JP2007268500A - シュレッダーの破砕片回収ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】回収箱内に小容器が配置されている場合であっても、シュレッダーから回収箱を取り外すことなく、回収箱及び小容器内に分別回収された紙片等の量を同時に確認することができる、シュレッダーの破砕片回収ユニットを提供する。
【解決手段】本発明は、紙及び硬質材料を破砕可能で、破砕された紙片及び硬質材料片を分別回収するシュレッダーに取り付けられる破砕片の回収ユニットであって、上部に開口を有するとともに、側面に窓を有し、破砕された紙片及び硬質材料片の回収スペースに配置される回収箱と、回収箱内で前記窓に近接して収容され、回収箱の開口よりも小さい開口を上部に有する小容器とを備え、小容器の一部が窓の一部を塞ぐように構成され、この小容器において少なくとも窓を塞ぐ部分は透明に形成されており、硬質材料片は、小容器に回収され、紙片は、回収箱の内部空間のうち小容器が占める部分以外のスペースに回収される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンパクトディクス等の硬質材料及び紙を破砕可能で、破砕された紙片及び硬質材料片を分別回収するシュレッダーに取り付けられる破砕片回収ユニットに関する。なお、本明細書では、DVD,CD,フレキシブルディスク,MO,メモリカード等の電子媒体の他、プラスチック等の材料で形成された板材、例えばクレジットカードなど、シュレッダーで破砕可能なものを硬質材料と称することとする。
従来より、紙等を破砕するシュレッダーとして、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1に記載の文書裁断機(シュレッダー)は、綴じ金具で綴じられた紙束端部(綴じ部)を予め切断してから、その紙束を破砕するものである。そのため、このシュレッダーは、綴じ部を挿入する挿入口と、綴じ部が切断された紙束を投入する投入口とを備えている。また、このシュレッダーでは、破砕された紙片が筐体内に収容された回収箱に、切断された綴じ部がこの回収箱内に設けられた小容器にそれぞれ分別回収される。
実開昭63−9236号公報
ところで、紙片及び綴じ部が回収されて、回収箱又は小容器のいずれか一方が満杯になると、回収箱をシュレッダーの筐体内から取り出し、紙片又は綴じ部を捨てる必要がある。しかしながら、上記のように、この回収箱はシュレッダーの筐体内に収容され、小容器はその回収箱の中に設けられている。そのため、回収された紙片及び綴じ部の量を外部から目視することができず、いずれかの量を確認する際には、その都度、回収箱を取り出さなければならなかった。したがって、この確認作業が面倒であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、回収箱内に小容器が配置されている場合であっても、シュレッダーから回収箱を取り外すことなく、回収箱及び小容器内に分別回収された紙片等の量を同時に確認することができる、シュレッダーの破砕片回収ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、紙及び硬質材料を破砕可能で、破砕された紙片及び硬質材料片を分別回収するシュレッダーに取り付けられる破砕片の回収ユニットであって、上記問題を解決するためになされたものであり、上部に開口を有するとともに、側面に窓を有し、破砕された紙片及び硬質材料片の回収スペースに配置される回収箱と、前記回収箱内で前記窓に近接して収容され、前記回収箱の開口よりも小さい開口を上部に有する小容器とを備え、前記小容器の一部が前記窓の一部を塞ぐように構成され、当該小容器において少なくとも窓を塞ぐ部分は透明に形成されており、硬質材料片は、前記小容器に回収され、紙片は、前記回収箱の内部空間のうち前記小容器が占める部分以外のスペースに回収される。
この構成によれば、小容器の一部が窓の一部を塞ぐように構成され、当該小容器において少なくとも窓を塞ぐ部分が透明に形成されているため、従来例のように回収箱をシュレッダーから取り外すことなく、回収箱及び小容器内にそれぞれ回収された紙片及び硬質材料片の量を、回収箱に設けられた窓から同時に確認することができる。なお、ここでいう透明とは、内部が視認できる程度の透明をいい、半透明のほか、有色透明も含むものとする。また、小容器が窓を塞ぐとは、小容器が窓に当接する場合のほか、やや隙間を空けて小容器が窓と対向する位置にある場合も含む。
ここで、例えば、回収箱に窓に設けるのではなく、回収箱全体を透明又は半透明に形成することで、その内部を視認可能にすることも考えられるが、コスト及び強度の観点から全体を透明にすることは容易ではない。特に、比較的大きなシュレッダーではこのような問題が顕著になる。したがって、上記のように構成することで、コスト面及び強度面の問題も解決しつつ、紙片及び硬質材料片の蓄積量を同時に確認することが可能となる。
小容器の構成は、種々のものが考えられるが、例えば、下方にいくにしたがって横断面が小さくなる部分を有しており、当該部分が窓の一部を塞ぐように構成されている。例えば、窓の幅方向に対して、小容器の幅を狭めていくことで、小容器の一部が窓の一部を塞ぐようにすることができる。或いは、小容器の輪郭が窓から見える部分と交差するように、小容器の配置位置をずらすことでも本願発明の目的を達成することができる。以上の場合、小容器を透明に形成することが好ましい。
本発明に係るシュレッダーの破砕片回収ユニットによれば、回収箱内に小容器が配置されている場合であっても、シュレッダーから回収箱を取り外すことなく、回収箱及び小容器内に分別回収された紙片等の量を同時に確認することができる。
以下、本発明に係るシュレッダーの回収ユニットの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係るシュレッダーの側面断面図、図2は図1のシュレッダーの一部切欠斜視図、図3は図1の正面図である。
本実施形態に係るシュレッダーは、紙のみならず、CD等の硬質材料も破砕可能に構成されている。図1に示すように、このシュレッダー1は、破砕用のカッタユニット3,5、これを駆動するモータ(図示省略)、及び紙等の破砕片を回収する回収箱7を備えており、これらが筐体9内に配置されている。
図1及び図2に示すように、筐体9の上面には、前面側(図1の左側)から硬質材料用投入口11及び紙用投入口13がこの順で形成されている。紙用投入口13の下方には、紙を破砕するカッタユニット5が配置されている。このカッタユニット5は、平行に並ぶ一対の円筒型のカッタ5a,5bを有している。各カッタ5a,5bの外周面には刃が形成され、これらの刃が互いに噛み合うように回転可能となっている。そして、投入された紙は、両カッタ5a,5bの回転に伴ってこれらの間に巻き込まれながら破砕され、下方に落下して回収される。
また、硬質材料用投入口11は、CD等を投入する投入口11aとクレジットカード等を投入する投入口11bとの2つからなり、その下方にも、紙用投入口13と同様にカッタユニット3が配置されている。このカッタユニット3で破砕された硬質材料は、紙用カッタユニット5で破砕された紙片よりも前側に落下する。すなわち、破砕された紙片と硬質材料片とは異なる位置に落下し、後述するように、分別回収される。
破砕された紙片D及び硬質材料片Eは、筐体9の下部に形成された回収スペースSに落下する。回収スペースSには、紙片D及び硬質材料片Eが回収される回収ユニットが配置されている。この回収ユニットは、上部が開口する回収箱7と後述する小容器19とを備えており、紙片D及び硬質材料片Eは回収箱7の開口へ落下するようになっている。すなわち、回収箱7の開口は、紙片D及び硬質材料片Eの両方の落下位置を含む大きさに形成されており、回収箱7の開口の前側に硬質材料片Eが落下し、後側に紙片Dが落下する。また、図2及び図3に示すように、回収箱7の前面の上側には、図3の左右方向に延びる横長の窓21が形成されており、これによって、回収箱7の内部を視認可能となっている。
そして、図1〜図3に示すように、回収箱7には、硬質材料片Eのみを回収する小容器19が配置されている。この小容器19は、内部が視認可能となるように透明又は半透明の材料で形成されており、図3に示すように、左右の幅が上端部で回収箱7の内部空間の幅とほぼ同じであり、高さが回収箱7の深さの約半分となっている。そして、小容器19は、その上端部19aの下端19bから下端部19cにかけて容器の右側がへこむように形成されている。すなわち、小容器19の左右の幅は、上端部19aの下端19bから高さ方向の中央部近傍にかけて次第に幅が狭くなり、その中央部近傍から下端部19cにかけて回収箱7の約半分になるように構成されている。そして、小容器19の前後(図1の左右方向)の長さが回収箱7の約5分の1である。小容器19の開口周縁にはL字形の係止部材23が形成されており、この係止部材23が回収箱7の開口周縁に係止することで小容器19が回収箱7に固定されている。このとき、小容器19は、回収箱7の前側で窓21に近接して配置され、これによって、図1に示すように、回収箱7の開口の前側に落下する硬質材料片Eを回収するようになっている。一方、後側に落下する紙片は、回収箱7の内部空間のうち小容器7が占める部分以外のスペースPに蓄積されるようになっている。また、このとき、図3に示すように、小容器19の上端部19aより下の部分、つまり左右の幅が狭くなった部分が、窓21の左側部分に対向して配置されるようになっている。したがって、窓21の左側の領域は小容器19によって塞がれるため、ここからは小容器19の内部が視認でき、小容器19によって塞がれていない窓21の右側の領域からは、回収箱7の内部が視認できるようになっている。
次に、上記のように構成されたシュレッダーの使用方法について説明する。まず、シュレッダーのスイッチをオンにして、カッタを回転させる。次いで、破砕の対象物に応じた投入口へ各対象物を投入して破砕を行う。
