JP2007263545A - 空気調和装置の室内機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和装置の室内機1は、本体2と吊り部3を備えている。本体2は、吸込口41と吹出口61を有し、吊り部3によって、空調対象空間の天井から離れて配置されている。本体2の外郭は、少なくとも天面4と、下面5と、側面6,7とで構成され、吸込口41は天面4に形成され、吹出口61は側面6に形成されている。
【選択図】図1
Description
<室内機の構成>
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の室内機を上方から見た場合の外観斜視図を図1に、同室内機を下方から見た場合の外観斜視図を図2に示す。空気調和装置の室内機1は、図1に示すように、天井吊下型であり、内部に各種構成機器を収納する本体2と、本体2を天井から吊下げるための吊り部3とで構成されている。本体2の外郭は、天面4と、下面5と、2つの長側面6と、2つの短側面7とによって構成されている。
図3は、図1のIII−III断面図であり、図4は、図1のIV−IV断面図である。図3に示すように、送風機12は、本体2内に2つ配置されており、本実施形態では、遠心式の送風機を採用している。送風機12の下方には、送風機12を駆動するモータ13が配置され、送風機12の上方には、ベルマウス14が配置されている。ベルマウス14は、送風機12によって吸入された空気を送風機12の入口に集合させる。
空気調和装置の室内機1が運転を開始すると、モータ13が送風機12を回転させ、吸込口41から空気が吸入される。吸入された空気は、フィルタ42を通過する際に、塵埃などが除去され、ベルマウス14を経て送風機12内に吸い込まれる。送風機12は、空気を熱交換器15に当てて、熱交換を促進させる。熱交換器15を通過した空気は、吹出口61から吹き出される。
(1)
この空気調和装置の室内機1では、天井から離れて配置される本体2と、本体2を天井から吊下げるための吊り部3とで構成されている。本体2の外郭は、天面4と、下面5と、2つの長側面6と、2つの短側面7とによって構成されている。このため、天面4の造形が天井に制限されることがなく、天面4の意匠の自由度が高くなる。また、天面4の中央には、吸込口41が形成され、吸込口41には、空気中の塵埃を除去するフィルタ42が装着されている。このため、フィルタ42の汚れなどが人目に触れにくくなり、人に不快感を与えることがほとんどない。また、吸込口41が人目に触れないので、人に意匠上の不快感を与えることがほとんどない。さらに、天面4の形状は、上に凸の滑らかな円弧曲面であるため、本体2の中央部が厚く、外周部が薄くなり、本体2の見かけ上の薄さ感が助長される。
この空気調和装置の室内機1では、天面4に吸込口41、長側面6に吹出口61が形成されているので、下面5には、吸込口や吹出口等の開口が一切なく、下に凸の連続した滑らかな曲面が形成されているだけである。このため、意匠上、清潔感のある外観が維持される。また、下面5の造形が、吸込口41、吹出口61によって制限されることがほとんどないので、下面5の意匠の自由度が高くなる。また、長側面6に吹出口61が形成されているので、熱交換器15から吹出口61までの風路距離が短く、風路流量損失が少ない。
この空気調和装置の室内機1では、吊り部3の内部に、冷媒配管31、ドレン配管32、吊りボルト33、電線34が収納されている。このため、施工時に引き回しを必要とする管状、線状の部材が、人目に触れず、室内機や天井の外観が、施工によって損なわれることがほとんどない。
この空気調和装置の室内機1では、吊り部3が、天面4の両端で、且つ周縁部からはみ出ないように、連結されている。このため、本体2と吊り部3との連結位置が、ほとんど人目に触れないので、外観の美しさが損なわれにくくなる。さらに、吊りボルトが天面の周縁部から天井に向かって延出する室内機に比べて、本体2に連結される吊り部3の数量が少なくなり、吊りボルト33が削減され、材料費、施工工数が削減される。
<室内機の構成>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の第2実施形態に係る空気調和装置の室内機101を上方から見た場合の外観斜視図を図5に示す。空気調和装置の室内機101は、図5に示すように、内部に各種構成機器を収納する本体102と、本体102を天井から吊下げるための1つの吊り部103とで構成されている。本体102の外郭は、天面104と、下面105と、1つの側面106とによって構成されている。
図6は、図5のC−C線における断面図である。図6に示すように、送風機112は、本体102内に1つ配置されており、本実施形態では、遠心式の送風機を採用している。送風機112の下方には、送風機112を駆動するモータ113が配置され、送風機112の上方には、ベルマウス114が配置されている。ベルマウス114は、送風機112によって吸入された空気を送風機112の入口に集合させる。
空気調和装置の室内機101が運転を開始すると、モータ113が送風機112を回転させ、吸込口141から空気が吸入される。吸入された空気は、フィルタ142を通過する際に、塵埃などが除去され、ベルマウス114を経て送風機112内に吸い込まれる。送風機112は、空気を熱交換器115に当てて、熱交換を促進させる。熱交換器115を通過した空気は、吹出口161から吹き出される。
