JP2007272454A - 配線設計支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線設計作業の効率化を図り得る配線設計支援装置を提供する。
【解決手段】先行して生成された主配線経路を基準に従配線経路を決定し、配線障害要素を迂回しつつ複数の並行配線経路を生成する配線経路生成手段を備え、前記配線経路生成手段は、配線経路の主従関係を変更する変更手段を有し、主配線経路の指定が従配線経路の何れかに変更された場合に、変更後の主配線経路を基準として配線経路を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、設計者の配線設計を支援する配線設計支援装置に関する。
ペア線やバス線のように、複数の信号配線をプリント基板上に並行に配して複数の信号(クロック信号、パラレルデータ等)を同期的に伝送する場合、各配線相互の伝送特性(線路インピーダンス等)が揃っていることが好ましい。
最近では配線の自動設計ツールとしてCADシステムが多く利用されている。CADシステムを利用した場合、配線設計の初期段階では、プリント基板上にスペースがあるためCADシステムの自動配線機能により比較的円滑に配線パターンを生成することが可能である。
しかし、配線設計が進んだ段階では、配線経路上に配線パターンの配置に際して妨げとなる各種回路部品、IC等の障害要素(以下、障害物)が存在し、自動配線的機能では必ずしも設計者の意図通りの配線ができない。その結果、設計者がインタラクティブに手作業で配線経路を指示しながら修正し、配線パターンを構築することになる。
ここで、従来のCADシステムによるペア配線の設計手順の例について説明する。設計に際しては、配線経路の特性を考慮した各種の設計ルールが事前に設定されているものとする。設計ルールとは、配線の伝送特性(線路インピーダンス等)を考慮した配線間隔、部品要素との相対的間隔等の配線条件を定めたものである。なお、バス線の設計にも同様な手法がとられる。
図29に配線手法の一例を示す。この手法では、まず、設計者が手作業で始点201、終点203、ノード(節点)N201〜204を表示画面上に設定して配線パターン207を生成する。
次いで、この一方の配線パターン207に基づいて、他方の配線パターン208(始点202〜204の経路)をCADシステムの自動又は半自動機能により生成させる。
図30に他の配線手法の例を示す。この手法では、一旦、概略配線を生成し、次いで、各配線パターン207、208ごとに個別にノードN201〜208及びN209〜214を指示しつつ設計ルールを満たす配線経路を確定する。
特開平02−210582号公報 特開平04−40568号公報
しかしながら、図29に示す手法の場合、他方側の配線パターン208の生成がCADシステムの自動生成機能に依存することになるため、必ずしも設計者の意図するパターンとはならず、設計者の意志を反映するためには、別途手作業にて修正する作業が必要である。
また、図30に示す他の手法では、CADシステムにより自動/半自動で設計したとしても、設計者の意図する伝送特性の良い配線パターンを実現するためには、一旦設計された配線パターンを試行錯誤的な修正の反復により構築しなければならず、非効率的な設計作業を強いられるものであった。
本発明の課題は、配線設計作業の効率化を図り得る配線設計支援装置を提供することにある。
(1)本発明は、先行して生成された主配線経路を基準に従配線経路を決定し、配線障害要素を迂回しつつ複数の並行配線経路を生成する配線経路生成手段を備えた配線設計支援装置であって、前記配線経路生成手段は、配線経路の主従関係を変更する変更手段を有し、主配線経路の指定が従配線経路の何れかに変更された場合に、変更後の主配線経路を基準として配線経路を生成することを特徴とする。
(2)主配線経路は、その延在方向において相隣る二つの指定節点同士を結ぶ配線パターンが順次接続されて生成されることを特徴とする。
(3)配線経路生成手段は、前記主配線経路の指定が従配線経路の何れかに変更された場合に、変更直前に主配線経路であった配線パターンの先端位置を隣接する新主配線経路との相対的間隔を予め設定された設計ルールに基づいて調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、配線パターン生成の進行過程でその都度好適なパターンを構築することができ、何度も修正する必要がなくなるので設計作業の効率化が可能となる。
〔第1の実施形態〕
図1〜図9に第1の実施形態を示す。
<構成>
図1に示すように、配線設計支援装置は、CPU101、ROM102、RAM103、ハードディスク装置等のメモリ104、入力装置としてのキーボード105及びマウス106、出力装置としての表示装置107を備える。これらはシステムバス100を介して信号のやり取りが可能に接続されている。
