JP2007275086A - 発光箱 - Google Patents

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淑子 妹尾
Hiroshi Okumura
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Abstract

【課題】
人や動物の福祉用、リハビリ用、教育用などにおいて、高輝度発光体を用いて人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかける際、目に損傷を与えないように発光体の光り指向性を拡散させる発光箱の提供。
【解決手段】
高輝度発光体を箱の内部に向けて発光させ、箱の底部の光り乱光面にて光りを拡散させて外部に送出することで、光りの指向性を抑えた発光箱を提供する。
そして、人や動物の動作を感知・検出し、それにより他の空間で光りを発光させることで、人や動物に次の動作を誘いかける。

【選択図】図1

Description

本発明の技術分野は、LEDなどに代表される高輝度発光体が発光する光を、直視可能にした目に優しくした発光箱です。また、人や動物の動作を感知することにて、人や動物に次の動作を誘いかける発光箱でもあります。
人や動物の福祉用、リハビリ用、教育用などにおいて、人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかけることは、脳の活性化につながるものとして大切な対話手段です。
この光源として、最近LEDなどに代表される高輝度発光体があるが、これは光源からの光の発光指向性が鋭く、近くで見つめる光源としては目に損傷をきたすため、好ましくない。また、上記誘いかけの光源として、個別に点灯させるものは散見されるが、意図的に後のアクションの変化も取り込んでの誘いかけを意図した発光箱はないようである。
本発明は、人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかける問いかけを、LEDなどに代表される高輝度発光体を用いながら、目に損傷を与えない発光箱の提案である。
先行公報としては、光源の背景にホログラム模様の付いたシ−トを設けた照明器具(実用新案登録第3115250号公報)。
挙中に入る大きさの正多面体(12面体)の発光式多面体ブロックであり、各々の面に押圧スイッチとLEDが組み込まれ、押圧スイッチが押された面のLEDが点灯しながら、すべての押圧スイッチが押されると、一斉に全てのLEDが点滅して操作の完了を告知するもの(実用新案登録第3115689号公報)。
光源の後ろにリフレクタを設け、光源とリフレクタの前にホログラムを配置して、光源の光を直接ホログラム経由で出力すると同時に、光源の光をリフレクタで反射させ、その反射光もホログラム経由で出力するもの(特開平10−223006号公報)があるが、本発明はこれらだけでは実現できない効果を生み出します。
実用新案登録第3115250号公報 実用新案登録第3115689号公報 特開平10−223006号公報
LEDの光は、低消費電力ながら高輝度のものもあり、扱いやすさからその利用箇所は増えているものの、高輝度は、高輝度であるがゆえ、発光源の近くで見ると目に強く光が入り好ましくない。
本願は、このような高輝度のLEDでも、発光源の近くで光を見る場面が多い状況でも使えるようにするものである。
それによって、高輝度LEDを身近な商品に組み込むことで、新たな利用場面を提供することを可能とする。
本発明は、箱の中に発光部を内蔵して、箱の外へ発光部の光を出力する発光箱において、発光部には単一もしくは複数の発光体が設けられ、かつ、該発光部に設ける該発光体の発光する総輝度は500mcd以上の輝度とし、該発光体の発光方向は箱の内側底面または内側側面に向けられ、該内側底面または該内側側面には光を乱光させる乱光面を配置し、該発光体が発光する光を該乱光面で拡散させて、発光箱の外に出力する構造で発光箱を作ることで、目で直視するには好ましくない高輝度LEDなどの光を安全に扱い、目に損傷を発生させない発光箱である。
さらに、本発明は、前記発光箱の光出力側の面は、光を透過する光透過領域と、光を透過しない光非透過領域が設けられた蓋で構成し、該光非透過領域の発光箱内面側には光反射面を設けることで、蓋に設けている図柄を明瞭に見せることを可能とする。
