JP2007281981A - 撮像装置 - Google Patents

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年武 寺田
Kazuhiko Ozawa
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Abstract

【課題】撮像装置と撮影者の間の距離によってナレーションの有無を判断して、ナレーションの収音を明瞭に行う。
【解決手段】距離測定部200は撮影者との間の距離を測定する。ナレーション音源供給部310は撮影者との間の距離に応じて、撮影者によるナレーション音源のレベルを調整する。撮影音源供給部320は撮影者との間の距離に応じて、被写体の撮影音源のレベルを調整する。音源合成部330はナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320から供給された音源を合成する。帯域制御部340は撮影者との間の距離に応じて、音源合成部330によって合成された音源の音声帯域をブーストする。これにより、撮影者との間の距離に応じて音源のレベルおよび周波数特性が調整され、ナレーションの収音が明瞭に行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置、および、その処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
ビデオカメラなどの撮像装置は、被写体の撮像に合わせてその撮像装置の周囲の音源を収音するためにマイクロホンを内蔵することが多い。このマイクロホンはレンズ画角に合った収音を主な目的とするものであり、被写体の音を収音するために適した指向性を有している。
ここで、撮影者自身がナレーションを入れようとする場合、撮影者は撮像装置の後方に位置するため、その音声は不明瞭になる傾向がある。例えば、運動会などでは、音楽が放送されている場合が多く、さらに応援者の声なども大きい。上述のようにマイクロホンの指向性は被写体に向いているため、撮影者自身が後方からナレーションを入れてもそれらの音にかき消されてしまう。
そこで、従来の撮像装置においては、ナレーションの有無によって手動でマイクロホンの指向性を切り替えていた。そのような技術として、例えば、プッシュ式の機構スイッチを設けて、ナレーションモード時には撮影者がそのスイッチを押下することによりマイクロホンの指向性を切り替える装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−345074号公報(図1)
しかしながら、ナレーションの有無によって手動でマイクロホンの指向性を切り替えることは撮影者にとって煩雑な操作となる。また、撮像装置に新たなスイッチを設けることは撮像装置の小型化を阻害する要因となり得る。
そこで、本発明は、撮像装置と撮影者の間の距離によってナレーションの有無を判断して、ナレーションの収音を明瞭に行うことを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、上記距離に応じて上記特定方向からの音源のレベルを調整する音源調整手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、その特定方向からの音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。すなわち、撮影者との距離に応じて撮影者によるナレーションを明瞭に収音するよう制御することができる。
また、この第1の側面において、上記音源調整手段は、上記距離が所定長より短くなると上記特定方向からの音源のレベルを大きくしてもよく、また、上記距離が所定長より長くなると上記特定方向からの音源のレベルを大きくしてもよい。さらに、上記音源調整手段は、上記距離が短くなるほど上記特定方向からの音源のレベルを大きくしてもよく、また、上記距離が長くなるほど上記特定方向からの音源のレベルを大きくしてもよい。
また、この第1の側面において、上記距離に応じて所定帯域のレベルを制御する帯域制御手段をさらに具備してもよい。これにより、ナレーション収音に適した周波数特性になるよう制御することができる。この場合、上記帯域制御手段は、上記距離が所定長より短くなると上記所定帯域のレベルを高くしてもよく、また、上記距離が所定長より長くなると上記所定帯域のレベルを高くしてもよい。さらに、上記帯域制御手段は、上記距離が短くなるほど上記所定帯域のレベルを高くしてもよく、また、上記距離が長くなるほど上記所定帯域のレベルを高くしてもよい。
また、本発明の第2の側面は、被写体を撮像する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、当該撮像装置の周囲の音源を収音する収音手段と、上記距離に応じて上記収音手段の指向性を変化させる指向性調整手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、収音の指向性を変化させるという作用をもたらす。
また、本発明の第3の側面は、被写体を撮像する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、上記被写体の方向に指向性を有する第1のマイクロホンと、上記距離に応じて上記第1のマイクロホンのレベルを調整して出力する指向性マイクロホンレベル調整手段と、少なくとも前記特定方向に指向性を有する第2のマイクロホンと、上記距離に応じて上記第2のマイクロホンのレベルを調整して出力する第2のマイクロホンレベル調整手段と、上記第1のマイクロホンレベル調整手段および上記第2のマイクロホンレベル調整手段の出力を合成する合成手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、第1のマイクロホンおよび第2のマイクロホンを組み合わせた配置において、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、周囲の音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。
また、本発明の第4の側面は、被写体を撮像する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、上記被写体の方向に指向性を有する単方向指向性マイクロホンと、上記被写体の方向とは垂直方向の双方向に指向性を有する双指向性マイクロホンと、上記単方向指向性マイクロホンおよび上記双指向性マイクロホンの出力を加減算する加減算器と、上記距離に応じて上記加減算器のレベルを調整して出力する加減算器レベル調整手段と、上記距離に応じて上記双指向性マイクロホンのレベルを調整して出力する双指向性マイクロホンレベル調整手段と、上記加減算器レベル調整手段および上記双指向性マイクロホンレベル調整手段の出力を合成する合成手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、単方向指向性マイクロホンおよび双指向性マイクロホンを組み合わせた配置において、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、周囲の音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。
