JP2007264976A - コンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラム - Google Patents

コンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】抜去対象のメモリ領域にシステム上コアとなるメモリ領域が存在する場合でも、抜去されないメモリに、抜去対象のメモリ領域のデータを退避可能なコンピュータシステムを提供する。
【解決手段】活線挿抜制御装置13は、記憶装置の一部のメモリ空間を、動的に組み込み、或いは、切り離す。各演算装置12は、プログラムから見える仮想アドレス空間と記憶装置の物理アドレス空間とを結びつけるアドレス変換機構を有する。複数の演算装置12の中から選定された演算装置12aは、抜去対象のメモリブロックA30内のデータを、転送先として確保したメモリブロックD33に転送する。各演算装置12は、使用するページテーブルを切り替えて、メモリブロックA30の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、メモリブロックD33の物理アドレス空間に結びつける。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムに関し、更に詳しくは、記憶装置内の一部のメモリ空間内のデータを他のメモリ空間に転送するコンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムに関する。
記憶装置を含むコンピュータシステムのシステム運用中に、新たに記憶装置を接続し、現在接続中の記憶装置を切り離す活線挿抜を行う技術がある。従来の技術では、活線挿抜において、抜去対象の記憶領域にデータがある場合には、
(1)抜去対象のデータを周辺装置或いは他の記憶装置に退避(バックアップ)させた後に抜去を行う、
(2)ハードウェア的な二重書き機能により、記憶装置の抜去されない別の部位に抜去対象と同じデータの写しを作成する、
方法が知られている。(1)の例としては、特許文献1に記載される、ハードディスク装置にバックアップを作成する技術や、特許文献2に記載される、不揮発性メモリを用いる技術がある。また、(2)の例としては、特許文献3に記載される、ライトバックキャッシュのキャッシュメモリ特性を利用して二重書きを行う技術がある。
特開2004−185199号公報 特開2004−295885号公報 特開2001−147861号公報
近年、マイクロプロセッサの高速化や大規模化が進み、従来では大型コンピュータに採用されていた複雑なアドレス変換機構やメモリキャッシュなどを実装するプロセッサが多く登場している。また、マイクロプロセッサの高速化に伴い、チップセットの性能も、レイテンシの短縮に重点が置かれており、より高速なメモリアクセスが可能となっている。一方で、マイクロプロセッサを制御するファームウェアは、複雑なハードウェアを制御するために肥大化が進み、チップセットのレイテンシの短縮を背景に、それまでプロセッサ内部の制御記憶に格納していたファームウェアを、主記憶装置上に配置する方式が一般化している。
ファームウェア自身が動作する主記憶空間はコアメモリと呼ばれ、プロセッサの動作に欠かせないメモリ領域であるから、動的なメモリ構成変更や部分障害に対処できない特例的な部位となっている。上記(1)の手法では、退避処理を行う制御記憶や、システムの運用に欠かせない共通データが、活線挿抜における抜去対象の記憶領域に存在する場合には、退避処理を実行することができないという問題がある。
また、上記(2)の手法では、二重書きのための専用ハードウェア機構が必要になるため、バス制御装置のゲート量が増加するという問題がある、また、オペレーティングシステムが意識していないタイミングでデータ転送が行われることにより、この間はシステムバスが長時間に渡って高負荷状態となり、システムのスループットが低下する可能性がある。ハードウェアを使用したメモリの移動(主に二重書き)機能はメモリバスへの負荷が大きく、実際のシステムに適用した場合には、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムにも、いつ実行されるか分からないメモリバスの性能低下を見越した作り込みが必要となり、あまり現実的な方法とはいえない。
本発明は、メモリ移動のための専用のハードウェアを必要とせずに、抜去対象のメモリ領域にコアメモリの動作領域が存在する場合でも、抜去されないメモリに、抜去対象のメモリ領域のデータを退避可能なコンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムを提供する。
