JP2007264687A - タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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宏司 麻田
Satoshi Taguchi
聡志 田口
Makoto Ishii
良 石井
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Abstract

【課題】タッチパネルが動作するために最適なスペーサの面積密度及び一対の基板間の間
隔を規定し、タッチパネルを安定に動作させる。
【解決手段】互いに対向する一対の基板2及び3と、基板2,3間に設けられた複数のス
ペーサ7と、基板2の表面に設けられ該基板2の表面に表面波Wsを発信する発信子9a
,9bと、基板2の表面に設けられ発信子9a,9bが発信した表面波Wsを受信する受
信子11a,11bとを有し、一対の基板2,3の間隔と複数のスペーサ7の面積密度と
は相関関係を有するタッチパネルである。このタッチパネルにおいて、前記一対の基板の
間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密度をY%としたとき、
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
である。
【選択図】図2

Description

本発明は、平面領域内で触れられた位置を検出するタッチパネルに関する。また、本発
明は、そのタッチパネルを用いて構成される電気光学装置に関する。また、本発明は、そ
の電気光学装置を用いて構成される電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、液晶表示装置
、EL装置等といった電気光学装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各
種の情報を視覚的に表示するための表示部として電気光学装置が用いられている。この電
気光学装置において、電気光学物質として液晶を用いた装置、すなわち液晶表示装置が知
られている。この液晶表示装置では、電気光学物質である液晶を一対の基板間に封入し、
これにより、パネル構造体である電気光学パネルとしての液晶パネルが形成される。
液晶表示装置等といった電気光学装置は、入力装置を有することがある。この入力装置
としては、例えば、タッチパネルが考えられる。このタッチパネルは、例えば透光性のガ
ラス等から成る一対の基板を用いて形成され、一般的には、電気光学パネルの表示を行う
面の上に設置される。入力手段、例えばタッチペン等といった入力機器や指を用いてその
タッチパネルの表面に触れることにより、例えば、電気光学パネルに表示された情報に基
づいて人間が判断した結果をそのタッチパネルを通して電子機器の制御系へ入力すること
ができる。
従来から、一対の基板を含んで構成されるタッチパネルとして、抵抗膜方式のものや、
SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)方式のもの等が知られている。抵抗膜方
式は、一対の基板の互いに対向する表面に電極をそれぞれ備え、それら一対の電極が接触
した位置を検出する方式である。また、SAW方式は、表面弾性波を発生させる発信子と
その表面弾性波を受信する受信子とを一対の基板のうちの一方の表面に備え、その表面弾
性波の変化を測定することによって位置を検出する方式である。
このように一対の基板を含む構造のタッチパネルとして、従来、一対の基板間の間隔を
スペーサによって保持する構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この
種のスペーサに関して、タッチパネルの平面内でスペーサが占める面積が適当であるか否
かを判断する基準としてスペーサの面積密度が知られている。特許文献1のタッチパネル
では、そのスペーサの面積密度を、複数のスペーサが設けられた基板の表面の面積とそれ
ら複数のスペーサの合計の面積との面積比で規定している。そのスペーサの面積密度は、
一対の基板間の間隔を保持できる剛性をもたらし、且つ入力側の基板が押圧されて湾曲し
たときに、押圧されたその基板が相手側の基板に接触できる程度の剛性をもたらすように
設定されている。
特開平3−219519号公報(第5頁、図1)
ところで、特許文献1に開示されたタッチパネルは、抵抗膜方式のタッチパネルであり
、他の方式、例えばSAW方式等のタッチパネルに関しては考慮されていない。また、特
許文献1に開示されたタッチパネルでは、基板上に設ける複数のスペーサに関してそれら
の高さの範囲と面積密度の範囲を個々に規定しているが、それらスペーサの高さとスペー
サの面積密度との相関関係については規定されていない。そのため、スペーサの高さと面
積密度とを規定の数値範囲内に入るように個別に設定した場合であっても、それらの相関
関係が適切な関係から外れてしまって、タッチパネルが正確に動作しなくなるおそれがあ
る。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、タッチパネルが動作するため
に最適なスペーサの面積密度及び一対の基板間の間隔を規定し、タッチパネルを安定に動
作させることを目的とする。
本発明に係る第1のタッチパネルは、互いに対向する一対の基板と、該一対の基板間に
設けられた複数のスペーサと、前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けられた発
信子と、前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設
けられた受信子とを有し、前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度とは相
関関係を有し、前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密度をY
%としたとき、
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
であることを特徴とする。
まず、上記の(1)式に関して、図12を用いて説明する。図12は、一対の基板の間
隔Xと複数のスペーサの面積密度Yとの相関関係を示したグラフである。このグラフにお
いて、縦軸はスペーサの面積比を示し、横軸は一対の基板の間隔Xを示している。
図12のグラフにおいて、線L1はタッチパネルの操作時の状況から規定したスペーサ
の面積比の上限特性を示しており、
Y=−0.0005X+0.45
で表される。この直線は、実験、計算、経験、又はそれらの任意の組み合わせによって求
められる直線である。スペーサの面積比が線L1より高い場合、すなわち、スペーサの面
積密度Yが図12のグラフにおける線L1より上方の領域に設定されている場合には、タ
ッチパネルの入力面が硬過ぎて位置検出ができる程度に一対の基板のうちの一方の基板を
撓ますことができなくなる。
本発明に係る第1のタッチパネルは、複数のスペーサの面積密度Yと一対の基板の間隔
Xとの関係を上記(1)式の関係としたので、タッチパネルの入力面が硬過ぎることがな
くなり、位置の検出を確実に行うことができる。
次に、本発明に係る第1のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によ
って受信される表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し
、前記(1)式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることが望まし
い。
本発明態様におけるタッチパネルは、ガラス基板上に超音波等といった音波によって表
面波を形成すると共に、入力手段によって押圧された位置をその表面波の変化に基づいて
位置検出手段によって検出する、いわゆるSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波
)方式のタッチパネルである。ここで表面波とは、2つの異なった媒質間の境界に沿い、
エネルギーを放射することなく伝搬する波のことである。本発明においては、固体である
ガラス基板上を表面波が伝搬する。このように、固体の表面上を伝搬し、その表面に束縛
されている音波が表面弾性波である。なお、上記の入力手段としては、入力を行うオペレ
ータの指や入力器具であるタッチペン等が考えられる。
ここで、前記入力領域は、基板の中央部分の領域とすることができる。また、入力領域
以外の領域は、位置の検出が行われない非検出領域であり、通常は入力手段によって押圧
されない非入力領域である。本発明態様のタッチパネルにおいて、入力領域内に存在する
スペーサの面積密度を(1)式の関係に設定すれば、入力領域内の押圧された位置におい
て基板が撓むことができるので、当該入力領域内において押圧された位置を確実に検知で
きる。
次に、本発明に係る第2のタッチパネルは、互いに対向する一対の基板と、該一対の基
板間に設けられた複数のスペーサと、前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けら
れた発信子と、前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位
置に設けられた受信子とを有し、前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度
とは相関関係を有し、前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密
度をY%としたとき、
Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
であることを特徴とする。
上記の(2)式に関して、図12を用いて説明する。図12のグラフにおいて、線L2
はタッチパネルの操作時の状況から規定したスペーサの面積比の下限特性を示しており、
Y=−2.0×10−6X+4.02×10−4
で表される。この直線も、実験、計算、経験、又はそれらの任意の組み合わせによって求
められる直線である。スペーサの面積比が線L2より低い場合、すなわち、スペーサの面
