JP2007278958A - Wdm信号モニタ - Google Patents

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Shuhei Okada
修平 岡田
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【課題】光信号の光パワーを正確に求めることができるWDM信号モニタを実現することにある。
【解決手段】波長分割多重された光信号の測定を行なうWDM信号モニタに改良を加えたものである。本装置は、光信号それぞれのスペクトルを測定する分光器と、光信号の種類ごとの分光器の応答特性および各応答特性に対する波長分解能を格納する応答特性記憶手段と、分光器によって測定されたスペクトルと応答特性記憶手段の応答特性に基づいて、光信号それぞれの種類を判定する信号判定手段と、この信号判定手段の判定結果に基づいて、応答特性記憶手段の波長分解能で各光信号の光パワーを演算するパワー演算手段とを設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、WDM(wavelength division multiplexing:波長分割多重)された光信号それぞれの測定を行なうWDM信号モニタに関し、詳しくは、光信号の光パワーを正確に求めることができるWDM信号モニタに関するものである。
光ファイバによって光信号を伝送する光通信方式の一種に、WDM通信がある。このWDM通信とは、波長の異なる複数の光信号を1本の光ファイバによって伝送する通信方式である。また、波長の異なる複数の光信号のことをWDM信号とも呼ぶ。そして、WDM信号それぞれの光信号は、例えば短波側から1チャネル、2チャネルと数えられることが多い。
近年、伝送容量の拡大に伴ってWDM信号の高密度な多重化が進み、各チャネルの光信号レベル(光パワー)、ピーク波長(光信号の中心波長)、光SNR等が重要な測定パラメータになっている。そして、これらのパラメータを監視することは、WDM信号の品質を維持する上で不可欠である。
WDM信号モニタは、波長分散素子(例えば、回折格子)を用いてWDM信号を含む被測定光を波長ごとに分光し、任意の波長幅に存在する光パワーを求め、この求めた光パワーから、前述のパラメータの測定を行う装置である。また、WDM信号モニタには、光通信システムの一部にインライン形式で組み込み常時監視できるように、例えば小型の分光器を用いて構成されるものがあり、回折格子からの波長ごとの被測定光をアレイ型検出器(例えば、フォトダイオードアレイ)で検出する(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、図4は、フォトダイオードアレイの受光面上に収束した被測定光および被測定光のスペクトル(光パワー分布)を示した図である。図4において、複数のフォトダイオード(”受光素子”または”素子”とも呼ばれる)PDが、所定の方向に沿って配置される。ここで、配置される方向をx軸とする。また、図4中には、一例として、3個の光信号を図示している。そして、各フォトダイオードPDから出力されたデータ(図4の黒丸)間を補間することにより、各光信号のスペクトル形状が求まる。
なお、光ファイバによって伝送される被測定光中の光信号それぞれは線スペクトルだが、被測定光をサンプリングする分光器の応答特性によって、フォトダイオードアレイ上に形成される各光信号の光スポットは、光パワーがガウシアン分布となる楕円状または円形状になる(図4参照)。
光スポットとは、各光信号の光ピークパワーに対して、1/e倍の光パワーとなる部分のことであり、光スポットの中心から円周までの距離(x軸方向)が、光スポットの半径ωになる。
そして、この光スポットは、光信号のスペクトルが単一の線スペクトル、つまり、変調が行なわれていない状態で、フォトダイオダイオードPDのピッチrよりも広く(例えば、3素子以上)設定される。
各光信号のパラメータは、分光器からのサンプリングデータに基づいて、分光器の後段に設けられる演算部が求める。例えば、各光信号は、光パワーがピークとなるフォトダイオードPDを求めて検出する。そして、検出した光信号の光パワーは、ピークのフォトダイオードPDの出力およびピーク近傍のフォトダイオードPDの出力から求める。例えば、下記の式(1)によって求める。
Figure 2007278958
ここで、Piは、iチャネル目の光信号の全光パワーであり、f()は、フォトダイオードPDの合計出力値を光パワーに変換する関数(フォトダイオードPD間の不感受帯の部分の補正、光スポットの中心位置とピークに該当するフォトダイオードPDの中心位置とのずれΔxの補正等も含む)、Sxは、x番目の素子出力、miは、iチャネル目の光信号のピークを検出した素子番号であり、pは、正の整数であり演算に用いる素子数である。