さらに、本発明は、前記発光箱の内面は複数の独立した空間とし、該空間の少なくとも2つ以上の空間には前記発光部と前記乱光面が対で設けられ、かつ、前記発光部の発光体の発光色を空間毎に異なる色とするか、異なる色フィルタを用いて空間毎に出力する発光色を異なる色とするかの少なくともいずれか一つの方法にて、前記空間毎の発光色を異ならせることで、楽しみを増すことができる。
さらに、本発明は、前記発光箱に人や動物の近接または接触を感知する感知体を各種スイッチや、赤外感知などで持ち、人や動物の近接または接触にて該感知体が感知する発光箱を提供可能とする。
さらに、本発明は、前記発光箱には少なくとも2つ以上の前記感知体と2つ以上の前記発光体が設けられており、前記感知体の感知にて前記発光体が発光する場合には、人や動物を感知した感知体の取り付け位置に最短位置の発光体を除く発光体を少なくとも一つは発光させることで、感知位置と発光位置を意識的に離し、人や動物に次の動作を誘う構造とする発光箱を提供可能とする。
特に、本発明の発光箱は、箱内面を少なくとも2つ以上の空間に区分し、人や動物の近接または接触を感知する感知手段と発光体を少なくとも2つ以上の空間に配置し、該感知体の感知にて前記発光体が発光する場合には、人や動物を感知した感知体の取り付け位置に最短位置の発光体を除く発光体を少なくとも一つは発光させる発光箱とし、前記空間に配置された前記発光体の発光色を空間毎に異なる色とするか、異なる色フィルタを用いて空間毎に出力する発光色を異なる色とするかのいずれか一つの方法にて、前記空間毎の発光色を異ならせる請求項6に記載の発光箱としているので、人や動物の福祉用、リハビリ用、教育用などにおいて、人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかけて、脳の活性化につなげることが容易に実現可能となり、大切なコミュニケーションを実現する。
これら、発光箱の光源の制御は、複数の入力端子と、複数の出力端子とを持った半導体チップにて、該入力端子からの入力情報に対応して、所定のイベント情報を該出力端子に出力させるイベント発生プログラムを格納させることで実現させており、安価な発光箱としている。
発光箱の中に組み込む発光体が高輝度の発光体である場合、特に高輝度LEDなど指向性の強い光は近距離で直視するのは目を傷めるので避けるべきである。しかしながら、光の発光で人や動物にイベントを知らせる目的の発光箱の光は、それを見る人や動物に近距離で見るなと言うには無理がある。
本発明の発光箱では、箱から出力される光を箱の中で拡散させて特定方向に指向性を持つ高輝度の光を押さえ込む工夫を箱の中に設けたので、人や動物が近距離で発光箱の光を直視しても目を傷めない効果がある。
かつ、発光箱の蓋に光透過領域と光非透過領域を絵柄などで設けることにより、その絵柄を光の有無で表すことが可能となり、発光箱の中の本発明の工夫にて、大きな光量の光を指向性が弱まった光で表すことが可能となる。
さらに、本発明の発光箱の内面を複数の独立空間とし、各々から、異なる色の発光色が出力できるようにすることにより、光の発光で人や動物にイベントを知らせる目的に意味を含めることが可能となる。(発光体の色ではなく空間の発光色を変えるように)
特に、発光箱に人や動物が近接または接触を感知する感知部を設けることにより、この感知部の感知情報を、人や動物に光のイベントを発生させる条件とすることでイベントに意味を含ませることが可能となる。
つまり、感知部の感知情報に基づき関連する空間で光を発光させることで、次のアクションを誘うことが可能となる効果を、感知部を設けることで生み出せるようになる。
これによって、本発明の発光箱を単なる光る箱でなく、人や動物の行動を誘う箱にすることができるので、幼児や身体不自由な方々が扱いやすいものとなり、各種リハビリを要する施設などで活用可能となります。また、動物に対する色々な訓練用具としても活用可能になる。
近年、幼児・高齢者や障がいのある人が集まる施設では、マルチセンサリールームが完備されつつある。マルチセンサリールームとは、五感で感じるリラクゼーションルームという概念のもと、障がい児(者)が五感を使って遊具や玩具を楽しみ、ゆったりとリラックスできる感覚の部屋を提供するというものであり、これまで精神安定剤の投与によって緩和されていた重度の知的障がい児(者)や認知症患者の興奮状態が、マルチセンサリールームにおける設備の利用や環境により、極めて自然な形で緩和されるという効果が期待できる。
本発明の発光箱は、このような施設での運用に最適であり、箱から発生する光の光量は多ければ多いほど人や動物の行動を誘うので好ましいものであるが、光量を多くすると発光体の輝度を高輝度にせざるを得なくなるが、高輝度発光体は光の指向性が強いので、それを見る人や動物の目に好ましい結果を与えない。