ROM102には配線設計支援装置の基本的な制御プログラムが記憶されており、その内容は解凍されてワークメモリとしてのRAM103に展開される。勿論、ハードディスク装置にプログラムを複製しメインメモリに読み出し可能としたコンピュータによって配線設計支援装置を構築してもよい。
CPU101はRAM103に展開されたプログラムとの協働によって配線設計支援動作を実行する。
メモリ104には、設計ルールデータ、障害要素の位置データ、節点(以下、ノード)の位置データが格納される。ノードは設計者が指定する配線パターンを規定する節目である。
表示装置107の画面上には、配線パターン、障害物、マウス106に連動するマウスポインタ等が表示される。なお、表示装置107はその表示画面上に透明電極を用いたタッチパネルとし、画面上において直接入力ができるような構成であっても良い。
<動作>
次に、配線設計の手順とともに配線設計支援装置の動作を説明する。
図2に、配線設計支援装置の動作フローを示し、図3〜図9に表示装置107に表示される画面例を示す。なお、配線設計支援装置自体の動作は、CPU101とRAM103内の制御プログラムとの協働により実行されるものとし、以下その都度の説明は省略する。
設計に際しては、まず、設計者がキーボード105及び/又はマウス106を用いて初期設定を行う(ステップS1)。初期設定項目は、配線数の設定、主配線パターンの設定、配線を開始位置の設定、及び配線終点位置の設定である。勿論、外部から設定情報を読み込む構成であってもよい。
ここで図3〜5を参照して、設定配線数は3本であり、それぞれの配線パターンを7、8、9で示す。これらの中から主配線パターン9を選定する。他の配線パターン7、8は従配線パターンである。配線開始位置(以下、始点)は1,2,3である。配線終点位置(以下、終点)は4,5,6である。なお、主配線パターン9は画面上において従配線パターン7、8と区別するため、例えば赤色等で表示することが好ましい。
Pは配線設計作業に際して想定される配線パターン7、8、9を囲むパイプ状のイメージであり、図4に示すように、配線経路を引き回す場合でも各配線パターン7、8、9の配線間隔が一定に維持されるよう常に同径のパイプPとし、必要に応じて拡径した状態を想定して配線作業を行なう。
次に、メモリ104から配線パターンの算出に必要なデータがメモリ104から読み出される。読み出されるデータは、設計ルールデータ、予想される回路部品の配置予定座標を示す障害物位置データ(図5、障害物10参照)等である。
次に、設計者は配線パターン生成指示の入力を行なう(ステップS3)。配線パターン生成指示として、表示装置107の画面上にマウス106を用いて希望位置にノードN1を指定する。すると、配線設計支援装置では、始点3からノードN1に向かう配線経路の前方に障害物10は存在するか否かの検索を行なう(ステップS4)。障害物10がない場合には(図4)、処理はステップS5に進み、配線パターン9位置の算出を行い、配線パターン9が確定する。
次いで、配線設計支援装置では、この確定した配線パターン9を基準として従配線パターン7、8の位置の算出が行なわれる。これらの主配線パターン9および従配線パターン7,8は、表示装置107の画面上に表示される(図4)。
次いで、次に算出すべきノードが終点4か否かが確認される(ステップS7)。この段階では、配線パターンはまだ終点4に達していないので、「NO」であり、処理はステップS3に戻る。
次のノードN2が指定されると、以下同様にしてノードN1とN2との間の配線パターンが生成される。このようにして、終点4,5,6に達するまで同様な処理が実行される。
以上、配線経路上に障害物10が存在しない例を説明したが、図5に示すように障害物10が存在する場合、ステップS4の判断は「YES」となり、処理はステップS8に進む。
ステップS8はCPU101と協働して配線パターンの主従関係を変更する手段を構成する。すなわち、配線パターンの生成に際しては、主配線パターンを設定し、この主配線パターンを基準として他の配線パターンを自動生成するのが配線設計の効率上好ましい。
しかしながら、障害物10の配置状況によっては、必ずしも一旦選定した主配線パターンが配線設計を進行させる場合に適当であるとは限らず、設定した主配線パターンにのみ固執したのでは柔軟性に欠ける。そこで、障害物10の有様に応じて適宜配線パターンの主従関係を変更することができれば、配線設計作業を効率的にすることが可能となる。ここに、配線パターンの主従関係を変更する手段の技術的意義がある。なお、障害物がある場合に主従関係を変更することを設計者に促す構成をとってもよいが、勿論、設計者が操作で主従関係を変更することを要求する構成であってもよい。
