JP2007265078A - 生体認証用カード発行技術 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体認証用の認証カードの発行に際し、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましを防止することができるカード発行技術が提供される。
【解決手段】金融取引システム10は、
顧客を特定する識別情報を顧客データベース700に登録し、1回目来店時に生体センサ3040で検出した生体情報に基づいて仮テンプレートを作成し、仮テンプレートが記録された仮カードCtを顧客に発行し、テンプレートが記録される前の認証カードCrを顧客宛に郵送する手配を行ない、認証カードCrおよび仮カードCtを顧客から受け取り、2回目来店時に生体センサ3040で検出した生体情報に基づいて仮テンプレートを用いた生体認証を行い、仮カードCtを用いて本人性が確認された場合に、テンプレートが記録された認証カードCrを顧客に発行する。
【選択図】図7

Description

本発明は、生体認証(バイオメトリクス(Biometrics))技術に関し、特に、顧客の生体的な特徴を示す生体認証用の生体特徴量(テンプレート)が記録された認証カードを発行する技術に関する。
生体認証技術としては、静脈パターン,指紋パターン,網膜パターン,虹彩パターン,声紋パターンなどの生体情報を利用したものが知られている。生体認証の方式としては、個人情報保護や管理コストなどの観点から、テンプレートが記録された認証カードを顧客に発行することによって、テンプレートの管理を顧客個人で行うものがある。次の特許文献1および2には、従来の生体認証技術が開示されている。
特開2002−24536号公報 特開2004−265269号公報
認証カードを用いた生体認証技術では、認証カードの発行に際し、顧客ではない他人による成り済ましを防止するために、テンプレートが記録される前の認証カードを顧客宛に郵送することによって、顧客によって提示された住所や居所の正否を確認することが行なわれる場合がある。例えば、金融機関では、新規に認証カードを発行する際には、1回目の来店時に、金融機関の窓口担当者による本人確認が、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料を用いて実施され、その本人認証によって顧客の本人性が確認された場合に、テンプレートが記録される前の認証カードが顧客宛に郵送される。その後、2回目の来店時に、本人確認資料を用いた本人認証が再度実施され、その再度の本人認証によって顧客の本人性が確認された場合に、顧客が持ち込んだ認証カードにテンプレートが記録される。
従来、生体認証用の認証カードの発行に際し、1回目および2回目の各来店時に本人確認資料を用いた本人認証を行なう場合には、他人による成り済ましには有効ではあるものの、来店の度に本人確認資料の提示が顧客に求められることから、認証カードを発行するための手続処理が煩雑となってしまうという問題があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、生体認証用の認証カードの発行に際し、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましを防止することができるカード発行技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明のシステムは、顧客の生体的な特徴を示す生体認証用のテンプレートが記録された認証カードの発行手続を処理するシステムであって、前記顧客の住所を示す住所情報を少なくとも含み該顧客を特定する識別情報を、該顧客を管理するデータベースに登録する顧客登録部と、前記顧客によって提示された生体情報を検出する第1の生体センサ部と、前記第1の生体センサによって検出した生体情報に基づいて、該生体情報の特徴を示す仮テンプレートを作成する仮テンプレート作成部と、前記作成した仮テンプレートを前記認証カードとは異なる仮カードに記録して、前記識別情報が登録された顧客に該仮カードを発行する仮カード発行部と、前記データベースに登録された識別情報に含まれる住所情報に基づいて、前記テンプレートが記録される前の認証カードを前記顧客宛に郵送する手配を行なう郵送手配部と、前記郵送された認証カードを受け取った顧客から、該認証カードと共に、前記発行された仮カードを受け取るカード受取部と、前記仮カードが前記認証カードと共に受け取られる際に、前記顧客によって提示された生体情報を検出する第2の生体センサ部と、前記第2の生体センサによって検出した生体情報と、前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートとの間における同一性の存在を確認する同一性確認部と、前記同一性の存在が確認された場合に、前記受け取った認証カードに前記テンプレートを記録して、該認証カードを前記顧客に発行する認証カード発行部とを備えることを特徴とする。
上述のシステムによれば、2回目の来店時における本人認証を、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料を必要としない仮カードを用いた生体認証によって実施するため、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましを防止することができる。
前述したシステムは、次の形態を採ることもできる。例えば、前記認証カード発行部は、前記第2の生体センサによって検出した生体情報に基づいて前記テンプレートを作成するテンプレート作成部と、前記作成したテンプレートを、前記受け取った認証カードに記録するテンプレート記録部とを含むとしても良い。これによって、仮テンプレートとは異なるテンプレートを認証カードに記録することによって、発行される認証カードを用いた生体認証に求められる防犯性に応じたテンプレートを認証カードに記録することができる。例えば、仮テンプレートよりも防犯性を高めたテンプレートとしては、仮テンプレートよりも多くの生体情報の特徴点を抽出したテンプレートや、仮テンプレートの生体情報よりも防犯性の高い他の生体情報に基づくテンプレート、仮テンプレートの生体情報に他の生体情報を組み合わせたテンプレートなどが考えられる。
