JP2007263206A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007263206A
JP2007263206A JP2006087765A JP2006087765A JP2007263206A JP 2007263206 A JP2007263206 A JP 2007263206A JP 2006087765 A JP2006087765 A JP 2006087765A JP 2006087765 A JP2006087765 A JP 2006087765A JP 2007263206 A JP2007263206 A JP 2007263206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
speed
time
hydraulic pressure
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006087765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4849928B2 (ja
Inventor
Haruhiko Nishino
治彦 西野
Shin Nakano
紳 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2006087765A priority Critical patent/JP4849928B2/ja
Publication of JP2007263206A publication Critical patent/JP2007263206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4849928B2 publication Critical patent/JP4849928B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】入力回転数の変化幅が小さい低車速におけるパワーオンダウンシフトにおいても、係合油圧の出力タイミングの遅れを抑制し、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックの発生を防止する。
【解決手段】実際の入力回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の実出力タイミングを算出する一方、変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから低速段への到達時刻を予測し、予測到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の推定出力タイミングを算出する。出力タイミングが同期外れ検出前と判定された場合には推定出力タイミングで係合油圧を出力し、同期外れ検出後と判定された場合には実出力タイミングで係合油圧を出力することで、係合側係合要素の係合遅れを防止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は自動変速機の変速制御装置、特にパワーオンダウンシフトを実施する変速制御装置に関するものである。
一般に、自動変速機は車速やスロットル開度などの運転条件に応じて、変速マップから自動的に変速段を決定し、係合要素に油圧を供給または排出して変速を行なう。例えば3速で走行している時にアクセルペダルを踏み込むと、その時の車速,スロットル開度で決定される動作点が変速マップの3−2ダウンシフト線を横切ることにより、2速への変速指令が出され、ある係合要素を係合させ、別の係合要素を解放することにより、2速段への変速が行われる。このようなスロットル開度(アクセル開度)をある程度開いた状態でダウンシフトを行うことをパワーオンダウンシフトと呼ぶ。
図7は従来の変速制御方法の一例であり、3速段から2速段へのパワーオンダウンシフトにおけるタービン回転数、係合側係合要素および解放側係合要素の指示電流を示す。係合側係合要素および解放側係合要素の油圧を破線で示す。なお、指示電流とは係合要素の油圧を制御するためのリニアソレノイド弁に入力する電流を指す。
時刻t1でパワーオンダウンシフトの変速指令が出ると、時刻t2まで係合側係合要素のガタ詰めを実施した後、時刻t2で係合側係合要素に待機圧を出力する。ここで、待機圧とは、解放側係合要素のフィードバック制御に影響を与えないようトルク容量を持たない状態で待機している油圧のことである。この例では時刻t2〜t3とt3〜t4とで待機圧を段階的に変化させたが、一定であってもよい。一方、解放側係合要素の油圧は時刻t1で解放初期圧まで減圧され、時刻t3でタービン回転数が3速時の回転数より一定値n1だけ上昇したことを検出(同期外れ検出)すれば、タービン回転数が所定の時間変化率となるように解放側係合要素の油圧をフィードバック制御する。係合側係合要素には、時刻t4で係合油圧を出力する。係合油圧は係合側係合要素に所定のトルク容量を発生させる油圧であり、一定圧に維持される。係合油圧の出力タイミングt4は、変速途中(例えば時刻t3)のタービン回転数とその時間変化率とから2速段のタービン回転数に到達する時刻t6を推定し、その時刻t6から係合側係合要素の油圧応答時間分Trを差し引くことにより求められる。油圧応答時間Trとは、係合側ソレノイド弁に指示電流を出力してから係合側係合要素の係合油圧が係合完了時の油圧まで上昇する時間にほぼ等しい。その後、時刻t5で2速時のタービン回転数より所定値n2だけ低い値まで上昇したことを検出(同期予測)すれば、解放側係合要素のフィードバック制御を終了し、油圧を所定勾配で減圧する終了処理を実施するとともに、係合側係合要素の油圧を所定勾配で増圧する終了処理を実施し、2速状態となる。