また、本発明の第5の側面は、被写体を撮像する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、対向する頂点を結ぶ直線が互いに直交する四角形の各頂点に配置された指向性を有しない4つの無指向性マイクロホンと、上記4つの無指向性マイクロホンの出力を任意に組み合わせて加算して無指向性信号を生成する加算手段と、上記4つの無指向性マイクロホンのうち互いに向かい合う出力同士を減算して2つの双指向性信号を生成する減算手段と、上記無指向性信号および双指向性信号を加算して合成する加算合成器と、上記距離に応じて上記加算合成器のレベルを調整して出力する加算合成器レベル調整手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、4つの無指向性マイクロホンを正方形の各頂点に配置した場合において、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、周囲の音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。
また、本発明の第6の側面は、被写体を撮像する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、上記被写体の方向に指向性を有する第1の指向性マイクロホンと、上記被写体の方向とは反対の方向に指向性を有する第2の指向性マイクロホンと、上記被写体の方向とは垂直方向の双方向に指向性を有する双指向性マイクロホンと、上記第1および第2の指向性マイクロホンならびに上記双指向性マイクロホンの出力を加算して合成する加算合成器と、上記距離に応じて上記加算合成器のレベルを調整して出力する加算合成器レベル調整手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。これにより、第1および第2の指向性マイクロホンおよび双指向性マイクロホンを組み合わせた配置において、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、周囲の音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。
また、本発明の第7の側面は、被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置において、当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する手順と、上記距離が所定長より短くなると上記特定方向からの音源のレベルを高くする手順とを具備することを特徴とする撮像方法またはこれら手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、撮像装置の所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離に応じて、その特定方向からの音源のレベルを調整させるという作用をもたらす。
本発明によれば、撮像装置と撮影者の間の距離によってナレーションの有無を判断して、ナレーションの収音を明瞭に行うことができるという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示す図である。この撮像装置100は、ファインダ110と、投光素子121と、受光素子122と、距離算出回路123と、マイクロホン131と、音源制御回路132と、レンズ140と、撮像素子150と、画像処理回路160と、多重化回路170とを備えている。
ファインダ110は、撮像画像の構図を撮影者に対して示すものであり、形式としては撮像装置を貫通する覗き穴により実現されるものや、液晶を利用したものなどがある。ここでは、一実施例として、電子ビューファインダ(EVF:Electric View Finder)を想定して説明する。この電子ビューファインダは、撮像素子から取得された情報を接眼部に対して電子的に投影するものであり、その内部では一般に液晶が利用される。
投光素子121および受光素子122は、撮影者との間の距離を測定するための投光および受光をそれぞれ行うものであり、ファインダ110の内部もしくはその近傍に設けられる。投光素子121は、例えば赤外発光ダイオード等が用いられる。受光素子122は、投光素子121から投光されて撮影者に反射した光を受光する素子であり、例えばシリコンフォトセル(SPC)等が用いられる。
距離算出回路123は、投光素子121から投光されて撮影者に反射した光が受光素子122に受光されるまでの時間に基づいて距離を算出する回路である。この距離算出回路123は、信号線209を介して音源制御回路132に距離を供給する。なお、ここでは、光センサーによる距離測定の例について説明したが、これに限らず超音波センサーなどを利用してもよい。
マイクロホン131は、撮像装置100の周囲の音源を収音するものである。このマイクロホン131は、後述するように、複数のマイクロホンを組み合わせることにより構成される。
音源制御回路132は、距離算出回路123によって算出された撮影者との間の距離に基づいて、マイクロホン131からの音源を制御するものである。音源制御回路132の制御内容は、音源となるマイクロホンの種類によって異なる。音源制御回路132は、マイクロホン131の複数のマイクロホンの音源を組み合わせて所望の指向性を有する音源を生成する場合がある。この音源制御回路132は、信号線349を介して多重化回路170に音声信号を供給する。
レンズ140は、被写体の画像を取得するための光学素子である。撮像素子150は、レンズ140を介して取得された被写体の画像を電気信号に変換する光電変換素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などにより実現される。
画像処理回路160は、撮像素子150から供給された画像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、ホワイトバランスなどの画像処理を施すものである。多重化回路170は、画像処理回路160から供給された画像信号と音源制御回路132から供給された音声信号とを多重化して音声付動画像信号を生成するものである。
図2は、本発明の実施の形態における撮像装置100の音源供給部300の一構成例を示す図である。この音源供給部300は、距離測定部200から供給された距離に応じて音源の制御を行って、多重化回路170に対して音声信号を供給するものである。この音源供給部300は、図1のマイクロホン131および音源制御回路132に相当するものであり、信号線209を介して距離測定部200から距離を受け取り、信号線349を介して音声信号を多重化回路170に供給する。