また、各フォトダイオードPDには、あらかじめ波長が割り付けられ、被測定光が回折格子によって波長ごとに分光されて、フォトダイオードアレイ面上にて収束する位置と対応している。従って、フォトダイオードPDの出力から各光信号のピーク位置を求め、波長を求める。
特許第3230565号 特許第3275282号
実際の光通信システムでは、被測定光に含まれる光信号は変調され、変調方法も様々である。そのため、フォトダイオードアレイ面上で形成される変調時のスペクトル形状は、変調がない場合のスペクトル形状と比較して歪む。一般的には、変調によって1個の光信号中に複数の線スペクトルが生じるため、スペクトル形状が波長分散方向に広がり、光スポット径が大きくなる。
そのため、非変調時と同等の波長分解能で光パワーを測定すると、光パワーが低くなり、光パワーを正確に測ることが難しいという問題が合った。すなわち、変調した光信号では、波長分解能を広く、つまり、加算する素子数pを増やして演算する必要があった。
図5を用いて説明する。図5において、実線は、非変調時の光信号のスペクトル形状(フォトダイオードアレイ面上に形成されるもの)であり、破線は、変調した光信号のスペクトル形状を示している。
光パワーを精度よく求める場合、光スポット内の素子PD全てを演算に用いる必要がある。例えば、図5に示す場合、非変調の光信号ならば、波長分解能が3素子として十分な精度にて光パワーを演算することができる。一方、変調した光信号は、非変調時と同じ波長分解能の3素子で光パワーを求めると、非変調時で求めた光パワーよりも低くなり、光パワーを正確に求めることが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、光信号の変調の有無に関わらず、光信号の光パワーを正確に求めることができるWDM信号モニタを実現することにある。
請求項1記載の発明は、
波長分割多重された光信号の測定を行なうWDM信号モニタにおいて、
前記光信号それぞれのスペクトルを測定する分光器と、
前記光信号の種類ごとの前記分光器の応答特性および各応答特性に対する波長分解能を格納する応答特性記憶手段と、
前記分光器によって測定されたスペクトルと前記応答特性記憶手段の応答特性に基づいて、前記光信号それぞれの種類を判定する信号判定手段と、
この信号判定手段の判定結果に基づいて、前記応答特性記憶手段の波長分解能で各光信号の光パワーを演算するパワー演算手段と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
分光器は、
前記光信号を波長分散する波長分散素子と、
この波長分散素子によって前記光信号が波長分散する方向に沿って配置され、波長分散された光信号を検出する複数のフォトダイオードと
を備えたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
パワー演算手段は、前記フォトダイオードそれぞれの出力を前記波長分解能で加算して光パワーを求めることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、
分光器は、
前記光信号を波長分散し、回転して波長掃引する波長分散素子と、
この波長分散素子で波長分散された光信号が集光する面上に設けられる可変スリットと、
この可変スリットを透過した光信号を検出するフォトダイオードと
を備えたことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、
パワー演算手段は、前記回折格子の回転角に応じて可変スリットのスリット幅を変更することを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、
波長分解能は、光スポット径を基準にすることを特徴とするものである。
本発明によれば、信号判定手段が、応答特性記憶手段の応答特性に基づいて、各光信号の種類を判定し、応答特性に対応した波長分解能をパワー演算手段に出力する。そして、パワー演算手段が、判定された波長分解能で光信号の光パワーを演算するので、スペクトル形状に適した波長分解能で光信号の光パワーを求めることができる。これにより、光信号の変調の有無に関わらず、光信号の光パワーを正確に求めることができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示した構成図である。図1において、分光器10はポリクロメータ型であり、WDM信号を含む被測定光100が入力され、この被測定光100を測定したサンプリングデータである測定データを出力する。分光器10は、所望の周期で測定を行なって測定データを出力する。