また、前記認証カード発行部は、前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートを、該仮カードから読み出すテンプレート読出部と、前記読み出した仮テンプレートを、前記テンプレートとして、前記受け取った認証カードに記録するテンプレート記録部とを含むとしても良い。これによって、2回目の来店時における認証カードの発行手続を簡素化することができる。
また、前記認証カード発行部は、前記認証カードを発行する際に、前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートを読み取り不可能に破壊する仮テンプレート破壊部を含むとしても良い。これによって、仮カードに記録されている仮テンプレートが不正に利用されることを防止することができる。仮カードに記録されている仮テンプレートの破壊は、仮カードを切断や焼却することによる物理的な破壊であっても良いし、仮テンプレートが記録された仮カードの記録領域にランダムなデータを上書きすることによる破壊であっても良いし、仮カードから仮テンプレートをソフトウェア的に削除することによる破壊であっても良い。
また、前記認証カード発行部は、前記認証カードを発行する際に、前記受け取った仮カードを回収する仮カード回収部を含むとしても良い。これによって、仮カードが不正に利用されることを防止することができ、また、回収した仮カードを他の認証カードの発行に再利用することができる。
また、更に、前記同一性の存在が確認されない場合に、前記受け取った認証カードおよび仮カードの少なくとも一方のカードを前記顧客から没収するカード没収部を備えても良い。これによって、1回目の来店時に本人確認された顧客とは異なる他人による成り済ましによって認証カードが発行されてしまうことを未然に回避することができる。
また、前記顧客登録部は、前記顧客の顔写真を少なくとも含み該顧客と前記住所情報との間の関連性を証明する本人確認資料を、画像データとして読み取るスキャナ部と、前記読み取った画像データを、前記識別情報に関連付けて前記データベースに登録する確認資料登録部とを含み、前記認証カード発行部は、前記識別情報に関連付けられた画像データを、窓口担当者からの指示を受け付ける窓口端末に表示する確認資料表示部と、前記窓口端末によって受け付けられた指示に基づいて、前記認証カードの発行を禁止する発行禁止部とを含むとしても良い。これによって、2回目の来店時に、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料の提示を顧客に要求することなく、本人確認資料を利用した窓口担当者による本人確認を実施することができるため、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましの防止を強化することができる。
また、前記カード受取部,前記第2の生体センサ部,前記同一性確認部,前記認証カード発行部を、前記認証カードを用いた本人認証に基づいて現金取引に関する取引処理を行う現金自動取引装置に設けても良い。これによって、顧客は、2回目の来店時に窓口に出向くことなく、現金自動取引装置で認証カードの発行手続を受けられるため、顧客の利便性を向上させることができる。なお、現金自動取引装置には、現金自動預払機(Automated Teller Machine、いわゆる「ATM」)や現金自動支払機(Cash Dispenser、いわゆる「CD」)が含まれる。
また、システムで用いられる生体情報は、静脈パターン,指紋パターン,網膜パターン,虹彩パターン,声紋パターンの他,掌形パターン,顔パターン,署名,耳形状,DNAなど種々の生体情報の少なくとも一つを含むとしても良い。また、認証カードは、IC(Integrated Circuit)メモリを内蔵したICカードを含むとしても良い。また、第1および第2の生体センサは、それぞれ別体のセンサとして構成しても良いし、単一のセンサで各センサとしての機能を実現しても良い。
また、本発明の形態は、システムの形態に限るものではなく、例えば、生体認証用の認証カードを発行するカード発行方法や、生体認証用の認証カードを発行する機能をコンピュータに実現させるためのプログラム、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用したシステムについて説明する。
A.第1の実施例:
A−1.金融取引システム10の構成:
図1は、金融取引システム10の概略構成を主に示す説明図である。金融取引システム10は、顧客との金融取引を処理するために金融機関で運用されるシステムである。金融取引システム10は、金融取引に際し、顧客が本人であることを確認する本人認証を実施する。金融取引システム10が実施する本人認証には、暗証番号による本人認証に加え、顧客の生体情報を用いた生体認証が含まれる。本実施例では、生体認証を用いた金融取引を希望する顧客に対して、顧客の生体特徴量を示すテンプレートが記録された認証カードCrが発行される。本実施例では、認証カードCrは、IC(Integrated Circuit)メモリを内蔵したICカードであり、認証カードCrに記録されるテンプレートは、顧客の指静脈パターンの特徴を示すデータである。
金融取引システム10は、図1に示すように、金融取引を集中的に管理するホストコンピュータ100と、金融機関の窓口担当者による操作入力に基づく金融取引を取り扱う窓口端末装置200と、窓口担当者を必要とせずに顧客自身による操作入力に基づく金融取引を取り扱う現金自動預払機300とを備える。本実施例では、認証カードCrが発行されている取引口座については、窓口端末装置200および現金自動預払機300で処理される金融取引に際し認証カードCrを用いた生体認証が実施される。
ホストコンピュータ100,窓口端末装置200,現金自動預払機300の各々の間は、ネットワーク12を介して相互にデータのやり取りが可能に接続されている。なお、ネットワーク12は、LAN(Local Area Network),WAN(Wide Area Network),インターネットなどで構成しても良い。本実施例では、図1には、窓口端末装置200および現金自動預払機300がそれぞれ一台のみ示されているが、実際には、複数の窓口端末装置200および複数の現金自動預払機300が、運用形態に応じて金融機関の各支店に設置されている。本実施例では、ホストコンピュータ100は、金融機関の各支店を統括する管理センタに設置されている。
