JP2007283413A - アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

アクチュエータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SOI基板を使用せず安価で、製造工程におけるハンドリグ性が良好で、可動部厚さを薄く形成でき、光ビームの走査範囲が広い光走査用アクチュエータに好適なアクチュエータの製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板におけるアクチュエータ部1の形成部位に、駆動コイル5を形成し、駆動コイル5形成後、駆動コイル5と同じ側のシリコン基板面に、アクチュエータ部1を支持する支持部10形成用の支持部材を接合し、支持部材接合面と反対側のシリコン基板面を、所望の厚さまで研削してアクチュエータ部1の厚さを設定し、研削後、アクチュエータ部形成部位に、エッチングにより梁部3,3及び可動部4を形成し、その後、可動部4の裏面側に反射ミラーを形成し、チップ化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板で外枠部、梁部及び可動部を一体的に形成するアクチュエータ及びその製造方法に関し、特に、直流(非共振)でも可動部を大きく揺動でき、また、光走査用アクチュエータに適用した時に光ビーム走査範囲の制約がないアクチュエータ及びその製造方法に関する。
従来、半導体基板で外枠部、梁部及び可動部を一体形成するプレーナ型アクチュエータの製造方法としては、研磨等により可動部の駆動性等を考慮した所定厚さ(例えば約100μm)に形成したシリコン基板の表面を酸化し、駆動回路から可動部駆動用の電気信号が供給される電気配線部として駆動コイル(電磁駆動方式のアクチュエータの場合)を半導体基板の可動部形成部位に形成した後、半導体基板を異方性エッチングして貫通穴を形成し、外枠部、梁部及び可動部を形成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、研磨等により可動部の駆動性等を考慮した所定厚さ(例えば約100μm)に形成したシリコン基板の表面を酸化し、半導体基板の一方の面にガラス基板等の支持部材を接着或いは陽極接合し、半導体基板の支持部材取付け面と反対側の可動部形成部位に駆動コイルを形成した後、シリコン基板を異方性エッチングして貫通穴を形成し、外枠部、梁部及び可動部を形成する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−14297号公報 特開2005−88152号公報
しかしながら、前者の製造方法は、取り扱う半導体基板が薄いため駆動コイル形成工程等において汎用の製造装置を用いることができず、新たに特殊な製造装置が必要である。また、半導体基板が薄いため製造工程中や完成後のハンドリング性に難がある。
一方、後者の製造方法は、駆動コイル形成工程の前に半導体基板に支持部材を接合して厚くすることで、汎用の製造装置の使用が可能であるが、半導体基板自体は薄いため、支持部材と接着させる際の半導体基板のハンドリング性に難がある。また、光走査用アクチュエータに適用する場合、可動部に反射ミラーを設けるが、可動部のコイル形成面と反対側で支持部材接合側に反射ミラーを形成した場合、支持部材の厚みにより光ビームの入射及び反射の角度が制約されて光ビーム走査範囲が狭くなるという問題がある。一方、反射ミラーをコイル形成面側に形成した場合、光ビーム走査範囲の制約はなくなるが、駆動コイル形成部分を避けて可動部中央部に反射ミラーを形成するので、半導体基板の支持部材取付け面側に形成する場合と比較して反射ミラーが小さくなってしまう。半導体基板の支持部材取付け面側に形成する場合と同じ反射ミラーサイズを確保しようとすれば、チップ外形が大きくなってしまう。
ところで、この種のプレーナ型アクチュエータは、可動部厚さが薄い程小さい力で可動部を駆動でき可動部の駆動性が向上するが、前述の両製造方法では、半導体基板の輸送や、製造工程や完成後のハンドリング性を考慮すると、可動部を極端に薄く(例えば約50μm以下)形成することが難しい。
