JP2007260419A - トロッカー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で効果的に抜け止めを行なうことができるとともに内視鏡や処置具等を体壁に対して斜めに案内することができる安価な内視鏡下手術用トロッカーを提供することにある。
【解決手段】体壁を貫通して装着されて内視鏡や手術器具を体内に案内するとともに長手軸方向に真っ直ぐな形状の案内管6の外周に該案内管の長手軸方向に対して斜めに配置されたフランジ5と、上記フランジ5から延びて生体に対して固定するための帯体129とを具備したトロッカー。
【選択図】 図12

Description

本発明は、体壁に形成した孔に装着され、内視鏡や処置具等を体内に導くためのトロッカーに係わり、特に、内視鏡下外科手術に用いられるトロッカーに関する。
体壁に形成した孔に装着され、内視鏡や処置具等を体内に導くためのトロッカーは様々な形態のものが知られている。
従来、トロッカーが体壁から抜けないように、トロッカーにバルーン状の抜け止めを設けたものが実用新案登録第3024069号に開示されている。また、超弾性を有する拡張手段を拡張自在に設け、これを体腔内で拡張させることにより、トロッカーの抜け止めを行なう技術が特開平9−28666号公報に開示されている。
実用新案登録第3024069号明細書
しかしながら、バルーンや拡張手段による抜け止め構造は非常に複雑であり、コストを考えると、良好な手段とは言い難い。
特に、内視鏡下外科手術においては体腔内の気密を保持することが重要であり、バルーンや拡張手段による抜け止めだけでは体腔内の気密を十分に保持することができない。
また、トロッカーの最も重要な役割は、内視鏡や処置具等を体内に案内することであるが、内視鏡や処置具の案内方向は、決して体壁に対して垂直な方向だけに限らず、手技や患者によって、あるいは、その場の状況に応じて変化することもある。特に、内視鏡下外科手術で使用されるトロッカーにおいては、体腔内の気密を保持することは無論のこと、トロッカーを通じて案内される内視鏡による様々な方向での観察を可能にするとともに、状況に応じて様々な方向で内視鏡や処置具を案内することが重要になってくる。
本発明は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、体腔内の気密を保持しながら、簡単な構成で効果的に抜け止めを行なうことができるとともに、内視鏡や処置具等を体壁に対して斜めに案内することができる安価な内視鏡下手術用トロッカーを提供することにある。
本発明は、内視鏡下外科手術に用いられるトロッカーにおいて、体壁に該体壁を貫通するように装着されて医療器具を体内に案内するとともに長手軸方向に真っ直ぐな形の案内管と、上記案内管の先端と基端とは別の位置において上記案内管の外周に設けられるとともに上記案内管の長手軸方向に対して斜めに配置され上記案内管が上記体壁を貫通したときに上記体壁の外表面に接触する表面を有し、かつ上記案内管を上記体壁に貫通して装着したときに該案内管の基端部は上記体壁の外面側に露出させるようにするフランジと、上記フランジから延び生体に対して固定するための帯体と、を具備したことを特徴とするトロッカーである。
本発明のトロッカーは体腔内の気密を保持しながら、簡単な構成で効果的に抜け止めを行なうことができるとともに、内視鏡や処置具等を体壁に対して斜めに案内することができ、安価である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡下手術用トロッカーを含む内視鏡的血管採取装置を示している。図示のように、内視鏡的血管採取装置は、トロッカー1と、処置シース2と、拡張手段としてのダイセクター3及び内視鏡としての硬性鏡4とから構成されている。
トロッカー1は、図2(a)(b)に示すように、合成樹脂材料等によって一体成形されており、略円板状のフランジ5には円筒状の案内管6が斜めに貫通して設けられている。特に、本実施形態において、トロッカー1は、シリコンゴム等の弾性材料によって形成されている。
案内管6の表面には挿入時の滑りを良くするための潤滑コーティングが施されている。この案内管6の先端部6aは鋭角にカットされており、先端部6aの端面はフランジ5と略平行に形成されている。
さらに、案内管6の基端部における内周面にはシール手段としての気密リング部7が一体に設けられ、中間部には送気口金8が一体に設けられている。また、フランジ5の下面には粘着テープ等の粘着層9が設けられ、トロッカー1を表皮に対して粘着固定できるように構成されている。