分光器10は、光ファイバ11、コリメーティングレンズ12、波長分散素子である回折格子13、フォーカシングレンズ14、フォトダイオードアレイモジュール(以下PDMと略す)15から構成される。
光ファイバ11は、被測定光100を分光器10に入射する伝送路である。コリメーティングレンズ12は、光ファイバ11の出射口に対向して設置され、光ファイバ11から出射された被測定光100を平行光にして出射する。
回折格子13は、コリメーティングレンズ12からの出射光を所望の角度に回折するため、コリメーティングレンズ12に対して傾けて設置してある。また、回折格子13は、被測定光100を波長ごと異なる角度に分光して出射する。フォーカシングレンズ14は、回折格子13からの出射光の光路上に設置され、出射光を収束させる。
PDM15は、被測定光100が収束する位置に設置される。PDM15は、図4に示すように短冊状または点状の受光素子であるフォトダイオードPDが所定の方向(回折格子13によって被測定光が波長分散される方向)に複数個配置されたフォトダイオードアレイが設けられている。PDM15は、フォトダイオードPDの光電流を電圧に変換した測定データを順番に、例えば短波長側のフォトダイオードPDから出力する。
また、各フォトダイオードPDには、あらかじめ波長が割り付けられている。波長の割り付けは、被測定光100が回折格子13によってフォトダイオードPDの配列方向に波長ごとに波長分散されて、フォトダイオードアレイにて収束する位置と対応している。
なお、分光器10のうち、被測定光をフォトダイオードPDが配列される方向に波長分散させて、PDA15上に収束させる部分(光ファイバ11、レンズ12、14、回折格子13)は、分散光学系と呼ばれ、波長分散された被測定光を受光するPDM15は、光検出手段とも呼ばれる。
演算部20は、応答特性記憶手段21、ピーク検出手段22、信号判定手段23、パワー演算手段24を有し、分光器10から測定データが入力され、被測定光100に含まれる光信号それぞれのパラーメータ(光パワー、波長、光SNR等)を演算する。
応答特性記憶手段21は、非変調時の光信号(単一の線スペクトル)に対する分光器10の応答特性、変調された光信号に対する分光器10の応答特性のそれぞれを記憶する。なお、WDM通信では、複数種類の変調方法が存在するので、各変調方法ごとの応答特性を記憶する。また、各応答特性に対応する波長分解能(光パワー演算の加算に用いる素子数p)も記憶する。
ピーク検出手段22は、分光器10の測定データからピークを求め、光信号を検出する。信号判定手段23は、応答特性記憶手段21の応答特性および応答特性に対応する波長分解能を読み出し、ピーク検出手段22によって検出された光信号それぞれの種類(変調の有無、変調方法の種類)を判定し、判定結果に基づく波長分解能をパワー演算手段24に出力する。パワー演算手段24は、上記の式(1)に基づいて、ピーク検出手段22が検出した光信号それぞれに対し、信号判定手段23が判定した波長分解能で光信号の光パワーを求める。
このような装置の動作を説明する。
まず、WDM信号の測定を行なう前に、予め分光器10の応答特性を求める。具体的には、製造時や校正時に、非変調の光信号を含む被測定光、変調した光信号を含む被測定光を順番に分光器10に入射する。そして、分光器10からの測定データに基づいて、応答特性算出手段(図示せず)が、光信号(非変調時、各変調時)に対する応答特性(つまり、スペクトルの形状)を求め、記憶手段21に格納する。また、応答特性算出手段(図示せず)が、各応答特性における最適な波長分解能(光パワー演算に用いる素子数p)を求め、応答特性に対応させて格納する。例えば、光スポット内に存在する素子数を、光パワー演算に用いる素子数pの波長分解能として格納する。
次に、本装置がWDM通信システムに接続され、各チャネルの光信号に最適な波長分解能を求め、各光信号の光パワーを求める動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
分光器10が、被測定光を測定し、測定データを演算部20に出力する(S10)。詳細には、被測定光100は、ITUグリッドで周波数間隔(波長間隔)が定められた複数個の光信号が多重化されている。光ファイバ11から出射された被測定光100が、コリメーティングレンズ12によって平行光となり、回折格子13に入射する。
そして、被測定光100が、回折格子13によって波長ごとに分光(波長分散)される。回折格子13によって分光された被測定光100が、フォーカシングレンズ14によってPDM15のフォトダイオードアレイの受光面上に収束するが、収束する位置は被測定光100の波長に対応してずれる。