距離測定部200は、撮影者との間の距離を測定するものであり、図1の投光素子121、受光素子122および距離算出回路123に相当する。この距離測定部200によって測定された距離は、信号線209を介して音源供給部300の各部に供給される。
音源供給部300は、ナレーション音源供給部310と、撮影音源供給部320と、音源合成部330と、帯域制御部340とを備える。
ナレーション音源供給部310は、撮影者によるナレーション音源を信号線319により供給するものである。撮影音源供給部320は、被写体の音源を信号線321により供給するものである。これらナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320は、距離測定部200から供給される距離に基づいて音源のレベルを調整する。
ナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320による調整内容としては、例えば、撮影者との間の距離が予め定められた距離よりも短ければ、ナレーション音源供給部310からの音源のレベルが大きく(高く)なるように調整し、撮影音源供給部320からの音源のレベルが小さく(低く)なるように調整することが考えられる。また、これとは逆に、撮影者との間の距離が予め定められた距離よりも長ければ、ナレーション音源供給部310からの音源のレベルが大きくなるように調整し、撮影音源供給部320からの音源のレベルが小さくなるように調整することが考えられる。何れの手法を採用するかは撮影者の嗜好による。すなわち、撮像装置に顔を近づけた際にナレーションを入れたければ前者を採用し、撮像装置から顔を遠ざけた際にナレーションを入れたければ後者を採用することになる。
また、予め定められた閾値を基準としてオンまたはオフするようにしてもよいが、これに限らず、例えば、撮影者との間の距離が短くなるほど、ナレーション音源供給部310からの音源のレベルが徐々に大きくなるように調整し、撮影音源供給部320からの音源のレベルが徐々に小さくなるように調整することが考えられる。また、これとは逆に、撮影者との間の距離が予め定められた距離が長くなるほど、ナレーション音源供給部310からの音源のレベルが大きくなるように調整し、撮影音源供給部320からの音源のレベルが小さくなるように調整することが考えられる。
音源合成部330は、ナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320から供給された音源を合成するものである。この音源合成部330における合成としては、単純な加算もしくは加算平均が考えられる。この音源合成部330により合成された音源は、信号線339を介して帯域制御部340に供給される。
帯域制御部340は、距離測定部200から供給された距離に基づいて、音源合成部330から供給された音源の帯域を制御する。この帯域制御部340による制御としては、例えば、撮影者との間の距離が予め定められた距離よりも短ければ、音声帯域における音源のレベルが大きくなるように調整することが考えられる。また、これとは逆に、撮影者との間の距離が予め定められた距離よりも長ければ、音声帯域における音源のレベルが大きくなるように調整することが考えられる。この帯域制御部340は、例えばバンドパスフィルタによって実現することができる。この帯域制御部340によって帯域の操作がされた音源は、信号線349を介して多重化回路170に供給される。
図3は、本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第1の配置例を示す図である。この第1の配置例では、無指向性マイクロホン381および単一指向性マイクロホン382の2つのマイクロホンが配置されている。
無指向性マイクロホン381は、指向性を有しないマイクロホンである。単一指向性マイクロホン382は、撮影方向に指向性を有するマイクロホンであり、無指向性マイクロホン381から相対的に撮影方向に配置される。これら無指向性マイクロホン381と単一指向性マイクロホン382との間の距離は、例えば10乃至15ミリメートル程度である。
図4は、本発明の実施の形態による第1の配置例におけるマイクロホンの指向特性の一例を示す図である。指向特性は、各マイクロホンの全周囲方向からの感度レベルを極座標表示したものであり、撮像装置による撮影方向を0°としている。また、この指向特性の半径方向の感度レベルは相対的なものであり、中心が感度ゼロを示す。
図4(a)は、無指向性マイクロホン381の指向特性の一例であり、全方向に同レベルの感度特性を有している。図4(b)は、単一指向性マイクロホン382の指向特性の一例であり、撮影方向に指向性を有している。
図5は、本発明の実施の形態による第1の配置例におけるマイクロホンを利用したナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320の構成例を示す図である。
この例では、ナレーション音源供給部310が無指向性マイクロホン381およびナレーション音源調整部311を備え、撮影音源供給部320が単一指向性マイクロホン382および撮影音源調整部321を備えている。
無指向性マイクロホン381は、図4(a)の指向特性を有するマイクロホンであり、信号線318により音源を供給する。単一指向性マイクロホン382は、図4(b)の指向特性を有するマイクロホンであり、信号線328により音源を供給する。
ナレーション音源調整部311および撮影音源調整部321は、距離測定部200から供給される距離に基づいて、それぞれ無指向性マイクロホン381および単一指向性マイクロホン382の音源のレベルを調整するものである。これらナレーション音源調整部311および撮影音源調整部321は、それぞれ信号線319および329を介して音源合成部330に音源を供給する。
図6は、本発明の実施の形態におけるマイクロホンのレベル制御の例を示す図である。図6(a)は、撮影者との間の距離が所定長より短いか否かによって音源のレベルをオン/オフ制御する例である。すなわち、撮影者との間の距離が切替点よりも短ければナレーション音源601のレベルがオン状態になり、また、撮像音源602のレベルがオフ状態になる。これにより、撮影者が撮像装置100に顔を近づけると、無指向性マイクロホン381が音源として有効になるとともに単一指向性マイクロホン382が音源として無効になるため、音源合成部330による合成の結果、図4(a)のような指向特性になって撮影者によるナレーションが明瞭に収音される。
一方、撮影者との間の距離が切替点よりも長ければナレーション音源601のレベルがオフ状態になり、また、撮像音源602のレベルがオン状態になる。これにより、撮影者が撮像装置100から顔を遠ざけると、無指向性マイクロホン381が音源として無効になるとともに単一指向性マイクロホン382が音源として有効になるため、音源合成部330による合成の結果、図4(b)のような指向特性になって被写体の音源が明瞭に収音される。