積密度Yが図12のグラフにおける線L2より下方の領域に設定されている場合には、タ
ッチパネルに対して入力操作をしないにも拘らず、あるいは入力操作のために基板を少し
触っただけでも基板が撓んでしまって誤検知が発生するおそれがある。
本発明に係る第2のタッチパネルは、複数のスペーサの面積密度Yと一対の基板の間隔
Xとの関係を上記(2)式の関係としたので、タッチパネルに対して入力操作をしないに
も拘らず、あるいは入力操作のために基板を少し触っただけでも基板が撓んでしまうこと
に起因して誤検知が発生することがなくなり、正確な位置検出を行うことができる。
次に、本発明に係る第2のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によ
って受信される表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し
、前記(2)式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることが望まし
い。こうすれば、入力領域内において、タッチパネルの誤検知が発生することを防止でき
るので、当該タッチパネルの入力領域内において押圧された位置を確実に検知できる。
次に、本発明に係る第3のタッチパネルは、互いに対向する一対の基板と、該一対の基
板間に設けられた複数のスペーサと、前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けら
れた発信子と、前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位
置に設けられた受信子とを有し、前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度
とは相関関係を有し、前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密
度をY%としたとき、
−2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
であることを特徴とする。
上記の(3)式に関して、図12を用いて説明する。図12のグラフにおいて、(3)
式が示す範囲は、線L1より下方の領域内であって線L2より上方の領域内の範囲である
。本発明に係る第3のタッチパネルでは、線L1より下方の領域内であって線L2より上
方の領域内にスペーサの面積密度Yを設定するので、タッチパネルの入力面が硬過ぎるこ
とがなく位置検出ができる程度に一対の基板のうちの一方の基板を撓ますことができ、且
つタッチパネルに対して入力操作をしない状態、あるいは入力操作のために基板を少し触
った状態では基板が撓むことがなくて誤検知が発生することがなくなる。
次に、本発明に係る第3のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によ
って受信される表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し
、前記(3)式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることが望まし
い。こうすれば、入力領域内において、押圧された位置において基板が撓むことができ、
且つタッチパネルの誤検知が発生することを防止できる。それ故、当該タッチパネルの入
力領域内において押圧された位置をより確実に検知できる。
次に、本発明に係るタッチパネルにおいて、前記一対の基板の間隔Xの範囲は、
5μm<X<100μm
であることが望ましい。上記の各発明において、(1)式から(3)式までが適用される
一対の基板の間隔Xの範囲は、図12において線L3と線L4との間の領域であることが
望ましい。線L3は、線L1と線L5との交点を通って縦軸に平行に引いた線である。こ
こで線L5は、タッチパネルの製作時の状況から規定したスペーサの面積比の上限特性を
示している。一般に、タッチパネルを作製する際には、一対の基板を、例えば枠状の接着
材によって接着するのであるが、その接着は、スペーサを一対の基板でつぶしながら行わ
れている。この場合、スペーサの面積密度Yが線L5を越えていると、スペーサが潰れな
いためにタッチパネルの製作に支障を来たす。つまり、操作上の観点からの面積比の上限
線である線L1と製作上の観点からの面積比の上限線である線L5との交点を通る線L3
の位置が一対の基板の間隔の下限である。
他方、線L4は、線L2と線L6との交点を通って縦軸に平行に引いた線である。ここ
で線L6は、タッチパネルを正常に動作させるための基本的な特性に基づいて規定したス
ペーサの面積比の下限特性を示している。タッチパネルにおいては、スペーサの数が少な
すぎると基板を押さなくても撓んでしまう。こうなると、タッチパネルを入力面から見た
ときに干渉縞が発生して入力操作の邪魔になるおそれがある。つまり、操作上の観点から
の面積比の下限線である線L2とタッチパネルを正常に動作させるための基本的な特性に
基づいて規定した面積比の下限線である線L6との交点を通る線L4の位置が一対の基板
の間隔の上限である。
本発明態様において、一対の基板の間隔Xを
5μm<X<100μm
の範囲内に設定すれば、一対の基板の間隔Xは、図12のグラフ上における線L3と線L
4との間の範囲内に設定できる。このように設定したタッチパネルによれば、タッチパネ
ルの製作に支障を来たすことなく、且つタッチパネルの入力操作の邪魔になる干渉縞の発
生を防止できる。
以上に説明したように、本発明に係るタッチパネルは、スペーサの面積密度Yと一対の
基板の間隔Xとの関係を、図12の線L1,L2,L3,L4によって囲まれた領域W内
に入るように設定すれば、安定した動作のタッチパネルを得ることができる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、画像を表示する電気光学パネルと、該電気光学パ
ネルの前記画像が視認される側の面に対向して設けられたタッチパネルとを有し、該タッ
チパネルは以上に記載された構成のタッチパネルであることを特徴とする。
上記構成において、電気光学パネルは、電気的な入力条件を制御することにより、光学
的な出力状態を変化させることができるパネル構造体である。また、電気光学パネルは、
液晶等といった電気光学物質を含むパネル構造体であって、その電気光学物質の電気光学
的な作用を利用して表示を実現するものである。この電気光学パネルは、例えば、ガラス
等から成る基板上に電気光学物質を配置したり、一対の基板間に電気光学物質を封入する
ことによって形成される。この電気光学物質として、例えば液晶を用いれば、電気光学パ
ネルとしての液晶パネルが構成される。
本発明に係るタッチパネルでは、一対の基板の間隔Xとスペーサの面積密度Yとを上記
の(1)式の関係に設定すれば、押圧された位置において基板が適正に撓むことができる
ので入力位置の検知ができる。また、上記の(2)式の関係に設定すれば、タッチパネル
の誤検知が発生することを防止できる。また、上記の(3)式の関係に設定すれば、(1
)式及び(2)式の両方を用いた場合と同じ効果を奏することができるので、入力位置の
検出をより確実に行うことができる。従って、これらのタッチパネルを用いた本発明の電
気光学装置においても、入力位置の誤検知が発生しなくなり、入力位置の検出を確実に行
うことができる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載された構成の電気光学装置を有することを
特徴とする。本発明に係る電気光学装置においては、タッチパネルを構成する一対の基板
の間隔Xとスペーサの面積密度Yとを上記の(1)式の関係に設定すれば、押圧された位
置において基板が適正に撓むことができるので入力位置の検知ができる。また、上記の(
2)式の関係に設定すれば、タッチパネルの誤検知が発生することを防止できる。また、
上記の(3)式の関係に設定すれば、(1)式及び(2)式の両方を用いた場合と同じ効
果を奏することができるので、入力位置の検出をより確実に行うことができる。従って、
この電気光学装置を用いた電子機器においても、入力位置の誤検知が発生しなくなり、入
力位置の検出を確実に行うことができる。
(タッチパネルの第1実施形態)
以下、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置をその一実施形態を挙げて説明する
。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、
これからの説明では必要に応じて図面を参照するが、この図面では、複数の構成要素から
成る構造のうち重要な構成要素をわかり易く示すため、各要素を実際とは異なった相対的
な寸法で示す場合がある。
図1は本発明に係るタッチパネルの一実施形態を示している。図1において矢印Aが描
かれた側が、タッチペン等といった入力器具や人間の指等といった入力手段によって位置
指示動作、具体的にはタッチパネルの表面を軽く押す動作が行われる側である。
図1において、タッチパネル1は、矢印Aで示す入力側に位置する第1タッチパネル基
板2と、入力側から見て第1タッチパネル基板2の裏側に位置する第2タッチパネル基板
3とを、矢印A方向から見て正方形又は長方形で枠状の接着材4で貼り合せることによっ
て形成されている。第1タッチパネル基板2は、例えば、透光性のガラス等を用いて形成
される可撓性を有する基板であり、例えば、約0.1mmの厚さに形成されている。また
、第1タッチパネル基板2の矢印A方向から見た平面的な形状は四角形、具体的には正方
形又は長方形である。この第1タッチパネル基板2の外側表面には、保護膜6が、例えば
貼着されて設けられている。この保護膜6は、例えば可撓性を有し破損し難い材料、例え
ばフィルム状のプラスチックを用いて形成することができる。
第2タッチパネル基板3は、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によっ
て、例えば約0.5mmの厚さに形成される。また、第2タッチパネル基板3の矢印A方
向から見た平面的な形状は四角形、具体的には正方形又は長方形である。また、第2タッ
チパネル基板3のうちの第1タッチパネル基板2に対向する面には、薄膜5が設けられて
いる。この薄膜5は、第1タッチパネル基板2及び第2タッチパネル基板3に用いられる
