JP2007266771A - 手ぶれ検出装置およびデジタルカメラ - Google Patents

手ぶれ検出装置およびデジタルカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、角速度センサを用いて手ぶれ情報を検出する手ぶれ検出装置において、精度の高い手ぶれ情報を得ることができる手ぶれ検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】静止画撮影の露光期間中において、カメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて手ぶれ情報を算出する手ぶれ情報算出手段、上記露光期間の前後の動画フレームをそれぞれ1つずつ取得する画像取得手段、画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段、ならびに手ぶれ情報算出手段によって算出された手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、手ぶれ検出装置およびデジタルカメラに関する。
静止画手ぶれ補正技術は、静止画撮影における手ぶれを軽減する技術であり、手ぶれを検出して、その検出結果に基づいて画像を安定化することで実現される。
手ぶれを検出する方法には、手ぶれセンサ(角速度センサ)を用いる方法と、画像を解析して検出する電子式とがある。画像を安定化させる方法には、レンズや撮像素子を安定化させる光学式と、画像処理により手ぶれによるぼけを除去する電子式とがある。
一方、完全電子式の手ぶれ補正技術、すなわち、撮影された一枚の手ぶれ画像だけを解析・処理することで、手ぶれの除去された画像を生成する技術は、実用レベルに達していない。特に、手ぶれセンサで得られる精度の手ぶれ信号を、一枚の手ぶれ画像を解析することによって求めることは困難である。
したがって、手ぶれセンサを用いて手ぶれを検出し、その手ぶれデータを用いて画像処理により手ぶれぼけを除去することが現実的である。画像処理によるぼけの除去を画像復元と呼ぶ。また、手ぶれセンサと画像復元による手法を、ここでは電子式手ぶれ補正と呼ぶことにする。
電子式手ぶれ補正としては、角速度センサで検出した手ぶれ情報から手ぶれ関数(画像劣化関数)を生成した後、手ぶれ関数から一般逆フィルタを生成し、得られた一般逆フィルタを用いて画像復元を行うことにより、手ぶれによる画像劣化を補正するものが知られている。
このように、角速度センサによって手ぶれ情報を検出する場合、センサのドリフト成分による検出誤差が発生するという問題がある。また、角速度センサを用いた場合、センサでは検出できないぶれ(例えば、平行移動)が含まれると、実際の画像上のぶれ量を正確に検出できないという問題がある。
特開平10−215405号公報 特開平11−27574号公報 特開2000−298300号公報 特開平4−26282号公報 特開平11−24122号公報 特開昭60−143330号公報 特開昭63−50729号公報 特開平7−301836号公報 特開平7−20521号公報
この発明は、角速度センサを用いて手ぶれ情報を検出する手ぶれ検出装置において、精度の高い手ぶれ情報を得ることができる手ぶれ検出装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、静止画撮影の露光期間中において、カメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて手ぶれ情報を算出する手ぶれ情報算出手段、上記露光期間の前後の動画フレームをそれぞれ1つずつ取得する画像取得手段、画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段、ならびに手ぶれ情報算出手段によって算出された手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて手ぶれ情報を算出する手段を備えており、手ぶれ情報補正手段は、手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間に対する手ぶれ情報を求める手ぶれ情報合成手段、手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の手ぶれ情報を補正する補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、動きベクトル算出手段は、画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第1手段、および上記2つの動画フレームの撮像時間間隔と上記露光期間とに基づいて、第1手段によって算出された2つの動画フレーム間の動きベクトルを上記露光期間に応じた動きベクトルに補正する手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、静止画撮影の露光期間中において、カメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する第1の手ぶれ情報算出手段、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームまたは上記露光期間の終了後の2つの動画フレームを取得する画像取得手段、画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段、上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する第2の手ぶれ情報算出手段、ならびに第2の手ぶれ情報算出手段によって算出された第2の手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出された第1の手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、第1の手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、第2の手ぶれ情報算出手段は、上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、手ぶれ情報補正手段は、第2の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第2の手ぶれ情報を合成して、上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める手ぶれ情報合成手段、手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