図6(b)は、撮影者との間の距離に応じて音源のレベルを変動制御する例である。図6(a)では切替点を基準として音源のオン/オフ制御を行う例を示したが、この図6(b)の例では撮影者との間の距離に応じて音源を対数的に変化させる。これにより、撮影者が撮像装置100に顔を近づけるにしたがって、無指向性マイクロホン381の音源のレベルが大きくなっていくとともに単一指向性マイクロホン382の音源のレベルが小さくなっていくため、音源合成部330による合成の結果、図4(b)よりも図4(a)に近い指向特性になって撮影者によるナレーションが明瞭に収音される。
一方、撮影者が撮像装置100から顔を遠ざけるにしたがって、無指向性マイクロホン381の音源のレベルが小さくなっていくとともに単一指向性マイクロホン382の音源のレベルが大きくなっていくため、音源合成部330による合成の結果、図4(a)よりも図4(b)に近い指向特性になって被写体の音源が明瞭に収音される。
なお、この図6では、撮影者との間の距離が近い場合にナレーション音源601のレベルを大きくする例について説明したが、上述のように、この対応関係は逆であっても構わない。また、ここではナレーション音源供給部310が無指向性マイクロホン381を備える例について説明したが、撮影者が撮像装置100の後方に位置することを想定して、後方に指向性をもつ単一指向性マイクロホンを備えるようにしても構わない。
図7は、本発明の実施の形態におけるマイクロホンの帯域制御の例を示す図である。この帯域制御は帯域制御部340によって行われるものである。
図7(a)は、音声帯域を強調するための音源レベルの制御例である。この例では撮影者との間の距離が切替点よりも短い場合にナレーションが行なわれるものと想定して、信号線339の音源をレベル604のようにブーストさせている。すなわち、音声帯域に相当する400Hzから4KHz程度の音源を通常のレベル603と比較して大きくなるように制御する。これにより、撮影者によるナレーションがより明瞭に収音されるようになる。
図7(b)は、撮影者との間の距離に応じて音声帯域のブースト量を変動させる制御例である。図7(a)の例では切替点を基準として音源のブーストのオン/オフ制御を行う例を示したが、この図7(b)の例では撮影者との間の距離に応じてブースト量を対数的に変化させる。これにより、撮影者が撮像装置100に顔を近づけるにしたがって、撮影者によるナレーションがより明瞭に収音されるようになる。
なお、この図7では、撮影者との間の距離が近い場合に音声帯域のレベルを大きくする例について説明したが、上述のように、この対応関係は逆であっても構わない。
図8は、本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第2の配置例を示す図である。この第2の配置例では、無指向性マイクロホン383および384の2つのマイクロホンが配置されている。
無指向性マイクロホン383および384は、指向性を有しないマイクロホンである。これら無指向性マイクロホン383および384の間の距離は、例えば10乃至15ミリメートル程度である。
図9は、本発明の実施の形態による第2の配置例におけるマイクロホンを利用したナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320の構成例を示す図である。
無指向性マイクロホン383による音源は、図5の無指向性マイクロホン381と同様であるため、そのまま信号線318によるナレーション音源として用いることができる。
一方、無指向性マイクロホン384による音源は、指向性を有する音源に変換されて、信号線328による撮影音源として用いられる。無指向性マイクロホン383による音源が遅延部322によって遅延され、その遅延された音源と無指向性マイクロホン384による音源の差分信号が減算部323によって生成される。そして、その生成された差分信号はイコライザ324によって周波数特性が整えられて、信号線328に供給される。すなわち、無指向性マイクロホン384、遅延部322、減算部323およびイコライザ324は、単一指向性マイクロホン389を構成する。ここで、遅延部322による遅延量は、無指向性マイクロホン383および384の間の距離に応じた音速信号として設定される。
これにより、図8の第2の配置例による無指向性マイクロホン383および384は、第1の配置例の無指向性マイクロホン381および単一指向性マイクロホン382と等価な音源を生成することができ、第1の配置例と同様の指向特性を実現することができる。
図10は、本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第3の配置例を示す図である。この第3の配置例では、双指向性マイクロホン385および単一指向性マイクロホン386の2つのマイクロホンが配置されており、一般にミッドサイド方式マイクと呼ばれる。
双指向性マイクロホン385は、右方向および左方向の双方向に指向性を有するマイクロホンである。また、単一指向性マイクロホン386は、撮影方向に指向性を有するマイクロホンである。これら双指向性マイクロホン385および単一指向性マイクロホン386の間の距離は、例えば10乃至15ミリメートル程度である。
図11は、本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。図11(a)のように、双指向性マイクロホン385は右方向に指向性501を有し、左方向に指向性502を有している。また、単一指向性マイクロホン386は、撮影方向に指向性503を有している。
そこで、双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源を同レベルで加算平均処理すれば、逆相側がキャンセルされて図11(b)の右チャンネルの指向性504が得られる。また、双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源を同レベルで減算平均処理すれば、逆相側がキャンセルされて図11(b)の左チャンネルの指向性505が得られる。
また、これら加算平均処理および減算平均処理における双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源の合成比を変えることにより、右チャンネルと左チャンネルの主軸の成す角度を連続的に変化させることができる。すなわち、単一指向性マイクロホン386の音源のレベルを双指向性マイクロホン385の音源のレベルよりも大きくすると主軸が撮影方向に閉じて、逆に双指向性マイクロホン385の音源のレベルを単一指向性マイクロホン386の音源のレベルよりも大きくすると主軸が開いてくる。
図12は、本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。
