JP2007257016A - 原因追及方法、原因追及プログラムおよび原因追及システム - Google Patents

原因追及方法、原因追及プログラムおよび原因追及システム Download PDF

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Abstract

【課題】より少ない質問を出題して問題となっている状況の原因を追及できるようにした原因追及方法、原因追及プログラムおよび原因追及システムを提供する。
【解決手段】情報処理装置に、複数の質問と選択肢と原因の各関係を表す関係データと、その内容を表す内容データとを記憶させ、前記関係データを用いて、前記質問毎に、各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせ、この出題順番に従って前記内容データを用いて質問および選択肢の内容を順次出力させ、選択肢の選択結果と前記関係データを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込ませ、前記関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させ、前記出題順番の調整、質問および選択肢の内容の出力、前記選択結果の入力、前記原因の絞り込みを繰り返し行わせて原因を追求する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の選択肢の中から一つを選択することにより問題となっている状況の原因を絞り込んで追求する原因追及方法、原因追及プログラムおよび原因追及システムを提供するものである。
従来より、複数の選択肢を有する質問を繰り返し行うことにより、選ばれた選択肢によって問題となっている状況の原因を追及することが多方面において行われている。例えば医師による問診のように、医師が患者の状況に合わせて複数の質問を行って、患者の病状(状況)を確認し、原因となっているものを追求することが行われている。
同様に演算処理手段を用いて、質問を出題して原因を追及することも行われている。例えば、インターネットやイントラネットのサイトには、複数の質問を順次出題することにより、クライアントが陥っている状況の真の原因を追及する方法があり、これはQ&Aシステムと呼ばれている。特開特開2004−030418(特許文献1)にはこのようなQ&Aシステムが示されている。
特開2004−030418
ところが、従来のQ&Aシステムでは、質問の順番が固定されており、どのような場合でも、予め用意された規定の順番で質問を出題していた。そのため、従来のQ&Aシステムを利用する利用者は原因を追及できるまでにたくさんの質問に答えなければならず、それだけ多くの時間や手間を必要とする場合があった。また、質問の内容に追加や削除などの変更を加えた場合には、変更の度に、質問、選択肢、原因のデータを大幅に作成し直したり出題順番を再び考え直す必要があった。
本発明は前記問題を考慮に入れてなされたものであり、より少ない質問を出題して問題となっている状況の原因を追及できるようにした原因追及方法、原因追及プログラムおよび原因追及システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
複数の選択肢の中から一つを選択する複数の質問を順次出題し、選ばれた選択肢によって、問題となっている状況の原因を絞り込んで原因を追究する方法であって、
情報処理装置に、
複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データと、質問と選択肢の内容を表す内容データとを記憶させると共に、
前記関係データを用いて、前記質問毎に、各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせ、
この出題順番に従って前記内容データを用いて質問および選択肢の内容を順次出力させ、
前記質問に対する回答として前記選択肢の選択結果が入力されたときに、この選択結果と前記関係データを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込ませると共に、
前記関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させ、前記出題順番の調整と、質問および選択肢の内容の出力と、前記選択結果の入力と、前記原因の絞り込みを繰り返し行わせて、問題となっている状況の原因を追求することを特徴とする原因追及方法を提供している。