図7は中・高車速におけるパワーオンダウンシフトの一例であり、同期外れ検出(t3)から同期予測(t5)までの時間が比較的長く、2速段のタービン回転数に到達する時刻t6から油圧応答時間分Trを差し引いて算出した係合油圧の出力タイミングt4が、同期外れ検出(t3)より後となる場合である。そのため、このタイミングt4で係合油圧を出力すれば、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックを発生させずに変速できる。しかしながら、低車速におけるパワーオンダウンシフトでは、高速段と低速段とのタービン回転数差が少なく、タービン回転数が低速段の回転数に短時間で到達することになる。このような場合には、係合油圧の出力タイミングt4が求められないことがある。
図8は低車速におけるパワーオンダウンシフトの一例であり、図7と対応する時刻には同一符号を付す。
この場合も、時刻t3でタービン回転数の同期外れを検出した時、その時刻t3のタービン回転数とその時間変化率とから2速段のタービン回転数に到達する時刻t6を推定し、その時刻t6から油圧応答時間分Trを差し引くことにより、係合油圧の出力タイミングt4を求める。しかし、計算で求めた出力タイミングt4は現時点(時刻t3)より以前の時刻であり、無意味な時刻である。そのため、早くても時刻t3でしか係合油圧を出力できず、係合側係合要素の係合遅れのため、変速ショックが大きくなったり、エンジン回転の吹き上がりなどが発生することがある。
特許文献1には、クラッチ掛け替えを伴うパワーオンダウンシフト時に、入力回転数の上昇速度が異なる場合でも、適切なタイミングで係合油圧をかけることで、変速ショックやエンジン回転の吹き上がりを防止した変速制御方法が提案されている。
しかし、特許文献1に記載の変速制御方法の場合も、変速途中のタービン回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、この推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引いた時点を係合油圧の出力タイミングとしているため、上述の従来技術と同様に、タービン回転数の変化幅が小さい低車速時には、係合油圧の出力タイミングが遅れ、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックが発生する可能性がある。
特許文献2には、係合油圧の出力開始タイミングを、係合側係合要素のガタ詰め時間と、変速中のタービン回転数と、変速完了時の目標回転数と、変速中の現回転数変化率または設定目標変化率とで算出する変速制御装置が開示されている。
しかし、この変速制御装置でも、係合油圧の出力タイミングがタービン回転数の変化ゾーン外になる場合については想定されておらず、上述の課題を解決できない。
特許文献3には、高車速かつ高トルク時には専ら解放側係合要素の解放圧を制御することでダウンシフトを行い、低車速又は低トルク時には解放側係合要素と係合側係合要素のトルク分担比を1:1とし、解放側と係合側の両方の係合要素の油圧を同時並列的に実施することによりダウンシフトを行う技術が開示されている。
しかし、解放側と係合側の両方の係合要素でトルク分担してタービン回転数の制御を実施する方法は、影響要因が増加し、制御が複雑であるため、精度上の問題が発生する。
特開2005−337410号公報 特開平5−141513号公報 特開平9−296862号公報
本発明の目的は、入力回転数の変化幅が小さい低車速におけるパワーオンダウンシフトにおいても、係合油圧の出力タイミングの遅れを抑制し、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックの発生を抑制できる自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、パワーオンダウンシフトの変速指令後に、係合側係合要素に係合油圧を出力するとともに、入力回転数が低速段の回転数に所定の時間変化率で近づくように解放側係合要素の油圧を調圧し、入力回転数が上記低速段の回転数に近づいた時点で解放側係合要素を解放しかつ係合側係合要素を締結して変速完了とする自動変速機の変速制御装置において、実際の入力回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、上記推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する第1タイミング算出手段と、変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから低速段への到達時刻を予測し、上記予測到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する第2タイミング算出手段と、上記第1タイミング算出手段および第2タイミング算出手段により算出されたタイミングが、入力回転数が低速段の回転数に向かって変化を開始する前であると判定された場合には、上記第2タイミング算出手段により算出されたタイミングを係合油圧の出力タイミングと決定し、上記第1タイミング算出手段および第2タイミング算出手段により算出されたタイミングが、入力回転数が低速段の回転数に向かって変化を開始した後であると判定された場合には、上記第1タイミング算出手段により算出されたタイミングを係合油圧の出力タイミングと決定する出力タイミング決定手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置を提供する。