(1)
この空気調和装置の室外機101では、天井から離れて配置される本体102と、本体102を天井から吊下げるための1つの吊り部103とで構成されている。本体102の外郭は、天面104と下面105、側面106とによって構成されている。このため、天面104の造形が天井に制限されることがなく、天面104の意匠の自由度が高くなる。また、天面104には、吸込口141が形成され、吸込口141には、空気中の塵埃を除去するフィルタ142が装着されている。このため、フィルタの汚れなどが人目に触れにくく、人に不快感を与えることがほとんどない。また、吸込口141が人目に触れないので、人に意匠上の不快感を与えることがほとんどない。さらに、天面104の形状は、上に凸の滑らかな円弧平面であるので、本体102の中央部が厚く、外周部が薄くなり、本体102の見かけ上の薄さ感が助長され、且つ、側面106が円筒状であるので、小型感も助長される。また、側面106に吹出口161が形成されているので、熱交換器115から吹出口161までの風路距離が短く、風路流量損失が少ない。
この空気調和装置の室外機101では、下面105には、吸込口や吹出口等の開口が一切なく、下に凸の連続した滑らかな曲面が形成されているだけである。このため、意匠上、清潔感のある外観が維持される。また、下面105の造形は、吸込口141、吹出口161によって制限されることがほとんどないので、下面105の意匠の自由度が高くなる。
この空気調和装置の室内機101では、吊り部103の内部に、冷媒配管131、ドレン配管132、吊りボルト133、電線134が収納されている。このため、施工時に引き回しを必要とする管状、線状の部材が、人目に触れず、室内機や天井の外観が、施工によって損なわれることがほとんどない。
この空気調和装置の室内機101では、吊り部103が、天面104の中央に連結されている。このため、本体102と吊り部103との連結位置が、ほとんど人目に触れないので、外観の美しさが損なわれにくくなる。さらに、吊り部103が1つであるため、吊りボルト133が削減され、材料費、施工工数が削減される。
<室内機201の構成>
本発明の第3実施形態に係る空気調和装置の室内機を上方から見た場合の外観斜視図を図7に示す。なお、各構成要件の名称は、第1実施形態と対応させて同じ名称を使用し、詳細な説明は省略する。空気調和装置の室内機201は、内部に各種構成機器を収納する本体202と、本体202を天井から吊下げるための1つの吊り部203とで構成されている。本体202の外郭は、天面204と、下面205と、2つの長側面206と、2つの短側面207とによって構成されている。吊り部203は、天面204の中央から出て天井に至る。
図8(a)は、本体内部を表した斜視図であり、図8(b)は、吊りボルトの斜視図である。図8(a)に示すように、送風機212は、本体202内に2つ配置されており、本実施形態では、シロッコファンを採用している。2つの送風機212の間には、送風機212を駆動するモータ213が配置されている。
第3実施形態は、第1実施形態の特徴に加えて、次の特徴を有する。この空気調和装置の室内機201では、本体202が、吊り部203を中心軸として90度回転する。このため、使用者は空気が吹き出される方向を調整でき、使い勝手が良い。
<室内機301の構成>
本発明の第4実施形態に係る空気調和装置の室内機を上方から見た場合の外観斜視図を図9に示す。なお、各構成要件の名称は、第1実施形態と対応させて同じ名称を使用し、詳細な説明は省略する。空気調和装置の室内機301は、本体302と、本体302を天井から吊下げるための吊り部303とで構成されている。本体302の外郭は、天面304と、下面305と、2つの長側面306と、2つの短側面307とによって構成されている。吊り部303は、形状が直方体を成し、天面304の中央を長手方向に横断している。
第4実施形態では、第1実施形態の特徴に加えて、次の特徴を有する。この空気調和装置の室内機301では、吊り部303の形状が直方体を成す。吊り部303には、本体302の運転を制御する制御装置308が内蔵されている。このため、天井面と本体302との間に存在する未使用空間が有効に利用され、本体302内部の空間に余裕が生まれ、設計の自由度、意匠の自由度が増す。
<室内機401の構成>
本発明の第5実施形態に係る空気調和装置の室内機を上方から見た場合の外観斜視図を図10に示す。なお、各構成要件の名称は、第1実施形態と対応させて同じ名称を使用し、詳細な説明は省略する。空気調和装置の室内機401は、本体402と、本体402を天井から吊下げるための2つの吊り部403とで構成されている。本体402の外郭は、天面404と、下面405と、2つの長側面406と、2つの短側面407とによって構成されている。
第5実施形態では、第1実施形態の特徴に加えて、次の特徴を有する。この空気調和装置の室内機401は、吸込口441が、天面404、下面405の両方に形成されている。そして、天面404、下面405のいずれか一方の吸込口441を塞ぐパネル409をさらに備えている。ここでは、下面405の吸込口441がパネル409によって塞がれているが、天面404の吸込口441が塞がれてもよい。このため、使用者は吸込口441の位置を選択でき、吸込口の露出が気になる場合は、吸込口位置を天面へ変更できるので使い勝手が良い。