前記方法によれば、各選択肢に関係づけられた原因の数を少ない順に並べるという演算処理手段が得意とする統計処理を行って、出題する質問のうち原因をよく絞ることができる質問から順番に出題することができるので、問題となっている状況の原因を速やかに求めることができる。また、原因を絞り込んだ後に絞り込まれた原因に関するものについて再び前記統計処理を繰り返し行って、さらに効率的な順番に質問の出題順番を入れ替えて、並び替えた質問を用いて問題となっている状況の原因を追及できるので、選択肢の選択結果に合わせて、さらに効率的な順番で質問を出題し、速やかに原因を追及することができる。
また、質問、選択肢、原因の何れを更新した場合にも、関係データと内容データの対応する部分だけを修正して、前記統計処理を行うことにより、前記効率的な順番で質問を出題することが可能であるから、従来のように煩雑なデータの作り直しを行う必要がない。
また、本発明は、
複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データと、質問と選択肢の内容を表す内容データとを用い、
情報処理装置に、
前記関係データを用いて、前記質問毎に各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせる出題順番決定ステップと、
前記内容データを用いて、前記決定された出題順番で、質問と選択肢の内容を表示させ、この選択肢の選択結果を入力させて、この選択結果と前記関係データとを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込ませる原因絞り込みステップと、
前記関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させる関係データの再編成ステップとを繰り返し実行させて、問題となっている状況の原因を追及するものであることを特徴とする原因追及プログラムを提供している。
前記出題順番決定ステップでは、前記関係データを用いて、各質問に対して、選択肢の出現数の分布を求め、この選択肢の出現数の分布から、出現数の相加平均や相乗平均などを求めるなどして質問毎に各選択肢に関係づけられた原因の数を求め、この数の小さい順に質問の出題順番を求めさせる。これらの統計処理は情報処理装置にとって容易に行うことができる処理である。つまり、各選択肢に関係づけられた原因の数を少ない順に並べるという演算処理手段が得意とする統計処理を行って、出題する質問のうち原因をよく絞ることができる質問から順番に出題順番を決定する。
なお、前記原因絞り込みステップにおいて選択された選択肢の選択回数を計数して、その統計をとる処理を行うことにより、出題順番決定ステップにおいて前記選択肢に関係づけられた原因の数の少ない順で、かつ、統計により求めた各選択肢の選択回数の多い順に出題順番を求めるようにして、さらに効率的な出題順番の調整を行うことが好ましい。
前記原因絞り込みステップでは、前記出題順番で質問と選択肢の内容を情報処理装置に設けた表示部に表示させる。なお、表示する内容は内容データを用いて形成される。また、表示部は前記各ステップを実行する情報処理装置の表示部であっても、インターネットなどの通信網を介して接続されたブラウザー機能を有する情報処理装置などの表示装置の表示部であってもよい。
そして、前記選択肢の中から、情報処理装置に設けたキーボードや、マウスなどのポインティングデバイスからなる入力手段、または、通信網を介して接続された情報処理装置に設けた入力手段を用いて、一つの選択肢が選択されると、前記関係データを用いて原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込む。なお、前記原因絞り込みステップでは、用意された選択肢を選ばないで前記出題順番に従って次の質問を順次表示させて、回答しやすい選択肢を選択可能とするものであり、表示された質問に対して用意された選択肢を選ばないで次の質問を表示させるための入力部を表示させることが好ましい。
前記関係データの再編成ステップでは、前記関係データを絞り込まれた原因に関するものだけに削減させる。なお、削減した関係データは次の出題順番ステップ、原因絞り込みステップ、関係データの再編成ステップに用いられるが、元の関係データは別途保存しておくことが好ましいことはいうまでもない。なお、関係データの再編成を行って、各ステップを繰り返し行うことにより、選択肢の選択入力の結果に合わせて質問の出題順番を適宜入れ替えて、並び替えた質問を用いて問題となっている状況の原因を追及する。
本発明の原因追及プログラムは、前記関係データと内容データを用いて、効率的な順番で質問を出題して原因を追及するものであるから、質問、選択肢、原因の何れを更新する場合にも、原因追及プログラムを修正する必要はなく、関係データと内容データの対応する部分だけを更新可能である。
