JP2007274835A - 電源装置、多数ユニット構成装置、画像形成装置、出力制御方法、及びプログラム - Google Patents

電源装置、多数ユニット構成装置、画像形成装置、出力制御方法、及びプログラム Download PDF

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浩嗣 土井
Yoshihiro Funamizu
善浩 船水
Kunio Tsuruno
鶴野  邦夫
Toshio Hayashi
俊男 林
Satoru Sugano
覚 菅野
Akito Mori
昭人 森
Mitsushige Murata
光繁 村田
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Abstract

【課題】新らたに開発する装置の開発コストを低減し、かつ開発期間を短縮するとともに、装置の小型化を図る。
【解決手段】高圧電源機能ユニット600と、これを駆動制御する高圧制御用整合ユニット400とからなる電源装置において、ユニット600が、ユニット400から送信された駆動信号を受信し、この駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する。また、ユニット600が、発生された出力の状態を検出してユニット400へ送信する。ユニット400は、この検出状態を受信し、この検出状態に基づき、ユニット600に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、ユニット600に送信する。なお、ユニット600とユニット400とを任意に接続したり、該接続を切断したりできる。また、ユニット600の構成をそれぞれ備えた複数の高圧電源機能ユニットがユニット400に接続され得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置、多数ユニット構成装置、画像形成装置、出力制御方法、及びプログラムに関し、特に、出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置、特定ユニットと複数の機能ユニットと整合ユニットとを備えた多数ユニット構成装置、該電源装置および多数ユニット構成装置に適用される出力制御方法、及び該出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
例えば、電子写真技術を用いたLBP(レーザビームプリンタ)や複写機、該複写機に連結されるシート搬送装置などに含まれる制御装置においては、従来、メイン制御部が設けられ、該メイン制御部にCPUが搭載されている。メイン制御部には全ての制御が集約され、メイン制御部が、被制御装置内に点在する各ユニットに対して、直接駆動を行うようになっている。例えば、モータ駆動ユニットがメイン制御部から離れた位置にある場合、メイン制御部が、モータを駆動する駆動信号を生成し、その駆動信号を、配線を通じてモータ駆動ユニットに伝送し、モータ駆動ユニットはその駆動信号により駆動されている。
また従来、複数CPUを搭載した制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、被制御装置を機能別に分類し、それぞれ1つの制御単位として複数ユニットを構成する。各ユニット内には、ユニットを制御するためのCPUが設けられる。ユニット間では多重通信を行い、各ユニットではユニット間の制御の整合性を取りながら自ユニットを制御する。これにより、多重通信に必要な接続線を除いた他の接続線の設置数を低減することができる。また、全体を制御するためのメイン制御部の設置が不要になる。
更にまた、従来の画像形成装置においては、画像形成プロセスに用いられる複数の高圧電源部がメイン制御部によって制御される。それとともに、これらの高圧電源部の各々には、出力電圧の安定化制御を行う制御部と、該制御部の指令に応じて動作する駆動部とが含まれる。
特開平8−297436号公報
しかしながら、上記従来の制御装置を新規に設計しようとした場合に、一般に制御対象(負荷)や制御仕様が旧制御装置とは変るので、旧制御装置の構成を流用して新制御装置を開発することが難しい。そのため、新制御装置の設計の都度、制御対象装置の構成に最適な電気回路基板の開発を行わなければならなかった。
また、たとえ旧制御装置の構成を流用できたとしても、旧制御装置の電気回路基板を構成する複数の回路ブロックのうちの僅かなブロック程度であった。
そのため、新制御装置ごとに個別の開発費用や開発期間が必要となるので、各新制御装置のコストが高くなるほか、開発期間短縮の妨げとなっていた。
更に、上記従来の画像形成装置における複数の高圧電源部の各々においては、制御部と駆動部とが一体で構成されているため、新規の装置設計における仕様の変更に対して、制御部および駆動部の設計のやり直しが必要となる。すなわち、駆動方式の変更を伴うような制御部および駆動部を含めた高圧電源部の大きな変更はもちろん、例え僅かな電流アップといったような駆動部のみの変更であっても、制御部および駆動部の設計のやり直しが必要となる。このため、新たな開発費用が発生したり、開発期間が必要となったりするなど、コスト高や開発期間の長期化を招くという問題があった。
また、上記従来の画像形成装置における複数の高圧電源部の各々が占める体積が大きく、そのため、装置の小型化の妨げになっていた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、新らたに開発する装置の開発コストを低減し、かつ開発期間を短縮するとともに、装置の小型化を図った電源装置、多数ユニット構成装置、画像形成装置、出力制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置において、前記出力発生部に設けられ、前記制御部から送信された駆動信号を受信する第1の受信手段と、前記出力発生部に設けられ、前記第1の受信手段によって受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する出力手段と、前記出力発生部に設けられ、前記出力手段によって発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する第1の送信手段と、前記制御部に設けられ、前記第1の送信手段によって送信された検出状態を受信する第2の受信手段と、前記制御部に設けられ、前記第2の受信手段によって受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する第2の送信手段と、前記出力発生部と前記制御部とを物理的に接続したり、該接続を切断したりするための接続手段とを有することを特徴とする電源装置が提供される。
また、請求項7記載の発明によれば、自装置の全体を制御する特定ユニットと、前記自装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記自装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットと、電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットに設けられ、該機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定する出力状態設定手段と、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットに設けられ、前記出力状態設定手段による設定に応じて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御する出力安定化制御手段とを有することを特徴とする多数ユニット構成装置が提供される。
また、請求項15記載の発明によれば、画像形成装置であって、前記画像形成装置の全体を制御する特定ユニットと、前記画像形成装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記画像形成装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つに設けられた画像定着用のヒータと、前記ヒータが設けられた機能ユニットが接続される整合ユニットに、該機能ユニットの所定箇所の温度を検出するために接続される温度センサと、前記温度センサから検出された温度に基づき、前記ヒータの駆動を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
また、請求項16記載の発明によれば、出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置に適用される出力制御方法において、前記出力発生部が、前記制御部から送信された駆動信号を受信する第1の受信ステップと、前記出力発生部が、前記第1の受信ステップにおいて受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する出力ステップと、前記出力発生部が、前記出力ステップにおいて発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する第1の送信ステップと、前記制御部が、前記第1の送信ステップにおいて送信された検出状態を受信する第2の受信ステップと、前記制御部が、前記第2の受信ステップにおいて受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する第2の送信ステップとを有することを特徴とする出力制御方法が提供される。
また、請求項19記載の発明によれば、自装置の全体を制御する特定ユニットと、前記自装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記自装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットとを備えた多数ユニット構成装置に適用される出力制御方法において、電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、該機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定する出力状態設定ステップと、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、前記出力状態設定ステップによる設定に応じて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御する出力安定化制御ステップとを有することを特徴とする出力制御方法が提供される。
さらに、上記出力制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置において、前記出力発生部が、前記制御部から送信された駆動信号を受信し、この受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する。また、前記出力発生部が、発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する。前記制御部は、送信された検出状態を受信し、この受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する。なお、前記出力発生部と前記制御部とを任意に接続したり、該接続を切断したりできる。また、前記出力発生部の構成をそれぞれ備えた複数の出力発生部が前記制御部に接続され得る。
このように構成することにより、制御単位である各出力発生部が機能ごとに分割され、複数の出力発生部の各々が制御部に任意に接続される。したがって、電源装置の新らたな開発に要する開発コストが低減され、かつ開発期間が短縮される。また、電源装置を小型化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部断面図である。
本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式を採用しており、画像読取部1Rと画像出力部1Pとで構成される。画像読取部1Rが原稿の画像を読み取り、画像出力部1Pが、画像読取部1Rからの画像情報に基づき、画像を転写材Pに形成する。画像出力部1Pは、中間転写方式を採用してカラー画像を出力するものであり、4つの基本色に対応した4つの画像形成部が並列に配されている。まず、画像読取部1Rについて、図3および図4を参照して説明する。
図3は、画像読取部1Rの概略構成を示す断面図である。
原稿台ガラス1203上に置かれた原稿1204を原稿照明ランプ1201が照明し、原稿1204の画像は、第1ミラー1205、第2ミラー1206、第3ミラー1207、レンズ1208を介してカラーCCD1209上に結像する。カラーCCD1209は主走査方向に並んだ複数の撮像素子で構成され、原稿1204の画像を主走査方向の1ライン分として読み取る。原稿照明ランプ1201と第1ミラー1205とが搭載された読み取り部1210は、矢印A方向(副走査方向)に移動し、これによってカラーCCD1209において各ラインの画像が順次読み取られる。その際、第2ミラー1206及び第3ミラー1207も矢印A方向に移動し、原稿1204面からカラーCCD1209までの距離(光路長)が一定となるように不図示の駆動系によって駆動される。
画像読取部1Rで行われる原稿1204の画像の読み取りシーケンスについて次に説明する。
オペレータにより、原稿読み取りのコマンドが入力されると(具体的にはコピーボタンを押すなどの操作による)、画像読取部1Rは、不図示の駆動系により読み取り部1210を、図3の配置位置(以下これを「ホームポジション」という)から矢印B方向に移動させる。これによって読み取り部1210は、シェーディング補正板1211の真下に移動する。次に画像読取部1Rは、原稿照明ランプ1201を点灯させてシェーディング補正板1211を照明し、シェーディング補正板1211の1ライン分の画像をミラー1205、ミラー1206、ミラー1207、レンズ1208を介してカラーCCD1209へ導く。
カラーCCD1209で読み取られたシェーディング補正板1211の1ライン分の画素毎(撮像素子毎)の出力信号は不図示の画像処理回路によって、全ての画素の出力レベルが所定のレベルになるようにシェーディング補正値が作成される。この補正値を原稿1204の読み取りデータに対して適用することによって、原稿照明ランプ1201の照度ムラ、レンズ1208の周辺光量落ち、カラーCCD1209の画素毎の感度ムラが補正され、原稿画像の読み取りムラが補正される。シェーディング補正値の作成が終了すると、読み取り部1210は、不図示の駆動系によりさらに矢印B方向に移動され、流し読みウインドウ1212の直下に配置される。この流し読みウインドウ1212については、後述する。