このような矛盾の中で、高輝度発光体の光を和らげながら、多くの光量の光を発光できる発光箱が、本発明の工夫にて実現可能に成っている。
図1は本発明の発光箱外観図である。
本発明の発光箱(1)は図1に示すように、下箱と上箱で構成され、下箱には4つの空間(1a)が光を透過しない仕切り板で分割して配置されており、下箱の中央には制御回路部(6)が配置される空間を設ける構造としてある。
この下箱の各空間(1a)には、円形のプリント基板に搭載したLEDなどで構成した発光体(2a)を下向きに配置した発光部(2)と、そのプリント基板の中央にホトトランジスタやCDSなど光センサで構成される感応体(3)とが接続され、発光部(2)は下箱に設けてある各空間(1a)中央の円柱部上の取付位置にビスなどで固定され、上箱である蓋(4)をかぶせることで、一つの発光箱を構成している。
さらに、上記各空間(1a)は、図2に示すように、下箱の内側底面(1b)と、内側側面(1c)で囲まれ、これら内側底面(1b)と、内側側面(1c)には乱光面(5)を持つ素材として、ホログラムシ−トなどの光を乱反射する部材を貼っている。
また、上箱の蓋(4)には、光透過領域(4a)と光非透過領域(4b)が設けられており、図1の蓋(4)に示すように図柄を構成している。
図1の蓋(4)では、四角や丸や星やハ−ト形状の図柄を複数の穴で構成し、これら穴の部分を光透過領域(4a)としている。
また、これら図柄の中央にある穴の部分は、感応体(3)の位置に対応付けられた穴であり、この部分も光透過領域(4a)としている。これら光透過領域(4a)以外の蓋(4)の領域は全て光非透過領域(4b)としている。
そして、この光非透過領域(4b)の発光箱(1)の内面には光反射面(4c)をアルミ箔などの鏡面で構成することで、発光箱(1)内部で発光する発光体(2a)の光を光透過領域(4a)から少しでも多く透過できるように、箱の内部で光りが吸収消滅しないように工夫している。
このように、この箱の図柄の中央の穴を塞ぐことで、制御回路部(6)に設けられた制御部は光の感応変化を感応体(3)からの入力情報で認識し、後で述べる所定のル−ルで対応する発光体(2a)を発光させるので、本願が実現させようとする人や動物の福祉用、リハビリ用、教育用などにおいて、人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかけることが実現できるようになる。
図3は、このようすを示した図であり、図4は人間が寝そべって動いたときに隣の空間の光が発光するようすを示した図である。
この図1と図2での発光体(2a)は、発光箱(1)の空間(1a)の内側に向けて配置され、発光体(2a)の光りは内部の乱光面(5)と光反射面(4c)とで反射しながら光透過領域(4a)から発光箱(1)の外に送出される。
このようにすることで、発光体(2a)が高輝度LEDであったとしても、その高輝度な光りは、乱光面(5)で乱反射した光りが発光箱(1)内部で反射しながら発光箱(1)外部へ送出される。そのため、穴から送出される光りの指向性は広がることになり、その穴を直視しても目に入る光りの輝度は弱まり、目に損傷を与えない柔らかな光となるので、図4のような使われ方においても特に問題は発生しない。
次に発光形態について述べると、図10と図11は従来の光りの発光形態であり、図9の(a)(b)は本発明の光りの発光形態である。
図10は、発光体(2a)を光りの送出方向に対して反対の内側に向けて設け、発光体(2a)の光を半円形上の光反射面(4c)の方向に発光させて、光反射面(4c)で反射した光りを光りの送出方向に送出することを図で示している。
この方法は、少しでも遠くに発光体(2a)の光りを届ける場合に使われる技法であり、発光体(2a)の光指向性を高めることを目的としている。
これに対し図11は、発光体(2a)の光りを光反射面(4c)ですべて透過性の乱光面(5)に向けることにて、発光体(2a)の光り全てを透過性の乱光面(5)で乱光させることで光りの輝度を高めることを目的としている。
この場合、発光体(2a)そのものに光指向性高いときには、乱光面(5)の中央に多くの光りが集中するので、乱光面(5)の輝度は均一にはならず、近くでその乱光面(5)を見ると目に損傷をきたすことがある。
図9(a)は、この従来技術の図10、図11を本願目的の近くで光りを見るときに、目に損傷を与えなくしながら、輝度の高い光りを得る手法の説明である。