また、本発明は、
複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データ、および、質問と選択肢の内容を表す内容データを記憶させた記憶手段と、
前記内容データに基づく質問と選択肢の内容を表示する表示手段と、
この表示手段に表示させた選択肢の中から一つを選択結果として入力可能である入力手段と、
前記関係データを用いて、前記質問毎に各選択肢に関係づけられた原因の数が小さい順に質問の出題順番を求めて、この求められた出題順番で、前記表示手段に質問と選択肢の内容を表示させる一方、前記入力手段を介して入力された選択結果と前記関係データとを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込み、前記関係データを前記絞り込んだ原因に関するものだけに削減させる一連の処理をくり返し行って、問題となっている状況の原因を追及する演算処理手段とを備えることを特徴とする原因追及システムを提供している。
前記記憶手段は、複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データ、および質問と選択肢の内容を表す内容データを分けて記憶させるので、質問、選択肢、原因の関係や内容を任意に変更できる。
前記表示手段は、質問と選択肢の内容を表示させるものであり、例えば、質問と選択肢を表示する質問表示領域と選択肢表示領域と選択肢入力領域を備えた表示部(ディスプレイ)である。なお、表示部には表示された質問に対する選択肢の一つを選択するのではなく、前記出題順番によって定められる次の質問にスキップするためのスキップ入力領域を表示させることが好ましい。また、前記入力手段は前記表示手段に表示させた選択肢を入力するものであり、例えば、表示手段に表示させた前記選択肢の選択入力領域とこの選択入力領域を用いて選択入力を可能とするキーボードやポインティングデバイス(マウスなど)である。
この表示手段および入力手段は前記演算処理手段を設けた情報処理装置に直接的に接続したものであれば原因追及システムを簡素にすることができる。また、前記表示手段およ
び入力手段を、前記演算処理手段を設けた情報処理装置に対してインターネットや電話線のような通信線を含む通信網を介して接続された情報処理装置に設けて、不特定多数の利用者が原因追及システムを利用できるようにしてもよい。
前記演算処理手段は、前記記憶手段に記憶させた関係データを用いて、統計処理により各選択肢に関係づけられた原因の数が小さい順に質問の出題順番を求めるので、最も原因を絞りやすい出題順番で表示手段に質問と選択肢の内容を表示させ、入力手段から入力された選択結果を用いて原因をより効率的に絞ることができる。また、関係データを絞られた原因に関係するものだけに削減させて再び前記出題順番を求めることにより、選択結果に応じて最適な出題順番を調整することができる。
前述したように、本発明によれば、情報処理装置が得意とする統計処理によって、関係データの内容から複数の質問の出題順番を、最も早く原因を絞ることができる最適な出題順番を調整して順次質問を出題できる。したがって、質問、選択肢、原因の関係を示す関係データおよびこれらの内容を示す内容データを生成するときに、効果的な出題順番を考える必要がないので、これを容易に生成することができる。また、関係データを絞られた原因に関係するものだけに削減させて再び前記出題順番を求めることにより、選択結果に応じて最適な出題順番を調整することができるので、それだけ原因を早く追求することができる。
さらに、質問、選択肢、原因に変更が生じた場合にも、この変更による出題順番の調整を行ったり、各質問に対する選択結果と次に出題するべき質問の関係など、複雑な関係を考える必要がないので、関係データや内容データの更新が容易である。
また、情報処理装置が行う前記統計処理は、各質問毎に、各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めるものであり、複雑な処理を必要としていないので、それだけ情報処理装置による演算処理を高速に行うことができる。
加えて、各選択肢の選択回数の統計を取って、利用者によって多く選択されている質問を先に出題するように出題順番を調整することにより、さらに、効率の良い出題順番の調整を行うことも可能である。