上記目的を達成するために、本発明のコンピュータシステムは、記憶装置の一部のメモリ空間を動的に組み込み及び切り離し可能な活線挿抜機能を有するコンピュータシステムにおいて、プログラムから見える仮想アドレス空間と記憶装置の物理アドレス空間とを結びつけるアドレス変換機構と、転送先として確保した活線挿抜対象外のメモリ空間に抜去対象のメモリ内のデータを転送する機能とを備え、前記アドレス変換機構は、前記データの転送後に、前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、前記転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつけることを特徴とする。
本発明のデータ退避方法は、記憶装置の物理アドレス空間と結び付けられた仮想アドレスを用いて記憶装置にアクセスするコンピュータシステムにおけるデータ退避方法であって、データ退避元の第1のメモリ空間から、データ退避先の第2のメモリ空間にデータを転送するステップと、データ転送後に、前記第1のメモリ空間の物理アドレスに結び付けられていた仮想アドレスを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付けるステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、記憶装置の物理アドレス空間と結び付けられた仮想アドレスを用いて記憶装置にアクセスするコンピュータシステムでデータ退避処理を実行するプログラムであって、データ退避元の第1のメモリ空間から、データ退避先の第2のメモリ空間にデータを転送する処理と、データ転送後に、前記第1のメモリ空間の物理アドレスに結び付けられていた仮想アドレスを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付ける処理とを実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムでは、抜去対象のメモリ内のデータを、転送先のメモリに転送した後に、アドレス変換機構を用いて、抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつける。このようにすることで、コンピュータシステム内のプロセッサは、抜去対象のメモリにアクセスする仮想アドレスを用いて、転送先メモリにアクセスできる。従って、抜去対象となるメモリに、システム上コアとなる領域が存在する場合でも、システム運用中に、動的に、記憶空間の一部を別の記憶空間に移動することができる。
本発明のコンピュータシステムでは、プロセッサを複数備え、該複数のプロセッサのうちから選定された主プロセッサが、前記データの転送を実施する構成を採用できる。また、本発明のデータ退避方法及びプログラムでは、コンピュータシステムが複数のプロセッサを有し、前記データの転送を、前記複数のプロセッサの中から選定された主プロセッサが実行する構成を採用できる。この場合、前記主プロセッサは、前記データの転送に先立って、前記複数のプロセッサのうちの残りの従プロセッサに対し、アイドルルーチンへの分岐を指示する構成を採用できる。このようにする場合には、主プロセッサによって、主プロセッサが意図したタイミングでデータの転送を開始でき、転送処理によるメモリバスの高負荷状態をシステム的な見地から予見してスケジューリングすることができる。
本発明のコンピュータシステムでは、前記主プロセッサは、前記データの転送後に、前記従プロセッサに対して、前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、前記転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつけることを指示する構成を採用できる。この指示を受けた従プロセッサは、指示に従って、アドレス変換機構の仮想アドレスの結びつけ先を変更することで、転送先のメモリにアクセスできる。
本発明のコンピュータシステムでは、前記アドレス変換機構が、前記仮想アドレス空間のアドレスを指定する仮想アドレスを記憶する仮想アドレスレジスタと、前記仮想アドレスと、前記物理アドレス空間のアドレスとの対応関係を記憶するページテーブルと、参照先のメモリ空間の物理アドレスを記憶する物理アドレスレジスタとを有する構成を採用できる。この場合、物理アドレスは、仮想アドレスを元にページテーブルを引くことで得ることができる。仮想アドレスと物理アドレスとの結びつけは、ページテーブルを変更することで実現できる。
本発明のコンピュータシステムでは、前記ページテーブルが、前記仮想アドレスと前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間とを結び付ける部分を含む第1のページテーブルと、前記仮想アドレスと前記転送先のメモリ空間の物理アドレス空間とを結びつける部分を含む第2のページテーブルとを含み、前記アドレス変換機構は、前記データ転送後に、使用するページテーブルを、前記第1のページテーブルから前記第2のページテーブルに切り替える構成を採用できる。データ転送後に、使用するページテーブルを切り替えることで、仮想アドレスを用いて、転送先のメモリにアクセスできる。