図9(a)は発光体(2a)を箱の内側に向け、箱の内側に光り非透過の乱光面(5)、つまりホログラムシ−トなどを貼った構造体で構成されている。この構成であれば、発光体(2a)で発光する光りは全て箱の外に送出される際に、乱光面(5)で発光体(2a)の光指向性が鈍化するため、箱から送出される光りを近くで見つめても目に損傷をきたさない。
さらに、図9(b)のような構成にし、箱の蓋部に光透過領域(4a)と光非透過領域(4b)を設けた上、光非透過領域(4b)の内側に光反射面(4c)を配置することで、光透過領域(4a)から送出する光りを低指向性の光りにて高い輝度で出力させることが可能となる。
このような構成に発光箱(1)を構成させることで、図1から図2で説明をした発光箱(1)から送出される光りは柔らかくかつ高い輝度で送出されるので、図3、図4の使われ方に向いた発光箱(1)が提供可能となる。
ここでLEDの発光する明るさは一般的に光度 mcd(ミリカンデラ)という単位で示され、光度と照度との関係は、1000mcd(1カンデラ)の光源から1m先を照らす明るさが1ルクス(照度=光度/距離の2乗)であって、10cm先の照度=1/0.1×0.1=100ルクスとなり、光度の単位面積あたりの値が輝度としてcd/m表示される。
しかしながら、LEDの部品仕様では光度との表現は使わず、輝度としてmcd(ミリカンデラ)という単位が示されているので、本願の中では輝度としてmcd(ミリカンデラ)という単位で表現している。
一般にLEDの輝度は、この輝度のmcd(ミリカンデラ)の値によって汎用輝度・高輝度・超高輝度と分かれる。
パソコンなどに使用されているLEDは数mcd〜数十mcdのものが多いようであり、本願ではこれら一般に使用される汎用輝度のLEDと差別化する必要から500mcd以上を高輝度LEDとしている。
また、本願を実現する光源はLEDに限定する必要はないので、ハロゲンランプなどの高輝度ランプなどでも実現可能である。
図8は、この発光箱(1)の他の形状を示しており、図8(a)は上から見て円形状であり、横から見て長方形の箱を想定し、図8(b)は球体の箱を想定している。球体の場合には、部屋に吊り下げるとか、ポ−ルの上に差し込むなどの配置をすることで、本願の図1から図4の発明と同じ効果を生み出すことが可能となる。
このように、本願の発光箱(1)は箱との表現を用いてはいるが、これら図8の(a)(b)の構造も含んでおり、図1の各空間(1a)は近接する必要もなく、分離されて配置されてもよく、図1の実施形態は、一つの実現手段を現しているに過ぎない。
また、本願の図1での各空間(1a)の発光体(2a)の色は各々異なる色で発光するようにしている。
現在、市場で流通しているLEDの発光色は、赤色、黄色、橙色、青色、緑色、黄緑色、白色など色々あり、これら色々な色を各空間(1a)毎に配置することで、各空間(1a)で発光する色を変化させて発光体(2a)が発光するイベントに面白さを加えることが可能となる。これら発光色は、LEDの色を変えなくとも、光透過領域(4a)の光透過部分に色フィルタを使用することでも可能である。
この場合には、一般に用いられる白などのハロゲンランプを用いて、同じ効果を実現させることが可能となる。
次に、図5,図6,図7を用いて、図1の制御回路部(6)と発光部(2)および感応体(3)の動きを説明する。
図5は本発明の電子回路の回路構成図である。
図5では電源として+12Vの直流電源を電源としているが、図1では箱からAC電源を供給するかのようにACプラグが記載されている。これは図5では省略しているが、実際は途中にADコンバ−タを用いてAC100Vの交流電源をDC12Vの直流電源にしている。
図5では、さらにCPUの電源として+12Vから+5VへのDCコンバ−タを用いている。
図1の制御回路部(6)には、この+12Vから+5VへのDCコンバ−タとCPUおよび記載は省略しているがCPU周辺回路が内蔵されている。
ここで用いるCPUはプログラムメモリ内蔵の1チップCPUですが、プログラマブルロジックデバイスでも実現可能であり、後記するイベント発生プログラムが格納できる半導体チップであれば何でも実現可能です。
図5では、さらにLEDユニットとしてLEDユニット1、LEDユニット2、LEDユニット3、LEDユニット4を記載しているが、これは図1の発光部(2)に対応している。
各LEDユニットには発光部1〜4と受光部1〜4が設けられており、これは図1の発光体(2a)と感応体(3)に対応している。
