JP2007270294A - バッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法 - Google Patents

バッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法 Download PDF

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Kazunao Takahashi
和直 高橋
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Abstract

【課題】バッチ式加熱炉で鋼材を加熱する際の熱効率を高くする。
【解決手段】高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボード21〜26を、前記被膜形成面が加熱炉の内面となるように配置した状態で、炉内の加熱を開始し、炉内の温度が設定温度になった時点で前記耐火ボード21〜26を取り外すことにより、加熱炉の内面の放射率を変える。
【選択図】図5

Description

この発明は、バッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法に関する。
従来、バッチ式加熱炉で鋼材を加熱する際には、鋼材を入れて炉内を加熱することにより鋼材を常温から所定温度まで昇温させた後に、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することが行われている。
昇温(加熱)時には、バーナー等により炉壁が加熱され、この加熱された炉壁から放射された熱が、炉内の雰囲気を介して鋼材に伝達されて鋼材が昇温されるため、炉壁からの熱の放射率は大きいことが望ましい。これに対して、昇温後の保温(均熱)時には、鋼材の温度を上昇させる必要がないため、炉壁からの熱の放射率が大きいと、炉外への熱の放散率が高くなり、熱効率が悪くなる。
下記の特許文献1には、スラブ加熱用連続加熱炉における被加熱物の装入口に最も近い帯(予熱帯、加熱帯、均熱帯からなる連続加熱炉では予熱帯、第1〜3加熱帯からなる連続加熱炉では第1加熱帯)の炉内壁面に、熱放散性塗料を塗布することが記載されている。
下記の特許文献2には、ソレノイド型誘導加熱装置の下流側に放射率が小さい(0.5以下、好ましくは0.3以下の)断熱板を配置した保熱炉を設け、誘導加熱後の鋼板をこの保熱炉内で加熱することが記載されている。
下記の特許文献3には、上部一方向均熱炉の下部炉壁に、熱輻射率の高い炉壁材を吹き付けてガラス化することで、下部炉壁の熱輻射率を上昇させて上下均一加熱を達成することが記載されている。
下記の特許文献4には、「炭化珪素17〜22%、黒鉛6〜11%、酸化アルミニウム17〜22%、窒化珪素2〜5%、四三酸化コバルト8〜12%、Al−Co18〜22%、およびフェロ−シリコン18〜23%からなる粉末混合物と、珪酸カリウム水溶液とを混合してなる懸濁液を、炉体耐火物、あるいはセラミックファイバーの表面に塗布し乾燥、硬化させることを特徴とする」高輻射耐熱性被覆の製造方法が記載されている。
下記の特許文献5には、「二酸化チタンの微粒子を水に分散させて基材とし、前記基材に結合材、および無機接着剤を配合してなる」工業用加熱炉の熱輻射性塗料が記載されている。
特開平10−274482号公報 特開2002−194430号公報 特開平7−25667号公報 特開昭61−35151号公報 特開2004−225027号公報
本発明の課題は、バッチ式加熱炉に鋼材を入れて炉内を加熱することにより前記鋼材を常温から所定温度まで昇温させた後に、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することにより前記鋼材を所定温度に加熱する鋼材の加熱方法において、熱効率の高い方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、バッチ式加熱炉に鋼材を入れて炉内を加熱することにより前記鋼材を常温から所定温度まで昇温させた後に、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することにより前記鋼材を所定温度に加熱する鋼材の加熱方法において、前記加熱炉の内面の放射率を、保温時に昇温時よりも小さくすることを特徴とするバッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法を提供する。
本発明の方法では、バッチ式加熱炉の内面の放射率を、昇温時には0.7〜1.0とし、保温時には0.5〜0.7とすることが好ましい。