図1は本発明の第1実施例に係る原因追及システム1の構成を示している。本実施例に示す原因追及システム1はインターネットなどの通信ネットワーク2に接続されて、例えばメーカーが提供した製品の故障原因を追及するサービスを提供する情報処理装置の一例であるサーバ3と、インターネット2を介して前記サーバ3に接続させてサービスを受けるクライアント側の情報処理装置の一例であるパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)4とを有する。
なお、クライアント側の情報処理装置はパソコン4のみならず、携帯電話や携帯情報端末、さらには、前記サーバ3に接続するための専用機などの情報機器であってもよい。また、サーバ3とパソコン4とを接続する通信ネットワーク2は現在広く用いられているインターネットであることが好ましいが、接続できる情報処理装置を限定するイントラネットやLANや専用端末などであってもよい。つまり、サーバ3およびパソコン4は所望のネットワーク2によって接続されることによって、物理的には離れて配置されていても一つの情報処理装置として機能する。
前記サーバ3は、複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係
づけられた原因の各関係を表す関係データDaと、質問と選択肢と原因の内容を表す内容データDbと、各選択肢の選択回数を計数してなる選択回数データDcと、これらのデータDa〜Dcを用いて問題となっている状況の原因を追及する原因追及プログラムPとを記憶する。なお、前記各データDa〜Dcおよび原因追及プログラムPは一つのサーバ3内に記憶させるものに限定されるのではなく、前記各データDa〜Dcを記録するデータベースサーバと原因追及のための一連の情報処理を行うサーバとを別々に設けてあってもよい。
前記パソコン4は、通信ネットワーク2に接続されるブラウザー機能を有するものであればPDAや携帯電話などその構成を限定するものではないが、ディスプレイなどの表示手段4aとキーボード4b1やマウス4b2などの入力手段4bとを有するものである。
さらに、図2に示すように、前記サーバ3は、パソコン4からのアクセスに応じて情報のやりとりを行うことによりパソコン4に質問や選択肢などの情報を送信して表示させたり、パソコン4による操作を入力する機能を有するプログラムからなるWebサーバ3aを構成し、前記原因追及プログラムPは例えば、パソコン4側のプラットフォームに影響されることなくWebサーバ3によって実行可能な言語(例えば、Java言語:サン・マイクロシステムズ・インコーポレーテッドの登録商標)で記述されたものである。
図3は前記関係データDaの一例を示し、この関係データDaは複数の質問q1,q2…と各質問q1,q2…に関係づけられた複数の選択肢c1,c2…と各選択肢c1,c2…に関係づけられた原因s1,s2…の各関係を表すデータであり、例えば汎用性に優れたCSV(Comma Separated Values)ファイル形式で記述されている。図3に示す関係データDaでは、各質問q1,q2…の列で、原因s1〜s5にそれぞれ対応する行のセルに、対応する選択肢c1,c2…が列挙されるように記述しており、例えば質問q1の列に注目すると、選択肢c1は原因s1,s2,s4に関係しており、選択肢c2は原因s1〜s4に関係し、選択肢c3は原因s5に関係している。
図4,図5は前記内容データDb(以下、各内容データDbを区別して説明するときは符号Db1,Db2を用いる)の一例を示す。また、図4に示す、第1の内容データDb1は、各質問q1,q2…の内容を示す文字列Tq1,Tq2…を記録してなる列と、各質問q1、q2…に対応する各選択肢c1,c2…の内容を示す文字列Tc11,Tc12…、Tc21,Tc22…を記録してなる列とを有する。一方、図5に示す、第2の内容データDb2は、各原因s1,s2…の内容を示す文字列Ts1,Ts2…を記録したものである。前記内容データDbは例えば汎用性に優れたCSVファイル形式で記述されている。
図6は、前記原因追及プログラムPによる処理の内容を説明する図であり、S1は前記関係データDaを用いて各質問q1,q2…に対する各選択肢c1,c2…の出現数の分布Q1,Q2…を求めるステップである。より具体的に、図3の例の場合、各出現数の分布Qk:(c1,c2…)=ak(ak1、ak2…)は以下に示すようになる。(但し、kは質問番号を示す添字である)
Q1:(c1,c2,c3)=a1(2,4,2)
Q2:(c1,c2,c3)=a2(2,5,1)
Q3:(c1,c2,c3)=a3(3,2,1)
Q4:(c1,c2,c3,c4)=a4(2,2,1,1)
Q5:(c1,c2,c3,c4)=a5(1,2,1,1)
S2は前記選択回数データDcを用いて、各選択肢c1,c2…の選択回数に基づく重み付けと、各選択肢c1,c2…の選択確率Pkと、絞り込みの期待値Ekを求める演算