図6は、この発光部である発光体(2a)と受光部である感応体(3)をさらに詳しく記載したものである。
図6の回路は、発光体(2a)を4つの系統に分けてあり、各系統は3つの発光ダイオ−ドと一つの保護抵抗で構成されており、それら4系統が並列に接続されてトランジスタに接続されている。
発光ダイオ−ドの一方は、図5の+12V電源に接続され、トランジスタの片方は図5の出力端子(O−1,O−2,O−3,O−4)に接続される。
このトランジスタは図6では図5の発光部(2)の中に記載しているが、図5の制御回路部(6)の中に含めることも可能である。
このように、各々の発光ダイオ−ドはCPUの出力ポ−トを制御することで各々独立に発光させることが可能となる。
図6では、さらに受光部であるホトセンサ−(HS)が設けられており、これは図1の感応体(3)に対応している。
図6ではこのホトセンサ−(HS)にホトトランジスタを用いて実現しているが、光感応型抵抗素子であるCdSや、さらに赤外線感応ユニットで構成することでもよく、図1の発光箱(1)の外から触っても良いものであれば、何らかのメカスイッチで人や動物の接触で感応するように構成することでも可能である。
そして、これらホトセンサ−(HS)は例えば制御回路部(6)の+5V電源を供給して、そのセンサ−の感応状態をCPUの入力端子(I−1,I−2,I−3,I−4)に接続することで、各々のセンサ−の感応状態に対応して発光体(2a)の点滅制御を可能にする。
図7は、制御回路部(6)のCPUに格納されているイベント発生プログラムの発光動作説明を示すフローチャートである。
図7において、ステップS1は図6で示す感応体(3)のいずれかを図3が示す手の操作などにて光りが遮断されるか否かを確認し、少なくとも一つで光りの遮断が検知されるか否かを判断している。
もし、光りの遮断に変化が無い場合には、動作はステップS1で状況変化を待っている状態であるが、光りの遮断に一つでも変化がある場合には、ステップ2にて各々の遮断状況を判断し、その結果、各々の遮断状況に応じてステップ3からステップ15の何れかの動作を行わせる。
つまり、図5にてH1の感応体(3)のみが遮断された場合にはS3にてL3の発光体(2a)を点滅点灯させる。
図7のS3の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1の感応体(3)のみが遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L3の発光体(2a)のみが点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH2の感応体(3)のみが遮断された場合にはS4にてL4の発光体(2a)を点滅点灯させる。
図7のS4の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H2の感応体(3)のみが遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L4の発光体(2a)のみが点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH3の感応体(3)のみが遮断された場合にはS5にてL1の発光体(2a)を点滅点灯させる。
図7のS5の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H3の感応体(3)のみが遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1の発光体(2a)のみが点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH4の感応体(3)のみが遮断された場合にはS6にてL2の発光体(2a)を点滅点灯させる。
図7のS6の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H4の感応体(3)のみが遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L2の発光体(2a)のみが点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH1とH2の感応体(3)が遮断された場合にはS7にてL3とL4の発光体(2a)を交互に点滅点灯させる。
