JP2007275705A - 排ガスの脱硝方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温の排ガス中の窒素酸化物を、高い脱硝率で除去する脱硝法を提供する。
【解決手段】排ガス31中の窒素酸化物を還元的に除去する脱硝方法において、排ガス31の煙道10中に、温度500〜700℃に加熱した炭素数5以上の炭化水素化合物A20を供給する予備工程と、該予備工程の下流の煙道10中に温度700℃以上に加熱した窒素化合物22及び炭化水素化合物B21を供給する脱硝工程を含むことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、排ガスの脱硝方法に関し、さらに詳しくは船舶や発電用ディーゼルエンジン等から排出される排ガス中の窒素酸化物を還元的に除去する脱硝方法に関する。
近年、バスやトラックなどの自動車用ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレートマターや窒素酸化物の削減が大きな関心を集めているが、同様に船舶や発電用ディーゼルエンジン等の排ガスや、ボイラー排ガス、プラントオフガス中の窒素酸化物やパティキュレートマターの除去も重要な課題となっている。しかし、自動車用ディーゼルエンジンが、硫黄分の含有量が低い軽油を燃料とするのに対して、船舶や発電用ディーゼルエンジン等は、A重油又はC重油といった硫黄分の含有量が高い燃料を使用するため、その排ガス中には硫黄酸化物が多く含まれ、窒素酸化物やパティキュレートマターの除去処理に際して大きな障害となっている。
一般に、排ガスの脱硝方法としては、無触媒脱硝法と選択的還元触媒法(SCR法)が知られている。特許文献1は、SCR法として、プラズマ照射処理等により排ガス中の一酸化窒素を二酸化窒素に酸化させ、次いでSCR触媒の存在下にアンモニア、尿素又は炭化水素化合物等の還元剤を添加し接触還元することを提案している。しかし、この方法は、プラズマ照射等の処理工程を要する点及び多量のSCR触媒を使用する点で無触媒脱硝法と比べて設備及び運転コストの観点から劣っている。また、排ガス温度が300℃以下の場合、排ガス中の二酸化硫黄が三酸化硫黄等に酸化し、これがアンモニアと反応した硫酸アンモニウムがSCR触媒を被毒して触媒活性を低下させるため、二酸化硫黄が酸化し難い高温状態又は硫黄酸化物濃度が約1ppm以下の排ガスに対して適用されるのみである。
一方、無触媒脱硝法は、アンモニア又は尿素等の窒素系還元剤による脱硝方法が主に知られているが、排ガス温度が900〜1000℃という高温状態でないと高活性が得られない(例えば、特許文献2及び3参照。)。しかし、船舶や発電用ディーゼルエンジン等の排ガスは、温度が250〜450℃程度と低いため無触媒脱硝法により処理するためには、排ガスを加熱昇温させる必要があり処理コストの増大を招く問題があった。
また、アンモニア等を使用した無触媒脱硝法は、実験室レベルでは高い脱硝率が得られるが、実際の燃焼炉の場合、50%を上回る脱硝率を実現することは難しかった。例えば、非特許文献1は、900〜1050℃の温度範囲で、ボイラー負荷に応じてアンモニアの供給量を前後2段階で制御する脱硝法を記載しているが、その脱硝率は窒素酸化物とアンモニアとの等モル条件で40%程度に過ぎない。脱硝率を高めるためにアンモニアを過剰に供給すると未反応のアンモニアが残ってしまい、処理コストの増加及び硫黄酸化物を含む排ガス中で硫酸アンモニウムを生成し対費用効果の悪化を招いていた。
さらに、特許文献4は、硫黄酸化物を含む低温の排ガスが通る煙道や煙道に連通する部屋内に加熱領域を形成し、この加熱領域に向けて窒素化合物と炭化水素類をそれぞれ別々に吹き込んでアミンラジカルを生成させ、このアミンラジカルにより排ガス中の窒素酸化物を脱硝する方法を提案している。しかし、この方法における脱硝率は約55%くらいであり、脱硝率をさらに高めることが要望されていた。