本発明では、係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを2通りの方法で算出している。まず第1に、実際の入力回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、この推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する。このタイミングを実出力タイミングと呼ぶ。第2に、変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから低速段への到達時刻を予測し、この予測到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する。これを推定出力タイミングと呼ぶ。ここで、入力回転数が低速段の回転数に向かって変化を開始する前か後か(同期外れ検出前か後か)を判定し、もし同期外れ検出前であれば、推定出力タイミングで係合側係合要素の係合油圧を出力し、同期外れ検出後であれば、実出力タイミングで係合側係合要素の係合油圧を出力する。つまり、同期外れ検出後は、実出力タイミングと推定出力タイミングの先後に関係なく、常に実出力タイミングを係合油圧の出力タイミングとする。
中・高車速におけるパワーオンダウンシフトでは、入力回転数の変化幅が大きいので、実出力タイミングも推定出力タイミングも共に同期外れ検出後になることが多い。その場合には、従来(図7参照)と同様に実際の入力回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、この推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引いた時点(実出力タイミング)を係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングとすればよい。中・高車速では、従来と同様に実出力タイミングで係合油圧を出力しても、係合遅れが発生することがない。一方、低車速におけるパワーオンダウンシフトでは、入力回転数の変化幅が小さいので、実出力タイミングを算出しようとしても、求めることができない。そのため、変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから低速段への到達時刻を予測し、この予測到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引いた時点(推定出力タイミング)を係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングとする。そのため、低車速時における係合側係合要素の係合遅れを解消でき、変速ショックやエンジン回転の吹き上がりを防止することができる。
本発明では、係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを、車速やトルクで判別するのではなく、同期外れ検出の前後で、実出力タイミングまたは推定出力タイミングの一方を選択するだけであるから、制御が非常に簡単であり、かつ安定した制御を実施できる。
パワーオンダウンシフト時の入力回転数の上昇速度(時間変化率)は、車両の負荷(入力トルク)や車速などによって変動する。そのため、変速指令時に予測する変速後の入力回転数や入力回転数の目標時間変化率は、負荷や車速などに応じて予め設定しておく必要がある。特に、実際の入力回転数の時間変化率を用いて目標時間変化率を学習補正するようにすれば、車両の個体バラツキや経時変化などによる誤差の少ない目標時間変化率を求めることができる。
以上のように、本発明によれば、係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを2通りの方法で算出し、同期外れ検出前では推定出力タイミングを係合油圧の出力タイミングとし、同期外れ検出後では実出力タイミングを係合油圧の出力タイミングとしている。つまり、中・高車速におけるパワーオンダウンシフトのように入力回転数の変化幅が大きい時には、実際の入力回転数とその時間変化率とから係合油圧の出力タイミングを決定し、低車速におけるパワーオンダウンシフトのように入力回転数の変化幅が小さい時には、変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから係合油圧の出力タイミングを決定している。そのため、入力回転数の変化幅が小さい低車速におけるパワーオンダウンシフトにおいても、係合油圧の出力タイミングの遅れを抑制でき、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックの発生を防止できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1は本発明にかかる自動変速機を搭載した車両のシステムの一例を示す。