図7のS7の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1とH2の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L3とL4の発光体(2a)を交互に点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH2とH3の感応体(3)が遮断された場合にはS8にてL1とL4の発光体(2a)を交互に点滅点灯させる。
図7のS8の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H2とH3の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1とL4の発光体(2a)を交互に点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH3とH4の感応体(3)が遮断された場合にはS9にてL1とL2の発光体(2a)を交互に点滅点灯させる。
図7のS9の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H3とH4の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1とL2の発光体(2a)を交互に点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH4とH1の感応体(3)が遮断された場合にはS10にてL2とL3の発光体(2a)を交互に点滅点灯させる。
図7のS10の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H4とH1の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L2とL3の発光体(2a)を交互に点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH1とH2とH3の感応体(3)が遮断された場合にはS11にてL1からL4の発光体(2a)を左回りに順次点滅点灯させる。
図7のS11の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1とH2とH3の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1からL4の発光体(2a)を左回りに順次点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH2とH3とH4の感応体(3)が遮断された場合にはS12にてL1からL4の発光体(2a)を右回りに順次点滅点灯させる。
図7のS12の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H2とH3とH4の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1からL4の発光体(2a)を右回りに順次点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH1とH3とH4の感応体(3)が遮断された場合にはS13にてL1からL4の発光体(2a)を左回りに順次点滅点灯させる。
図7のS13の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1とH3とH4の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1からL4の発光体(2a)を左回りに順次点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH1とH2とH4の感応体(3)が遮断された場合にはS14にてL1からL4の発光体(2a)を右回りに順次点滅点灯させる。
図7のS14の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1とH2とH4の感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1からL4の発光体(2a)を右回りに順次点滅点灯している場合を示している。
または、図5にてH1からH4のすべての感応体(3)が遮断された場合にはS15にてL1からL4の発光体(2a)をすべて同期して点滅点灯させる。
図7のS15の右に記載している白丸と黒丸の状況は感応体(3)の状況を示しており、H1からH4のすべての感応体(3)が遮断された場合を示している。