図1に示されるように、処置シース2はシース本体10を有しており、シース本体10は合成樹脂材料等からなる真っ直ぐな円筒状で、表面には挿入時の滑りを良くするための潤滑コーティングが施されている。シース本体10内には、硬性鏡4を挿脱自在に挿入することができるようになっている。また、シース本体10の第1の処置具チャンネルには、高周波処置具としてのバイポーラカッター18が挿通されており、処置具操作部19を軸方向にスライドすることによって、バイポーラカッター18が軸方向に進退するようになっている。また、シース本体10の第2の処置具チャンネルには血管保持子21が挿通されており、保持子操作部22を軸方向にスライドすることによって、血管保持子21が軸方向に進退するようになっている。
また、ダイセクター3は、図1に示されるように、真っ直ぐな円筒状の挿入筒部36を有しており、この挿入筒部36の軸心部には硬性鏡4の挿入部35が挿通される挿通路が設けられている。挿入筒部36の表面には挿入時の滑りを良くするための潤滑コーティングが施されている。この挿入筒部36の遠位端には透明な合成樹脂材料によって円錐筒状に形成された剥離部材38が固定されている。
次に、前述のように構成された血管採取装置を用いて下肢の大腿部の鼠頸部から足首に亘る大伏在静脈等の採取対象血管(以下、血管という)の全長に亘って採取する場合について説明する。図3は下肢60を示し、61は血管である。まず、膝62と鼠頸部63との間の血管61を採取する際には、血管61の直上で膝62の一ヶ所にメス等によって皮切部64を設ける。
続いて、皮切部64にてダイセクター3等により血管61を露出させる。更に、皮切部64より肉眼で観察可能な距離について血管61の直上組織を同様のダイセクター3等で剥離する。
図5に示されるように、ダイセクター3の剥離部材38を通した状況は、硬性鏡4の接眼部31に接続されたTVカメラヘッド74を介してTVカメラ75によって撮像され、モニター76にモニター画像として表示される。
続いて、血管61に沿って剥離部材38を挿入し、少し挿入したところで、図4に示されるように、トロッカー1の案内管6を鼠頸部63に向かって斜め(血管61と略平行)に挿入し、先端部6aを下向きにすると、フランジ5の下面の粘着層9が表皮65に接着固定される。この状態で、送気口金8に送気ポンプ66と接続されている送気チューブ67を接続する。
この場合、ダイセクター3の挿入筒部36の外周面は気密リング7と密着していることから、案内管6および腔69の内部は気密状態となり、かつ、案内管6と挿入筒部36との間には送気通路68が確保される。
また、硬性鏡4のライトガイド口金33はライトガイドケーブル57は光源装置78に接続されている。従って、硬性鏡4の先端部から照明光を照射して腔内69を照明することができる。また、送気ポンプ66を駆動すると、送気チューブ67、送気口金8及び送気通路68を介して腔内69に送気され、腔内69が拡張される。ここで、腔内69には表皮65の下層の皮下組織70、血管上結合組織71及び血管上結合組織71の下部には血管61が存在し、血管61には複数本の側枝72が分岐しており、側枝72の他端部は血管上結合組織71に結合されている。また、血管上結合組織71には皮下脂肪73が付着している。引き続き、案内管6を案内としてダイセクター3を拡張された腔内69にさらに深く挿入する。この時、案内管6は、フランジ5に対して斜めに延びるように形成されているため、ダイセクター3を体壁に対して斜めに案内することができ、ダイセクター3を血管61の走行方向に沿ってうまく導入することができる(ダイセクター3が血管61に突き当たってしまう(血管61を傷付けてしまう)ことを防止できる)。
ダイセクター3の挿入に際しては、モニター76によって腔内69を観察しながら血管61、側枝72に損傷を与えないように血管上結合組織71と血管61、側枝72とを剥離部材38によって剥離しながら少し押し込み、また少し戻すという操作により徐々に進める。このとき、ダイセクター3を上下・左右に振ってもトロッカー1は表皮65に粘着層9によって固定されているため、トロッカー1が表皮65から外れることはない。また、このとき、トロッカー1(案内管6およびフランジ5)は、弾性材料によって形成されているため、その弾性変形によってダイセクター3の動きにうまく追従することができる(ダイセクター3の動きに伴う体壁の変形を吸収することができる)。したがって、ダイセクター3の動きがトロッカーによって規制されてダイセクター3が血管61に突き当たってしまう(血管61を傷付けてしまう)ことを防止できる。