エンジン1の出力は自動変速機2のトルクコンバータ3を経て変速機構4に伝達され、さらに変速機構4は出力軸5を介して車輪(図示せず)に連結されている。自動変速機2はエンジン1によりトルクコンバータ3を介して駆動されるオイルポンプ6を備え、このオイルポンプ6の吐出圧は油圧制御装置7へ送られる。油圧制御装置7は変速制御用の第1〜第3ソレノイド弁21〜23を備えており、これらソレノイド弁21〜23をATコントローラ20で制御することにより、変速機構4に内蔵されている各種係合要素の油圧を走行状態に応じて制御している。ソレノイド弁21〜23としては、リニアソレノイド弁だけでなく、デューティソレノイド弁を使用することができる。
なお、変速制御用のソレノイド弁21〜23は3個に限るものではなく、さらにロックアップクラッチ制御用やライン圧制御用などの別の機能を持つソレノイド弁を追加してもよい。
ATコントローラ20には、エンジン回転数、スロットル開度、タービン回転数(入力回転数)、車速、シフトポジションなどの信号が入力されている。ATコントローラ20のメモリには、変速マップ、パワーオン/オフの判定値マップ、変速制御用プログラムなどが格納されている。上記入力信号から、判定マップによってパワーオン状態かパワーオフ状態かを判定するとともに、その時の車速およびスロットル開度から変速マップによって変速段を決定し、上記ソレノイド弁21〜23を制御している。なお、ATコントローラ20には上記以外の信号を入力してもよい。
図2は変速機構4の一例を示す。
変速機構4は、トルクコンバータ3を介してエンジン動力が伝達される入力軸10、摩擦係合要素である3個のクラッチC1〜C3および2個のブレーキB1,B2、ワンウエイクラッチF、ラビニヨウ型遊星歯車機構11、差動装置14などを備えている。
遊星歯車機構11のフォワードサンギヤ11aと入力軸10とはC1クラッチを介して連結されており、リヤサンギヤ11bと入力軸10とはC2クラッチを介して連結されている。キャリヤ11cはセンターシャフト15と連結され、センターシャフト15はC3クラッチを介して入力軸10と連結されている。また、キャリヤ11cはB2ブレーキとキャリヤ11cの正転(エンジン回転方向)のみを許容するワンウェイクラッチFとを介して変速機ケース16に連結されている。キャリヤ11cは2種類のピニオンギヤ11d,11eを支持しており、フォワードサンギヤ11aは軸長の長いロングピニオン11dと噛み合い、リヤサンギヤ11bは軸長の短いショートピニオン11eを介してロングピニオン11dと噛み合っている。ロングピニオン11dのみと噛み合うリングギヤ11fは出力ギヤ12に結合されている。出力ギヤ12は中間軸13を介して差動装置14と接続されている。
図3は、変速機構4を構成するクラッチC1,C2,C3、ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチFの作動を示し、前進4段、後退1段の変速段を実現している。C1クラッチはRレンジのみ係合され、C2クラッチはDレンジの1〜3速で係合され、C3クラッチはDレンジの3,4速で係合され、B1ブレーキはDレンジの2,4速で係合され、B2ブレーキはRレンジとLレンジ(図示せず)で係合される。
図3には第1〜第3ソレノイド弁(SOL1〜SOL3)21〜23の作動状態も示されている。この作動表は定常状態の作動を表し、○は通電状態、×は非通電状態を示す。本実施例では、第1ソレノイド弁21はB1ブレーキ制御用であり、第2ソレノイド弁22はC2クラッチ制御用であり、第3ソレノイド弁23はC3クラッチ制御用とB2ブレーキ制御用とを兼ねている。
本実施例では、第1ソレノイド弁21は常閉型、第2,第3ソレノイド弁22,23は常開型が用いられているが、これに限るものではない。
図4は、中・高車速における3速から2速へのパワーオンダウンシフトの制御方法を示す。3速から2速へのダウンシフト時における係合側係合要素はB1ブレーキであり、解放側係合要素はC3クラッチである。図4には、タービン回転数と解放側ソレノイド弁23の指示電流と係合側ソレノイド弁21の指示電流とが示されているが、解放側ソレノイド弁23は常閉型(常開型と電流値が逆)として示した。
図4において、図7と共通する時刻には同一符号を付し、重複説明を省略する。この制御方法では、時刻t3で同期外れを検出した後、この時刻t3でのタービン回転数とその時間変化率とから2速段のタービン回転数に到達する時刻t6を推定し、その時刻t6からB1ブレーキの油圧応答時間分Trを差し引くことにより、B1ブレーキの係合油圧の出力タイミング(実出力タイミングと呼ぶ)t4を算出する。
一方、パワーオンダウンシフトの変速指令t1と同時に、変速後のタービン回転数を予測し、この予測入力回転数とタービン回転数の目標時間変化率(図4に破線で示す)とから2速段への到達時刻t7を予測する。この予測到達時刻t7からB1ブレーキの油圧応答時間分Trを差し引くことで、B1ブレーキの係合油圧の出力タイミング(推定出力タイミングと呼ぶ)t8を算出する。
以上のように2つの出力タイミングt4、t8が算出される。これら出力タイミングt4、t8はいずれも同期外れ検出t3の後であるため、実出力タイミングt4を係合油圧の出力タイミングと決定し、時刻t4でB1ブレーキに係合油圧を出力する。
図4の制御方法の場合は、実出力タイミングt4と推定出力タイミングt8とが共に同期外れ検出t3の後であるため、目標時間変化率(図4に破線で示す)を用いた推定出力タイミングt8は有効活用されず、図7に示した従来の制御方法と結果的に同じとなる。
