JP2007256434A - 三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及び三次元地図表プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及び三次元地図表プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】種類の異なる座標系を有する三次元の地理情報データ間での表示切替がスムーズで高速な三次元地図表示装置を提供する。
【解決手段】三次元の地理情報データは、データ切替範囲情報を付して記憶手段17に登録されている。表示制御部11Aの視点情報取得手段23は、入力装置13から視点の位置、視線方向を含む視点情報(表示座標系視点情報)を取得し、視点情報管理手段24は、表示座標系視点情報を標準座標系視点情報に変換する。表示切替手段25は、標準座標系視点情報とデータ切替範囲情報に基づいて、新たな三次元の地理情報データへの表示の切替制御する。三次元表示画像生成手段25は、表示切替前の標準座標系視点情報から切替先の三次元の地理情報データの表示座標系視点情報に変換されたものを用いて、三次元表示画像の視点の位置及び視線方向を表示切替前後で連続させて三次元表示画像を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、三次元の地理情報データを表示画面に表示する三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及び三次元地図表プログラムを記録した記録媒体と、三次元の地理情報データの表示に対応させて二次元地図を表示する三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及び三次元地図表示プログラムを記録した記録媒体に関する技術である。
一般的に、三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ、画像データ等の地理情報データは、その種類に応じて異なる三次元座標系で整備されている。例えば、広範囲を扱う低精度、つまり縮尺率の大きい三次元の地図データは、緯度経度標高座標系で整備され、建物等の構造物を含む狭範囲を扱う高精度、つまり縮尺率の小さい三次元の地図データ若しくは画像データは三次元の平面直角座標系で整備されることが多い。
このような座標系の異なった地理情報データを一つの座標系(以下、基準座標系と称する)、例えば、緯度経度標高座標系に変換して表示画面に表示する技術が特許文献1に示されている。
又、特許文献2には、三次元の地理情報データを三次元表示画像として表示画面に表示中に、三次元表示画像に対応して二次元地図の表示画像を表示画面に表示するときに、二次元地図の表示範囲を設定する方法として、三次元表示の視点の位置から視線方向に見ている地上座標を二次元地図の表示範囲の中央にする技術が示されている。
特開2003−233304号公報 特開平9−292830号公報
しかしながら、前記した従来技術では、前記基準座標系と異なる種類の三次元座標系を有する地理情報データを表示する際に、座標系を基準座標系に変換計算を行いつつ、表示範囲の移動、又は座標系の異なる地理情報データ間の表示切替等を行うので、スムーズな表示範囲の移動、高速での表示切替等ができなかった。
それを解消する方法として、使用する全ての三次元の地理情報データを予め基準座標系に変換して、保存する方法が考えられる。しかし、例えば、粗い三次元表示に適した緯度経度標高座標系を基準座標系とし、三次元の平面直角座標系により表された詳細な三次元の地理情報データを、基準座標系に変換しようとすると、直線を両端の2点で簡単に定義できないとか、緯度経度標高座標系では、三次元の平面直角座標系での表示のような詳細な表示ができない等の問題が生じる。
又、三次元の地理情報データを上方に位置した視点から俯瞰した表示画像(以下、三次元表示画像と称する)を生成して表示画面に表示中に、三次元表示画像に対応する二次元地図を、例えば同一表示画面に表示するとき、三次元表示画像における視点の位置から視線方向に見ている地上座標を二次元地図の表示範囲の中央とすると、次のような問題を生じる。それは、三次元表示画像においては視線方向の手前側に、例えば、視線を遮る建造物があって、それが三次元表示画像の中央にある場合、当該建造物の背後の本来は見えない地上座標を、二次元地図の表示画像の中心とすることになり、三次元表示画像の中央と二次元地図の表示画像の中央との対応関係がユーザにとって直感的に掴みにくいという点である。
本発明の第1の目的は、異なる種類の三次元座標系を有する地理情報データに対して、高速で表示範囲の移動ができ、異なる種類の三次元座標系を有する地理情報データ間の表示切替の際にも、スムーズで高速な表示切替ができる三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及びプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
本発明の第2の目的は、三次元の地理情報データを表示画面に表示中に、三次元表示画像に対応する二次元地図を表示するとき、三次元表示画像と二次元地図の表示画像との対応関係がユーザにとって直感的に掴み易い三次元地図表示装置、三次元地図表示プログラム及びプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
前記課題を解決するため第1の発明は、種類の異なる三次元座標系による地理情報データが、表示切替のためのデータ切替範囲情報を付されて記憶手段に格納されており、表示切替手段は、緯度経度標高座標系により表わした視点の位置と視線方向を含む視点情報と、前記データ切替範囲情報と、に基づいて、種類の異なる三次元座標系の地理情報データ間の表示切替を行うことを特徴とする。
前記課題を解決するため第2の発明は、三次元表示画像生成手段は、三次元表示画像の中心に位置する最も手前側の対象物の三次元位置座標を算出して表示中心位置情報とする表示中心位置算出手段を有し、二次元表示連動制御手段は、算出された表示中心位置情報の水平成分を二次元地図の表示画像の中心位置とするように二次元表示画像生成手段を制御することを特徴とする。
第1の発明によれば、異なる種類の三次元座標系を有する地理情報データに対して、高速で表示範囲の移動ができ、種類の異なる三次元座標系を有する地理情報データ間の表示切替の際にも、スムーズで高速な表示切替ができる三次元地図表示装置を提供できる。