特表2001−525902号公報 米国特許第6,066,303号明細書 特開2002−136837号公報 特開2005−254093号公報 安藤淳平著「燃料転換とSOX・NOX対策技術−排煙脱硫・脱硝を中心として−」プロジェクトニュース社、昭和58年6月25日、p.205−207
本発明の目的は、低温の排ガス中の窒素酸化物を、高い脱硝率で除去する脱硝法を提供することである。
上記目的を達成する排ガスの脱硝方法は、排ガス中の窒素酸化物を還元的に除去する脱硝方法において、前記排ガスの煙道中に、温度500〜700℃に加熱した炭素数5以上の炭化水素化合物Aを供給する予備工程と、該予備工程の下流の煙道中に温度700℃以上に加熱した窒素化合物及び炭化水素化合物Bを供給する脱硝工程を含むことを特徴とする。
本発明の排ガスの脱硝方法は、炭素数5以上の炭化水素化合物Aを温度500〜700℃に加熱した状態で煙道中に供給すると、炭化水素化合物Aが自然発火してヒドロキシラジカルが発生する。このヒドロキシラジカルが、排ガス中の一酸化窒素の一部を二酸化窒素に酸化させるから排ガス中の窒素酸化物全体の反応性を高めることができる。
次に、窒素化合物及び炭化水素化合物Bを温度700℃以上に加熱した状態で煙道中に供給すると、炭化水素化合物Bから生じたヒドロキシラジカルが、窒素化合物と反応しアミンラジカルを効率よく生成させる。このアミンラジカルが、予備工程で処理され反応性が高くなっている窒素酸化物を還元分解することにより、脱硝率を一層高くすることができる。
本発明の処理方法は、予備工程で、プラズマ照射等の特別な処理手段を用いずに、排ガス中の窒素酸化物の反応性を高めることができ、続く脱硝工程において反応性が高いアミンラジカルを作用させることから、排ガスの温度が低温であっても窒素酸化物の除去処理を効果的に行うことが可能となり、排ガス中の窒素酸化物を、高い脱硝率で除去することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の排ガスの脱硝方法におけるプロセスの一例を示すブロックフロー図であり、予備工程2と脱硝工程3とからなる。ディーゼルエンジン1から排出された排ガス31は、予備工程2で高温状態の炭化水素化合物A20が作用して、排ガス31中の一酸化窒素の一部が二酸化窒素に酸化された中間ガス32となり、脱硝工程3で高温状態の窒素化合物22及び炭化水素化合物B21が作用して中間ガス32中の窒素酸化物が、アミンラジカルにより還元分解されて処理ガス33として排出される。
予備工程2は、排ガス31の煙道10の中に、炭素数5以上の炭化水素化合物Aを温度500〜700℃に加熱した状態で供給する工程である。排ガス31中には、一酸化窒素を主成分とする窒素酸化物と酸素、二酸化炭素、窒素、水分、一酸化炭素、炭化水素化合物等が含まれ、ディーゼルエンジン1がA重油やC重油を燃料とする場合には、硫黄酸化物も含まれている。このような排ガス31中に高温状態の炭化水素化合物Aを供給すると、一酸化窒素が二酸化窒素に変化する。この反応過程は次のように推察される。
先ず、高温状態の炭化水素化合物Aが、排ガス中の酸素と接し自然発火しヒドロキシラジカルが生成する。次いで、ヒドロキシラジカルが排ガス中の一酸化窒素を酸化して二酸化窒素が生成すると考えられる。この反応過程そのものを確認したわけではないが、高温の炭化水素化合物Aを供給したときに、供給部周辺の温度が100℃以上、上昇すること、排ガスの組成が一酸化窒素及び酸素の濃度が低下し、二酸化窒素及び一酸化炭素の濃度が高くなるように変化すること、炭化水素化合物Aの代わりに同じ温度の不活性ガスを供給しても排ガス温度及びガス組成の変化は認められないことから推察することができる。
また、炭化水素化合物Aが、排ガス中で燃焼することにより、周囲の排ガスの温度が高められ、窒素酸化物(一酸化窒素と二酸化窒素の混合物)の反応性をさらに高くする効果が得られる。