さらに、その隣に記載している×と星印の状況は発光体(2a)を点滅点灯の状況を示しており、L1からL4の発光体(2a)をすべて同期して点滅点灯している場合を示している。
このように、各々の感応体(3)の遮断状況に応じて発光体(2a)の点滅点灯を制御し、特にS3からS10では操作される感応体(3)の位置とは異なる位置の発光体(2a)を点滅させることから、それを操作する人や動物の感性を他の位置に誘導する結果となり、次の動作を促すことで、リハビリなどに効果を生む動作を実現することが出来ている。
これら、S2からS15の点滅動作は、ステップ16にて遮断位置が異なった場合には、次の遮断位置に対応した動作にステップ2を介して移行し、ステップ16にて遮断位置に変化が無い場合には、ステップ17にて所定時間後、すべての発光体(2a)を消灯する。
これは、本発明の発光箱(1)を設置している場所の照明を消灯した場合に、本装置の発光体(2a)の点滅動作も終わることも兼ねている。
このように図1、図2の発光箱(1)は図3、図4のような操作場面にて操作することで、上記図7の動作を行い、発光箱(1)の各々の空間(1a)で色々な色で光が送出されるので、人や動物の福祉用、リハビリ用、教育用などにおいて、人や動物の動作を光で応答させて次の動作を誘いかけることが可能になります。
本発明の発光箱外観図 本発明の発光箱内部断面図 本発明の発光箱の図柄および手での操作説明図 本発明の発光箱を床に置いて操作する図 本発明の発光箱回路構成図 本発明の発光箱発光部説明図 本発明の発光箱の発光動作を説明するフローチャート 本発明の発光箱のその他実施例の図 本発明の発光箱の光り送出図 従来技術の光り送出図 従来技術の光り送出図
符号の説明
1 発光箱
1a 空間
1b 内側底面
1c 内側側面
2 発光部
2a 発光体
3 感応体
4 蓋
4a 光透過領域
4b 光非透過領域
4c 光反射面
5 乱光面
6 制御回路部



















Claims (8)

  1. 箱の中に発光部を内蔵して、箱の外へ発光部の光を出力する発光箱において、発光部には単一もしくは複数の発光体が設けられ、かつ、該発光部に設ける該発光体の発光する総輝度は500mcd以上の輝度とし、該発光体の発光方向は箱の内側底面または内側側面に向けられ、該内側底面または該内側側面には光を乱光させる乱光面を配置し、該発光体が発光する光を該乱光面で拡散させて、発光箱の外に出力する構造の発光箱。
  2. 前記発光箱の光出力側の面は、光を透過する光透過領域と、光を透過しない光非透過領域が設けられた蓋で構成し、該光非透過領域の発光箱内面側には光反射面を設けている請求項1に記載の発光箱。
  3. 前記発光箱の内面は複数の独立した空間とし、該空間の少なくとも2つ以上の空間には前記発光部と前記乱光面が対で設けられ、かつ、前記発光部の発光体の発光色を空間毎に異なる色とするか、異なる色フィルタを用いて空間毎に出力する発光色を異なる色とするかの少なくともいずれか一つの方法にて、前記空間毎の発光色を異ならせる請求項1および2に記載の発光箱。
  4. 前記発光箱には人や動物の近接または接触を感知する感知体を持ち、人や動物の近接または接触にて該感知体が感知することにて前記発光体を発光させる請求項3に記載の発光箱。
  5. 前記発光箱には少なくとも2つ以上の前記感知体と2つ以上の前記発光体が設けられており、前記感知体の感知にて前記発光体が発光する場合には、人や動物を感知した感知体の取り付け位置に最短位置の発光体を除く発光体を少なくとも一つは発光させる請求項4に記載の発光箱。
  6. 箱内面を少なくとも2つ以上の空間に区分し、人や動物の近接または接触を感知する感知手段と発光体を少なくとも2つ以上の空間に配置し、該感知体の感知にて前記発光体が発光する場合には、人や動物を感知した感知体の取り付け位置に最短位置の発光体を除く発光体を、少なくとも一つは発光させる発光箱。
  7. 前記空間に配置された前記発光体の発光色を空間毎に異なる色とするか、異なる色フィルタを用いて空間毎に出力する発光色を異なる色とするかの少なくともいずれか一つの方法にて、前記空間毎の発光色を異ならせる請求項6に記載の発光箱。
  8. 複数の入力端子と、複数の出力端子とを持ち、該入力端子からの入力情報に対応して、所定のイベント情報を該出力端子に出力させるイベント発生プログラム格納の半導体チップを搭載した請求項1から7に記載の発光箱。











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