流し読みウインドウ1212の真下は、原稿画像の読み取りスタート位置であり、この位置から不図示の駆動系が、読み取り部1210を矢印A方向に加速移動させる。その後、読み取り部1210は所定の速度で等速駆動され、圧板1213に押さえ込まれて平面性を維持した原稿1204の先端部(図3における原稿1204の左端)に達するまで等速駆動される。
読み取り部1210の読み取り位置が原稿1204の先端部に達すると、カラーCCD1209が原稿1204を1ラインずつ順次読み取り開始する。
不図示の駆動系は、読み取り部1210が原稿1204の先端部に達した後も、読み取り部1210を矢印A方向に所定の速度で等速駆動する。そして、読み取り部1210が原稿1204の終端(図3における原稿1204の右端)に達すると、不図示の駆動系は、読み取り部1210の駆動を停止する。その後、不図示の駆動系は、読み取り部1210を矢印B方向に移動させて、図3に示した配置位置、即ちホームポジションに戻す。これにより、画像読取部1Rでは一連の画像読み取り処理が終了して、次回の読み取りに備え待機する。
以上で、画像読取部1Rで行われる基本的な画像読み取り動作についての説明を終了する。
ところで、上記の画像読取部1Rにオートドキュメントフィーダ(ADF)が装着されることもある。ADFは、大量の原稿を自動的に連続交換する機能を有しており、原稿を人手によって1枚1枚取り替える手間を省くことができ、また複写時間を短縮することができる。ADFが装着された画像読取部1Rについて、図4を参照して以下に説明する。
図4は、ADFが装着された画像読取部1Rの概略構成を示す断面図である。
図4に示す画像読取部1Rでは、図3の圧板1213に代わってADF1300が装着される。
こうした画像読取部1Rにおいて、読み取り部1210がホームポジション(図3に示す位置)に位置しているとき、オペレータにより原稿読み取りのコマンドが入力されると、不図示の駆動系及び画像処理回路が、前述のシェーディング補正値を作成する。その後、図4に示す部材配置になるよう各部材を移動し、読み取り部1210の位置を固定する。この位置には流し読みウインドウ1212が位置し、流し読みウインドウ1212にはADF1300の搬送ローラ1305が位置する。
ADF1300の給紙トレイ1301には、通常、複数枚数の原稿が載置される。読取りが開始されると、原稿は1枚ずつ給紙トレイ1301から給紙ローラ1302,1303によって給紙され、矢印方向に回転する搬送ローラ1305によって、ガイド1304、1307、1306と搬送ローラ1305との間のスリットを通り、排紙トレイ1308に排出される。
搬送ローラ1305の回転スピードは、読取り倍率によって決定される。搬送ローラ1305によって搬送される原稿は、流し読みウインドウ1212を介して読み取り部1210によって読み取られる。
このように、図3または図4に示す構成の画像読取部1Rによって原稿が読み取られ、得られた画像データは順次、画像出力部1Pに送出される。画像出力部1Pは、送られた画像データに基づき画像形成を実行する。
図2に戻って、画像出力部1Pは、画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、及び制御部80から構成される。
画像形成部10には、4つの画像形成部10a、10b、10c、10dが並設されており、それらの構成は同一である。4つの画像形成部10a、10b、10c、10dにおいて、像担持体としての感光ドラム11a、11b、11c、11dがその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向して、その回転方向に順に、一次帯電器12a、12b、12c、12d、光学系の露光部13a、13b、13c、13d、折り返しミラー16a、16b、16c、16d、現像装置14a、14b、14c、14dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dは、感光ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、露光部13a〜13dが、記録画像信号に応じて変調した、例えばレーザビームなどの光線を発光し、該光線が、折り返しミラー16a〜16dを介して感光ドラム11a〜11d上に照射される。これにより、感光ドラム11a〜11d上に静電潜像が形成される。
現像装置14a〜14dは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、これを「トナー」と称する。)をそれぞれ収納しており、これらの現像装置14a〜14dによって感光ドラム11a〜11d上の上記静電潜像が顕像化される。顕像化された可視画像(現像像)は、中間転写ユニット30の中間転写ベルト31における画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdに転写される。
感光ドラム11a〜11dの回転方向における、中間転写ベルト31の画像転写領域Ta〜Tdよりも後の各位置に、クリーニング装置15a、15b、15c、15dがそれぞれ設けられる。クリーニング装置15a、15b、15c、15dは各々、中間転写ベルト31に転写されずに感光ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。
以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が中間転写ベルト31に順次行われる。
給紙ユニット20は、カセット21a、21b、手差しトレイ27、ピックアップローラ22a、22b、26、給紙ローラ対23a〜23e、給紙ガイド24a〜24c、およびレジストローラ25a、25bで構成される。カセット21a、21bおよび手差しトレイ27は、転写材Pを収納するものであり、ピックアップローラ22a、22b、26はそれぞれ、カセット21a、21b内もしくは手差しトレイ27より転写材Pを1枚ずつ送り出すためのものである。給紙ローラ対23a〜23eおよび給紙ガイド24a〜24cは、各ピックアップローラ22a、22b、26から送り出された転写材Pをレジストローラ25a、25bまで搬送するためのものである。レジストローラ25a、25bは、画像形成部10での画像形成タイミングに合わせて転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのものである。
ここで中間転写ユニット30について詳細に説明する。
中間転写ベルト31は、巻架ローラとして、中間転写ベルト31を駆動するための駆動ローラ32と、中間転写ベルト31の回動に従動する従動ローラ33と、中間転写ベルト31を挟んで二次転写領域Teに対向する二次転写対向ローラ34とに巻架される。これらのうち駆動ローラ32と従動ローラ33との間に一次転写平面Aが形成される。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタンまたはクロロプレン)がコーティングされた構造になっており、これによって、中間転写ベルト31との間でのスリップを防いでいる。駆動ローラ32はパルスモータ(不図示)によって矢印方向へ回転駆動される。
一次転写平面Aは各画像形成部10a〜10dに対向し、各感光ドラム11a〜11dが、中間転写ベルト31の一次転写面Aに対向するように配置されている。よって一次転写面Aに一次転写領域Ta〜Tdが位置することになる。各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31とが対向する一次転写領域Ta〜Tdにおいては、中間転写ベルト31の裏側に一次転写用帯電器35a〜35dがそれぞれ配置されている。
二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。また、中間転写ベルト31上の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングブレード51、及び廃トナーを収納する廃トナーボックス52が設けられている。
定着ユニット40は、定着ローラ41aと、ローラ41bと、ガイド43と、内排紙ローラ44と、外排紙ローラ45とから構成される。定着ローラ41aは、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備える。ローラ41bは、定着ローラ41aに加圧される。ローラ41bにも熱源を備えるようにしてもよい。ガイド43は、定着ローラ41aとローラ41bとからなる定着ローラ対41のニップ部へ転写材Pを導くためのガイドである。内排紙ローラ44および外排紙ローラ45は、定着ローラ対41から排出されてきた転写材Pをさらに装置外部に導き出すためのローラである。
中間転写ベルト31の一次転写面A上で、画像形成部10a〜10dの各々より下流の位置で、駆動ローラ32より上流の位置に、レジずれを検知するレジセンサ60が設けられる。このレジセンサ60は、各感光ドラム11a〜11d間の機械的取り付け誤差および各感光ドラム11a〜11d上で形成される各カラー画像のレジストレーションのずれ、つまり色ずれ(レジずれ)を補正するために用いられる。このレジストレーションずれは、各露光部13a〜13dによって発生するレーザビーム光の光路長誤差、光路変化、LEDの環境温度による反り等の原因により発生する。
画像出力部1Pを構成する制御部80は、図1を参照して詳述するが、上記の各ユニット内の機構の動作を制御するためのCPU101、ドライバ基板200などから構成される。この制御部80より画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズ等により選択された給紙段から転写材Pの給紙が開始される。
すなわち、制御部80より画像形成動作開始信号が発せられると、まず例えばピックアップローラ22aにより、カセット21aから転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして給紙ローラ対23c、23dによって転写材Pが給紙ガイド24b、24cの間を案内されてレジストローラ25a、25bまで搬送される。その時点では、レジストローラ25a、25bの回転は停止されており、転写材Pの先端がニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10a〜10dが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25a、25bが回転を始める。レジストローラ25a、25bの回転開始タイミングは、転写材Pと、画像形成部10から中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが、二次転写領域Teにおいてちょうど一致するように設定されている。
一方、画像形成部10では、制御部80から画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向の一番上流にある感光ドラム11d上に形成されたトナー像(現像像)が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。
中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。画像形成部10cでは、一次転写領域Tdから一次転写領域Tcまでの間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、一次転写領域Tcでは、一次転写領域Tdで転写されたトナー像の上にレジストレーション(画像位置)を合わせて次のトナー像が転写される。他の色の一次転写領域Tb、Taについても同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上に一次転写される。
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入して、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。そして、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー像が転写材Pの表面に一括転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド43によって、定着ローラ対41のニップ部まで正確に案内される。そして定着ローラ対41の熱及びニップの圧力によってトナー画像が転写材Pの表面に定着される。その後、内外排紙ローラ44、45により搬送され、転写材Pは機外に排出される。
図1は、画像出力部1Pに設けられた制御部80の構成を示すブロック図である。
図1には、画像出力部1P内の各部材を機能別に分類し、各々を被制御単位として構成した場合の各ユニット(ボード)を示す。なお、画像出力部1Pだけでなく、図2に示す画像形成装置内の各部材を機能別に分類し、各々を被制御単位として構成するようにしてもよい。
図1中100は、特定ユニットであるCPUボードであり、CPU101、ROM102、RAM103、ASIC(特定用途向けIC、Application Specific Integrated Circuit)104、通信IC105から構成される。200は、DC負荷を駆動するためのドライバボードであり、CPUボード100を含むほか、ASIC201、ドライバ(drv)202から構成される。ドライバ(drv)202はモータM1を駆動する。CPUボード100とドライバボード200とは、各々のASIC104とASIC201との間で高速シリアル通信を行うことによって接続されている。なお、本実施の形態ではASIC104とASIC201との間で高速シリアル通信を行うが、CPUボード100上のCPU101とドライバボード200上のASIC201との間でシリアル通信を行うようにしてもよい。
CPUボード100のASIC104には、中継ボード300およびドライバ(drv)基板500−1〜500−4が接続される。
図5は、中継ボード300およびドライバ基板(ドライバユニット)500−1〜500−4を示すブロック図である。
中継ボード300は、複数の異なるドライバ基板が接続可能な整合ユニットである。すなわち、CPUボード(特定ユニット)100と各ドライバ基板500−1〜500−4との間で整合を行い、且つ各ドライバ基板500−1〜500−4の持つ特性に応じた細かな制御を行うためのユニットである。また、各ドライバ基板500−1〜500−4は、機能別に分類した画像出力部1P内の各部材の駆動をそれぞれ行うためのユニットである。本実施の形態では4つのユニットに分類しており、ドライバ基板500−1は給紙部、ドライバ基板500−2は紙搬送部、ドライバ基板500−3は両面搬送部、ドライバ基板500−4は排紙部の機能に係るものである。画像出力部1Pまたは画像形成装置には他にも分類すべき機能ユニットが存在するが、説明を簡単にするためにここでは省略する。