を行うステップである。
ここで、質問Qkに対して、nk個の選択肢c1,c2…があり、各選択肢c1,c2…が選ばれた回数をBk(Bk1,Bk2,…)とし、任意の自然数からなる重み付けをCkとすると、各選択肢c1,c2…が選ばれる選択確率Pkは、下記の式(1)のように求めることができる。
Pk(c1,c2…)=Pk(Pk1,Pk2,…)
=Pk((Ck+Bk1)/Mk,(Ck+Bk2)/Mk,…)
… 式(1)
(但し、Mk=nk×Ck+Bk1+Bk2+…とする)
ここでは、説明を簡単にするために前記重み付けCkを無限大として、各選択肢c1,c2…の選択確率Pk1,Pk2…を同じ確率(1/nk)で選択されるとして、各質問q1,q2…に対応する期待値Ek1,Ek2…を、下記の式(2)のように求める。
Ek=(ak1+ak2+…)/nk … 式(2)
つまり、期待値Ekは、各選択肢c1,c2の分布の各要素の相加平均であり、より具体的に、図3に示す関係データDaの例の場合の各期待値E1、E2…は、以下に示すようになる。なお、選択肢c1,c2の分布から期待値E1,E2…を求めるための演算は相加平均のみならず、相乗平均などであってもよい。
Q1:E1=(2+4+2)/3=8/3
Q2:E2=(2+5+1)/3=8/3
Q3:E3=(3+2+1)/3=6/3
Q4:E4=(2+2+1+1)/4=6/4
Q5:E5=(1+2+1+1)/4=5/4
S3は求められた期待値E1,E2…を用いて、期待値E1,E2…の低い順に出題順番を定めるステップである。すなわち、前記期待値E1、E2…は質問に回答した場合にどれだけ原因を絞ることができるかという指標となるので、この期待値E1,E2…が小さい順に出題番号を定めることにより、原因を早期に絞ることができる。より具体的に、図3に示す関係データDaの例の場合は質問q5<q4<q3<q1=q2であるから、前記出題順番は、質問q5→q4→q3→q1またはq2となる。
また、ここで、期待値E1,E2…が同じ値であるから、ステップS4において、以下の式(3)に示すように、分散Vkを求め、この分散Vkの小さいものの優先順位を上げるように設定する。
Vk=(ak1^2×Pk1+ak2^2×Pk2+…)−Ek^2 … 式(3)
(但し、記号^はべき乗を表している)
また、前記式(3)において各選択肢の選択確率が等確率(1/nk)であるとすると、前記式(3)は式(4)に示すように簡略化できる。
Vk=(ak1^2+ak2^2+…)/nk−Ek^2 … 式(4)
そして、図3に示す関係データDaの例の場合、期待値Ekが同じであった2つの質問q1,q2の分散V1,V2は以下のようになる。
Q1:V1=(2^2+4^2+2^2)/3−(8/3)^2=8/9
Q2:V2=(2^2+5^2+1^2)/3−(8/3)^2=26/9
ステップS4では前記分散Vkの小さいもの、つまり、どの選択肢c1,c2…を選んでもある程度原因s1,s2…を絞ることができるものを優先的に出題させる。(なお、分散Vkが小さいものを先に出題するか、分散Vkが大きい者を先に出題するかはシステ
ムの要求によって任意に変更可能である)
また、前記各ステップS1〜S4が関係データDaを用いて、前記質問q1,q2…毎に各選択肢c1,c2…に関係づけられた原因s1,s2…の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせる出題順番決定ステップSaである。
S5は前記内容データDbを用いて、ステップS3,S4によって決定された出題順番Q5→Q3→Q3→Q1→Q2で、質問q5,q4…と選択肢c1,c2の内容を表示させるステップである。このステップS4の実行によって、パソコン4の表示手段4aに表示される画面W1には図1に示すように、質問Tqと、この質問Tqに相当する各選択肢Tcと、選択ボタンBaと、次の質問をひょじするためのスキップボタンBbが表示される。なお、本実施形態では選択肢Tcをプルダウンメニューで選んだ後に選択ボタンBaを操作する例を示しているが、選択肢Tcを表示する部分を選択ボタンとしてもよいことはいうまでもない。
S6は前記入力手段4bを用いて前記選択肢Tcの選択入力が行われたかどうかを判断するステップである。すなわち、このステップS6においてスキップの入力があった場合(図1のスキップボタンBbを操作した場合)は、ステップS5に戻って次の質問を表示させる。一方、前記選択肢Tcの選択入力が行われた場合(図1の選択ボタンBaを操作した場合)は次のステップS7に進む。
