JP2007262437A - 高周波熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents
高周波熱処理装置及び熱処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】インダクションコイル16の、一定半径筒状の部分16Aに対し導線の巻き線形状が不連続に形成された部分16Bが、ワークの特定部分Wbの表面に最接近することで、かかる特定部分Wbの近傍において、コイルの磁界によりワークWに発生する渦電流が増加し、その部分に発生するジュール熱が増大する。よって、ワークWの熱処理が必要な部位Waに対する加熱と同時進行で、ワークWの特定部分Wbを酸化温度以上に加熱し、酸化色を着色させることが可能となる。そして、特定部分Wbが酸化により着色されることで、ワークWが焼戻し工程を完了しているか否かの判別を、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明によれば、ワークの高周波加熱を行う際に、インダクションコイルの、一定半径筒状の部分に対し導線の巻き線形状が不連続に形成された部分が、ワークの一定半径筒状の部分よりワーク表面に接近することで、かかる特定部分の近傍において、コイルの磁界によりワークに発生する渦電流が増加し、その部分に発生するジュール熱が増大する。よって、ワークの熱処理が必要な部位に対する加熱と同時進行で、ワークの特定部分を酸化温度以上に加熱し、着色させることが可能となる。そして、特定部分が酸化により着色されることで、熱処理工程が完了しているか否かを、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。
この構成によれば、コイルを構成する導線の、円周上の二点を一直線につなぐ部分がワークの特定部分の表面に最接近し、かかる特定部分の近傍において、コイルの磁界によりワークに発生する渦電流が増加し、その部分に発生するジュール熱が増大する。よって、ワークの熱処理が必要な部位に対する加熱と同時進行で、ワークの特定部分を酸化温度以上に加熱し、着色させることが可能となる。そして、特定部分が酸化により着色されることで、熱処理工程が完了しているか否かを、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。
本発明のごとく、導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分に係る導線と、導線の巻き線形状が不連続に形成された部分に係る導線とが一体に構成されている場合には、インダクションコイルの構成部品数が少なくなり、構造の単純化が図られる。
このように、導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分に係る導線と、導線の巻き線形状が不連続に形成された部分に係る導線とが、別体に構成され連結されている場合には、それぞれの部分を別工程で製造することが可能となるので、製造が容易となり、なおかつ、各形状部分をユニット化して組合せることで、様々なワーク形状にも柔軟に対応することが可能となる。
本発明によれば、インダクションコイルを構成する導線の一部分をワークの特定部位に対し接近させることで、かかる特定部分の近傍において、コイルの磁界によりワークに発生する渦電流を増加させ、その部分に発生するジュール熱を増大させる。よって、ワークの熱処理が必要な部位に対する加熱と同時進行で、ワークの特定部分を酸化温度以上に加熱し、着色させることが可能となる。そして、特定部分が酸化により着色されることで、熱処理工程が完了しているか否かを、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。この際、ワークの熱処理が必要な部位については、所望の加熱温度を超えることはない。
なお、本説明では、図3に示されるように、ワークWの具体例としてクランクシャフトが挙げられている。又、熱処理として、このワークWに焼戻しを行う場合が例示されている。
本発明の実施の形態に係る高周波熱処理装置10は、図1に示されるように、高周波発信器12、トランス14及びインダクションコイル16を備えている。又、インダクションコイル16は、導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分16Aと、一定半径筒状の部分16Aに対し導線の巻き線形状が不連続に形成された部分16Bと、を有している。導線の巻き線形状が不連続に形成された部分16Bは、ワークWの、焼戻しが必要な部位(図3の例では、クランクピンWa)を除く特定部位の表面に対し、導線が最接近する(ワーク表面と導線との距離が、他の部位に比べ最も接近する)ような形状に形成されている。この特定部位は、酸化温度以上に加熱されても支障を生じない部分であることが望ましく、図3の例では、クランクシャフトWbが特定部位となっている。なお、図1において符号16aで示される部分は、熱処理の際に生じる導線の振動を抑制するためのステーである。導線は、このステー16aに対し、複数のボルト17によって固定されている。
まず、インダクションコイル16の、一定半径筒状の部分16Aに対し導線の巻き線形状が不連続に形成された部分16Bが、一定半径筒状の部分16Aよりワークの特定部分Wbの表面に接近することで、かかる特定部分Wbの近傍において、コイルの磁界によりワークWに発生する渦電流が増加し、その部分に発生するジュール熱が増大する。よって、ワークWの熱処理が必要な部位Waに対する加熱と同時進行で、ワークWの特定部分Wbを酸化温度以上に加熱し、酸化色を着色させることが可能となる。そして、特定部分Wbが酸化により着色されることで、ワークWが焼戻し工程を完了しているか否かの判別を、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。
よって、本発明の実施の形態によれば、従来の、製品の焼き色の有無を画像処理して自動判別する手法や、製品上に刻印やインク塗布を行う手法と異なり、ワークWが、熱処理済みであるか否かの判別を、設備コストや作業コストを生じることなく、容易かつ確実に行うことが可能となる。
この方法によれば、ワークWの特定部位Wbの近傍において、コイルの磁界によりワークに発生する渦電流を増加させ、その部分に発生するジュール熱を増大させる。よって、ワークWの熱処理が必要な部位Waに対する熱処理と同時進行で、ワークの特定部分Wbを酸化温度以上に加熱し、着色させることが可能となる(図6)。そして、特定部分Wbが酸化により着色されることで、熱処理工程が完了しているか否かの判別を、目視により容易かつ確実に識別することが可能となる。この際、ワークの熱処理が必要な部位Wbについては、所望の加熱温度を超えることはないので(図5のTa参照)、ワークWの焼戻しが必要な部位Waに、必要な機械的性質を与えることができる。従って、熱処理工程が完了しているか否かを、目視により容易かつ確実に識別することが可能な、熱処理製品を提供することが可能となる。
更には、インダクションコイル16を焼入れ用に構成することで、本発明の実施の形態に係る高周波熱処理装置10及び熱処理方法を、焼入れ工程にも用いることも可能である。
Claims (5)
- 導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分と、前記一定半径筒状の部分よりワークの表面に導線が接近するように、前記一定半径筒状の部分に対し導線の巻き線形状が不連続に形成された部分と、を有するインダクションコイルを備えることを特徴とする高周波熱処理装置。
- 前記導線の巻き線形状が不連続に形成された部分に係る導線は、前記一定半径筒状の部分の、円周上の二点を一直線につないだ巻き線形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の高周波熱処理装置。
- 前記導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分に係る導線と、前記導線の巻き線形状が不連続に形成された部分に係る導線とは、一体に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波熱処理装置。
- 前記導線の巻き線形状が一定半径筒状の部分に係る導線と、前記導線の巻き線形状が不連続に形成された部分に係る導線とは、別体に構成され連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波熱処理装置。
- ワークの熱処理が必要な部位に対するインダクションコイルを用いた加熱と同時進行で、前記ワークの熱処理が必要な部位とは異なる特定部位に対し、前記インダクションコイルを構成する導線の一部分を、前記ワークの熱処理が必要な部位より接近させ、前記特定部位を酸化色が付く温度へと加熱することを特徴とする熱処理方法。
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