JP2007278697A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵庫の貯蔵室内に温かい食品を入れると、貯蔵室内に収納されている食品がこの温かい食品からの熱影響によって品温が上昇してしまい、収納食品が品質劣化してしまう。
【解決手段】冷凍温度帯に設定された冷蔵庫の貯蔵室内に、食品を温かいまますぐに冷凍室にいれることが可能であるスペース121を設け、区画スペース121に真空断熱材と蓄冷剤と熱伝導性の良い材質で形成されたプレートからなる冷却部材を備えた冷却ユニット22を備えることで、庫内に温かい食品をいれても、真空断熱材の断熱効果によりスペース外の冷凍室内の温度上昇を抑制し、さらに温かい食品の熱を熱伝導性の良い材質のプレートで伝導し、その熱を蓄冷剤ですばやく奪うことが可能となるので、庫内の温度上昇を抑制するので収納していた食品の品質を保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍温度帯に設定された庫内に温かい食品等を収納でき、かつ任意に温度帯を設定できるスペースを有した冷蔵庫に関するものである。
近年、女性の社会進出の増加などの理由により家庭で家事に費やすことができる時間が減少方向にある。また、家事は女性のみがするものという概念も薄くなり、男性や子供が家事を手伝う機会もふえている。そのため、調理済み食品を冷凍保存しておくことは、食べたい時に食べたい人が解凍してすぐに食べることができるため、普段の調理時間と手間の削減につながる。また−10℃以下の冷凍温度域では菌の増殖が停止するため、衛生面、腐敗面で安心して保存することができる。以上のことから食品を冷凍保存する機会が増加している。中でもご飯の冷凍は最近特にポピュラーとなり、調査によると8割以上のご家庭の冷凍室にはラップや容器で包装したご飯が冷凍されている。しかしながら、ラップで包んだ炊きたてもしくは保温していたご飯の温度は80℃程度あり、冷凍室にいれるまでに80分以上室温で少なくともご飯の温度が室温になるまで冷ましてから冷凍する方法が一般的であった。
上記、一般的な冷凍方法を解決する従来の冷蔵庫には、蓄冷体を有する蓄冷トレイを備えたケースを急冷室内に設けて冷凍を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の冷蔵庫で一般的な冷凍方法で冷凍した時のご飯の温度を示したもので、図7、図8は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
図6において、実線はご飯の温度で点線は冷凍室内の設定温度を示している。ご飯の初期温度は90℃あったが、室温で空冷し、ご飯の温度が25℃になるまでに約170分かかり、その後冷凍室に入れて、ご飯の温度が−20℃になるのに6時間以上かかった。
図7において、1は冷蔵室、2は氷(温)室、3はワイン室、野菜・冷蔵室、チルド室、ソフトフリージング室、冷凍室などに切り替え可能な切替室、4は野菜室、5は冷凍室、6は冷蔵室のハンドル、7は温度調節部、8は冷却器、9はファンである。各室は冷蔵室1の扉外部でハンドル6の上部に設置された温度調節部7で温度設定をしている。また、この温度調節部7では、各室の現在温度を確認することができる上、各室の急速冷凍(急冷)を何分間(何時間)運転する、または何時から何時まで運転する等と時間設定にて設定することができる。
図8は図7の切替室の断面図を示している。図8において、1は冷蔵室、3は切替室、3aは切替室3に設けられた食品を収納するケース、3bは切替室3の床面に設けられた蓄冷トレイ、4は野菜室、12は切替室3の背面下部に設けられた吸込口、15は新たに切替室3に収納する温かい食品、16はすでに切替室3に収納されていた冷却後の食品である。
切替室3の内部にはケース3aがその中には蓄冷トレイ3bが設置されている。切替室3背面部と天井部には冷却器8で冷却されファン9で送風された冷気の吹出口12b、12aが設置されており、ケース3aを冷却した冷気はケース3a前面部の吸込口13よりケース外に放出され切替室3背面下部の吸込口14より冷却器8に戻るように構成されている。
温かい食品15を収納し、温度調節部7によって切替室3の急冷を設定すると吹出口12より冷気が送られ食品15を上部より急速に冷やし、さらに蓄冷トレイ3bによる直接冷却作用で冷却される。蓄冷トレイ3bは斜線部で示されているが、その斜線部には蓄冷剤が入っていて、外郭は金属、例えばアルミ等のトレイによって構成されている。
