JP2007279322A - 液晶パネル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化によるギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを抑制し、ギャップ変化に対するマージンを大きくし、振動、衝撃に対する信頼性を高め、スペーサの位置精度を高めることができる液晶パネル及びその製造方法の提供。
【解決手段】TFT基板とCF基板と間に液晶が挟持される液晶パネルに関し、TFT基板又はCF基板又はその双方の液晶挟持面かつ遮光領域に、複数の凹形状部101を形成し、その凹形状部101に、直径が相異なる複数種類の球状スペーサ103a、103bを配置する。また、TFT基板又はCF基板の液晶挟持面かつ遮光領域に、深さが相異なる複数種類の凹形状部101a、101bを形成し、その複数種類の凹形状部に球状スペーサ103を配置する。また、凹形状部101周囲近傍を凹形状部101内面よりも接触角を大きくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶パネル及びその製造方法に関する。
AV機器やOA機器の表示装置として、薄型、軽量、低消費電力等の利点から液晶表示装置が広く用いられている。この液晶表示装置は、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子がマトリクス状に形成された一方の基板(以下、TFT基板と呼ぶ。)と、カラーフィルター(CF)やブラックマトリクス(BM)等が形成された他方の基板(以下、CF基板と呼ぶ。)との間に液晶が挟持された液晶パネルを備え、一方又は双方の基板に設けた電極間に生じる電界によって液晶分子の配向方向を制御することによって光の透過率を変化させている。
この液晶パネルの表示品位を向上させるためには、TFT基板とCF基板との間のギャップ(セルギャップ)を制御することが重要であり、通常、基板間に所定の形状及び大きさのスペーサ材(球状スペーサや柱状スペーサ)が配設される。特に、高応答速度、高精細、高コントラストといった高性能用途として、柱状スペーサを遮光部に定点配置した液晶表示装置が一般的に知られている(下記特許文献1乃至4参照)。
例えば、下記特許文献1には、画素領域に相当する領域にスペーサ粒子分散液に対する接触角がθaである配向膜が存在し、遮光領域に相当する領域にスペーサ粒子分散液に対する接触角がθbである配向膜が存在し、θa<θbを満たす基板を使用し、接触角がθaである部分にスペーサ粒子分散液を吐出することによって印刷位置精度を向上させる方法が開示されている。
特開2004−021199号公報(第17−19頁、第1図) 特開平06−088964号公報(第3−4頁、第1図) 特開平06−347802号公報(第3−9頁、第1図) 特開2001−154204号公報(第3−4頁、第1図)
上記柱状スペーサは一般的な球状スペーサに比べて弾性が小さく、温度変化による液晶体積変動等によりギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを生じやすいといった欠点を有し、狭ギャップ化が進んできている近年において、問題が生じやすくなってきている。
また、遮光部に球状スペーサ材を配置した構成の液晶表示装置においても、スペーサの位置精度のバラツキにより、遮光領域外にスペーサが配置されてしまうことで、光漏れ、ギャップムラ、コントラスト低下といった問題が生じてしまう。また、上記特許文献1では、接触角を変えることで印刷位置精度を向上させているが、パターン形状により表面状態が不安定となり、この構造だけではスペーサを精度よく配置することができない。
更に、初期表示状態では問題が無い場合においても、輸送等の振動や衝撃によりスペーサが遮光領域外に移動してしまう場合があり、上記と同様に光漏れやギャップムラ、コントラスト低下が生じてしまうといった問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、温度変化によるギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを抑制することができる液晶パネル及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、ギャップ変化に対するマージンを大きくすることができる液晶パネル及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、振動、衝撃に対する信頼性を高めることができる液晶パネル及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、スペーサの位置精度を高めることができる液晶パネル及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルにおいて、少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、複数の凹形状部が形成され、前記複数の凹形状部に、直径が相異なる複数種類の球状スペーサが配置されているものである。
本発明においては、前記球状スペーサは、相対的に直径が大きい第1の球状スペーサと相対的に直径が小さい第2の球状スペーサとを含み、前記第2の球状スペーサが前記第1の球状スペーサよりも多い構成とすることができ、前記第1の球状スペーサと前記第2の球状スペーサの直径の差が、前記第1の球状スペーサの直径の略2乃至20%の範囲であることが好ましい。