S7は前記選択入力に応じて原因s1,s2…を絞り込むステップである。このとき、前記関係データDaを用いて原因s1,s2…を、選ばれた選択肢c1,…に関係づけられたものだけに絞り込む処理を行う。すなわち、前記ステップS4〜S6が、前記決定された出題順番で、質問q1,q2…と選択肢c1,c2…の内容を表示させ、この選択肢c1,c2…の選択結果を入力させて、この選択結果と前記関係データDaとを用いて前記原因q1…を、選ばれた選択肢c1…に関係づけられたものに絞り込ませる原因絞り込みステップSbである。また、このとき前記選択結果を用いて前記選択回数データDcの該当する部分を更新する。
S8は前記絞り込まれた原因が一つになっているかどうか判断するステップである。ここで、原因s1,s2…が一つに絞られていないと判断した場合は、絞られた原因s1,s2…に関するものだけに縮小した関係データの再編成を行って、前記ステップS1からの処理を繰り返し行う。
図7はより具体的に、図3に示す関係データDaを用いた質問q5,q4…の出題を行い、最初に出題された質問q5において、選択肢c2が選ばれたときに再編成される関係データDa’の一例を示している。質問q5は選択肢c1,c2…を一度選んだだけで原因s1〜s5を2つに絞り込むことができるものであるから、前記関係データDa’を大幅に削減することができ、この再編成された関係データDa’を用いて、以後の絞り込みの演算処理のための関係データDaとする。なお、実際の演算処理においてはデータベースに保存された関係データDaのコピーを作成してこの関係データの再編成を行うことにより、元の関係データDaを破損しないようにすることはいうまでもない。すなわち、このステップS7が、関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させる関係データの再編成ステップScである。
S8は前記ステップS7において原因を一つに絞り込むことができたと判断した場合に実行されて、絞り込んだ原因を表示させるステップである。すなわち、前記内容データDb1を用いて絞り込んだ原因Tsの内容を表示する結果表示画面W2をパソコン4の表示手段4aに表示させる。
上述のように、本発明の原因追及システム1(原因追及プログラムPを実行するコンピュータシステム)を用いることにより、利用者はより少ない質問に答えるだけで、問題となっている状況の原因を絞り込むことができる。
また、前記関係データDaおよび内容データDbの内容を更新する場合にも、前記インターネット2に接続可能である情報処理装置を用いて前記Webサーバ3aにアクセスするだけで変更可能とすることが好ましい。
図8(A)〜図8(D)はインターネット2を介して関係データDaおよび内容データDbの内容を更新する一連の更新画面W3〜W6の一例を示す図であり、各更新画面W3〜W6は、ぞれぞれ、現在の関係データDaおよび内容データDbに登録されているカテゴリー、質問、選択肢、原因の一覧を示す一覧表示部L1〜L5と、この一覧表示部L1〜L5に表示されているものの一つを選んで選択する選択ボタンBcと、新しい内容を追加する新規ボタンBdと、一覧表示部L1〜L5の中から選択したものを削除する削除ボタンBeとを有する。
また、更新画面W4〜W6には、関係するカテゴリー、質問、選択肢の内容を表示する表示部T1〜T3と、一つ前の更新画面W3〜W5に戻るための戻るボタンBfとを備え、原因の更新画面W6では、登録されている全ての原因を表示する一覧表示部L4と、選択されたカテゴリー、質問、選択肢に関係するものとして選択した原因の一覧を表示する一覧表示部L5とを備える。本実施形態では質問をある程度のカテゴリーに分けておくことにより、質問の範囲を絞るように構成した例を示しているが、本発明はカテゴリーの概念を含まなくてもよい。
図8は、本発明の原因追及システム1(原因追及プログラムPを実行するコンピュータシステム)を用いることにより、前記データDa,Dbの作成に際して出題順番の考慮を行う必要がないので、データDa,Dbの作成が極めて容易となることを示すための一例である。つまり、Q&Aシステムのメンテナンスが容易となる。
図9は本発明の第2実施形態である原因追及装置(原因追及システム)1’の構成を示す図である。図9に示すように、本発明の原因追及装置1’は演算処理部(CPU)10と、記録手段11と、入力手段12と、表示手段13とを備える一つの情報処理装置である。また表示手段13に表示させる画面W5には質問の内容Tqと選択肢の内容Tc1、Tc2…の表示兼選択入力ボタンBa1,Ba2…を表示させるようにしてもよい。その他の詳細な構成は図1〜図8と同じであるからその説明を省略する。