以上のようにして、ダイセクター3を膝62から鼠頸部63に向かって血管61に沿って貫通させて、ダイセクター3による剥離手技が完了したら、ダイセクター3をトロッカー1から抜き取り、図5に示すように、トロッカー1の案内管6に硬性鏡4を挿入した状態の処置シース2を挿入する。この時も、フランジ5に対して斜めに延びるように形成された案内管6は、処置シース2を体壁に対して斜めに案内することができ、処置シース2を血管61の走行方向に沿ってうまく導入することができる。
処置シース2を術者が片手で把持したまま、例えば親指で保持子操作部22を前進させると、血管保持子21がシース本体10の先端から突出する。また、処置シース2を把持した片手の人差し指でカッター操作部19を前進させると、シース本体10の先端からバイポーラカッター18が突出する。すなわち、術者はシース本体10を片手で把持したまま、血管保持子21を進退させたり、バイポーラカッター18を進退させることができる。従って、血管保持子21によって採取血管61を保持しながら、側枝72をバイポーラカッター18によって容易に切断することができる。また、この時も、弾性材料によって形成されているトロッカー1(案内管6およびフランジ5)は、その弾性変形によって処置シース2の動きにうまく追従することができる。
側枝72を切断して血管61を血管上結合組織71から切り離す手技を繰り返し、鼠頸部63まで進んだところで、側枝72の切断を終了する。そして、血管61の真上の鼠頸部63にメス等によって皮切部を形成し、この皮切部から血管61を外部に引き出して血管61を切断し、血管61の両切断端末を糸によって結紮する。次に、膝62の皮切部64から足首に向かう血管61の採取手技を行って最終的に1本の血管(約60cm)を採取する。
以上説明したように、本実施形態のトロッカー1は、体壁の表面に粘着固定されるフランジ5を備えている。そのため、バルーンや拡張手段といった複雑な抜け止め構造を備えることなく、単にフランジ5を体壁に粘着固定するだけで、案内管6の抜けを防止できる。すなわち、本実施形態のトロッカー1は、簡単な構成で効果的に抜け止めを行なうことができ、安価である。
また、本実施形態のトロッカー1において、フランジ部5は、案内管6の軸方向と略直交する面に対して所定の角度を成すように案内管6に設けられている。言い換えると、案内管6は、フランジ5をその延在方向に対して斜めに貫通している。そのため、内視鏡や処置具等を体壁に対して斜めに案内することができ、ひいては、案内管6に挿通される内視鏡による様々な方向での観察を可能にするとともに、状況に応じて様々な方向で内視鏡や処置具を案内することができる。特に、血管採取に用いられる本実施形態の場合には、ダイセクター3を体壁に対して斜めに案内することができ、ダイセクター3を血管61の走行方向に沿ってうまく導入することができる(ダイセクター3が血管61に突き当たってしまう(血管61を傷付けてしまう)ことを防止できる)。
また、本実施形態のトロッカー1は、抜け止め構造(フランジ5)以外に、案内管6の内孔の周面と案内管6の内孔に挿通される内視鏡や手術器具との間を気密に保持するシール手段7を備えている。そのため、特に内視鏡下外科手術において不可欠な体腔内の気密保持を確実に行なうことができる。
また、本実施形態のトロッカー1は、その全体が弾性材料によって形成されているため、その弾性変形によってダイセクター3の動きにうまく追従することができる(ダイセクター3の動きに伴う体壁の変形を吸収することができる)。したがって、ダイセクター3の動きがトロッカーによって規制されてダイセクター3が血管61に突き当たってしまう(血管61を傷付けてしまう)ことを防止できる。
なお、本実施形態では、トロッカー1の全体が弾性材料によって形成されているが、フランジ5と案内管6の少なくとも一方だけ、あるいは、フランジ5の少なくとも一部または案内管6の少なくとも一部が弾性材料によって形成されていても良い。また、体壁に対するフランジ5の固定手段は、粘着に限らない。要は、フランジ5を体壁に簡単に固定できれば、固定手段はどのような手段であっても良い。また、シール手段7も本実施形態のようなOリングである必要はない。体腔内の気密を保持できれば、どのような構成であっても良い。
図6〜図18には、本発明の他の実施形態が示されている。なお、これらの実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
図6および図7には、本発明の第2の実施形態に係るトロッカー1Aが示されている。本実施形態のトロッカー1Aは、フランジ5の下面に粘着層9が設けられていない。その代わり、フランジ5上に粘着層100aを有する粘着シール100が貼り付けられ、図7に示されるように粘着シール100を用いてフランジ5を体壁65,70に固定するようになっている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、粘着層9を設けない分、トロッカー1A自体をより簡単に製造することができるとともに、シール100が弾性を有していれば、フランジ5および案内管6が弾性を有していなくても、内視鏡や処置具の動きにある程度追従することができる。