特開2001−147081号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、各室の現在温度を確認することができるが、本発明は、上記従来の冷蔵庫をさらに改良したものであって、冷凍室の一画に設けられたスペース内の収納食品の品温を使用者が確認できることで、使用者に食品をそれぞれの目的に応じた最適な温度で提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体は、複数の貯蔵室と、前記複数の貯蔵室の前面開口部を閉塞する複数の扉とを備え、前記複数の貯蔵室の中で少なくとも一つは温かい食品を冷却することが可能なスペースを有し、前記スペース内に収納された食品の温度を表示する温度表示手段を備え、前記温度表示手段は前記複数の扉のいずれかの扉の表面部に備えられているとともに前記スペースは冷凍室の一画に備えられたものである。
これによって、冷凍室の一画に設けられたスペース内の収納食品の品温を使用者が確認できることで、使用者に食品をそれぞれの目的に応じた最適な温度で提供することが可能となる。
本発明の冷蔵庫は、使用者に食品をそれぞれの目的に応じた最適な温度で提供することが可能となる冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体は、複数の貯蔵室と、前記複数の貯蔵室の前面開口部を閉塞する複数の扉とを備え、前記複数の貯蔵室の中で少なくとも一つは温かい食品を冷却することが可能なスペースを有し、前記スペース内に収納された食品の温度を表示する温度表示手段を備え、前記温度表示手段は前記複数の扉のいずれかの扉の表面部に備えられているとともに前記スペースは冷凍室の一画に備えられたものである。
これによって、庫内に温かい食品を収納しても、収納食品の品温を使用者が確認できることで、使用者に食品をそれぞれの目的に応じた最適な温度で提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、温かい食品を冷却することが可能なスペース内に収納した食品等の温度を非接触にて食品自身の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段によって検知した食品自身の温度状態を温度表示手段に表示するものである。
これによって、使用者が食品自身の温度状態によって、食べごろ温度や使い勝手の良い温度帯で提供することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加え、温かい食品を冷却することが可能なスペース内は急速に冷却が行えるとともに、前記スペース内を任意の設定温度で保持することが可能であって、スペース内に収納した食品自身の温度が前記任意の設定温度に到達した時点で設定温度になったことをお知らせする報知機能を有するものである。
これによって、食品等が目的の温度に到達した時点ですみやかに使用者にお知らせすることができるため、すぐに次ぎの冷却調理に使用したい場合や、すぐに食べたい場合などにおいて時間の無駄がない。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明に加え、温かい食品を冷却することが可能なスペースは冷却器で冷却された冷気が直接送風される貯蔵室に備えられたものである。
これによって、温かい食品を急速に冷却または冷凍することが可能となり、食品の品質劣化を防ぎ、美味しい食品を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明に加え、温かい食品を冷却することが可能なスペースは冷凍室の上部側に備えられたものである。
これによって、スペースの冷却を冷却器で冷却された冷機が直接送風される冷凍室へのダクトによって行うことができ、温かい食品を急速に冷却または冷凍することが可能となり、食品の品質劣化を防ぎ、美味しい食品を提供することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明に加え、温度表示手段は温かい食品を冷却することが可能なスペースを有するものである。
これによって、使用者は現在のスペース内の温度を容易に確認することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明に加え、冷蔵庫本体は、最上部に冷蔵室が備えられており、前記冷蔵室の扉の表面部に温度表示手段が備えられたものである。
これによって、使用者は現在のスペース内の温度を容易に確認することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明に加え、温かい食品を冷却することが可能なスペースは、蓄冷剤と、前記蓄冷剤と隣接した上部側に備えられた熱伝導性のよい材質で形成されたプレートを備えたものである。
これによって、さらに温かい食品の熱を熱伝導性の良い材質のプレートで伝導し、その熱を蓄冷剤ですばやく奪うことが可能となるので、庫内の温度上昇を抑制するので収納していた食品の品質を保持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものであり、図2は同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の斜視図であり、図3は同実施の形態の冷蔵庫に設置した冷却ユニットの縦断面図を示すものである。