加算部325は、双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源を加算平均処理するものであり、右チャンネルの指向性504を信号線328−Rに供給する。減算部326は、双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源を減算平均処理するものであり、左チャンネルの指向性505を信号線328−Lに供給する。
なお、ここでは、加算部325および減算部326は、双指向性マイクロホン385の音源と単一指向性マイクロホン386の音源を同レベルで加算平均または減算平均するものとしたが、上述のように、それぞれの音源の合成比を変えることにより、右チャンネルと左チャンネルの主軸の成す角度を変化させることができる。
このようにして生成された音源は、信号線328−RおよびLによってステレオ音源を供給する。このステレオ音源を図5の撮影音源として用いることによって、第1の配置例に準じたレベル制御を行うことができる。
図13は、本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの指向特性の一例を示す図である。
図13(a)は、双指向性マイクロホン385の指向特性の一例であり、左右方向に指向特性を有している。図13(b)は、図12に示した回路により生成されるステレオ音源の指向特性の一例であり、右チャンネルおよび左チャンネルの所定の角度に指向性を有している。
そこで、例えば、撮影者との間の距離が切替点よりも短ければ双指向性マイクロホン385の音源が採用されるように音源合成部330によって合成され、図13(a)の指向特性のような指向特性になって撮影者によるナレーションが明瞭に収音される。
一方、撮影者との間の距離が切替点よりも長ければ図12に示した回路により生成されるステレオ音源が採用されるように音源合成部330によって合成され、図13(b)の指向特性のような指向特性になって被写体の音源がステレオにより明瞭に収音される。
なお、ここでは、撮影音源としてステレオ音源を用いる例について説明したが、この撮影音源は5.1チャンネルなどのサラウンド音源を用いてもよい。
図14は、5.1チャンネルのサラウンド音源の配置および指向特性を示す図である。このサラウンド音源の5.1チャンネルは、撮影者599を基準として撮影方向の指向パターン591、正面左方向の指向パターン592、正面右方向の指向パターン593、後方左方向の指向パターン594および後方右方向の指向パターン595の5チャンネルと、全指向方向の指向パターン596の低周波数帯域の0.1チャンネルである。なお、低周波数帯域の0.1チャンネルは、100Hz程度以下の低音の重量感を得るためのものである。
このようなサラウンド音源を収音および記録して既存のサラウンド対応システムで再生することによりサラウンド音場が得られる。そこで、ナレーションが行われないときにはそれぞれの方向から均等レベルもしくは撮影方向の収音レベルを大きくして収音し、ナレーションが行われるときには後方左方向の指向パターン594および後方右方向の指向パターン595の収音レベルを他のチャンネルよりも大きくする。これにより、撮影者によるナレーションが明瞭に収音される。また、収音レベルだけでなく、収音方向を撮影者に向けるように指向特性を変化させてもよい。
図15は、本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第4の配置例を示す図である。この第4の配置例では、無指向性マイクロホン391乃至394の4つのマイクロホンが配置されている。これら無指向性マイクロホン391乃至394の間の距離は、例えば10乃至15ミリメートル程度である。また、無指向性マイクロホン391および393を結ぶ直線と無指向性マイクロホン394および392を結ぶ直線とが直交していればよく、相互の位置関係はこれに限定されない。
これら無指向性マイクロホン391乃至394は、何れも特定方向への指向性を有しないが、これらを組み合わせて合成することにより、図14に示したサラウンド音源を生成することができる。
図16は、本発明の実施の形態による第4の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。
無指向性マイクロホン391の音源から無指向性マイクロホン393の音源を減算して周波数特性を整えると、図16(a)のような双指向性信号506が生成される。また、無指向性マイクロホン394の音源から無指向性マイクロホン392の音源を減算して周波数特性を整えると、図16(b)のような双指向性信号507が生成される。さらに、無指向性マイクロホン391乃至394の音源を任意に組み合わせて加算することにより無指向性信号が生成される。
図17は、本発明の実施の形態による第4の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。
減算部421は、無指向性マイクロホン391の音源から無指向性マイクロホン393の音源を減算して、図16(a)の縦方向の双指向性信号506を生成するものである。減算部422は、無指向性マイクロホン394の音源から無指向性マイクロホン392の音源を減算して、図16(b)の横方向の双指向性信号507を生成するものである。加算部423は、無指向性マイクロホン391乃至394の音源を全て加算することにより無指向性信号を生成するものである。
レベル可変部424は、図16(a)の縦方向の双指向性信号506をKs倍するものである。また、レベル可変部425は、図16(b)の横方向の双指向性信号507をKc倍するものである。ここで、KsおよびKcは、指向方向により定められる方向係数である。この方向係数については後述する。
加算合成部426は、加算部423から供給される無指向性信号、レベル可変部424から供給される信号、および、レベル可変部425から供給される信号の3つの信号を加算平均処理により合成するものである。この加算合成部426によって合成された音源は任意の指向性を有する音源になる。したがって、加算合成部426から信号線428を介して供給される音源は、サラウンド音源の何れかのチャンネルの音源として用いることができる。
ここで、縦方向の双指向性信号506を時間tのサイン関数sin(t)、横方向の双指向性信号507を時間tのコサイン関数cos(t)として表すと、加算合成部426によって合成される音源Xは次式により表すことができる。
X=(1+Ks・sin(t)+Kc・cos(t))/2
図18は、本発明の実施の形態における方向係数を示す図である。
方向係数Ks611は指向性の方向角に応じてサインカーブを描き、方向係数Kc612は指向性の方向角に応じてコサインカーブを描くものである。すなわち、方向係数Ks611およびKc612は、−1から1までの範囲で指向性の方向角に応じた実数になる。
例えば、指向性の方向角が45°に設定された場合、KsおよびKcはともに2の平方根の逆数(≒0.7)になる。したがって、加算合成部426において双指向性信号506および507が同レベルにより加算平均処理され、さらに無指向性信号が加算平均処理される。この様子を表したものが図19である。