金融取引システム10では、認証カードCrの発行に先立ち、認証カードCrとは異なるICカードである仮カードCtが窓口端末装置200で発行されると共に、テンプレートが記録される前の認証カードCrが顧客宛に郵送される。認証カードCrの発行は、仮カードCtを用いた生体認証を経て、認証カードCrにテンプレートを記録することによって行われる。金融取引システム10の動作の詳細については後述する。
図2は、金融取引システム10における窓口端末装置200の詳細構成を主に示すブロック図である。金融取引システム10の窓口端末装置200は、窓口端末装置200を構成する各種の周辺機器を制御する端末本体2010を備える。窓口端末装置200の端末本体2010は、種々の演算処理を実行するセントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)2011と、CPU2011の動作を規定したプログラムを記憶するリードオンリメモリ(Read Only Memory、以下、ROMという)2012と、CPU2011が取り扱うデータを一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、以下、RAMという)2013と、CPU2011によって処理されたデータを記憶するハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、以下、HDDという)2014と、ネットワーク12とのデータのやり取りを行うネットワークインタフェース2016と、窓口端末装置200を構成する周辺機器とのデータのやり取りを行う周辺機器インタフェース2018とを備えたコンピュータである。
窓口端末装置200は、端末本体2010による制御の下で動作する周辺装置として、窓口担当者に対して映像による出力を行うディスプレイ2022と、窓口担当者からの操作入力を受け付けるキーボード2024およびマウス2026と、認証カードCrおよび仮カードCtを含むICカードに内蔵されたICチップにデータの読み書きを行うカードリーダライタ2030と、顧客の生体物理量として指静脈パターンを検出する生体センサ2040と、顧客の本人性を証明する本人確認書類を撮影して資料画像データとして取り込むイメージスキャナ2050とを備える。本実施例では、窓口端末装置200のカードリーダライタ2030は、ICカードとの間でやり取りされるデータに暗号化を施すことによって、データの漏洩や改ざんを防止する。本実施例では、窓口端末装置200の生体センサ2040は、顧客の指静脈パターンを撮影する血管パターン赤外線CCDカメラを備える。
図3は、金融取引システム10における現金自動預払機300の詳細構成を主に示すブロック図である。金融取引システム10の現金自動預払機300は、現金自動預払機300の各部を制御する主制御部3010と、ネットワーク12とのデータのやり取りを行うネットワークインタフェース3016と、顧客に対して映像を表示すると共に顧客からの操作入力を受け付けるタッチパネル3022と、音声を出力するスピーカ3024と、認証カードCrおよび仮カードCtを含むICカードを顧客から受け取り該ICカードにデータの読み書きを行うカード取扱部3030と、顧客の生体物理量として指静脈パターンを検出する生体センサ3040と、顧客から取引通帳を受け取り該取引通帳に取引結果を記入する通帳取扱部3050と、取引結果が記入された取引明細票を顧客に発行する明細票発行部3060と、顧客との間で紙幣および硬貨の受け渡しを行う貨幣取扱部3070とを備える。
本実施例では、現金自動預払機300の主制御部3010は、CPU,ROM,RAMなどを備え、ソフトウェアに基づいて動作するコンピュータである。本実施例では、現金自動預払機300のカード取扱部3030は、不要となったICカードを顧客に返却することなく回収する回収部3032を備える。本実施例では、現金自動預払機300のカード取扱部3030は、ICカードとの間でやり取りされるデータに暗号化を施すことによって、データの漏洩や改ざんを防止する。本実施例では、現金自動預払機300の生体センサ3040は、顧客の指静脈パターンを撮影する血管パターン赤外線CCDカメラを備える。
図4は、金融取引システム10におけるホストコンピュータ100の詳細構成を主に示すブロック図である。金融取引システム10のホストコンピュータ100は、開設された取引口座に関する登録情報を格納する顧客データベース700を記憶するHDD1014と、顧客データベースを管理する演算処理を実行するCPU1011と、CPU1011の動作を規定したプログラムを記憶するROM1012と、CPU1011が取り扱うデータを一時的に記憶するRAM1013と、ネットワーク12とのデータのやり取りを行うネットワークインタフェース1016と、ネットワーク14とのデータのやり取りを行うネットワークインタフェース1017とを備える。
図5は、ホストコンピュータ100によって管理される顧客データベース700の詳細を模式的に示す説明図である。顧客データベース700は、登録情報を特定する管理番号を格納する管理番号欄7010と、取引口座が開設された支店を特定する店番を格納する店番欄7012と、取引口座の区分を示す科目を格納する科目欄7014と、取引口座を特定する口座番号を格納する口座番号欄7016と、顧客を特定する識別情報として顧客の氏名を格納する氏名欄7022と、顧客を特定する識別情報として顧客の住所を格納する住所欄7024と、取引時に用いる暗証番号を格納する暗証番号欄7030と、顧客を特定する識別情報として本人確認資料に関する情報を格納する確認資料欄7040と、認証カードCrに対するテンプレートの登録状況を示す情報を格納する登録状況欄7050と、発行された仮カードCtを特定する仮カード番号を格納する仮カード番号欄7060とを備える。本実施例では、生体認証を用いた金融取引が希望されていない場合には、確認資料欄7040,登録状況欄7050,仮カード番号欄7060は空欄である。本実施例では、図5には図示しないが、顧客の電話番号や、口座開設日、資料画像データの登録日など取引口座に関連する種々の情報が、顧客データベース700に格納される。