また、本発明は、対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルにおいて、少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、深さが相異なる複数種類の凹形状部が形成され、前記複数種類の凹形状部に、球状スペーサが配置されているものである。
本発明においては、前記凹形状部は、相対的に浅い第1の凹形状部と相対的に深い第2の凹形状部とを含み、前記第2の凹形状部が前記第1の凹形状部よりも多い構成とすることができ、前記第1の凹形状部と前記第2の凹形状部の深さの差が、前記球状スペーサの直径の略2乃至20%の範囲であることが好ましい。
また、本発明においては、前記凹形状部周囲近傍の領域は、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材で形成されている構成とすることができ、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域を無機膜で構成し、前記凹形状部周囲近傍の領域を光反応性を有する有機膜で構成することができる。
また、本発明においては、前記凹形状部周囲近傍の領域に、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材が配設されている構成とすることができ、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域を絶縁膜で構成し、前記凹形状部周囲近傍の領域を透明導電膜で構成することができる。
また、本発明においては、前記光が遮断される領域は、金属配線又はブラックマトリクスが形成されている領域とすることができる。
また、本発明は、対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルの製造方法において、少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、複数の凹形状部を形成する第1の工程と、前記複数の凹形状部に、直径が相異なる複数種類の球状スペーサを配置する第2の工程と、前記一対の基板を対向して配置し、直径が大きい前記球状スペーサと前記凹形状部とを係合させて、前記一対の基板を固定する第3の工程と、を少なくとも有するものである。
本発明においては、前記球状スペーサは、相対的に直径が大きい第1の球状スペーサと相対的に直径が小さい第2の球状スペーサとを含み、前記第2の球状スペーサを前記第1の球状スペーサよりも多く配置する構成とすることができ、前記第2の工程では、複数のインクジェットノズルヘッドを用い、各々の種類の前記球状スペーサを分散させたインクを各々の前記インクジェットノズルヘッドから吐出することが好ましい。
また、本発明は、対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルの製造方法において、少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、深さが相異なる複数種類の凹形状部を形成する第1の工程と、前記複数種類の凹形状部に球状スペーサを配置する第2の工程と、前記一対の基板を対向して配置し、前記球状スペーサと深さが浅い前記凹形状部とを係合させて、前記一対の基板を固定する第3の工程と、を少なくとも有するものである。
本発明においては、前記凹形状部は、相対的に浅い第1の凹形状部と相対的に深い第2の凹形状部とを含み、前記第2の凹形状部を前記第1の凹形状部よりも多く形成する構成とすることができる。
また、本発明においては、前記第1の工程では、前記凹形状部周囲近傍の領域が、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きくなるように、接触角が異なる複数の部材を用いる構成とすることができる。
また、本発明においては、前記第1の工程の後、前記凹形状部周囲近傍の領域に、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材を配設する構成とすることもできる。
このように、直径の異なる弾性力の高い球状スペーサを用い、また、深さの異なる凹形状部に球状スペーサを配置することにより、温度変化によるギャップ変化に対して球状スペーサの追従性を高めることが可能となり、これにより、ギャップムラを抑制することが可能となる。
また、凹形状部に球状スペーサを配置することにより、球状スペーサの直径をセルギャップよりも大きくすることができ、これにより、ギャップ変化に対するマージンを大きくすることができる。
また、光を遮断する領域に形成された凹形状部に球状スペーサを配置することで、基板を重ね合わせた際の球状スペーサスペーサの移動を制限し、振動や衝撃が加わっても球状スペーサが表示部に移動しないようにすることができるため、光漏れやギャップムラが生じにくくなり、信頼性を高めることができる。
また、凹形状部に球状スペーサを配置する製法を用いることで、最後まで乾燥しない凹形状部に球状スペーサを集合させることができ、自己整合的に球状スペーサの位置を規定することができる。また、球状スペーサを配置する凹形状部内面の少なくとも一部の領域に対して凹形状部周囲近傍の領域の接触角を大きくすることにより、球状スペーサを凹形状部に導くことができ、自己整合的に球状スペーサの位置を補正することができる。