第1の手ぶれ情報を補正する補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、静止画撮影の露光期間中においてカメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する第1の手ぶれ情報算出手段、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームと、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームとを取得する画像取得手段、画像取得手段によって取得された上記露光期間の開始前の2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第1の動きベクトル算出手段、画像取得手段によって取得された上記露光期間の終了後の2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第2の動きベクトル算出手段、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する第2の手ぶれ情報算出手段、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第3の手ぶれ情報を算出する第3の手ぶれ情報算出手段、ならびに第2の手ぶれ情報算出手段によって算出された第2の手ぶれ情報と、第3の手ぶれ情報算出手段によって算出された第3の手ぶれ情報と、第1の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルと、第2の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出された第1の手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、第1の手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、第2の手ぶれ情報算出手段は、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、第3の手ぶれ情報算出手段は、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、手ぶれ情報補正手段は、第2の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第2の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める第1の手ぶれ情報合成手段、第3の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第3の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める第2の手ぶれ情報合成手段、第1の手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、第1の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルと、第2の手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、第2の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第1の手ぶれ情報を補正する補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、手ぶれ検出装置によって算出された手ぶれ情報に基づいて手ぶれ補正を行なう機能を備えたデジタルカメラにおいて、手ぶれ検出装置が請求項1乃至7に記載の手ぶれ検出装置であることを特徴とする。
この発明によれば、精度の高い手ぶれ情報を得ることができるようになる。
以下、図面を参照して、この発明をデジタルカメラに適用した場合の実施例について説明する。
〔1〕デジタルカメラの構成
図1は、デジタルカメラの構成を示している。
CCD2は、レンズ1を通して入射した光学像を光電変換し、電気信号として出力する。CCD2の出力信号は、A/D変換器3によってデジタル信号に変換される。A/D変換器3の出力データは、画像処理回路4によって所定の画像処理が施された後、画像メモリ5に格納される。画像メモリ5に格納された画像データは、撮影モード時においては、画面表示用スルー画像(動画像)としてモニタ7に表示される。また、シャッタ操作によって撮影された静止画データは、手ぶれ補正処理回路23によって手ぶれ補正が行われた後、メモリカード8に記憶される。なお、画像メモリ5は、メモリ制御回路22によって制御される。
角速度センサ11、12は、カメラの角速度を検出するために設けられている。一方の角速度センサ11はカメラのパン方向の角速度を、他方の角速度センサ12はカメラのチルト方向の角速度をそれぞれ検出する。
各角速度センサ11、12の出力信号は、それぞれアンプ13、14によって増幅された後、A/D変換器15、16によってデジタルデータに変換される。A/D変換器15、16によって得られた角速度データは、センサデータメモリ17を介してマイコン20に入力される。動きベクトル検出回路9は、マイコン20によって指定された2枚の画面表示用スルー画像(動画フレーム)に基づいて、2つの動画フレーム間の動きベクトルを検出する。動きベクトル検出回路9によって検出された動きベクトルは、マイコン20に入力される。
マイコン20は、動きベクトル検出回路9、メモリ制御回路22、手ぶれ補正処理回路23等を制御する。マイコン20には、そのプログラムや必要なデータを記憶するプログラム&データメモリ21が接続されている。また、マイコン20には、操作部19から操作信号が入力される。
〔2〕手ぶれ補正処理回路の構成
図2は、手ぶれ補正処理回路23の構成を示している。
手ぶれ補正処理回路23は、画像復元フィルタ計算部30、画像復元処理部40およびリンギング除去処理部50を備えている。
画像復元フィルタ計算部30は、パン方向の角速度データおよびチルト方向の角速度データと、動きベクトル検出回路9によって検出された動きベクトルとに基づいて、画像復元フィルタ(一般逆フィルタ)の係数を算出する。画像復元処理部40は、画像復元フィルタ計算部30によって算出されたフィルタ係数に基づいて、撮像画像(手ぶれ画像)に対して画像復元処理を行う。リンギング除去処理部50は、画像復元処理部40によって得られた復元画像からリンギングを除去する。
〔3〕画像復元フィルタ計算部30の説明