本実施例では、管理番号欄7010に格納される管理番号は、取引口座が開設された順に割り当てられた数値情報である。本実施例では、店番欄7012に格納される店番は、金融取引システム10が運用される金融機関の各支店に割り当てられた数値情報である。本実施例では、科目欄7014には、普通口座と定期口座との区分けを示す情報が格納される。本実施例では、暗証番号欄7030に格納される暗証番号は、口座開設時に顧客から指定された四桁の数値情報である。
本実施例では、確認資料欄7040には、支店窓口において口座開設時に顧客から提示を受けた本人確認資料の種類を示す情報と、窓口端末装置200のイメージスキャナ2050で取り込まれた資料画像データとが格納される。本実施例では、本人確認資料には、運転免許証,旅券(パスポート),住民基本台帳カード(顔写真入り)が主として利用されるが、本人確認資料としては、顧客の顔と住所との関連性を客観的に証明可能な資料であれば良く、二つ以上の資料を組み合わせて本人確認資料としても良い。
本実施例では、登録状況欄7050には、認証カードCrが顧客に郵送されてから認証カードCrにテンプレートが記録されるまでの間は「未登録」の状況を示す情報が格納され、認証カードCrにテンプレートが記録されると「登録済み」の状況を示す情報が格納される。本実施例では、仮カード番号欄7060には、窓口端末装置200において仮カードCtが発行された際に、その仮カードCtに割り当てられた仮カード番号が格納され、仮カード番号欄7060に格納された仮カード番号は、認証カードCrにテンプレートが記録された際に削除される。
図1の説明に戻り、本実施例では、金融取引システム10のホストコンピュータ100は、テンプレートが記録される前の認証カードCrを顧客に郵送する手続を管理するカード郵送サーバ400と、ネットワーク14を介して相互にデータのやり取りが可能に接続されている。本実施例では、カード郵送サーバ400は、CPU,ROM,RAM,HDD,各種のインタフェースなどを備え、ソフトウェアに基づいて動作するサーバコンピュータである。なお、ネットワーク14は、LAN,WAN,インターネットなどで構成しても良く、ネットワーク12と共通のネットワークであっても良い。本実施例では、カード郵送サーバ400は、認証カードCrを金融機関に納入するカード納入業者の営業所に設置されている。本実施例では、ホストコンピュータ100からカード郵送サーバ400に通知された取引口座に関する登録情報に基づいて、テンプレートが記録される前の認証カードCrが、カード納入業者によって顧客宛に郵送される。本実施例では、郵送に先立って、認証カードCrは、顧客の氏名や口座番号を刻印するエンボス加工処理と、顧客の口座番号や暗証番号を電子データとして記録するデータ記録処理とが納入業者によって施される。
A−2.金融取引システム10の動作:
図6は、窓口端末装置200が実行する端末開設処理と、ホストコンピュータ100が実行するホスト開設処理とを示すフローチャートである。図6に示す処理は、生体認証を用いた金融取引を希望する顧客が、取引口座の開設を金融機関の支店窓口に申し込む際に実行される処理である。本実施例では、図6に示す端末開設処理は、窓口端末装置200のCPU2011によるソフトウェアに基づく動作によって実現され、図6に示すホスト開設処理は、ホストコンピュータ100のCPU1011によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。
窓口端末装置200は、窓口担当者によって顧客の本人性が確認された旨の情報の入力を窓口担当者から受け付けると(ステップS2010)、本人確認された顧客を特定する識別情報の入力を窓口担当者から受け付ける(ステップS2012)。本実施例では、窓口担当者による顧客の本人認証は、顧客から提示を受けた顔写真入りの本人確認資料と、顧客本人の顔とを照らし合わせることによって行われ、本人性が確認された場合には、本人確認資料に記載された氏名および住所が、顧客を特定する識別情報として窓口端末装置200に入力される。
識別情報の入力を受け付けた後(ステップS2012)、窓口端末装置200は、窓口担当者によってイメージスキャナ2050に配置された本人確認資料を資料画像データとして取り込む(ステップS2014)。その後、窓口端末装置200は、資料画像データと識別情報との関連付けを行った後(ステップS2016)、資料画像データと共に識別情報をホストコンピュータ100に送信する(ステップS2020)。
ホストコンピュータ100は、窓口端末装置200から識別情報および資料画像データを受信すると(ステップS1010)、識別情報および資料画像データを顧客データベース700に登録して新たな取引口座を開設する(ステップS1020)。新たな取引口座の開設に際し、ホストコンピュータ100は、管理番号,口座番号,仮カード番号を新たな取引口座に割り当てる。取引口座を開設した後(ステップS1020)、ホストコンピュータ100は、窓口端末装置200から受信した識別情報を登録した旨の応答として、仮カード番号を窓口端末装置200に通知する(ステップS1030)。その後、ホストコンピュータ100は、新たな取引口座として登録された登録情報をカード郵送サーバ400に通知し、テンプレートが記録される前の認証カードCrを、登録情報に含まれる氏名,住所に基づいて顧客宛に郵送する手配を行う(S1040)。ホストコンピュータ100からカード郵送サーバ400に通知される登録情報は、テンプレートが記録される前の認証カードCrの作成および郵送に必要な情報であり、店番,科目,口座番号,氏名,住所,暗証番号が少なくとも含まれる。
窓口端末装置200は、ホストコンピュータ100から登録応答として仮カード番号を受信して識別情報の登録を確認すると(ステップS2022)、顧客の指を生体センサ2040にかざすようにディスプレイ2022を通じて要求し、顧客の指静脈パターンを生体物理量として生体センサ2040で検出する(ステップS2030)。その後、窓口端末装置200は、生体センサ2040で検出した指静脈パターンから特徴量を抽出した生体特徴量を、仮カードCtに記録される仮テンプレートとして作成する(ステップS2040)。本実施例では、指静脈パターンにおける血管分岐点の位置、血管分岐点の分岐角度、血管分岐点間の血管長などを特徴量として仮テンプレートが作成される。
仮テンプレートを作成した後、窓口端末装置200は、情報が記録されていない仮カードCtをカードリーダライタ2030に挿入するようにディスプレイ2022を通じて要求し、作成した仮テンプレートを仮カード番号と共に仮カードCtに記録して仮カードCtを顧客に発行する(ステップS2052)。