第2の発明によれば、三次元の地理情報データを表示画面に表示中に、三次元表示画像に対応する二次元地図を表示するとき、三次元表示画像と二次元地図の表示画像との対応関係がユーザにとって直感的に掴み易い三次元地図表示装置を提供できる。
《第1の実施の形態》
(三次元地図表示装置全体の構成)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る三次元地図表示装置について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態の三次元地図表示装置1は、コンピュータにより構成され、表示制御部11Aと、マウス、キーボード等から構成される入力装置(入力手段)13と、液晶ディスプレイ等の表示装置15と、ハードディスク等の記憶装置で構成される記憶手段17とを備える。
表示制御部11Aは、演算処理を行うCPU、演算処理を行う際に用いられるメモリ(RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発メモリ)、入出力回路等から構成されており、入力装置13、表示装置15及び記憶手段17と接続されている。又、表示制御部11Aは、コンピュータ内蔵又は外部取り付けの図示省略のDVDドライブ装置、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等と接続され、外部データを取り込めるように構成されている。
表示制御部11Aは、機能ブロックで表すと、図1に示すようにデータ登録手段21、視点情報取得手段23、視点情報管理手段24、表示切替手段25及び三次元表示画像生成手段27Aを有している。
本実施の形態は、三次元地図表示装置1に加え、コンピュータを三次元地図表示装置1の前記各手段として機能させるための三次元地図表示プログラム及び三次元地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。
(三次元の地理情報データの登録の説明)
次に、記憶手段17に、三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ、画像データ等の地理情報データを登録する方法を説明する。
データ登録手段21は、入力装置13によるユーザからの指示に基づき、例えば、DVDドライブ装置から外部データを読み込み、記憶手段17に各種の三次元の地図データ、画像データ等の地理情報データ(以下、特別に断らない限り三次元の地図データ、画像データ等を総称して単に「三次元の地理情報データ」と称する)を登録し、地図データベースを構築する機能を有する。この三次元の地理情報データは、それぞれのデータを編集したときの固有の三次元座標系に基づいており、座標系がそれらのデータ間で異なる場合もある。記憶手段17に登録される三次元の地理情報データの中には、少なくとも緯度経度標高座標系で表されたベース地図データを含ものとする。例えば、ここではベース地図データは、世界全域をカバーする地球儀表示の緯度経度標高座標系の三次元の地図データとする。
ベース地図データ以外の三次元の地理情報データは、それぞれ固有の緯度経度標高座標系、又は緯度経度標高座標系以外の三次元座標系、例えば、三次元の平面直角座標系で表わされており、ベース地図データより詳細な地理情報データ、例えば、地域ごと、国ごとにカバーした緯度経度標高座標系で表した粗い三次元の地図データ、又は建物等の構造物の三次元的外形形状を含む三次元の地理情報データである。又、詳細な三次元の地理情報データは、都市等の特定領域だけを局所的にカバーしている。
このため、データ登録手段21は、詳細な三次元の地理情報データを記憶手段17に登録する際に、詳細な三次元の地理情報データが取り扱う範囲(以下、データ切替範囲と称する)を示す情報(以下、データ切替範囲情報と称する)等を含んだメタデータも一緒に登録する。データ切替範囲、データ切替範囲情報についての詳細な説明は後記する。
尚、前記メタデータには、その他に三次元の地理情報データの格納場所を示すアドレス、三次元の地理情報データの座標系の種類等を示す座標系情報が含まれている。
前記のデータ切替範囲情報とは、データ切替範囲を示す緯度経度座標系による地域領域の指定(例えば、矩形領域なら左上隅、左下隅、右上隅、右下隅の各緯度経度座標)及び最大標高値と最小標高値からなる。
データ切替範囲は、例えば、粗い三次元の地図データを表示中に、視点の位置の移動、視線方向の移動(以下、視点の位置の移動、視線方向の移動を総称して「視点移動」と称する)、つまり、三次元表示画像の表示範囲の移動により視点の位置及び視線方向がこのデータ切替範囲に入ったとき、粗い三次元の地図データから当該の詳細な三次元の地理情報データに表示を切り替える境界を示すものである。又、逆に詳細な三次元の地理情報データを表示中に、視点移動により視点の位置、又は視線方向がこのデータ切替範囲から外に出たとき、当該の詳細な三次元の地理情報データから粗い三次元の地図データに表示を切り替える境界を示すものでもある。
データ切替範囲情報には、前記地域領域の指定及び最大標高値と最小標高値の他に、優先度を示す優先度情報も付加されている。この優先度情報は、同一の三次元空間領域に対して、ベース地図データ以外の複数の三次元の地理情報データのデータ切替範囲が重なって定義されているときに、その三次元空間領域に視点の位置及び視線方向が入ったとき、どの三次元の地理情報データを選定して表示させるかを判定するためのものである。
この優先度情報は、例えば番号付けとし、ベース地図データを「1」、ベース地図データよりも詳細な三次元の地理情報データ、例えば、日本をカバーする粗い三次元の地図データに対して、より大きな番号、例えば、「2」と付する。例えば、東京都23区全体を扱った詳細な三次元の地理情報データが1つあり、更にそれよりも詳細な三次元の地理情報データが、23区中の特定の領域にのみ用意されている場合は、前者のデータ切替範囲情報の優先度は「3」、後者は「4」とする。こうして、同一の三次元空間領域に対して、ベース地図データ以外の複数の三次元の地理情報データが用意されている場合には、優先度情報の番号のより大きいものを優先的に選定して表示画面に表示させるようにする。
尚、詳細な三次元の地理情報データは、年月の経過で都市の景観が変わればその都度更新されるものであり、又詳細な三次元の地理情報データは、編集に時間が掛かり、記憶手段17へのデータ登録上も追加登録となるため、優先度情報を、付番の大きいものほど優先度が高いものとする。つまり、本実施の形態では、「1」よりも「2」の方が、「2」よりも「3」の方が優先度は高いものとする。