図1、図2、図3において、冷蔵庫本体17は、上から冷蔵室18、野菜室19、切替室20、冷凍室21等からなる貯蔵室を区画形成しており、冷凍室21の天面には食品等を急速冷却するために使用される冷却ユニット22が備えられている。
冷却ユニット22は例えば、ABSなどの材質で形成された底面が幅300mm程度で奥行きが290mm程度、高さが50mm程度のものである。尚、冷却ユニット22のサイズは冷却調理のメニューを大きく左右するものであり、目的に応じて様々な材質またはサイズの冷却ユニットがあってもよい。また、冷却ユニット22の出し入れが容易にできるように冷却ユニット前方に例えば取っ手などをつけてもよい。
冷却ユニット22は冷凍室21の天面にもうけられた区画スペース121に備えられ、冷凍室21内において食品が収納しにくくデットスペースとなりやすい空間を有効に使用することが可能となるとともに、冷凍室21の天面が冷却ユニット22と密着する形となり、冷凍室21の天面を冷却ユニット22の蓋として兼用することができる。
また、冷凍室21の天面にはレール122を有するとともに、冷却ユニット22のケース222は前記レール122と係合するフレーム322を有するもので、レール122とフレーム222が摺動することで冷却ユニット22を引き出し式に移動させることができ、使い勝手を向上させることができる。
冷却部材130は断熱材32と、断熱材32の上に載置された蓄冷剤33と、蓄冷剤33の上に載置されたアルミプレート34から構成されており、冷却ユニット22の底面に備えられている。
冷蔵室18の冷蔵室扉23の表面部には食品等の急速冷却のメニューを選択するための操作パネル24が備えられている。尚、操作パネル24の位置は冷蔵室扉23の表面部に限定されるものではなく、例えば冷凍室21の扉(図示せず)の表面部に備えられていても良いし、独立したリモコン式であっても良い。
断熱材32は真空断熱材であり、ガス透過を阻止する多層ラミネートフィルムの周囲を溶着した袋内にシリカ、パーライトなどの微粉末、あるいはグラスファイバ、連続気泡の発泡ウレタンなどからなるコア材を挿入した後、袋内のガスを排気し真空状態として密封したものである。
冷蔵庫を冷却する冷凍サイクルにおいて、冷却器25の上方で冷凍室21の後方には強制通風用の送風機26が設けられ、切替室20の後方には風路制御手段27を設け、風路制御手段27の内部に冷蔵室18、野菜室19、切替室20及び冷凍室21への冷気供給量を調節するダンパー(図示せず)を備えている。冷却器25で冷却された冷気は送風機26、風路制御手段27によって前記各室に送風される。
また、冷凍室21の天面の背面側には、冷却器25で冷却された冷気が送風されてくるダクト128が設けられ、このダクト128と対向する側に備えられた冷却ユニット22には強制冷却のための冷気通風口28が設けられている。この冷気通風口28から冷気は直接冷却ユニット22内に送風される。
また、冷凍サイクルは圧縮機29、サイドコンデンサ30、キャピラリチューブ31を備えている。
断熱材32は真空断熱材であり、可とう性を有することで、冷却ユニット22の形状がフラットであったり、凹凸があったり、湾曲である形状であってもそれにあわせて成形することが可能である。また、真空断熱材を用いることで冷却ユニット22内の断熱性が向上し、さらに通常の断熱材を用いるより冷却ユニット22を薄肉化することができ、冷凍室21の内部空間をより広く確保することが可能である。また、アルミニウムが真空断熱材の外被材の最外層フィルムとして構成されていることにより、真空断熱材表面にシート状またはテープ状のものを貼るという作業を省くことができ、生産性の向上が可能である。また、外被材の最外層フィルムとして構成されていることから、部品数の削減が可能である。また、真空断熱材単体での難燃性を向上させることが可能である。
なお、真空断熱材が冷却ユニット22の貼り付け可能面積の30%以上の領域に適用されていることから、冷却ユニット22の高断熱化が可能であり、冷凍室21内の空間の温度上昇を抑制し食品を品質をいい状態で保つことが可能である。
蓄冷剤33は厚みが2.0mmから7.0mmであり、例えば5mm程度である。尚、蓄冷剤の代りに、蓄冷剤と同じ熱容量をもたせた金属、例えばアルミやステンレス等を使用しても良い。
尚、冷却ユニット22が冷凍室21の天面に設置された際、冷凍室21の天面が冷却ユニット22に密着する形になり、冷却ユニット22の蓋として利用することができる。
アルミプレート34の上には食品等35が載置される。冷却ユニット22の上部には温度検知手段36が設けられている。