炭化水素化合物Aは、炭素数5以上、好ましくは炭素数5〜16の炭化水素化合物である。炭素数が5未満であると、排ガス中に高温状態で供給したときに一酸化窒素から二酸化窒素を生成する効果が乏しくなる。また、炭化水素化合物Aの発火点は、300℃以下が好ましく、より好ましくは200〜260℃がよい。発火温度が300℃を超えた炭化水素化合物を使用すると、一酸化窒素から二酸化窒素を生成する効果が乏しく好ましくない。これは、煙道中に導入したときに自然発火しにくいこと、自然発火した場合でも排ガスの流量変化等により炎が消失しやすいことなどが原因と考えられる。なお、本発明でいう発火点とは、ASTM−E659に基づく自然発火温度である。
このような炭化水素化合物Aは、上記性質を有するものであれば特に制限されることはないが、例えば、パラフィン、オレフィン、灯油、軽油等から適宜選択して使用することができる。なかでもn−へキサン、n−オクタン、n−ドデカン、灯油、軽油から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、とりわけn−へキサン、n−オクタンがヒドロキシラジカル生成の活性が高いという観点からより好ましい。
予備工程で供給する炭化水素化合物Aは、濃度調整のため窒素又は水蒸気を含んでいてもよい。炭化水素化合物Aの濃度は、好ましくは0.5〜30体積%、より好ましくは1〜15体積%とするとよい。炭化水素化合物Aの濃度が0.5体積%未満であると、炭化水素化合物Aが自然発火し難くなり排ガス中の二酸化窒素の割合を高くする効果を十分に発揮できず、炭化水素化合物Aの濃度が30体積%を超えると排ガス中の酸素濃度との関係から燃焼以外の副反応(不完全燃焼、部分酸化等)が起きやすくなり、排ガス中の二酸化窒素の割合を高くする効果を十分に発揮できなくなるため好ましくない。
炭化水素化合物Aの供給量は、排ガス中の窒素酸化物の流量との関係で決めることが好ましく、炭化水素化合物A/窒素酸化物のモル比が、好ましくは0.2〜3、より好ましくは0.5〜1.5とするとよい。炭化水素化合物A/窒素酸化物のモル比が0.2未満であるとヒドロキシラジカルを効果的に生成しにくく、アミンラジカルの生成が少なくなり、モル比が3を超えると排ガス中に残存する炭化水素化合物の割合が多くなり、いずれも好ましくない。
なお、予備工程において、さらに窒素化合物を加えて、炭化水素化合物Aと共に供給することも好ましい。炭化水素化合物Aと窒素化合物を同時に供給することにより、後述するようにアミンラジカルが生成し排ガス中の窒素酸化物を還元分解する。主たる脱硝反応は、脱硝工程において行なわれるが、予備工程において予備的に脱硝処理することにより最終的な脱硝率をより高くすることができ好ましい。窒素化合物の種類は、脱硝工程で供給する窒素化合物と同じ群のなかから適宜選択して使用することができる。
本発明の脱硝工程3は、予備工程2で処理され窒素酸化物中の二酸化窒素の割合を高くした中間ガス32に対して、窒素化合物22及び炭化水素化合物B21を温度700℃以上に加熱した状態で供給する工程である。
窒素化合物及び炭化水素化合物Bを、温度700℃以上、好ましくは700〜1000℃の高温状態にして煙道中に供給すると、炭化水素化合物Bが自然発火しヒドロキシラジカルが生成し、これが窒素化合物に作用して、還元性ガスであるアミンラジカルを生成する。このアミンラジカルが、中間ガス中の窒素酸化物(一酸化窒素と二酸化窒素の混合物)を窒素に還元分解する。窒素化合物及び炭化水素化合物Bを、温度700℃以上の高温状態として供給することによりアミンラジカルの生成効率が高くなり、未反応の窒素化合物が排ガス中に残留することが少ない。
窒素化合物は、アミンラジカルを生成し得るものであれば特に限定されるものでなく、アンモニア、尿素、シアヌール酸、アミン類、ニトリル類等を使用することができ、とりわけ、アンモニア、尿素、シアヌール酸を使用することが好ましい。
また、炭化水素化合物Bとしては、炭化水素化合物Aと同じものを使用することができる他、メタン、プロパン、ブタン、ガソリン等を使用することができる。とりわけ炭化水素化合物Aと同じものを使用することが好ましく、特にn−へキサン、n−オクタンを使用することが好ましい。