この様にすることにより、すでに粗い三次元の地理情報データが記憶手段17に登録されている状態で、ある三次元空間に対して、これまで登録されているものより詳細な又は更新された三次元の地理情報データを登録するとき、優先度として1つ上の番号を与えることにより、過去に登録済みのメタデータの優先度情報を書き直す必要が生ぜず、都合が良い。
更に、データ切替範囲を示す緯度経度座標及び最大標高値と最小標高値は、詳細な三次元の地理情報データの取り扱っている範囲全体とする必要は無く、それよりも狭い範囲の緯度経度座標系による地域領域の指定情報としても良い。この様にすることにより、従来公知のように、記憶手段17から読み込むデータ容量を、CPU及びRAMが取り扱えるデータ容量に適合させることができ、表示範囲の切替制御がしやすくなる。
又、データ切替範囲情報としては、直接データ切替範囲を示すものではなくとも、データ切替範囲情報を算出可能な情報、例えば、当該の三次元の地理情報データの整備範囲を示すデータをも含めるものとする。
尚、記憶手段17には、ベース地図データに対応するメタデータも登録され、初期表示のための視点の位置及び視線方向を含む初期視点情報等が含まれている。
又、メタデータには、当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系で表した視点情報(以下、表示座標系視点情報と称する)を緯度経度標高座標系で表した視点情報(以下、標準座標系視点情報と称する)に変換するための変換式を含む視点情報変換データ、標準座標系視点情報を当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系における表示座標系視点情報に変換するための変換式を含む視点情報逆変換データ、ユーザが入力した視点の三次元的位置の移動、視線方向の移動、倍率変化等の指示を、視点情報取得手段23が、当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系で表した対応する変化量に換算するための視点移動入力換算データを有していても良い。
以上、ベース地図データ、ベース地図データ以外の三次元の地理情報データを記憶手段17へ登録する場合の内容を下記の一覧表にまとめる。
(1)ベース地図データの場合
a)三次元の地理情報データ
b)メタデータ
アドレス
座標系情報
視点移動入力換算データ
初期視点情報
(2)ベース地図データ以外の三次元の地理情報データの場合
a)三次元の地理情報データ
b)メタデータ
アドレス
座標系情報
データ切替範囲情報
(地域領域の指定、最大標高値、最小標高値、優先度情報)
視点移動入力換算データ
視点情報変換データ
視点情報逆変換データ
(視点情報取得手段)
次に、ユーザの入力に応じて視点の位置、視線方向を取得する方法を説明する。
視点情報取得手段23は、入力装置(入力手段)13によりユーザが入力した視点の三次元的位置の移動、視線方向の移動、倍率変化の視点移動パラメータに基づき、表示中の三次元の地理情報データの座標系で表した視点の位置と視線方向を含む表示座標系視点情報を算出して取得する機能を有する。表示座標系視点情報の算出に当たっては、視点情報取得手段23は、表示切替手段25を介して、前記メタデータに含まれる座標系情報と視点移動入力換算データを取得して用いる。視点情報取得手段23は、取得した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Aに入力するとともに、一時保持する、例えば、RAMに記憶させる。
視点情報取得手段23による視点情報の具体的な取得方法を、更に詳細に説明する。視点情報取得手段23は、先ず、表示装置15に現在表示中の三次元の地理情報データに対応したメタデータ中の座標系情報と視点移動入力換算データを、後記のように表示切替手段25を介して取得する。次いで、初期表示の時は前記の初期視点情報を表示切替手段25を介して取得する。
その後、ユーザのマウス操作等の入力装置13による、前記視点移動パラメータの入力を、視点移動入力換算データを用いて当該座標系における変化量に換算する。
尚、入力装置13による視点移動パラメータの直接入力には、次のものが用意されている。
(1)視点の直角三次元的な平行移動:視線方向を固定して視点の位置を前後、左右、上下方向に移動
(2)視線方向の移動:視点の三次元的位置を固定して、視線方向を左右方向又は上下方向に旋回移動
(3)中心位置回りの旋回移動:目標中心位置方向に視線方向を合わせて、視点の位置を左右方向、上下方向に旋回移動
(4)倍率変更:ズームアップ、ズームダウン
尚、ズームアップをすると、視点の位置は倍率変化に対応した距離だけ視線方向に前進移動し、ズームダウンすると視点の位置は倍率変化に対応した距離だけ視線方向とは逆に後退移動するものとする。
次いで視点情報取得手段23は、初期表示の表示座標系視点情報に、前記換算された変化量を演算することにより新しい表示座標系視点情報を算出する。以後、視点情報取得手段23は、視点移動パラメータの入力ごとに、同様に新しい表示座標系視点情報を算出する。
視点情報取得手段23は、算出した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Aに入力するとともに、一時保持する。
又、視点情報取得手段23は、下記の自動視点移動の機能を有する。自動視点移動の機能とは、ユーザが入力装置13を用いて複数の視点の位置を指定して、複数の視点の位置間を結んだ三次元の軌道上を視点の位置が連続的に移動し、視点の位置から見える三次元の地図若しくは画像を連続的にシミュレーション表示させる機能である。この場合、視点情報取得手段23は、三次元の軌道上の視点の位置の移動に伴う各ステップの視点の位置、視線方向を計算し、倍率とともに表示座標系視点情報として取得した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Aに入力するとともに、一時保持する。
(視点情報管理手段、表示切替手段、三次元表示画像生成手段)
次に、種類の異なる座標系の三次元の地理情報データ間での表示画像の切り替えに係る視点情報管理手段、表示切替手段、三次元表示画像生成手段について説明する。
視点情報管理手段24は、表示座標系視点情報を標準座標系視点情報に換算して一時保持する機能を有する。前記換算に当たっては、視点情報管理手段24は、表示切替手段25を介して前記メタデータに含まれる視点情報変換データを取得して用いる。ここで、視点情報管理手段24が標準座標系視点情報を一時保持するとは、例えば、標準座標系視点情報をRAMに記憶させることである。
