JP2007267076A - 機器制御装置および機器制御処理のプログラム - Google Patents

機器制御装置および機器制御処理のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できるようにする。
【解決手段】 リモコン装置のCPU11は、タッチパネル3に入力された描画の向きを検出して、その検出された描画の向きに基づいてテレビ受信機器、エアコン機器、CD機器、アンプ機器などの制御対象を選択し、選択された制御対象に対する制御コマンドを入力された描画に基づき、信号送信部15を介して無線送信部16から送信する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機器制御装置および機器制御処理のプログラムに関し、特に、複数種類の機器を制御するマルチ制御機能を持つ機器制御装置および機器制御処理のプログラムに関するものである。
テレビ受信機器やエアコン機器などの電子機器を遠隔制御するリモコン装置は広く普及している。従来、ユーザは専用のリモコン装置を操作して各電子機器を制御していた。しかし、現代のように家庭の中の電子機器が多くなり、テレビ受信機器やエアコン機器の他にも、CDに記録された音楽曲を再生するCD機器、オーディオ信号を増幅してスピーカに出力するアンプ機器、その他の電子機器を各電子機器に専用のリモコン装置で制御する必要がある。しかしながら、多くの専用のリモコン装置を操作することは極めて煩雑である。また、異なる電子機器のリモコン装置を誤って操作した場合には、事故を招くおそれもある。また、複数種類の電子機器のメーカにおいても、各電子機器に専用のリモコン装置を製造する必要があるため、全体としてコストアップの要因になっていた。そこで、近年においては、共通のリモコン装置によって複数種類の電子機器を制御するための提案がなされている。
例えば、ある提案の遠隔制御装置によれば、テレビ受信機を制御するための表示(図3)と、ビデオレコーダを制御するための表示(図4)を可能にして、同一のリモコン装置によって2つの異なる機器を制御するような構成になっている。(特許文献1参照)
また、ある提案のリモートコントロール装置によれば、複数の操作対象機器を遠隔操作するための入力部と、リモートコントロール装置を向ける方向に各操作対象機器を制御するための制御信号を関連付けて記録した信号記録部と、リモートコントロール装置が向けられた方向を感知する方向感知部と、感知した方向と入力部からの入力とから、対応する操作対象機器の制御信号を信号記録部から選択する制御部とを備え、選択した制御信号に基づいて操作対象機器を遠隔操作できるような構成になっている。方向感知部は、例えば、リモートコントロール装置が「東」に向けられたことを感知して、「東」方向に対応付けて記憶されている操作対象機器の制御信号を選択する。(特許文献2参照)
特開平8−98280号公報 特開2006−13565号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合には、制御対象の機器に応じて表示内容を変更する必要があり、操作の煩雑さを解消することはできない。また、上記特許文献2の場合には、リモートコントロール装置が「東」に向けられたことをどのようにして感知するかは記載されていない。また、方向を感知する代わりに、リモートコントロール装置の傾きや位置を感知する実施形態が記載されているが、その感知部を構成する特別なハードウェアを設けるために余分なスペースが必要になる上、コストアップの要因になる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の機器制御装置は、描画入力部(実施形態においては、図1、図2のタッチパネル3に相当する)と、描画入力部に入力された描画の向きを検出する描画の向き検出手段(実施形態においては、図2のCPU11に相当する)と、描画の向き検出手段によって検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択する選択手段(実施形態においては、図2のCPU11に相当する)と、選択手段によって選択された制御対象に対する制御コマンドを入力された描画に基づき送信する制御コマンド送信手段(実施形態においては、図2のCPU11および信号送信部15に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項1の機器制御装置において、請求項2に記載したように、描画の向き検出手段は、向き毎の認識辞書(実施形態においては、図9の辞書テーブルに相当する)を備えるような構成にしてもよい。
請求項2の機器制御装置において、請求項3に記載したように、向き毎の認識辞書(実施形態においては、図9の90°、180°、270°の辞書テーブルに相当する)は、向き毎の認識の度に基本辞書(実施形態においては、図9の0°の辞書テーブルに相当する)から生成されるような構成にしてもよい。