まず、中継ボード300について説明する。
図5においてI/F部310は、CPUボード(特定ユニット)100と接続するコネクタである。I/F部310を介して中継ボード300のCPU301がCPUボード(特定ユニット)100とシリアル方式で接続する。CPU301は、ROM/RAMを内蔵した所謂1チップCPUであり、CPUボード(特定ユニット)100との間でコマンドのやり取りを行い、コマンドに対応した負荷制御等を行う。
CPU301にはCPUバスを介してASIC302が接続される。ASIC302は、各ドライバ基板500−1〜500−4へ送信されるべきI/F信号を生成する。ここで生成されたI/F信号はそれぞれ、各ドライバ基板500−1〜500−4に接続されている各負荷を駆動するための信号であり、I/Fコネクタ311,312,313,314にシリアル方式で出力される。
次に、各ドライバ基板500−1〜500−4について、ドライバ基板500−1を代表として説明する。
図5においてドライバ基板500−1は、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300のI/Fコネクタ311と接続される。I/Fコネクタ501にはASIC502が接続され、ASIC502にはI/Fコネクタ500−11,500−12が接続される。ASIC502は、中継ボード300から送られたシリアルI/F信号をパラレルI/F信号に変換して、I/Fコネクタ500−11,500−12に出力する。またASIC502は、I/Fコネクタ500−11,500−12から送られたパラレル信号をシリアル信号に変換して中継ボード300へ送信する。
また、ドライバ基板500−1はID設定部503を備える。ID設定部503には、ドライバ基板500−1を識別するためのID(ドライバ基板500−1では「01」)が予め設定され、ID設定部503は、このIDを、ASIC502を介して中継ボード300へ送信する。ここで、ID設定部503は、4ビットのDIPスイッチ等から構成される。
なお、I/Fコネクタ501、ASIC502、およびID設定部503は、4つのドライバ基板500−1〜500−4の全てにおいて共通の構成である。
I/Fコネクタ500−11にはステッピングモータ500−13が接続され、I/Fコネクタ500−12にはステッピングモータ500−13およびセンサ500−15が接続されるものとする。
次に、ドライバ基板(ユニット)500−1での信号の流れについて説明する。
図6は、中継ボード300とドライバ基板(ユニット)500−1との間で送受信されるシリアルI/F信号の形態を示す図である。
中継ボード300からドライバ基板(ユニット)500−1に送信される信号は16ビットのシリアル信号であり、これをTx信号とする。また、ドライバ基板(ユニット)500−1から中継ボード300に送信される信号は20ビットのシリアル信号であり、これをRx信号とする。
ドライバ基板(ユニット)500−1では、受信したTx信号を16ビットのパラレル信号に変換する。この信号変換を、図7を参照して説明する。
図7は、ドライバ基板(ユニット)500−1における信号形態の変換の様子を示す図である。
ASIC502は、16ビットのシリアルTx信号をパラレル信号に変換し、該パラレル信号におけるビット15〜ビット12の4ビット分をステッピングモータ500−13の位相信号に、ビット11〜ビット8の4ビット分をステッピングモータ500−14の位相信号に割り当てる。残りのビット7〜ビット0の8ビット分は予備としている。
一方、20ビットのパラレル信号に関しては、ビット19〜ビット16の4ビット分にID設定部503からのID信号を、ビット15の1ビット分にセンサ500−15からの出力信号を割り当てる。残りのビット14〜ビット0の15ビット分を予備とし、該パラレル信号をシリアル信号に変換してRx信号として中継ボード300に送信する。
このようにして中継ボード300とドライバ基板500−1との間のインターフェースを実現している。なお、ドライバ基板500−2、500−3、500−4については、接続されている負荷の違いとID設定部503でのIDの違いとがあるものの、基本的な考え方はドライバ基板500−1と同一であり、ここでの説明は省略する。
次に、中継ボード300がCPUボード(特定ユニット)100からコマンドを受けて、ドライバ基板500−1を駆動する動作を具体的に説明する。
まず、電源を投入した直後の通信で、ドライバ基板(ユニット)500−1におけるID設定部503に設定されているID(01)をASIC502がシリアルRx信号に変換し、中継ボード300に送信する。これを受信した中継ボード300では、I/Fコネクタ311に接続されているユニットが、給紙部機能のドライバ基板(ユニット)500−1であることを検知することができる。
他のユニットがI/Fコネクタ311に接続された場合はそれを検出し、ASIC302の内部で通信のチャネルを切り替えることにより、正しいインターフェース制御を行うことが可能である。つまり、中継ボード300におけるI/Fコネクタ311〜314の各々には、どのドライバ基板(ユニット)も接続できるようになっており、中継ボード300は、接続されたドライバ基板(ユニット)のIDを検知することにより、接続されたドライバ基板(ユニット)に応じたインターフェース制御を行うことができる。
次に、中継ボード300が、CPUボード(特定ユニット)100から「給紙動作を行う」というコマンドを受けた場合を例に挙げて中継ボード300の動作を説明する。
中継ボード300上のCPU301には、ドライバ基板(ユニット)500−1に接続されたモータ500−13,500−14等の動作を制御するためのプログラムが格納されている。このプログラムによって、モータ500−13,500−14に対して適正な駆動信号が適正なタイミングで与えられるようになっている。この駆動信号は、I/Fコネクタ311からシリアル形式で出力され、ドライバ基板(ユニット)500−1上のI/Fコネクタ501を介してASIC502に入力される。このシリアル駆動信号は、ASIC502でシリアル/パラレル変換され、I/Fコネクタ500−11またはI/Fコネクタ500−12を介してステッピングモータ500−13またはステッピングモータ500−14を駆動する。
また、給紙動作における紙搬送のタイミングを検出するセンサ500−15での検知信号は、I/Fコネクタ500−12を介してASIC502に入力される。ASIC502では、センサ500−15からの検知信号をパラレル/シリアル変換し、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300に転送する。これにより、給紙動作における紙搬送のタイミングが中継ボード300に通知される。
ところで、例えばドライバ基板(ユニット)500−1に接続されたステッピングモータ500−13またはステッピングモータ500−14を他のモータ、例えばDCモータに変更した場合に、該モータの駆動の最適化といった微調整が必要になる。こうした微調整が、本実施の形態では、中継ボード300におけるCPU301で実行するプログラムを変更し、ドライバ基板(ユニット)500−1のハードウェアを変更するのみで可能である。例えば、中継ボード300のハードウェアやCPUボード100を変更する必要はない。給紙ユニットの構成が変更されてセンサが増加した場合なども同様である。
また、画像出力部1Pの構成変更に伴いドライバ基板(ユニット)の数が増加した場合でも、中継ボード300上のI/Fコネクタの数を増やし、CPU301におけるプログラムを変更するのみで対応できる。すなわち、画像出力部1P全体の制御を司るCPUボード(特定ユニット)100に対しては、ハードウェア、ソフトウェアともに変更が一切必要ないので、CPUボード(特定ユニット)100の汎用性を高めることが可能である。
なお、中継ボード300において、CPUボード100とドライバ基板(ユニット)500−1〜500−4との間の信号の接続関係を任意に設定できるようにしてもよい。こうした任意設定を可能にする中継ボード300Aを、図8を参照して説明する。
図8は、CPUボード100とドライバ基板(ユニット)500−1〜500−4との間の信号の接続関係を任意に設定できる中継ボード300Aの構成を示すブロック図である。図1および図5に示す構成と同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
中継ボード300Aには、CPU301A、ASIC302A、I/FコネクタJ301〜J304が設けられる。ASIC302Aには、CPU301Aからの指示に従った信号の接続やその変更を行う接続/変更ブロック302−1が設けられる。またASIC302Aには、CPUボード(特定ユニット)100から入力されたシリアル信号をパラレル変換し、またドライバ基板500−1から入力されたパラレル信号をシリアル信号に変換するP−S変換ブロック302−2が設けられる。P−S変換ブロック302−2にはまた、ドライバ基板500−1〜500−4から各ID番号が入力される。
ドライバ基板(ユニット)500−1を代表として説明すると、ドライバ基板500−1は、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300AのI/FコネクタJ301と接続される。
ドライバ基板500−1〜500−4の各ID信号は、中継ボード300AのI/FコネクタJ301、J302,J303,J304の各第1番ピンにそれぞれ送られるように構成される。そして各ID信号は、P−S変換ブロック302−2の各ID0端子に送信される。中継ボード300AのCPU301Aは、これらのP−S変換ブロック302−2のID0端子に送信されたID信号に基づき、I/FコネクタJ301、J302,J303,J304に接続されたドライバ基板を識別する。そしてCPU301Aは、該識別結果に基づき接続/変更ブロック302−1を制御して、接続/変更ブロック302−1に入力した各信号を、接続ドライバ基板に対応した出力先に出力するようにする。
なお例えばドライバ基板500−4のように、ドライバ基板500−4から出力されるI/F信号中にアナログ信号が含まれる場合には、CPU301Aが、接続/変更ブロック302−1を制御して、このアナログ信号をP−S変換ブロック302−2のアナログ端子AN0に送信するようにする。すなわち、CPU301Aは、ドライバ基板からのアナログ信号の送信の有無およびドライバ基板からのID番号に応じて、例えばアナログスイッチを用いて接続/変更ブロック302−1を制御する。これにより、デジタル信号とアナログ信号とが混在する場合でも、接続/変更ブロック302−1は、入出力信号をプログラマブルに接続/変更可能である。
次に、図1に示す高圧制御用整合ユニットである中継ボード400、及び該中継ボード400に接続される高圧電源機能ユニット(ドライバ基板)600−1〜600−4について説明する。
図9は、高圧制御用整合ユニットである中継ボード400の構成を示すブロック図である。
図9において、401は、CPUボード(特定ユニット)100との通信を行う通信制御ブロックである。402は、CPU等で構成される高圧動作制御ブロックであり、通信制御ブロック401を介してCPUボード(特定ユニット)100からの指令を受け取る。そして高圧動作制御ブロック402は、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400に接続される各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の動作をシーケンシャルに制御する。403は高圧安定化制御ブロックであり、高圧動作制御ブロック402からのシーケンシャルな指令に応じて、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の出力信号を安定化制御する。404a,404b,404c・・・は接続コネクタであり、それぞれが同じ形式で構成され、機能が同じコネクタである。接続コネクタ404a,404b,404c・・・には、異なる高圧電源機能ユニットが一対一で接続される。405、406は、接続コネクタ404a,404b,404c・・・にそれぞれ接続されるマルチプレクサ(MPX)であり、各接続コネクタに入力されたアナログ信号から所望の信号を選択して出力する。407,408は、マルチプレクサ405、406にそれぞれ接続されるA/D変換器であり、マルチプレクサ405、406からそれぞれ出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
こうした構成の高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400の動作を以下に説明する。
先ず、通信制御ブロック401が、画像出力部1P全体の制御を司るCPUボード(特定ユニット)100から、カラーモードや印刷倍率、印刷用紙サイズなどを含んだモード情報を受け取り、該モード情報を高圧動作制御ブロック402に伝達する。高圧動作制御ブロック402はモード情報を受け取り、かつプリント開始信号を受け取ると、高圧安定化制御ブロック403に対して逐次指令する。すなわち、高圧安定化制御ブロック403に指令を出すことで、受け取ったモード情報に基づいた設定値、タイミング、期間等によるモード制御を各高圧電源機能ユニットに行わせる。
一方、高圧安定化制御ブロック403は、マルチプレクサ405,406に対して選択すべき信号を切り替えさせる。そして、A/D変換器407、408を介して、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4から所望とするチャネルのアナログ電圧信号のレベルを表すデジタル値を取得する。高圧安定化制御ブロック403は、この電圧信号レベルを表すデジタル値を、上記モード情報に基づいた設定値と比較して、対応の高圧電源機能ユニットに対して出力制御用の駆動情報を送出する。
こうしたマルチプレクサの選択すべき信号の切り替えから、電圧信号レベルを表すデジタル値の取得、駆動情報の送出までの高圧安定化制御ブロック403による制御は、各高圧電源機能ユニットに対して所定間隔で繰り返される。これによって、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4から画像出力部1Pにそれぞれ出力される高圧信号は、所定の出力値に安定制御される。また、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4は、前述のCPUボード(特定ユニット)100からのモード情報に基づいて、所定の画像形成プロセスに従った出力動作で制御され、これによって、画像出力部1Pにおいて所望の画像形成が実行される。