尚、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いれば、製造工程等におけるハンドリング性を確保でき、中間のSiO2層がエッチストップ層となるので、可動部の厚さを精密に管理でき可動部を極端に薄く(例えば約50μm以下)形成することは可能であるが、SOI基板が高価であるためアクチュエータの製造コストをアップさせる問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、製造コストが安価で、可動部の駆動性を向上できると共に、光走査用アクチュエータに適用した場合に光ビーム走査範囲が制約されないアクチュエータを提供する。また、このようなアクチュエータをSOI基板を使用することなく安価に製造できるアクチュエータの製造方法を提供することを目的とする。
このため、請求項1に記載の本発明のアクチュエータは、半導体基板で一体形成された外枠部、梁部及び当該梁部を介して前記外枠部に回動可能に軸支される可動部を有すると共に可動部駆動用の電気信号が供給される電気配線部を有するアクチュエータ部を備えるアクチュエータであって、前記アクチュエータ部の前記電気配線部形成面と同じ側の前記外枠部の面に、前記アクチュエータ部を支持する支持部を備える構成としたことを特徴とする。
かかる構成では、アクチュエータ部の電気配線部形成面と同じ側の外枠部の面に支持部があるので、アクチュエータ部の電気配線部形成面と反対側の面に反射ミラーを設けても、光走査範囲の制約がなく、且つ、大きな反射ミラーサイズにできるようになる。また、電気配線部形成面及び支持部形成面とは反対側の半導体基板面は加工が可能であるので、ハンドリング性が良好な厚さの半導体基板を使用し、電気配線部形成面及び支持部形成面とは反対側の半導体基板面を製造工程において研削してアクチュエータ部を薄く形成することが可能である。
請求項2のように、前記電気配線部は、前記可動部に形成され通電により磁界を発生する駆動コイルとするとよい。
かかる構成では、電磁駆動方式のアクチュエータとすることができる。
請求項3のように、前記可動部の前記電気配線部形成面と反対側の面に、反射ミラーを設ける構成とすれば、光走査用アクチュエータとして使用できるようになる。
請求項4に記載の本発明のアクチュエータ製造方法は、半導体基板で一体形成された外枠部、梁部及び当該梁部を介して前記外枠部に回動可能に軸支される可動部を有すると共に可動部駆動用の電気信号が供給される電気配線部を有するアクチュエータ部を備えるアクチュエータの製造方法であって、前記半導体基板の一方の面のアクチュエータ部形成部位に、前記電気配線部を形成する工程と、電気配線部形成後の半導体基板の電気配線部形成側と同じ面に、前記アクチュエータ部を支持する支持部形成用の支持部材を接合する工程と、前記支持部材接合面と反対側の半導体基板面を、前記アクチュエータ部に要求される所望の厚さまで研削する工程と、研削後の半導体基板のアクチュエータ部形成部位に、エッチングにより梁部及び可動部を形成する工程とを備えることを特徴とする。
請求項5のように、前記電気配線部形成工程は、前記可動部上に通電により磁界を発生する駆動コイルを形成するようにするとよい。
請求項6のように、前記梁部及び可動部の形成工程の後に、前記可動部の電気配線部形成面と反対側の面に反射ミラーを形成する工程を設けるとよい。
本発明によれば、支持部が電気配線部形成面側にあるので、可動部の電気配線部形成面と反対側に反射ミラーを形成すれば、支持部で光ビームの入射及び反射の角度が制約される心配がなく光ビーム走査範囲の広い光走査用アクチュエータを提供できる。また、可動部全面に反射ミラーを形成できるので、ミラーサイズを大きくできる。更に、従来のように電気配線部分を避けて可動部中央部に反射ミラーを形成した場合と同じサイズの反射ミラーならば、アクチュエータ部全体のチップ外形を小型化できる。
本発明の製造方法によれば、電気配線部形成面側に支持部材を接合した後、半導体基板を研削して任意の厚さにすることができるので、従来と比較して厚い半導体基板を使用することができ、電気配線部形成工程も含めて製造工程におけるハンドリング性が良好になると共に、汎用の製造装置を使用することができる。また、支持部材を接合した状態で半導体基板の厚さを自由に調整できるので、支持部材を接合した状態で保管管理すれば多品種少量生産に対応できる利点がある。更に、支持部材によりハンドリングが良好な状態でアクチュエータ部の可動部相当部分を研削することで、可動部厚さが極めて薄いアクチュエータを形成でき、直流(非共振)でも可動部を大きく回動(大振幅駆動)できる駆動性に優れたアクチュエータの製造が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。尚、以下では、アクチュエータとして電磁駆動方式の光走査用アクチュエータである一次元ガルバノミラーを例に説明する。