本発明のコンピュータシステムでは、前記データ転送では、前記抜去対象のメモリと、前記転送先のメモリとで、等しい相対アドレス位置にデータを転送することが好ましい。この場合、仮想アドレスと物理アドレスとの結びつけが変更された場合でも、抜去対象のメモリと転送先のメモリとで、同じアドレス位置に分岐できる。
本発明のデータ退避方法及びプログラムでは、前記仮想アドレスと物理アドレスとを結びつけるステップ(処理)が、前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブル中の、前記第1のメモリの物理アドレスに結び付けられた仮想アドレスのエントリを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付けたページテーブルを作成するステップと、前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブルを、前記ページテーブルを作成するステップで作成したページテーブルに切り替えるステップとを有する構成を採用できる。
本発明のコンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムでは、抜去対象のメモリ内のデータを、転送先のメモリに転送した後に、アドレス変換機構を用いて、抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつける。このようにすることで、コンピュータシステム内のプロセッサは、抜去対象のメモリにアクセスする仮想アドレスを用いて、転送先メモリにアクセスできる。従って、抜去対象となるメモリに、システム上コアとなる領域が存在する場合でも、システム運用中に、動的に、記憶空間の一部を別の記憶空間に移動することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態のコンピュータシステムの構成を示している。コンピュータシステム10は、記憶装置11と、複数の演算装置(プロセッサ)12a〜12dと、活線挿抜制御装置13とを備える。各演算装置12と、記憶装置11とは、メモリバス14を介して接続される。また、各演算装置12は、割り込み信号線15を介して、演算装置12間の同期制御を行う。記憶装置11は、活線挿抜が可能な複数のメモリブロック30〜33で構成されており、任意のメモリブロックを、動的にシステムから切り離し、或いは、組み込むことができるように構成されている。
各演算装置12は、アドレス変換機構を有し、演算装置12内の演算器は、仮想アドレスを用いて、記憶装置11内の物理アドレスにアクセスする。図2は、アドレス変換機構を用いたメモリアクセスの様子を示している。この例では、仮想アドレスと物理アドレスの変換には、1ウェイのセット連想マッピング方式を用いており、仮想アドレスレジスタ20と、物理アドレスレジスタ21と、メモリ又はアドレス変換バッファ(TLB)を使用したページテーブル22a、22bとを用いる。
ページテーブル22a、22bは、タグ部と、これに対応する物理ページアドレス部に分かれている。物理ページアドレス部の一部のビットフィールド(図中の斜線部分)は、メモリブロック番号を表し、アクセスしようとする物理ページがどのメモリブロック30〜33に属しているか判別可能となっている。ページテーブルポインタ23は、ページテーブル22a、22bのメモリ上での所在を表し、ページテーブル22a、22bの何れを使用するかを決定する。
なお、セット連想マッピング方式については、よく知られた方式であり、ここではその詳細な説明は省略する。また、仮想アドレスと物理アドレスとの変換にはセット連想マッピングを用いることは必須ではなく、例えば、直接マッピング方式や、完全連想マッピング方式などの他のマッピング方式を用いてもよい。活線挿抜を実現する活線挿抜制御装置13については、その構成や仕組みは従来のものと同等であり、その詳細な手順についての説明は省略する。
図3は、コンピュータシステム10の動作手順を示している。以下では、コンピュータシステム10は、初期状態として、図1に示すメモリブロックA30〜C32の3つのメモリブロックで運用されており、そのうちのメモリブロックA30に、訂正可能障害等の事由により、システム運用中に動的に抜去する必要が生じている場合を例に挙げて説明する。また、メモリブロックA30を抜去することによって失われるメモリ容量を補うための代替のメモリブロックとして、メモリブロックD33を用いる。
活線挿抜制御装置13は、オペレータからの指示に基づいて、代替のメモリブロックD33を確保する(ステップS1)。このメモリブロックD33の確保では、メモリブロックD33を新たにシステムに組み込む。或いは、メモリブロックD33を事前にシステムに組み込んでおき、メモリブロックA30の代替として確保してもよい。その後、活線挿抜制御装置13は、演算装置12に対して、メモリ退避処理の開始を指示する(ステップS2)。