次に、画像形成プロセスに用いられる各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4のうちの1つについて、図10を参照して説明する。
図10は、高圧電源機能ユニット600−1の構成を示すブロック図である。高圧電源機能ユニット600−2〜600−4も、基本的には高圧電源機能ユニット600−1と同じ構成であり、ここでは高圧電源機能ユニット600−1だけを説明する。
高圧電源機能ユニット600−1において601は、高圧制御用整合ユニット400に接続するための高圧ドライバ用コネクタである。602は駆動ブロックであり、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400から送られてくるPWM(Pulse Width Modulation)信号等の形態の駆動情報に基づいてスイッチング動作を行う。603はトランス等で構成される変圧ブロックであり、駆動ブロック602で発生された駆動信号(交流電圧)を増幅する。604は信号平滑ブロックであり、変圧ブロック603で増幅された駆動信号(交流電圧)を所定の極性に平滑し、得られた高圧直流を出力端607へ出力する。608は、出力端607から負荷に出力された高圧直流のリターン経路を構成する接地端である。
605は電圧検出ブロックであり、信号平滑ブロック604から出力端607へ出力された高圧直流の電圧値を検出し、高圧制御用整合ユニット400へ送る。606は電流検出ブロックであり、出力端607から負荷へ出力された高圧直流の電流値を検出し、高圧制御用整合ユニット400へ送る。
以上のように構成される高圧電源機能ユニット600−1の動作について、以下に説明する。
高圧制御用整合ユニット400から高圧ドライバ用コネクタ601を介してPWM信号等の形態の駆動情報が駆動ブロック602に送信されると、駆動ブロック602は、駆動情報に基づいたスイッチング動作を行い、所望の電力を得るための駆動信号を生成する。変圧ブロック603は、この駆動信号を受けて高圧の交流電圧を出力する。平滑ブロック604は、この高圧の交流電圧を予め定められた所定の極性に整流し、出力端607に高圧直流として出力する。
信号平滑ブロック604から出力端607へ出力された高圧直流の電圧値は、電圧検出ブロック605において、高圧制御用整合ユニット400内のA/D変換器407またはA/D変換器408でデジタル値に変換可能な電圧レベルとなるように分圧される。そして、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400に送られる。また、出力端607から負荷へ出力された高圧直流は、接地端608に流入し、電流検出ブロック606を通過して信号平滑ブロック604、更には変圧ブロック603に戻される。この時、電流検出ブロック606は、この負荷電流の電流値を検出し、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400に送信する。
かくして、高圧制御用整合ユニット400が、高圧電源機能ユニット600−1の出力電圧値および出力電流値を、それらの検出値に基づき所望の値に制御することができる。
なお、高圧制御用整合ユニット400が、マルチプレクサ405またはマルチプレクサ406を動作させることによって、複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の出力電圧値および電流値をそれぞれ時分割で制御することができる。
次に、図2に示す画像形成装置に複数の付属装置(デッキ)1001〜1003を装着した場合におけるこれらの複数の付属装置(デッキ)1001〜1003における制御形態の3つの例について、図11〜図13を参照して説明する。なお、複数の付属装置(デッキ)1001〜1003の各々における制御形態には基本的には差がないので、図11〜図13では、付属装置(デッキ)1001を代表に挙げて説明する。
図11は、付属装置(デッキ)1001における第1の制御形態を示すブロック図である。
付属装置(デッキ)1001は複数の給紙ユニット1001b、1001cを内蔵し、該給紙ユニット1001b、1001cはそれぞれ、1つのCPU、複数のドライバ基板、および各ドライバ基板に接続された負荷装置を有する。さらに、第1の制御形態における付属装置(デッキ)1001では、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線と複数の給紙ユニット1001b、1001cとの間に1つCPU/中継基板1001aが接続される。こうした構成により、CPUボード100は、複数の給紙ユニット1001b、1001c内の複数のCPUではなく、CPU/中継基板1001aの1つのCPUに対して交信を行えば良いので、CPUボード100側の負担が軽減される。なお、この第1の制御形態では、付属装置(デッキ)1001内に複数のCPUを設ける構成について限定するものであり、これらのCPU間の通信形態を限定するものではない。
図12は、付属装置(デッキ)1001における第2の制御形態を示すブロック図である。
第2の制御形態における付属装置(デッキ)1001は複数の給紙ユニットを内蔵し、1つの給紙ユニットは、CPU/中継基板1001dと、複数のドライバ基板および各ドライバ基板に接続された負荷装置からなるドライバ負荷部1001eとを有する。また、他の1つの給紙ユニットは、CPU/中継基板1001fと、複数のドライバ基板および各ドライバ基板に接続された負荷装置からなるドライバ負荷部1001gとを有する。
第2の制御形態における付属装置(デッキ)1001では、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線と、CPU/中継基板1001dおよびCPU/中継基板1001fとが直接接続される。こうした構成により、第2の制御形態では、付属装置(デッキ)1001内のCPU/中継基板1001dおよびCPU/中継基板1001fの各CPUが、画像出力部1PのCPUボード100と直接交信することが可能である。したがって、付属装置(デッキ)1001が画像出力部1PのCPUボード100と高速の交信を実現することができる。
図13は、付属装置(デッキ)1001における第3の制御形態を示すブロック図である。
第3の制御形態は、基本的に第2の制御形態と同じであるが、他の1つの給紙ユニットがCPU/中継基板1001hとドライバ負荷部1001iとを有し、CPU/中継基板1001hが、CPU/中継基板1001dと接続される。すなわち、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線にCPU/中継基板1001dだけが直接接続される。そして、CPU/中継基板1001dが、画像出力部1PのCPUボード100から送られた情報をCPU/中継基板1001hへ伝達する。なお、第1の制御形態のように、LANに接続されたCPUが他のCPUを支配する構成ではない。また第3の制御形態は、各CPU間での通信方式を限定するものではない。
上記第1乃至第3の制御形態のいずれか1つを固定的に本画像形成装置において実行するようにしても、また、任意の1つを選択して実行し、他のものに変更することも可能にしてもよい。
また、画像出力部1PのCPUボード100とLAN接続されるCPUまたは各給紙ユニット内のCPUが、各給紙ユニットで発生するエラーに対して、画像出力部1Pに通知するか、各給紙ユニット内で解決するかを判断しつつ、上記の第1乃至第3の制御形態のいずれかを適宜選択するように構成してもよい。
また、上記では付属装置(デッキ)1001が複数の給紙ユニットを内蔵するものとして説明したが、付属装置(デッキ)は、他の機能をもつ複数のユニットを内蔵するようにしてもよい。
なお、図1に示すレーザ・スキャナ・ボード700およびスキャナユニット900に対しても、上記と同様に、本発明を適用するが、それらの説明は省略する。またなお、コントローラ800については、本発明と直接の関係がないため、それらの説明を省略する。
以上説明したように、第1の実施の形態では、画像形成装置全体またはその大部分を総括して主要な制御を行うCPUボード100が、高圧制御用整合ユニット400と通信する。高圧制御用整合ユニット400には、複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4が接続可能である。そして高圧制御用整合ユニット400は、高圧動作制御ブロック402と高圧安定化制御ブロック403とを備える。高圧動作制御ブロック402は、高圧制御用整合ユニット400に接続されている高圧電源機能ユニットを、所定の画像形成シーケンスに従って整合を取って動作させる。高圧安定化制御ブロック403は、高圧動作制御ブロック402からの制御信号に従って、高圧制御用整合ユニット400に接続されている高圧電源機能ユニットの出力を所望の値に安定制御する。
これにより、メイン制御部であるCPUボード100が画像形成シーケンスに関わる高圧電源制御を行う必要がなく、CPUボード100から画像形成に関わる制御の負担を大幅に軽減することができる。
また、CPUボード100が高圧制御プログラムや高圧制御用の入出力部等を備える必要が無いため、CPUボード100の構成が簡単になり、複数機種へのCPUボード100の流用展開が容易になり、開発工数の大幅な軽減を可能にすることができる。
また、高圧制御用整合ユニット400には複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4が接続可能である。そのため、必要とする高圧電源の数が異なる様々な機種に対して、高圧制御用整合ユニット400の高圧動作制御ブロック402に装備すべき高圧動作制御プログラムを書き換えるだけで柔軟に対応可能である。したがって、高圧制御用整合ユニット400の流用展開が容易になり、これによっても、開発工数の大幅な軽減を可能にすることができる。
更に、高圧制御用整合ユニット400では高圧動作制御ブロック402と高圧安定化制御ブロック403とが分離して備えられているので、高圧安定化制御ブロック403による高圧安定化のためのフィードバック制御が確実に所定周期で行える。これにより、フィードバック周期の変動に伴う不安定出力の発生を防止することができる。
なお上述の説明では、複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4は各々、ある極性を有した直流高圧電源であるものとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、電圧振幅可変や電流実効値可変の交流高圧電源であってもよい。
また、複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の各々を、直流、交流等の形態に拘わりなく、統一のインターフェースで構成するようにしてもよい。これによって、高圧制御用整合ユニット400の汎用性を、より一層高めることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。
図14は、第2の実施の形態の画像形成装置における、メイン制御部であるCPUボード100と、該CPUボード100に接続される複数の高圧制御用整合ユニットとを示すブロック図である。こうしたCPUボード100と複数の高圧制御用整合ユニットとを含む第2の実施の形態における画像形成装置では、モノクロの画像形成プロセスが実行されるものとする。
第2の実施の形態では、高圧制御用整合ユニットである2つの中継ボード401,402が、CPUボード100のASIC104に接続される。そして、中継ボード(高圧制御用整合ユニット)401には、作像系の高圧電源機能ユニット(drv基板)651〜654が接続される。すなわち例えば、一次帯電用高圧、現像バイアス、ポスト帯電高圧、および転写高圧をそれぞれ供給する各高圧電源機能ユニットが接続される。一方、中継ボード(高圧制御用整合ユニット)402には高圧電源機能ユニット(drv基板)661〜662が接続される。すなわち例えば、二次転写高圧およびベルトクリーナバイアスをそれぞれ供給する各高圧電源機能ユニットが接続される。
また、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401,402がCPUボード100に接続されることによって、画像形成プロセスに対する各高圧制御用整合ユニットの動作はCPUボード100によって整合が保たれる。以下に動作を説明する。
メイン制御部であるCPUボード100は、プリント開始前に、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401,402に対してモード情報を送信し、該情報の伝達を確認する。続いて、オペレータ操作に従って、プリント開始の指令がCPUボード100より高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401,402に送られる。
プリント開始指令を受け取った高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401は、作像系の高圧電源機能ユニット(drv基板)651〜654に対して高圧電源制御を開始する。すなわち先ず、一次帯電用高圧を供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)651を起動して、高圧電源機能ユニット(drv基板)651に感光ドラムの表面を帯電させる。続いて、現像バイアスを供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)652、ポスト帯電高圧を供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)653、および転写高圧を供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)654を起動させる。これによって、レーザ照射による潜像の生成、トナー現像、トナー像除電、中間転写ベルトへのトナー像転写の順で画像形成プロセスが進められる。