上述のように構成された原因追及装置1’は病院の受付などに配置して予め簡単な問診を行うものや、店頭において希望のサービスを得るための要求(利用者が抱えている必要を生じさせている原因)を探索する装置など、小規模のQ&Aシステムを構築するのに適している。しかしながら、個の原因追及装置1’によって追求された原因のデータを上位の情報処理装置に転送して例えば電子カルテを形成するなどして、原因追及装置1’が何らかの情報処理システムの一部を構成することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る原因追及システムの全体構成を示す図である。 前記原因追及システムの構成を説明する図である。 関係データの一例を説明する図である。 内容データの一例を説明する図である。 別の内容データの一例を示す図である。 原因追及プログラムの動作を説明する図である。 原因追及の段階において再構築される関係データの例を示す図である。 データの更新を行う画面の一例を説明する図である。 第2実施形態の原因追及システム(原因追及装置)の構成を示す図である。
符号の説明
1,1’ 原因追及システム(原因追及装置)
3,10 演算処理手段
4a,13 表示手段
4b 入力手段
11 記憶手段
Da 関係データ
Db 内容データ
Sa 出題順番決定ステップ
Sb 原因絞り込みステップ
Sc 関係データの再編成ステップ

Claims (3)

  1. 複数の選択肢の中から一つを選択する複数の質問を順次出題し、選ばれた選択肢によって、問題となっている状況の原因を絞り込んで原因を追究する方法であって、
    情報処理装置に、
    複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データと、質問と選択肢の内容を表す内容データとを記憶させると共に、
    前記関係データを用いて、前記質問毎に、各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせ、
    この出題順番に従って前記内容データを用いて質問および選択肢の内容を順次出力させ、
    前記質問に対する回答として前記選択肢の選択結果が入力されたときに、この選択結果と前記関係データを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込ませると共に、
    前記関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させ、前記出題順番の調整と、質問および選択肢の内容の出力と、前記選択結果の入力と、前記原因の絞り込みを繰り返し行わせて、問題となっている状況の原因を追求することを特徴とする原因追及方法。
  2. 複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データと、質問と選択肢の内容を表す内容データとを用い、
    情報処理装置に、
    前記関係データを用いて、前記質問毎に各選択肢に関係づけられた原因の数が少ない順に前記質問の出題順番を求めさせる出題順番決定ステップと、
    前記内容データを用いて、前記決定された出題順番で、質問と選択肢の内容を表示させ、この選択肢の選択結果を入力させて、この選択結果と前記関係データとを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込ませる原因絞り込みステップと、
    前記関係データを前記絞り込まれた原因に関するものだけに削減させる関係データの再編成ステップとを繰り返し実行させて、問題となっている状況の原因を追及するものであることを特徴とする原因追及プログラム。
  3. 複数の質問と各質問に関係づけられた複数の選択肢と各選択肢に関係づけられた原因の各関係を表す関係データ、および、質問と選択肢の内容を表す内容データを記憶させた記憶手段と、
    前記内容データに基づく質問と選択肢の内容を表示する表示手段と、
    この表示手段に表示させた選択肢の中から一つを選択結果として入力可能である入力手段と、
    前記関係データを用いて、前記質問毎に各選択肢に関係づけられた原因の数が小さい順に質問の出題順番を求めて、この求められた出題順番で、前記表示手段に質問と選択肢の内容を表示させる一方、前記入力手段を介して入力された選択結果と前記関係データとを用いて前記原因を、選ばれた選択肢に関係づけられたものに絞り込み、前記関係データを前記絞り込んだ原因に関するものだけに削減させる一連の処理をくり返し行って、問題となっている状況の原因を追及する演算処理手段とを備えることを特徴とする原因追及システム。
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