵌合によって確実に隔膜を固定することができる。これにより、隔膜と隔膜固定リングとを電極で押して固定する必要がなくなる。従って、セルフレームの電極の段差部より隔膜固定リングが突出しないから、突起状の閉ループ遮断線のガスケットを押す力を邪魔することがなく、密封性を向上できる。
以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参照して説明する。
本発明による単体槽のセルフレームと隔膜固定リングの構造を図1に示す。
これまでの単体槽のセルフレームと対比できるように、図1(a)は、セルフレームの下面図で、図4(a)に対応している。図1(b)は、セルフレームの正面図で、図4(b)に対応している。図1(c)は、隔膜固定リングの正面図で、図4(c)に対応している。
図1(a)に示すように、セルフレーム131の直径をLとしている。酸素ガスの連通孔141、水素ガスの連通孔142、電解水の連通孔143を、セルフレーム131の外周部に寄せて配置している。各連通孔の形状は扁平として、セルフレームの真中中央部の中空部分を広くするようにしている。この部分が電解室となり、その面積が水素ガスと酸素ガスの発生量を決めるからである。なお、セルフレーム131は、厚さが8〜10mm、直径(L1)が250〜350mm程度である。
水素ガスの連通孔142の断面積は、酸素ガスの連通孔141の断面積と比較して2倍の大きさになるように形成している。これは、水素ガスの発生は酸素ガスの2倍の量であることによる。断面積が同じだと圧力差が生じて流れが阻害されるからである。また、水素ガスが酸素ガスの方に混じる可能性がある。図1(a)の手前側に積層される電極をマイナス電極とすると、ここには水素ガスが発生する。この水素ガスは、水平な天井面に形成された切開溝151a、151bを通って連通孔142に出てゆく。なお、電解水は連通孔143から切開溝152aを通って、このマイナス電極と接する電解室に供給され、切開溝151a、151bを通って連通孔142を満たすように供給される。水素ガスは電解水の中を通って出てゆく。
図1(b)に示すように、セルフレーム131の背面側には、L2と記した長さの段差部136があり、ここに隔膜132が、さらに重ねるように隔膜固定リング133が設置される。また、L1と記した長さの段差部137があり、ガスケット134A、電極135、ガスケット134Bが、この順に設置される。
図1(c)に示すように、隔膜固定リング133は、リング状のもので、図4(c)に示すような連通孔はない。切開溝155a、155bが切開溝153a、153bに繋がる。電解水の切開溝156aは切開溝152aに繋がる。
図1(b)のセルフレーム131の図面手前側に積層される電極をプラス電極とすると、電極の内側面には電極酸素ガスが発生する。この酸素ガスは、切開溝155aと153aまたは切開溝155bと155bを通って酸素ガスの連通孔141に出てゆく。
なお、電解水は連通孔143から切開溝154aと隔膜固定リング133の切開溝154aを通って、このプラス電極と接する電解室に供給され、切開溝155aと153aまたは切開溝155bと155bを通って酸素ガスの連通孔141に出てゆく。
図2は、単体槽131を2つが積層されたときの、酸素ガスの連通孔141周辺の断面図である。図2に示すように、電極135の右側の面がプラスに帯電されるので、この面で発生した酸素ガスは、連通孔141に集められる。電極135の左側の面はマイナスに帯電されるので、水素ガスが発生する。この水素ガスは、図示はしないが、同様にして連通管142に集められる。
図2の引き出し円c1は隔膜132の拡大図である。隔膜は、太さ20〜30μmのポリプロピレン繊維を複数本束ねて、縦糸171と横糸172とし、これを織ったものである。この織布の厚さは0.2mmから3.5mmである。ポリプロピレン繊維の束ねる本数で厚さを調節することができる。織り方は例えば平畳織りとできる。この織り方は、横糸172の間に隙間がなく、横糸172が縦糸171を表面から裏面にくぐる箇所と、裏面から表面に出てくる箇所に微小な隙間ができる。この隙間は、水素ガスと酸素ガスの遮断性と電解水の水素ガスを隔て、ナトリウムイオンと水酸基イオンの通過性にはプラスに作用する。
図2の引き出し円c2は、セルフレーム131の裏面(図1(a)参照)上の、酸素ガスの連通孔141の周りに設けられた突起状の閉ループ遮断線161dを示したものである。これにより、同じ面上にある水素ガスの連通孔142からの水素ガスが完全に遮断される。また、セルフレーム131の裏面上には、水素ガスの連通孔142と内部の中空部分と電解水の連通孔143とを囲む突起状の閉ループ遮断線161fが設けられる。このループの形状が大きいのは切開溝151a、151b、152aがあるからである。
同様に、図1(b)に示すセルフレーム131表面上の、水素ガスの連通孔142の周りにも突起状の閉ループ遮断線161cが形成されている。これにより、同じ面上にある酸素ガスの連通孔141からの酸素ガスが完全に遮断される。また、セルフレーム131の表面上には、酸素ガスの連通孔141と内部の中空部分と電解水の連通孔143とを囲む突起状の閉ループ遮断線161eが設けられる。このループの形状が大きいのは切開溝153a、153b、154aがあるからである。