ガラス又はプラスチックより柔らかい材料、例えば、透光性のフィルムや透光性の樹脂等
を用いて形成されている。また、第1タッチパネル基板2と薄膜5の間には複数のスペー
サ7が設けられている。第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3との間には接
着材4によって間隔、いわゆるセルギャップXが形成されている。上記複数のスペーサ7
はそのセルギャップXを保持している。このスペーサ7に関しては後に詳しく説明する。
図2(a)は、図1のタッチパネル1を矢印A方向から平面的に見た図である。なお、
図1は、図2(a)のC−C線に従った断面図に相当する。また、図2(b)は、図2(
a)のB−B線に従った断面図であり、指等といった入力手段8によって第1タッチパネ
ル基板2を押した状態を示している。なお、図2(a)では、タッチパネル1の構造を解
り易く示すため、そのタッチパネル1の第1タッチパネル基板2及び保護膜6を鎖線で示
している。
本実施形態におけるタッチパネル1は、基板2上に超音波の表面波、すなわち表面弾性
波を形成すると共に入力手段8(図2(b)参照)によって押された位置をその表面波の
変化に基づいて検出する、いわゆるSAW方式のタッチパネルである。ここで表面波とは
、2つの異なった媒質間の境界に沿い、エネルギーを放射することなく伝搬する波のこと
である。本実施形態においては、固体である基板2上を表面波が伝搬する。このように、
固体の表面上を伝搬し、その表面に束縛されている音波が表面弾性波である。このような
タッチパネル1は、例えば、以下に説明するような構成とすることができる。
図2(a)及び図2(b)において、第1タッチパネル基板2の内側の表面には、第1
発信子9aと、第2発信子9bと、第1受信子11aと、第2受信子11bが設けられて
いる。また、それらの素子の間に、第1反射アレイ12aと、第2反射アレイ12bと、
第3反射アレイ12cと、第4反射アレイ12dとが設けられている。第1発信子9a、
第2発信子9b、反射アレイ12a〜12dは表面波形成手段として作用する。また、第
1受信子11a及び第2受信子11bは表面波受波手段として作用する。
図2(a)において、タッチパネル1の平面内の領域は、鎖線で囲まれた中央部分の領
域V0と、その領域V0の周辺の領域Vsとに分けることができる。中央部分の領域V0
は、入力手段8(図2(b)参照)によって押されて位置検出が行われる入力領域である
。この入力領域V0は反射アレイ12a〜12dに囲まれた領域である。他方、入力領域
V0の外側の周辺の領域Vsは、位置検出が行われない非入力領域である。発信子9a,
9b、受信子11a,11b及び反射アレイ12a〜12dはこの非入力領域Vs内に設
けられている。
第1発信子9aは、接着材4の内側であって、第1タッチパネル基板2の長辺2aと短
辺2dとが成す角部の近傍に設けられている。また、第2発信子9bは、接着材4の内側
の領域であって、第1タッチパネル基板2の長辺2cと短辺2bとが成す角部の近傍に設
けられている。また、第1受信子11a及び第2受信子11bは、第1タッチパネル基板
2の長辺2cと短辺2dとが成す角部の近傍に設けられている。
第1発信子9a及び第2発信子9bは、超音波を発生する要素であり、従って、第1タ
ッチパネル基板2のうちそれらの発信子9a,9bが設けられた側の表面に表面波Wsを
励振する要素である。また、第1受信子11a及び第2受信子11bは、第1タッチパネ
ル基板2の表面を伝わってきた表面波Wsを受信する素子である。これらの第1発信子9
a、第2発信子9b、第1受信子11a及び第2受信子11bのそれぞれには、例えば酸
化亜鉛(ZnO)等から成る圧電体の表面に、例えばアルミニウム(Al)等から成るす
だれ状の電極を配設して成る圧電素子を用いることができる。すだれ状電極については、
例えば、特開平6−046496号に説明されている。
第1発信子9aの入力端子及び第2発信子9bの入力端子は発信制御回路13の出力端
子に接続されている。発信制御回路13は、例えば、圧電素子を構成するすだれ状電極へ
所望の電圧を安定状態で印加する。また、第1受信子11aの出力端子及び第2受信子1
1bの出力端子は位置検出回路14の入力端子に接続されている。位置検出回路14は、
第1受信子11a及び第2受信子11bの出力信号に基づいて表面波の大きさを演算する
回路や、時間を計数する計時回路等を含んで構成されている。
第1発信子9a及び第2発信子9bにおいては、圧電素子のすだれ状電極に高周波の電
気信号を入力して圧電体に電界を印加すると、その圧電体に圧電効果が発生して、その圧
電体に伸び縮みの変形やすべり変形が発生する。そしてこれにより、第1タッチパネル基
板2の表面に表面波を励振することができる。一方、第1受信子11a及び第2受信子1
1bでは、表面波が圧電体に伝わることによりその圧電体が変形すると、圧電効果により
電界が発生し、すだれ状電極から電気信号を出力することができる。
各反射アレイ12a,12b,12c,12dは、第1タッチパネル基板2の表面を伝
搬する表面波を所定の方向に反射するための要素である。第1反射アレイ12aは、第1
タッチパネル基板2の長辺2aに沿って配設され、第1発信子9aによって励振されて第
1反射アレイ12a上を伝搬する表面波WsをDx方向へ順次反射する。また、第2反射
アレイ12bは、第1タッチパネル基板2の短辺2bに沿って配設され、第2発信子9b
によって励振されて第2反射アレイ12b上を伝搬する表面波WsをDy方向へ順次反射
する。
また、第3反射アレイ12cは、第1タッチパネル基板2の長辺2cに沿って配設され
、第1反射アレイ12aによって反射されてDx方向へ進んだ表面波Wsを第1受信子1
1aに向けて反射する。また、第4反射アレイ12dは、第1タッチパネル基板2の短辺
2dに沿って配設され、第2反射アレイ12bによって反射されてDy方向へ進んだ表面
波Wsを第2受信子11bに向けて反射する。発信制御回路13は、第1発信子9aと第
2発信子9bとを時系列的に交互に駆動する。これにより、第1タッチパネル基板2の内
側表面には、あるタイミングでは図2(a)に示すようにDx方向へ進む表面波Wsが形
成され、他のあるタイミングではDy方向へ進む表面波Wsが形成される。
以下、タッチパネル1によって第1タッチパネル基板2の押圧位置を検出するための動
作を説明する。図2(a)において、第1発信子9aを駆動するタイミングが到来すると
、第1発信子9aに電界が印加されて第1タッチパネル基板2の長辺2aの部分に表面波
が励振される。この表面波は第1反射アレイ12aによって順次に反射される。そして、
第1タッチパネル基板2の中央領域である入力領域V0の全域にDx方向に伝搬する表面
波が形成される。第1タッチパネル基板2の表面をDx方向に伝搬した表面波は、第3反
射アレイ12cによって反射されて第1受信子11aに入力され、この第1受信子11a
は、電気信号を位置検出回路14へ出力する。このとき、第1発信子9aに近い領域を通
る表面波と遠い領域を通る表面波とでは、表面波が伝わる距離が異なるために、第1受信
子11aに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図2(b)に示すように、例えば、指等といった入力手段8によって点P0の
位置で第1タッチパネル基板2を押すと、第1タッチパネル基板2が点P0において撓ん
で曲がる。これにより、第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3の互いに対向
する表面が点P0において接触する。こうして第1タッチパネル基板2と第2タッチパネ
ル基板3とが接触すると、第1タッチパネル基板2の表面に形成された表面波のうち、点
P0を通る表面波が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波が第1受信子11aに
入力される。第1受信子11aは、入力された表面波を電気信号に変換して出力する。こ
の電気信号は位置検出回路14に入力され、この位置検出回路14よって表面波の変化及
び到達時間を測定することができる。変化した表面波の到達時間は押圧された点P0の座
標位置と相関しているので、位置検出回路14は押された点P0のDx方向の位置を検出
することができる。
一方、第2発信子9bを駆動するタイミングが到来すると、第1発信子9aに代えて第
2発信子9bに電界が印加されて短辺2bの部分に表面波が励振される。この表面波は第
2反射アレイ12bによって順次に反射される。そして、第1タッチパネル基板2の入力
領域V0の全域にDy方向に伝搬する表面波が形成される。第1タッチパネル基板2の表
面をDy方向に伝搬した表面波は、第4反射アレイ12dによって反射され第2受信子1
1bに入力され、この第2受信子11bは電気信号を位置検出回路14へ出力する。この
とき、第2発信子9bに近い領域を通る表面波と遠い領域を通る表面波とでは、表面波が
伝わる距離が異なるために、第2受信子11bに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図2(b)に示すように、例えば、指等によって点P0の位置で第1タッチパ
ネル基板2を押すと、第1タッチパネル基板2が点P0において撓んで曲がる。これによ
り、第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3の互いに対向する表面が点P0に
おいて接触する。第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3とが接触すると、第
1タッチパネル基板2の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波が変化(例
えば、減衰)し、その変化した表面波が第2受信子11bに入力される。第2受信子11
bは、入力された表面波を電気信号に変換して出力する。この電気信号は位置検出回路1
4に入力され、この位置検出回路14によって表面波の変化及び到達時間を測定すること
ができる。変化した表面波の到達時間は押された点P0の座標位置と相関しているので、
位置検出回路14は押圧された点P0のDy方向の位置を検出することができる。
本実施形態では第2タッチパネル基板3の厚さが約0.5mmと厚くなっている。この
