JP2007281965A - 遠隔カメラ制御システム、遠隔カメラ制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

遠隔カメラ制御システム、遠隔カメラ制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】カメラ装置の内部の温度上昇を検知し、温度条件に応じてカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替えるとともに、監視者に通知できるようにする。
【解決手段】クライアントからのモータ制御コマンドを受け取ると(ステップS1)、温度センサ114が一定の閾値以上であるかを判定し、この閾値を超えた場合(ステップS2)は、クライアントの制御権を奪取し(ステップS3、S6)、管理者が制御可能になるまではスタンバイ状態に移行し(ステップS4、S5)、管理者が制御可能になった場合にはメッセージを送信する(ステップS7)。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像データを伝送することにより、ある地点で撮影中の映像を遠隔地点で閲覧可能とする監視カメラ装置を含む遠隔カメラ制御システム、遠隔カメラ制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
カメラ映像をネットワーク経由で配信する映像配信システムや監視カメラ装置が広く普及しており、監視者が所望の対象物を監視できるようにパン機能、チルト機能、ズーム機能等を搭載した監視カメラ装置が多数製品化されている。
これらの遠隔カメラ制御システムは、不特定多数の監視者がパン・チルト・ズーム機構を遠隔制御してリアルタイムの映像を監視できる。
パン・チルト・ズーム等のカメラ制御が可能な監視者は、管理者が事前に設定した優先度や制御時間制限等の条件に基づき決定され、制御権を持った監視者のみがパン・チルト・ズーム等のカメラ制御をすることが可能となる。
監視カメラ装置は屋外等に設置されることが多く、過酷な温度環境下においても故障や超寿命に耐えられる性能が必要とされている。
しかしながら、このような従来の遠隔カメラ制御システムにあっては、想定された温度範囲を超えた環境下におかれても動作を続けてしまい、その結果、故障や寿命の低下が発生することがあった。
また、パン・チルト・ズーム等のモータ駆動部等、不特定多数の監視者がカメラ制御することによって上昇するカメラ装置の内部の発熱に対しては、管理者も監視や対応をすることができなかった。
本発明は上記のような問題点を解決するために、カメラ装置の内部の温度上昇を検知し、温度条件に応じてカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替えるとともに、監視者に通知できるようにすることを目的としている。
本発明の遠隔カメラ制御システムは、映像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段を制御する制御手段と、前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信手段と、前記制御手段を制御する制御データをクライアントから受信するための通信手段と、装置内部の温度を検知する温度検知手段と、装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定手段を備え、前記温度検知手段で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替える点に特徴を有する。
本発明の遠隔カメラ制御方法は、映像を撮影する撮影手段を制御する制御工程と、前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信工程と、前記制御工程における制御データをクライアントから受信するための通信工程と、装置内部の温度を検知する温度検知工程と、装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定工程とを有し、前記温度検知工程で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替える点に特徴を有する。
本発明のコンピュータプログラムは、映像を撮影する撮影手段を制御する制御処理と、前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信処理と、前記制御処理における制御データをクライアントから受信するための通信処理と、装置内部の温度を検知する温度検知処理と、装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定処理とをコンピュータに実行させ、前記温度検知処理で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替える点に特徴を有する。
本発明によれば、想定された温度範囲を超えた環境下におかれた場合には、カメラ制御の熱発生源となる機能を制限することで装置内部の温度上昇を抑え、故障や低寿命を防止しすることが可能となる。
また、温度上昇時にはクライアントに応じてカメラ制御可能な機能を設定することで過大な発熱を抑え、管理者が温度上昇に対する処置を迅速に行うことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態による遠隔カメラ制御システムの構成を説明するブロック図である。同図において11はパン、チルト、ズーム等の操作を行いながら映像データを送信するカメラ制御サーバである。12はネットワークであり、LANあるいはインターネット等である。13、14、15は遠隔地からカメラ制御の命令を出すカメラ制御クライアントである。
カメラ制御サーバ11において、111は映像を撮影するパンチルトカメラ部であり、パン、チルト、ズーム等撮像視点をクライアントからの命令によって制御可能となっている。112はモータ制御部であり、パン、チルト、ズームのモータを制御する。パン、チルト、ズームはそれぞれ個別のモータを使用しているため同時に駆動することも可能である。