そして、各フォトダイオードPDで生じた光電流は、短波長側のフォトダイオードPDから順に出力される。PDM15の図示しない変換部は、各フォトダイオードPDから出力された光電流を電圧に変換する。またこの電圧に変換された信号はアナログ信号なので、変換部はこのアナログ信号をデジタル信号に変換し、測定データとして演算部20に出力する。このように、測定データは各フォトダイオードPDによってサンプリングされたサンプリングデータとなっている。
続いて、演算部20の動作を説明する。分光器10の測定データから、被測定光に含まれる光信号をピーク検出手段22が検出し、各ピークに対応する素子PD番号を信号判定手段23に出力する。そして、信号判定手段23が、検出した光信号それぞれのスペクトル形状に基づいて各光信号の種類を判定する。例えば、信号判定手段23が、ピークとなる素子PD出力でピーク素子PD近傍の出力を正規化し、実測のスペクトルを求める。さらに、信号判定手段23が、応答特性記憶手段21の応答特性、すなわち、基準となるスペクトルの形状を読み出し、読み出した基準スペクトルの形状と実測したスペクトルの形状それぞれとを比較し、相似関係によって最も類似する基準スペクトルを検索し、実測スペクトルの種類(非変調か変調されているか、また、変調されている場合の変調方法)を判定する(S11)。
そして、各チャネルの光信号ごとに変調の有無、変調方法を判定し、応答特性に対応した波長分解能、つまり加算に用いる素子数pをパワー演算手段23に出力する(S12〜S14)。
そして、分光器10によって再度測定が行なわれ、測定データが演算部20に入力される。そして、ピーク検出手段22が、ピークを検出し、パワー演算手段24が、ピーク検出手段22によって検出された各チャネルの光信号ごとに、信号判定手段23からの最適な波長分解能で各光信号の光パワーを求める。また、ピーク検出手段22の検出したピークおよびピーク近傍の素子PDから、波長演算手段(図示せず)が波長を求め、光SNR演算手段(図示せず)が光SNRを求める(S15)。
測定を続ける場合、ピーク検出手段22が、分光器10からの新たにサンプリングした測定データからピークを検出し、パワー演算手段24が、式(1)にて各チャネルの光信号の光パワーを求める(S16,S15)。測定を続けない場合、測定を終了する(S16)。
なお、光信号の種類の判定(S10〜S14)を行なうのは、例えば、いずれかのチャネルの変調方法が変更されたり、光信号の種類が増減された場合に行なったり、所定の周期で行なうとよい。
このように、信号判定手段23が、応答特性記憶手段21の応答特性に基づいて、各光信号の種類を判定し、応答特性に対応した波長分解能(素子数p)をパワー演算手段24に出力する。そして、パワー演算手段24が、判定された波長分解能で光信号の光パワーを演算するので、スペクトル形状に適した波長分解能で光信号の光パワーを求めることができる。これにより、光信号の変調の有無に関わらず、光信号の光パワーを正確に求めることができる。
[第2の実施例]
図3は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1では、波長分散した光を複数の素子PDで検出するポリクロメータ方式の分光器10を用いる構成を示したが、PDM15の代わりに、レンズ14の集光面上に可変スリットを設け、このスリットを透過した被測定光を単一の受光素子で検出して測定データを出力する分光器を用いた一例である。
図3において、分光器10は、PDM15の代わりに可変スリット17、検出器18が設けられる。可変スリット17は、回折格子13で波長分散された被測定光が集光する面上に設けられ、スリット幅(被測定光が波長分散される方向の幅)が可変である。検出器18は、フォトダイオードを有し、フォトダイオードの光電流を電圧に変換した測定データを出力する。
なお、回折格子13は、回転手段(図示せず)によって回転され、この回転により被測定光の波長掃引が行なわれる。つまり、回折格子13を回転(波長分散する面に対して垂直な軸を中心軸)させて波長掃引するので、回折格子13の回転角度によって、スリット17を通過する被測定光の波長が一意に求まる。
演算部20は、応答特性記憶手段21の代わりに応答特性記憶手段25が設けられ、パワー演算手段24の代わりにパワー演算手段26が設けられる。
応答特性記憶手段25は、非変調時の光信号(単一の線スペクトル)に対する分光器10の応答特性、変調された光信号に対する分光器10の応答特性のそれぞれを記憶する。なお、WDM通信では、複数種類の変調方法が存在するので、各変調方法ごとの応答特性を記憶する。また、各応答特性に対応する波長分解能(可変スリット17のスリット幅)も記憶する。