画像復元フィルタ計算部30は、角速度センサ11、12によって検出された角速度データ(手ぶれ信号)を動きベクトルに変換する手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって得られた動きベクトルを、動きベクトル検出回路9によって検出された動きベクトルに基づいて補正する動きベクトル補正部32、動きベクトル補正部32によって補正された動きベクトルを、画像のボケを表す手ぶれ関数(PSF:Point Spread Function)に変換する動きベクトル/手ぶれ関数変換処理部33、ならびに動きベクトル/手ぶれ関数変換処理部33よって得られた手ぶれ関数(PSF)を一般逆フィルタ(画像復元フィルタ)に変換する手ぶれ関数/一般逆フィルタ変換処理部34を備えている。
〔3−1〕手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31についての説明
手ぶれの元データは、静止画の撮影開始から撮影終了までの間の角速度センサ11、12の出力データである。角速度センサ11、12を用いてカメラの露光時期と同期させることで、撮影開始と共に所定のサンプリング間隔dt[sec] でパン方向およびチルト方向の角速度を計測し、撮影終了までのデータを得る。サンプリング間隔dt[sec] は、たとえば、1msecである。
図3に示すように、例えば、カメラのパン方向の角速度θ’[deg/sec] は、角速度センサ11によって電圧Vg [mV]に変換された後、アンプ13によって増幅される。アンプ13から出力される電圧Va [mV] はA/D変換器15によってデジタル値DL [step]に変換される。デジタル値として得られたデータを角速度に変換するには、センサ感度R[mV/deg/sec]、アンプ倍率K[ 倍] 、A/D変換係数L[mV/step] を用いて計算する。
角速度センサ11によって得られる電圧値Vg [mV]は、角速度θ’[deg/sec] の値と比例する。このときの比例定数はセンサ感度であるので、Vg [mV]は、次式(1)で表される。
g =Rθ’…(1)
また、アンプ13は電圧値を増幅するだけなので、増幅された電圧Va [mV] は、次式(2)で表される。
a =KVg …(2)
アンプ13で増幅された電圧値Va [mV] はA/D変換され、j[step](例えば、−512〜512)のデジタル値DL [step]を使って表現される。A/D変換係数をL[mV/step] とすると、デジタル値DL [step]は、次式(3)で表される。
L =Va /L…(3)
上記式(1)〜(3)を用いることで、次式(4)に示すように、センサデータから角速度を求めることができる。
θ’=(L/KR)DL …(4)
撮影中の角速度データから、撮影された画像上でどれだけのぶれが生じたかを計算することができる。この画像上でのみかけの動きを動きベクトル(手ぶれ情報)と呼ぶ。
角速度データの1つのサンプル値から次のサンプル値までにカメラに生じた回転量をθ[deg] とする。この間、角速度一定でカメラが回転すると仮定し、サンプリング周波数をf =1/dt[Hz]とすると、θ[deg] は次式(5)で表される。
θ=θ’/f=(L/KRf)DL …(5)
図4に示すように、r[mm]を焦点距離(35[mm]フィルム換算)とすると、カメラの回転量θ[deg] から画面上の移動量d[mm]が次式(6)により求められる。
d=rtanθ…(6)
ここで求められた移動量d[mm]は、35[mm]フィルム換算時の手ぶれの大きさで、単位は[mm]である。実際に計算処理するときには、画像の大きさをデジタルカメラの画像の大きさの単位[pixel] で考えなければならない。
35[mm]フィルム換算の画像と、デジタルカメラで撮影した[pixel] 単位の画像は縦横比も異なるので、次のように計算を行う。図5に示すように、35[mm]フィルム換算時は画像サイズの横×縦が36[mm]×24[mm]と決まっている。デジタルカメラで撮影した画像の大きさをX[pixel] ×Y[pixel] とし、水平方向(パン方向)のぶれをSx[pixel] 、垂直方向(チルト方向)のぶれをSy[pixel] とすると、変換式は次式(7)、(8)となる。
Sx=dx (X/36)=rtanθx (X/36)…(7)
Sy=dy (Y/24)=rtanθy (Y/24)…(8)
上記式(7)、(8)には、dとθに添字のxとyが使用されているが、添字xは水平方向の値であることを、添字yは垂直方向の値であることを示している。
上記式(1)〜(8)をまとめると、水平方向(パン方向)のぶれSx[pixel] 、垂直方向(チルト方向)のぶれSy[pixel] は、次式(9)、(10)で表される。
Sx=rtan{(L/KRf)DLx}X/36…(9)
Sy=rtan{(L/KRf)DLy}Y/24…(10)
この変換式(9)、(10)を用いることで、デジタル値として得られたカメラの各軸の角速度データから画像のぶれ量(手ぶれ量)を表す動きベクトル(Sn (Sxn ,Syn ))(ただし、n=1,2,…N)を求めることができる。撮影中の動きベクトルは、センサから得られた角速度のデータの数だけ(サンプル点の数Nだけ)得ることができ、それらの始点と終点を順番に結んでいくと、画像上での手ぶれの軌跡になる。また、各ベクトルの大きさを見ることで、その時点での手ぶれの速度がわかる。
〔3−2〕動きベクトル補正部32について
角速度センサ11、12のセンサ出力に基づいて、静止画撮影中の動きベクトルSn を算出した場合、センサのドリフト成分による検出誤差が発生するという問題がある。また、角速度センサを用いた場合、センサでは検出できないぶれ(例えば、平行移動)が含まれると、実際の画像上のぶれ量を正確に検出できないという問題がある。
そこで、動きベクトル補正部32は、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって得られた動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を補正する。補正方法としては、第1方法と第2方法とがある。
〔3−2−1〕第1方法についての説明
上述したように、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31は、図6に示すように、静止画撮影の露光期間T1中での角速度センサ11、12のセンサ出力に基づいて、静止画撮影中(静止画撮影の露光期間中)の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を単位時間dt(サンプリング間隔)毎に算出している。静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )は、センサから得られた角速度のデータの数だけ(サンプル点の数Nだけ)得ることができる。