請求項1の機器制御装置において、請求項4に記載したように、制御コマンド送信手段は、入力された描画が選択手段により選択された制御対象に対する制御コマンドとして適切でない場合には制御コマンドを送信しないような構成にしてもよい。
請求項5に記載の機器制御処理のプログラムは、描画入力を検出するステップAと、ステップAによって検出された描画の向きを検出するステップBと、ステップBによって検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択するステップCと、ステップCによって選択された制御対象に対する制御コマンドを入力された描画に基づき送信するステップDと、をコンピュータに実行させるような構成になっている。
なお、課題を解決する手段として記載した上記の対応関係は、参考のために一解釈を例示するものであり、本発明を徒に限定するものではない。
本発明の装置によれば、特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できるという効果が得られる。
以下、本発明の機器制御装置の第1実施形態ないし第3実施形態について、リモコン装置を例に採って図を参照して説明する。
図1は、第1実施形態におけるリモコン装置1の平面図である。リモコン装置1には、ユーザに対する種々の情報を表示する表示部2が設けられている。この表示部2の画面には、スタイラスペン(図示せず)などの棒状の描画手段(以下、単に「ペン」という)の接触を感知する透明電極などからなるタッチパネル3が設けられている。タッチパネル3は、2次元の座標(x,y)によってペンの接触位置を感知できる。また、リモコン装置1の所定の位置には星マーク(★)4が刻印又は印刷によって形成されている。表示部2の4箇所の縁部には、制御対象の機器すなわち被制御機器であるテレビ受信機器、エアコン機器、CD機器、およびアンプ機器を表すアイコンとして、「テレビ」5、「エアコン」6、「アンプ」7、および「CD」8が表示されている。なお、これらのアイコンについては、ユーザによるタッチパネル3の操作に応じて設定できるようになっている。また、これらのアイコンは、常時表示する必要はなく、設定時およびユーザの表示指令に応じて表示するようにしてもよい。
ユーザは、表示されたアイコンを正規に見る状態、すなわち星マーク4の位置を向こう側にした向きで、被制御機器に対する制御コマンドをタッチパネル3に描画入力する。図1の状態は、テレビ受信機器のチャンネルを「6」に指定する場合の描画入力を表したものである。CD機器を制御する場合には、リモコン装置1を半時計回りに90°回転して、星マーク4が左側になる位置で制御コマンドを描画入力する。アンプ機器を制御する場合には、リモコン装置1を半時計回り又は時計回りに180°回転して、星マーク4が手前側になる位置で制御コマンドを描画入力する。エアコン機器を制御する場合には、リモコン装置1を半時計回りに270°又は時計回りに90°回転して、星マーク4が右側になる位置で制御コマンドを描画入力する。
図2は、図1のリモコン装置1の内部構成を示すブロック図である。CPU11は、内部にプログラムROM(図示せず)を有するワンチップのICで構成され、そのシステムバス12を介して、図1に示した表示部2およびタッチパネル3、ワークRAM13、不揮発性メモリであるフラッシュROM14、信号送信部15に接続され、これら各部との間でコマンドおよびデータの授受を行って、このリモコン装置1を制御する。ワークRAM13は、CPU11によって処理されるデータを一時的に記憶する。フラッシュROM14は、上記した被制御機器のアイコンの設定、被制御機器に対する制御信号の信号形式、並びに、被制御機器に対する制御コマンド用の描画入力として予め設定されている数字、文字、記号、および図形やこれらの組合せに対応するベクトル方向のパターンを後述する辞書テーブルに記憶している。信号送信部15は、無線送信部16に接続され、CPU11からの制御信号に従って、被制御機器に向けて無線送信部16から送信される信号の変調処理を行う。
図3は、複数種類の被制御機器に対するリモコン装置1の向きおよび制御コマンドの描画を示した図である。図3(1)は、リモコン装置1を回転せず(0°)に、制御コマンド「6」の数字を描画した状態である。図3(2)は、リモコン装置1を半時計回りに90°回転して、制御コマンド「6」の数字を描画した状態である。図3(2)は、リモコン装置1を半時計回り又は時計回りに180°回転して、制御コマンド「6」の数字を描画した状態である。図3(4)は、リモコン装置1を半時計回りに270°回転又は時計回りに90°回転して、制御コマンド「6」の数字を描画した状態である。ユーザは、星マークの位置を基準として制御コマンド「6」し、CPU11は、タッチパネル3の2次元座標に従って描画入力のベクトル方向によって制御コマンドの内容およびその被制御機器を解析する。