脱硝工程で供給する窒素化合物及び炭化水素化合物Bは、濃度調整のため窒素又は水蒸気を含んでいてもよい。窒素化合物の濃度は、好ましくは0.2〜30体積%、より好ましくは1〜15体積%とするとよい。窒素化合物の濃度が0.2体積%未満であると、アミンラジカルを効果的に生成し難くなり、排ガス中の窒素化合物の脱硝率を高くできず、
30体積%を超えると排ガス中に残存する窒素化合物の割合が高くなり好ましくない。
炭化水素化合物Bの濃度は、好ましくは0.5〜30体積%、より好ましくは1〜15体積%とするとよい。炭化水素化合物Bの濃度が0.5体積%未満であると、炭化水素化合物Bが自然発火し難くなり、ヒドロキシラジカルの生成及び窒素化合物からアミンラジカルを生成する効率が低下し、30体積%を超えると排ガス中の酸素濃度との関係から燃焼以外の副反応(不完全燃焼、部分酸化)が起きやすくなり、ヒドロキシラジカルの生成及び窒素化合物からアミンラジカルを生成する効率が低下するので好ましくない。
窒素化合物の供給量は、排ガス中の窒素酸化物の流量との関係で、窒素化合物/窒素酸化物のモル比が、好ましくは0.2〜3、より好ましくは0.5〜1.5とするとよい。モル比が0.2未満であると生成したアミンラジカルと窒素酸化物との反応性が低下し、モル比が3を超えると窒素化合物が窒素酸化物と反応せずに残存する割合が高くなり、いずれも好ましくない。
炭化水素化合物Bの供給量は、同時に供給する窒素化合物の供給量との関係で、炭化水素化合物B/窒素化合物のモル比が、好ましくは0.2〜3、より好ましくは0.5〜1.5とするとよい。モル比が0.2未満であるとヒドロキシラジカルを効果的に生成しにくく、アミンラジカルの生成が少なくなり、モル比が3を超えると排ガス中に残存する未反応の炭化水素化合物の割合が多くなり、いずれも好ましくない。
なお、脱硝工程3の下流域に、さらに少なくとも1つの脱硝工程を追加して設けてもよい。本発明の脱硝法は、窒素酸化物に対してアミンラジカルを作用させることから、排ガスの温度や窒素酸化物濃度に影響を受けることなく脱硝反応を進めることができる。このため、排ガスの脱硝処理を済ませた処理ガスを、さらに脱硝工程に通した場合、1回当たりの脱硝効率を低下させることなく、累積的に脱硝反応を進めることができる。複数の脱硝工程を設けて多段階に排ガスを処理することにより、最終的な脱硝率をさらに高くすることができ好ましい。各脱硝工程における供給ガスの組成及び温度は、排ガス中の窒素酸化物の濃度及び流量から適宜、調整することが好ましい。
図2は、本発明の排ガスの脱硝方法に使用する装置構成の一例を示す説明図である。
排ガス31は、ディーゼルエンジン1から煙道10に沿って排出される。予備工程では、炭化水素化合物A20が、吹込み管11に導入され煙道10の外部に配置された加熱手段14により温度500〜700℃に加熱され、吹込み管11の煙道上流側の側面に形成された噴出孔12から、煙道10の中に供給されることが好ましい。炭化水素化合物Aは、排ガス中の酸素と接触し自然発火して、ヒドロキシラジカルを生じ、一酸化窒素を二酸化窒素に酸化することにより窒素酸化物全体の反応性を高める。
次に、脱硝工程において、窒素化合物22及び炭化水素化合物B21が、吹込み管11に導入され煙道10の外部に配置された加熱手段14により温度700℃以上に加熱され、同様に吹込み管11の煙道上流側の側面に形成された噴出孔12から、煙道10の中に供給されることが好ましい。炭化水素化合物Bは、煙道中でヒドロキシラジカルを生じ、ヒドロキシラジカルが窒素化合物からアミンラジカルを生成する。このアミンラジカルが排ガス中の窒素酸化物を還元分解する。
本発明の処理方法において、予備工程及び脱硝工程は、煙道10中に突出した吹込み管11を通して、噴出孔12から排ガス処理に必要な炭化水素化合物A及びB並びに窒素化合物の少なくとも1種を所定の温度条件で供給することが好ましい。このような構成により煙道10内部の任意の位置に直接、必要なガス成分を供給し排ガス処理を効果的に進めることができる。