再び図5を参照して、ノードN2の段階では主配線パターンは9であり、この場合障害物10の存在は配線パターン9の進行を妨げるものではない。しかし、配線パターン7、8の進行方向前方に存在するため、配線Pターンの主従関係を変更する(切換える)必要はないものの、障害物10を迂回する回路を算出する必要がある。
そこで、ステップS8からステップS5に戻り、設計ルールを参照して配線パターン7、配線パターン8の算出が行なわれ、迂回経路が自動生成される(図5)。
次に、図6〜9を参照して、配線経路上に障害物10が存在し、且つ配線経路の主従関係を変更する例について説明する。図6〜8までの配線パターン生成動作は上述の例と同様であるので、説明を省略する。なお、図7は障害物10の上方に迂回する例であり、図8は下側に迂回する例を示している。
図9に示すように、主配線パターン9上のノードN7が障害物10の近傍に位置してしまう場合、障害物10との間に適正な間隔を保持できない。そこで、設計者は主配線パターンの主従関係の切換えを行なう。このとき、配線パターン8を主配線に選択したとすると(ステップS8「YES」)、ノードN8が新しい主配線パターン8の始点となる。設計者によりノードN9が指定されると、配線設計支援装置はノードN8とノードN9との間の配線パターンの生成を開始する(ステップS9)。
すなわち、ステップS9では新主配線パターン8の算出、配線パターン相互の位置調整、従配線パターン7の生成が実行される。ここに、配線パターン相互の位置調整とは、指定したノード位置が線路特性上不適当である場合に、配線パターンを障害物10から離間させ、あるいは隣接する配線パターンの間隔を設計ルールを満たす位置に調整する演算を行うことである。
配線パターンの算出が終了すると、処理はステップS6に戻り、算出された配線パターンが画面上に表示され、ステップS7からステップS3に戻り、以下同様な処理が実行される。ノードが終点4、5,6に達したら(ステップS7「YES」)、配線パターンが完成し、処理は終了する。
〔第2の実施形態〕
図10、図11に第2の実施形態を示す。この第2の実施形態は、障害物が15と16の二つが存在する場合の例である。
<構成>
配線設計支援装置のハードウエア資源の構成は図1と同様であるので、図1及び第1の実施形態での説明を援用し、ここでの図示並びに詳細な説明は省略する。
ソフトウエア資源としては、メモリ103内に格納された制御プログラムやメモリ104に格納された設計ルール等が本実施の形態に適合する内容である。
<動作>
配線経路に障害物が存在しない場合の動作は、図2のステップS3、S4、S5、S6、S7の動作手順になるので説明は省略する。
この例では、図10に示すように、配線パターン7の経路上に障害物15が存在し、配線パターン9の経路上に障害物16が存在する。
設計者は、主配線パターン7、ノードN11を指定し、最初の配線パターンを生成する。次いで、ノードN12を指定し、次の配線パターンを生成する。
次いで、ノードN13を指定するが、このまま配線パターン7を主配線パターンとして生成を実行した場合、配線パターン9が障害物16との間で設計ルールを満たさない経路になる可能性がある。
そこで、設計者は配線パターン9上にノードN14を指定し、配線パターンの主従関係の切換えを行なう(ステップS8参照)。次に、ノードN15を指定することによりノードN14と15間を結ぶ配線パターンが自動生成される。なお、配線パターンの主従関係の切換えをノードを指定することなく、現在の主配線パターン7の最後のノードN13を指定した後に、主従関係の切換えを装置に指示することで主従関係の切換えがなされる構成であってもよい。
次いで、設計者がノードN16を指定し、障害物16を迂回する経路を選択することにより、ノードN15とノードN16との間の配線パターンが自動生成される。更に、この配線パターンを基準に配線パターン7、8が自動生成される。
以下同様にして、ノードN17を指定し、ノードN16とノードN17との間の配線パターンが生成されると、これに追従して配線パターン7、8が配線パターン9に並行して障害物16を迂回する経路で生成される(図2、ステップS8、S9、S6、S7参照)。
〔第3の実施形態〕
図12〜図20に第3の実施形態を示す。この第3の実施形態は、障害物が15と16の二つが存在し、且つ配線数が2本のいわゆるペア線を配線する場合の例である。
<構成>
配線設計支援装置のハードウエア資源の構成は図1と同様であるので、図1及び第1の実施形態での説明を援用し、ここでの図示並びに詳細な説明は省略する。
ソフトウエア資源としては、メモリ103内に格納された制御プログラムやメモリ104に格納された設計ルール等が本実施の形態に適合する内容である。
<動作>