113は制御管理部であり、複数のカメラ制御クライアントの要求に対してカメラの制御権等を管理する。114は温度センサであり、カメラ制御サーバ11の装置内部の温度を計測し、制御管理部113に通知する。
115はデータ送受信部であり、ネットワーク12を介してカメラ制御クライアント13、14、15へ映像データやメッセージを送信するとともに、カメラ制御クライアント13、14、15からのカメラ制御コマンド等のメッセージを取得する。
カメラ制御クライアント13(以下クライアントともいう)において、131はデータ送受信部であり、ネットワーク12を介してカメラ制御サーバ11と映像データやメッセージのやり取りを行う。132は表示制御部でカメラ制御サーバ11より受信した映像や制御状態を表示する。133は操作入力部であり、カメラ制御サーバ11に対して、パン角、チルト角、ズーム値の変更指示等を入力する。
カメラ制御クライアントは管理者と多数の一般クライアントで構成されており、管理者はカメラ制御サーバの優先的な制御や設定が可能である。
なお、図1の構成において、カメラ制御サーバ及びカメラ制御クライアントの数は図示の範囲に限られるものではない。
以下、第1の実施形態のカメラ制御システムを更に詳細に説明していくが、まず、カメラ制御サーバの内部動作を説明し、次にカメラ制御クライアントの表示動作を説明する。図2でパンチルトカメラ部111、モータ制御部112、制御管理部113、温度センサ114、データ送受信部115の動作フローを説明する。
データ送受信部115がクライアントからのモータ制御コマンドを受け取ると(ステップS1)、温度センサ114が一定の閾値以上であるかを判定する(ステップS2)。この温度センサ114の閾値は、カメラ制御サーバ11で使用している電子部品等で決定される製品固有の性能保証温度である。即ち、個々の電子部品で規定されている動作保証温度や、製品寿命等から算出された装置内部の温度上昇の限界値である。
温度センサ114がこの閾値を超えた場合(ステップS2)は、クライアントがカメラを制御できる状態、即ち制御権を取得しているかを確認する(ステップS3)。その結果、もし制御権を取得している場合は直ちに制御権を奪取してクライアントに通知する(ステップS6)。
ステップS3においてクライアントが制御権を取得していない場合は、管理者が制御権を取得しているかを確認し(ステップS4)、管理者が制御権を取得している場合は管理者にアラーム等のメッセージを送信する(ステップS7)。
ステップS4において管理者が制御権を取得していない、あるいは管理者がカメラ制御サーバに接続していない場合にはスタンバイ状態に移行する(ステップS5)。ステップS5では管理者がカメラ制御サーバに接続するまで待機しており、一般クライアントによるカメラ制御サーバへの接続やカメラの制御はできない状態である。
次にステップS6、ステップS7のクライアントへのメッセージ通知にともなうクライアント側での表示画面について説明する。図3はクライアント13の表示画面の例を示す図である。31は映像表示ウィンドウであり、カメラ制御サーバ11から送られてくる映像データの表示を行う領域である。映像表示ウィンドウ31のまわりにあるスクロールバーはそれぞれがカメラの撮影方向を指示するもので、横スクロールバー33はカメラのパン角を指定し、縦スクロールバー34はチルト角を指定する。また、縦スクロールバー35はカメラのズーム調整を行うものである。
ボタン36はカメラ制御権に関する要求をカメラ制御サーバ11に送信するためのボタンである。ボタン36上の表示は当該クライアントのカメラ制御状態によって変化する。例えば、カメラの制御権が無い状態では黄色で表示され、カメラの制御権を取得している状態では緑色で表示され、温度上昇によりカメラの制御権をカメラ制御サーバ側で奪取された場合は赤色で表示される。
当該クライアントが一般クライアントであり、かつ、カメラの制御権を取得している状態から制御権の奪取のメッセージ通知がされた場合(ステップS6)には、横スクロールバー33、縦スクロールバー34、縦スクロールバー35をスクロールさせようとしても固定状態となる。これによりパン、チルト、ズームの遠隔操作が不可能になり、ボタン36の表示は緑色か赤色に変化する。
一方、当該クライアントが管理者であり、かつ、カメラ制御権を取得していない状態から管理者への通知がされた場合(ステップS7)には、ボタン36の表示は黄色から緑色に変化する。ただし、この場合は各スクロールバーの操作はできない。
管理者はカメラ制御サーバの電源を切断する等の、発熱に影響しないカメラ制御のみ操作が可能となる。
以上説明したように第1の実施形態によれば、カメラ制御サーバの装置内部の温度が性能保証温度以上に上昇した場合には、熱発生源となるパン、チルト、ズームモータの駆動制御権を一般クライアントから強制的に奪取し、管理者のみがカメラ制御サーバを制御できる構成にしたことで、装置内部の温度上昇による故障や寿命の低下を防止することが可能となる。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、カメラ制御サーバ11の装置内部の温度上昇に応じてクライアントからのモータ制御を制限した。第2の実施形態ではそれぞれのモータの温度上昇分と動作保証温度を加味して複数の温度閾値を設け、各温度に対応してモータ制御を段階的に許可する構成について説明する。
図5は第2の実施形態でのモータ使用時の装置内部の温度上昇と温度保証範囲を示す図である。51はパン、チルト、ズームモータをそれぞれ駆動した場合に丸印を記載している。52はモータ使用時における装置内部の温度上昇分であり、パン、チルト、ズームのモータをそれぞれ同時に駆動した場合は+25℃上昇、チルト、ズームのモータを同時に駆動した場合は+15℃上昇、ズームモータのみを駆動した場合は+5℃上昇する。53は装置内部の温度閾値である。
本実施形態のカメラ装置は、モータを駆動しない場合の温度保証範囲は80℃以下である。一方、モータ駆動時には相当する発熱があるので温度上昇分52を差し引き、75℃、65℃、55℃というモータ駆動を考慮した温度閾値を設ける。