高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401による高圧電源制御が開始された時点から所定時間の経過後に、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)402が、高圧電源機能ユニット(drv基板)661〜662を起動する。すなわち、二次転写高圧を供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)661、およびベルトクリーナバイアスを供給する高圧電源機能ユニット(drv基板)662に所定動作を開始させる。これによって、転写材へのトナー像の転写が行われ、同時に中間転写ベルトの残トナーの回収が行われる。
なお、転写材に形成されたトナー像は、定着ローラ対で加熱、加圧定着され、排紙され、一連のジョブが終了する。
以上の説明では、単一の感光ドラムに対し画像形成を行うモノクロ印刷の例を挙げて説明したが、次のように構成することで、マルチカラーやフルカラーなどの画像形成に対しても対応できる。すなわち、作像関係の高圧電源を制御する高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401、及び該高圧制御用整合ユニット401に接続される高圧電源機能ユニット(drv基板)651〜654からなる高圧機能ブロックを複数装備する。そして、各高圧機能ブロックが、複数の感光ドラムのうちの対応する感光ドラムに対して画像形成を行うように構成する。
以上のように、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401及び高圧電源機能ユニット(drv基板)651〜654からなる高圧機能ブロックを複数装備し、各高圧機能ブロックの動作の整合をCPUボード100で行うようにする。これにより、より多数の高圧電源機能ユニットを必要とする画像形成装置に対しても、高いユニット流用性を発揮することが可能となる。
また、画像形成装置のマルチカラー化やフルカラー化に際しては、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)401及び高圧電源機能ユニット(drv基板)651〜654からなる高圧機能ブロックを各基本色に対応して重複して備える。そして、各高圧機能ブロックの整合制御を、CPUボード100が行うことによって、各高圧機能ブロックにおけるハードウェア構成及び制御プログラムの流用性が向上し、大幅な開発効率の向上が図れる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第3の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。
図15は、第3の実施の形態の画像形成装置における、メイン制御部であるCPUボード100と、該CPUボード100に接続される複数の高圧制御用整合ユニットとを示すブロック図である。
第3の実施の形態では、高圧制御用整合ユニットである3つの中継ボード411,412,413が各々、他の中継ボードとの間で通信を行う機能を持ち、各中継ボードが該機能に基づき順次接続される。また、中継ボード411がCPUボード100に接続される。
高圧制御用整合ユニット(中継ボード)411には、高圧電源機能ユニット(drv基板)621〜624が接続され、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)411と高圧電源機能ユニット(drv基板)621〜624とによって第1の高圧機能ブロックを構成する。同様に、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)412には、高圧電源機能ユニット(drv基板)631〜634が接続され、これらのユニットによって第2の高圧機能ブロックを構成する。また、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)413には、高圧電源機能ユニット(drv基板)641〜642が接続され、これらのユニットによって第3の高圧機能ブロックを構成する。各高圧機能ブロックにおける高圧制御用整合ユニット同士が交信して制御の整合が取られる。
上記第1の高圧機能ブロックは、1つの感光ドラムに対する作像系の高圧電源部となり、これにより、該感光ドラムに対する一次帯電、現像、ポスト帯電、転写のプロセスを実現する。同様に、第2の高圧機能ブロックは、他の1つの感光ドラムに対する作像系の高圧電源部となる。更に、第3の高圧機能ブロックは、作像系以外の高圧電源部であり、例えば、二次転写高圧と、中間転写ベルトのクリーナバイアスとを供給する。
第3の実施の形態の特徴は、上記構成において、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)411〜413の各々が、相互間で通信を行うための相互通信部を有していることである。
なお、第3の実施の形態では、2つの感光ドラムが作像を行い、1つの転写材上に画像形成を行うようにしている。これに代わって、例えば、作像系の高圧電源部(高圧機能ブロック)と感光ドラムとを更に2組増設し、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像形成によるフルカラーの画像形成を行うようにしてもよい。
つぎに、第3の実施の形態に係る画像形成における動作を説明する。
先ず、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)413が、CPUボード100からモード情報を受け取り、該モード情報を高圧制御用整合ユニット(中継ボード)412に伝達する。これを受信した高圧制御用整合ユニット(中継ボード)412は、これを高圧制御用整合ユニット(中継ボード)413に伝達する。その後、オペレータ操作によってCPUボード100からプリントの開始が指示されると、該指示に伴う指令も、同様の経路を経て各高圧制御用整合ユニットに伝達される。
以上の信号の伝達を受けた各高圧制御用整合ユニットは、それぞれに接続された高圧電源機能ユニット(drv基板)に対し、モード情報に従った所定の制御動作を指令する。これによって、各高圧電源機能ユニット(drv基板)では、負荷に送るべき高圧信号の制御を実施する。
高圧制御用整合ユニット411〜413の相互間の連携動作は、前述の相互通信部を介して行われることになる。すなわち例えば、プリント開始の指示が伝えられると、第1の感光ドラムに対する作像プロセスが実行され、これに関係する高圧機能ブロック(例えば、前述の第1の高圧機能ブロック)が所定動作を開始する。この第1の感光ドラムに対する作像プロセスの開始後、所定の期間が経過すると、第2の感光ドラムに対する作像プロセスが実行される。この所定の期間の経過の計測は、例えば、第1の感光ドラムに対する画像書き出しタイミングに基づいて計測される。このため、第1の感光ドラムに対する画像書き出しタイミングは、高圧制御用整合ユニット411から高圧制御用整合ユニット412,413に伝えられる。
第2の感光ドラムに対する作像プロセスが実行され、第2の感光ドラムに対する画像形成が完了すると、第3の実施の形態では、転写材へのトナー像の転写が行われる。これは、第2の感光ドラムに対する作像プロセスの開始タイミングから所定の期間が経過すると実施される。この所定の期間の経過の計測は、例えば、第1の感光ドラムに対する画像書き出しタイミングから、または、第2の感光ドラムに対する画像書き出しタイミングから行われる。
また、画像形成中に異常が発生した場合には、画像形成の中止制御が行われる。すなわち、各高圧制御用整合ユニットが、対応の高圧機能ブロックで発生した異常を独自に検出し、前述の相互通信部を介して各高圧制御用整合ユニット及びCPUボード100に異常発生を伝達する。これを受けた各高圧制御用整合ユニットは、所定の中止制御を実施する。
以上説明したように、第3の実施の形態では、各高圧制御用整合ユニットに相互間を接続する相互通信部を設けた。これにより、CPUボード100における通信負荷が軽減され、CPUボード100に備えるべき制御プログラム及びハードウェアが簡素化される。かくして、CPUボード100の様々な機種への流用性を向上することが可能になり、装置開発の効率が向上し、開発コストの大幅な削減が可能になる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第4の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。
第4の実施の形態では、高圧制御用整合ユニット400に複数の高圧電源機能ユニット611〜614(図示せず)が接続される。
図16は、第4の実施の形態の画像形成装置における高圧電源機能ユニット611の構成を示すブロック図である。高圧電源機能ユニット612〜614も、基本的には高圧電源機能ユニット611と同じ構成であり、ここでは高圧電源機能ユニット611だけを説明する。なお、高圧電源機能ユニット611の構成は、基本的に、図10に示す第1の実施の形態における高圧電源機能ユニット600−1の構成と同じであるので、同一部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略し、異なる部分だけを説明する。
第4の実施の形態では、第1の実施の形態における高圧電源機能ユニット600−1に比べ、安全装置を追加するようにしている。
図16において609は、電流検出ブロック606に接続された過電流検出ブロックであり、電流検出ブロック606で検出された電流量を閾値としての所定値と比較し、該所定値を越えた過電流を検出する。610は、過電流検出ブロック609に接続された信号生成ブロックであり、過電流検出ブロック609から過電流検出信号を受けて、異常検出信号および駆動停止信号を生成する。すなわち、信号生成ブロック610は、受け取った過電流検出信号に基づき、異常検出信号および駆動停止信号を生成する。そして、異常検出信号を、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400へ出力すると共に、駆動停止信号を駆動ブロック602に出力する。以下に動作を説明する。
画像形成装置内に異常が発生し、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400から異常な信号が送られたり、高圧電源機能ユニット611が過負荷状態に陥ったりすると、出力端607を通過する負荷電流が増大する可能性がある。そうした場合、電流検出ブロック606で検出される電流量が所定値(閾値)を越え、過電流検出ブロック609が過電流検出信号を信号生成ブロック610へ出力する。過電流検出信号を受けた信号生成ブロック610は、異常検知信号を発生するとともに、これをラッチし、ラッチした異常検知信号を、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400に出力する。この異常検知信号は、信号線の断線や、フレーム短絡を生じる線噛みショートを想定して、安全サイドとなる低レベル信号(L信号)とすることが望ましい。例えば、高レベルの過電流検出信号を反転し、該反転状態をラッチして異常検知信号とする。
一方、駆動停止信号が、信号生成ブロック610から駆動ブロック602に出力され、駆動停止信号を受けた駆動ブロック602は、変圧ブロック603の駆動を停止する。この結果、出力端607から出力される高圧直流のレベルが低下する。
なお、駆動停止信号は、異常検知信号とは別に発生される信号であっても、また異常検知信号と同じ信号であってもよい。
信号生成ブロック610から出力された異常検知信号を受けた高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400は異常発生処理を実施する。この異常発生処理は、基本的に、不具合(例えば、転写材のジャムなど)を発生させることなく、進行中の画像形成シーケンスを安全に中断停止させる処理である。
この異常発生処理が完了すると、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400は、高圧電源機能ブロック611に対して、異常検出信号のラッチを解除するように解除信号を送出する。信号生成ブロック610は、この解除信号を受けて、異常検出信号のラッチを解除し、高圧電源機能ブロック611は、高圧制御用整合ユニット400からの信号に応じた通常動作を開始できる状態に復帰する。
なお、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400が、上述の異常発生処理の実行回数を計測し、該計測された回数が所定期間内に所定数を超えた場合に、CPUボード100に異常を通知し、オペレータに対策をとるように促すようにしてもよい。
また、上述の異常発生処理では、過電流検出ブロック609が過電流を検出すると、信号生成ブロック610がラッチされた異常検出信号を出力し、これによって、高圧駆動が停止されるようになっている。これに代わって、進行中の画像形成シーケンスを停止せず、高圧電源出力のリトライを繰り返し、このリトライ回数が所定期間内に所定数に達した場合に、高圧駆動を停止するとともに、オペレータへの通知処理を行うようにしてもよい。
以上説明したように、第4の実施の形態では、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400に接続される高圧電源機能ブロック611に、過電流検出ブロック609と信号生成ブロック610とを備える。そして、信号生成ブロック610から出力される駆動停止信号によって、駆動ブロック602の動作を停止させるようにする。これにより、異常時の出力停止を、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400を介することなく、高圧電源機能ブロック611だけで行うことが可能になる。かくして、画像形成装置内において、より安全性の高い高圧電源装置を提供できる。
また、第4の実施の形態の構成は、第1〜3の実施の形態の各構成に準じて実現できるので、各実施の形態にて得られる作用効果を第4の実施の形態でも得ることができる。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
第5の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第5の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。第5の実施の形態では、高圧制御用整合ユニットである中継ボードの構成が、第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と一部異なる。