ため、第2タッチパネル基板3は容易には撓まないようになっている。これに対し、第1
タッチパネル基板2の厚さは約0.1mmと薄くなっている。このため、第1タッチパネ
ル基板2は入力手段8によって押されたときに容易に撓むようになっている。これにより
、入力手段8が第1タッチパネル基板2に必要な圧力で軽く触れただけでもその接触位置
を正確に検知することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、第2タッチパネル基板3のうちの第1タッ
チパネル基板2に対向する面に、ガラスより柔らかい薄膜5が設けられている。この薄膜
5を設けることにより、入力手段8によって押されて曲がった第1タッチパネル基板2が
薄膜5に接触したときに、第1タッチパネル基板2の表面に形成された表面波が変化(例
えば、減衰)し易くなっており、それ故、入力された位置を正確に検知することができる
ようになっている。
以下、図1のスペーサ7について詳しく説明する。第1タッチパネル基板2と薄膜5の
間には複数のスペーサ7が設けられている。これらのスペーサ7は透光性の樹脂、例えば
、アクリル樹脂をフォトリソグラフィ処理によってパターニングすることによって設ける
ことができる。個々のスペーサ7は円柱形状に形成されている。しかしながら、スペーサ
7の形状は円柱形状に限らず、例えば角柱形状等にすることもできる。
複数のスペーサ7は、個々が等しい高さに形成される。これらのスペーサ7の自然状態
時の高さは基板2と基板3との間隔であるセルギャップXよりも高い。第1タッチパネル
基板2と第2タッチパネル基板3とを接着材4を用いて貼り合わせると、スペーサ7の高
さがh0へ縮んでセルギャップXと一致する。また、スペーサ7の縮んだ状態での高さh
0は、発信子9a,9b及び受信子11a,11bの高さh1より高く設定されている。
本実施形態において、セルギャップXは
5μm<X<100μm
の範囲内に設定される。その理由は後に詳しく説明する。
図2(a)において、基板2と基板3との間に設けられる複数のスペーサ7に関しては
、それらの複数のスペーサ7の合計の面積が基板2の表面に占める割合、すなわち複数の
スペーサ7の面積密度Yと、基板2と基板3との間隔、すなわちセルギャップXとが所定
の相関関係となるように規定されている。以下、スペーサ7の面積密度Yとセルギャップ
Xとの関係について説明する。
本実施形態において、スペーサ7の面積密度とセルギャップXとの関係は、図12に斜
線で示す領域Wに入るように設定されている。この領域Wは、線L1,L2,L3,L4
によって囲まれる領域である。なお、図12のグラフにおいて、縦軸はスペーサの面積比
を示し、横軸はセルギャップXを示している。図12のグラフは、後述する実験によって
求められるグラフであり、そのグラフの内容は次の通りである。
まず、線L1は、タッチパネルの操作時の状況から規定したスペーサ7の面積比の上限
特性を示している。この線L1は
Y=−0.0005X+0.45
で表すことができる。
この線L1は次のようにして決められている。すなわち、種々のセルギャップ値のタッ
チパネルを用意し、それらのタッチパネルの基板2を入力操作のために押圧したときに、
その押圧された位置を検知できる範囲内のスペーサの面積密度の上方の限界値を示してい
る。つまり、スペーサ7の面積密度Yが線L1を越える場合には、タッチパネルの入力面
が硬過ぎて位置検出ができる程度に基板2を撓ませることができなくなる。
従って、図1のタッチパネル1の平面内においてスペーサ7の面積密度Yとセルギャッ
プXとの関係を図12の線L1より下方の領域内に入るように設定する、すなわち
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
となるように設定すれば、基板2を一般的な押圧力によって適正に撓ませることができ、
従ってタッチパネル1において一般的な押圧力によって適正に位置検出ができる。
次に、線L2は、タッチパネルの操作時の状況から規定したスペーサ7の面積比の下限
特性を示している。この線L2は、
Y=−2.0×10−6X+4.02×10−4
で表すことができる。
この線L2は次のようにして決められている。すなわち、種々のセルギャップ値のタッ
チパネルを用意し、それらのタッチパネルの基板2を入力操作のために押圧したときに、
その押圧された位置を正常に検知できる範囲内のスペーサ面積密度Yの下方の限界値を示
している。つまり、スペーサ7の面積密度Yが線L2よりも低くなると、入力操作をしな
いにも拘らず、あるいは入力操作のために基板を少し触っただけでも、基板が撓んでしま
って誤検知が発生する。
従って、図1のタッチパネル1の平面内においてスペーサ7の面積密度Yとセルギャッ
プXとの関係を図12の線L2より上方の領域内に入るように設定する、すなわち
Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
となるように設定すれば、一般的な押圧力よりも小さい微小な圧力によって基板が撓むこ
とによりタッチパネルの誤検知が発生することを防止できる。
また、図1のタッチパネル1において、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの
関係を、図12の線L1より下方の領域内であって線L2より上方の領域内に入るように
設定する、すなわち
−2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
となるように設定すれば、上記(1)式と(2)式の両方を適用した場合と同じ効果を奏
することができる。具体的には、図1のタッチパネル1の入力面が硬過ぎることがなく位
置検出ができる程度に基板2を撓ますことができ、且つタッチパネル1に対して入力操作
をしない状態、あるいは入力操作のために基板を少し触った状態では基板2が撓むことが
なくなり、誤検知が発生することを防止できる。
次に、セルギャップXの設定範囲について説明する。線L5は、タッチパネルの製作時
の状況から規定したスペーサ7の面積比の上限特性を示している。本実施形態において、
図1のタッチパネル1を作製する際には、基板2と基板3とを接着材4によって接着する
とき、スペーサ7を基板2,3でつぶしながらその接着を行う。この場合に、スペーサ7
の面積密度が線L5を越えていると、スペーサ7が潰れないためにタッチパネルの製作に
支障を来たすのである。線L3は、そのような線L5と上記の操作上の上限線L1との交
点を通って縦軸に平行に引いた線である。
線L6は、タッチパネルを正常に動作させるための基本的な特性に基づいて規定したス
ペーサ7の面積比の下限特性を示している。図1から理解されるように、スペーサ7の数
が少な過ぎると、基板2は押されなくても撓んでしまうという現象が発生する。この現象
が発生すると、タッチパネルを入力面側から見たときに干渉縞が発生して、入力操作の邪
魔になるおそれがある。線L6は、そのような干渉縞を発生させることが無い範囲内のス
ペーサ7の面積比の下限特性を示している。線L4は、そのような線L6と上記の操作上
の下限線L2との交点を通って縦軸に平行に引いた線である。
本実施形態において、セルギャップXを
5μm<X<100μm
の範囲内に設定すれば、セルギャップXは、図12のグラフ上における線L3と線L4と
の間の範囲内に設定できる。このように設定したタッチパネルによれば、タッチパネルの
製作に支障を来たすことなく、タッチパネルの入力操作の邪魔になる干渉縞の発生を防止
できる。
以上に説明したように、本実施形態におけるタッチパネルは、図1のタッチパネル1の
平面内において、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係を上記のように図1
2の線L1,L2,L3,L4によって囲まれた領域Wの中に入るように設定することに
より、タッチパネル1を誤動作させることなく、基板2が押圧された位置を確実に検知す
ることができる。
なお、本実施形態においては、図1の入力領域V0と非入力領域Vsとを含んだタッチ
パネル1の平面内の全域に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係を
規定している。しかしながら、上記のスペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係
についての規定は、入力領域V0内に関してのみ適用することにしても良い。具体的には
、入力領域V0において、スペーサ7の面積密度とセルギャップXとの関係を図12の領
域Wの中に入るように設定することができる。
一方、非入力領域Vsにおいては、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係
を図12の領域Wから外れて設定することができる。例えば、非入力領域Vs内における
スペーサ7の面積密度とセルギャップXとの関係を、図12の線L1より上方の領域の中
に入るように設定することができる。こうすれば、非入力領域Vsにおいては、基板2が
撓み難くなるので、当該非入力領域Vs内に設けられた発信子9a,9b及び受信子11
a,11bを保護してこれらの発信子9a,9b及び受信子11a,11bが破損するこ
とを防止できる。
(タッチパネルの第2実施形態)
次に、本発明に係るタッチパネルの他の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、本
実施形態において、図1及び図2に示した第1実施形態の場合と同じ要素は同じ符号を付
して示すことにして、その説明は省略する。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は次の点である。第1実施形態では、図1及び図
2に示したように、タッチパネル1を構成する入力側の第1タッチパネル基板2の内部の
表面に表面波を形成した。これにより、タッチパネル1は、第1タッチパネル基板2の内
部の表面における表面波の変化に基づいて入力領域V0内で入力面が押された位置を検出
する。これに対して本実施形態では、図3に示すように、タッチパネル21を構成する非
入力側の第2タッチパネル基板3の内部の表面に表面波Wsを形成している。以下、図3
のタッチパネル21を、図1のタッチパネル1と異なる点を中心に説明する。