図8および図9には、本発明の第3の実施形態に係るトロッカー1Bが示されている。本実施形態のトロッカー1Bは、図8に示されるように、フランジ5と案内管6とを分離することができるようになっている。具体的には、リング状のフランジ5の内周部に固定リング105が設けられるとともに、案内管6の外周面に固定リング105と係合する係合溝6aが形成されている。係合溝6aは、案内管6の長手軸方向に垂直な平面に対して所定の角度を成すように斜めに延びており、固定リング105と係合した際に案内管6をフランジ5の延在方向に対して斜めに方向付けるようになっている(係合溝6aによって、フランジ部5は、案内管6の軸方向と略直交する面に対して所定の角度を成すように方向付けられるようになっている)。また、係合溝6aと固定リング105とが係合した状態では、体腔内の気密を十分に保つことができるシールが形成されるようになっている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
案内管6をフランジ5に装着して体壁65,70に固定した状態が図9に示されている。図示のように、案内管6は、体壁65,70に対して斜め方向に延びるため、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
このように、本実施形態によれば、案内管6とフランジ5とを分離できるため、洗浄性や保管性に優れ、製造も容易である。また、案内管6とフランジ5とを異なる材料によって形成することもでき、有益である。
図10および図11には、本発明の第4の実施形態に係るトロッカー1Cが示されている。本実施形態のトロッカー1Cは、図10に示されるように、フランジ5の下面に粘着層9が設けられておらず、その代わり、糸縛り用の複数の穴110がフランジ5に形成されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
このような構成では、図11に示されるように、例えば、糸112が付いた針(図示せず)を体壁65,70に刺入した後、その針をフランジ5の穴110に通して糸112の両端を結び、糸112によってフランジ5を体壁65,70に固定することができる。
図12および図13には、本発明の第5の実施形態に係るトロッカー1Dが示されている。本実施形態のトロッカー1Dは、図12に示されるように、フランジ5から延びる一対の帯体129の端部にマジックテープ(登録商標)121が設けられた構成を成している。すなわち、フランジ5と帯体129は、案内管6を生体に対して固定するための固定ベルト120を形成している。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
このような構成では、図13に示されるように、例えば下肢60の膝62に固定ベルト120を巻き付けることにより、案内管6を抜け止めすることができる。
このように、本実施形態に係るトロッカー1Dは、抜け止め手段がベルト状を成しているため、固定が確実であり、特に腕や足などに適する。
図14には、本発明の第6の実施形態に係るトロッカー1Eが示されている。本実施形態のトロッカー1Eは、案内管6に設けられるシール手段が弁体7Aとして形成されているものである。具体的には、案内管6の手元側には、弁体7Aを回動可能に支持する管状の支持部125が、案内管6内に突出して延びており、支持部125の外端には案内管6に挿通される内視鏡や処置具の外周面に圧接する例えば弾性体150が取着されている。なお、弁体7Aは、支持部125に設けられた支軸127を中心に回動して案内管6の通路を開閉できる。また、弁体7Aは、バネ152によって閉じる方向に付勢されている。それ以外の構成は第1の実施形態と同じである。
このような構成では、内視鏡や処置具を支持部125に挿通して弁体7Aに突き当てると、バネ152の付勢力に抗して弁体7Aが回動して開き、内視鏡や処置具を案内管6内に挿通させることができる。この場合、弾性体150が内視鏡や処置具の外周面に圧接するため、体腔内の気密を保持できる。また、内視鏡や処置具を案内管6から取り除いた後においても、弁体7Aがバネ152の付勢力によって閉じられるため、体腔内の気密を依然として保持することができる。