図4(1)は、描画入力のベクトル方向を解析するための基準を示す図である。描画のベクトル方向は、位置「O」からの方向に応じて「A」〜「H」で表される。いま、「O」の座標を(xj,yk:j,k=1〜n)とし、描画によるx座標の移動量の絶対値をp、y座標の移動量の絶対値をqとする。この場合には、「A」〜「H」のベクトル方向は下記のように表される。
「A」:「(xj,yk)→(xj+p,yk)」
「B」:「(xj,yk)→(xj+p,yk+q)」
「C」:「(xj,yk)→(xj,yk+q)」
「D」:「(xj,yk)→(xj−p,yk+q)」
「E」:「(xj,yk)→(xj−p,yk)」
「F」:「(xj,yk)→(xj−p,yk−q)」
「G」:「(xj,yk)→(xj,yk−q)」
「H」:「(xj,yk)→(xj+p,yk−q)」
図4(2)は、制御コマンド「6」が描画された場合のベクトル方向の解析を示す図である。「6」の描画に従って、矢印で示すように、「D」、「F」、「G」、「G」、「H」、「B」、「C」、「D」、「F」のベクトル方向になる。CPU11は、これらのベクトル方向のパターンとフラッシュROM14に記憶されている辞書テーブルとによって、「6」の数字を判別すると共に「6」の方向を判別する。図4(2)の場合には、テレビ受信機器のチャンネルを「6」に指定する場合の描画入力であると判別する。
図4(2)の場合には、いわゆる「一筆書き」の数字である「6」が描画された状態であるが、「4」、「5」、「7」のように一筆書きで描画できない数字もある。このため、CPU11は、ペンがタッチパネル3に接触して描画されている状態(ペンダウン状態)におけるベクトル方向だけでなく、ペンがタッチパネル3から離れて描画が一時中断した後に、再びペンがタッチパネル3に接触して描画が再開された状態(ペンアップ状態)における、中断から再開までのベクトル方向を解析する必要がある。
図5(1)は、中断から再開までのペンアップ状態のベクトル方向を解析するための基準を示す図である。ペンダウン状態においては、描画の位置がサンプリングされるが、ペンアップ状態においてはサンプリングされないので、描画のベクトル方向は、ペンがタッチパネル3から離れた位置「0」から再びペンがタッチパネル3に接触する位置の方向に応じて「1」〜「8」で表される。いま、「0」の座標を(xj,yk:j,k=1〜n)とし、中断から再開までのx座標の移動量の絶対値をr、y座標の移動量の絶対値をsとする。この場合には、「1」〜「8」のベクトル方向は下記のように表される。
「1」:「(xj,yk)→(xj+r,yk)」
「2」:「(xj,yk)→(xj+r,yk+s)」
「3」:「(xj,yk)→(xj,yk+s)」
「4」:「(xj,yk)→(xj−r,yk+s)」
「5」:「(xj,yk)→(xj−r,yk)」
「6」:「(xj,yk)→(xj−r,yk−s)」
「7」:「(xj,yk)→(xj,yk−s)」
「8」:「(xj,yk)→(xj+r,yk−s)」
図5(2)は、制御コマンド「5」が描画された場合のペンダウン状態のベクトル方向の解析を示す図である。図に示すように、「5」の描画に従って、実線の矢印で示すように、「G」、「B」、「H」、「G」、「F」、「D」と描画した後、ペンがタッチパネル3から離れる。そして、点線の矢印で示すように、描画が再開する位置までペンがほぼ真上に移動する。したがって、中断から再開までのベクトル方向は「3」となる。描画が再開された後は、実線の矢印で示すように、「A」、「A」のベクトル方向になる。CPU11は、これらのベクトル方向のパターンとフラッシュROM14に記憶されているパターンとによって、「5」の数字を判別すると共に「5」の方向を判別する。図5(2)の場合には、テレビ受信機器のチャンネルを「5」に指定する場合の描画入力であると判別する。
図6は、「0」〜「9」の数字の描画入力による模範のベクトル方向のパターンの一例を示す図である。このパターンはフラッシュROM14の辞書テーブルに記憶されているが、記憶されているパターンは、図6だけでなく様々なバリエーションのパターンが記憶されている。ユーザは必ずしも図6の形状で数字を描画するとは限らないからである。
図7は、制御コマンド「7」が図6に示した形状とは異なるように描画された場合のベクトル方向の解析を示す図である。図7(1)においては、ベクトル方向「G」で描画された後、ペンがタッチパネル3から離れる。そして、点線の矢印で示すように、描画が再開する位置までペンがほぼ真上に移動する。したがって、中断から再開までのベクトル方向は「3」となる。描画が再開された後は、実線の矢印で示すように、「A」、「A」、「F」、「F」、「F」と描画されている。一方、図7(2)においては、ベクトル方向「G」の描画がされず、実線の矢印で示すように一筆書きで、「A」、「A」、「F」、「F」、「F」と描画されている。したがって、フラッシュROM14に記憶されている制御コマンド「7」のパターンは、図6に示した例のパターンを含め、下記のように表される。