図4(a)は、図3のタッチパネル21を矢印A方向から平面的に見た図である。また
、図4(b)は、図4(a)のE−E線に従った断面図であり、指8によって第1タッチ
パネル基板2を押圧した状態を示している。なお、図3は、図4(a)のF−F線に従っ
た断面図に相当する。
まず、図3において、表面波の形成方法の理論は図2に示した実施形態と同じである。
第1実施形態では、図2において、表面波Wsを励振する第1発信子9a及び第2発信子
9bと、表面波を受信する第1受信子11a及び第2受信子11bと、表面波を反射する
第1反射アレイ12a、第2反射アレイ12b、第3反射アレイ12c及び第4反射アレ
イ12dとを、入力側から見て第1タッチパネル基板2の裏側の表面に設けていた。これ
に対し本実施形態では、位置検出に必要なそれらの要素は、図3及び図4に示すように、
第2タッチパネル基板3のうちの第1タッチパネル基板2に対向する面の上に設けている
。以下に、本実施形態におけるタッチパネル21の動作を具体的に説明する。なお、第2
タッチパネル基板3の表面に弾性波を形成する関係上、本実施形態では第2タッチパネル
基板3の表面に薄膜5(図1参照)は設けられない。
図4(a)において、第1発信子9aを駆動するタイミングが到来すると、第1発信子
9aに電界が印加されて第2タッチパネル基板3の長辺3aの部分に表面波Wsが励振さ
れる。この表面波Wsは第1反射アレイ12aによって順次に反射される。そして、第1
タッチパネル基板2の入力領域V0に対応して第2タッチパネル基板3の表面にDx方向
に伝搬する表面波が形成される。第2タッチパネル基板3の表面をDx方向に伝搬した表
面波は、第3反射アレイ12cによって反射されて第1受信子11aに入力され、この第
1受信子11aは、電気信号を位置検出回路14へ出力する。
一方、第2発信子9bを駆動するタイミングが到来すると、第1発信子9aに代えて第
2発信子9bに電界が印加されて短辺3bの部分に表面波が励振される。この表面波は第
2反射アレイ12bによって順次に反射される。そして、第1タッチパネル基板2の入力
領域V0に対応して第2タッチパネル基板3の表面にDy方向に伝搬する表面波が形成さ
れる。第2タッチパネル基板3の表面をDy方向に伝搬した表面波は、第4反射アレイ1
2dによって反射され第2受信子11bに入力され、この第2受信子11bは電気信号を
位置検出回路14へ出力する。
図4(b)において入力手段としての人間の指8によってタッチパネル21の入力面が
押されると、第1タッチパネル基板2が押圧点で撓んで第2タッチパネル基板3の表面に
接触する。このとき、第2タッチパネル基板3の表面上の表面弾性波に変化(例えば、減
衰)が生じ、この変化が位置検出回路14によって検出される。位置検出回路14による
位置検出動作の原理は図2に示した先の実施形態の場合と同じであるので、詳しい説明は
省略する。
本実施形態も、図1に示した先の実施形態に係るタッチパネル1と同じ効果を有する。
すなわち、図3に示すタッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度Yとセルギャッ
プXとを
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
の関係に設定すれば、タッチパネル21が押圧された位置において基板2が適正に撓むこ
とができるので入力位置の検知ができる。
また、タッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
の関係に設定すれば、タッチパネル21の誤検知が発生することを防止できる。
また、タッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
−2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
の関係に設定すれば、上記(1)式を用いた場合の効果及び(2)式を用いた場合の効果
との両方を併せて奏することができるので、入力位置の誤検知が発生しなくなり、且つ入
力位置の検出を確実に行うことができる。
(電気光学装置の第1実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明が
この実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で
は必要に応じて図面を参照するが、この図面では、複数の構成要素から成る構造のうち重
要な構成要素をわかり易く示すため、各要素を実際とは異なった相対的な寸法で示す場合
がある。
図5は、本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置を分解状態で示し
ている。また、図6は、図5のH−H線に従った液晶表示装置31の断面構造を示してい
る。図5において、本実施形態の液晶表示装置31は、電気光学パネルとしての液晶パネ
ル32と、この液晶パネル32に実装された半導体要素としての駆動用IC33と、照明
装置34と、タッチパネル41とを有する。照明装置34は、矢印Aが描かれている観察
側から見て液晶パネル32の背面側に配置されてバックライトとして機能する。
照明装置34は、光源、具体的には点状光源としてのLED(Light Emitting Diode)
36と、LED36から出射された点状の光を面状に変換して出射する導光体37とを有
する。導光体37は、例えば透光性の樹脂によって形成される。LED36は、複数個、
本実施形態では3個設けられている。各LED36から出た光は導光体37の内部へ導入
され、その導光体37の光出射面37bから面状の光として出射して液晶パネル32へ供
給される。なお、光源は、LED36以外の点状光源や、冷陰極管等といった線状光源に
よって構成することもできる。
液晶パネル32は、第1液晶パネル基板51と、第2液晶パネル基板52と、タッチパ
ネル41の上面に設けられた第1偏光板46aと、第2液晶パネル基板52の下面に設け
られた第2偏光板46bとを有する。また、タッチパネル41は、第1タッチパネル基板
2と、第2タッチパネル基板3とを有する。
タッチパネル41は、液晶パネル32を挟んで照明装置34の反対側に配置される。こ
のタッチパネル41は、矢印Aが描かれた観察側から平面的に見て枠状の接着部材40に
よって、液晶パネル32に接着されている。また、このタッチパネル41は、矢印Aで示
す観察側に位置する第1タッチパネル基板2と、観察側から見て第1タッチパネル基板2
の背面側に位置する第2タッチパネル基板3とを、正方形又は長方形で枠状の接着材4で
貼り合せることによって形成されている。第1タッチパネル基板2は、例えば、透光性の
ガラス等を用いて形成される可撓性を有する基板である。上記の偏光板46aは、この第
1タッチパネル基板2の外側表面に、例えば貼着によって設けられている。
本実施形態において、タッチパネル41は、図1に示したタッチパネル1と同じ構成で
ある。従って、タッチパネル41の構成及び作用は、図1及び図2に関連して行ったタッ
チパネル1の説明と同じであるので、タッチパネル41の構成及び作用についての説明は
省略することにする。なお、図1の保護膜6の機能は本実施形態では第1偏光板46aが
担っている。
図1の第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3との間に、図2(a)に示し
たように、発信子9a,9b、受信子11a,11b、反射アレイ12a〜12d等とい
った表面波形成用素子が設けられることは既述した。図6に示す本実施形態においても、
タッチパネル41の第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3との間に、発信子
9a,9b、受信子11a,11b、反射アレイ12a〜12d等が設けられている。こ
れらは、第1タッチパネル基板2のうちの第2タッチパネル基板3に対向する面に表面波
Wsを形成する。
図5において、液晶パネル32は、第1液晶パネル基板としての第1の透光性の基板5
1と、第2液晶パネル基板としての第2の透光性の基板52とを有し、これらの第1透光
性基板51と第2透光性基板52は、矢印A方向から見て枠状のシール材54によって貼
り合わされている。上記の第2偏光板46bは、第2透光性基板52の外側表面に、例え
ば貼着によって設けられている。第1透光性基板51は、矢印Aが描かれた観察側に位置
しており、その外側の面が表示が行われる表示面Sである。なお、本実施形態においては
、第1透光性基板51の外側の面を表示面Sとしているが、第1透光性基板51の外側の
面には、例えば偏光板等の光学要素が設けられる場合がある。この場合には、液晶パネル
32の最も外側に在る面、すなわち第1透光性基板51の外側の面に設けられた光学要素
の外側の面が表示面Sになる。
図6に示すように、第1透光性基板51は、第2透光性基板52の一方の外側へ張り出
す張出し部55を有する。駆動用IC33は、例えば、ACF(Anisotropic Conductive
Film:異方性導電膜)を用いてCOG(Chip On Glass)技術によって張出し部55上に
実装されている。
詳しい図示は省略するが、液晶パネル32を構成する第1透光性基板51及び第2透光
性基板52のそれぞれの互いに対向する表面には電極が設けられる。さらに、それらの基
板間には、図5に示すように、シール材54によって形成された隙間、いわゆるセルギャ
ップに液晶が封入されて液晶層56が形成される。照明装置34から液晶パネル32へ面
状の光が供給されるとき、液晶パネル32の内部で互いに対向する一対の電極に印加する
電圧を画素ごとに制御することにより、液晶を通過する光を画素ごとに変調する。
こうして変調された光をタッチパネル41の第1タッチパネル基板2上に設けた第1偏
光板46aに通すことにより、その偏光板46aの光出射側に文字、数字、図形等といっ
た像を表示する。これにより、矢印Aで示す観察側から液晶パネル32の表示を観察する
ことができる。
液晶パネル32は任意の表示モードによって構成できる。例えば、液晶駆動方式でいえ
ば、単純マトリクス方式及びアクティブマトリクス方式のいずれであっても良い。また、
液晶モードの種別でいえば、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic
)、VA(Vertically Aligned:垂直配向)、ECB(Electrically Controlled Birefr
ingence:電界制御複屈折モード)その他任意の液晶を用いることができる。また、採光
方式でいえば、反射型、透過型又は透過及び反射兼用の半透過反射型のいずれであっても
良い。
反射型とは、太陽光、室内光等といった外部光を液晶パネル32の内部で反射させて表
示に用いる方式である。また、透過型とは、液晶パネル32を透過する光を用いて表示を
行う方式である。また、半透過反射型とは、反射型表示と透過型表示の両方を選択的に行
うことができる方式である。なお、本実施形態では照明装置34がバックライトとして設
けられているので、採光方式としては透過型又は半透過反射型が採用されていることにな
る。
単純マトリクス方式とは、各画素に能動素子を持たず、走査電極とデータ電極との交差
部が画素またはドットに対応し、駆動信号が直接に印加されるマトリクス方式である。こ
の方式に対する液晶モードとしては、TN、STN、VA、ECBモード等のうちのいず
れか1つが用いられる。次に、アクティブマトリクス方式とは、画素又はドットごとに能
動素子が設けられ、書き込み期間では能動素子がON状態となってデータ電圧が書き込ま
れ、他の期間では能動素子がOFF状態になって電圧が保持されるマトリクス方式である
。この方式で使用する能動素子には3端子型と2端子型がある。3端子型の能動素子には
、例えば、TFT(Thin Film Transistor)がある。また、2端子型の能動素子には、例
えば、TFD(Thin Film Diode)がある。
上記のような液晶パネル32において、カラー表示を行う場合には、一対の基板のうち
の一方にカラーフィルタが設けられる。カラーフィルタは、特定の波長域の光を選択的に
透過する複数のフィルタによって形成される。例えば、3原色であるB(青),G(緑)
,R(赤)の1色ずつを基板上の各画素に対応させて所定の配列、例えばストライプ配列
、デルタ配列、モザイク配列で並べることによって形成される。
液晶パネル32として、TFD素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルを
用いるものとすれば、その電気的な等価回路は図7に示す通りである。図7において、複
数本の走査線61が行方向Xに延びるように形成され、さらに、複数本のデータ線62が
列方向Yに延びるように形成されている。走査線61は、図6の第1透光性基板51又は
第2透光性基板52のうちのTFD素子が設けられない方の基板上に帯状電極として形成
される。また、図7のデータ線62は、図6の第1透光性基板51又は第2透光性基板5
2のうちのTFD素子が設けられる方の基板上にライン配線として形成される。
図7において、表示の最小単位であるサブ画素Dは走査線61とデータ線62との各交
差部分に形成される。各サブ画素Dにおいては、液晶層56と、TFD素子64とが直列
に接続されている。各サブ画素Dに青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の各色フィルタ
のうちの1色を対応させてカラー表示を行う場合には、3色のサブ画素Dが集まって1つ
の画素が形成される。一方、白黒等によってモノカラー表示を行う場合にはサブ画素Dの
1つが1つの画素を形成する。
図7では、液晶層56が走査線61の側に接続され、TFD素子64がデータ線62の
側に接続されているが、接続関係をその逆にしても良い。各走査線61は、走査線駆動回
路67によって駆動される。一方、各データ線62は、データ線駆動回路68によって駆
動される。走査線駆動回路67及びデータ線駆動回路68は図6の駆動用IC33によっ
て構成される。駆動用IC33は、共通のICによって図7の両駆動回路67及び68を
賄うものであっても良いし、あるいは、両駆動回路67及び68を個別のICに割り当て
ても良い。
他方、図5の液晶パネル32として、TFT素子を用いたアクティブマトリクス方式の
液晶パネルを用いるものとすれば、その電気的な等価回路は図8に示す通りである。図8
において、複数本の走査線61が行方向Xに延びるように形成されている。また、複数本
のデータ線62が列方向Yに延びるように形成されている。走査線61は、図6の第1透
光性基板51又は第2透光性基板52の一方に形成されたTFT素子のゲート電極に繋が
る線として形成され、図8のデータ線62はTFT素子のソース電極に繋がる線として形
成される。図6の第1透光性基板51又は第2透光性基板52のうちのTFT素子が形成
されない方の基板上には面状の共通電極が形成される。
図8において、サブ画素Dは走査線61とデータ線62との各交差部分に形成される。
各サブ画素Dにおいては、TFT素子65と画素電極66とが直列に接続されている。各
走査線61は、走査線駆動回路67によって駆動される。一方、各データ線62は、デー
タ線駆動回路68によって駆動される。走査線駆動回路67及びデータ線駆動回路68は
図6の駆動用IC33によって構成される。
走査信号は図8のTFT素子65のゲートへ送られ、データ信号はTFT素子65のソ
ースへ送られる。TFT素子65がON状態になると、対応する画素電極66への通電が
成されて対応するサブ画素D内の液晶への書き込みが行われる。また、引き続いてTFT
素子65がOFF状態になると、書き込まれた状態が保持される。この一連の書き込み動
作及び保持動作により、液晶分子が制御される。
本実施形態では、図6に示すように、液晶表示装置31の入力装置としてタッチパネル
41を設けた。このタッチパネル41の構成は、保護膜6(図1参照)に代えて第1偏光
板46aを用いることを除いて、図1に示すタッチパネル1と同じである。また、液晶パ
ネル32において表示が行われる表示領域は、図7又は図8に示した複数のサブ画素Dが
縦横にマトリクス状に配置されることによって形成される平面領域である。本実施形態に
おいては、図6において符号Viで示す領域が液晶パネル32によって表示が行われる表
示領域である。
本実施形態において、タッチパネル41の構成は保護膜6に代えて第1偏光板46aを
用いることを除いて、図1のタッチパネル1と同じである。このタッチパネル1では、ス
ペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
の関係に設定した。この(1)式の関係は、図12における線L1より下方の領域に相当
する。このように図1のタッチパネル1において、スペーサ7の面積密度Yとセルギャッ
プXとを(1)式の関係に設定すれば、タッチパネル1が押圧された位置において基板2
が一般的な押圧力によって適正に撓むことができるので、一般的な押圧力によって適正に
入力位置の検知ができる。
また、タッチパネル1は、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係において

Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
の関係を有する。この(2)式の関係は、図12における線L2より上方の領域に相当す
る。このように図1のタッチパネル1において、スペーサ7の面積密度Yとセルギャップ
Xとを(2)式の関係に設定すれば、タッチパネル1の誤検知が発生することを防止でき
る。
また、タッチパネル1に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
−2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
の関係に設定できる。この(3)式の関係は、図12において線L1より下方であって線
L2より上方の領域に相当する。このように図1のタッチパネル1において、スペーサ7
の面積密度YとセルギャップXとを(3)式の関係に設定すれば、上記(1)式を用いた
場合の効果と(2)式を用いた場合の効果の両方を併せて奏することができるので、入力
位置の誤検知が発生しなくなり、且つ入力位置の検出を確実に行うことができる。
本実施形態では、液晶表示装置31に付設される入力装置としてタッチパネル41を設
けた。このタッチパネル41は、偏光板46aを保護膜6として用いることを除いて、図
1に示すタッチパネル1と同じ構成である。従って、液晶表示装置31も、タッチパネル
1の場合と同じ上記の効果を奏することができる。
(電気光学装置の第2実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の他の実施形態を図9に基づいて説明する。本実施形
態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、図6に示した第1実施形態と同じ要素
は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。本実施形態に係る液晶表示装
置の外観形状は、概ね、図5と同じである。
図6に示した先の実施形態では、第1タッチパネル基板2のうちの第2タッチパネル基
板3に対向する表面に表面波を形成する構造のタッチパネル41を液晶パネル32の表示
面S側に設置した。これに対して図9に示す本実施形態に係る液晶表示装置71では、第
2タッチパネル基板3のうちの第1タッチパネル基板2に対向する表面に表面波を形成す
る構造のタッチパネル81を液晶パネル32の表示面S側に設置している。以下、液晶表
示装置71を、図6の液晶表示装置31と異なる点を中心に説明する。
タッチパネル81は、液晶パネル32を挟んで照明装置34の反対側に配置される。こ
のタッチパネル81は、矢印Aが描かれた観察側から平面的に見て枠状の接着部材40に
よって、液晶パネル32に接着されている。
本実施形態において、タッチパネル81の構成は、基本的に図3に示したタッチパネル
21の構成と同じある。異なっているのは、図3の実施形態で用いた保護膜6に代えて、
タッチパネル81では第1偏光板46aを用いていることである。第1偏光板46aは保
護膜としても機能するので、その意味では保護膜6と同じ要素と考えることができる。こ
のようにタッチパネル81の構成は、図3及び図4に関連して行ったタッチパネル21の
場合と実質的に同じであるので、タッチパネル81の構成及び作用についての説明は省略
することにする。