表示切替手段25は、ある三次元の地理情報データが表示されているときに、記憶手段17からメタデータを検索し一時保持し、視点情報管理手段24が一次保持している標準座標系視点情報をチェックし、必要に応じて視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Aに表示切替指令を出力し、別の三次元の地理情報データに表示を切り替えさせる機能を有する。ここで、表示切替手段25がメタデータを一時保持するとは、例えば、メタデータをRAMに記憶させることである。
尚、表示切替手段25の詳細な制御の内容は、後記のフローチャートの説明の中で記述する。
三次元表示画像生成手段27Aは、表示切替手段25から指定された三次元の地理情報データを、記憶手段17から読み込みRAMに一時的に保存し、視点情報取得手段23から入力された表示座標系視点情報に基づいて、上方に位置する視点から俯瞰した三次元の地理情報データの三次元表示画像を生成し、表示装置15に出力する機能を有する。
三次元表示画像生成手段27Aは、三次元表示画像を生成するとき、視点の位置が表示装置15の三次元表示画像の中心に立てた垂直線上にあり、視点の位置から三次元表示画像の中心への垂直線が視線方向に対応するように三次元表示画像を生成する。
(第1の実施の形態の作用)
以下に、異なる種類の三次元座標で編集された三次元の地理情報データを、視点の位置の移動、視線方向の移動、倍率の変化に合わせて表示切替する制御を図2から図5を適宜参照しながら詳細に説明する。
図2及び図3は表示制御部11Aにおける表示制御の流れを示すフローチャートである。
ここでは、記憶手段17は、優先度「1」の全世界をカバーする、例えば地球儀表示の緯度経度標高座標系のベース地図データと、優先度「2」の日本全土をカバーする緯度経度標高座標系の粗い三次元の地図データと、優先度「3」の東京都の都心部を詳細に表示する三次元の平面直角座標系の画像データの3つが登録されている場合に、ユーザが視点の位置の移動する三次元軌道(視点の軌道)を設定して自動的に視点の位置の移動、視線方向の移動、つまり三次元表示画像の表示範囲の移動を表示制御部11Aが行なう例で説明する。
ステップS101では、表示制御部11Aは、三次元表示画像の初期表示を行う。
初期表示の流れを詳細に以下に説明する。まず、表示切替手段25は、記憶手段17から、世界全域をカバーする緯度経度標高座標系の地球儀表示のベース地図データを選定し、そのメタデータを読み出して一時保持するとともに、視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Aに、ベース地図データを表示するように表示指令を入力する。
三次元表示画像生成手段27Aは、表示切替手段25からベース地図データのメタデータを読み出し、ベース地図データの格納されているアドレスを取得し、そのアドレスに基づいて記憶手段17からベース地図データを読み込む。
視点情報取得手段23は、表示切替手段25を介してベース地図データのメタデータに含まれる座標系情報、視点移動入力換算データを読み出す。又、視点情報取得手段23は、初期視点情報も同様に読み出して表示座標系視点情報とし、一時保持するとともに、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Aに出力する。
三次元表示画像生成手段27Aは、視点情報取得手段23から入力された表示座標系視点情報に基づいて、三次元表示画像の初期表示をする。例えば、初期表示としては世界全域を地球儀表示で表したものを、地球の外から地球を見る視点で、日本列島が中央に位置するように表示する。視点情報管理手段24は、初期視点情報をそのまま標準座標系視点情報として一時保持する。
表示切替手段25は、現在表示中の世界全域をカバーする地球儀表示の三次元の地理情報データを認識する。次いで、表示切替手段25は、視点情報管理手段24に一時保持された標準座標系視点情報をチェックし、現在の視点の位置から緯度経度座標で所定の距離内に含まれるデータ切替範囲の三次元の地理情報データのメタデータを記憶手段17から検索し、該当するメタデータを切替先の候補の三次元の地理情報データのメタデータとして、読み込み一時保持する。
尚、データ切替範囲を検索する場合の前記所定の距離は、現在表示している三次元の地理情報データの縮尺率に応じて、縮尺度合いが大きいほど距離を大きくするように自動的に設定されるようになっている。
ステップS101の後、ステップS102に進み、視点情報取得手段23は、ユーザによる入力装置13からのユーザ指示が有か否かをチェックする。ステップS102でユーザ指示が有の場合(Yes)はステップS103へ進み、無い場合(No)はステップS102を繰り返す。
ステップS103では、視点情報取得手段23は、視点移動パラメータの入力指示が有か否かをチェックする。ステップS103で視点移動パラメータの入力指示が有の場合(Yes)はステップS104へ進み、無い場合(No)はステップS102を繰り返す。
ここでは、地球儀表示の三次元表示画像において、ユーザが視点移動パラメータの入力指示、例えば、ズームアップ操作をし、地球儀表示から、緯度経度標高座標系の日本全土をカバーする粗い三次元の地図データの表示に切り替えられ、更にその粗い三次元の地図データ上で関東地方の三次元表示画像になっているとする。具体的な三次元の地理情報データ間の表示切替の方法については、後記する。
ステップS104では、視点情報取得手段23は、自動視点移動の指示が有か否かをチェックする。ステップS104で自動視点移動の指示が有の場合(Yes)はステップS105へ進み、無い場合(No)はステップS106へ進む。
ステップS105では、視点情報取得手段23は、自動視点移動のパラメータを生成する。この自動視点移動のパラメータの生成を、図4に示す粗い三次元の地図データによる三次元表示画像の例を用いて説明する。
例えば、自動視点移動の指示が、図4に想像線(二点鎖線)で示すような近郊飛行場を飛び立ち都心部上空を通過して東京湾へ出て、その後東京湾上空をぐるりと時計方向に一周して再び近郊飛行場に戻る東京湾遊覧飛行のような三次元軌道に沿った移動の場合を仮定して説明する。そのときの視線方向がユーザの指示により、例えば機首方位を基準に所定の右下方であり、倍率は遊覧者の肉眼で見る倍率1.0の固定とする。その場合、視点情報取得手段23は、遊覧飛行機が飛行場を飛び立ってから飛行する軌道に合わせて視点の位置の移動、視線方向の移動、つまり視点移動パラメータをステップ的に生成する。(ここでは、倍率変化は無しのケースである。)