図6のパターン:「F」、「2」、「A」、「A」、「F」、「F」、「G」
図7(1)のパターン:「G」、「3」、「A」、「A」、「F」、「F」、「F」
図7(2)のパターン:「A」、「A」、「F」、「F」、「F」
図8は、リモコン装置1を回さず「0°」、半時計回りに「90°」、「180°」、半時計回りに「270°」(又は、時計回りに「90°」)と回した状態で、数字「6」が描画された場合を示す図である。図8に示すように、ユーザは、リモコン装置1を回転するだけで同じ数字「6」を描画するが、CPU11は、タッチパネル3の2次元の座標、および、フラッシュROM14に記憶されている制御コマンド「6」のパターンに基づいて、制御コマンドの内容と被制御機器を判別する。
すなわち、図8(1)〜図8(4)に示すように、リモコン装置1が「0°」の場合には、「D」、「F」、「G」、「G」、「H」、「B」、「C」、「D」、「F」、というパターンになり、リモコン装置1が「90°」の場合には、「F」、「H」、「A」、「A」、「B」、「D」、「E」、「F」、「H」、というパターンになり、リモコン装置1が「180°」の場合には、「H」、「B」、「C」、「C」、「D」、「F」、「G」、「H」、「B」、というパターンになり、リモコン装置1が「270°」の場合には、「B」、「D」、「E」、「E」、「F」、「H」、「A」、「B」、「D」、というパターンになる。このように、どのパターンに一致したかによって描画入力された向きを検出することができ、制御対象を選択することが可能になる。
図9は、図6に示した「0」〜「9」の数字の描画入力による模範のベクトル方向についての認識用の辞書テーブルである。図2のフラッシュROM14が十分な記憶容量を持つ場合には、これら全てを予め記憶しておいても良いが、記憶容量が小さい場合には、「0°」の辞書テーブルを基本辞書として記憶しておき、残りの向きについては、方向別の認識の度に基本辞書から変換して一時的に保持するようにしても良い。この辞書変換は簡単な法則による置き換えにすぎないので、認識処理全体の中では大きな負担とはならない。なお、図9の辞書テーブルは一例に過ぎない。上記したように、数字「7」の描画の形状はユーザによって異なる場合があり、描画の順序についてもユーザによって異なる場合があるので、様々なパターンの辞書テーブルがフラッシュROM14に記憶されている。
このように、異なる向きから描画されたパターンを解析するために、CPU11のプログラムROMには、HMM(Hidden Markov Model :隠れマルコフモデル)のアルゴリズムが記憶されている。HMMは、確率モデルの1つであり、システムがパラメータ未知のマルコフ過程であると仮定して、観測可能な情報から未知のパラメータを推定する。具体的には、データ系列が状態Siから開始される場合に、初期状態分布π={πi}として、状態Siから別の状態Sjに推移する確率aijを状態遷移確率行列A={aij}で表現して、状態Sjにおいて観測されるシンボルkの発生確率である観測シンボル確率分布B={bj(k)}を得る。
図10は、ペンがタッチパネル3に接触したペンダウン状態およびペンがタッチパネル3から離れて再度接触したペンアップ状態のHMMの確率モデルを表す図である。図10においては、左から右への方向のみに遷移するHMMに対応している。図10(1)のペンダウン状態のHMMは、各状態S1、S2、S3の描画のベクトルが自己遷移確率a11、a22、a33、および、次の状態に推移する確率a12、a23、a34を有するモデルで表される。一方、図10(2)のペンアップ状態のHMMは、ペンがタッチパネル3から離れて再度接触するまでのペンの移動軌跡にかかわらず、ペンが離れた位置とペンが再接触した位置とによって一義的に決まるベクトルであるので、自己遷移確率が「0」のモデルで表される。
図11は、確率「1.0」の初期状態S0から状態S1、S2を通過し、最終状態であるS3に到達するまでに行われる累積出力確率計算を具体的に表した図である。この場合の確率計算は、モデルパラメータが既知のときに、遷移する可能性(尤度)が最も高い経路(最尤経路)を計算するビタビアルゴリズム(Viterbi algorithm)を用いている。図11において、実線および点線の矢印の横に記載されている数値が状態遷移確率である。1つ前の状態での出力確率に状態遷移確率を掛け合わせたものが、その状態における入力になる。この値に対し、各状態固有の出力確率(四角の中の上の数値)を掛け合わせたものが、累積出力確率(四角の中の下の数値)となり、この数値を次の状態へと遷移させる。図11において、実線で示す経路が最尤経路となる。