図12に、始点11、12と終点13、14との間を結んで最終的に配線したい経路を示す。この例では、設計者は、初期設定(ステップS1)において、配線数を2本に指定し、配線パターン17を主配線パターンに設定し、最初のノードN18を指定する(図13)。
すると、配線設計支援装置では、主配線パターン17において始点11とノードN18間の配線パターンを自動生成し、これに追従して配線パターン18を自動生成する。
次いで、設計者がノードN19を指定すると、主配線パターン17と従配線パターン18との線間間隔が設計ルールに適合しない状況になるため、配線設計支援装置ではステップS9において配線パターン18の先端位置の調整が行なわれる。この場合、図14に示すように従配線パターン18の先端位置をd1だけ後退させる演算が行なわれる。
次いで、設計者がノードN20を指定すると、配線設計支援装置ではノードN19とノードN20を結ぶ主配線パターン17が生成されるが、配線パターン18の進路上には障害物16が存在し、図15に示すように、配線パターン18が分岐されてしまうことになる。
そこで、図16に示すように、設計者により任意の位置にノードN20の再指定する。そして、ノードN21を指定し、配線パターンの主従関係に切換えを行なう(図2、ステップS8参照)。
すると、図17に示すように、配線設計支援装置では旧主配線パターン17の先端位置がd2分だけ後退するよう調整される。この調整の演算は、図2のステップS9で行なわれる。ここで、図18に示すように、主配線パターンが配線パターン18に変更されたので、次にノードN22を指定すると、ノードN21とノードN22との間の配線パターンが自動生成される。
次に、図19に示すように、設計者がノードN23を指定すると、配線設計支援装置でノードN22とノードN23との間の配線パターンが生成され、且つこれを基準とした従配線パターン17が自動生成される。
以下同様に、図20に示すように、ノードN24を経て終点14に到達する。なお、各配線パターンの生成ごとに図2のステップS6により順次配線パターンが画面に表示され、終点14に達した時点で終了する。
〔第4の実施形態〕
図21〜図24に第4の実施形態を示す。この第4の実施形態は、障害物15と16の二つが存在し、且つ配線数が4本(例えば、バス線)であり、4本の配線を障害物15,障害物16において分岐させずに迂回する配線経路を生成する例である。
<構成>
配線設計支援装置のハードウエア資源の構成は図1と同様であるので、図1及び第1の実施形態での説明を援用し、ここでの図示並びに詳細な説明は省略する。
ソフトウエア資源としては、メモリ103内に格納された制御プログラムやメモリ104に格納された設計ルール等が本実施の形態に適合する内容である。
<動作>
図21に、始点21、22、23、24と終点25、26、27、28との間を結んで最終的に配線したい経路を示す。この例では、設計者は、初期設定(ステップS1)において、配線数を4本に指定し、配線パターン21を主配線パターンに設定し、最初のノードN31を指定する(図21)。
このとき、従来のCADシステムによる自動配線では、図22に示すように、障害物15を迂回する経路では配線パターン29、30,31、32が並行する状態にあるものの、障害物16において分岐されてしまうことが起こる。4本線の場合は、4本ともに同一の伝送特性下に置かれることが重要であり、このような配線を修正するためには試行錯誤の繰り返しが必要であった。
この実施の形態では、主配線パターン29のノードN40で配線パターンの主従関係を変更する(図23参照)。配線パターン29のノードN40から配線パターン32のノードN41を指定することにより主配線パターン32が新主配線パターンに切り換ることになる(図2、ステップS8参照)。
以下同様にして、図24に示すように、設計者がノードN42を指定することにより、配線設計支援装置においてノードN41とノードN42との間の配線パターンが自動生成され、以下順次ノードN43、ノードN44、ノードN45、終点28に至る配線パターンが生成される。そして、配線設計支援装置では、これらの経路を基準にして従配線パターン29、30、31が自動的に生成され、4本の配線を並行させた状態で障害物16を迂回させることができる。
〔第5の実施形態〕
図25〜図30に第5の実施形態を示す。この第5の実施形態は、障害物15と16の二つが存在し、且つ配線数が終点4で二組のペア線(配線パターン49と50のペア、51と52のペア)からなる配線であり、各ペア線ごとに揃って障害物15,障害物16を迂回させ、ペア線において分岐させない配線経路を生成する例である。
<構成>
配線設計支援装置のハードウエア資源の構成は図1と同様であるので、図1及び第1の実施形態での説明を援用し、ここでの図示並びに詳細な説明は省略する。