尚、都心部に対しては詳細な三次元の画像データが用意されており、そのデータ切替範囲を説明するため、図4に説明用にデータ切替範囲を示す緯度経度標高座標系による直方体領域のデータ切替範囲411が示してある。
ステップS105の後、ステップS106へ進む。
ステップS106では、視点情報取得手段23は、視点情報を取得する。具体的には、自動視点移動機能により生成された視点移動のパラメータ、又は入力装置13による直接的な視点移動パラメータ入力に応じた新しい視点の位置、視線方向の表示座標系視点情報を、ステップS101で読み出した座標系情報と視点移動入力換算データと、自身で一時保持している表示座標系視点情報とを用いて算出し、一時保持する。又、取得した表示座標系視点情報を視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Aに入力する。
ステップ107では、視点情報管理手段24は、表示切替手段25に対して、現在表示装置15に三次元の地理情報データを緯度経度標高座標系で表示中か否かをチェックする。当初は、初期画面として緯度経度標高座標系でベース地図データを表示している(Yes)ので、ステップS109へ進む。すでに緯度経度標高座標系以外に切り替えられて表示中の場合(No)は、ステップS108へ進む。ステップ108では、視点情報管理手段24は、ステップS106で視点情報取得手段23から入力された表示座標系視点情報を表示切替手段25を介して取得した視点情報変換データを用いて標準座標系視点情報に変換する。ステップS108の後ステップS109に進む。
ステップS107から直接ステップS109に進んだ場合(Yes)は、視点情報管理手段24は、ステップS106で視点情報取得手段23から入力された表示座標系視点情報をそのまま標準座標系視点情報として一時保持する。ステップS108からステップS109に進んだ場合は、視点情報管理手段24はステップS108で得られた標準座標系視点情報を一時保持する。
ステップS110では、表示切替手段25は、視点の位置及び視線方向が詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入ったか否か、又は詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲から出たか否かをチェックする。
視点の位置及び視線方向が詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入ったか否かとは、標準座標系視点情報の示す視点の位置及び視線方向が現在表示中の粗い三次元の地図データから詳細な三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入ったか否かのチェックであり、ここでは図4に示すように最初粗い三次元の地図データによる三次元表示画像401から始まるので、仮想線で示す遊覧飛行の軌道に沿い視点の位置が、例えば、都心部領域を三次元の平面直角座標系で取り扱った画像データのデータ切替範囲411に進入すると、詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入ったと判定する。
又、詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲から出たか否かとは、前記遊覧飛行の軌道に沿い視点の位置が、都心部領域を取り扱った三次元の画像データのデータ切替範囲411外に出ると、詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲外に出たと判定する。
この表示切替手段25におけるデータ切替範囲のチェックを詳細に以下に説明する。
実際には、都心部を扱うときには、複数の三次元の地理情報データが、データ切替範囲を重複させて登録されている場合が多い。従って、表示切替手段25は、現在表示中の三次元の地理情報データに対応するメタデータを一時保持するだけでなく、視点の位置の移動に伴って、逐次、現在の視点の位置から緯度経度座標で所定の距離内に含まれるデータ切替範囲に対応する三次元の地理情報データのメタデータを記憶手段17から検索し、該当するメタデータを切替先の候補のメタデータとして、読み込み一時保持する。
視点の位置及び視線方向が現在表示中の三次元の地理情報データの優先度より優先度の高い三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入ったとき、表示切替手段25は、切替先の三次元の地理情報データを特定し、視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Aに表示切替指令を出す。
又、視点の位置及び視線方向が現在表示中の三次元の地理情報データのデータ切替範囲の外に出たとき、表示切替手段25は、その視点の位置及び視線方向をカバーするデータ切替範囲に対応する最も優先度の高い三次元の地理情報データを特定し、視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Aに表示切替指令を出す。
フローチャートの説明に戻ると、最初は粗い三次元の地図データによる粗い表示から、データ切替範囲411に入る(Yes)ので、ステップS110からステップS111へ進む。このとき、表示切替手段25は、視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Aに表示切替指令を出す。
ステップS110において、視点の位置及び視線方向が詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲に入らなかった場合(No)、又は詳細表示の三次元の地理情報データのデータ切替範囲から出なかった場合(No)は、ステップS113へ進む。
ステップS111では、視点情報取得手段23は、切替先の三次元の地理情報データが緯度経度標高座標系か否かをチェックする。
尚、視点情報取得手段23は、表示切替手段25から表示切替指令を受けると、表示切替手段25が一時保持している表示切換先の三次元の地理情報データに対応するメタデータを読み込む。具体的には当該メタデータ中の座標系情報、視点移動入力換算データ、視点情報逆変換データを読み込む。