本発明の液晶パネル及びその製造方法によれば、下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、温度変化によるギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを抑制することができるということである。その理由は、対向する一対の基板の少なくとも一方に設けた凹形状部に、直径の異なる複数種類の球状スペーサを配置したり、深さの異なる複数種類の凹形状部を形成することにより、基板間を常に支持する部分と、普段はあまり支持しないが局部的な加重が加わった際に支持する部分とを形成し、温度変化によるギャップ変化に対してスペーサの追従性を高めることができるからである。
また、本発明の第2の効果は、ギャップ変化に対するマージンを大きくすることができるということである。その理由は、スペーサ材として柱状スペーサよりも弾性力の大きい球状スペーサを用いるからであり、また、凹形状部に球状スペーサを配置することにより、球状スペーサの直径をセルギャップよりも大きくすることができるからである。
また、本発明の第3の効果は、振動、衝撃に対する信頼性を高め、光漏れがなく、高コントラストな製品を提供することができるということである。その理由は、遮光領域に形成された凹形状部に球状スペーサを配置することにより、構造的に球状スペーサの移動を制約しているため、製品輸送などの振動や衝撃が加わった場合でも、球状スペーサが表示部に移動することが無いからである。
また、本発明の第4の効果は、球状スペーサの位置精度を高めることができるということである。その理由は、通常、インクジェット方式やオフセット印刷方式における印刷精度だけでは、所定の遮光領域内に球状スペーサを高精度に配置することが困難であるが、本発明では、凹形状部に球状スペーサを配置する製法を用いることにより、等方性に乾燥が進む際に、凹形状部が最後まで乾燥しにくく、最後まで乾燥しない凹形状部に球状スペーサが集合する効果が得られるからである。また、凹形状部内面に比べて凹形状部周囲近傍の領域の接触角を大きくすることにより、インクの乾燥時に接触角の小さい方にインクが集合する効果を利用して、自己整合的に球状スペーサの位置を補正することができるからである。
従来技術で示したように、液晶パネルの表示品位を向上させるためには、TFT基板とCF基板との間のギャップを制御することが重要であり、そのために基板間にスペーサが配設されるが、温度変化による液晶体積変動等によりギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを生じやすいという問題がある。
従って、温度上昇時にスペーサが追従できるように、弾性変形の範囲内でスペーサを圧縮した状態で液晶セルを形成する必要があるが、スペーサの密度を増やしすぎると所望のギャップが形成できないといった問題が生じたり、気泡を生じるなどの不具合が発生する。逆に、スペーサの密度が少なすぎて支持する力が小さすぎると、基板を縦置きにした際に液晶が自重で下方向に溜まってしまうことによって表示ムラが生じたり、局部的な加重が加わった際にスペーサが塑性変形を起こして表示ムラとなるなどの不具合が生じてしまう。
このようなギャップムラを抑制するためには、スペーサ密度を適正な範囲に設定する必要があることから、本発明では、対向する一対の基板の少なくとも一方に凹形状部を形成し、その凹形状部に直径の異なる複数種類の球状スペーサを配置、または深さの異なる複数種類の凹形状部を形成する。これにより、基板間を常に支持する部分と、普段はあまり支持しないが、局部的な加重が加わった際に支持する部分とを形成することができ、温度変化に対するギャップムラのマージンが大きく、局所加重に対する耐性の高い製品の供給が可能となる。以下、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施例に係る液晶パネル及びその製造方法について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本実施例の液晶パネルを構成するTFT基板の構造を模式的に示す平面図であり、図2は、図1のX−X線に沿った液晶パネルの構造を示す断面図である。また、図3は、本実施例のTFT基板の他の構造を模式的に示す平面図である。
液晶表示装置は、液晶パネルと、液晶パネルを照明するバックライトユニットなどから構成され、液晶パネルは、TFT等のスイッチング素子がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板(本実施例ではTFT基板)と、TFT基板に対向する対向基板(本実施例ではCF基板)と、TFT基板とCF基板との間に配置される略球状のスペーサ材(以下、球状スペーサと呼ぶ。)と、球状スペーサで規定されるセルギャップに挟持される液晶材とで構成される。なお、セルギャップとは、一般的にアクティブマトリクス基板(TFT基板)の画素電極表面と対向基板(CF基板)の対向電極表面との間の間隔であるが、本発明では少なくとも一方の基板の表面に凹部が形成されることから、説明の都合上、両基板の主たる面(凹部を除く略平坦な面)の間隔をセルギャップと呼ぶ。
図2に示すように、CF基板は、主に、ガラスやプラスチックなどの透明絶縁性基板(ガラス基板112とする。)と、フォトリソグラフィにより形成されるブラックマトリクス113及び色層114と、スパッタリングなどにより形成される対向電極115から構成される。