本発明で加熱炉の内面の放射率を変える方法としては、高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボードを、前記被膜形成面が加熱炉の内面となるように配置した状態で、炉内の加熱を開始し、炉内の温度が設定温度になった時点で前記耐火ボードを取り外す方法が挙げられる。
本発明の方法は、高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボードが、内壁と天井に対して着脱自在に取り付けられているバッチ式加熱炉を使用することで実施できる。
本発明で使用する「高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボード」としては、耐火物からなる板材に高輻射性耐熱性塗料を塗布して乾燥させたものが挙げられる。高輻射性耐熱性塗料としては、上述の特許文献4に記載された懸濁液および特許文献5に記載された熱輻射性塗料が使用できる。
本発明によれば、バッチ式加熱炉に鋼材を入れて炉内を加熱することにより前記鋼材を常温から所定温度まで昇温させた後に、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することにより前記鋼材を所定温度に加熱する鋼材の加熱方法として、熱効率の高い方法が提供できる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
先ず、内側寸法が10m×8m×高さ5mであるバッチ式の箱形加熱炉の四つの内壁面と、蓋の内面にガイドレールを設けて、高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボードを着脱自在に取り付けた。この耐火ボードは、厚さ10cmのセラミックス製ボードに、(株)日本熱放射材研究所製の「H.R. C.(II)(商品名)」(酸化チタン含有率78質量%)を吹き付けて、140〜160℃で5〜6時間保持することにより、厚さ1mmの高輻射性耐熱性被膜を形成して得られたものである。
加熱炉の四つの内壁面と蓋の内面に、耐火ボードを取り付けた状態で、この加熱炉内に1.5m×6.0m×厚さ0.2mで重さ14トンのスラブ(鋼材)を置いて、1200万kcal/hの加熱容量で加熱することにより、3時間で炉内の温度を1200℃まで昇温した。この状態で、加熱炉の内面の放射率は0.9となっている。
そして、炉内の温度が1200℃になったことを確認した後、先ず、炉の蓋を開けて四つの内壁面に取り付けられている耐火ボードをガイドレールから外して炉の外に出した。次に、炉の蓋に取り付けられている耐火ボードをガイドレールから外した後、この蓋を炉に取り付けて、同じ条件での加熱を3時間続けた。この状態で、加熱炉の内面の放射率は0.7となっている。
なお、耐火ボードの取り外しはクレーンを用いて行った。また、内壁面に取り付けられている耐火ボードを外す際に蓋を全開にして行うと内部の熱が逃げるため、逃げる熱を最小限にとどめるための工夫をする必要がある。
この実施形態の方法では、耐火ボードを取り付けないで昇温を行った場合と比較して、例えば燃料使用量を4%減らすことができる。
耐火ボードの取り外し時に熱が逃げ難くなる工夫がなされた加熱炉の一例を以下に説明する。図1〜6はその加熱炉を説明するための図である。図1は、この加熱炉から天井部材と、全ての耐火ボードが外された状態を示す平面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。
図1に示すように、この加熱炉は、直方体の加熱空間を有する。この直方体の四つの側面に対応する側壁11〜14に、耐火ボードの幅方向両端を入れる溝11a〜14aが形成されている。また、加熱炉の底部15には、一側壁11側となる位置に排気口15aが形成されている。また、この側壁11と対向する側壁12側の角部にスラブ(鋼材)Sが配置される。
この側壁11と垂直な対向する一対の側壁13,14に、バーナーが配置される穴13b,14bが形成されている。側壁13,14に取り付ける耐火ボード23,24には、これらの穴13b,14bと合う位置に貫通穴23a,24aが形成されている。これは、耐火ボード23,24を設置した状態でも、バーナーの炎が炉内に入るようにするためである。また、側壁13,14の溝13a,14aより内側となる上部に、天井用耐火ボードを出し入れするための案内溝形成部材16が固定されている。
なお、バーナーは全図において省略されている。また、加熱空間内の各所に温度センサが配置されているが、これも全図において省略されている。
この状態で、耐火ボード23,24の幅方向両端を上側から溝13a,14aに入れてスライドさせることにより、加熱炉の側壁13,14側に耐火ボード23,24を配置する。その際に、耐火ボード23,24の高輻射耐熱性被膜が形成されている面を加熱炉の内側に向ける。図2は、この状態を示す加熱炉の平面図(a)と、そのA−A断面図である(b)。