図17は、第5の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420の構成を示すブロック図である。図中、第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第5の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420では、新たにセンサ接続コネクタ409a〜409d、マルチプレクサ410、A/D変換器411が設けられる。センサ接続コネクタ409a〜409dには各種センサがそれぞれ接続され、該センサ接続コネクタ409a〜409dにそれぞれ入力されたセンサ検出信号のうち、所望のセンサ検出信号をマルチプレクサ410が選択する。A/D変換器411は、高圧動作制御ブロック402内に設けられ、マルチプレクサ410によって選択され入力されたセンサ検出信号をA/D変換する。
以上の構成において、センサ接続コネクタ409a〜409dの1つに、例えば、感光ドラムの表面電位を測定する表面電位センサが接続された場合について説明する。
先ず、オペレータ操作によってプリントの開始が指示されると、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420は、一次帯電高圧を所定の大きさで出力し、感光ドラム表面を帯電させる。前述した表面電位センサは、帯電した感光ドラム表面の帯電電位を検出し、アナログの検出信号を高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420に送る。高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420では、高圧動作制御ブロック402がマルチプレクサ410を動作させて、その結果、表面電位センサからの検出信号が選択され、A/D変換器411に入力される。A/D変換器411は、入力された表面電位センサからの検出信号をA/D変換し、これを高圧動作制御ブロック402に送る。高圧動作制御ブロック402では、これを、感光ドラム表面の帯電電位のデジタルデータとして、画像形成プロセスにおける高圧出力信号の信号レベルの設定などに用いる。これによって、画像濃度の安定化や階調性の確保が実現される。
なお、感光ドラム毎に1つ必要となる表面電位センサや、トナー色毎に1つ必要となるトナー濃度センサなどを、作像系をまとめた高圧制御用整合ユニットに取り付ける。一方、温度センサや湿度センサなどのような、画像形成装置全体で各1つ必要となるセンサを、作像系以外をまとめた高圧制御用整合ユニットに取り付ける。このように構成すると、高圧制御用整合ユニットの利便性を向上することができる。
また、上述の第5の実施の形態では、各センサからの検出信号をマルチプレクサ410で切り替える構成となっている。しかし、接続が想定されるセンサの数が少ない場合には、マルチプレクサ410を用いず、センサ数に合わせてA/D変換器を設けるようにしてもよい。
以上説明したように第5の実施の形態では、高圧電源部を構成する高圧制御用整合ユニット(中継ボード)420と、複数の高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1〜600−4とを設ける。この高圧制御用整合ユニット420には、画像形成プロセスに用いられる各種センサを接続することができるようにする。そして、高圧制御用整合ユニット420内の高圧動作制御ブロック402が、各種センサからの検出信号を各種高圧出力信号の設定に直接利用する。これにより、各種センサからの検出信号の受信に関わるハードウェア構成や受信処理が簡略化され、高圧制御用整合ユニットの流用性を向上させることができる。また、第5の実施の形態における構成を、第1〜3の実施の形態の各構成に適用すると、第1〜3の実施の形態でそれぞれ得られる作用効果を一層高めることができる。
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
第6の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第6の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。第6の実施の形態では、高圧制御用整合ユニットである中継ボードの構成が、第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と一部異なる。
図18は、第6の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430の構成、並びに該高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430に接続されるCPUボード100および高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1を示すブロック図である。なお、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430は、基本的に図9に示す第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と同じ構成であるので、同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第6の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430では、第1の実施の形態における高圧電源機能ユニットの動作をシーケンシャルに制御するための高圧動作制御ブロック402が存在しない。そして、第1の実施の形態における高圧動作制御ブロック402のシーケンシャル制御機能は、CPUボード100内のCPU101が持つようになっている。すなわち、上述のシーケンシャル制御機能に基づく動作指令は、CPU101よりシリアル通信により高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430内の通信制御ブロック401に送られ、高圧安定化制御ブロック403に伝えられる。またこの場合、表面電位センサ等のセンサ類からの検出信号は、CPU101に送信され、CPU101で演算処理される。
高圧安定化制御ブロック403は、CPU101から送られた上記の動作指令に従って、高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1に送るべき駆動信号を生成する。この駆動信号の生成には、高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1内の出力検出ブロック(電圧検出ブロック605、電流検出ブロック606)から送られた検出結果が使用される。すなわち、上記の動作指令で示される制御目標値と該検出結果との差分に基づき、該差分が減少するような駆動信号が生成される。この生成された駆動信号は、接続コネクタ404、高圧制御信号線1800、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1の駆動ブロックへ送られる。
ところで、上記の出力検出ブロックから高圧安定化制御ブロック403へ送られる検出結果としては、検出値を電圧値で表すようなアナログ信号か、該アナログ信号をデジタル変換したデジタル値かが想定される。もし、検出結果がアナログ信号である場合は、出力検出ブロック内に、検出信号をバッファリングするためのバッファを設けることが望ましい。すなわち、バッファを設けることで、高圧制御信号線1800の長さに応じて変化するインピーダンスがアナログ信号に与える影響を無視することができる。これにより、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430及び高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1の画像形成装置内での配置関係を自由に設定できる。
以上説明したように、第6の実施の形態では、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430が、高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1から送られた出力状態の検出結果を受けて駆動信号を生成する。また、CPUボード100、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)430、高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1の相互間を物理的信号接続手段(コネクタ)で接続したり、切断したりすることを可能に構成する。これにより、制御部であるCPUボード100と、駆動部である高圧電源機能ユニット(drv基板)600−1とを切り離して配置でき、よりスペース効率を高めたユニット配置が可能になる。また、高圧制御部と高圧駆動部とが切り離し可能であるので、画像形成装置の種類に応じて所望の高圧信号の仕様が変わった場合においても、制御部はそのままにして駆動部の能力を変えることで対応が可能である。かくして、装置開発の効率を向上し、開発コストを大幅に削減することが可能となる。
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。
第7の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第7の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。第7の実施の形態では、高圧制御用整合ユニットである中継ボードの構成が、第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と一部異なる。
図19は、第7の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)440の構成を示すブロック図である。なお、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)440は、基本的に図9に示す第1の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400と同じ構成であるので、同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第7の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)440では、第1の実施の形態における高圧電源機能ユニットの動作をシーケンシャルに制御するための高圧動作制御ブロック402が存在しない。
図19において、接続コネクタ404a、404b、404c・・・には、高圧制御信号線1801、1802、1803・・・をそれぞれ介して、高圧電源機能ユニット600−1、600−2、600−3・・・(不図示)がそれぞれ接続される。
つぎに、接続コネクタ404a、404b、404c・・・に入出力される信号についいて、接続コネクタ404aを例に挙げて説明する。
図20は、接続コネクタ404aに入出力されるパラレル信号の構成を示す図である。
図中DRVは、高圧電源機能ユニットへ出力される駆動信号である。I−DTCTは、電流検出結果を表す状態検出信号、V−DTCTは、電圧検出結果を表す状態検出信号、ERRは異常検知信号であり、この3つの信号は、高圧電源機能ユニットから入力される。
図19に戻って、状態検出信号I−DTCT、V−DTCTは、他の各接続コネクタ404b、404c・・・における状態検出信号とともに、マルチプレクサ405に入力される。そして、マルチプレクサ405が、高圧安定化制御ブロック403からの制御信号に応じて、順次チャネル切り替えを行い、選択した状態検出信号をA/D変換器407に送る。
A/D変換器407でA/D変換された状態検出信号は、高圧安定化制御ブロック403において、駆動信号の演算ブロック(不図示)によって、設定されている所望出力値と比較演算され、駆動信号のパルス幅が決定される。各接続コネクタにはカウンタ(不図示)が設けられており、この決定されたパルス幅の値が、接続コネクタ404aに対応するカウンタにセットされる。そして、このカウンタにセットされたカウンタ値に応じたPWMパルス幅を持った駆動信号が、接続コネクタ404aから高圧電源機能ユニットへ駆動信号DRVとして出力される。
以上の駆動信号のパルス幅の演算およびカウンタのセットの動作は、マルチプレクサ405のチャネル切り替え(接続コネクタ404b、404c・・・の選択切り替え)に合わせて、その都度行われる。また、マルチプレクサ405のチャネル切り替えは、予め定められたチャネルのすべてを対象に所定の時間間隔で実行するべく、高圧安定化制御ブロック403が制御する。これによって、PWM信号のパルス幅の変更が所定周期ごとに定期的に行われることとなり、この結果、安定した高圧出力制御が可能となる。
なお、駆動信号DRVの決定には、電流検出信号I−DTCTと電圧検出信号V−DTCTとのうち一方が用いられる。どちらを使用するかについては、高圧電源機能ユニットを定電流動作させるか、定電圧動作させるかによって決定される。また、CPUボード100から高圧安定化制御ブロック403に対して送られる指令に応じて決定される。
図21は、マルチプレクサ405のチャネル切り替えごとに高圧安定化制御ブロック403で実行される処理を示すタイミングチャートである。
図21(A)は処理内容を示し、「MPX」では、マルチプレクサ405によるチャネル切り替えと、切り替え後の安定化のための待機とが行われる。「A/D」では、切り替えられた新しいチャネルでの状態検出信号に対するA/D変換が行われる。「演算」では、PWM信号のパルス幅の演算と、カウンタへのセットとが行われる。「待機」では、各チャネルに対応したパルス幅カウンタに対して、カウント途中でカウンタ値をセットすることのないように時間調整が行われる。
こうした一連の処理が、チャネルごとに行われる。チャネルの数は、接続コネクタ404b、404c・・・に接続された高圧電源機能ユニットの数に相当する。上記の一連の処理がチャネルごとに繰り返し行われることによって、カウンタの周期的なセットを可能にしている。
なお、図21(B)はチャネルを、図21(C)は接続コネクタを示す。図中では、接続コネクタ404b、404c・・・に対して、チャネルCH1、CH3、CH4・・・が対応しているが、これは下記の事情による。
すなわち、例えば、奇数チャネルでは電流検出信号I−DTCTに基づく駆動信号の決定を行い、偶数チャネルでは電圧検出信号V−DTCTに基づく駆動信号の決定を行うものと設定しているためである。図21に示す例では、接続コネクタ404a、404bに接続される高圧電源機能ユニットが定電流動作を行い、この場合、高圧安定化制御ブロック403が、電流検出信号I−DTCTに基づく駆動信号の決定を行う。また、接続コネクタ404cに接続される高圧電源機能ユニットが定電圧動作を行い、この場合、高圧安定化制御ブロック403が、電圧検出信号V−DTCTに基づく駆動信号の決定を行う。