ソフトウエア資源としては、メモリ103内に格納された制御プログラムやメモリ104に格納された設計ルール等が本実施の形態に適合する内容である。
<動作>
図25に、始点41、42、43、44と終点45、46、47、48との間を結んで最終的に配線したい経路を示す。この例では、設計者は、初期設定(ステップS1)において、配線数を二組のペア線に指定し、配線パターン41を主配線パターンに設定し、最初のノードN51を指定する(図25)。
このとき、従来のCADシステムによる自動配線では、図26に示すように、障害物15を迂回する経路では配線パターン49、50,51、52が並行する状態にあるものの、障害物16の直前において一方のペア線が分岐されてしまう(51と52が別の経路になってしまう)ことが起こる。ペア線の場合は、ペア線同士に伝送特性の違いが生ずることは好ましくなく、これを修正するためには試行錯誤の繰り返しが必要であった。
この実施の形態では、主配線パターン49のノードN53で配線パターンの主従関係を変更する(図27参照)。配線パターン49のノードN53からペア線の一方である配線パターン50のノードN54を指定することにより主配線パターン52が新主配線パターンに変更されることになる(図2、ステップS8参照)。
そして、図28に示すように、設計者がノードN55を指定することにより、配線設計支援装置においてノードN54とノードN55との間の配線パターンが生成される。設計者が次のノードN56を指定することにより、配線設計支援装置ではペア線の一方である従配線パターン49を主配線パターン50に追従して生成するのでペア線同士が分岐することはない。
〔その他の実施形態〕
[主配線パターンの選択方法]
(1)前記各実施形態に係る配線設計支援装置においては、現在の主配線パターンから次の主配線パターンを設計者がキーボード105又はマウス106を用いて選択する場合に、現在の主配線パターンに最も近い処理対象の配線パターンから選択できるように選択配線パターンを切り換える構成にすることもできる。ここで、選択配線パターンとは次の主配線パターンの候補として現在選択される配線パターンのことであり、設計者が1以上の操作をすることにより次の主配線パターンとなる得る状態にある配線パターンである。処理対象の配線パターンとは基板上の全ての配線パターンのうち現在設計者が配線しようとして操作対象として配線パターンのことである。
(2)次の主配線パターンを選択する場合に、障害物が主配線パターンの操作ノードから所定距離内又は処理領域内にあるとき、障害物に最も近い処理対象の配線パターンから選択できるように選択配線パターンを切り換える構成にすることもできる。
(3)次の主配線パターンを選択する場合に、処理対象の配線パターンの中で他の処理対象の配線パターンから挟まれる位置にない最外にある処理対象の配線パターンから選択できるように選択配線パターンを切り換える構成にすることもできる。
これらのように選択配線パターンを切り換えて選択できる構成にすることで、設計者の操作の手間が軽減することができる。また、(2)または(3)によれば、設計に不慣れな者であっても、主従関係を変更すべきときに選択することが望ましい次の主配線パターンへの示唆を受けることができ、円滑に配線設計を行うことができる。
[処理対象の配線パターンの顕示方法]
前記各実施形態に係る配線設計支援装置においては、主配線パターンとパイプ状のイメージを表示し、他の処理対象の配線パターンを表示しない構成にすることもできる。そうすることで、複数の処理対象の配線パターンの表示による処理対象の配線パターン以外の基板上の構成要素の視認性の妨げを低減することができる。特に、処理対象の配線パターンが多数のパターンからなるバス線の場合には有益な機能となる。パイプは、2本ある最外の処理対象の配線パターンの一方の配線パターンの一端と当該一端と近い位置にある他方の配線パターンの一端を線分で結び、一方の配線パターンの他端と他方の配線パターンの他端を線分で結ぶことで構成される。この他、最外の処理対象の配線パターンと平行な外側に位置し処理対象の配線パターンと同一長の線分2本の一方の線分の一端と当該一端と近い位置にある他方の線分の一端を線分で結び、一方の線分の他端と他方の線分の他端を線分で結ぶことでパイプは構成される。パイプを表示するとき、パイプを構成する線分を他の配線パターンと相違した色で顕示することができる他、パイプを構成する線分で取り囲まれる領域を所定色で塗りつぶす構成にすることもできる。さらに、パイプを構成する線分で取り囲まれる領域の中で各配線相互の伝送特性上平行に配線すべき配線パターンの組み合わせについてパイプの領域と同様に他の色で塗りつぶす構成にすることもできる。そうすることで、パイプ中で平行に配線すべき配線パターンの組み合わせを設計者が一目で把握することができる。