図3において、第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3との間に、発信子9
a,9b、受信子11a,11b、反射アレイ12a〜12d等といった表面波素子(図
4(a)参照)が設けられることは既述した。図9に示す本実施形態においても、タッチ
パネル81の第1タッチパネル基板2と第2タッチパネル基板3との間に、発信子9a,
9b、受信子11a,11b、反射アレイ12a〜12d等といった表面波形成用素子が
設けられている。これらの表面波形成用素子は、第2タッチパネル基板3のうちの第1タ
ッチパネル基板2に対向する面に表面波Wsを形成する。
図3に示した先の実施形態に係るタッチパネル21は既述の通りに次の効果を有する。
すなわち、図3に示すタッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度Yとセルギャッ
プXとを
Y≦−0.0005X+0.45…(1)
の関係に設定すれば、タッチパネル21が適正な圧力で押圧された位置において基板2が
適正に撓むことができるので入力位置の検知ができる。
また、タッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
の関係に設定すれば、タッチパネル21の誤検知が発生することを防止できる。
また、タッチパネル21に関して、スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとを
−2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
の関係に設定すれば、上記(1)式を用いた場合の効果と(2)式を用いた場合の効果の
両方を併せて奏することができるので、入力位置の誤検知が発生しなくなり、且つ入力位
置の検出を確実に行うことができる。
本実施形態では、液晶表示装置71に付設される入力装置としてタッチパネル81を設
けた。このタッチパネル81は、偏光板46aを保護膜6として用いることを除いて、図
3に示すタッチパネル21と同じ構成である。従って、液晶表示装置71も、タッチパネ
ル21の場合と同じ上記の効果を奏することができる。
(タッチパネル及び電気光学装置のその他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定さ
れるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の各実施形態では、図1及び図3に示すタッチパネル1,41において、
スペーサ7の面積密度YとセルギャップXとの関係を図12の線L1,L2,L3,L4
で囲まれる領域Wの範囲内に設定している。しかしながら、スペーサ7の面積密度Yとセ
ルギャップXとの関係は、(1)線L1以下の範囲のみに設定すること、(2)線L2以
上の範囲のみに設定すること、(3)線L1と線L2との間の範囲に設定すること、(4
)上記の(1),(2)又は(3)の個々の範囲であって線L3以上の範囲に設定するこ
と、(5)上記の(1),(2)又は(3)の個々の範囲であって線L4以下の範囲に設
定することにしても良い。
また、本発明は、液晶表示装置以外の電気光学装置、例えば、有機EL装置、無機EL
装置、プラズマディスプレイ装置(PDP:Plasma Display)、電気泳動ディスプレイ(
EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FE
D:Field Emission Display:電界放出表示装置)にも適用できる。
(電子機器の第1実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発
明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、
液晶表示装置101と、これを制御する制御回路102とを有する。制御回路102は、
表示情報出力源105、表示情報処理回路106、電源回路107及びタイミングジェネ
レータ108によって構成される。そして、液晶表示装置3101は液晶パネル103及
び駆動回路104を有する。
表示情報出力源105は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種デ
ィスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等
を備え、タイミングジェネレータ108により生成される各種のクロック信号に基づいて
、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路106に供給する
次に、表示情報処理回路106は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ
補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を
実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路104へ供給する。ここで、駆
動回路104は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したもの
である。また、電源回路107は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
液晶表示装置101は、例えば、図5に示した液晶表示装置31,71を用いて構成で
きる。液晶表示装置31,71においては、タッチパネル41,81のセルギャップXと
スペーサ7の面積密度Yとを上記の(1)式の関係に設定すれば、適正な圧力で押圧され
た位置において、基板2が適正に撓むことができるので入力位置の検知ができる。また、
上記の(2)式の関係に設定すれば、タッチパネル41,81の誤検知が発生することを
防止できる。また、上記の(3)式の関係に設定すれば、(1)式を用いた場合の効果と
(2)式を用いた場合の効果の両方を併せて奏することができるので、入力位置の検出を
より確実に行うことができる。従って、この液晶表示装置を用いた電子機器においても、
入力位置の誤検知が発生しなくなり、且つ入力位置の検出を確実に行うことができる。
(電子機器の第2実施形態)
図11は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここ
に示す携帯電話機110は、本体部111と、これに開閉可能に設けられた表示体部11
2とを有する。液晶表示装置等といった電気光学装置によって構成された表示装置113
は、表示体部112の内部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部112に
おいて表示画面114によって視認できる。本体部111には操作ボタン115が配列さ
れている。
表示体部112の一端部にはアンテナ116が伸縮自在に取付けられている。表示体部
112の上部に設けられた受話部117の内部には、図示しないスピーカが配置される。
また、本体部111の下端部に設けられた送話部118の内部には図示しないマイクが内
蔵されている。表示装置113の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制
御を司る制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部111又は表示体部11
2の内部に格納される。
表示装置113は、例えば、図5に示した液晶表示装置31,71を用いて構成できる
。液晶表示装置31,71においては、タッチパネル41,81のセルギャップXとスペ
ーサ7の面積密度Yとを上記の(1)式の関係に設定すれば、適正な圧力で押圧された位
置において、基板2が適正に撓むことができるので入力位置の検知ができる。また、上記
の(2)式の関係に設定すれば、タッチパネル41,81の誤検知が発生することを防止
できる。また、上記の(3)式の関係に設定すれば、(1)式を用いた場合の効果と(2
)式を用いた場合の効果の両方を併せて奏することができるので、入力位置の検出をより
確実に行うことができる。従って、この液晶表示装置を用いた電子機器においても、入力
位置の誤検知が発生しなくなり、且つ入力位置の検出を確実に行うことができる。
(変形例)
なお、電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュ
ータ、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーショ
ン、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
(実験例)
図1のタッチパネル1に関して、スペーサ7の面積密度Y及びセルギャップXが異なる
複数のタッチパネルを作製し、それらのタッチパネルに関して、セルギャップXとスペー
サ7の面積密度Yとの関係を調べる実験を行った。実験の条件は次の通りである。
(1)実験に供したタッチパネルの外観形状:
セルギャップXが25,50,75,100μmの4種類であり、それぞれのセルギャ
ップXに対してスペーサ7の面積比が0.01,0.02,0.03,0.04,0.0
5,40,41,42,43,45%である複数のタッチパネルを用意した。
(2)スペーサの材料物性:
次の2種類の材料を用いた。
(i)材料1:この材料を1辺の長さが10μmで高さが3μmの形状に成形した上
で、この材料に40mNの荷重を掛けたときに高さ方向の変位が0.2μmであった。
(ii)材料2:この材料を1辺の長さが10μmで高さが3μmの形状に成形した
上で、この材料に40mNの荷重を掛けたときに高さ方向の変位が0.8μmであった。
(3)試験条件:
図2(b)において、入力手段8として直径10mmの円柱を用いて基板2を押圧した
ときの、その押圧位置P0におけるセルギャップX1を測定した。押圧力は1Kgfと1
5Kgfの2種類とした。
(4)判定基準:
(i)1kgfの荷重で基板2を押圧した場合、押圧時のセルギャップX1が初期の
セルギャップXの80%以下になったときを不良とした。セルギャップが80%以下にな
るとタッチパネルは誤動作する可能性があるからである。
(ii)15kgfの荷重で基板2を押圧した場合、押圧時のセルギャップX1が初