<室内機401変形例の構成>
本発明の第5実施形態に係る空気調和装置の室内機の変形例を上方から見た場合の外観斜視図を図11に示す。なお、第5実施形態と一致する部分は同じ符号を付し説明を省略する。
第5実施形態変形例では、第1実施形態の特徴に加えて、次の特徴を有する。この空気調和装置の室内機401では、パネル409が照明機器410を含んでいる。ここでは、室内機401が照明を兼ねるので、室内機の天井設置位置の自由度が増す。
<室内機501の構成>
本発明の第6実施形態に係る空気調和装置の室内機を上方から見た場合の外観斜視図を図12に示す。なお、各構成要件の名称は、第1実施形態と対応させて同じ名称を使用し、詳細な説明は省略する。空気調和装置の室内機501は、内部に各種構成機器を収納する本体502と、本体502を天井から吊下げるための2つの吊り部503とで構成されている。本体502の外郭は、天面504と、下面505と、2つの長側面506と、1つの短側面507とによって構成されている。
ケーシング509は、本体502を覆う部材であり、本体502の長手方向に沿って装着される。ケーシング509の上部形状は、天面504に合わせており、平面視においては長方形であり、側面視においては、上に凸の滑らかな円弧である。また、下部形状は、下面505に合わせており、平面視においては長方形であり、側面視においては、下に凸の滑らかな円弧である。
図12、図13に示すように、送風機512は、本体2内に2つ配置されており、本実施形態では、シロッコファンを採用している。2つの送風機512の間には、送風機512を駆動するモータ513が配置されている。
空気調和装置の室内機501が運転を開始すると、モータ513が送風機512を回転させ、吸込口541から空気が吸入される。吸入された空気は、フィルタ592を通過する際に、塵埃などが除去され、送風機512内に吸い込まれる。送風機512は、空気を熱交換器515に当てて、熱交換を促進させる。熱交換器515を通過した空気は、吹出口561から吹き出される。
第6実施形態は、第1実施形態の特徴に加えて、以下の特徴を有する。
この空気調和装置の室内機501は、吸込口541が天面504と下面505とに形成されている。また、この室内機501には、天面504、下面505のいずれか一方の吸込口541を塞ぐケーシング509がさらに備えられている。このため、使用者は吸込口541の位置を選択することができ、使い勝手がよい。また、ケーシング509は、本体502の長手方向に沿って着脱され、さらにオーダーメードで製作される。このため、使用者は、ケーシング509の色あせ、汚れに気づいたときに外して洗浄することができる。或いは、新たな意匠のケーシング509、好み意匠のケーシング509へ交換することができる。また、ケーシング509の長手方向の端部から室内機501の保守点検を行うことができるので、点検作業が容易になる。
この空気調和装置の室内機501は、送風機512と、開閉板564とをさらに備えている。送風機512は、互いに反対方向を向く2つの送風口512a,512bを有する。開閉板564は、送風口512a,512bを開閉する。2つの送風口512a,512bの開閉の組合せによって、空気の吹出方向が変更される。このため、使用者は、空気が本体の両側面から吹き出されるタイプ、本体の片側側面から吹き出されるタイプの、いずれか一方を選択することができる。使用者は、冷気或いは暖気に直接当たりたくないとき、位置を変える必要がなく、使い勝手が良くなる。また、送風機512は、シロッコファンであり、小型である。このため、設計の自由度が増す。
この空気調和装置の室内機501は、長手方向に連結設置することができる。このため、小容量から高容量まで1機種で対応でき、製造コストが下がる。
2,102,202,302,402,502 本体
3,103,203,303,403,503 吊り部
4,104,204,304,404,503 天面
5,105,205,305,405,505 下面
6,106,206,306,406,506 長側面
7,207,307,407,507 短側面
31,131,231,331,431,531 冷媒配管
32,132,232,332,432,532 ドレン配管
34,134,234,334,434,534 電線
41,141,241,341,441,541 吸込口
61,161,261,361,461,561 吹出口
308 制御装置
409 パネル
410 照明機器
509 ケーシング
512 送風機
512a,512b 送風口
564 開閉板
Claims (19)
- 天井吊下型の空気調和装置の室内機であって、
空気の吸込口(41,141,241,341,441,541)と空気の吹出口(61,161,261,361,461,561)とを有し、空調対象空間の天井から離れて配置される本体(2,102,202,302,402,502)と、
前記本体を前記天井から吊下げる吊り部(3,103,203,303,403,503)と、