また、図1及び図2に示すように、TFT基板は、主に、ガラスやプラスチックなどの透明絶縁性基板(ガラス基板112とする。)と、フォトリソグラフィにより形成されるゲート配線104(走査線)や画素周縁部の光を遮断するためのゲート遮光部と、真空蒸着法などにより形成されるゲート絶縁膜107と、フォトリソグラフィにより形成され、TFTの一方の電極に接続されるドレイン配線105(信号線)と、真空蒸着法などにより形成されるパッシベーション膜108と、アモルファスシリコンやポリシリコンなどで形成されるTFTと、感光性有機膜などからなる平坦化膜111と、遮光領域(例えば、上記ドレイン配線105やゲート配線104など)の平坦化膜111を除去して形成される凹形状部101と、フォトリソグラフィにより形成され、TFTの他方の電極に接続される画素電極109と、インクジェット法などにより凹形状部101に配置される直径の異なる複数種類の球状スペーサ(相対的に直径が大きい球状スペーサ103a及び相対的に直径が小さい球状スペーサ103b)から構成される。
上記液晶パネルを構成する各部材の膜厚、サイズは特に限定されないが、例えば、平坦化膜111の厚さを1.0μm、球状スペーサ103aの直径を4.2μm、球状スペーサ103bの直径を3.8μm、セルギャップ(ここでは平坦化膜111の主たる面と対向電極115との間の間隔をセルギャップとする。)を3.0μmとし、球状スペーサ103aを0.2μm圧縮した状態でセルを形成すれば、球状スペーサ103bは0.2μmフリーな状態となる。
なお、球状スペーサ103aや球状スペーサ103bの配置密度に関し、球状スペーサ103aで対向する両基板間を主に支持し、球状スペーサ103bでギャップが変動した場合に対向する両基板間を支持することから、補助的に配置される球状スペーサ103bの配置密度は対向する両基板間を主に支持する球状スペーサ103aの配置密度の数倍程度に設定することが望ましい。この配置密度は、配置するポイント数または1箇所に配置するスペーサの個数の何れにおいても調整が可能である。また配置場所で調整する場合は、インクジェットノズルを複数列用意し、各々の直径の球状スペーサが分散されたインクを各々のインクジェットノズルから吐出させることで、任意の凹形状部101に所望の球状スペーサを配置することが可能である。
また、球状スペーサ103a、103bは厳密に球状である必要はなく、多少変形した楕円球状としてもよく、その材料もポリマービーズやシリカビーズに限定されない。また、球状スペーサ103aは球状スペーサ103bよりもサイズが大きければよいが、球状スペーサ103aと球状スペーサ103bの直径の差を球状スペーサ103aの直径の略2%〜20%とすると、ギャップ変化に対するスペーサの追従性を高め、ギャップムラを効果的に抑制できることを確認している。また、ここでは、相対的に直径が大きい球状スペーサ103aと相対的に直径が小さい球状スペーサ103bの2種類の球状スペーサを用いたが、サイズの異なる3種類以上の球状スペーサを用いてもよい。また、図1では、図の上下に隣接する画素の間(ゲート配線104上)に球状スペーサ103aや球状スペーサ103bを配置しているが、例えば、図3に示すように、図の左右に隣接する画素の間(ドレイン配線105上)に配置してもよいし、その両方に配置してもよい。
また、図1では凹形状部101を矩形としているが、凹形状部101は球状スペーサ103aや球状スペーサ103bに係合する形状であればよく、例えば、三角形や多角形、円形、楕円形などとしてもよい。また、図2では、球状スペーサ103aや球状スペーサ103bが凹形状部101の底面にのみ接触するようにしているが、凹形状部101のサイズは適宜調整することができ、例えば、球状スペーサ103a又は球状スペーサ103bが凹形状部101の底面と側壁部とに接触するようにしてもよいし、凹形状部101の側壁部のみに接触するようにしてもよい。また、図2では、平坦化膜111を除去して凹形状部101を形成しているが、例えば、平坦化膜111を完全に除去せずに凹形状部101の底部に平坦化膜111を薄く残してもよい。また、凹形状部101の側壁部の傾斜角は任意であり、基板面に対して直角にしてもよいが、側壁部を傾斜させることによって、球状スペーサ103aや球状スペーサ103bを凹形状部101の側壁部に沿って落とし込みやすくすることができる。
また、図1及び図2では、TFT基板に形成される画素電極109とCF基板に形成される対向電極115との間の電界で液晶を駆動するTN(Twisted Nematic)方式の液晶パネルを示しているが、TN方式と同様にTFT基板に形成される画素電極とCF基板に形成される対向電極との間の電界で液晶を駆動するVA(Vertical Alignment)モードや、TFT基板に形成される電極間の電界で液晶を駆動するIPS(InPlane Switching)方式の液晶パネルとしてもよい。なお、IPSの場合はCF基板の対向電極115は不要である。すなわち本発明は温度変化によるギャップムラや応力ひずみによる表示ムラを抑制するのが目的であって、本発明の目的を逸脱しない範囲で液晶の駆動方式や表示モ−ドに限定されるものではない。また、TFTは逆スタガ型(ボトムゲート型)としてもよいし、正スタガ型(トップゲート型)としてもよく、球状スペーサ103aや球状スペーサ103bと凹形状部101以外の構成要素に関しては、その形状や配置、材料などは特に限定されない。
次に、上記構成の液晶パネルの製造方法について、図2を参照して説明する。
まず、CF基板は、ガラス基板112上の画素間の領域に、フォトリソグラフィによりブラックマトリクス113を形成した後、各々の画素領域にフォトリソグラフィによりRGB各色の色層114を形成し、スパッタリング法等を用いてITO(Indium Tin Oxide)などからなる対向電極115を形成する。なお、ブラックマトリクス113や色層114、対向電極115の材料や形成方法、形成領域、厚さなどは図の構成に限定されない。