以上説明したように、第7の実施の形態では、高圧制御用整合ユニット440に複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4を接続コネクタ404a,404b、404c・・・を介してそれぞれ接続可能に構成する。そして、高圧安定化制御ブロック403が、高圧電源機能ユニット600−1〜600−4から時分割で入力する各状態検出信号を用いてPWM信号のパルス幅を決定し、各接続コネクタに対応したパルス幅カウンタにセットする。こうした一連の制御を高圧安定化制御ブロック403が全ての接続コネクタに対応して時分割で繰り返し行う。
これにより、高圧電源機能ユニットの出力の状態に応じてPWM信号の定期的なパルス幅変更が可能となり、高圧電源機能ユニットに対する安定した高圧出力制御が可能となる。
また、高圧制御用整合ユニットと複数の高圧電源機能ユニットとの接続を、物理的な接続コネクタによって行う。これにより、制御部(CPUボード100)と駆動部(高圧電源機能ユニット)とを物理的に分割できる。したがって、画像形成装置の種類に応じて所望の高圧信号の仕様が変わった場合においても、制御部はそのままにして駆動部の能力を変えることで対応が可能である。かくして、装置開発の効率を向上し、開発コストを大幅に削減することが可能となる。
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。
第8の実施の形態の構成は、基本的に第1の実施の形態の構成と同じであるので、第8の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の構成と同一部分には同一の参照符号を付して、第1の実施の形態の説明を流用し、異なる部分だけを説明する。
複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4内には高圧駆動回路がそれぞれ設けられるが、その構成は、出力電圧の大きさや、形態(直流、交流)などの違いに応じて異なった構成となる。第8の実施の形態では、高圧電源機能ユニット内に設けられる高圧駆動回路の各種構成と、これらの各種の高圧駆動回路の動作を制御するための各駆動信号について説明する。
図22は、第8の実施の形態において高圧電源機能ユニット内に設けられる高圧駆動回路の第1の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。
この高圧駆動回路の第1の構成は、高圧電源機能ユニットが比較的高圧の直流電圧を出力することを求められている場合に該高圧電源機能ユニットに採用される駆動回路の構成である。この構成では、スイッチング素子である電界効果トランジスタFET1のドレイン−ソース間にコンデンサC1を接続し、トランジスタFET1のドレイン端子をトランスT1の駆動巻線(一次側巻線)に接続する。これによって、トランジスタFET1がオフしている期間(トランジスタFET1のゲート−ソース間電圧Vgsが低レベルのとき)には、トランスT1の駆動巻線のインダクタンスとコンデンサC1の容量とで共振回路が形成される。この共振回路で発生された高振幅の共振電圧がトランスT1の駆動巻線に入力されて、トランスT1の出力巻線(二次側巻線)に発生する交流電圧の振幅を効率的に高めることができる。この交流電圧は、その後に整流平滑されて直流出力となる。
こうした第1の構成の高圧駆動回路に入力されるべき駆動信号の波形について、以下に説明する。
図22(B)に示すように、トランジスタFET1がオフしている期間Toffにおいて共振によって発生する電圧は、トランジスタFET1のドレイン−ソース間電圧Vdsとなる。この共振電圧Vdsの波形の周期は、トランスT1の駆動巻線のインダクタンスとコンデンサC1の容量とによって決まり、トランジスタFET1の駆動条件によらず、ほぼ一定である。
一方、共振電圧Vdsに共振電圧が発生している間にトランジスタFET1をオンさせてしまうと、該トランジスタFET1での電力損失が過大となり、場合によってはトランジスタFET1の破損を招く虞がある。そのため、トランジスタFET1に入力される駆動信号に相当するゲート−ソース間電圧Vgsは、ドレイン−ソース間電圧Vdsに少なくとも共振波形が発生している期間、低レベルである必要がある。
したがって、高圧電源機能ユニットの出力電圧を制御するための駆動信号としては、ドレイン−ソース間電圧Vdsに少なくとも共振波形が発生している期間を低レベル期間Toff(一定値)に設定し、オン期間Pwを調整するようにしたPWM信号を使う。このPWM信号は、低レベル期間Toffが固定され、高レベル期間Pwが変動し、したがって周波数が変動するパルス信号である。
図23は、第8の実施の形態において高圧電源機能ユニット内に設けられる高圧駆動回路の第2の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。
この高圧駆動回路の第2の構成は、高圧電源機能ユニットが比較的低圧の直流電圧を出力することを求められている場合に該高圧電源機能ユニットに採用される駆動回路の構成である。
第2の構成では、第1の構成のような共振コンデンサC1を備えず、スイッチング素子FET2のドレイン端子がトランスT2の駆動巻線に接続される。共振コンデンサC1を備えないので、スイッチング素子FET2に生じるドレイン−ソース間電圧Vgsは高い電圧とはならない。
したがって、第2の構成の高圧駆動回路に入力される駆動信号としては、図23(B)に示すように、周波数fまたは周期T(=1/f)を一定として、スイッチング素子FET2のオン期間Pwを可変とするPWM信号を使う。この周波数固定のPWM信号は、比較的容易に生成できる。
以上説明したように、高圧電源機能ユニットの高圧駆動回路の構成に応じて、高圧制御用整合ユニットから高圧電源機能ユニットへ送信すべき駆動信号の形態(パルス幅可変方式)を切り替える必要がある。本実施の形態では、高圧駆動回路が比較的高圧の直流電圧を出力する場合には、一定の期間に亘って低レベルとなり、高レベル期間を可変とするPWM信号を高圧駆動回路に入力する。一方、高圧駆動回路が比較的低圧の直流電圧を出力する場合には、周波数が一定で高レベル期間を可変とするPWM信号を高圧駆動回路に入力する。こうしたPWM信号を高圧電源機能ユニットに出力するように高圧制御用整合ユニットを構成することによって、高圧制御用整合ユニットを各種の高圧電源機能ユニットに共通して接続して使用するができるようになる。また、こうした構成を第1〜7の実施の形態の各々に適用することにより、第1〜7の実施の形態の各々で得られる作用効果をより広範囲の条件に対して発揮させることが可能となる。
図24は、図22に示す第1の構成の高圧駆動回路において、低レベル期間Toffが固定され、高レベル期間Pwが変動する駆動信号(PWM信号)を生成する方法を示す図である。
先ず、図24(B)に示すように、カウンタCNT1とカウンタCNT2とを用意し、カウンタCNT1には、一定値であるオフ期間Toffをセットし、カウンタCNT2には、可変となるオン期間(パルス幅)Pwにオフ期間Toffを加算した値をセットする。これにより、カウンタCNT1,CNT2のカウント値に基づき、オフ期間Toffを固定したオン期間Pw可変のPWM信号が得られる。なお実際には、このPWM信号を反転して、スイッチング素子FET1のゲート端子に入力するようにする。
図25は、図23に示す第2の構成の高圧駆動回路において、周波数fまたは周期T(=1/f)を一定とし、高レベル期間Pwが変動する駆動信号(PWM信号)を生成する方法を示す図である。
図25(B)に示すように、カウンタCNT1とカウンタCNT2とを用意し、カウンタCNT1に固定値の周期Tをセットし、カウンタCNT2に、可変となるオン期間(パルス幅)Pwをセットする。これにより、カウンタCNT1,CNT2のカウント値に基づき、周波数fまたは周期Tを固定したオン期間Pw可変のPWM信号が得られる。
以上説明したように、第8の実施の形態では、高圧電源機能ユニットに設けられた高圧駆動回路に応じて、高圧電源制御用整合ユニットから高圧電源機能ユニットへ出力する駆動信号の形態を変える。これによって、高圧電源制御用整合ユニットのハードウェア構成を同一にしたまま、該高圧電源制御用整合ユニットが、より多くの高圧電源機能ユニットを駆動制御することが可能になる。
なお、以上の説明では、高圧電源機能ユニットに第1および第2の構成の直流高圧駆動回路を設けた場合を例に挙げたが、高圧電源機能ユニットに設けられる高圧駆動回路は、こればかりではない。例えば、2つの駆動素子を使用するプッシュプル駆動回路、4つのスイッチング素子を使用するフルブリッジ駆動回路、ハーフブリッジ駆動回路等が存在し、これらにも第8の実施の形態における発明を適用できる。
また、高圧電源機能ユニットは、該高圧電源機能ユニットに接続される負荷の形態や該負荷に要求される高圧信号の条件によって、該高圧電源機能ユニット内の高圧駆動回路の構成は変化する。例えば、高圧駆動回路として、プラス信号の直流高圧駆動回路、マイナス信号の直流高圧駆動回路、正弦波の交流高圧駆動回路、矩形波の交流高圧駆動回路、特殊波形の交流高圧駆動回路等もあり得る。これらにも第8の実施の形態における発明を適用できる。
図26は、2つの駆動素子を使用するプッシュプル駆動の正弦波の交流高圧駆動回路の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。
この高圧駆動回路では、2つのスイッチング素子FET3、FET4を使用してプッシュプル駆動回路が構成され、これによってトランスT3を駆動する。スイッチング素子FET3、FET4にそれぞれ入力される駆動信号PWM3,PWM4のパルス幅を制御することによって、高圧駆動回路の出力端に発生する交流高圧信号Voutの振幅を調整する。なお、駆動信号PWM3,PWM4は、半周期ずれた同一のPWM信号である。該駆動信号により、高圧駆動回路の出力端には通常であれば、前記2つのPWM信号のパルスごとに、交互に反転するパルス信号が出力されるが、コンデンサC2によって波形がなまり、結果として、図26(B)に示すような正弦波状の交流波形が出力される。ここで、各PWM信号のパルス幅Pwを変更すると、パルス幅が狭い時には波形なまりの影響で振幅が小さくなり、パルス幅が広がるに従って振幅が大きくなる。かくして、各PWM信号のパルス幅Pwによって出力交流電圧の振幅を制御することができる。
図27は、矩形波の交流高圧駆動回路の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。
この高圧駆動回路では、スイッチング素子FET5を駆動信号(パルス信号)Vgsでスイッチング動作させると、トランスT4の駆動巻線(一次側巻線)に交流信号が入力される。トランスT4はこの交流信号を増幅して出力巻線(二次側巻線)に発生させるため、駆動信号Vgsと出力信号Voutとは、図27(B)に示すように、同じ矩形波形状の交流信号となる。
かくして、こうした構成の高圧駆動回路では、入力する駆動信号(パルス信号)Vgsの矩形波形状に応じて、周波数やデューティを様々に調整可能な交流高圧信号を出力することができる。
以上説明したように、高圧電源機能ユニットに内蔵される高圧駆動回路は様々な構成があり得るが、第8の実施の形態における高圧制御用整合ユニットは、想定される各高圧駆動回路に合わせて(整合して)駆動信号を生成する。これにより、汎用性の高いCPUボード(制御装置)が高圧制御用整合ユニットを制御することが可能になり、また、該高圧制御用整合ユニットが多く種類の高圧電源機能ユニットを制御することが可能になる。かくして、共通性の拡大による開発費の低減、開発期間の短縮を実現することができる。
なお、高圧制御用整合ユニットが、高圧電源機能ユニットに応じて、該高圧電源機能ユニットに出力すべき駆動信号を変えるには、つぎのような方法がある。すなわち例えば、CPUボード100内に高圧電源機能ユニットの種類情報を予め登録しておく方法や、高圧制御用整合ユニット400内にDIPスイッチ等を使って高圧電源機能ユニットの種類情報を設定しておく方法がある。更には、高圧電源機能ユニットからの送信情報に高圧駆動方式の判別信号を含ませる方法などがある。
〔他の実施の形態〕
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
画像出力部に設けられた制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部断面図である。 画像読取部の概略構成を示す断面図である。 ADFが装着された画像読取部の概略構成を示す断面図である。 中継ボードおよびドライバ基板(ドライバユニット)を示すブロック図である。 中継ボードとドライバ基板(ユニット)との間で送受信されるシリアルI/F信号の形態を示す図である。 ドライバ基板(ユニット)における信号形態の変換の様子を示す図である。 CPUボードとドライバ基板(ユニット)との間の信号の接続関係を任意に設定できる中継ボードの構成を示すブロック図である。 高圧制御用整合ユニットである中継ボードの構成を示すブロック図である。 高圧電源機能ユニットの構成を示すブロック図である。 付属装置(デッキ)における第1の制御形態を示すブロック図である。 付属装置(デッキ)における第2の制御形態を示すブロック図である。 付属装置(デッキ)における第3の制御形態を示すブロック図である。 第2の実施の形態の画像形成装置における、メイン制御部であるCPUボードと、該CPUボードに接続される複数の高圧制御用整合ユニットとを示すブロック図である。 第3の実施の形態の画像形成装置における、メイン制御部であるCPUボードと、該CPUボードに接続される複数の高圧制御用整合ユニットとを示すブロック図である。 第4の実施の形態の画像形成装置における高圧電源機能ユニットの構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)の構成を示すブロック図である。 第6の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)の構成、並びに該高圧制御用整合ユニット(中継ボード)に接続されるCPUボードおよび高圧電源機能ユニット(drv基板)を示すブロック図である。 第7の実施の形態における高圧制御用整合ユニット(中継ボード)の構成を示すブロック図である。 接続コネクタに入出力されるパラレル信号の構成を示す図である。 マルチプレクサのチャネル切り替えごとに高圧安定化制御ブロックで実行される処理を示すタイミングチャートである。 第8の実施の形態において高圧電源機能ユニット内に設けられる高圧駆動回路の第1の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。 第8の実施の形態において高圧電源機能ユニット内に設けられる高圧駆動回路の第2の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。 図22に示す第1の構成の高圧駆動回路において、低レベル期間Toffが固定され、高レベル期間Pwが変動する駆動信号(PWM信号)を生成する方法を示す図である。 図23に示す第2の構成の高圧駆動回路において、周波数fまたは周期T(=1/f)を一定とし、高レベル期間Pwが変動する駆動信号(PWM信号)を生成する方法を示す図である。 2つの駆動素子を使用するプッシュプル駆動の正弦波の交流高圧駆動回路の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。 矩形波の交流高圧駆動回路の構成(A)と、該高圧駆動回路に入力される駆動信号の波形(B)とを示す図である。