一方、マイコン20は、図6に示すように、静止画撮影の露光期間の直前の動画フレームF1と静止画撮影の露光期間の直後の動画フレームF2とを動きベクトル検出回路9に与えて、それらの動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)を算出させる。これらの動画フレームF1,F2としては、画面表示用スルー画像が用いられる。動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)は、動きベクトル補正部32に与えられる。なお、静止画撮影の露光期間の直前の動画フレームF1が撮像されてから、静止画撮影の露光期間の直後の動画フレームF2が撮像されるまでの期間をT2とする。
動きベクトル補正部32は、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって算出された静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )と、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)とに基づいて、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって算出された静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を補正する。
図7は、動きベクトル補正部32による動きベクトル補正処理の手順を示している。
まず、静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を合成することにより、静止画撮影の露光期間に対する手ぶれ情報Q(Qx,Qy)を求める(ステップS1)。動きベクトルQ(Qx,Qy)は、次式(11)で表される。
Figure 2007266771
次に、静止画撮影の露光時間T1と、静止画撮影の露光期間の直前の動画フレームF1が入力されてから、静止画撮影の露光期間の直後の動画フレームF2が入力されるまでの期間T2とに基づいて、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)を露光期間T1に対応する動きベクトルI’(I’x,I’y)に補正する(ステップS2)。
具体的には、次式(12)に基づいて、動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)を補正する。
I’x=Ix×(T1/T2)
I’y=Iy×(T1/T2) …(12)
次に、ステップS1で算出された手ぶれ情報Q(Qx,Qy)と、ステップS2によって補正された動画フレーム間の動きベクトルI’(I’x,I’y)とに基づいて、補正値C(Cx,Cy)を算出する(ステップS3)。具体的には、次式(13)により、補正値C(Cx,Cy)を算出する。
Cx=Qx−I’x
Cy=Qy−I’y …(13)
補正値C(Cx,Cy)を静止画撮影中に得られた動きベクトルSn (Sxn ,Syn )の数(サンプル数)Nで除算した値が、単位時間当たりの補正値(サンプリング毎の補正値)となる。
次に、補正値C(Cx,Cy)と、静止画撮影中に得られた動きベクトルSn (Sxn ,Syn )の数(サンプル数)Nとに基づいて、各動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を補正する(ステップS4)。各動きベクトルSn (Sxn ,Syn )に対する補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )とすると、具体的には、次式(14)により、補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )を算出する。
S’xn =Sxn −Cx/N
S’yn =Syn −Cy/N …(14)
つまり、第1方法では、センサ出力から算出された露光期間に対する手ぶれ情報Q(Qx,Qy)と、ステップS2によって補正された動画フレーム間の動きベクトルI’(I’x,I’y)とが等しくなるように、センサ出力から算出された動きベクトルSn (Sxn ,Syn )が補正されている。
なお、上記ステップS2を省略してもよい。この場合には、上記式(13)中のI’(I’x,I’y)として、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルI(Ix,Iy)がそのまま用いられる。
また、上記ステップS3において、次式(15)に基づいて補正値C(Cx,Cy)を算出し、上記ステップS4において、次式(16)に基づいて補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )を算出してもよい。
Cx=I’x/Qx
Cy=I’y/Qy …(15)
S’xn =Sxn ×Cx
S’yn =Syn ×Cy …(16)
〔3−2−2〕第2方法についての説明
手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31は、図8に示すように、静止画撮影の露光期間T1中での角速度センサ11、12のセンサ出力に基づいて、静止画撮影中(静止画撮影の露光期間中)の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を単位時間dt(サンプリング間隔)毎に算出している。静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )は、センサから得られた角速度のデータの数だけ(サンプル点の数Nだけ)得ることができる。
一方、マイコン20は、図8に示すように、静止画撮影の露光期間の直前の2枚の動画フレームF1,F2を動きベクトル検出回路9に与えて、それらの動画フレーム間の動きベクトルIprev(Iprev_x,Iprev_y)を算出させる。これらの動画フレームとしては、画面表示用スルー画像が用いられる。動きベクトル検出回路9によって算出された動画像間の動きベクトルIprev(Iprev_x,Iprev_y)は、動きベクトル補正部32に与えられる。
さらに、第2方法では、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31は、動画フレームF1が撮像されてから動画フレームF2が撮像されるまでの間においても、角速度センサ11、12のセンサ出力をサンプリング間隔dtでサンプリングし、センサ出力に基づいて動きベクトルSprevm (Sprev_xm ,Sprev_ym )(ただし、m=1,2,…M)を算出する。