また、TFT基板は、ガラス基板112上に、スパッタリング法等を用いてゲート配線104を形成すると共に、画素周縁部から漏れ出る光を遮断するためのゲート遮光部も同時に形成する。次に、真空蒸着法やプラズマCVD法等を用いてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などからなるゲート絶縁膜107を形成し、その上にアモルファスシリコンやポリシリコンなどからなる半導体層を形成した後、スパッタリング法等を用いてドレイン配線105を形成する。次に、塗布法や真空蒸着法、プラズマCVD法等を用いて感光性有機層やシリコン酸化膜、シリコン窒化膜などからなる平坦化膜111を形成し、フォトリソグラフィにより、遮光領域(TFT基板のゲート配線104やドレイン配線105を形成する領域やCF基板のブラックマトリクス113を形成する領域)に凹形状部101を形成する。その後、スパッタリング法等を用いてITOなどからなる画素電極109を形成する。なお、ゲート配線104やゲート遮光部、ゲート絶縁膜107、半導体層、ドレイン配線105、画素電極109の材料や形成方法、形成領域、厚さなどは特に限定されない。
次に、TFT基板とCF基板の各々を基板洗浄し、印刷装置などを用いて配向膜の材料となるポリイミドの溶液を塗布し、焼成した後、配向膜表面を回転金属ローラに巻き付けたバフ布などで一定方向に擦ってラビング処理を行う。次に、バフ布の繊維くずや配向膜の削りくずなどのラビング処理の残留物を除去するための基板洗浄、基板乾燥を行なう。
次に、凹形状部101に球状スペーサ103aや球状スペーサ103bを配置する。球状スペーサの定点配置の方法としてインクジェット法を用いる場合は、直径の異なる球状スペーサを各々分散させたインクを、複数のインクジェットノズルから凹形状部101に吐出し、球状スペーサを配置した基板に加熱処理を行い、球状スペーサを基板に固着させる。その後、いずれか一方の基板に光硬化性又は熱硬化性のシール材料の形成を行い、さらにもう一方の基板側に液晶滴下を行う。そして、重ね合わせ工程において対向する両基板を重ね合わせ、シール材のUV硬化及び熱硬化を行うことで、液晶パネルが形成される。
また、インクジェット法に代えてオフセット印刷法を用いる場合は、球状スペーサ103a、103bを所定の凹形状部101にオフセット印刷し、加熱固着する。その後、TFT基板及びCF基板は各々、基板線状、配向膜印刷、配向膜焼成、ラビング処理、ラビング後基板洗浄、基板乾燥といった配向処理までの一連の処理を行う。その後、いずれか一方の基板に光硬化性又は熱硬化性のシール材料の形成を行い、さらにもう一方の基板側に液晶滴下を行う。そして、重ね合わせ工程において対向する両基板を重ね合わせ、シール材のUV硬化及び熱硬化を行うことで、液晶パネルが形成される。
このように、TFT基板の平坦化膜111を除去して凹形状部101を形成し、この凹形状部101に直径の異なる球状スペーサ103a及び球状スペーサ103bを配置することにより、温度変化によるギャップ変化に対して球状スペーサの追従性を高め、ギャップムラを抑制することができる。また、球状スペーサの直径をセルギャップよりも大きくすることにより、ギャップ変化に対するマージンを大きくすることができる。また、凹形状部101により基板の重ね合わせや振動や衝撃による球状スペーサ103a、103bの移動が制限されて光漏れやギャップムラが生じにくくなり、信頼性を高めることができる。更に、最後まで乾燥しない凹形状部101に球状スペーサ103a、103bを集合させ、自己整合的に球状スペーサの位置を規定することができるため、球状スペーサの位置精度を高めることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る液晶パネル及びその製造方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施例の液晶パネルの構造を示す断面図であり、図5は、本実施例の液晶パネルの他の構造を示す断面図である。
前記した第1の実施例ではTFT基板にのみ凹形状部101を形成したが、本実施例ではTFT基板及びCF基板の双方に凹形状部101、102を形成することを特徴とする。
本実施例の液晶パネルは、前記した第1の実施例と概ね同じ構成であるが、図4に示すように、CF基板側の球状スペーサ103a、103bが配置される領域にも凹形状部102を設けている点が異なる。この凹形状部102は、フォトリソグラフィにより色層114を形成する際に、TFT基板側の凹形状部101に対向する部分の色層114を除去、又は対向する部分に色層114を形成しないことにより容易に形成することができる。
なお、本実施例においても、凹形状部101、102は球状スペーサ103aや球状スペーサ103bに係合する形状であればよく、例えば、矩形や三角形、多角形、円形、楕円形など、任意の形状とすることができる。また、凹形状部102は、TFT基板側の凹形状部101と同じ形状としてもよいし、異なる形状としてもよい。また、球状スペーサ103aや球状スペーサ103bが凹形状部101、102の底面にのみ接触するようにしてもよいし、凹形状部の底面と側壁部とに接触するようにしてもよいし、凹形状部の側壁部のみに接触するようにしてもよい。また、図4では、色層114を除去して凹形状部を形成しているが、例えば、色層114を完全に除去せずに凹形状部102の底部に色層114を薄く残してもよい。また、凹形状部101、102の側壁部の傾斜角も任意であり、基板面に対して直角にしてもよいし、側壁部を傾斜させてもよい。
このような構成にすることによって、球状スペーサの直径をより大きくすることができるため、ギャップ変化に対するマージンを更に大きくすることができる。また、基板の重ね合わせや振動や衝撃によるスペーサの移動がより制限されて光漏れやギャップムラが生じにくくなり、信頼性を更に高めることができる。