温度検知手段36は例えば赤外線センサーなどで、スペース22に収納された食品等30の温度を非接触で検知できるものである。尚、アルミプレート34の材質は熱伝導性の良い材質のものであれば良く、アルミに限定されるものではない。
図4において、操作パネル24には温度設定手段37と温度表示手段38を有し、現在のスペース22内の温度を確認することができる上、スペース22内に収納した食品等35の凍結終了温度と保存温度を自由に設定することができる。操作パネル24には冷却調理メニューボタン39があり、「熱いまんま冷凍」や「手作りアイスクリーム」、「茹で野菜冷却/冷凍」などの冷却調理を選択することができる。
尚、それぞれの冷却調理はそれぞれの目的に応じて終了温度が設定されており、目的の温度まで冷却が終了すると自動的に目的の温度で庫内温度が保持される。
温度検知手段36による食品等35の温度と温度設定手段37及び温度表示手段38の情報に基づいて圧縮機29および送風機26が設定温度に制御されるようにしている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
冷凍サイクルを構成する圧縮機29、サイドコンデンサ30、キャピラリチューブ31、冷却器25の運転、及び送風機26、風路制御手段27により、冷蔵室18、野菜室19、切替室20および冷凍室21は所定の温度に冷却される。
また、操作パネル24の冷却調理メニューボタン39を選択すると、圧縮機29が高速運転、送風機26も高速運転し、風路制御手段27により、冷気通風口28から強制的にスペース22内に大量の冷気を送風することで、スペース22に載置した食品等35を急速冷却または急速冷凍するものである。尚、温度検知手段36により、食品等35の温度は検知されており、目的の温度まで食品等35の温度が到達した時点で強制冷却を終了し、庫内温度が目的の温度に保持されるように制御しながら運転される。
例えば、炊飯したご飯を急速冷凍したい場合は、炊いたご飯は80℃前後と温かいので、スペース22に温かいご飯35を収納して、操作パネル24の冷却調理メニューボタン39で「熱いまんま冷凍」を選択すると冷気通風口28より大量の冷気が送られ温かいご飯35を急速に冷やし、さらにアルミプレート34によりすみやかに温かいご飯35の温度を蓄冷剤33に伝え、蓄冷剤33による直接冷却作用で冷却される。このとき、温かいご飯35の品温は温度検知手段36により検知されており、温かいご飯35の品温が−18℃以下になるまで強制冷却される。また、蓄冷剤33で熱を奪いきれず、スペース22内温度が上昇したとしても断熱材32により、冷凍室21内の温度上昇は抑制される。この時の温かいご飯の温度は図5の実線に示すように、初期温度が約90℃で、2℃/分の冷却速度で約40分後に0℃に達し、約0.25℃/分の凍結速度で約60分後に−5℃に達し、約80分後に−20℃に到達した。
次に従来の冷凍方法によって冷凍された食品と本実施の形態1の冷凍方法によって冷凍された食品の違いを説明する。
従来であれば温かい食品を収納すると冷凍室21内の庫内温度が上昇し、すでに収納されている冷凍食品に悪影響を与えるので、温かい食品をすぐに冷凍室に入れることはしなかった。そのため温かいご飯を冷凍する場合は、温かいご飯が室温程度になるまで冷ましてから冷凍室にいれる必要があった。その時の温かいご飯の温度は図6の実践に示すように、初期温度が約90℃で約160分後に室温の25℃に達し、冷凍室21に入れて、0.4℃/分の冷却速度で約180分後に0℃に達し、約0.05℃/分の凍結速度で約280分後に−5℃に達し、約350分後に−20℃に到達した。
このような従来の方法では、冷凍室に入れられる室温程度の温度まで冷ましてからいれるまでに約160分かかるため、家事時間が長くなり、ともすると忘れてしまったり、その後の作業が残るために精神的にも落ち着かず、束縛されるなどの課題があった。
また、ご飯をゆっくり冷ましている間にもご飯中の水分が蒸発し、表面部の乾燥によりご飯の食感が悪くなり、外観に皺がよるなどの劣化がみられる。また、ご飯が高温にさらされている時間が長くなるため、アミノカルボニル反応によるご飯が黄化するなどの劣化もみられる。
また、冷凍時に、0℃から−5℃までの最大氷結晶生成帯の通過速度が緩慢であると食品内にできた氷の結晶の体積が増え細胞膜と細胞壁が破れて細胞破壊が生じ、解凍した時に食感に弾力がなくなったり、破壊された細胞内部の水分が外部に流出することでドリップ量が多くなるために食感が悪くなったりするという課題があった。
また、上記従来の構成では、温かい食品の急速冷凍を独立した切替室3で提案しているが、この切替室3はソフトフリージング室、冷凍室以外にも、ワイン室、野菜・冷蔵室、チルド室に切り替え可能である。そのため、例えばワイン室、野菜・冷蔵室、チルド室などに設定してワインや野菜、チルド食品の貯蔵に使用している場合などにおいては、これらの収納食品を他の冷蔵室や野菜室など保存に適した部屋に移動させてから、温かい食品を切替室にいれなければ、収納していた食品が凍結してしまうと瓶の破損などの危険性や野菜の凍結変性などによる無駄な廃棄が生じてしまうという課題を有していた。