すなわち、双指向性信号506および507が同レベルにより加算平均処理されることにより図19(a)における指向性511の信号が得られる。そして、これと無指向性512の信号が加算平均処理されることにより、図19(b)の方向角が45°の指向性513の信号が得られることになる。
このように、方向係数KsおよびKcを設定することにより、任意の方向角に指向性を有する信号を生成することができる。また、このようにして生成された信号を用いることによってサラウンド音源を生成することができる。そして、これらの音源を図2における撮影音源およびナレーション音源として用いることにより、サラウンド音源の環境下で撮影者によるナレーションがより明瞭に収音されるようになる。
図20は、本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第5の配置例を示す図である。この第5の配置例では、単一指向性マイクロホン395および396と双指向性マイクロホン397の3つのマイクロホンが配置されている。
単一指向性マイクロホン395は、撮影方向に指向性を有するマイクロホンである。単一指向性マイクロホン396は、撮影方向とは反対の後方に指向性を有するマイクロホンである。双指向性マイクロホン397は、右方向および左方向の双方向に指向性を有するマイクロホンである。これら各マイクロホンの間の距離は、例えば10乃至15ミリメートル程度である。
図21は、本発明の実施の形態による第5の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。
レベル可変部431は、単一指向性マイクロホン395の音源を(1+Kc)倍するものである。レベル可変部432は、単一指向性マイクロホン396の音源を(1−Kc)倍するものである。また、レベル可変部433は、双指向性マイクロホン397の音源をKs倍するものである。なお、これら方向係数KcおよびKsは、図18により説明したものと同じものである。
加算合成部434は、レベル可変部431乃至433から供給される3つの信号を加算平均処理により合成するものである。この加算合成部434によって合成された音源は任意の指向性を有する音源になる。したがって、加算合成部434から信号線438を介して供給される音源は、サラウンド音源の何れかのチャンネルの音源として用いることができる。
ここで、縦方向の双指向性信号を時間tのコサイン関数cos(t)として表すと、単一指向性マイクロホン395の音源は(1+cos(t))になる。また、単一指向性マイクロホン396の音源は(1−cos(t))になる。そして、横方向の双指向性信号507を時間tのサイン関数sin(t)として表すと、加算合成部434によって合成される音源Yは次式により表すことができる。
Y=((1+Kc)・(1+cos(t))/2
+(1−Kc)・(1−cos(t))/2
+Ks・sin(t))/2
図22は、本発明の実施の形態による第5の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。
図22(a)には、単一指向性マイクロホン395の音源の指向性521、単一指向性マイクロホン396の音源の指向性522、および、双指向性マイクロホン397の音源の指向性523が示されている。
加算合成部434によって合成される音源Yの式において、方向角が0°に設定された場合、Ks=0、Kc=1になるため、信号線438には単一指向性マイクロホン395の音源が出力される。指向性の方向角が45°に設定された場合、KsおよびKcはともに2の平方根の逆数(≒0.7)になるため、加算合成部434において加算平均処理が行われて、図22(b)の指向性524のように45°方向に単一指向性の信号が生成される。
また、指向性の方向角が90°に設定された場合、Ks=1、Kc=0になるため、レベル可変部431および432によって無指向性信号が生成され、加算合成部434によって双指向性マイクロホン397の双指向性信号と加算平均処理されることによって90°方向に単一指向性の信号が生成される。
同様に、指向性の方向角が90°乃至180°の範囲ではKcが負係数で合成され、指向性の方向角が180°乃至270°の範囲ではKsおよびkcが負係数で合成され、指向性の方向角が270°乃至0°の範囲ではKsが負係数で合成される。例えば、指向性の方向角が315°に設定された場合、Kcは2の平方根の逆数(≒0.7)になり、Ksは2の平方根の逆数の負数(≒−0.7)になる。これにより、加算合成部434において加算平均処理が行われて、図22(b)の指向性525のように315°方向に単一指向性の信号が生成される。
このように、方向係数KsおよびKcを設定することにより、任意の方向角に指向性を有する信号を生成することができる。また、このようにして生成された信号を用いることによってサラウンド音源を生成することができる。そして、これらの音源を図2における撮影音源およびナレーション音源として用いることにより、サラウンド音源の環境下で撮影者によるナレーションがより明瞭に収音されるようになる。
図23は、本発明の実施の形態における撮像装置100の処理手順の一例を示す図である。
撮像装置100の電源がオン状態であれば(ステップS901)、距離測定部200によって撮影者との間の距離が測定される(ステップS902)。そして、この測定された距離に応じて、撮影音源供給部320およびナレーション音源供給部310において、それぞれ撮影音源およびナレーション音源の調整が行われる(ステップS903およびS904)。
ステップS903およびS904における音源調整の内容については図6により説明したとおりであり、例えば、予め定められた距離(切替点)を基準として、この切替点より近ければナレーション音源をオン状態にして、撮影音源をオフ状態にすることができる。また、オンオフ制御ではなく、撮影者との間の距離が短くなるほど、ナレーション音源のレベルが徐々に大きくなるように調整し、撮影音源のレベルが徐々に小さくなるように調整してもよい。
これらステップS903およびS904において調整された撮影音源およびナレーション音源は、音源合成部330において合成される(ステップS905)。合成された音源はそのまま多重化回路170に供給されてもよいが、ナレーションがさらに明瞭に収録されるように、音声帯域をブーストさせる帯域制御(ステップS906)が帯域制御部340によって行われることが望ましい。
このように、本発明の実施の形態によれば、距離測定部200によって測定された撮影者との間の距離に応じて、撮影音源供給部320およびナレーション音源供給部310において、それぞれ撮影音源およびナレーション音源の調整が行われることにより、ナレーションの収音を明瞭に行うことができる。
なお、本発明の実施の形態では撮像装置100のマイクロホンに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、メガホンにおける収音特性の改善に応用することができる。