動きベクトル補正部32は、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって算出された静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )と、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって算出された動画フレーム間における動きベクトルSprevm (Sprev_xm ,Sprev_ym )と、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルIprev(Iprev_x,Iprev_y)とに基づいて、手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部31によって算出された静止画撮影中の動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を補正する。
図9は、動きベクトル補正部32による動きベクトル補正処理の手順を示している。
まず、角速度センサ11、12のセンサ出力に基づいて算出された動画フレーム間における動きベクトルSprevm (Sprev_xm ,Sprev_ym )を合成することにより、動画フレーム間全体に対する手ぶれ情報Qprev(Qprev_x ,Qprev_y)を算出する(ステップS11)。Qprev(Qprev_x ,Qprev_y)は、次式(17)で表される。
Figure 2007266771
次に、ステップS11で算出された手ぶれ情報Qprev(Qprev_x ,Qprev_y)と、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルIprev(Iprev_x,Iprev_y)とに基づいて、補正値C(Cx,Cy)を算出する(ステップS12)。具体的には、次式(18)により、補正値C(Cx,Cy)を算出する。
Cx=Qprev_x−Iprev_x
Cy=Qprev_y−Iprev_y …(18)
補正値C(Cx,Cy)を動画フレーム間に得られたSprevm (Sprev_xm ,Sprev_ym )の数(サンプル数)Mで除算した値が、単位時間当たりの補正値となる。
次に、補正値C(Cx,Cy)と、動画フレーム間に得られた動きベクトルSprevm (Sprev_xm ,Sprev_ym )の数(サンプル数)Mとに基づいて、各動きベクトルSn (Sxn ,Syn )を補正する(ステップS13)。各動きベクトルSn (Sxn ,Syn )に対する補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )とすると、具体的には、次式(19)により、補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )を算出する。
S’xn =Sxn −Cx/M
S’yn =Syn −Cy/M …(19)
つまり、第2方法では、センサ出力から算出された動画フレーム間の手ぶれ情報Qprev(Qprev_x ,Qprev_y)と、動きベクトル検出回路9によって算出された動画フレーム間の動きベクトルIprev(Iprev_x,Iprev_y)とが等しくなるように、センサ出力から算出された動きベクトルSn (Sxn ,Syn )が補正されている。
なお、動画フレームF1,F2としては、静止画撮影の露光期間の直前の2つの動画フレームが用いられてるが、静止画撮影の露光期間の直後の2つの動画フレームを用いてもよい。
また、静止画撮影の露光期間の直前の2つの動画フレームを用いて第1の単位時間当たりの補正値を算出するとともに、静止画撮影の露光期間の直後の2つの動画フレームを用いて第2の単位時間当たりの補正値を算出し、第1の単位時間当たりの補正値と第2の単位時間当たりの平均を単位時間当たりの補正値(上記式(19)におけるCx/M,Cy/M)として用いてもよい。
また、上記ステップS12において、次式(20)に基づいて補正値C(Cx,Cy)を算出し、上記ステップS13において、次式(21)に基づいて補正後の動きベクトルをS’n (S’xn ,S’yn )を算出してもよい。
Cx=Iprev_x/Qprev_x
Cy=Iprev_y/Qprev_y …(20)
S’xn =Sxn ×Cx
S’yn =Syn ×Cy …(21)
上記第1方法および第2方法では、動画フレーム(F1,F2等)として、画面表示用スルー画像が用いられているが、これらの動画フレームとして、本補正専用に新たに追加した撮像フレームを用いてもよい。
〔3−3〕動きベクトル/手ぶれ関数変換処理部33について
手ぶれを空間フィルタを使って表すことができる。図10の左側の図で示される手ぶれの軌跡(カメラがぶれたときに画像上である一点が描いた軌跡、画像のぶれ量)に合わせて、オペレータの要素に重みを加え空間フィルタ処理を行うと、フィルタリング過程において画素の濃淡値が手ぶれの軌跡に応じた近傍画素の濃淡値のみを考慮するようになるので、手ぶれ画像を作成することができる。
この軌跡に合わせて重み付けしたオペーレータのことをPoint Spread Function(PSF)と呼び、手ぶれの数学モデルとして使用する。PSFの各要素の重みは、その要素を手ぶれ軌跡が通過する時間に比例した値であって、各要素の重みの総和が1になるように正規化された値となる。すなわち、動きベクトルの大きさの逆数に比例した重みとする。手ぶれが画像に与える影響を考えたとき、遅く動いたところの方が画像に大きな影響を与えているからである。
図10の中央の図は、手ぶれの動きが等速であると仮定した場合のPSFを表し、図10の右側の図は、実際の手ぶれの動きの大きさを考慮した場合のPSFを表している。図10の右側の図においては、PSFの重みの低い(動きベクトルの大きさが大きい)要素を黒く表示し、重みの高い(動きベクトルの大きさが小さい)要素を白く表示している。
上記〔3−2〕で得られた動きベクトル(画像のぶれ量)は手ぶれの軌跡と、軌跡の速度をデータとして持つ。
PSFを作成するには、まず、手ぶれの軌跡からPSFの重みをかける要素を決定する。そして、手ぶれの速度からPSFの要素にかける重みを決定する。
上記〔3−2〕で得られた一連の動きベクトルS’n をつなぎ合わせることで折れ線近似された手ぶれの軌跡が得られる。この軌跡は小数点以下の精度を持つが、これを整数化することでPSFにおいて重みをかける要素を決定する。そのために、この実施例では、Bresenham の直線描画アルゴリズムを用いてPSFにおいて重みをかける要素を決定する。Bresenham の直線描画アルゴリズムとは、デジタル画面上で任意の2 点を通る直線を引きたい時に最適なドット位置を選択するアルゴリズムである。