符号の説明
100 CPUボード(特定ユニット)
400 高圧制御用整合ユニット(中継ボード、制御部、整合ユニット)
402 高圧動作制御ブロック(出力状態設定手段)
403 高圧安定化制御ブロック(出力安定化制御手段)
600−1〜600−4 高圧電源機能ユニット(drv基板、出力発生部、機能ユニット)
601 高圧ドライバ用コネクタ
602 駆動ブロック
603 変圧ブロック
604 信号平滑ブロック
605 電圧検出ブロック
606 電流検出ブロック
607 出力端
608 接地端

Claims (22)

  1. 出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置において、
    前記出力発生部に設けられ、前記制御部から送信された駆動信号を受信する第1の受信手段と、
    前記出力発生部に設けられ、前記第1の受信手段によって受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する出力手段と、
    前記出力発生部に設けられ、前記出力手段によって発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する第1の送信手段と、
    前記制御部に設けられ、前記第1の送信手段によって送信された検出状態を受信する第2の受信手段と、
    前記制御部に設けられ、前記第2の受信手段によって受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する第2の送信手段と、
    前記出力発生部と前記制御部とを物理的に接続したり、該接続を切断したりするための接続手段と
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記出力発生部の構成をそれぞれ備えた複数の出力発生部が前記制御部に接続され、
    前記制御部に設けられ、前記第2の受信手段および前記第2の送信手段を、前記複数の出力発生部の各々に対して順に時分割で対応させて動作させる切替手段を、更に有することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記第2の送信手段は、前記第2の受信手段によって受信された検出状態に基づき、対応の出力発生部の出力発生方式に応じた前記駆動信号を生成し、前記対応の出力発生部に送信することを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記第2の送信手段が生成する駆動信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源装置。
  5. 前記PWM信号は、周波数が固定されたPWM信号であることを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 前記PWM信号は、前記所定の出力が発生されない期間に対応するパルス幅が固定されたPWM信号であることを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  7. 自装置の全体を制御する特定ユニットと、
    前記自装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、
    前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記自装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットと、
    電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットに設けられ、該機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定する出力状態設定手段と、
    前記電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットに設けられ、前記出力状態設定手段による設定に応じて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御する出力安定化制御手段と
    を有することを特徴とする多数ユニット構成装置。
  8. 前記電源供給機能を実現する機能ユニットに設けられ、該機能ユニットが発生する出力の状態を検出する状態検出手段を更に有し、
    前記出力安定化制御手段は、前記状態検出手段によって検出された出力状態に基づいて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御することを特徴とする請求項7記載の多数ユニット構成装置。
  9. 前記多数ユニット構成装置が画像形成装置であり、
    整合ユニットと該整合ユニットに接続された複数の機能ユニットとの組合せを複数有し、
    前記特定ユニットが、複数の整合ユニットにそれぞれ接続された各機能ユニットの動作が、前記画像形成装置の全体動作と整合するように前記複数の整合ユニット間の動作整合を取るとともに、少なくとも単色の画像形成プロセスに従う高電圧出力動作を前記複数の整合ユニットに行わせることを特徴とする請求項7または請求項8記載の多数ユニット構成装置。
  10. 前記特定ユニットが、マルチカラーまたはフルカラーの画像形成プロセスに従う高電圧出力動作を前記複数の整合ユニットに行わせることを特徴とする請求項9記載の多数ユニット構成装置。
  11. 前記電源供給機能を実現する機能ユニットに設けられ、該機能ユニットが発生する出力の異常を検出する異常検出手段と、
    前記電源供給機能を実現する機能ユニットに設けられ、前記異常検出手段によって異常を検出されたとき、該機能ユニットの発生する出力を低下させ、または該出力の発生を停止させる低下停止手段と
    を更に有することを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の多数ユニット構成装置。
  12. 前記電源供給機能を実現する機能ユニットに設けられ、前記異常検出手段によって異常を検出されたとき、該異常を、該機能ユニットが接続された整合ユニットに通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項11記載の多数ユニット構成装置。
  13. 前記整合ユニットには各種センサが接続され、
    前記整合ユニット内の出力状態設定手段は、前記各種センサの検出結果に従って、該整合ユニットに接続される機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定することを特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の多数ユニット構成装置。
  14. 整合ユニットと該整合ユニットに接続された複数の機能ユニットとの組合せを複数有し、
    前記複数の整合ユニットの各々は、相互間の通信を行うための通信手段を備え、
    前記各整合ユニットは、自整合ユニットに接続された機能ユニットの各動作が、他の整合ユニットに接続された機能ユニットの動作と整合するように、前記通信手段を介して動作整合を取ることを特徴とする請求項7乃至請求項13のいずれかに記載の多数ユニット構成装置。
  15. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の全体を制御する特定ユニットと、
    前記画像形成装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、
    前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記画像形成装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットと、
    前記複数の機能ユニットの少なくとも1つに設けられた画像定着用のヒータと、
    前記ヒータが設けられた機能ユニットが接続される整合ユニットに、該機能ユニットの所定箇所の温度を検出するために接続される温度センサと、
    前記温度センサから検出された温度に基づき、前記ヒータの駆動を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置に適用される出力制御方法において、
    前記出力発生部が、前記制御部から送信された駆動信号を受信する第1の受信ステップと、
    前記出力発生部が、前記第1の受信ステップにおいて受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する出力ステップと、
    前記出力発生部が、前記出力ステップにおいて発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する第1の送信ステップと、
    前記制御部が、前記第1の送信ステップにおいて送信された検出状態を受信する第2の受信ステップと、
    前記制御部が、前記第2の受信ステップにおいて受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する第2の送信ステップと
    を有することを特徴とする出力制御方法。
  17. 前記出力発生部の構成をそれぞれ備えた複数の出力発生部が前記制御部に接続され、
    前記制御部が、前記第2の受信ステップおよび前記第2の送信ステップを、前記複数の出力発生部の各々に対して順に時分割で対応させて実行させる切替ステップを更に有することを特徴とする請求項16記載の出力制御方法。
  18. 前記第2の送信ステップでは、前記第2の受信ステップにおいて受信された検出状態に基づき、対応の出力発生部の出力発生方式に応じた前記駆動信号を生成し、前記対応の出力発生部に送信することを特徴とする請求項17記載の出力制御方法。
  19. 自装置の全体を制御する特定ユニットと、前記自装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記自装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットとを備えた多数ユニット構成装置に適用される出力制御方法において、
    電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、該機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定する出力状態設定ステップと、
    前記電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、前記出力状態設定ステップによる設定に応じて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御する出力安定化制御ステップと
    を有することを特徴とする出力制御方法。
  20. 前記電源供給機能を実現する機能ユニットが、該機能ユニットが発生する出力の異常を検出する異常検出ステップと、
    前記異常検出ステップにおいて異常を検出されたとき、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが、該機能ユニットの発生する出力を低下させ、または該出力の発生を停止させる低下停止ステップと
    を更に有することを特徴とする請求項19記載の出力制御方法。
  21. 出力発生部と、該出力発生部を駆動制御する制御部とからなる電源装置に適用される出力制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    前記出力発生部が、前記制御部から送信された駆動信号を受信する第1の受信ステップと、
    前記出力発生部が、前記第1の受信ステップにおいて受信された駆動信号に基づき出力を発生して負荷に供給する出力ステップと、
    前記出力発生部が、前記出力ステップにおいて発生された出力の状態を検出して前記制御部へ送信する第1の送信ステップと、
    前記制御部が、前記第1の送信ステップにおいて送信された検出状態を受信する第2の受信ステップと、
    前記制御部が、前記第2の受信ステップにおいて受信された検出状態に基づき、前記出力発生部に所定の出力を発生させるべく前記駆動信号を生成し、前記出力発生部に送信する第2の送信ステップと
    を有することを特徴とするプログラム。
  22. 自装置の全体を制御する特定ユニットと、前記自装置内の各機能をそれぞれ実現する複数の機能ユニットと、前記複数の機能ユニットの少なくとも1つが接続され得、接続された機能ユニットの動作を、該接続された機能ユニットの動作が前記自装置の全体動作と整合するように制御する少なくとも1つの整合ユニットとを備えた多数ユニット構成装置に適用される出力制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
    電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、該機能ユニットが発生する電源出力の状態を設定する出力状態設定ステップと、
    前記電源供給機能を実現する機能ユニットが接続された整合ユニットが、前記出力状態設定ステップによる設定に応じて、前記電源供給機能を実現する機能ユニットが発生する電源出力を安定化制御する出力安定化制御ステップと
    を有することを特徴とするプログラム。
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