期のセルギャップXの20%以上であったときを不良とした。セルギャップが20%以上
であると位置検出の感度が低下する可能性があるからである。
以上の条件の下で測定及び判定を行ったところ、表1及び表2に示す結果を得た。なお
、表1及び表2において、「○」は位置の検出が可能であった正常の場合であり、「×」
は位置の検出が不可能であった不良の場合である。
次に、図12に示すグラフのように、縦軸に面積比をとり、横軸にセルギャップをとっ
たグラフ上に表1及び表2の位置検出可能点「○」をプロットした。その結果、縦軸(面
積比)を“Y”として、横軸(セルギャップ)を“X”としたとき、周知の近似演算処理
により、表1の結果(1Kgf)から
Y=−2.0×10−6X+4.02×10−4…(1)
が求められ、表2の結果(15Kgf)から
Y=−0.0005X+0.45…(2)
が求められた。式(1)は図12の線L2に相当し、式(2)は線L1に相当する。
式(1)を用いればX=25、50、75、100μmのときの限界の面積比は、それ
ぞれ、0.035、0.031、0.025、0.021%であることが分かる。また、
式(2)を用いればX=25、50、75、100μmのときの限界の面積比は、それぞ
れ、43.800、42.500、41.200、40.100%であることが分かる。
さらに、セルギャップが30,60,80,95,120μmの5種類のタッチパネル
に関して入力領域V0内において種々の面積比のスペーサを作製して、再度、位置検出実
験を行ったところ、図12において“△”及び“□”のプロット点が得られた。これらは
、それぞれ、上記の式(1)及び式(2)に沿っていた。このことから、上記の式(1)
及び式(2)が正しいことが分かった。
なお、図12のグラフにおいて、線L5は、タッチパネルの製作時の状況から規定した
スペーサ7の面積比の上限特性を示している。図1のタッチパネル1を作製する際には、
基板2と基板3とを接着材4によって接着するとき、スペーサ7を基板2,3でつぶしな
がらその接着を行う。この場合に、スペーサ7の面積密度が線L5を越えていると、スペ
ーサ7が潰れないためにタッチパネルの製作に支障を来たすのである。線L3は、そのよ
うな線L5と上記の操作上の上限線L1との交点を通って縦軸に平行に引いた線である。
また、線L6は、タッチパネルを正常に動作させるための基本的な特性に基づいて規定
したスペーサ7の面積比の下限特性を示している。図1から理解されるように、スペーサ
7の数が少な過ぎると、基板2は押されなくても撓んでしまうという現象が発生する。こ
の現象が発生すると、タッチパネルを入力面側から見たときに干渉縞が発生して、入力操
作の邪魔になるおそれがある。線L6は、そのような干渉縞を発生させることが無い範囲
内のスペーサ7の面積比の下限特性を示している。線L4は、そのような線L6と上記の
操作上の下限線L2との交点を通って縦軸に平行に引いた線である。
以上の実験結果から、図1の入力領域V0におけるセルギャップXとスペーサ7の面積
密度との関係を、図12の線L1,L2,L3,L4によって囲まれる領域W内に入るよ
うに設定すれば、タッチパネルが誤動作することなく、押された位置を正確に検出できる
タッチパネルを作製できることがわかった。
Figure 2007264687
Figure 2007264687
本発明に係るタッチパネルの一実施形態を示す断面図である。 (a)は図1のタッチパネルの平面図、(b)は(a)のB−B線に従った断面図である。 本発明に係るタッチパネルの他の実施形態を示す断面図である。 (a)は図3のタッチパネルの平面図、(b)は(a)のE−E線に従った断面図である。 本発明に係る電気光学装置の一実施形態を分解状態で示す斜視図である。 図5のH−H線に従って電気光学装置の内部構造を示す断面図である。 図5の電気光学装置の電気的な等価回路の一例を示す回路図である。 図5の電気光学装置の電気的な等価回路の他の一例を示す回路図である。 本発明に係る電気光学装置の他の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示す斜視図である。 タッチパネルにおけるセルギャップとスペーサの面積密度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1,21,41,81.タッチパネル、 2.第1タッチパネル基板、
3.第2タッチパネル基板、 4.接着材、 5.薄膜、 6.保護膜、
7.スペーサ、 8.入力手段、 9a.第1発信子、 9b.第2発信子、
11a.第1受信子、 11b.第2受信子、 12a〜12d.反射アレイ、
31,71.液晶表示装置(電気光学装置)、 32.液晶パネル、
34.照明装置、 36.LED、 37.導光体、 40.接着材、
46a.第1偏光板、 46b.第2偏光板、 51.第1液晶パネル基板、
52.第2液晶パネル基板、 54.シール材、55.張出し部、 56.液晶層、
61.走査線、 62.データ線、 64.TFD素子、 65.TFT素子、
66.画素電極、 101.液晶表示装置(電気光学装置)、 102.制御回路、
103.液晶パネル、 104.駆動回路、 110.携帯電話機(電子機器)、
111.本体部、 112.表示体部、 113.表示装置、 114.表示画面、
D.サブ画素、 X,X1.セルギャップ、 V0.入力領域、 Vi.表示領域、
Vs.非入力領域、 X.セルギャップ(一対の基板の間隔)、
Y.スペーサの面積密度、 Ws.表面弾性波

Claims (9)

  1. 互いに対向する一対の基板と、
    該一対の基板間に設けられた複数のスペーサと、
    前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けられた発信子と、
    前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設けられ
    た受信子と、を有し、
    前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度とは相関関係を有し、
    前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密度をY%としたとき

    Y≦−0.0005X+0.45…(1)
    であることを特徴とするタッチパネル。
  2. 請求項1記載のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によって受信さ
    れる表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し、前記(1
    )式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることを特徴とするタッチ
    パネル。
  3. 互いに対向する一対の基板と、
    該一対の基板間に設けられた複数のスペーサと、
    前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けられた発信子と、
    前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設けられ
    た受信子と、を有し、
    前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度とは相関関係を有し、
    前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密度をY%としたとき

    Y≧−2.0×10−6X+4.02×10−4…(2)
    であることを特徴とするタッチパネル。
  4. 請求項3記載のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によって受信さ
    れる表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し、前記(2
    )式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることを特徴とするタッチ
    パネル。
  5. 互いに対向する一対の基板と、
    該一対の基板間に設けられた複数のスペーサと、
    前記一対の基板のうちの一方の基板の表面に設けられた発信子と、
    前記一方の基板の表面上であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設けられ
    た受信子と、を有し、
    前記一対の基板の間隔と前記複数のスペーサの面積密度とは相関関係を有し、
    前記一対の基板の間隔をXμmとし、前記複数のスペーサの面積密度をY%としたとき

    −2.0×10−6X+4.02×10−4≦Y≦−0.0005X+0.45…(3)
    であることを特徴とするタッチパネル。
  6. 請求項5記載のタッチパネルにおいて、前記発信子から出て前記受信子によって受信さ
    れる表面弾性波を用いて入力位置の検出が行われる領域である入力領域を有し、前記(3
    )式は該入力領域内に存在するスペーサについての関係式であることを特徴とするタッチ
    パネル。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のタッチパネルにおいて、前記一対の基板
    の間隔Xの範囲は、
    5μm<X<100μm
    であることを特徴とするタッチパネル。
  8. 画像を表示する電気光学パネルと、
    該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して設けられたタッチパネルと
    を有し、
    該タッチパネルは請求項1から請求項7のいずれか1つに記載されたタッチパネルであ
    ることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項8記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。

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