図1に示すガルバノミラーは、アクチュエータ部1と、支持部10とを備えて構成する。
前記アクチュエータ部1は、外枠部2に一対の梁部3,3で可動部4が回動可能に軸支された構成を有している。そして、外枠部2、梁部3,3及び可動部4は共に同一の厚さからなり、後述するように半導体基板である例えばシリコン基板20(図4に示す)で一体的に形成される。
可動部4表面側の周縁部には、図示しない駆動回路から可動部駆動用の電気信号として駆動電流が供給される電気配線部である駆動コイル5が形成されている。この駆動コイル5は、梁部3,3を介して外枠部2側に引出されて一対の電極端子6,6に接続され、電極端子6,6を例えばワイヤボンディング等により駆動回路に接続する。梁部3,3の軸線に平行な可動部4の対辺側方で外枠部2の外側には、静磁界を発生する例えば一対の永久磁石7,7が配置される。そして、可動部4裏面側の全面には、例えばアルミニウム等で形成した反射ミラー8(図3(f)に示す)が形成されている。
更に、アクチュエータ部1の駆動コイル5形成面と同じ側の外枠部2の面(図1では上面)に、アクチュエータ部1を支持する支持部10が接着剤或いは陽極接合等により接合される。この支持部10は、例えばガラス基板で形成され、アクチュエータ部1の可動部4及び梁部3,3に対応する部分に、可動部4の回動動作を妨げないように十分な深さを有する上に凹状の溝部11が形成されている。また、外枠部2の電極端子6,6に対応する部分に、貫通孔12,12が形成され、この貫通孔12,12を介して電極端子6,6と駆動回路とをワイヤボンディングで接続するようになっている。尚、前記溝部11ではなく貫通孔でもよい。
この電磁駆動式ガルバノミラーの動作について簡単に説明する。
駆動回路から可動部4上の駆動コイル5に駆動電流を供給すると磁界が発生し、この磁界と永久磁石7,7による静磁界との相互作用によりローレンツ力が発生し、梁部3,3の軸方向と平行な可動部両対辺部に互いに逆方向の電磁力が発生し、梁部3,3を軸中心として可動部4が回動する。この回動動作に伴って梁部3,3が捩じられ梁部3,3にばね力が発生する。この梁部3,3のばね力と駆動電流の供給により発生した電磁力とが釣合う位置まで可動部4が回動する。
駆動電流として駆動コイル5に直流電流を流せば電流量に応じた回動位置で可動部4は停止するので、電流量に応じて可動部4の回動角度を制御して光ビームを所望の方向に偏向可能な光偏向器を実現できる。駆動電流として駆動コイル5に正弦波等の交流電流を流せば可動部4が揺動するので、反射ミラー8により光ビームを走査することができる。交流電流の周波数を可動部4の揺動運動の共振周波数に設定すれば、一定周期で連続走査可能な光走査デバイスが実現できる。
かかる構成のアクチュエータによれば、支持部10が駆動コイル形成面側にあるので、可動部4の駆動コイル形成面と反対側に反射ミラー8を形成することで、支持部10により光ビームの入射及び反射の角度が制約される心配がなく光ビーム走査範囲を広くできる。また、可動部4の全面に反射ミラー8を形成できるので、ミラーサイズを大きくできる。また、従来のように駆動コイル部分を避けて可動部中央部に反射ミラーを形成した場合と同じサイズの反射ミラーとするならば、アクチュエータ部1全体のチップ外形を小型化できる。
次に、本発明のアクチュエータ製造方法を、図1のガルバノミラーの製造方法を例に、図2〜図4を参照して説明する。尚、図2及び図3は、図1におけるA−A線断面を示している。