図7および図8は、窓口端末装置200が実行する端末発行処理と、ホストコンピュータ100が実行するホスト発行処理とを示すフローチャートである。図7および図8に示す処理は、窓口端末装置200が設置された金融機関の窓口で、郵送された認証カードCrを受け取った顧客が生体認証用のテンプレートを認証カードCrに登録する際に実行される処理である。本実施例では、図7および図8に示す端末発行処理は、窓口端末装置200のCPU2011によるソフトウェアに基づく動作によって実現され、図7および図8に示すホスト発行処理は、ホストコンピュータ100のCPU1011によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。
窓口端末装置200は、顧客が窓口に持ち込んだ認証カードCrおよび仮カードCtをカードリーダライタ2030に挿入するようにディスプレイ2022を通じて要求し、挿入された認証カードCrおよび仮カードCtをカードリーダライタ2030で受け取る(ステップS2110)。その後、窓口端末装置200は、顧客の指を生体センサ2040にかざすようにディスプレイ2022を通じて要求し、顧客の指静脈パターンを生体物理量として生体センサ2040で検出する(ステップS2120)。
その後、窓口端末装置200は、生体センサ2040で検出した指静脈パターンと、カードリーダライタ2030で受け取った仮カードCtに記録されている仮テンプレートとの間における同一性の存在を確認する(ステップS2130)。本実施例では、指静脈パターンにおける血管分岐点の位置、血管分岐点の分岐角度、血管分岐点間の血管長などの特徴量で、検出された指静脈パターンとテンプレートとが比較され、両者の類似度に応じて同一性の有無が判断される。
本実施例では、窓口端末装置200は、カードリーダライタ2030で仮カードCtから読み出した仮テンプレートに、生体センサ2040で検出した指静脈パターンを照合することによって、同一性が存在するか否か、すなわち、顧客本人であるか否かを判断する。なお、他の実施形態として、窓口端末装置200は、生体センサ2040で検出した指静脈パターンを仮カードCtに引き渡し、仮カードCtに組み込まれたアプリケーションプログラムによって判断された照合結果を、仮カードCtから受け取ることによって、同一性が存在するか否かを判断することとしても良い。
生体センサ2040で検出した指静脈パターンと、カードリーダライタ2030で受け取った仮カードCtに記録されている仮テンプレートとの間における同一性が存在しない場合、すなわち、顧客本人でないと判断された場合には(ステップS2132)、窓口端末装置200は、認証カードCrの発行を禁止する発行禁止処理を実行する(ステップS2150)。本実施例では、窓口端末装置200は、発行禁止処理(ステップS2150)において、生体認証(ステップS2120,S2130)の再実行の要否を、ディスプレイ2022を介して窓口担当者に問合せ、窓口担当者から再実行の指示入力がなされない場合には処理を終了する。
一方、顧客本人であると判断された場合には(ステップS2132)、窓口端末装置200は、仮カードCtに記録されている仮カード番号をホストコンピュータ100に通知することによって、通知した仮カード番号に対応する顧客データベース700の登録情報をホストコンピュータ100に要求する(ステップS2140)。
ホストコンピュータ100は、窓口端末装置200から仮カード番号を受信すると(ステップS1110)、通知された仮カード番号に対応する登録情報を顧客データベース700から検索し、仮カード番号に対応する登録情報を窓口端末装置200に送信する(ステップS1120)。
窓口端末装置200は、ホストコンピュータ100から登録情報を受信すると(ステップS2142)、受信した登録情報を示す登録情報表示画面820をディスプレイ2022に表示する(ステップS2144)。
図9は、窓口端末装置200のディスプレイ2022に表示される登録情報表示画面820の一例を示す説明図である。登録情報表示画面820は、店番を表示する店番表示部8212と、科目を表示する科目表示部8214と、口座番号を表示する口座番号表示部8216と、顧客の氏名を表示する氏名表示部8222と、顧客の住所を表示する住所表示部8224と、顧客の連絡先を表示する連絡先表示部8226と、認証カードCrへのテンプレートの登録状況を表示する登録状況表示部8230と、取引口座が開設された日付を表示する開設日表示部8240と、資料画像データを表示する資料表示部8250と、資料画像データが登録された日付を表示する資料登録日表示部8252と、本人確認資料の種類を表示する資料種類表示部8260とを備える。登録情報表示画面820は、窓口担当者からのマウス2026を介した操作入力を受け付けるインタフェースとして、認証カードCrの発行を許可する旨の操作入力を受け付ける発行許可ボタン8272と、認証カードCrの発行を禁止する旨の操作入力を受け付ける発行禁止ボタン8274とを備える。これによって、窓口担当者は、登録情報表示画面820に表示されている各種の情報を用いて最終的な本人確認を実施することができる。登録情報表示画面820の発行禁止ボタン8274がクリックされた場合には(ステップS2146)、窓口端末装置200は、前述した発行禁止処理を実行する(ステップS2150)。
一方、登録情報表示画面820の発行許可ボタン8272がクリックされた場合には(ステップS2146)、窓口端末装置200は、認証カードCrの受け取り後に生体センサ2040で検出した指静脈パターンから特徴量を抽出した生体特徴量を、認証カードCrに記録されるテンプレートとして作成する(ステップS2160)。本実施例では、指静脈パターンにおける血管分岐点の位置、血管分岐点の分岐角度、血管分岐点間の血管長などを特徴量としてテンプレートが作成される。本実施例では、認証カードCrに記録されるテンプレートは、仮テンプレートよりも多くの生体情報の特徴点を抽出したテンプレートであり、仮テンプレートよりも防犯性を高めた生体認証が可能なテンプレートが作成される。なお、他の実施形態として、生体センサ2040を複数の種類の生体情報(例えば、指静脈パターンに加え、指紋パターン,網膜パターン,虹彩パターンなど)を検出可能な構成とすることによって、仮テンプレートの生体情報よりも防犯性の高い他種の生体情報に基づくテンプレートや、複数の生体情報を組み合わせた生体認証用に複数のテンプレートを作成することとしても良い。