この構成のとき、障害物が主配線パターンの操作ノードから所定距離内又は処理領域内にある場合に、残りの処理対象の配線パターンも表示する構成とすることもできる。障害物が近くに位置する場合には主従の変更が伴う機会が多く、全ての処理配線パターンを表示することが望ましい。
[残配線の表示方法]
前記各実施形態に係る配線設計支援装置においては、主配線パターンの操作ノードと主配線パターンの終点とを結ぶ線分(残配線)を表示することもできる。この線分は他の線分と区別して表示することが望ましく、例えば点線表示が望ましい。そうすることで、目標とすべき終点を確認することができるとともに、終点までの経路をおおよそに把握することができる。この線分は主配線パターンの操作ノードと主配線パターンの終点とを直線に結ぶ線分であってもよいが、従来技術に示される自動配線により決定された線分であることが望ましい。そうすることで、手動で設計者が操作すべきところまで操作し、後は自動的に装置に配線を任せることで、望む配線パターンが得られるとともに早期に操作を完了することができる。ここでは、主配線パターンの残配線について説示したが、これに加え処理対象の配線パターンの最外の配線パターンの残配線を表示することもできるし、全ての処理対象の配線パターンの残配線を表示することもできるし、パイプと共に残配線のパイプを表示することもできる。
第1の実施の形態における配線設計支援装置のブロック図である。 第1の実施の形態における配線設計支援装置の制御フローチャートである。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第1の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第2の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第2の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第3の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第4の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第4の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第4の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第4の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第5の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第5の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第5の実施の形態における配線パターンの説明図である。 第5の実施の形態における配線パターンの説明図である。 配線パターンの従来例を示す説明図である。 配線パターンの従来例を示す説明図である。
符号の説明
1〜3 始点
4〜5 終点
7〜9 配線パターン
10 障害物
11、12 始点
13、14 終点
15、16 障害物
17、18 配線パターン
21〜24 始点
25〜28 終点
29〜31 配線パターン
41〜44 始点
45〜48 終点
49〜52 配線パターン
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 メモリ
105 キーボード
106 マウス
107 表示装置
N1〜N214 ノード
P 仮想パイプ

Claims (3)

  1. 先行して生成された主配線経路を基準に従配線経路を決定し、配線障害要素を迂回しつつ複数の並行配線経路を生成する配線経路生成手段を備えた配線設計支援装置であって、
    前記配線経路生成手段は、配線経路の主従関係を変更する変更手段を有し、主配線経路の指定が従配線経路の何れかに変更された場合に、変更後の主配線経路を基準として配線経路を生成することを特徴とする配線設計支援装置。
  2. 前記主配線経路は、その延在方向において相隣る二つの指定節点同士を結ぶ配線パターンが順次接続されて生成される
    前記請求項1に記載の配線設計支援装置。
  3. 前記配線経路生成手段は、前記主配線経路の指定が従配線経路の何れかに変更された場合に、変更直前に主配線経路であった配線パターンの先端位置を隣接する新主配線経路との相対的間隔を予め設定された設計ルールに基づいて調整する調整手段を備えた
    前記請求項1または2の配線設計支援装置。
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