吹込み管11は、煙道に突出した端部が閉じられ、煙道上流側の側面に噴出孔12を形成されている。噴出孔12から好ましくは煙道上流側に向けて、炭化水素化合物A等のガスを供給することにより、排ガスとの混合が促進され、自然発火しやすくなる。
煙道に配置する吹込み管11の数及び位置は、本発明の目的が達成される限り特に制限させることはなく、例えば予備工程において、複数の吹込み管11を排ガスの流れに並列に配置してもよいし、さらにその間隔を埋めるように、その下流に複数の吹込み管11を並列に互い違いにして配置してもよい。このように、複数の吹込み管11を並列及び/又は多段に配置することにより、煙道10中を流れる排ガスをむらなく均等に処理することができる。
また、噴出孔12の配置高さは、煙道の内径に対して任意に調整することができる。噴出孔12の配置高さに応じて、炭化水素化合物A等のガスの供給量が変化するからである。すなわち煙道の中心軸の近くに噴出孔12を多く形成してもよいし、煙道の壁面の近くに噴出孔12を多く形成してもよい。また、このように噴出孔12の形成位置の分布を異ならせた複数の吹込み管11を併用してもよい。
噴出孔12を形成する向きは、吹込み管11の中心軸を通り煙道の中心軸に平行な線の上流に向けた角度が90°未満であることが好ましく、60°以下であることがより好ましい。すなわち、吹込み管11の側面に長さ方向に複数の噴出孔12を列状に形成し、さらにこの列を複数形成する際に、噴出孔12の向きを上記角度の範囲内とすることにより、吹込み管11の周囲において、排ガスと供給するガス成分との混合を助長することができ、一酸化窒素の酸化及び窒素酸化物の還元分解を効果的に進めることができる。
噴出孔12の大きさや数は、特に制限されることはないが、噴出孔12の直径は、吹込み管の内径に対する比として、1/10〜1/2であることが好ましい。噴出孔12の直径の比をこの範囲内とすることにより、噴出孔12からのガス流速と、煙道10のガス流速の比を調節し、排ガスと供給するガス成分との混合を一酸化窒素の酸化及び窒素酸化物の還元分解を効果的に行なうことができる比率にすることができる。噴出孔12の数は、4〜30であることが好ましい。噴出孔12の数をこの範囲内とすることにより、煙道10の断面における排ガスと供給するガス成分との混合比率を調節し、ガス成分の煙道10での分布を一酸化窒素の酸化及び窒素酸化物の還元分解を効果的に行なうようにする。
本発明において、吹込み管11は、加熱手段14により所定の温度に加熱され、炭化水素化合物A及びB並びに窒素化合物の少なくとも1種が所定の温度となるように加熱制御されていることが好ましい。加熱手段14は、煙道10に供給するガスを所定の高温状態に加熱し制御することが可能であれば特に限定されることはないが、電熱ヒータ、熱交換器、バーナーによる加熱等を用いることができ、なかでも電熱ヒータが、供給ガスを所定の高温状態に制御しやすいことから好ましい。
また、予備工程及び脱硝工程における吹込み管11の噴出孔12の近くに、着火源を配置することが好ましい。着火源(図示せず)を配置することにより、炭化水素化合物A及びBが、自然発火しない場合でも着火させることができる。また、炎が消失した場合に再び着火させることができる。このように炎を維持することにより、炭化水素化合物A及びBからヒドロキシラジカルを安定的に生成して、一酸化窒素の酸化及びアミンラジカルの生成を安定化させ窒素酸化物の除去処理を効率的に進めることができる。着火源は、特に限定されることなく、電熱コイル、点火プラグ、放電装置等を使用することが好ましい。
吹込み管11の噴出孔12の近くには、温度計13を配置することが好ましい。噴出孔12から供給する炭化水素化合物A及びBが燃焼することにより、噴出孔12の周辺の温度が高くなり、これを温度計13で測定し燃焼の有無を検知することができる。例えば、温度計13により炎が消失したことを検知した場合に、着火源を作動させて炭化水素化合物A及びBを燃焼させるとよい。