従って、視点情報取得手段23は、切替先の三次元の地理情報データの座標系情報をすでに読み込んでいるので、ステップS111において切替先の三次元の地理情報データの座標系の種類を容易に判断できる。この場合、緯度経度標高座標系でない(No)となり、ステップS112へ進む。切替先の三次元の地理情報データが緯度経度標高座標系の場合(Yes)は、ステップS113へ進む。
ステップS112では、視点情報取得手段23は、視点情報管理手段24が一時保持している標準座標系視点情報を切替先の三次元の地理情報データの座標系における表示視点情報に変換する。この変換は、視点情報逆変換データを用いて行なわれる。
ステップS112の後、ステップS113へ進む。
ステップS113では、三次元表示画像生成手段27Aは、表示切替手段25から表示切替指令を受けて、三次元の地理情報データを記憶手段17から読み込み済みか否か、つまりRAMに一時記憶済みか否かをチェックする。RAMに一時記憶済みの場合(Yes)は、ステップS115へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS114へ進み、表示切替手段25に一時保持されている切替先の三次元の地理情報データに対応するメタデータに記述されているアドレスに基づいて記憶手段17から三次元の地理情報データの読み込みを行なう。ステップS114の後、ステップS115へ進む。
ステップS115では、三次元表示画像生成手段27Aは、ステップS106で取得された新しい表示座標系視点情報に基づいて三次元の地理情報データの三次元表示画像を生成するか、又は表示切替の際には、ステップS112で引き継いだ新しい表示座標系視点情報に基づいて、対応する切替先の三次元の地理情報データの三次元表示画像を生成する。
三次元表示画像生成手段27Aは、三次元表示画像を生成するとき、表示装置15の表示画面における三次元表示画像の中心に立てた垂直線上に視点の位置があり、その三次元表示画像の中心への垂直線が視線方向に対応するように生成する。そして、表示装置15に表示座標系視点情報に基づいた三次元表示画像を表示させる。
東京湾遊覧の軌道に沿った自動視点移動による三次元地図表示装置1による画面表示では、最初図4に示すような粗い三次元の地図データによる表示が現れ、山、島等の地形の大まかな形状データによる三次元表示画像が表示されるが、都心部上空に入りデータ切替範囲411の中に視点の位置及び視線方向が入ると、例えば、図5に示すような詳細な三次元の画像データによる三次元表示画像402に自動的に切り替わる。
ステップS116では、ステップS104においてユーザから自動視点移動の指示が無かった場合(No)は、ステップS102に戻り次のユーザの指示を待つ。
ステップS104においてユーザから自動視点移動の指示が有った場合(Yes)は、ステップS105に戻り、一連の軌道に沿った自動視点移動が終わるまでステップS105〜ステップS116を繰り返す。一連の軌道に沿った自動視点移動が終了した後は、自動視点移動の指示が消え、ステップ116において自動視点移動の指示が無い場合(No)となり、ステップS102に戻り次のユーザの指示を待つ。
ユーザが入力装置13により終了のコマンドを入力すると、一連の三次元地図表示機能は終了する。
本実施の形態によれば、表示中の三次元の地理情報データが緯度経度標高座標系の粗い三次元の地図データから、局所的に用意された緯度経度標高座標系とは異なる座標系の詳細な三次元の地理情報データに切り替わっても、表示切替の際に表示座標系視点情報を標準座標系視点情報を介して新たな座標系における表示座標系視点情報に換算して引継ぎ、それまで緯度経度標高座標系で表示していた三次元の地理情報データを、切替先の三次元の地理情報データの座標系に切り替えて表示するだけなので、座標系の異なる別の三次元の地理情報データへの表示切替の際に座標系変換が必要なく、高速に表示できる。又、表示切替の際に視点情報の内容をそのまま引き継ぐので視点の位置、視線方向の急変による画面のジャンプがなく、スムーズに切り替わる。
又、本実施の形態によれば、その逆に三次元の地理情報データが局所的に用意された緯度経度標高座標系とは異なる詳細な三次元の地理情報データから緯度経度標高座標系の粗い三次元の地図データに切り替わる場合も、同様に表示切替の際に表示座標系視点情報を標準座標系視点情報を介して引継ぎ、それまで非緯度経度標高座標系で表示していた三次元の地理情報データを、切替先の三次元の地理情報データの座標系に表示切替するだけなので、表示切替の際に三次元の地理情報データの座標系変換が必要なく、高速に表示できる。又、表示切替の際に視点情報の内容をそのまま引き継ぐので表示切替の際に視点の位置、視線方向の急変による画面のジャンプがなく、スムーズに切り替わる。
又、三次元の平面直角座標系で編集された詳細な三次元の地理情報データを、例えば、緯度経度標高座標系に予め変換して準備する煩雑な労力を必要としない。又、三次元の平面直角座標系で直線又は平面のものを、緯度経度標高座標系に変換すると、必ずしも直線又は平面で表示できず変換誤差を生じ、詳細な位置関係が誤って表示されるという問題も無い。
尚、本実施の形態において、ステップS110の切替先の三次元の地理情報データを選定する場合に用いる優先度として、メタデータに含まれるデータ切替範囲情報に付加された優先度情報を用いることとしたがそれに限定されるものではない。優先度情報を付加して利用する代わりに、メタデータの登録順を記録するようにし、メタデータの登録時期の新しいものを優先度がより高いものとしても良い。
又、メタデータ中の座標系情報の中には、三次元の地理情報データの縮尺率情報も含めるようにし、縮尺率の小さいものほど(詳細度合いが強いものほど)優先度が高いようにしても良い。
更に、本実施の形態において、三次元の地理情報データを登録する際のメタデータに含まれるデータ切替範囲情報は、緯度経度標高座標系で表したものとしたが、それに限定されるものではない。当該の三次元の地理情報データが扱われている三次元座標系で表されたものでも良い。その場合、表示切替手段25は、メタデータのデータ切替範囲情報を読み出した際に視点情報変換データを用いて、データ切替範囲情報を緯度経度標高座標系に変換計算して、表示切替の判定に用いれば良い。
本実施の形態において、ベース地図データのメタデータは、初期視点情報及び視点移動入力換算データを、ベース地図データ以外の三次元の地理情報データのメタデータは、視点移動入力換算データ、視点情報変換データ及び視点情報逆変換データを有するものしたが、それに限定されない。