図5は、低車速における3速から2速へのパワーオンダウンシフトの制御方法を示す。
この場合には、時刻t3で同期外れを検出した後、この時刻t3でのタービン回転数とその時間変化率とから2速段のタービン回転数に到達する時刻t6を推定し、その時刻t6からB1ブレーキの油圧応答時間分Trを差し引くことで、実出力タイミングt4を算出しても、算出された実出力タイミングt4は既に過去の時点であるため、無意味になる。
一方、パワーオンダウンシフトの変速指令t1と同時に、変速後のタービン回転数を予測し、この予測回転数とタービン回転数の目標時間変化率(図5に破線で示す)とから2速段への到達時刻t7を予測し、この予測到達時刻t7からB1ブレーキの油圧応答時間分Trを差し引くことで、推定出力タイミングt8を算出する。推定出力タイミングt8は、同期外れ検出t3より前の時点である。このタイミングt8でB1ブレーキに係合油圧を出力する。このようにタービン回転数の変化幅が小さい低車速におけるパワーオンダウンシフトでは、同期外れt3を検出する前に係合油圧を出力できるので、係合油圧の出力タイミングの遅れを解消でき、エンジン回転の吹き上がりや変速ショックの発生を抑制できる。
図6は3速から2速へのパワーオンダウンシフトにおける変速制御の流れの一例を示す。ここでは、特にB1ブレーキの係合油圧の制御について説明する。
まず、3速→2速へのパワーオン変速指令が出されたか否かを判定する(ステップS1)。変速指令が出された場合には、初期制御を実施する(ステップS2)。初期制御とは、がた詰め、待機圧出力、同期外れ検出などの一連の制御を指す。
初期制御の直後またはこれと並行して、同期外れ検出前であるか否かの判定(ステップS3)を行う。同期外れ検出前であると判定された場合には、ステップS4以下の処理を実施し、同期外れ検出後であると判定された場合には、ステップS4には入らず、ステップS9以下の処理を実施する。このように同期外れ検出後であると判定された場合には、推定出力タイミングと実出力タイミングの先後に関係なく、実出力タイミングを係合油圧の出力タイミングとする。同期外れ検出後では、推定出力タイミングより実出力タイミングの方が実際の制御状態を反映しているので、精度のよい制御ができるからである。
ステップS4では、変速指令時のアウトプット回転数(車速)から2速段のタービン回転数を予測計算し、目標のタービン回転数の変化率を計算し(ステップS5)、2速段に到達する時間(予測時間)を計算する(ステップS6)。予測された2速段の到達時刻とは、図4,図5における時刻t7のことである。
次に、計算で求めた予測時間とB1ブレーキの油圧応答時間Trとを比較する(ステップS7)。油圧応答時間Trとは、係合側ソレノイド弁21に指令信号を出力してからB1ブレーキの係合油圧が係合完了時の油圧まで上昇する時間とほぼ等しい。もし、予測時間が油圧応答時間Tr以下であれば、B1ブレーキの係合油圧を出力する(ステップS8)。これは、図5における推定出力タイミングt8で係合油圧を出力することを意味する。
一方、予測時間が油圧応答時間Trより長い場合には、実際のタービン回転数の変化率を計算し(ステップS9)、2速段に到達する時間(推定時間)を計算する(ステップS10)。ここで、推定された2速段の到達時刻とは、図4,図5における時刻t6のことである。
次に、計算で求めた推定時間とB1ブレーキの油圧応答時間Trとを比較する(ステップS11)。推定時間が油圧応答時間Trより長い場合には、ステップS3以後のステップを繰り返し、推定時間が油圧応答時間Tr以下になれば、B1ブレーキの係合油圧を出力する(ステップS8)。これは、図4における実出力タイミングt4で係合油圧を出力することを意味する。
図6に示す一連のステップのうち、ステップS4〜S7が本発明の第2タイミング算出手段に相当し、ステップS9〜S11が本発明の第1タイミング算出手段に相当する。上記のように予測時間および推定時間を算出し、これを油圧応答時間Trと比較し、いずれかの時間が油圧応答時間Trと等しくなった時点で係合油圧を出力している。同期外れ検出前に推定出力タイミングが到来した場合には、その推定出力タイミングで係合油圧を出力するため、低速時のパワーオンダウンシフトでも、B1ブレーキの係合遅れを解消することができる。また、同期外れ検出後に推定出力タイミングおよび実出力タイミングが到来した場合には、実出力タイミングで係合油圧を出力するため、中・高速時のパワーオンダウンシフトを実際のタービン回転数の変化に則して制御することができる。
上記説明では、同期外れを検出した時点でのタービン回転数とその時間変化率とから実出力タイミング(推定時間)を算出すると説明したが、実際には変速指令直後から継続して実出力タイミング(推定時間)を算出することができる。例えば、同期外れ検出前ではタービン回転数がほぼ一定のため、推定時間は無限大に近い値となるが、その場合には推定時間が必ず油圧応答時間より長くなるので、処理上特に問題がないからである。図6ではステップS9〜S11(第1タイミング算出手段)をステップS4〜S7(第2タイミング算出手段)より後に実施しているが、上記のように変速指令直後から実出力タイミングを算出できるのであれば、ステップS9〜S11をステップS4〜S7より前に実施してもよい。