また、予備工程及び脱硝工程を配置するときに、その間隔は特に限定されるものではないが、例えば、煙道10の内径Dに対する、予備工程と脱硝工程の間隔Lを比L/Dが、
1〜20となるように設定するのが好ましく、3〜10がより好ましい。比L/Dを上記の範囲内とすることにより、脱硝率を一層高めることができ好ましい。
本発明の脱硝方法は、最終的な脱硝率が60%以上、より好ましくは65%以上であることが好ましい。従来の触媒脱硝方法においては、900〜1000℃の高温状態の窒素酸化物に対してのみ脱硝効率を高くすることが可能であった。或いは予めプラズマ照射処理等により一酸化窒素から二酸化窒素へ酸化させて、窒素酸化物の組成比をほぼ1:1とすることにより脱硝効率を高くすることができた。これに対して、本発明の方法は、低温状態の排ガスに対して、加熱昇温等の処理を施すことなく、またプラズマ照射等の特別の処理工程を必要とすることなく、最終的な脱硝率を60%以上と高くすることができる。
本発明の脱硝方法において、処理の対象となる排ガス31は、特に制限がなく、船舶や発電用ディーゼルエンジンからの排ガス、自動車用ディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガスやプラントオフガスであってもよい。排ガスは、パティキュレートマター、窒素酸化物、硫黄酸化物等の有害物質を含むものであり、パティキュレートマターは、主に煤の形で、窒素酸化物は主に一酸化窒素として、硫黄酸化物は主に二酸化硫黄として含有されていることが多い。排ガス中の二酸化硫黄を含む硫黄酸化物の濃度は、好ましくは50ppm以上、より好ましくは100ppm以上、特に好ましくは500ppm以上である。この濃度範囲において、本発明の有効性がより顕著となるため、好ましい。
船舶や発電用ディーゼルエンジンの排ガス31は、前述のように低温であっても問題なく処理することができ、しかも高効率で無触媒脱硝することができる。排ガスの温度は、好ましくは200〜450℃、より好ましくは250〜450℃、特に250〜300℃が好ましく、このような低温であっても、排ガスに対して脱硝反応を効果的に施すことができる。
ディーゼルエンジン1の燃料30は、特に制限がなく、軽油、A重油、C重油、DME等を使用することができる。なかでも本発明の脱硝方法の特徴を活かすためには硫黄分を含む燃料を使用することが好ましく、A重油又はC重油が好ましく挙げられる。A重油は、JIS規格(JIS K2205)において1種1号に硫黄分0.5質量%以下、1種2号に硫黄分2.0質量%以下と規定され、C重油は、3種1号に硫黄分3.5質量%以下と規定されている。これらのうち、船舶やディーゼル発電機等のディーゼルエンジンに使用されるA重油は、主に硫黄分が0.2質量%以下、C重油は、主に硫黄分が3.5質量%以下である。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例により限定するものではない。
排ガスの脱硝処理を図3に示す試験装置を使用して行ない、各処理過程の窒素酸化物濃度及び硫黄酸化物濃度を測定した。ディーゼルエンジン1の排ガスを煙道10(内径150mm)及びバイパスライン54に引き出すようにして、吹込み管11(内径10mm)の側面に形成された噴出孔(直径1mmの噴出孔を煙道上流へ向けて25個を5列に配置)から加熱手段14により所定温度に加熱されたガス成分を煙道10中に導入し、窒素酸化物の脱硝処理を行った。加熱手段14として電熱ヒータを使用し、煙道10に沿って予備工程の上流に計測点52a、下流に計測点52b、脱硝工程の下流に計測点52cを設け、NOx計、SO2計及び温度計51と接続し、各計測点の窒素酸化物濃度、二酸化硫黄濃度及びガス温度を測定した。計測点52aにおける排ガスは、NO濃度が600ppm、NO2濃度が0ppm及び排ガス温度を250℃とした。以上を共通条件とし、排ガス及び予備工程に供給するガスの組成又は温度を変化させ脱硝処理を行った。