Bresenham の直線描画アルゴリズムを図11の例を用いて説明する。図11において矢印のついた直線は動きベクトルを示している。
(a)ドット位置の原点(0,0)から出発し、動きベクトルの水平方向の要素を1つ増やす。
(b)動きベクトルの垂直方向の位置を確認し、この垂直方向位置が前のドットの垂直方向位置に比べて1より大きくなった場合にはドット位置の垂直方向を1つ増やす。
(c)再び動きベクトルの水平方向の要素を1つ増やす。
このような処理を動きベクトルの終点まで繰り返すことにより、動きベクトルが通る直線をドット位置で表現することができる。
PSFの要素にかける重みは、動きベトクル毎にベクトルの大きさ(速度成分)が異なることを利用して決定する。重みは動きベクトルの大きさの逆数をとり、各動きベクトルに対応する要素に重みを代入する。ただし、各要素の重みの総和が1になるように、各要素の重みを正規化する。図12に図11の動きベクトルにより得られるPSFを示す。速度の速いところ(動きベクトルの長いところ)は重みが小さくなり、速度の遅いところ(動きベクトルの短いところ)は重みが大きくなる。
〔3−4〕手ぶれ関数/一般逆フィルタ変換処理部34について
画像は水平方向にNx 画素、垂直方向にNy 画素の解像度でデジタル化されているものとする。水平方向にi番目、垂直方向にj番目の位置にある画素の値をp(i,j)で表す。空間フィルタによる画像の変換とは、注目画素の近傍画素の畳み込みによって変換をモデル化するものである。畳み込みの係数をh(l,m)とする。ここで、簡単のため、−n<l,m<nとすると、注目画素の変換は次式(22)によって表現することができる。また、h(l,m)自身を空間フィルタと呼んだり、フィルタ係数と呼んだりする。変換の性質はh(l,m)の係数値によって決まる。
Figure 2007266771
デジタルカメラなどの撮像装置で点光源を観察した場合、画像の形成過程に劣化がないと仮定すれば、画像上に観察される像は、ある一点だけが0以外の画素値を持ち、それ以外の画素値は0となる。実際の撮像装置は劣化過程を含むので、点光源を観察しても、その像は一点にならず、広がった像になる。手ぶれが発生した場合、点光源は手ぶれに応じた軌跡を画面上に生成する。
点光源に対する観察画像の画素値に比例した値を係数として持ち、係数値の総和が1になる空間フィルタをPoint Spread Function(PSF 、点広がり関数 )と呼ぶ。この実施例では、PSFとして動きベクトル/手ぶれ関数変換処理部33によって得られたPSFを用いる。
PSFを縦横(2n+1)×(2n+1)の空間フィルタh(l,m)、−n<l,m<nでモデル化するとき、各画素について、ボケの無い画像の画素値p(i,j)とボケのある画像の画素値p’(i,j)とは、上記式(22)の関係になる。ここで、実際に観察できるのは、ボケた画像の画素値p’(i,j)であり、ボケの無い画像の画素値p(i,j)は何らかの方法で計算する必要がある。
上記式(22)を全ての画素について書き並べると、次式(23)に示すようになる。
Figure 2007266771
これらの式をまとめて行列表現することが可能であり、次式(24)となる。ここで、Pは元画像をラスター走査順に一元化したものである。
P’=H×P …(24)
Hの逆行列H-1が存在すれば、P=H-1×Pを計算することによって、劣化した画像P’から劣化の無い画像Pを求めることが可能であるが、一般にはHの逆行列は存在しない。逆行列が存在しない行列に対して、一般逆行列ないしは擬似逆行列と呼ばれるものが存在する。次式(25)に一般逆行列の例を示す。
* =(Ht ・H+γ・I)-1・Ht …(25)
ここでH* はHの一般逆行列、Ht はHの転置行列、γはスカラー、IはHt ・Hと同じサイズの単位行列である。H* を用いて次式(26)を計算することで、観察された手ぶれ画像P’から手ぶれが補正された画像Pを得ることができる。γは補正の強さを調整するパラメータである。γが小さければ強い補正処理となり、γが大きければ弱い補正処理となる。
P’=H* ×P …(26)
画像サイズを640×480とした場合、上記式(26)のPは307,200×1の行列、H* は307,200×307,200の行列となる。このような非常に大きな行列となるため、上記式(25)、(26)を直接用いることは実用的ではない。そこで、次のような方法で計算に用いる行列のサイズを小さくする。
まず、上記式(26)において、Pの元になる画像のサイズを63×63など、比較小さなサイズにする。63×63の画像であれば、Pは3969×1の行列、H* は3969×3969の行列となる。H* はボケ画像全体を補正された画像全体に変換する行列であり、H* の各行とPの積は各画素の補正を行う演算に相当する。H* の真ん中の行とPの積は、63×63画素の元画像の、真ん中の画素に対する補正に該当する。Pは元画像をラスター走査順に一元化したものであったから、逆に、H* の真ん中の行を逆ラスター走査により2次元化することで、63×63のサイズの空間フィルタを構成することができる。このように構成した空間フィルタを一般逆フィルタと呼ぶ。このようにして作成した実用的なサイズの空間フィルタを、大きな画像全体の各画素に順次適用することで、ボケ画像を補正することが可能となる。
〔4〕画像復元処理部40について
画像復元処理部40は、図2に示すように、ノイズ除去のためのフィルタ回路41と、一般逆フィルタを用いて画像復元を行うためのフィルタ回路部42とを備えている。フィルタ回路41はメディアンフィルタを用いてフィルタ処理を行う。
カメラによって撮影された手ぶれ画像は、フィルタ回路41に送られ、メディアンフィルタを用いたフィルタ処理が行われ、ノイズが除去される。フィルタ回路41によって得られた画像は、画像復元フィルタ計算部30によって生成された一般逆フィルタを用いたフィルタ処理が行われ、手ぶれ画像から手ぶれおよびピンボケのない画像が復元される。フィルタ回路42によって得られた画像v _fukugen は、リンギング除去処理部50内の加重平均処理部53に送られる。
〔5〕リンギング除去処理部50についての説明
リンギング除去処理部50は、図2に示すように、エッジ強度算出部51、加重平均係数算出部52および加重平均処理部53を備えている。
カメラによって撮影された手ぶれ画像v _tebre は、エッジ強度算出部51に送られ、各画素毎にエッジ強度が算出される。エッジ強度の求め方について説明する。