上記実施例では、油圧応答時間Trを一定として説明したが、ATF油温などによって変化させてもよい。すなわち、油温が低い時には粘度が高くなるため、高温時に比べて油圧応答時間Trが長くなる傾向にある。そこで、油温が低い場合には、油圧応答時間Trを長めに設定することで、油温変化に関係なくショックのないパワーオンダウンシフトを実施できる。
図4,図5では、タービン回転数の目標時間変化率(破線で示す)が実際のタービン回転数の時間変化率(実線で示す)に比べて小さい例を記載したが、目標時間変化率が実際の時間変化率より大きい場合もあり得る。目標時間変化率は学習制御などによって実際のタービン回転数変化率に近づけることが望ましい。
上記実施例では、3速から2速へのパワーオンダウンシフト時における変速制御を例に説明したが、クラッチの掛け替えを伴うパワーオンダウンシフトであれば、それ以外の変速段、例えば4速から3速への変速時にも同様に適用できる。
図4,図5では、係合側係合要素B1の係合油圧をステップ状に上昇させた後、一定圧に保持する例を示したが、所定時間勾配で上昇させてもよい。
本発明における車両用自動変速機を搭載したシステム図である。 図1の自動変速機の変速機構のスケルトン図である。 図2に示す変速機構の各摩擦係合要素およびソレノイド弁の作動表である。 本発明の中・高車速時における3速から2速へのパワーオンダウンシフトのタービン回転数、解放側ソレノイド弁の指示電流および係合側ソレノイド弁の指示電流の時間変化図である。 本発明の低車速時における3速から2速へのパワーオンダウンシフトのタービン回転数、解放側ソレノイド弁の指示電流および係合側ソレノイド弁の指示電流の時間変化図である。 本発明に係る変速制御方法の一例フローチャート図である。 従来の中・高車速時における3速から2速へのパワーオンダウンシフトのタービン回転数、解放側ソレノイド弁の指示電流および係合側ソレノイド弁の指示電流の時間変化図である。 従来の低車速時における3速から2速へのパワーオンダウンシフトのタービン回転数、解放側ソレノイド弁の指示電流および係合側ソレノイド弁の指示電流の時間変化図である。
符号の説明
B1 係合側係合要素
C3 解放側係合要素
20 ATコントローラ
21 係合側ソレノイド弁
23 解放側ソレノイド弁

Claims (1)

  1. パワーオンダウンシフトの変速指令後に、係合側係合要素に係合油圧を出力するとともに、入力回転数が低速段の回転数に所定の時間変化率で近づくように解放側係合要素の油圧を調圧し、入力回転数が上記低速段の回転数に近づいた時点で解放側係合要素を解放しかつ係合側係合要素を締結して変速完了とする自動変速機の変速制御装置において、
    実際の入力回転数とその時間変化率とから低速段への到達時刻を推定し、上記推定到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する第1タイミング算出手段と、
    変速指令時に変速後の入力回転数を予測し、この予測入力回転数と入力回転数の目標時間変化率とから低速段への到達時刻を予測し、上記予測到達時刻から係合側係合要素の油圧応答時間分を差し引くことで係合側係合要素の係合油圧の出力タイミングを算出する第2タイミング算出手段と、
    上記第1タイミング算出手段および第2タイミング算出手段により算出されたタイミングが、入力回転数が低速段の回転数に向かって変化を開始する前であると判定された場合には、上記第2タイミング算出手段により算出されたタイミングを係合油圧の出力タイミングと決定し、上記第1タイミング算出手段および第2タイミング算出手段により算出されたタイミングが、入力回転数が低速段の回転数に向かって変化を開始した後であると判定された場合には、上記第1タイミング算出手段により算出されたタイミングを係合油圧の出力タイミングと決定する出力タイミング決定手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP2006087765A 2006-03-28 2006-03-28 自動変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP4849928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006087765A JP4849928B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006087765A JP4849928B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 自動変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007263206A true JP2007263206A (ja) 2007-10-11
JP4849928B2 JP4849928B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=38636405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006087765A Expired - Fee Related JP4849928B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4849928B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2226532A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-08 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission
CN101825169A (zh) * 2009-03-06 2010-09-08 日产自动车株式会社 自动变速器的控制装置和控制方法
CN101960181A (zh) * 2008-02-26 2011-01-26 日产自动车株式会社 变速器油压控制设备和方法
US8280597B2 (en) 2009-03-06 2012-10-02 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus of automatic transmission
US8406967B2 (en) 2009-03-02 2013-03-26 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission system
US8428834B2 (en) 2009-03-06 2013-04-23 Nissan Motor Co., Ltd. Control system of automatic transmission
WO2018096623A1 (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 日産自動車株式会社 無段変速機、及び、無段変速機の制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02142968A (ja) * 1988-11-24 1990-06-01 Komatsu Ltd 変速機の制御方法
JPH05141513A (ja) * 1991-11-15 1993-06-08 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置
JPH11264461A (ja) * 1997-08-21 1999-09-28 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2000227158A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Jatco Corp 自動変速機のドライブダウン変速制御装置
JP2005337410A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Daihatsu Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02142968A (ja) * 1988-11-24 1990-06-01 Komatsu Ltd 変速機の制御方法
JPH05141513A (ja) * 1991-11-15 1993-06-08 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置
JPH11264461A (ja) * 1997-08-21 1999-09-28 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2000227158A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Jatco Corp 自動変速機のドライブダウン変速制御装置
JP2005337410A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Daihatsu Motor Co Ltd 自動変速機の変速制御方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101960181A (zh) * 2008-02-26 2011-01-26 日产自动车株式会社 变速器油压控制设备和方法
CN101960181B (zh) * 2008-02-26 2013-07-10 日产自动车株式会社 变速器油压控制设备和方法
US8406967B2 (en) 2009-03-02 2013-03-26 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission system
US8364359B2 (en) 2009-03-06 2013-01-29 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission
US8428834B2 (en) 2009-03-06 2013-04-23 Nissan Motor Co., Ltd. Control system of automatic transmission
EP2228562A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-15 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission
KR20100100691A (ko) 2009-03-06 2010-09-15 쟈트코 가부시키가이샤 자동 변속기의 제어 장치
US8280597B2 (en) 2009-03-06 2012-10-02 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus of automatic transmission