テンプレートを作成した後、窓口端末装置200は、カードリーダライタ2030に挿入されている認証カードCrにテンプレートを記録して認証カードCrを顧客に発行する(ステップS2172)。その後、窓口端末装置200は、挿入されている仮カードCtにおけるテンプレートが記録された記録領域にランダムなデータを上書きすることによって、仮カードCtから仮テンプレートを不可逆的に破壊して消去する(ステップS2180)。
その後、窓口端末装置200は、認証カードCrを顧客に発行した旨をホストコンピュータ100に通知する(ステップS2190)。ホストコンピュータ100は、窓口端末装置200からの発行通知に基づいて、顧客データベース700の登録状況欄7050のステータスを「未登録」から「登録済み」に更新すると共に、仮カード番号欄7060に格納されている仮カード番号を抹消する(ステップS1130)。
以上説明した第1の実施例における金融取引システム10によれば、2回目の来店時における本人認証を、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料を必要としない仮カードCtを用いた生体認証によって実施するため(ステップS2130)、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましを防止することができる。また、仮テンプレートとは異なるテンプレートを認証カードCrに記録することによって(ステップS2160)、発行される認証カードCrを用いた生体認証に求められる防犯性に応じたテンプレートを認証カードCrに記録することができる。また、認証カードCrの発行時に、仮カードCtから仮テンプレートを消去することによって(ステップS2180)、仮カードCtに記録されている仮テンプレートが不正に利用されることを防止することができる。また、2回目の来店時に、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料の提示を顧客に要求することなく、登録情報表示画面820を用いて窓口担当者による本人確認を実施することができるため(ステップS2144,S2146)、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましの防止を強化することができる。
B.第2の実施例:
第2の実施例における金融取引システム10は、窓口端末装置200の端末発行処理において、仮カードCtに記録されている仮テンプレートを、認証カードCrに記録されるテンプレートとして用いる点を除き第1の実施例と同様である。第2の実施例における金融取引システム10の構成は、第1の実施例と同様である。図10は、第2の実施例における窓口端末装置200が実行する端末発行処理を示すフローチャートである。第2の実施例における窓口端末装置200は、登録情報表示画面820の発行許可ボタン8272がクリックされた場合には(ステップS2146)、カードリーダライタ2030に挿入されている仮カードCtから仮テンプレートを読み出す(ステップS2260)。その後、窓口端末装置200は、仮カードCtから読み出した仮テンプレートを、カードリーダライタ2030に挿入されている認証カードCrに記録して認証カードCrを顧客に発行する(ステップS2270)。これによって、2回目の来店時における認証カードCrの発行手続を簡素化することができる。
C.第3の実施例:
第3の実施例における金融取引システム10は、現金自動預払機300で認証カードCrの発行を行う点を除き第1の実施例と同様である。第3の実施例における金融取引システム10の構成は、第1の実施例と同様である。図11は、第3の実施例における現金自動預払機300が実行するATM発行処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、現金自動預払機300で、郵送された認証カードCrを受け取った顧客が生体認証用のテンプレートを認証カードCrに登録する際に実行される処理である。本実施例では、図11に示すATM発行処理は、現金自動預払機300の主制御部3010に内蔵されたCPU(図示しない)によるソフトウェアに基づく動作によって実現される。
図12は、現金自動預払機300のタッチパネル3022に表示されるATM初期画面830の一例を示す説明図である。ATM初期画面830は、顧客からの操作入力を受け付けるためのユーザインタフェースであり、生体認証用のテンプレートを認証カードCrに登録する処理を受け付ける8360と、取引口座から現金を引き出す処理を受け付けるボタン8310と、取引口座に現金を預け入れる処理を受け付けるボタン8320と、取引通帳への取引履歴を記載する処理を受け付けるボタン8330と、取引口座の預金残高を照会する処理を受け付けるボタン8340と、他の取引口座に現金を振込む処理を受け付けるボタン8350とを備える。
図11の説明に戻り、ATM初期画面830のボタン8360が顧客の指で触れられた場合に、現金自動預払機300は、認証カードCrおよび仮カードCtをカード取扱部3030に挿入するようにタッチパネル3022を通じて顧客に要求し、挿入された認証カードCrおよび仮カードCtをカード取扱部3030で受け取る(ステップS3110)。その後、現金自動預払機300は、顧客の指を生体センサ3040にかざすようにタッチパネル3022を通じて顧客に要求し、顧客の指静脈パターンを生体物理量として生体センサ3040で検出する(ステップS3120)。
その後、現金自動預払機300は、生体センサ3040で検出した指静脈パターンと、カード取扱部3030で受け取った仮カードCtに記録されている仮テンプレートとの間における同一性の存在を確認する(ステップS3130)。本実施例では、指静脈パターンにおける血管分岐点の位置、血管分岐点の分岐角度、血管分岐点間の血管長などの特徴量で、検出された指静脈パターンとテンプレートとが比較され、両者の類似度に応じて同一性の有無が判断される。