パワー演算手段26は、信号判定手段23の判定した波長分解能に基づき、回折格子13の回転角に応じて可変スリット17のスリット幅を変更する。また、パワー演算手段26は、ピーク検出手段22が求めた光信号それぞれに対し、光信号の光パワーを求める。
このような装置の動作を説明する。まず、分光器10が測定データを出力する動作を説明する。
被測定光100が、回折格子13によって波長ごとに分光される。回折格子13によって分光された被測定光100が、フォーカシングレンズ14によってスリット17の面上に収束されるが、収束する位置は被測定光100の波長に対応してずれる。
そして、スリット17を透過した光のみが検出器18のフォトダイオードで受光され、フォトダイオードで生じた光電流は、検出器18の変換部(図示せず)で光電流から電圧に変換される。また電圧に変換された信号はアナログ信号なので、変換部はこのアナログ信号をデジタル信号に変換し、測定データとして演算部20に出力する。
さらに、回転手段(図示せず)が、回折格子13を回転させることによってスリット17を透過する被測定光の波長を変更し、被測定光を波長掃引する。このように、測定データは回折格子13の回転角に応じてサンプリングされたサンプリングデータとなっている。また、スリット17のスリット幅が、波長分解能になる。その他の分光器10の動作は図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
次に、分光器10の応答特性を求める動作を説明する。具体的には、製造時や校正時に、非変調の光信号を含む被測定光、変調した光信号を含む被測定光を順番に分光器10に入射する。この際、可変スリット17のスリット幅は、できるだけ細くしておく(このスリット幅による波長分解能を初期波長分解能と呼ぶ)。そして、分光器10からの測定データに基づいて、応答特性算出手段(図示せず)が、光信号(非変調時、各変調時)に対する応答特性(つまり、スペクトルの形状)を求め、記憶手段21に格納する。また、応答特性算出手段(図示せず)が、各応答特性における最適な波長分解能(可変スリット17のスリット幅)を求め、応答特性に対応させて格納する。例えば、光スポット内のx軸方向の直径(2×ω)のスリット幅を、光パワー演算に用いる波長分解能として格納する。
次に、本装置がWDM通信システムに接続され、各チャネルの光信号に最適な波長分解能を求め、各光信号の光パワーを求める動作を説明する。各光信号の最適な波長分解能を求めるため、初期波長分解能にて分光器10が、被測定光を測定し、測定データを演算部20に出力する。
そして、分光器10の測定データから、被測定光に含まれる光信号をピーク検出手段22が検出し、各ピークに対応する回折格子13の回転角を信号判定手段23に出力する。そして、信号判定手段23が、検出した光信号それぞれのスペクトル形状に基づいて各光信号の種類を判定する。例えば、信号判定手段23が、ピークとなる測定データでピーク近傍の測定データを正規化し、実測のスペクトルを求める。さらに、信号判定手段23が、応答特性記憶手段21の応答特性、すなわち、基準となるスペクトルの形状を読み出し、読み出した基準スペクトルの形状と実測したスペクトルの形状それぞれとを比較し、相似関係によって最も類似する基準スペクトルを検索し、実測スペクトルの種類(非変調か変調されているか、また、変調されている場合の変調方法)を判定する。
そして、各チャネルの光信号ごとに変調の有無、変調方法を判定し、応答特性に対応した波長分解能、つまりスリット幅をパワー演算手段26に出力する。
そして、分光器10によって再度測定が行なわれが、パワー演算手段26が、回折格子13の回転角に応じて、スリット17のスリット幅を変更する。そして、各光信号ごとにスリット幅を変更した測定データから、ピーク検出手段22がピークを検出する。
さらに、パワー演算手段24が、ピーク検出手段22によって検出された各チャネルの光信号ごとに光パワーを求めるが、最適化されたスリット幅を透過した測定データで光パワーを求める。また、ピーク検出手段22の検出したピークおよび回転角から、波長演算手段(図示せず)が波長を求め、光SNR演算手段(図示せず)が光SNRを求める。その他の動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、信号判定手段23が、応答特性記憶手段21の応答特性に基づいて、各光信号の種類を判定し、応答特性に対応した波長分解能(スリット幅)をパワー演算手段26に出力する。そして、パワー演算手段26が、可変スリット17のスリット幅を光信号にあわせて変更し、このスリット幅での測定データから光信号の光パワーを演算するので、スペクトル形状に適した波長分解能で光信号の光パワーを求めることができる。これにより、光信号の変調の有無に関わらず、光信号の光パワーを正確に求めることができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