EP2226532A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-08 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission
CN101825169A (zh) * 2009-03-06 2010-09-08 日产自动车株式会社 自动变速器的控制装置和控制方法
KR20100100688A (ko) 2009-03-06 2010-09-15 쟈트코 가부시키가이샤 자동 변속기의 제어 장치
US8465395B2 (en) 2009-03-06 2013-06-18 Nissan Motor Co., Ltd. Control apparatus and method for automatic transmission
CN101825169B (zh) * 2009-03-06 2013-07-10 日产自动车株式会社 自动变速器的控制装置和控制方法
CN101825172A (zh) * 2009-03-06 2010-09-08 日产自动车株式会社 自动变速器的控制装置和控制方法
CN101825172B (zh) * 2009-03-06 2013-09-11 日产自动车株式会社 自动变速器的控制装置和控制方法
WO2018096623A1 (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 日産自動車株式会社 無段変速機、及び、無段変速機の制御方法
JPWO2018096623A1 (ja) * 2016-11-24 2019-10-31 日産自動車株式会社 無段変速機、及び、無段変速機の制御方法
US10815846B2 (en) 2016-11-24 2020-10-27 Nissan Motor Co., Ltd. Continuously variable transmission and method for controlling continuously variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP4849928B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100643076B1 (ko) 자동변속기의 변속제어장치 및 변속제어방법
JP4849928B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
KR101559180B1 (ko) 자동 변속기의 변속 제어 장치
JP2010203502A (ja) 自動変速機の制御装置
EP3489554B1 (en) Automatic gear changer control device and control method
JP2009216124A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3965273B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2003139236A (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
CN101196232B (zh) 用于在换档过程中控制换档的方法及其系统
JP4257329B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4210680B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2004125106A (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP2005337410A (ja) 自動変速機の変速制御方法
KR20090096347A (ko) 자동 변속기의 변속 제어 장치
JPH11210874A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4201561B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP3951419B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2008133868A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2007291895A (ja) 車両の制御装置
JP2002130453A (ja) 自動変速機の制御装置
JP6471365B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4750840B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4248329B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2002206635A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4337440B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees