JP2007276727A - 船舶におけるウオーターバラストタンクの構造および張水方法。 - Google Patents
船舶におけるウオーターバラストタンクの構造および張水方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 二重底部分をウオーターバラストタンクにした船舶におけるウオーターバラストタンクの構造であって、二重底ウオーターバラストタンクと水密に区画される沈泥用ウオーターバラストタンクを形成し、一端を沈泥用ウオーターバラストタンクの上層部に開口し、他端を二重底ウオーターバラストタンク内に開口する導水路を設けて二重底ウオーターバラストタンクと沈泥用バラストタンクを連通させた。
【選択図】 図1
Description
また、この二重底ウオーターバラストタンクは内底板の上方にあるカーゴタンクと一体にして船体の長手方向に複数個に区画されており、前記注排水管は複数個の区画を貫通して配設され、この注排水管より各区画ごとに枝管が設けられている。
したがって、このような積載効率の低下を防ぐためにはウオーターバラストタンク内の堆積泥砂を除去することが必要であり、定期的に堆積泥砂の排出作業を行っている。
船体1は、外板2と内底板3および内側板4とにより二重船殻構造になっており、外板2と内底板3との間に二重底ウオーターバラストタンク5が形成されている。
また、該二重底ウオーターバラストタンク5の上方に位置して、外板2と内側板4との間には底板7を有する沈泥用ウオーターバラストタンク6が形成されている。二重底ウオーターバラストタンク5と沈泥用ウオーターバラストタンク6との連接部は底板7により水密に保たれている。
図1、図2に示す例では、二重底ウオーターバラストタンク5と沈泥用ウオーターバラストタンク6との連接部の底板7の上面、つまり、沈泥用ウオーターバラストタンク6の内底面には補強材を取り付けず、フラットな内底面に形成されている。
10に設けた枝管10′より沈泥用ウオーターバラストタンク6に注水し、沈泥用ウオーターバラストタンク6から導水路8により二重底ウオーターバラストタンク5に注水して張水し、また、ポンプ17により注排水管9を介して二重底ウオーターバラストタンク5および注排水管10を介して沈泥用ウオーターバラストタンク6のウオーターバラストを排出管21から排出するラインを示している。
この状態でポンプ17を作動すると、浮遊物などの進入を阻止されながらシーチェスト18から吸水されたウオーターバラストは、ポンプ17から注排水管10に供給され、枝管10′より沈泥用ウオーターバラストタンク6内に注水される。
なお、図5に示す例においては注排水管9を排水専用に使用するように説明したが、全く泥砂の混入が問題にならないウオーターバラストを注水する場合は、開閉弁V7、V8および電磁開閉弁V10を開いて注排水管9にウオーターバラストを供給し、二重底ウオーターバラストタンク5に直接注水することも可能である。
この状態でポンプ17を作動すると、浮遊物などの進入を阻止されながらシーチェスト18から吸水されたウオーターバラストは、ポンプ17から注排水管9に供給され、枝管13から沈泥用ウオーターバラストタンク6に注水される。
また、沈泥用ウオーターバラストタンク6への注水をゆっくり行い、沈泥用ウオーターバラストタンク6内の水位の上昇を時間をかけて行うようにすれば、より多くの泥砂を沈泥用ウオーターバラストタンク6に沈殿させることができる。
しかし、ウオーターバラスト注水のスピードは、アンローディング作業との兼ね合いがあるので、ウオーターバラストに混入される殆どの泥砂を沈殿させることは困難である。
3 内底板 4 内側板
5 二重底ウオーターバラストタンク 6 沈泥用ウオーターバラストタンク
7 底板 8 導水路
9 注排水管 10 注排水管
11 縦通隔壁 12 ロンジ
13 枝管 14 縦仕切り板
15 横仕切り板 16 導水管
17 ポンプ 18 シーチェスト
19 吸水管 20 連結管
21 排出管
B ベルマウス V 弁
Claims (9)
- 二重底ウオーターバラストタンクと水密に区画され、狭い底面を有する沈泥用ウオーターバラストタンクを形成し、一端を沈泥用ウオーターバラストタンクの上層部に開口し、他端を二重底ウオーターバラストタンク内に開口する導水路を設けて二重底ウオーターバラストタンクと沈泥用バラストタンクを連通させたことを特徴とする船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 沈泥用ウオーターバラストタンクの内底面をフラットに形成したことを特徴とする請求項1に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 二重底ウオーターバラストタンク内と、沈泥用ウオーターバラストタンクの内底部に注排水管を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 二重底ウオーターバラストタンク内に備えられた注排水管に接続され、沈泥用ウオーターバラストタンク内に開口する枝管を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 外板と内板とによって区画される船舶の側方ボイド部に沈泥用ウオーターバラストタンクを形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 沈泥用ウオーターバラストタンクを複数個に区画し、ウオーターバラストを導入する区画から順次上層部と隣の区画の下層部とを連通させる導水管を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 二重底ウオーターバラストタンク内に備えられた注排水管と沈泥用ウオーターバラストタンク内に備えた注排水管とをバルブを挿設した連結管を介して連結したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項5、請求項6に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの構造。
- 二重底ウオーターバラストタンクと水密に区画され、狭い底面を有する沈泥用ウオーターバラストタンクを形成し、一端を沈泥用ウオーターバラストタンクの上層部に開口し、他端を二重底ウオーターバラストタンク内に開口する導水路を設けて、沈泥用バラストタンクにウオーターバラストを注水し、沈泥用バラストタンク内に泥砂を沈殿させ、沈泥用ウオーターバラストタンクの上層部のウオーターバラストを二重底ウオーターバラストタンクに注水するようにしたことを特徴とする船舶におけるウオーターバラストタンクの張水方法。
- 二重底ウオーターバラストタンクに一旦注水したウオーターバラストを、ポンプにより二重底ウオーターバラストタンク内に備えられた注排水管から吸水し、沈泥用ウオーターバラストタンク内に備えられた注排水管に供給して二重底ウオーターバラストタンクと沈泥用ウオーターバラストタンク間で循環させるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の船舶におけるウオーターバラストタンクの張水方法。
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