なお、前記した第1の実施例ではTFT基板側に凹形状部101を形成し、本実施例では、TFT基板側に凹形状部101を形成すると共に、CF基板側に凹形状部102を形成したが、図5に示すように、CF基板側にのみ凹形状部102を形成してもよい。
次に、本発明の第3の実施例に係る液晶パネル及びその製造方法について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本実施例の液晶パネルの構造を示す断面図であり、図7は、本実施例の液晶パネルの他の構造を示す断面図である。
前記した第1及び第2の実施例では、凹形状部101、102を同じ深さで形成したが、本実施例では凹形状部の深さを変えることを特徴とする。
図6に示すように、TFT基板は、主に、ガラス基板112、フォトリソグラフィにより形成されるゲート配線104、真空蒸着法等により形成されるゲート絶縁膜107、フォトリソグラフィにより形成されるドレイン配線105、ドレイン配線105と同一材料で形成された間隔調整膜106、真空蒸着法等により形成されるパッシベーション膜108、感光性有機膜などからなる平坦化膜111、平坦化膜を除去して形成される、間隔調整膜106の有無により深さの異なる凹形状部(相対的に浅い凹形状部101aと相対的に深い凹形状部101b)、画素電極109、インクジェット法等により凹形状部101a及び凹形状部101bに配置される球状スペーサ103から構成される。
上記液晶パネルを構成する各部材の膜厚、サイズは特に限定されないが、例えば、平坦化膜111の厚さを1.0μm、球状スペーサ103の直径を3.8μm、ドレイン配線105及び間隔調整膜106の膜厚を0.4μm、セルギャップ(ここでも平坦化膜111の主たる面と対向電極115との間の間隔をセルギャップとする。)を3.0μmとし、間隔調整膜106の有る凹形状部101aで球状スペーサ103を0.2μm圧縮した状態でセルを形成すれば、間隔調整膜106の無い凹形状部101bでは、球状スペーサ103は0.2μmフリーな状態となる。
なお、球状スペーサ103の配置密度に関し、間隔調整膜106の有る凹形状部101aの球状スペーサ103で対向する両基板間を主に支持し、間隔調整膜106の無い凹形状部101bの球状スペーサ103でギャップが変動した場合に対向する両基板間を支持することから、補助的に形成される、間隔調整膜106の無い凹形状部101bに配置される球状スペーサ103の配置密度は、対向する両基板間を主に支持する、間隔調整膜106の有る凹形状部101aに配置される球状スペーサ103の配置密度の数倍に設定することが望ましい。この配置密度は、凹形状部101aと凹形状部101bの配置密度を変える(すなわち、間隔調整膜106の無い凹形状部101bを間隔調整膜106の有る凹形状部101aの数倍形成する)ことによって調整してもよいし、配置するポイント数または1箇所に配置する球状スペーサ103の個数の何れにおいても調整が可能である。
また、凹形状部101bは凹形状部101aよりも深ければよいが、凹形状部の深さの差を球状スペーサ103の直径の略2%〜20%とすると、ギャップ変化に対するスペーサの追従性を高め、ギャップムラを効果的に抑制できることを確認している。また、ここでは、相対的に浅い凹形状部101aと相対的に深い凹形状部101bの2種類の凹形状部を示したが、深さの異なる3種類以上の凹形状部を形成してもよい。
このように、TFT基板に形成する凹形状部の深さを変えることによっても、第1の実施例と同様に、温度変化によるギャップ変化に対してスペーサの追従性を高め、ギャップムラを抑制することができる。また、凹形状部101a、101bにより基板の重ね合わせや振動や衝撃による球状スペーサ103の移動が制限されて光漏れやギャップムラが生じにくくなり、信頼性を高めることができる。更に、最後まで乾燥しない凹形状部101a、101bに球状スペーサ103を集合させ、自己整合的に球状スペーサの位置を規定することができるため、球状スペーサの位置精度を高めることができる。
なお、図6では、ドレイン配線105と同層に形成する間隔調整膜106で、凹形状部101の深さを変化させたが、凹形状部を図1の左右に隣接する画素間(すなわち、ドレイン配線105上)に形成する場合は、ゲート配線104と同層に形成する膜で間隔を調整してもよいし、間隔調整のための膜(金属膜でも絶縁膜でもよい。)を別途形成してもよい。また、間隔調整膜106を設ける代わりに、平坦化膜111の露光条件やエッチング条件を変えて、凹形状部101の深さを変化させてもよい。
また、図6では、TFT基板側に凹形状部101a、101bを形成したが、図7に示すように、TFT基板側に同じ深さの凹形状部101を形成し、CF基板側の凹形状部101の一部に対向する部分(図では、中央の凹形状部101に対向する部分)に凹形状部102を形成し、凹形状部101と凹形状部102とが対向する部分で基板の間隔を広く、凹気丈夫101のみを形成した部分で基板の間隔を狭くしても、図6と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第4の実施例に係る液晶パネル及びその製造方法について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、本実施例の液晶パネルの構造を示す断面図であり、図9は、製造途中の状態を示す断面図である。