また、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
すなわち、請求項1において、距離測定手段は例えば距離測定部200に対応する。また、音源調整手段は例えばナレーション音源調整部311または撮影音源調整部321に対応する。
また、請求項6において、帯域制御手段は例えば帯域制御部340に対応する。
また、請求項12において、距離測定手段は例えば距離測定部200に対応する。また、第1のマイクロホンは例えば単一指向性マイクロホン382または389に対応する。また、第1のマイクロホンレベル調整手段は例えば撮影音源調整部321に対応する。また、第2のマイクロホンは例えば無指向性マイクロホン383に対応する。また、第2のマイクロホンレベル調整手段は例えばナレーション音源調整部311に対応する。また、合成手段は例えば音源合成部330に対応する。
また、請求項13において、距離測定手段は例えば距離測定部200に対応する。また、単方向指向性マイクロホンは例えば単一指向性マイクロホン386に対応する。また、双指向性マイクロホンは例えば双指向性マイクロホン385に対応する。また、加減算器は例えば加算部325および減算部326に対応する。また、加減算器レベル調整手段は例えば撮影音源調整部321に対応する。また、双指向性マイクロホンレベル調整手段は例えばナレーション音源調整部311に対応する。また、合成手段は例えば音源合成部330に対応する。
また、請求項14において、距離測定手段は例えば距離測定部200に対応する。また、無指向性マイクロホンは例えば無指向性マイクロホン391乃至394に対応する。また、加算手段は例えば加算部423に対応する。また、減算手段は例えば減算部421および422に対応する。また、加算合成器は例えばレベル可変部424、425および加算合成部426に対応する。また、加算合成器レベル調整手段は例えばナレーション音源調整部311または撮影音源調整部321に対応する。
また、請求項15において、距離測定手段は例えば距離測定部200に対応する。また、第1の指向性マイクロホンは例えば単一指向性マイクロホン395に対応する。また、第2の指向性マイクロホンは例えば単一指向性マイクロホン396に対応する。また、双指向性マイクロホンは例えば双指向性マイクロホン397に対応する。また、加算合成器は例えばレベル可変部431乃至433および加算合成部434に対応する。また、加算合成器レベル調整手段は例えばナレーション音源調整部311または撮影音源調整部321に対応する。
また、請求項16および17において、撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する手順は例えばステップS902に対応する。また、距離が所定長より短くなると特定方向からの音源のレベルを高くする手順は例えばステップS903またはS904に対応する。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100の音源供給部300の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第1の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態による第1の配置例におけるマイクロホンの指向特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態による第1の配置例におけるマイクロホンを利用したナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマイクロホンのレベル制御の例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマイクロホンの帯域制御の例を示す図である。この帯域制御は帯域制御部340によって行われるものである。 本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第2の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態による第2の配置例におけるマイクロホンを利用したナレーション音源供給部310および撮影音源供給部320の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第3の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。 本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。 本発明の実施の形態による第3の配置例におけるマイクロホンの指向特性の一例を示す図である。 5.1チャンネルのサラウンド音源の配置および指向特性を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第4の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態による第4の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。 本発明の実施の形態による第4の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。 本発明の実施の形態における方向係数を示す図である。 本発明の実施の形態による第4の配置例におけるマイクロホンの指向特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100のマイクロホンの第5の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態による第5の配置例におけるマイクロホンの音源の合成例を示す図である。 本発明の実施の形態による第5の配置例におけるマイクロホンの指向特性の生成例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置100の処理手順の一例を示す図である。
符号の説明
100 撮像装置
110 ファインダ
121 投光素子
122 受光素子
123 距離算出回路
131 マイクロホン
132 音源制御回路
140 レンズ
150 撮像素子
160 画像処理回路
170 多重化回路
200 距離測定部
300 音源供給部
310 ナレーション音源供給部
311 ナレーション音源調整部
320 撮影音源供給部
321 撮影音源調整部
322 遅延部
323 減算部
324 イコライザ
325 加算部
326 減算部
330 音源合成部
340 帯域制御部
381 無指向性マイクロホン
382 単一指向性マイクロホン
383、384 無指向性マイクロホン
385 双指向性マイクロホン
386、389 単一指向性マイクロホン
391〜394 無指向性マイクロホン