この状態で、耐火ボード21,22の幅方向両端を上側から溝11a,12aに入れてスライドさせることにより、側壁11,12側に耐火ボード11,12を上側から入れる。その際に、耐火ボード21,22の高輻射耐熱性被膜が形成されている面を加熱炉の内側に向ける。図3はこの状態を示す加熱炉の平面図であり、図4はそのA−A断面図である。
図4に示すように、天井用耐火ボード26は補強板3で補強されている。この補強板3は、天井用耐火ボード26の上面を覆う上板31と、天井用耐火ボード26の案内溝16aと接触する端面を覆う側板32とからなる。天井用耐火ボード26には、補強板3で補強された状態で露出する面に、高輻射耐熱性被膜が形成されている。
そして、加熱炉内にスラブSを配置した後、補強板3で補強された天井用耐火ボード26を、図4に示すように、例えば側壁12側から、案内溝形成部材16の案内溝16aに入れてスライドさせることにより、加熱炉の天井部に配置する。図5はこの状態を示す加熱炉の平面図であり、図6は、そのA−A断面図(a)とB−B断面(b)である。
この状態で、四つの側壁用の耐火ボード21〜24と天井用耐火ボード26が、高輻射耐熱性被膜形成面が加熱炉の内面となるように配置されている。次に、この状態の加熱炉の上側を、例えば図6に二点鎖線で示すように、天井用耐火ボード26を抜き出すための開口41を備えた天井部材4で塞ぐ。このように、全ての耐火ボード21〜24,26が炉内に配置されている状態で、天井部材4の開口41を塞いで、加熱炉の加熱を開始し、炉内の温度が設定温度になるまで加熱を続けて、スラブSの昇温を行う。
次に、炉内の温度が設定温度になった時点で、先ず、天井部材4を外して図5に示す状態とする。次に、この状態で、四つの側壁用の耐火ボード21〜24を上側にスライドさせて抜き取った後に、直ぐに天井部材4を載せる。次に、開口41を利用して、補強板3で補強された天井用耐火ボード26を横にスライドさせて抜き取った後に、直ぐに開口41を塞ぐ。このように、全ての耐火ボード21〜24,26が外されている状態で、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することにより、スラブSの保温を行う。
耐火ボードの取り外しに熱が逃げ難くなる工夫がなされた加熱炉の一例を説明するための図であって、加熱炉から天井部材と、全ての耐火ボードが外された状態を示す平面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。 図1の次の状態を示す加熱炉の平面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。 図2の次の状態を示す加熱炉の平面図である。 図3のA−A断面図である。 図3および4の次の状態を示す加熱炉の平面図である。 図5のA−A断面図(a)とB−B断面図(b)である。
符号の説明
11〜14 加熱炉の側壁
11a〜14a 耐火ボードの幅方向両端を入れる溝
13b,14b バーナーが配置される穴
15 加熱炉の底部
15a 排気口
16 案内溝形成部材
16a 案内溝
23a,24a 耐火ボードの貫通穴
26 天井用耐火ボード
3 補強板
4 天井部材
41 開口
S スラブ(鋼材)

Claims (4)

  1. バッチ式加熱炉に鋼材を入れて炉内を加熱することにより前記鋼材を常温から所定温度まで昇温させた後に、加熱を続けて炉内を所定温度に保持することにより前記鋼材を所定温度に加熱する鋼材の加熱方法において、
    前記加熱炉の内面の放射率を、保温時に昇温時よりも小さくすることを特徴とするバッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法。
  2. バッチ式加熱炉の内面の放射率を、昇温時には0.7〜1.0とし、保温時には0.5〜0.7とすることを特徴とする請求項1記載のバッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法。
  3. 高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボードを、前記被膜形成面が加熱炉の内面となるように配置した状態で、炉内の加熱を開始し、炉内の温度が設定温度になった時点で前記耐火ボードを取り外すことにより、加熱炉の内面の放射率を変えることを特徴とする請求項1または2記載のバッチ式加熱炉による鋼材の加熱方法。
  4. 高輻射性耐熱性被膜が形成された耐火ボードが、内壁と天井に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とするバッチ式加熱炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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