メモリ退避処理のプログラムは、実際にデータを移動させるためのプログラム部分と、演算装置12をアイドル状態に分岐するためのプログラム部分とに分かれており、活線挿抜制御装置13は、複数の演算装置12のうちの何れかに、例えば演算装置12aに、データ移動のプログラム部分の実行を指示する。このデータ移動プログラム部分の実行を指示された演算装置12aを主プロセッサと表現する。また、残りの演算装置12、すなわち演算装置12b〜12dには、アイドル状態に分岐するためのプログラム部分の実行を指示する。以下では、これら演算装置12b〜12dを、従プロセッサと表現する。
ここで、抜去対象のメモリブロックA30には、システム上コアとなる記憶領域(以下、コア領域とも呼ぶ)が存在する可能性がある。コア領域には、演算装置12自身を動作させるファームウェアを含む制御記憶や、システム共通で使用される記憶領域等が含まれる。通常、プロセッサ内に専用の制御記憶を持たずに、主記憶にファームウェアを展開する方式のマイクロプロセッサを有するコンピュータシステムでは、抜去対象のメモリブロック中にファームウェアや、活線挿抜を制御するプログラムが存在すると、活線挿抜を実行することができない。本実施形態では、アドレス変換機構を利用して、この問題を解決する。
主プロセッサである演算装置12aは、割り込み信号線15を使用して、従プロセッサである演算装置12b〜12dに、活線挿抜アイドルルーチンに分岐するように指示する(ステップS3)。演算装置12b〜12dは、その指示に従って、それぞれアイドルルーチンへ分岐する(ステップS21)。演算装置12aは、現在参照しているページテーブル22a(図2)の物理ページアドレス部分から、抜去対象のメモリブロックA30を指し示すビットフィールドを有するエントリを抜き出し、代替として使用するメモリブロックD33を指し示すビットフィールドに書き換えたページテーブル22bを作成する(ステップS4)。このページテーブル22bは、抜去対象のメモリブロックA30以外の物理メモリ空間に作成される。
図4は、ページテーブルの作成の様子を示している。この例では、タグ部は4ビット、ページアドレス部は8ビットで構成されている。また、ページアドレス部の上位2ビットは、アクセス先のメモリブロックに対応した値となっている。例えば、ページアドレスの上位2ビット“00”は、アクセス先がメモリブロックA30であることを示している。ステップS4では、演算装置12aは、まず、ページテーブル22aの各エントリのうちで、ページアドレスの上位2ビットが“00”のエントリを検索する。図4(a)では、タグが“0000”のエントリと“0001”のエントリとが検索される。次いで、検索されたエントリのページアドレスの先頭の2ビットを、メモリブロックD33を指し示す“11”に書き換える。これにより、同図(b)に示す、ページアドレス部分が書換えられたページテーブル22bが作成される。
図3に戻り、演算装置12aは、参照しているページテーブル22aの未使用エントリに、代替のメモリブロックD33をマッピングする(ステップS5)。このマッピングの様子を図5に示す。同図(a)は、マッピング前のページテーブル22aを示しており、図4(a)と同様に、タグ“0000”と、タグ“0001”との2つのエントリが、メモリブロックA30を指し示すページアドレスを有している。この場合、ステップS5では、メモリブロックA30を指し示すページアドレスをコピーした上で、上位2ビットを、メモリブロックD33を指し示す“11”に書き換え、同図(b)に示すように、これに新たなタグ“0110”、“0111”を割り当てて、ページテーブル22aに新たなエントリを追加する。
演算装置12aは、ページテーブル22aにメモリブロックD33をマッピングすると、抜去対象のメモリブロックA30の内容(データ)を、代替のメモリブロックD33にコピーする(ステップS6)。このコピーに際しては、演算装置12aは、ステップS5でマッピングしたページテーブル22a(図5(b))を参照して、メモリブロックD33の物理アドレスにアクセスする。データのコピーには、演算装置12aのロード/ストア命令や、DMA機能を使用する。このとき、活線挿抜を制御するプログラムコードが抜去されるメモリブロックA30上にあった場合には、代替のメモリブロックD33の先頭から数えて等しい相対アドレスの位置に、活線挿抜のプログラムコード自体もコピーされることになる。
演算装置12aは、従プロセッサである演算装置12b〜12dに対し、使用するページテーブルを、ステップS4で作成したページテーブル22b(図4(b))に切り替えるように指示する(ステップS7)。この指示を受けた演算装置12b〜12dは、指示に従って、それぞれページテーブルポインタ23の値を変更して、使用中ページテーブルを、ページテーブル22a(図4(a))からページテーブル22b(図4(b))に切り替える(ステップS22)。これにより、切替え前にメモリブロックA30にアクセスしていた仮想アドレスは、代替のメモリブロックD33にアクセスする仮想アドレスとなる。