三次元地図表示装置1に搭載する三次元地図表示プログラムの中に、緯度経度標高座標系のベース地図データ用の初期視点情報及び視点移動入力換算データ、並びに緯度経度標高座標系以外の使用可能性のある三次元座標系用のそれぞれの視点移動入力換算データ、視点情報変換データ及び視点情報逆変換データが含まれ、そのデータを視点情報取得手段23、視点情報管理手段24及び三次元表示画像生成手段27Aが用いるようにしてある場合は、メタデータがこれらのデータをもつ必要は無い。
尚、本実施の形態のように前記データをメタデータが持つように構成する場合は、以下のような利点がある。ベース地図データを初期表示する場合、三次地図元表示装置1のユーザを想定する国ごとに、初期表示画面を異ならせる方がユーザに喜ばれる。例えば、初期表示として地球儀表示をするにしても、自国が三次元表示画像の正面中央に位置するようにした表示が喜ばれる。又、南半球の国々では、地図を見るとき南を表示画面の上方に向けて表示させることも多い。そのようなユーザに対応した柔軟な三次元地図表示装置1とする場合、三次元地図表示プログラムをユーザの国ごとに変更することなく、記憶手段17に格納する地図データベースを構築するとき、ユーザの国に合わせてメタデータを変更するだけで容易に対応できる。
又、詳細度合いの異なる三次元の地理情報データごとに、入力装置13からの同一の視点移動パラメータの入力に対して、例えば、マウスの1クリックに対する三次元表示画像の表示範囲の移動量を異ならせるように柔軟に設定変更することも可能である。
又、三次元地図表示装置1を使用終了するときに、最後に表示していた三次元の地理情報データのメタデータと表示座標系視点情報を不揮発メモリ又は記憶手段17に記憶させ、次回、三次元地図表示装置1を起動したときに、フローチャートのステップS101の三次元表示画像の初期表示において、前回、最後に表示していた三次元の地理情報データの表示座標系視点情報に基づく初期表示、つまりレジューム機能をもつものとしても良い。
《第2の実施の形態》
(三次元地図表示装置全体の構成)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る三次元地図表示装置について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、本実施の形態の三次元地図表示装置3は、コンピュータにより構成され、表示制御部11B、マウス、キーボード等から構成される入力装置(入力手段)13と、液晶ディスプレイ等の表示装置15と、ハードディスク等の記憶装置で構成される記憶手段17とを備える。
表示制御部11Bは、演算処理を行うCPU、演算処理を行う際に用いられるメモリ(RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発メモリ)、入出力回路等から構成されており、入力装置13、表示装置15及び記憶手段17と接続されている。又、表示制御部11Bは、コンピュータ内蔵又は外部取り付けの図示省略のDVDドライブ装置、LAN等と接続され、外部データを取り込めるように構成されている。
表示制御部11Bは、機能ブロックで表すと、図6に示すようにデータ登録手段21、視点情報取得手段23、視点情報管理手段24、表示切替手段25、三次元表示画像生成手段27B、二次元表示画像生成手段27C、二次元表示連動制御手段28及び画面合成手段29を有している。
本実施の形態は、三次元地図表示装置3に加え、コンピュータを三次元地図表示装置3の前記各手段として機能させるための三次元地図表示プログラム及び三次元地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含む。
(三次元の地理情報データの登録の説明)
次に、記憶手段17に、三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ、画像データ等の地理情報データを登録する方法を説明する。
データ登録手段21は、入力装置13によるユーザからの指示に基づき、例えば、DVDドライブ装置から外部データを読み込み、記憶手段17に各種の三次元の地図データ、画像データ等の地理情報データ(以下、特別に断らない限り三次元の地図データ、画像データ等を総称して単に「三次元の地理情報データ」と称する)を登録し、地図データベースを構築する機能を有する。この三次元の地理情報データは、それぞれのデータを編集したときの固有の三次元座標系に基づいており、座標系がそれらのデータ間で異なる場合もある。記憶手段17に登録される三次元の地理情報データの中には、少なくとも緯度経度標高座標系で表されたベース地図データを含ものとする。例えば、ここではベース地図データは、世界全域をカバーする地球儀表示の緯度経度標高座標系の三次元の地図データとする。
尚、データ登録手段21は、必要に応じて二次元の地理上の位置情報を持つ二次元の地理情報データ(以下、三次元の地理情報データと区別して、二次元地図データと称する)を記憶手段17に登録する機能を有する。記憶手段17に登録される二次元地図データは、緯度経度座標系に基づいており、複数の縮尺率のものが用意されている。この二次元地図データを記憶手段17へ登録する際に、個々の縮尺率の二次元地図データに、格納場所を示すアドレス、縮尺率、及び取り扱い範囲を示す地域領域の指定情報を含むメタデータを付加するものとしても良い。
ベース地図データ以外の三次元の地理情報データは、それぞれ固有の緯度経度標高座標系、又は緯度経度標高座標系以外の三次元座標系、例えば、三次元の平面直角座標系で表わされており、ベース地図データより詳細な地理情報データ、例えば、地域ごと、国ごとにカバーした緯度経度標高座標系で表した粗い三次元の地図データ、又は建物等の構造物の三次元的外形形状を含む三次元の地理情報データである。又、詳細な三次元の地理情報データは、都市等の特定領域だけを局所的にカバーしている。
このため、データ登録手段21は、詳細な三次元の地理情報データを記憶手段17に登録する際に、詳細な三次元の地理情報データが取り扱う範囲(以下、データ切替範囲と称する)を示す情報(以下、データ切替範囲情報と称する)等を含んだメタデータも一緒に登録する。データ切替範囲、データ切替範囲情報についての詳細な説明は後記する。
尚、前記メタデータには、その他に詳細な三次元の地理情報データの格納場所を示すアドレス、三次元の地理情報データの座標系の種類等を示す座標系情報が含まれている。
前記のデータ切替範囲情報とは、データ切替範囲を示す緯度経度座標系による地域領域の指定(例えば、矩形領域なら左上隅、左下隅、右上隅、右下隅の各緯度経度座標)及び最大標高値と最小標高値からなる。