また、ソフトフリージング室、冷凍室に設定していた場合でも、切替室は食品の収納保存のために使用される部屋であり、食品が収納された状態では蓄冷トレイ3bの表面に新しい食品を載置するスペースは存在しない場合が多く、温かい食品を新たに載置して急速冷凍させた場合には周囲の食品の温度が上昇して一時的に解凍されることによる品質劣化などの問題があった。
これらの従来の冷凍方法と比較して、本実施の形態1の冷凍方法によると、温かい食品を冷却ユニット22内に入れても、冷凍室21内にある冷凍食品への悪影響が非常に少ない為、炊きたての温かいご飯をすぐに冷凍室の冷却ユニット22内に入れることができる。また、冷却ユニット22は冷凍室21の天面のダクト128と対向する側に冷気通風口28が備えられていることによって、冷却ユニット22の内部のみを急速に冷凍することができるので、炊きたての温かいご飯をそのまま急速冷凍することでご飯が黄化するなどの品質劣化を防ぎ、美味しい冷凍食品を提供することができる。
よって、本実施の形態で示した方法では、従来のご飯の冷凍に比べ、解凍後も炊きたてと同様のおいしさが得られるものであり、大幅な家事の削減の効果がある。
また、温かい食品は急速に冷却または冷凍された後、任意の設定温度で保持することができるため、食品を品質の良い状態で、かつ食べごろ温度などそれぞれの目的に応じた最適な温度で提供することが可能となった。
温かい食品が炊きたてのご飯であった場合については、例えば夕方炊飯したジャーを朝まで保温した場合に比べて大幅に電気代が節約できる。また、ご飯の温度が冷却される過程で生じる水分蒸発が抑制されるために、解凍したときにふっくらした炊き立てのご飯のおいしさを再現することができる。
さらに、冷却調理メニューボタン39の「手作りアイスクリーム」を選択すると、今までの冷凍室21では面倒であったアイスクリームやシャーベットなども簡単に作ることができる。例えば、牛乳、生クリーム、砂糖、卵などの材料を加熱して温めながら砂糖を溶かしながらかき混ぜたものを、プリンカップなどにいれたものを、スペース22にいれ、操作パネル24の冷却調理メニューボタン39で「手作りアイスクリーム」を選択すると冷気通風口28より大量の冷気が送られプリンカップにいれたアイスクリーム35を急速に冷やし、さらにアルミプレート34によりすみやかにアイスクリーム35の温度を蓄冷剤33に伝え、蓄冷剤33による直接冷却作用で冷却される。アイスクリームの原液の初期温度は60℃ちかくあるが、すぐにスペースにいれることができる。
このとき、アイスクリーム35の品温は温度検知手段36により検知されており、アイスクリーム35の品温が食べごろ温度である−12℃以下になるまで強制冷却される。アイスクリームは−12℃で調度よい硬さでおいしく食べることができる。温度検知手段36がアイスクリーム35の品温が−12℃であることを検知すると、強制冷却を終了し、アラームなどの音声もしくは表示パネルなどで表示するなどの方法でアイスクリームができたことをお知らせする。
これにより、約1時間後にはおいしい手作りアイスクリームを食べることができるので、例えばお昼ご飯を食べ終わった後に片付けついでにアイスクリームをセットするとおやつの時間には手作りアイスクリームができていることとなり、無添加でおいしい手作りアイスクリームを子供に食べさせることも可能となる。
また、アイスクリームの凍結が終了し、強制冷却が終了した後も、スペース22内はアイスクリームの食べごろの温度である−12℃で維持されるため、すぐ食べない場合でもいつでも食べごろの温度で提供することができる。
従来であれば、牛乳、生クリーム、砂糖、卵などの材料を加熱して温めながら混ぜ合わせ、室温で冷ましてから、冷凍室に入れた後、氷結晶を細かく砕いて舌さわりを滑らかにするために、冷凍室から数回とりだして攪拌する必要があり、アイスクリームの作成時間が12時間以上と、大変な労力と時間を費やさなければ手作りアイスクリームを美味しく作ることはできなかった。
また、通常の冷凍室は−18℃以下に設定されているため、アイスクリームの品温が−18℃以下になってしまい、カチカチですぐには食べられなかった。
これにより、従来よりもアイスクリームの作成時間を大幅に短縮できると共に、おいしさも向上するというメリットがある。
また、断熱材は通常、水に弱く、水分が吸着すると、断熱性能が大幅に低下するものであるが、本実施の形態においては上記で説明したように断熱性能を有するコア材が密封されている真空断熱材を使用することによって、断熱材内部への水分の侵入を防ぐことができる為、冷蔵室内部の湿気や冷凍室内部の霜等の水分によって断熱材へ悪影響を受けることなく、十分な断熱性能を発揮することができる。