そして、回収箱7及び小容器19内にそれぞれ回収された紙片D及び硬質材料片Eの量を、回収箱7の窓21から目視して確認する(図3参照)。このとき、回収箱7における紙片の蓄積スペースP(図1参照)又は小容器19のいずれか一方が満杯になっているのが確認されれば、図2に示すように回収箱7を取り出す。そして、小容器19が硬質材料で一杯であれば、小容器19のみを取り出して硬質材料片Eを捨てればよいし、紙片Dの蓄積スペースPが満杯であれば小容器19を取り外して、回収箱7内の紙片を捨てればよい。
以上のように、本実施形態によれば、小容器19の幅が、小容器19の上端部19aの下端19bから下端部19cにかけて狭くなっているため、窓21の一部のみが小容器19に塞がれるようになる。そのため、小容器19に塞がれている領域では小容器19の内部が視認でき、小容器19によって塞がれていない領域からは回収箱7の内部が視認可能となる。したがって、従来例のように回収箱をシュレッダーから取り外すことなく、回収箱7及び小容器19内にそれぞれ回収された紙片D及び硬質材料片Eの量を、回収箱7に設けられた窓21から同時に確認することができる。
また、本実施形態によれば、小容器19の上端部が回収箱7の内部空間の幅とほぼ同じになるように形成されているため、その内部空間の幅方向のほぼ全域にわたって、破砕された硬質材料を受け入れることができる。そのため、図2に示すように、異なる種類の硬質材料(CDとクレジットカード等)をそれぞれ分けて投入する投入口11a,11bをシュレッダーの幅方向に2つ並べて構成することができる。これによって、例えば、投入口11aの下方に配置されたカッタの刃と、投入口11bの下方に配置されたカッタの刃とをそれぞれに投入される硬質材料に適するように構成することもでき、硬質材料の材質等に起因する破砕ミスを防止することができる。
また、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、小容器19を回収箱7の前側に配置している。そのため、小容器19内に硬質材料片Eが蓄積して回収箱7を引き出したときに、小容器19内の硬質材料片Eを捨てる作業が容易になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、小容器19が、その上端部19aの下端19bから下端部19cにかけて容器の右側がへこむように形成されているが、これに限定されるものではなく、小容器の一部が窓の一部を塞ぐように構成されていればよい。例えば、図4に示すように、小容器19の幅方向の中央部を下方からへこませるように構成してもよい。また、図5に示すように、小容器19の中央部付近に貫通孔を形成するように構成してもよい。さらに、図6に示すように、回収箱7の内部空間の幅方向の一方側に、小容器19が配置されるように構成してもよい。なお、小容器は、全体を透明にしてもよいが、少なくとも窓と重複する部分が透明になっていればよい。
また、小容器19の大きさは、上記のように、小容器19の少なくとも一部分が、回収箱7の幅方向でその内部空間の一部分のみにわたるように形成される限り、上記説明に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。例えば、小容器19の幅、奥行き、深さ等は、予定している硬質材料の破砕量に合わせたものにすることができる。
また、回収箱は、上記実施形態のように、シュレッダーの筐体内に収納されるものであってもよいし、シュレッダーの下部が回収箱のみによって構成されるような比較的小型のシュレッダーにも適用することも可能である。
本発明の一実施形態に係るシュレッダーの側面断面図である。 本発明の一実施形態に係るシュレッダーの一部切欠斜視図である。 図1のシュレッダーの正面図である。 小容器の他の例を示す正面図である。 小容器の他の例を示す正面図である。 小容器の他の例を示す正面図である。
符号の説明
1 シュレッダー
7 回収箱
19 小容器
21 窓
23 係止部材
D 硬質材料片
E 紙片

Claims (2)

  1. 紙及び硬質材料を破砕可能で、破砕された紙片及び硬質材料片を分別回収するシュレッダーに取り付けられる破砕片の回収ユニットであって、
    上部に開口を有するとともに、側面に窓を有し、破砕された紙片及び硬質材料片の回収スペースに配置される回収箱と、
    前記回収箱内で前記窓に近接して収容され、前記回収箱の開口よりも小さい開口を上部に有する小容器とを備え、
    前記小容器の一部が前記窓の一部を塞ぐように構成され、当該小容器において少なくとも窓を塞ぐ部分は透明に形成されており、
    硬質材料片は、前記小容器に回収され、
    紙片は、前記回収箱の内部空間のうち前記小容器が占める部分以外のスペースに回収される、シュレッダーの破砕片回収ユニット。
  2. 前記小容器は、下方にいくにしたがって横断面が小さくなる部分を有しており、当該部分が前記窓の一部を塞ぐように構成されている、請求項1に記載のシュレッダーの破砕片回収ユニット。
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