図15には、フランジ5に対する案内管6の傾斜角度が異なる複数のトロッカー1F,1G,1Hが示されている。これらのトロッカー1F,1G,1Hは、図16に示されるように処置対象部(患部)Oに対するアクセス方向が異なる(したがって、体壁に対する傾斜角が異なる)複数の手術器具2,130,132を体内に導くために、各手術器具2,130,132に対応して使用される。アクセスする処置対象部Oは、図17に示されるように腹壁140の内側の臓器であったり、あるいは前述したような下肢60内の血管61であっても良く、本発明のトロッカーが適用される部位は何ら限定されない。
図18には、本発明の第7の実施形態に係るトロッカー1Iが示されている。図18の(b)に明確に示されるように、本実施形態のトロッカー1Iは、フランジ5の肉厚t2が案内管6の肉厚t1よりも薄く設定されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
このような構成によれば、案内管6を皮切部に挿入し易くなるとともに、フランジ5を表皮に密着させ易くなる。
なお、以上説明してきた技術内容によれば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
1.内視鏡下手術のためのトロッカーであって、気密手段を有する案内管と、案内管に対して斜めに設けられたフランジとを有することを特徴とするトロッカー。
2.粘着シール、糸縛り、マジックテープ(登録商標)などによってフランジが体壁に固定されることを特徴とする第1項に記載のトロッカー。
3.フランジと案内管とが分離可能であり、案内管にはフランジとの係合部が設けられていることを特徴とする第1項または第2項に記載のトロッカー。
4.案内管およびフランジが弾性部材によって形成されていることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載のトロッカー。
5.案内管とフランジとが一体に形成されていることを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載のトロッカー。
6.弾性部材がシリコンゴムであることを特徴とする第4項に記載のトロッカー。
7.案内管の肉厚とフランジの肉厚とが異なることを特徴とする第1項ないし第6項のいずれか1項に記載のトロッカー。
本発明の第1の実施形態に係るトロッカーを含む血管採取装置を分解して示す側面図。 同実施形態を示し、(a)はトロッカーの斜視図、(b)は同じく縦断側面図。 同実施形態を示し、下肢に皮切部を形成した状態の説明図。 同実施形態を示し、下肢の皮切部にトロッカーを装着し、トロッカーを案内として腔内にダイセクターを挿入した状態の断面図。 同実施形態を示し、トロッカーを案内として腔内に処置シースを挿入した状態の全体構成図。 本発明の第2の実施形態に係るトロッカーの斜視図。 図6のトロッカーの使用形態を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係るトロッカーの斜視図。 図8のトロッカーの使用形態を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係るトロッカーの斜視図。 図10のトロッカーの使用形態を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係るトロッカーの斜視図。 図12のトロッカーの使用形態を示す斜視図。 本発明の第6の実施形態に係るトロッカーの断面図。 フランジに対する案内管の傾斜角度が異なる複数のトロッカーの斜視図。 図15のトロッカーの使用形態を示す斜視図。 図15のトロッカーの使用形態を示す斜視図。 (a)は本発明の第7の実施形態に係るトロッカーの斜視図、(b)は(a)のトロッカーの断面図。
符号の説明
1 …トロッカー
5 …フランジ
6 …案内管
120…固定ベルト
129…帯体

Claims (2)

  1. 内視鏡下外科手術に用いられるトロッカーにおいて、
    体壁に該体壁を貫通するように装着されて医療器具を体内に案内するとともに長手軸方向に真っ直ぐな形の案内管と、
    上記案内管の先端と基端とは別の位置において上記案内管の外周に設けられるとともに上記案内管の長手軸方向に対して斜めに配置され、上記案内管が上記体壁を貫通したときに上記体壁の外表面に接触する表面を有し、かつ上記案内管を上記体壁に貫通して装着したときに該案内管の基端部を上記体壁の外面側に露出させるようにするフランジと、
    上記フランジから延び、生体に対して固定するための帯体と、
    を具備したことを特徴とするトロッカー。
  2. 上記帯体は上記生体に対して縛り付けるベルトであることを特徴とする請求項1に記載のトロッカー。
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