図11に示す累積出力確率の計算によって、図8(1)〜(4)における「6」のベクトル方向のパターンが、図9に示した辞書テーブルにおける「0°の6」、「90°の6」、「180°の6」、「270°の6」の経路を辿ることで認識される。このように座標軸に対して描画入力の方向を変えることで、例えば、同じ「6」の数字を描画した場合でも、4種類の異なる制御コマンドを入力することができる。すなわち、図8の例では、ユーザによる「0°の6」はテレビ受信機器のチャンネル6として、「90°の6」はCDの6番目の曲の選択として、「180°の6」はアンプのボリュームの6として、「270°の6」はエアコンの温度設定の6°として、処理される。
図12は、図2のCPU11によって実行される機器制御処理の動作を示すフローチャートである。ここで、「0°」の向き、「90°」の向き、「180°」の向き、「270°」の向きを、それぞれ「向き1」、「向き2」、「向き3」、「向き4」とし、それぞれの向きの被制御機器を機器A、機器B、機器C、機器Dとする。
手書きの開始を検出すると(ステップS1)、向き1で認識できるか否かを判別する(ステップS2)。向き1で認識できる場合には、機器A用のコマンドとして適切か否かを判別し(ステップS3)、コマンドが適切である場合には、機器A用のコマンドを制御信号として信号送信部15から送信する(ステップS4)。
ステップS2において、向き1で認識できない場合には、向き2で認識できるか否かを判別する(ステップS5)。向き2で認識できる場合には、機器B用のコマンドとして適切か否かを判別し(ステップS6)、コマンドが適切である場合には、機器B用のコマンドを制御信号として信号送信部15から送信する(ステップS7)。
ステップS5において、向き2で認識できない場合には、向き3で認識できるか否かを判別する(ステップS8)。向き3で認識できる場合には、機器C用のコマンドとして適切か否かを判別し(ステップS9)、コマンドが適切である場合には、機器C用のコマンドを制御信号として信号送信部15から送信する(ステップS10)。
ステップS8において、向き3で認識できない場合には、向き4で認識できるか否かを判別する(ステップS11)。向き4で認識できる場合には、機器D用のコマンドとして適切か否かを判別し(ステップS12)、コマンドが適切である場合には、機器D用のコマンドを制御信号として信号送信部15から送信する(ステップS13)。
ステップS11において、向き4で認識できない場合には、手書き入力が終了したか否かを判別し(ステップS14)、手書き入力が継続している場合には、ステップS2に移行して、向きを認識する処理を続行する。ステップS14において、手書き入力が終了したときは、この機器制御処理を終了する。
図8の例をこれに当てはめた場合、向き4に対する入力(270°の6)は機器D(エアコン)に対するコマンド(設定温度を6°Cにする)として認識され、これが機器D(エアコン)に対するコマンドとして適切か否かを判別される。6°Cというのは登録された適切な設定温度範囲外であるため、不適切なコマンドと判別されて送信されない。
以上のように、この第1実施形態によれば、CPU11は、タッチパネル3に入力された描画の向きを検出して、その検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択し、選択された制御対象に対する制御コマンドを入力された描画に基づき、信号送信部15を介して無線送信部16から送信する。
したがって、特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できる。
なお、描画入力は数字に限定されるものではない。数字の他に、文字、記号、若しくは図形、又はこれらの2つ以上の組合せでもよい。また、リモコン装置1の向きの違い(角度差)についても、90°だけでなくもっと小さい角度差でもよい。要は、CPU11が認識できる描画入力とその描画入力の向き(角度)を解析できるならば、入力する制御コマンドの形態やリモコン装置1の角度差は任意である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図13は、第2の実施形態におけるリモコン装置1の平面図であり、リモコン装置1の向きと手書き入力の図形との関係を表した図である。星マーク4が上(0°)の向きである図13(1)、(2)は、テレビ・ビデオ機器に対する制御コマンドを表している。図13(1)のように「∧」の図形が描画されたときはテレビの音量を大きくし、「>」の図形が描画されたときはビデオを早送りする。一方、星マーク4が右斜め上(約315°)の向きである図13(3)、(4)は、エアコン機器に対する制御コマンドを表している。図13(3)のように「∧」の図形が描画されたときは設定温度を高くし、「>」の図形が描画されたときは風量を強くする。