図2の引き出し円c3は、セルフレームの表面側と裏面側の外周部に形成された突起状の閉ループ遮断線161a、161bを示したものである。図1(a)(b)にも突起状の閉ループ遮断線161a、161bを示す。これにより、内部と外部とが完全に遮断される。なお、ガスケット134A、134Bは、耐薬品性のある合成樹脂のゴム、例えばEDPMで出来ており、突起状で線状の凸部がガスケット134A、134Bを電極135に押しつけることで遮断を行っている。
図1(b)のセルフレーム131の段差部136には、5個の棒状の突出体162が設けられる。ここに、穿孔された隔膜の孔164が合せられて隔膜132が留め置かれる。図1(c)の隔膜固定リング133には、棒状の突出体162の位置に対応して、通孔163が設けられている。通孔163の各々の位置は、隔膜固定リングの中心軸方向にわずかにずれて設けられている。棒状の突出体162に合せられて隔膜固定リング133が、隔膜132に重ねて留め置かれる。通孔163の位置がずれているので、隔膜固定リング133を広げるように装着するから堅固な隔膜固定ができる。
図2の引き出し円C4は、セルフレーム131の段差部136に設けられた棒状の突出体162に、隔膜132と隔膜固定リング133が留め置かれる箇所の断面図である。これにより、C4の左側に配置されるガスケット134Bまたは電極135によって、隔膜固定リング133と隔膜132をC4の右側方向に押して固定する必要はない。隔膜固定リング133と隔膜132を合せた高さは、セルフレーム131の段差部137に等しいか小さくできる。すなわち、隔膜固定リング133が段差部137より突出することがないから、段差部137に設けられた突起状の閉ループ遮断線のガスケット134Bとの密封作用を邪魔しないようにできる。
本発明は、アルカリ電解水を電気分解して大量の水素ガスと酸素ガスを発生する電解槽を構成する多数の単体槽に適用できる。
本発明による実施例で、単体槽を構成するセルフレームと隔膜固定リングの図面である。(a)は、セルフレームの下面図である。(b)は、セルフレームの正面図である。(c)は、隔膜固定リングの正面図である。 図1の単体槽が積層された時の、酸素ガスの連通孔周辺の断面図である。 従来の単体槽の構成図である。 従来の単体槽を構成するセルフレームと隔膜固定リングの図面である。(a)は、セルフレームの下面図である。(b)は、セルフレームの正面図である。(c)は、隔膜固定リングの正面図である。
符号の説明
30 単体槽
31 セルフレーム
32 隔膜
33 隔膜固定リング
34A、34B ガスケット
35 電極
41 酸素ガスの連通孔
42 水素ガスの連通孔
43 電解水の連通孔
51a、51b、51c 切開溝
52a、52b、52c 切開溝
53a、53b、53c 切開溝
54a、54b、54c 切開溝
55a、55b、55c 切開溝
56a、56b、56c 切開溝
131 セルフレーム
132 隔膜
133 隔膜固定リング
134A、134B ガスケット
135 電極
136、137 段差部
141 酸素ガスの連通孔
142 水素ガスの連通孔
143 電解水の連通孔
151a、151b 切開溝
152a 切開溝
153a、153b 切開溝
154a 切開溝
155a、155b 切開溝
156a 切開溝
161a、161b 内側を密封する突起状の閉ループ遮断線
161c、161d 連通孔を密封する突起状の閉ループ遮断線
161e、161f 他の突起状の閉ループ遮断線
162 棒状の突出体
163 隔膜固定リングに設けられた通孔
164 隔膜に穿孔された孔
171 縦糸
172 横糸

Claims (4)

  1. セルフレームと隔膜と隔膜固定リングと電極と電極を前後に挟むガスケットとからなり、アルカリ電解水の電気分解を行う単体槽において、
    前記隔膜が、イオン透過性及びガス遮断性を有するポリプロピレン繊維の織布によって形成されると共に、水素ガスの連通孔と酸素ガスの連通孔と電解水の連通孔とが、前記隔膜固定リングの外側に位置する前記セルフレーム外周部に形成されたことを特徴とする単体槽。
  2. 前記連通孔は扁平な断面を有し、前記水素ガスの連通孔の大きさが、前記酸素ガスの連通孔の2倍になるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の単体槽。
  3. 前記ガスケットが接する前記セルフレームの接触面に、前記セルフレームの内部を囲い込むように設けられた突起状の閉ループ遮断線と、切開溝を持たない前記水素ガスの連通孔または前記酸素ガスの連通孔の周りを囲い込むように設けられた突起状の閉ループ遮断線と、切開溝を持つ連通孔と電解室を囲むように設けられた突起状の閉ループ遮断線とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の単体槽。
  4. 前記隔膜が設置される前記セルフレームの段差部に複数の棒状の突出体が設けられと共に、前記隔膜の前記棒状の突出体に対応する位置に孔が穿設され、前記隔膜固定リングの前記棒状の突出体に対応する位置からずれた位置に通孔が形成され、前記隔膜が前記隔膜固定リングによって、前記セルフレームの段差部に留め置かれることを特徴とする請求項1に記載の単体槽。
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