本実施例では、現金自動預払機300は、カード取扱部3030で仮カードCtから読み出した仮テンプレートに、生体センサ3040で検出した指静脈パターンを照合することによって、同一性が存在するか否か、すなわち、顧客本人であるか否かを判断する。なお、他の実施形態として、現金自動預払機300は、生体センサ3040で検出した指静脈パターンを仮カードCtに引き渡し、仮カードCtに組み込まれたアプリケーションプログラムによって判断された照合結果を、仮カードCtから受け取ることによって、同一性が存在するか否かを判断することとしても良い。
生体センサ3040で検出した指静脈パターンと、カード取扱部3030で受け取った仮カードCtに記録されている仮テンプレートとの間における同一性が存在しない場合、すなわち、顧客本人でないと判断された場合には(ステップS3132)、現金自動預払機300は、カード取扱部3030で受け取った認証カードCrおよび仮カードCtを回収部3032に回収した後(ステップS3136)、認証カードCrの発行を中断してATM発行処理を終了する。なお、他の実施形態として、顧客本人でないと判断された場合に、認証カードCrおよび仮カードCtの一方が回収されることとしても良い。
一方、顧客本人であると判断された場合には(ステップS3132)、現金自動預払機300は、認証カードCrの受け取り後に生体センサ3040で検出した指静脈パターンから特徴量を抽出した生体特徴量を、認証カードCrに記録されるテンプレートとして作成する(ステップS3160)。本実施例では、指静脈パターンにおける血管分岐点の位置、血管分岐点の分岐角度、血管分岐点間の血管長などを特徴量としてテンプレートが作成される。
テンプレートを作成した後、現金自動預払機300は、カード取扱部3030に挿入されている認証カードCrにテンプレートを記録して認証カードCrを顧客に発行する(ステップS3172)。その後、現金自動預払機300は、挿入されている仮カードCtにおけるテンプレートが記録された記録領域にランダムなデータを上書きすることによって、仮カードCtから仮テンプレートを不可逆的に破壊して消去する(ステップS3180)。
その後、現金自動預払機300は、仮カードCtを回収部3032に回収した後(ステップS3182)、認証カードCrを顧客に発行した旨をホストコンピュータ100に通知する(ステップS3190)。現金自動預払機300から発行通知を受けたホストコンピュータ100は、第1の実施例と同様に、現金自動預払機300からの発行通知に基づいて、顧客データベース700の登録状況欄7050のステータスを「未登録」から「登録済み」に更新すると共に、仮カード番号欄7060に格納されている仮カード番号を抹消する。
以上説明した第3の実施例における金融取引システム10によれば、顧客は、2回目の来店時に窓口に出向くことなく、現金自動預払機300で認証カードCrの発行手続を受けられるため、顧客の利便性を向上させることができる。また、2回目の来店時における本人認証を、運転免許証やパスポートなどの本人確認資料を必要としない仮カードCtを用いた生体認証によって実施するため(ステップS3130)、手続処理の煩雑化を抑制しながら、他人による成り済ましを防止することができる。また、仮テンプレートとは異なるテンプレートを認証カードCrに記録することによって(ステップS3160)、発行される認証カードCrを用いた生体認証に求められる防犯性に応じたテンプレートを認証カードCrに記録することができる。また、認証カードCrの発行時に、仮カードCtから仮テンプレートを消去することによって(ステップS3180)、仮カードCtに記録されている仮テンプレートが不正に利用されることを防止することができる。また、認証カードCrを発行した後に仮カードCtが回収されるため(ステップS3182)、仮カードCtが不正に利用されることを防止することができ、また、回収した仮カードCtを他の認証カードCrの発行に再利用することができる。また、仮カードCtを用いた生体認証において本人性が確認されない場合に、認証カードCrおよび仮カードCtが没収されるため(ステップS3136)、1回目の来店時に本人確認された顧客とは異なる他人による成り済ましによって認証カードCrが発行されてしまうことを未然に回避することができる。
D.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施例では、顧客の生体情報として、指静脈パターンを用いたが、掌静脈パターン、指紋パターン、網膜パターン、虹彩パターン、声紋パターンの他、掌形、顔パターン、署名、耳形状、DNAなど種々の生体情報を用いても良い。また、第3の実施例の現金自動預払機300においても、第2の実施例のように、仮カードCtに記録されている仮テンプレートを、認証カードCrに記録されるテンプレートとして用いることとしても良い。また、第1の実施例と第3の実施例とを組み合わせて、窓口端末装置200および現金自動預払機300の両方で、認証カードCrの発行手続を実施できるようにしても良い。また、仮カードCtからの仮テンプレートの削除は、仮カードCtにランダムなデータを書き込むことに限るものではなく、ソフトウェア的に仮カードCtから仮テンプレートの読み出しを禁止しても良いし、仮カードCtを切断することによって物理的に破壊しても良い。また、本実施例では、金融機関で運用される金融取引システム10を例示したが、認証カードCrを用いた生体認証を実施する他のシステムに本発明を適用しても良い。
金融取引システム10の概略構成を主に示す説明図である。 金融取引システム10における窓口端末装置200の詳細構成を主に示すブロック図である。 金融取引システム10における現金自動預払機300の詳細構成を主に示すブロック図である。 金融取引システム10におけるホストコンピュータ100の詳細構成を主に示すブロック図である。 ホストコンピュータ100によって管理される顧客データベース700の詳細を模式的に示す説明図である。 窓口端末装置200が実行する端末開設処理とホストコンピュータ100が実行するホスト開設処理とを示すフローチャートである。 窓口端末装置200が実行する端末発行処理とホストコンピュータ100が実行するホスト発行処理とを示すフローチャートである。 窓口端末装置200が実行する端末発行処理とホストコンピュータ100が実行するホスト発行処理とを示すフローチャートである。 窓口端末装置200のディスプレイ2022に表示される登録情報表示画面820の一例を示す説明図である。 第2の実施例における窓口端末装置200が実行する端末発行処理を示すフローチャートである。 第3の実施例における現金自動預払機300が実行するATM発行処理を示すフローチャートである。 現金自動預払機300のタッチパネル3022に表示されるATM初期画面830の一例を示す説明図である。