図2の工程(a)において、駆動コイル形成工程等において汎用の製造装置を用いることが可能で、製造工程中におけるハンドリングに支障がない十分な厚さ(例えば250μm以上)のシリコン基板20を準備し、このシリコン基板20の上下面を熱酸化して1μm程度のSiO2絶縁層21を形成した後、駆動コイル形成面と反対のシリコン基板面側(図中下側)のSiO2絶縁層のみをウェットエッチングまたはドライエッチングにより除去する。尚、絶縁層は、熱酸化に限らず、CVD等既知の方法によりシリコン基板20の駆動コイル形成面側のみに形成するようにしてもよい。また、駆動コイル形成面と反対側のシリコン基板面(図中、下側)のSiO2絶縁層は本工程で除去せずに、後述する図3の工程(d)の研削時に同時に除去するようにしても良い。
次に、工程(b)において、シリコン基板20のSiO2絶縁層21上に駆動コイル5を形成する。駆動コイル5の形成方法は、SiO2絶縁層21全面に例えば良電導性の金属としてアルミニウムの薄膜を1μm程度の厚みでスパッタリング等の既知の成膜技術により形成する。その後、その上にレジストを塗布し、駆動コイル5、引出線及び電極端子6,6からなる電気配線部のレジストを残して電気配線形状のレジストパターンを形成する。そして、これをマスクとしてアルミニウム薄膜をエッチングして駆動コイル5、引出線及び電極端子6,6を形成する。尚、エッチングはエッチング液を使用して行うウェットエッチング又は反応性ガスを使用して行うドライエッチングのいずれの方法で行ってもよい。次に、電気配線部の上に感光性ポリイミドの絶縁層を形成する。この場合、外部の駆動回路と電気的接続をとるための電極端子6,6(図1参照)に相当する部分を除いて、絶縁層がパターン形成される。具体的には、シリコン基板20側上面全面に感光性ポリイミドを塗布して形成する。塗布は、スピンコート法、スリットダイコート法、スプレー法、ロールコート法、ディップ法などの既知の方法を適用して行う。ここで、例えばポジ型の感光性ポリイミドを使用した場合には、電極端子6,6に相当する部分以外の所要部分をマスクして紫外線露光する。ポジ型の感光性ポリイミドの場合は、露光部分が現像液に溶解するため電極端子6,6に相当する部分が露光され、現像することにより当該相当部分の感光性ポリイミドが除去される。尚、電気配線部の上の絶縁層はポリイミドに限らず、CVD等既知の方法により形成することができるSiO2膜、SiN膜等でも良い。
次に、工程(c)において、シリコン基板20の駆動コイル5の形成面と同じ面に、支持部10形成用の支持部材30を接合する。支持部材30は、図4に示すように、シリコン基板20と同形状で例えば厚さが約350μm程度のガラス基板で、シリコン基板20の各アクチュエータ部形成部の可動部4及び梁部3,3相当部分に対応して複数の溝部31が形成されている。これら溝部31は、ドライエッチング等により形成することができる。シリコン基板20と支持部材30の接合は、図4に示すようにシリコン基板20及び支持部材30の各オリフラ20a,30aの位置を合わせて積層し、陽極接合或いは接着剤により接合する。また、シリコン基板20と支持部材30の位置合わせは、専用のアライメントマークをそれぞれ設けて行っても良い。尚、図2及図3は、シリコン基板20における1つのアクチュエータ部の形成工程を示してある。
次に、図3の工程(d)において、支持部材30の接合面と反対側のシリコン基板20面側を研削し、シリコン基板20をアクチュエータ部1の外枠部2、梁部3,3及び可動部4として要求される所望の厚さにする。
次に、工程(e)において、シリコン基板20をエッチングしてアクチュエータ部1を形成する。シリコン基板20下面で図1の外枠部2、梁部3,3及び可動部4に対応する部分をレジストマスクで覆い、異方性エッチングによりシリコン基板を上下方向に貫通させる。これにより、シリコン基板20に、外枠部2に一対の梁部3,3で可動部4が軸支された状態の図1に示すアクチュエータ部1が形成される。
次に、工程(f)において、シリコン基板20に形成されたアクチュエータ部1の可動部4裏面側(図3(f)の下面側)に、アルミニウム等の反射ミラー8を蒸着等により形成する。その後、シリコン基板20の各アクチュエータ部1部分を互いに切断分離してガルバノミラーのチップを形成する。このチップを、基板上に装着し、梁部3,3の軸線に平行な可動部4の対辺側方で外枠部2の外側に可動部4を間にして一対の永久磁石7,7を図1に示すように対向配置することにより、図1に示すガルバノミラーが完成する。尚、前記チップを基板に装着する場合、反射ミラー8が基板側に位置するときには、反射ミラー8に対応する基板部分に開口部を形成することは言うまでもない。