なお、本実施の形態においては、冷却部材130は断熱材32と、断熱材32の上に載置された蓄冷剤33と、蓄冷剤33の上に載置されたアルミプレート34から構成されているものとしたが、蓄冷剤がアルミプレートで覆われており、これと断熱材がと隣接するものであっても良い。この場合には蓄冷剤とアルミプレートが一体化されていることで、冷凍室からこの蓄冷剤とアルミプレートのセットを冷蔵庫外へ持ち出して、例えば、鍋や食品等の冷却部材として使用することができるという特有の効果がある。
また、本実施の形態においては、冷却部材130は断熱材32と、断熱材32の上に載置された蓄冷剤33と、蓄冷剤33の上に載置されたアルミプレート34から構成されているものとしたが、この断熱剤と蓄冷剤との間には断熱空間を有していても良く、断熱空間を介することで、冷却部材130の断熱性能をさらに向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は本発明の冷蔵庫は、庫内に温かい食品をいれても、真空断熱材の断熱効果によりスペース外の冷凍室内の温度上昇を抑制し、さらに温かい食品の熱を熱伝導性の良い材質のプレートで伝導し、その熱を蓄冷剤ですばやく奪うことが可能となるので、庫内の温度上昇を抑制するので収納していた食品の品質を保持することができるので、この技術は冷蔵庫以外においてもあらゆる冷凍機器や保温機器にしようすることができ、例えば、システムキッチンで周りの空室温度と異なる数種類の温度帯をつくる等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の斜視図 同実施の形態の冷蔵庫に設置した冷却ユニットの縦断面図 同実施の形態の冷蔵庫の操作パネルの概略図 同実施の形態の従来の食品の冷凍時の温度変化と冷凍設定温度の変化を示す特性図 従来の食品の冷凍時の温度変化と冷凍設定温度の変化を示す特性図 従来の冷蔵庫の正面図 従来の冷蔵庫の切換え室の断面図
符号の説明
17 冷蔵庫
21 冷凍室
22 冷却ユニット
23 冷蔵室扉
24 操作パネル
28 通風口
32 断熱材
33 蓄冷剤
34 プレート
36 温度検知手段
121 区画スペース
122 レール
128 ダクト
130 冷却部材
222 ケース
322 フレーム

Claims (8)

  1. 冷蔵庫本体は、複数の貯蔵室と、前記複数の貯蔵室の前面開口部を閉塞する複数の扉とを備え、前記複数の貯蔵室の中で少なくとも一つは温かい食品を冷却することが可能なスペースを有し、前記スペース内に収納された食品の温度を表示する温度表示手段を備え、前記温度表示手段は前記複数の扉のいずれかの扉の表面部に備えられているとともに前記スペースは冷凍室の一画に備えられた冷蔵庫。
  2. 温かい食品を冷却することが可能なスペース内に収納した食品等の温度を非接触にて食品自身の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段によって検知した食品自身の温度状態を温度表示手段に表示する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 温かい食品を冷却することが可能なスペース内は急速に冷却が行えるとともに、前記スペース内を任意の設定温度で保持することが可能であって、スペース内に収納した食品自身の温度が前記任意の設定温度に到達した時点で設定温度になったことをお知らせする報知機能を有する請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 温かい食品を冷却することが可能なスペースは冷却器で冷却された冷気が直接送風される貯蔵室に備えられた請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 温かい食品を冷却することが可能なスペースは冷凍室の上部側に備えられた請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 温度表示手段は温かい食品を冷却することが可能なスペースを有する貯蔵室の扉の表面部に備えられた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵庫本体は、最上部に冷蔵室が備えられており、前記冷蔵室の扉の表面部に温度表示手段が備えられた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 温かい食品を冷却することが可能なスペースは、蓄冷剤と、前記蓄冷剤と隣接した上部側に備えられた熱伝導性のよい材質で形成されたプレートを備えた請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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