を備え、
前記本体の外郭は、少なくとも前記天井と対向する天面(4,104,204,304,404,504)と、前記空調対象空間の床面と対向する下面(5,105,205,305,405,505)と、前記天面と前記下面との間に配置される側面(6,7,106,206,207,306,307,406,407,506,507)と、で構成され、
前記吸込口が、前記天面に形成されている、
空気調和装置の室内機(1,101,201,301,401,501)。 - 前記天面が、上に凸となる形状に形成されている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記吸込口(41,141,241,341)、および前記吹出口(61,161,261,361)が、前記下面(5,105,205,305)以外のところに形成されている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(1,101,201,301)。 - 前記吹出口が、前記側面に形成されている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記下面(5,105,205,305)は、開口のない平面或いは曲面を成すように形成されている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(1,101,201,301)。 - 前記吊り部の内部に、冷媒が流通するための冷媒配管(31,131,231,331,431,531)、ドレン水が排出されるためのドレン管(32,132,232,332,432,532)、および前記本体へ電力を供給するための電線(34,134,234,334,434,534)の、少なくともいずれか1つが収納される、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記吊り部が、前記天面の周縁以外のところから天井に向かって延出するように設けられている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機。 - 前記本体(102,202)が、1本の前記吊り部(103,203)によって吊下げられている、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(101,201)。 - 前記本体(202)が、前記吊り部(203)を中心軸として所定角度回転する、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(201)。 - 前記吊り部(303)は直方体形状を成し、
前記吊り部(303)に内蔵される運転用の制御装置(308)をさらに備えた、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(301)。 - 前記吸込口(441)が、前記天面(404)と、前記下面(405)とに形成され、
前記天面(404)、前記下面(405)のいずれか一方の前記吸込口(441)を塞ぐパネル(409)をさらに備えた、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(401)。 - 前記パネル(409)が照明機器(410)を含んでいる、
請求項11に記載の空気調和装置の室内機(401)。 - 前記吸込口(541)が、前記天面(504)と、前記下面(505)とに形成され、
前記本体502にかぶせて、前記天面(504)、前記下面(505)のいずれか一方の前記吸込口(541)を塞ぐ筒状のケーシング(509)をさらに備えた、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 前記ケーシング(509)が、前記本体(502)の長手方向に沿って着脱される、
請求項13に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 前記ケーシング(509)が、オーダーメードである、
請求項13に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 前記ケーシング(509)の長手方向の端部から保守点検時が行われる、
請求項13に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 前記本体(502)内に配置され、互いに反対方向を向く2つの送風口(512a,512b)を有する送風機(512)と、
前記送風機(512)の2つの前記送風口(512a,512b)を開閉する開閉板(564)と、
をさらに備え、
2つの前記送風口(512a,512b)の開閉の組合せによって吹出方向が変更される、
請求項1に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 前記送風機(512)がシロッコファンである、
請求項17に記載の空気調和装置の室内機(501)。 - 長手方向に連結設置される、
請求項17に記載の空気調和装置の室内機(501)。
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