演算装置12b〜12dがステップS21で分岐したアイドルルーチンが、抜去対象のメモリブロックA30に存在する場合には、使用するページテーブルを切り替えることにより、アイドルルーチンそのものの物理アドレス空間がメモリブロックA30からメモリブロックD33へ切り替わることになり、演算装置12b〜12dは、一斉に代替のメモリブロックD33上のアイドルルーチンに分岐する(ステップS23)。しかし、活線挿抜プログラムのアイドルルーチンは、メモリブロックA30とメモリブロックD33とで等しい相対アドレスの位置にコピーされているため、演算装置12b〜12dが誤動作することはない。
演算装置12aは、自身のページテーブルポインタ23の値を変更して、使用中ページテーブルを、ページテーブル22a(図5(b))からページテーブル22b(図4(b))に切り替える(ステップS8)。これにより、演算装置12aは、メモリブロックD33上の活線挿抜プログラムに分岐する(ステップS9)。この段階で、メモリブロックA30は、ソフトウェア的にシステムから切り離された状態となる。
演算装置12aは、割り込み信号線15を用いて、他の演算装置12b〜12dに、アイドルルーチンから抜けて通常処理に復帰するように指示する(ステップS10)。演算装置12b〜12dは、この指示に従って、通常処理に復帰する(ステップS24)。演算装置12aは、活線挿抜制御装置13に、メモリブロックA30が切り離し可能となったことを通知し、自らも通常処理に復帰する(ステップS11)。その後、活線挿抜制御装置13は、メモリブロックA30を、活線挿抜によってシステムから物理的に切り離す(ステップS12)。
本実施形態では、抜去対象のメモリブロックのデータを代替のメモリブロックにコピーし、アドレス変換に使用するページテーブルを、抜去対象のメモリブロックを参照するページアドレスから、代替のメモリブロックを参照するページアドレスに書き換えたページテーブルに切り替える。このようにすることで、抜去対象のメモリブロックを参照先とする仮想アドレスを用いて、代替のメモリブロックにアクセスすることができ、抜去対象もメモリブロック上にシステム上コアとなるメモリ領域が存在する場合でも、そのメモリブロックをシステム運用中に抜去することができる。
また、本発明では、コアメモリ領域の移動に際して、演算装置12が有するアドレス変換機構と、プロセッサ間通信(割り込み機能)とを使用している。このように、本実施形態では、メモリ移動のための専用のハードウェアは必要なく、安価な構成で、コアメモリ領域の移動が実現できる。本実施形態では、演算装置12によりデータの移動を行うため、メモリの移動開始時期を、演算装置12上のソフトウェアが意図したタイミングで実行可能である。従って、メモリの移動を専用のハードウェアで実現した場合と異なり、移動処理によるメモリバスの高負荷状態を、システム的な検知から予見してスケジューリングすることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明のコンピュータシステム、データ退避方法、及び、プログラムは、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の一実施形態のコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 アドレス変換機構を用いたメモリアクセスの様子を示すブロック図。 コンピュータシステムの動作手順を示すフローチャート。 (a)は、使用中のページテーブルを示す図、(b)は、代替となるメモリブロックへ置換した後のページテーブルを示す図。 (a)は、代替となるメモリブロックのマッピング前のページテーブルを示す図、(b)は、マッピング後のページテーブルを示す図。
符号の説明
10:コンピュータシステム
11:記憶装置
12:演算装置(プロセッサ)
13:活線挿抜制御装置
14:メモリバス
15:割り込み信号線
30〜33:メモリブロック

Claims (15)

  1. 記憶装置の一部のメモリ空間を動的に組み込み及び切り離し可能な活線挿抜機能を有するコンピュータシステムにおいて、
    プログラムから見える仮想アドレス空間と記憶装置の物理アドレス空間とを結びつけるアドレス変換機構と、
    転送先として確保した活線挿抜対象外のメモリ空間に抜去対象のメモリ内のデータを転送する機能とを備え、
    前記アドレス変換機構は、前記データの転送後に、前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、前記転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつけることを特徴とするコンピュータシステム。
  2. プロセッサを複数備え、該複数のプロセッサのうちから選定された主プロセッサが、前記データの転送を実施する、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記主プロセッサは、前記データの転送に先立って、前記複数のプロセッサのうちの残りの従プロセッサに対し、アイドルルーチンへの分岐を指示する、請求項2に記載のコンピュータシステム。