〔実施例1〕
炭化水素化合物Aとしてn−へキサンを使用しその温度を600℃とし、炭化水素化合物Bとしてプロパン、窒素化合物としてアンモニアを使用しこれらの温度を900℃として、上記の条件で脱硝処理を行った。得られた結果を表1に示す。
Figure 2007275705
表1の結果から、予備工程で、n−へキサンを600℃で添加し、NOをNO2に酸化させることにより、脱硝工程での脱硝率向上が認められた。
〔比較例1、2〕
炭化水素化合物Aの種類及び温度を表1に示すように変更したことを除き実施例1と同様にして脱硝処理を行った。得られた結果を表1に示す。
〔実施例2〕
炭化水素化合物A(n−へキサン)と共にアンモニアを導入したことを除き実施例1と同様にして脱硝処理を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例2の結果から、予備工程にn−へキサンと共にアンモニアを導入することにより脱硝率がさらに高くなることが認められた。
〔実施例3〕
SO2注入部53から、SO2濃度が260ppmとなるようにSO2を導入したことを除き実施例1と同様にして脱硝処理を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例2の結果から、SO2が存在する排ガスに適用する場合においても脱硝率が、ほとんど低下しないことが認められた。
本発明の排ガスの脱硝方法におけるプロセスの一例を示すブロックフロー図である。 本発明の排ガスの脱硝方法に使用する装置構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施例に用いた試験装置の概要を示す説明図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
2 予備工程
3 脱硝工程
4 負荷器
10 煙道
11 吹込み管
12 噴出孔
13 温度計
14 加熱手段
20 炭化水素化合物A
21 炭化水素化合物B
22 窒素化合物
30 燃料
31 排ガス
32 中間処理ガス
33 処理ガス
51 NOx計、SO2計及び温度計
52a、52b、52c、52d 計測点
53 SO2注入部
54 バイパスライン

Claims (8)

  1. 排ガス中の窒素酸化物を還元的に除去する脱硝方法において、
    前記排ガスの煙道中に、温度500〜700℃に加熱した炭素数5以上の炭化水素化合物Aを供給する予備工程と、該予備工程の下流の煙道中に温度700℃以上に加熱した窒素化合物及び炭化水素化合物Bを供給する脱硝工程を含む排ガスの脱硝方法。
  2. 前記炭化水素化合物Aの発火点が300℃以下である請求項1に記載の排ガスの脱硝方法。
  3. 前記炭化水素化合物Aが、n−へキサン、n−オクタン、n−ドデカン、灯油、軽油から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の排ガスの脱硝方法。
  4. 前記予備工程において、前記炭化水素化合物Aと共に窒素化合物を供給する請求項1〜3のいずれかに記載の排ガスの脱硝方法。
  5. 前記脱硝工程の下流に、少なくとも1つの脱硝工程を追加する請求項1〜4のいずれかに記載の排ガスの脱硝方法。
  6. 前記予備工程及び脱硝工程が、前記煙道中に突出した吹込み管を有し、該吹込み管の側面に形成された噴出孔から前記炭化水素化合物A及びB並びに窒素化合物の少なくとも1種を供給する請求項1〜5のいずれかに記載の排ガスの脱硝方法。
  7. 前記吹込み管を前記煙道の外部に配置された加熱手段により温度制御する請求項6に記載の排ガスの脱硝方法。
  8. 前記予備工程及び脱硝工程の少なくとも1つが、着火源を有する請求項1〜7のいずれかに記載の排ガスの脱硝方法。
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