395、396 単一指向性マイクロホン
397 双指向性マイクロホン
421、422 減算部
423 加算部
424、425、431〜433 レベル可変部
426、434 加算合成部

Claims (17)

  1. 被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離に応じて前記特定方向からの音源のレベルを調整する音源調整手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記音源調整手段は、前記距離が所定長より短くなると前記特定方向からの音源のレベルを大きくすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記音源調整手段は、前記距離が所定長より長くなると前記特定方向からの音源のレベルを大きくすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記音源調整手段は、前記距離が短くなるほど前記特定方向からの音源のレベルを大きくすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記音源調整手段は、前記距離が長くなるほど前記特定方向からの音源のレベルを大きくすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記距離に応じて所定帯域のレベルを制御する帯域制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記帯域制御手段は、前記距離が所定長より短くなると前記所定帯域のレベルを高くすることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記帯域制御手段は、前記距離が所定長より長くなると前記所定帯域のレベルを高くすることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  9. 前記帯域制御手段は、前記距離が短くなるほど前記所定帯域のレベルを高くすることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  10. 前記帯域制御手段は、前記距離が長くなるほど前記所定帯域のレベルを高くすることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  11. 被写体を撮像する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    当該撮像装置の周囲の音源を収音する収音手段と、
    前記距離に応じて前記収音手段の指向性を変化させる指向性調整手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  12. 被写体を撮像する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記被写体の方向に指向性を有する第1のマイクロホンと、
    前記距離に応じて前記第1のマイクロホンのレベルを調整して出力する第1のマイクロホンレベル調整手段と、
    少なくとも前記特定方向に指向性を有する第2のマイクロホンと、
    前記距離に応じて前記第2のマイクロホンのレベルを調整して出力する第2のマイクロホンレベル調整手段と、
    前記第1のマイクロホンレベル調整手段および前記第2のマイクロホンレベル調整手段の出力を合成する合成手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  13. 被写体を撮像する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記被写体の方向に指向性を有する単方向指向性マイクロホンと、
    前記被写体の方向とは垂直方向の双方向に指向性を有する双指向性マイクロホンと、
    前記単方向指向性マイクロホンおよび前記双指向性マイクロホンの出力を加減算する加減算器と、
    前記距離に応じて前記加減算器のレベルを調整して出力する加減算器レベル調整手段と、
    前記距離に応じて前記双指向性マイクロホンのレベルを調整して出力する双指向性マイクロホンレベル調整手段と、
    前記加減算器レベル調整手段および前記双指向性マイクロホンレベル調整手段の出力を合成する合成手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  14. 被写体を撮像する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    対向する頂点を結ぶ直線が互いに直交する四角形の各頂点に配置された指向性を有しない4つの無指向性マイクロホンと、
    前記4つの無指向性マイクロホンの出力を任意に組み合わせて加算して無指向性信号を生成する加算手段と、
    前記4つの無指向性マイクロホンのうち互いに向かい合う出力同士を減算して2つの双指向性信号を生成する減算手段と、
    前記無指向性信号および双指向性信号を加算して合成する加算合成器と、
    前記距離に応じて前記加算合成器のレベルを調整して出力する加算合成器レベル調整手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  15. 被写体を撮像する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記被写体の方向に指向性を有する第1の指向性マイクロホンと、
    前記被写体の方向とは反対の方向に指向性を有する第2の指向性マイクロホンと、
    前記被写体の方向とは垂直方向の双方向に指向性を有する双指向性マイクロホンと、
    前記第1および第2の指向性マイクロホンならびに前記双指向性マイクロホンの出力を加算して合成する加算合成器と、
    前記距離に応じて前記加算合成器のレベルを調整して出力する加算合成器レベル調整手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  16. 被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する手順と、
    前記距離が所定長より短くなると前記特定方向からの音源のレベルを高くする手順と
    を具備することを特徴とする撮像方法。
  17. 被写体を撮像するとともに周囲の音源を収音する撮像装置において、
    当該撮像装置の所定個所とその所定個所の特定方向に存在する物体との間の距離を測定する手順と、
    前記距離が所定長より短くなると前記特定方向からの音源のレベルを高くする手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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