符号の説明
10…金融取引システム
12,14…ネットワーク
100…ホストコンピュータ
1011…CPU
1012…ROM
1013…RAM
1014…HDD
1016,1017…ネットワークインタフェース
200…窓口端末装置
2010…端末本体
2011…CPU
2012…ROM
2013…RAM
2014…HDD
2016…ネットワークインタフェース
2018…周辺機器インタフェース
2022…ディスプレイ
2024…キーボード
2026…マウス
2030…カードリーダライタ
2040…生体センサ
2050…イメージスキャナ
300…現金自動預払機
3010…主制御部
3016…ネットワークインタフェース
3022…タッチパネル
3024…スピーカ
3030…カード取扱部
3032…回収部
3040…生体センサ
3050…通帳取扱部
3060…明細票発行部
3070…貨幣取扱部
400…カード郵送サーバ
700…顧客データベース
7010…管理番号欄
7012…店番欄
7014…科目欄
7016…口座番号欄
7022…氏名欄
7024…住所欄
7030…暗証番号欄
7040…確認資料欄
7050…登録状況欄
7060…仮カード番号欄
820…登録情報表示画面
8212…店番表示部
8214…科目表示部
8216…口座番号表示部
8222…氏名表示部
8224…住所表示部
8226…連絡先表示部
8230…登録状況表示部
8240…開設日表示部
8250…資料表示部
8252…資料登録日表示部
8260…資料種類表示部
8272…発行許可ボタン
8274…発行禁止ボタン
830…ATM初期画面
8310…ボタン
8320…ボタン
8330…ボタン
8340…ボタン
8350…ボタン
8360…ボタン
Cr…認証カード
Ct…仮カード

Claims (8)

  1. 顧客の生体的な特徴を示す生体認証用のテンプレートが記録された認証カードの発行手続を処理するシステムであって、
    前記顧客の住所を示す住所情報を少なくとも含み該顧客を特定する識別情報を、該顧客を管理するデータベースに登録する顧客登録部と、
    前記顧客によって提示された生体情報を検出する第1の生体センサ部と、
    前記第1の生体センサによって検出した生体情報に基づいて、該生体情報の特徴を示す仮テンプレートを作成する仮テンプレート作成部と、
    前記作成した仮テンプレートを前記認証カードとは異なる仮カードに記録して、前記識別情報が登録された顧客に該仮カードを発行する仮カード発行部と、
    前記データベースに登録された識別情報に含まれる住所情報に基づいて、前記テンプレートが記録される前の認証カードを前記顧客宛に郵送する手配を行なう郵送手配部と、
    前記郵送された認証カードを受け取った顧客から、該認証カードと共に、前記発行された仮カードを受け取るカード受取部と、
    前記仮カードが前記認証カードと共に受け取られる際に、前記顧客によって提示された生体情報を検出する第2の生体センサ部と、
    前記第2の生体センサによって検出した生体情報と、前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートとの間における同一性の存在を確認する同一性確認部と、
    前記同一性の存在が確認された場合に、前記受け取った認証カードに前記テンプレートを記録して、該認証カードを前記顧客に発行する認証カード発行部と
    を備えるシステム。
  2. 請求項1記載のシステムであって、
    前記認証カード発行部は、
    前記第2の生体センサによって検出した生体情報に基づいて前記テンプレートを作成するテンプレート作成部と、
    前記作成したテンプレートを、前記受け取った認証カードに記録するテンプレート記録部と
    を含むシステム。
  3. 請求項1記載のシステムであって、
    前記認証カード発行部は、
    前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートを、該仮カードから読み出すテンプレート読出部と、
    前記読み出した仮テンプレートを、前記テンプレートとして、前記受け取った認証カードに記録するテンプレート記録部と
    を含む請求項1記載のシステム。
  4. 前記認証カード発行部は、前記認証カードを発行する際に、前記受け取った仮カードに記録されている仮テンプレートを読み取り不可能に破壊する仮テンプレート破壊部を含む請求項1ないし3のいずれか記載のシステム。
  5. 前記認証カード発行部は、前記認証カードを発行する際に、前記受け取った仮カードを回収する仮カード回収部を含む請求項1ないし4のいずれか記載のシステム。
  6. 更に、前記同一性の存在が確認されない場合に、前記受け取った認証カードおよび仮カードの少なくとも一方のカードを前記顧客から没収するカード没収部を備える請求項1ないし5のいずれか記載のシステム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか記載のシステムであって、
    前記顧客登録部は、
    前記顧客の顔写真を少なくとも含み該顧客と前記住所情報との間の関連性を証明する本人確認資料を、画像データとして読み取るスキャナ部と、
    前記読み取った画像データを、前記識別情報に関連付けて前記データベースに登録する確認資料登録部と
    を含み、
    前記認証カード発行部は、
    前記識別情報に関連付けられた画像データを、窓口担当者からの指示を受け付ける窓口端末に表示する確認資料表示部と、
    前記窓口端末によって受け付けられた指示に基づいて、前記認証カードの発行を禁止する発行禁止部と
    を含むシステム。
  8. 請求項1ないし6のいずれか記載のシステムであって、
    前記カード受取部,前記第2の生体センサ部,前記同一性確認部,前記認証カード発行部を、前記認証カードを用いた本人認証に基づいて現金取引に関する取引処理を行う現金自動取引装置に設けたシステム。
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