分散光学系に、レンズ12、14を用いる構成を示したが、放物面鏡を用いてもよく、回折格子の代わりに波長分散素子にファイバーグレーティング、プリズム等を用いてもよい。
また、光スポットのビーム半径ωは、光信号のピーク値に対して、1/e倍の光パワーとなる部分における光スポットの中心から円周までの距離(x軸方向)としたが、光信号のスペクトル形状がガウス分布ならば、ビーム半径ωを、半値全幅(FWHM:full width half maximum)としてもよい。
また、光信号の種類ごとに、測定データの加算値を光パワーに変換する変換関数f()を予め求め、各応答特性に対応して応答特性記憶手段21に記憶させてもよい。そして、パワー演算手段23が、光信号の種類ごとに最適な変換関数f()を用いて光パワーを演算する。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 図1に示す装置の動作を説明したフローチャートである。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 従来のWDM信号モニタの構成を示した図である。 フォトダイオードアレイの受光面上に収束した被測定光および被測定光のスペクトルを示した図である
符号の説明
10 分光器
13 回折格子(波長分散手段)
17 可変スリット
18 検出器
21、25 応答特性記憶手段
23 信号判定手段
24、26 パワー演算手段
PD フォトダイオード

Claims (6)

  1. 波長分割多重された光信号の測定を行なうWDM信号モニタにおいて、
    前記光信号それぞれのスペクトルを測定する分光器と、
    前記光信号の種類ごとの前記分光器の応答特性および各応答特性に対する波長分解能を格納する応答特性記憶手段と、
    前記分光器によって測定されたスペクトルと前記応答特性記憶手段の応答特性に基づいて、前記光信号それぞれの種類を判定する信号判定手段と、
    この信号判定手段の判定結果に基づいて、前記応答特性記憶手段の波長分解能で各光信号の光パワーを演算するパワー演算手段と
    を設けたことを特徴とするWDM信号モニタ。
  2. 分光器は、
    前記光信号を波長分散する波長分散素子と、
    この波長分散素子によって前記光信号が波長分散する方向に沿って配置され、波長分散された光信号を検出する複数のフォトダイオードと
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のWDM信号モニタ。
  3. パワー演算手段は、前記フォトダイオードそれぞれの出力を前記波長分解能で加算して光パワーを求めることを特徴とする請求項2記載のWDM信号モニタ。
  4. 分光器は、
    前記光信号を波長分散し、回転して波長掃引する波長分散素子と、
    この波長分散素子で波長分散された光信号が集光する面上に設けられる可変スリットと、
    この可変スリットを透過した光信号を検出するフォトダイオードと
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のWDM信号モニタ。
  5. パワー演算手段は、前記回折格子の回転角に応じて可変スリットのスリット幅を変更することを特徴とする請求項4記載のWDM信号モニタ。
  6. 波長分解能は、光スポット径を基準にすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のWDM信号モニタ。
JP2006108388A 2006-04-11 2006-04-11 Wdm信号モニタ Pending JP2007278958A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012253590A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光信号種別識別器

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JP2012253590A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光信号種別識別器

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