JP2007283618A - 竹工芸品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 染色によって、竹材に形成された2層の着色層の表面を研磨して各種のグラデーションを現す場合、研磨を強くし過ぎると、下層の着色層まで削り落とされて、下地の竹材そのものの色が出てしまうという問題がある。
【解決手段】 下層の染色の溶媒として、アルコールを使用することにより、竹材の深部まで染料が浸透するため、研磨によって2層の着色層が全て削り落とされて、上記のような問題を起こすことはなくなり、製作者は、製品における表現の幅を拡げることができる【選択図】なし
【解決手段】 下層の染色の溶媒として、アルコールを使用することにより、竹材の深部まで染料が浸透するため、研磨によって2層の着色層が全て削り落とされて、上記のような問題を起こすことはなくなり、製作者は、製品における表現の幅を拡げることができる【選択図】なし
Description
本発明は、竹工芸品の製造方法に関するものであり、竹材への染色による着色工程に、アルコールを使用することにより、従来の方法の弱点を改善しようとするものである。
従来から一般的に行われている竹工芸品に対する染色方法の1例を工程順に以下に記す。
1: 1次染色 … 水100ccに対し0.2g前後のビスマークブラウンを溶解した染浴を沸騰させ、そこに竹材を浸漬し、30分前後煮沸する。
2: 水洗 → 3: 乾燥 → 4: 編組、縁の取り付け等
5: 2次染色 … 水100ccに対し、合計で0.02g前後のビスマークブラウン、マラカイトグリーン,メチルバイオレットを溶解した染浴を沸騰させ、そこに製品を浸漬し、30秒〜2分程度煮沸する。
6: 水洗 → 7: 乾燥
8: 研ぎ出し … ある種の微粉末の研磨材を水で湿した布等につけて製品の表面を研磨する。 この時、編組等によって形成された表面の凹凸の凸部が強く研磨されるため、2次染色の層が削り落とされ、1次染色の色が現れる。 これにより、凸部は1次染色のやや明るめの赤茶色に、凹部は2次染色の濃い暗褐色になり、茶系の明度グラデーションを出現させる。 この後、塗装,錆び付け等の仕上げ工程があるが、本発明の本質とは直接関係がないので省略する。
ところが、製作者の意図によっては、研ぎ出しの程度を強くし、1次染色の色を、より多く現そうとする場合があるが、そうした場合、凸部の最頂部や、ひごの角などが特に強く研磨されるため、1次染色の層も削り落とされ、下地の竹材そのものの色が現れることになり、場合によっては貧相なイメージになることがある。
本発明は、このような問題を解決するため、1次染色の溶媒として、アルコールを使用したことを特徴とするものである。 アルコールは、染料の溶解性がよく、また、竹材への浸透性も非常によいため竹材内部まで比較的容易に染色することができる。
本発明により、研ぎ出しの程度をかなり強くしても、1次染色は竹材の相当深部まで浸透しているので、1次染色の層まで削り落とされることは、まずないと言ってよく、製品に製作者の意図を充分に反映できるまで、研ぎ出すことが可能となる。 このことで、製作者は製品における表現の幅を拡げることができる。
本発明の一実施例を工程順に以下に記す。
1: 1次染色 … メタノール100ccに対し、オーラミン0.4g前後と、マラカイトグリーン0.02g前後を溶解した常温の染浴に、予め過酸化水素水等で漂白した竹材を2〜6時間程度浸漬する。
2: 水洗 → 3: 乾燥 → 4: 編組,縁の取り付け等
5: 2次染色 … 水100ccに対し、オーラミン0.4g前後と、マラカイトグリーン0.05g前後を溶解した染浴を沸騰させ、そこに製品を浸漬し30秒〜2分程度煮沸する。
6: 水洗 → 7: 乾燥
8: 研ぎ出し … 従来の方法と同様であるが、前述のとおり、かなり強く研ぎ出しを行っても、下地の竹材の色が現れることはないと言っていい。 これにより、この実施例の場合、凸部は1次染色の黄緑色に、凹部は2次染色の深緑色になり、緑系の明度グラデーションを、出現させることができる。
また、これは染料がアルコールに溶けないとか、反応して変質するなどの問題がなければ、他の染料にも応用できると思われ、様々な染料を使用し、他の色相の色による明度グラデーションや、1次染色と2時染色の色相を変えて、色相グラデーションを出現させることなども可能と考えられる。
本発明に係る竹工芸品の製造方法は、技術的,あるいは設備的にも、それほど困難な点はないと思われ、誰でも用意に利用できる。
Claims (1)
- 竹材にたいし、染色により複数の着色層を形成し、これを研磨して各種のグラデーションを出現させる着色方法において、染料の溶媒としてアルコールを使用したことを特徴とする竹工芸品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006112913A JP2007283618A (ja) | 2006-04-17 | 2006-04-17 | 竹工芸品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006112913A JP2007283618A (ja) | 2006-04-17 | 2006-04-17 | 竹工芸品の製造方法 |
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JP2006112913A Pending JP2007283618A (ja) | 2006-04-17 | 2006-04-17 | 竹工芸品の製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105965650A (zh) * | 2016-06-03 | 2016-09-28 | 福建农林大学 | 一种带斑纹毛竹建材的加工方法 |
CN106239669A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-12-21 | 上海轩颂建筑科技有限公司 | 一种竹材染色方法 |
CN106272764A (zh) * | 2016-08-25 | 2017-01-04 | 国际竹藤中心 | 规格竹条模量和密度的分级方法 |
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2006
- 2006-04-17 JP JP2006112913A patent/JP2007283618A/ja active Pending
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