このような温度閾値テーブルを持つカメラ制御サーバのパンチルトカメラ部111、モータ制御部112、制御管理部113、温度センサ114、データ送受信部115の動作フローを図4で説明する。
データ送受信部115がクライアントからのパン、チルト、ズームのモータ制御コマンドを受け取ると(ステップS11)、温度センサ114がステップS12、ステップS13、ステップS14においてそれぞれ規定の閾値以上であるかを判別する。
ステップS12では装置内部の温度が75℃より高い場合は、80℃に対する温度上昇マージンが無いため、すべてのモータの駆動を禁止し(ステップS16)、クライアントに通知する。
ステップS13で装置内部の温度が75℃より低く65℃より高い場合は、80℃に対する温度上昇マージンがズームモータの駆動による上昇分だけあるので、ズームのみを許可しクライアントに通知する(ステップS17)。
ステップS14で装置内部の温度が65℃より低く55℃より高い場合は、80℃に対する温度上昇マージンがチルト、ズームモータの駆動による上昇分だけあるので、チルト、ズームのみを許可しクライアントに通知する(ステップS18)。
ステップS14で装置内部の温度が55℃以下の場合はすべてのモータを駆動しても80℃以上に達しないので通常のパン、チルト、ズームを許可する。
以上説明したように第2の実施形態によれば、パン、チルト、ズームモータの複数の熱発生源の温度上昇分と、装置の動作保証温度を加味して複数の温度閾値を設け、各温度に対応して熱源となるモータ駆動を段階的に許可することで、故障や寿命の低下を防止しながら、性能保証温度範囲内で機能を有効的に使用することが可能となる。
なお、本実施形態ではパン、チルト、ズームモータの駆動を段階的に制限したが、モータの駆動速度を低下させることでも発熱は減少するため同様の効果が得られる。
また、クライアントからのカメラ制御によって生じるカメラ装置内部の発熱源はモータに限らないため、例えば電子デバイス等に本実施形態を適用しても同様も効果が得られる。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態の遠隔カメラ制御システムを示すブロック構成図である。 第1の実施形態のカメラ制御サーバの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態のカメラ制御クライアントの表示画面の例を示す図である。 第2の実施形態のカメラ制御サーバの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のモータ使用時の温度上昇を示す図である。
符号の説明
11 カメラ制御サーバ
12 ネットワーク
13 カメラ制御クライアント

Claims (7)

  1. 映像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段を制御する制御手段と、
    前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信手段と、
    前記制御手段を制御する制御データをクライアントから受信するための通信手段と、
    装置内部の温度を検知する温度検知手段と、
    装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定手段を備え、
    前記温度検知手段で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替えること特徴とする遠隔カメラ制御システム。
  2. 前記カメラ制御は、クライアントからのパン、チルト、ズームのモータ制御であり、前記温度情報に応じて各々のモータの駆動を個別に制御することを特徴とする請求項1に記載の遠隔カメラ制御システム。
  3. 前記制御手段は、前記温度情報に応じて変更された制御切り替え情報をクライアントに送信し、クライアントでは制御切り替え情報に基づいた画面を表示し、クライアントからの制御信号の送信を制限すること特徴とする請求項1に記載の遠隔カメラ制御システム。
  4. 前記制御設定手段は、複数のクライアントに対してそれぞれのカメラ制御方法を設定でき、複数のクライアントに対してカメラ制御の優先順を設定できることを特徴とする請求項1に記載の遠隔カメラ制御システム。
  5. 前記温度検知手段は、装置内部の複数地点の温度を検知し、前記制御設定手段では各地点の温度情報に応じて異なったカメラ制御方法が設定できることを特徴とする請求項1に記載の遠隔カメラ制御システム。
  6. 映像を撮影する撮影手段を制御する制御工程と、
    前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信工程と、
    前記制御工程における制御データをクライアントから受信するための通信工程と、
    装置内部の温度を検知する温度検知工程と、
    装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定工程とを有し、
    前記温度検知工程で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替えること特徴とする遠隔カメラ制御方法。
  7. 映像を撮影する撮影手段を制御する制御処理と、
    前記撮影手段で撮影した映像データをクライアントに送信するための通信処理と、
    前記制御処理における制御データをクライアントから受信するための通信処理と、
    装置内部の温度を検知する温度検知処理と、
    装置内部の温度に対応した制御方法を予め設定できる制御設定処理とをコンピュータに実行させ、
    前記温度検知処理で検出された温度情報に応じてクライアントからのカメラ制御を予め設定したカメラ制御方法に切り替えること特徴とするコンピュータプログラム。
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