かかるアクチュエータ製造方法によれば、駆動コイル形成面側に支持部材30を接合した後、シリコン基板20を研削して任意の厚さにすることができるので、従来と比較して厚い(例えば約250μm以上)シリコン基板20を使用することができ、コイル形成工程も含めて製造工程におけるハンドリング性が良好であると共に、汎用の製造装置を使用することができる。また、支持部材30を接合した状態でシリコン基板20の厚さを自由に調整できるので、支持部材30を接合した状態で保管管理すれば多品種少量生産に対応できる利点がある。更に、支持部材30によりハンドリングが良好な状態でアクチュエータ部1の可動部4を研削して可動部4が極めて薄い(例えば約10μm以下)アクチュエータを形成できる。従って、小さいトルクで可動部4を駆動でき、直流(非共振)でも可動部4を大きく回動(大振幅駆動)できる駆動性に優れたアクチュエータの製造が可能である。
尚、上記実施形態では、一次元のガルバノミラーの例を示したが、二次元のガルバノミラーであってもよい。また、本発明のアクチュエータはガルバノミラーのような光走査用アクチュエータに限定されず、いかなるアクチュエータであってもよく、反射ミラーの不要なアクチュエータの場合は、図3の工程(f)で説明した反射ミラー形成工程は省略される。
そして、本発明のアクチュエータ及び製造方法は、上述の電磁駆動式に限られず、静電駆動式、圧電駆動式等に適用できる。
本発明に係るアクチュエータの一実施形態の構成を示す斜視図 本発明に係るアクチュエータ製造方法を図1のアクチュエータに適用した場合の製造工程を示す説明図 図2に続く製造工程を示す説明図 半導体基板と支持部材の接合工程を説明するための斜視図
符号の説明
1 アクチュエータ部
2 外枠部
3,3 梁部
4 可動部
5 駆動コイル
8 反射ミラー
10 支持部
20 シリコン基板
30 支持部材

Claims (6)

  1. 半導体基板で一体形成された外枠部、梁部及び当該梁部を介して前記外枠部に回動可能に軸支される可動部を有すると共に可動部駆動用の電気信号が供給される電気配線部を有するアクチュエータ部を備えるアクチュエータであって、
    前記アクチュエータ部の前記電気配線部形成面と同じ側の前記外枠部の面に、前記アクチュエータ部を支持する支持部を備える構成としたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記電気配線部は、前記可動部に形成され通電により磁界を発生する駆動コイルであることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記可動部の前記電気配線部形成面と反対側の面に、反射ミラーを設ける構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 半導体基板で一体形成された外枠部、梁部及び当該梁部を介して前記外枠部に回動可能に軸支される可動部を有すると共に可動部駆動用の電気信号が供給される電気配線部を有するアクチュエータ部を備えるアクチュエータの製造方法であって、
    前記半導体基板の一方の面のアクチュエータ部形成部位に、前記電気配線部を形成する工程と、
    電気配線部形成後の半導体基板の電気配線部形成側と同じ面に、前記アクチュエータ部を支持する支持部形成用の支持部材を接合する工程と、
    前記支持部材接合面と反対側の半導体基板面を、前記アクチュエータ部に要求される所望の厚さまで研削する工程と、
    研削後の半導体基板のアクチュエータ部形成部位に、エッチングにより梁部及び可動部を形成する工程と、
    を備えることを特徴とするアクチュエータ製造方法。
  5. 前記電気配線部形成工程は、前記可動部上に通電により磁界を発生する駆動コイルを形成することを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ製造方法。
  6. 前記梁部及び可動部の形成工程の後に、前記可動部の電気配線部形成面と反対側の面に反射ミラーを形成する工程を設けることを特徴とする請求項4又は5に記載のアクチュエータ製造方法。
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