図13に示すように、注目画素v22を中心とする3×3の領域を想定する。注目画素v22に対して、水平エッジ成分dhと垂直エッジ成分dvを算出する。エッジ成分の算出には、例えば、図14に示すPrewitt のエッジ抽出オペレータを用いる。図14(a)は水平エッジ抽出オペレータを示し、図14(b)は垂直エッジ抽出オペレータを示している。
水平エッジ成分dhおよび垂直エッジ成分dvは、次式(27)、(28)によって求められる。
dh=v11 +v12 +v13 −v31 −v32 −v33 …(27)
dv=v11 +v21 +v31 −v13 −v23 −v33 …(28)
次に、水平エッジ成分dhおよび垂直エッジ成分dvから、注目画素v22のエッジ強度v _edgeを次式(29)に基づいて算出する。
v _edge=sqrt(dh ×dh+dv×dv) …(29)
なお、注目画素v22のエッジ強度v _edgeとして、abs(dh) +abs(dv) を用いてもよい。また、このようにして得られたエッジ強度画像に対してさらに3×3のノイズ除去フィルタをかけてもよい。
エッジ強度算出部51によって算出された各画素のエッジ強度v _edgeは、加重平均係数算出部52に与えられる。加重平均係数算出部52は、次式(30)に基づいて、各画素の加重平均係数kを算出する。
If v _edge> th then k=1
If v _edge≦ th then k=v _edge/th …(30)
th は十分に強いエッジであることを判定するための閾値である。つまり、v _edgeと加重平均係数kとの関係は、図15に示すような関係となる。
加重平均係数算出部52によって算出された各画素の加重平均係数kは、加重平均処理部53に与えられる。画像復元処理部40によって得られた復元画像の画素値をv _fukugen とし、カメラによって撮像された手ぶれ画像の画素値をv _tebre とすると、加重平均処理部53は、次式(31)で表される計算を行うことにより、復元画像の画素値v _fukugen と手ぶれ画像の画素値v _tebre とを加重平均する。
v =k ×v _fukugen +(1−k)×v _tebre …(31)
つまり、エッジ強度v _edgeが閾値thより大きな画素については、その位置に対応する復元画像のリンギングが目立たないので、画像復元処理部40によって得られた復元画像の画素値v _fukugen がそのまま出力される。エッジ強度v _edgeが閾値th以下の画素については、エッジ強度v _edgeが小さいほど、復元画像のリンギングが目立つので、復元画像の度合いを弱くし、手ぶれ画像の度合いを強くする。
上記実施例では、露光後に手ぶれ補正を行なう方式(フィルタ復元方式)の手ぶれ補正装置について説明したが、露光前の2つの動画フレームを用いて動きベクトルSn を補正する方法(〔3−2−2〕の第2方法)を採用する場合には、露光前に予め補正値を求めることができるので、露光中にレンズや撮像素子をシフトして補正を行なうような光学式の手ぶれ補正装置にもこの発明を適用することができる。
デジタルカメラの構成を示すブロック図である。 手ぶれ補正処理回路の構成を示すブロック図である。 角速度センサ11の出力を増幅するアンプ13およびアンプ出力をデジタル値に変換するA/D変換器15を示すブロック図である。 カメラの回転量θ[deg] と画面上の移動量d[mm]との関係を示す模式図である。 35[mm]フィルム換算の画像サイズと、デジタルカメラの画像サイズとを示す模式図である。 動きベクトル補正部32による動きベクトル補正方法(第1方法)を説明するための模式図である。 動きベクトル補正部32による動きベクトル補正処理手順を示すフローチャートである。 動きベクトル補正部32による動きベクトル補正方法(第2方法)を説明するための模式図である。 動きベクトル補正部32による動きベクトル補正処理手順を示すフローチャートである。 手ぶれを表現する空間フィルタ(PSF)を示す模式図である。 Bresenham の直線描画アルゴリズムを説明するための模式図である。 図11の動きベクトルにより得られるPSFを示す模式図である。 注目画素v22を中心とする3×3の領域を示す模式図である。 Prewitt のエッジ抽出オペレータを示す模式図である。 エッジ強度v _edgeと加重平均係数kとの関係を示すグラフである。
符号の説明
11、12 角速度センサ
30 画像復元フィルタ計算部
40 画像復元処理部
50 リンギング除去処理部
31 手ぶれ信号/動きベクトル変換処理部
32 動きベクトル補正部
33 動きベクトル/手ぶれ関数変換処理部
34 手ぶれ関数/一般逆フィルタ変換処理部

Claims (8)

  1. 静止画撮影の露光期間中において、カメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて手ぶれ情報を算出する手ぶれ情報算出手段、
    上記露光期間の前後の動画フレームをそれぞれ1つずつ取得する画像取得手段、
    画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段、ならびに
    手ぶれ情報算出手段によって算出された手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段、
    を備えていることを特徴とする手ぶれ検出装置。
  2. 手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    手ぶれ情報補正手段は、
    手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間に対する手ぶれ情報を求める手ぶれ情報合成手段、
    手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに
    補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の手ぶれ情報を補正する補正手段、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の手ぶれ検出装置。
  3. 動きベクトル算出手段は、画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第1手段、および
    上記2つの動画フレームの撮像時間間隔と上記露光期間とに基づいて、第1手段によって算出された2つの動画フレーム間の動きベクトルを上記露光期間に応じた動きベクトルに補正する手段、
    を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の手ぶれ検出装置。
  4. 静止画撮影の露光期間中において、カメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する第1の手ぶれ情報算出手段、