  4. 前記主プロセッサは、前記データの転送後に、前記従プロセッサに対して、前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間と結び付けられていた仮想アドレス空間を、前記転送先として確保したメモリ空間の物理アドレス空間に結びつけることを指示する、請求項2又は3に記載のコンピュータシステム。
  5. 前記アドレス変換機構が、
    前記仮想アドレス空間のアドレスを指定する仮想アドレスを記憶する仮想アドレスレジスタと、
    前記仮想アドレスと、前記物理アドレス空間のアドレスとの対応関係を記憶するページテーブルと、
    参照先のメモリ空間の物理アドレスを記憶する物理アドレスレジスタとを有する、請求項1〜4の何れか一に記載のコンピュータシステム。
  6. 前記ページテーブルが、前記仮想アドレスと前記抜去対象のメモリ空間の物理アドレス空間とを結び付ける部分を含む第1のページテーブルと、前記仮想アドレスと前記転送先のメモリ空間の物理アドレス空間とを結びつける部分を含む第2のページテーブルとを含み、前記アドレス変換機構は、前記データ転送後に、使用するページテーブルを、前記第1のページテーブルから前記第2のページテーブルに切り替える、請求項5に記載のコンピュータシステム。
  7. 前記データ転送では、前記抜去対象のメモリと、前記転送先のメモリとで、等しい相対アドレス位置にデータを転送する、請求項1〜6の何れか一に記載のコンピュータシステム。
  8. 記憶装置の物理アドレス空間と結び付けられた仮想アドレスを用いて記憶装置にアクセスするコンピュータシステムにおけるデータ退避方法であって、
    データ退避元の第1のメモリ空間から、データ退避先の第2のメモリ空間にデータを転送するステップと、
    データ転送後に、前記第1のメモリ空間の物理アドレスに結び付けられていた仮想アドレスを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付けるステップとを有することを特徴とするデータ退避方法。
  9. 前記仮想アドレスと物理アドレスとを結びつけるステップが、
    前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブル中の、前記第1のメモリの物理アドレスに結び付けられた仮想アドレスのエントリを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付けたページテーブルを作成するステップと、
    前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブルを、前記ページテーブルを作成するステップで作成したページテーブルに切り替えるステップとを有する、請求項8に記載のデータ退避方法。
  10. 前記コンピュータシステムが複数のプロセッサを有し、前記データを転送するステップを、前記複数のプロセッサの中から選定された主プロセッサが実行する、請求項8又は9に記載のデータ退避方法。
  11. 前記主プロセッサが、前記データ転送ステップに先立って、自身以外の従プロセッサに、アイドルルーチンに分岐させるステップを更に有する、請求項10に記載のデータ退避方法。
  12. 記憶装置の物理アドレス空間と結び付けられた仮想アドレスを用いて記憶装置にアクセスするコンピュータシステムでデータ退避処理を実行するプログラムであって、
    データ退避元の第1のメモリ空間から、データ退避先の第2のメモリ空間にデータを転送する処理と、
    データ転送後に、前記第1のメモリ空間の物理アドレスに結び付けられていた仮想アドレスを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付ける処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記仮想アドレスと物理アドレスとを結びつける処理が、
    前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブル中の、前記第1のメモリの物理アドレスに結び付けられた仮想アドレスのエントリを、前記第2のメモリ空間の物理アドレスに結び付けたページテーブルを作成する処理と、
    前記仮想アドレスと前記物理アドレスとの変換に用いるページテーブルを、前記ページテーブルを作成するステップで作成したページテーブルに切り替える処理とを有する、請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記コンピュータシステムが複数のプロセッサを有しており、前記データを転送する処理を、前記複数のプロセッサの中から選定された主プロセッサに実行させる、請求項12又は13に記載のプログラム。
  15. 前記主プロセッサに、前記データ転送ステップに先立って、自身以外の従プロセッサに、アイドルルーチンに分岐させる処理を更に実行させる、請求項14に記載のデータ退避方法。
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