前記した第1乃至第3の実施例のように、凹形状部にスペーサを配置することによって、最後まで乾燥しない凹形状部にスペーサを集合させ、自己整合的に球状スペーサの位置を規定することができるが、本実施例では更にスペーサの位置精度を高めることを特徴とする。
図8に示すように、TFT基板は、主に、ガラス基板112、フォトリソグラフィにより形成されるゲート配線104、真空蒸着法等により形成されるゲート絶縁膜107、フォトリソグラフィにより形成されるドレイン配線105、ドレイン配線105と同一材料で形成された間隔調整膜106、真空蒸着法等により形成されるパッシベーション膜108、感光性有機膜などからなる平坦化膜111、平坦化膜を除去して形成される、間隔調整膜106の有無により深さの異なる凹形状部(相対的に浅い凹形状部101aと相対的に深い凹形状部101b)、フォトリソグラフィにより形成された高接触角膜110、画素電極109、インクジェット法等により凹形状部101a及び凹形状部101bに配置される球状スペーサ103から構成される。
前記した第3の実施例と異なる点は、凹形状部101a、101b周囲近傍の領域に、凹形状部101a、101bよりも接触角の大きい高接触角膜110を配置していることである。この高接触角膜110は、凹形状部内面の露出している部分よりも接触角の大きい部材であればよく、例えば、画素電極109と同じ透明導電膜で形成することができる。また、凹形状部101a、101bをSiN膜、凹形状部101a、101b周囲近傍領域を感光性有機膜とした構成の場合、SiN膜に比べて感光性有機膜の接触角は大きいことから、凹形状部101a、101bの形成と同時に高接触角の領域を得ることができる。
なお、高接触角膜110を形成する領域、膜厚等は特に限定されないが、印刷位置精度を考慮して設定することが望ましく。例えば、図8では、高接触角膜110を凹形状部101の周囲及び側壁に形成しているが、周囲のみに形成してもよいし、周囲の一部に形成してもよい。
このように凹形状部101a、101bの周囲近傍に高接触角膜110を配置することにより、図9に示すように、球状スペーサ103を分散させたインクを、インクジェットノズルから凹形状部101a、101bに吐出し、基板に加熱処理を行うと、インクの乾燥時に接触角の低い凹形状部101a、101bにインクが集合するため、自己整合的に球状スペーサ103の位置を補正することができ、スペーサ103の位置精度を更に高めることができる。
なお、本実施例では、第3の実施例の構造に対して高接触角膜110を形成する場合を示したが、第1又は第2の実施例の構造に対して高接触角膜110を形成しても同様の効果を得ることができる。
また、前記した第1及び第2の実施例では、TFT基板又はCF基板又はその双方に複数の凹形状部101、102を形成し、直径が異なる複数種類の球状スペーサ(相対的に直径が大きい球状スペーサ103aと相対的に直径が小さい球状スペーサ103b)を分布させ、第3の実施例では、TFT基板又はCF基板に深さの異なる複数種類の凹形状部(相対的に浅い凹形状部101aと相対的に深い凹形状部101b)を形成、又は、TFT基板及びCF基板に一部が対向する凹形状部を形成し、同じサイズの球状スペーサ103を配置させ、第4の実施例では、凹形状部の近傍に高接触角膜を形成したが、これらを任意に組み合わせてもよい。
本発明は、液晶パネルに限らず、第1の基板と第2の基板との間のギャップがスペーサによって規定される機器に適用することができる。
本発明の第1の実施例に係るTFT基板の構造を示す平面図である。 本発明の第1の実施例に係る液晶パネルの構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係るTFT基板の他の構造を示す平面図である。 本発明の第2の実施例に係る液晶パネルの構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る液晶パネルの他の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係る液晶パネルの構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係る液晶パネルの他の構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係る液晶パネルの構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係る液晶パネルの製造段階の構造を示す断面図である。
符号の説明
101 凹形状部(TFT基板側)
101a 凹形状部(相対的に浅い凹形状部)
101b 凹形状部(相対的に深い凹形状部)
102 凹形状部(CF基板側)
103 球状スペーサ
103a 球状スペーサ(相対的に直径が大きい球状スペーサ)
103b 球状スペーサ(相対的に直径が小さい球状スペーサ)
104 ゲート配線
105 ドレイン配線
106 間隔調整膜
107 ゲート絶縁膜
108 パッシベーション膜
109 画素電極
110 高接触角膜
111 平坦化膜
112 ガラス基板
113 ブラックマトリクス
114 色層
115 対向電極
116 スペーサインク

Claims (18)

  1. 対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルにおいて、
    少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、複数の凹形状部が形成され、
    前記複数の凹形状部に、直径が相異なる複数種類の球状スペーサが配置されていることを特徴とする液晶パネル。