    上記露光期間の開始前の2つの動画フレームまたは上記露光期間の終了後の2つの動画フレームを取得する画像取得手段、
    画像取得手段によって取得された2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段、
    上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する第2の手ぶれ情報算出手段、ならびに
    第2の手ぶれ情報算出手段によって算出された第2の手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出された第1の手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段、
    を備えていることを特徴とする手ぶれ検出装置。
  5. 第1の手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    第2の手ぶれ情報算出手段は、上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    手ぶれ情報補正手段は、
    第2の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第2の手ぶれ情報を合成して、上記2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める手ぶれ情報合成手段、
    手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに
    補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第1の手ぶれ情報を補正する補正手段、
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載の手ぶれ検出装置。
  6. 静止画撮影の露光期間中においてカメラに設けられた角速度センサのセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する第1の手ぶれ情報算出手段、
    上記露光期間の開始前の2つの動画フレームと、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームとを取得する画像取得手段、
    画像取得手段によって取得された上記露光期間の開始前の2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第1の動きベクトル算出手段、
    画像取得手段によって取得された上記露光期間の終了後の2つの動画フレームに基づいて、両動画フレーム間の動きベクトルを算出する第2の動きベクトル算出手段、
    上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する第2の手ぶれ情報算出手段、
    上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において角速度センサのセンサ出力をサンプリングし、得られたセンサ出力に基づいて第3の手ぶれ情報を算出する第3の手ぶれ情報算出手段、ならびに
    第2の手ぶれ情報算出手段によって算出された第2の手ぶれ情報と、第3の手ぶれ情報算出手段によって算出された第3の手ぶれ情報と、第1の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルと、第2の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出された第1の手ぶれ情報を補正する手ぶれ情報補正手段、
    を備えていることを特徴とする手ぶれ検出装置。
  7. 第1の手ぶれ情報算出手段は、静止画撮影の露光期間中において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第1の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    第2の手ぶれ情報算出手段は、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    第3の手ぶれ情報算出手段は、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間において、角速度センサのセンサ出力を順次サンプリングし、サンプリング毎にセンサ出力に基づいて第2の手ぶれ情報を算出する手段を備えており、
    手ぶれ情報補正手段は、
    第2の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第2の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間の開始前の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める第1の手ぶれ情報合成手段、
    第3の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第3の手ぶれ情報を合成して、上記露光期間の終了後の2つの動画フレームの一方が撮像されてから他方が撮像されるまでの期間に対する手ぶれ情報を求める第2の手ぶれ情報合成手段、
    第1の手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、第1の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルと、第2の手ぶれ情報合成手段によって得られた手ぶれ情報と、第2の動きベクトル算出手段によって算出された動きベクトルとに基づいて、サンプリング毎の補正値を算出する補正値算出手段、ならびに
    補正値算出手段によって算出されたサンプリング毎の補正値に基づいて、第1の手ぶれ情報算出手段によって算出されたサンプリング毎の第1の手ぶれ情報を補正する補正手段、
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の手ぶれ検出装置。
  8. 手ぶれ検出装置によって算出された手ぶれ情報に基づいて手ぶれ補正を行なう機能を備えたデジタルカメラにおいて、手ぶれ検出装置が請求項1乃至7に記載の手ぶれ検出装置であることを特徴とするデジタルカメラ。
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