したがって、第1実施形態と同様に、特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図14は、第3の実施形態における円形のリモコン装置1の平面図であり、リモコン装置1の向きと手書き入力のカタカナの文字「メ」との関係を表した図である。図14(1)に示すように、星マーク4が上(0°)にある向きで「メ」が描画されたときは、パソコン機器のメールチェックを実行する制御信号を送信する。図14(2)に示すように、星マーク4が左斜め下(120°)にある向きで「メ」が描画されたときは、HDDやDVDなどの映像系のメニュー画面を表示する制御信号を送信する。図14(3)に示すように、星マーク4が左斜め下(240°)にある向きで「メ」が描画されたときは、音楽系のメニュー画面を表示する制御信号を送信する。
したがって、第1実施形態と同様に、特別なハードウェアを設けることなく、極めて簡単な操作によって異なる種類の被制御機器を遠隔制御できる。
なお、第3実施形態における座標としては、タッチパネル3の中心位置を原点とする極座標で構成してもよい。
上記実施形態においては、あらかじめCPU11のプログラムROMに記憶された機器制御処理のプログラムを実行する装置の発明について説明したが、フレキシブルディスク(FD)、CD、メモリカードなどの外部記憶媒体に記録されている処理のプログラムをフラッシュROM14にインストールして、そのプログラムをCPU11が実行することも可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
すなわち、本発明による機器制御処理のプログラムは、描画入力を検出するステップAと、前記ステップAによって検出された描画の向きを検出するステップBと、前記ステップBによって検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択するステップCと、前記ステップCによって選択された制御対象に対する制御コマンドを前記入力された描画に基づき送信するステップDと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の機器制御装置の第1実施形態におけるリモコン装置の平面図。 図1のリモコン装置の内部構成を示すブロック図。 第1実施形態において複数種類の被制御機器に対するリモコン装置の向きおよび制御コマンドの描画を示した図。 第1実施形態における描画入力のベクトル方向を解析するための図。 第1実施形態における中断から再開までのベクトル方向を解析するための図。 第1実施形態においての数字の描画入力による模範のベクトル方向のパターンの例を示す図。 第1実施形態において制御コマンドが異なる形状で描画された場合のベクトル方向の解析を示す図。 第1実施形態においてリモコン装置1の向きを変えて数字が描画された場合を示す図。 図2のフラッシュROM14に記憶されている辞書テーブルを示す図。 第1実施形態においてペンダウン状態およびペンアップ状態のHMMの確率モデルを表す図。 第1実施形態における累積出力確率計算を具体的に表した図。 図2のCPUによって実行される第1実施形態における機器制御処理の動作を示すフローチャート 本発明の機器制御装置の第2実施形態におけるリモコン装置の平面図。 本発明の機器制御装置の第3実施形態におけるリモコン装置の平面図。
符号の説明
1 リモコン装置
2 表示部
3 タッチパネル
4 星マーク
11 CPU
15 信号送信部

Claims (5)

  1. 描画入力部と、
    前記描画入力部に入力された描画の向きを検出する描画の向き検出手段と、
    前記描画の向き検出手段によって検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された制御対象に対する制御コマンドを前記入力された描画に基づき送信する制御コマンド送信手段と、
    を備えたことを特徴とする機器制御装置。
  2. 前記描画の向き検出手段は、向き毎の認識辞書を備えることを特徴とする請求項1に記載の機器制御装置。
  3. 前記向き毎の認識辞書は、向き毎の認識の度に基本辞書から生成されることを特徴とする請求項2に記載の機器制御装置。
  4. 前記制御コマンド送信手段は、前記入力された描画が前記選択手段により選択された制御対象に対する制御コマンドとして適切でない場合には制御コマンドを送信しないことを特徴とする請求項1に記載の機器制御装置。
  5. 描画入力を検出するステップAと、
    前記ステップAによって検出された描画の向きを検出するステップBと、
    前記ステップBによって検出された描画の向きに基づいて制御対象を選択するステップCと、
    前記ステップCによって選択された制御対象に対する制御コマンドを前記入力された描画に基づき送信するステップDと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする機器制御処理のプログラム。
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