  2. 前記球状スペーサは、相対的に直径が大きい第1の球状スペーサと相対的に直径が小さい第2の球状スペーサとを含み、前記第2の球状スペーサが前記第1の球状スペーサよりも多いことを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。
  3. 前記第1の球状スペーサと前記第2の球状スペーサの直径の差が、前記第1の球状スペーサの直径の略2乃至20%の範囲であることを特徴とする請求項2記載の液晶パネル。
  4. 対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルにおいて、
    少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、深さが相異なる複数種類の凹形状部が形成され、
    前記複数種類の凹形状部に、球状スペーサが配置されていることを特徴とする液晶パネル。
  5. 前記凹形状部は、相対的に浅い第1の凹形状部と相対的に深い第2の凹形状部とを含み、前記第2の凹形状部が前記第1の凹形状部よりも多いことを特徴とする請求項4記載の液晶パネル。
  6. 前記第1の凹形状部と前記第2の凹形状部の深さの差が、前記球状スペーサの直径の略2乃至20%の範囲であることを特徴とする請求項5記載の液晶パネル。
  7. 前記凹形状部周囲近傍の領域は、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の液晶パネル。
  8. 前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域は無機膜で構成され、前記凹形状部周囲近傍の領域は光反応性を有する有機膜で構成されていることを特徴とする請求項7記載の液晶パネル。
  9. 前記凹形状部周囲近傍の領域に、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材が配設されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の液晶パネル。
  10. 前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域は絶縁膜で構成され、前記凹形状部周囲近傍の領域は透明導電膜で構成されることを特徴とする請求項9記載の液晶パネル。
  11. 前記光が遮断される領域は、金属配線又はブラックマトリクスが形成されている領域であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の液晶パネル。
  12. 対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルの製造方法において、
    少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、複数の凹形状部を形成する第1の工程と、
    前記複数の凹形状部に、直径が相異なる複数種類の球状スペーサを配置する第2の工程と、
    前記一対の基板を対向して配置し、直径が大きい前記球状スペーサと前記凹形状部とを係合させて、前記一対の基板を固定する第3の工程と、を少なくとも有することを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  13. 前記球状スペーサは、相対的に直径が大きい第1の球状スペーサと相対的に直径が小さい第2の球状スペーサとを含み、前記第2の球状スペーサを前記第1の球状スペーサよりも多く配置することを特徴とする請求項12記載の液晶パネルの製造方法。
  14. 前記第2の工程では、複数のインクジェットノズルヘッドを用い、各々の種類の前記球状スペーサを分散させたインクを各々の前記インクジェットノズルヘッドから吐出することを特徴とする請求項12又は13に記載の液晶パネルの製造方法。
  15. 対向する一対の基板間に液晶が挟持されてなる液晶パネルの製造方法において、
    少なくとも一方の前記基板の前記液晶挟持面、かつ、前記基板の法線方向から見て光が遮断される領域に、深さが相異なる複数種類の凹形状部を形成する第1の工程と、
    前記複数種類の凹形状部に球状スペーサを配置する第2の工程と、
    前記一対の基板を対向して配置し、前記球状スペーサと深さが浅い前記凹形状部とを係合させて、前記一対の基板を固定する第3の工程と、を少なくとも有することを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  16. 前記凹形状部は、相対的に浅い第1の凹形状部と相対的に深い第2の凹形状部とを含み、前記第2の凹形状部を前記第1の凹形状部よりも多く形成することを特徴とする請求項15記載の液晶パネルの製造方法。
  17. 前記第1の工程では、前記凹形状部周囲近傍の領域が、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きくなるように、接触角が異なる複数の部材を用いることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一に記載の液晶パネルの製造方法。
  18. 前記第1の工程の後、前記凹形状部周囲近傍の領域に、前記凹形状部内面の少なくとも一部の領域よりも接触角が大きい部材を配設することを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一に記載の液晶パネルの製造方法。
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