データ切替範囲は、例えば、粗い三次元の地図データを表示中に、視点の位置の移動、視線方向の移動(以下、視点の位置の移動、視線方向の移動を総称して「視点移動」と称する)、つまり、三次元表示画像の表示範囲の移動により視点の位置及び視線方向がこのデータ切替範囲に入ったとき、粗い三次元の地図データから当該の詳細な三次元の地理情報データに表示を切り替える境界を示すものである。又、逆に詳細な三次元の地理情報データで表示中に、視点移動により視点がこのデータ切替範囲から外に出たとき、当該の詳細な三次元の地理情報データから粗い三次元の地図データに表示を切り替える境界を示すものでもある。
データ切替範囲情報には、前記地域領域の指定及び最大標高値と最小標高値の他に、優先度を示す優先度情報も付加されている。この優先度情報は、同一の三次元空間領域に対して、ベース地図データ以外の複数の三次元の地理情報データのデータ切替範囲が重なって定義されているときに、その三次元空間領域に視点の位置及び視線方向が入ったとき、どの三次元の地理情報データを選定して表示させるかを判定するためのものである。
この優先度情報は、例えば番号付けとし、ベース地図データを「1」、ベース地図データよりも詳細な三次元の地理情報データ、例えば、日本をカバーする粗い三次元の地図データに対して、より大きな番号、例えば、「2」と付する。例えば、東京都23区全体を扱った詳細な三次元の地理情報データが1つあり、更にそれよりも詳細な三次元の地理情報データが、23区中の特定の領域にのみ用意されている場合は、前者のデータ切替範囲情報の優先度は「3」、後者は「4」とする。こうして、同一の三次元空間領域に対して、ベース地図データ以外の複数の三次元の地理情報データが用意されている場合には、優先度情報の番号のより大きいものを優先的に選定して表示画面に表示させるようにする。
尚、詳細な三次元の地理情報データは、年月の経過で都市の景観が変わればその都度更新されるものであり、又詳細な三次元の地理情報データは、編集に時間が掛かり、記憶手段17へのデータ登録上も追加登録となるため、優先度情報を、付番の大きいものほど優先度が高いものとする。つまり、本実施の形態では、「1」よりも「2」の方が、「2」よりも「3」の方が優先度は高いものとする。
この様にすることにより、すでに粗い三次元の地理情報データが記憶手段17に登録されている状態で、ある三次元空間に対して、これまで登録されているものより詳細な又は更新された三次元の地理情報データを登録するとき、優先度として1つ上の番号を与えることにより、過去に登録済みのメタデータの優先度情報を書き直す必要が生ぜず、都合が良い。
更に、データ切替範囲を示す緯度経度座標及び最大標高値と最小標高値は、詳細な三次元の地理情報データの取り扱っている範囲全体とする必要は無く、それよりも狭い範囲の緯度経度座標系による地域領域の指定情報としても良い。この様にすることにより、従来公知のように、記憶手段17から読み込むデータ容量を、CPU及びRAMが取り扱えるデータ容量に適合させることができ、表示範囲の切替制御がしやすくなる。
又、データ切替範囲情報としては、直接データ切替範囲を示すものではなくとも、データ切替範囲情報を算出可能な情報、例えば、当該の三次元の地理情報データの整備範囲を示すデータをも含めるものとする。
尚、記憶手段17には、ベース地図データに対応するメタデータも登録され、初期表示のための視点の位置及び視線方向を含む初期視点情報等が含まれている。
又、メタデータには、当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系で表した視点情報(以下、表示座標系視点情報と称する)を緯度経度標高座標系で表した視点情報(以下、標準座標系視点情報と称する)に変換するための変換式を含む視点情報変換データ、標準座標系視点情報を当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系における表示座標系視点情報に変換するための変換式を含む視点情報逆変換データ、ユーザが入力した視点の三次元的位置の移動、視線方向の移動、倍率変化等の指示を、視点情報取得手段23が、当該の三次元の地理情報データが取り扱われている三次元座標系で表した対応する変化量に換算するための視点移動入力換算データを有していても良い。
以上、ベース地図データ、ベース地図データ以外の三次元の地理情報データ、二次元地図データを記憶手段17へ登録する場合の内容を下記の一覧表にまとめる。
(1)ベース地図データの場合
a)三次元の地理情報データ
b)メタデータ
アドレス
座標系情報
視点移動入力換算データ
初期視点情報
(2)ベース地図データ以外の三次元の地理情報データの場合
a)三次元の地理情報データ
b)メタデータ
アドレス
座標系情報
データ切替範囲情報
(地域領域の指定、最大標高値、最小標高値、優先度情報)
視点移動入力換算データ
視点情報変換データ
視点情報逆変換データ
(3)二次元地図データの場合
a)二次元の地理情報データ
b)メタデータ
アドレス
縮尺率
取り扱い範囲を示す地域領域の指定情報
(視点情報取得手段)
次に、ユーザの入力に応じて視点の位置、視線方向を取得する方法を説明する。
視点情報取得手段23は、入力装置(入力手段)13によりユーザが入力した視点の三次元的位置の移動、視線方向の移動、倍率変化の視点移動パラメータに基づき、表示中の三次元の地理情報データの座標系で表した視点の位置と視線方向を含む表示座標系視点情報を算出して取得する機能を有する。表示座標系視点情報の算出に当たっては、視点情報取得手段23は、表示切替手段25を介して前記メタデータに含まれる座標系情報と視点移動入力換算データを取得して用いる。視点情報取得手段23は、取得した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Bに入力するとともに、一時保持する、例えば、RAMに記憶させる。
視点情報取得手段23による視点情報の具体的な取得方法を、更に詳細に説明する。視点情報取得手段23は、先ず、表示装置15に現在表示中の三次元の地理情報データに対応したメタデータ中の座標系情報と視点移動入力換算データを、後記のように表示切替手段25を介して取得する。次いで、初期表示の時は前記の初期視点情報を表示切替手段25を介して取得する。
その後、ユーザのマウス操作等の入力装置13による、前記視点移動パラメータの入力を、視点移動入力換算データを用いて当該座標系における変化量に換算する。
尚、入力装置13による視点移動パラメータの直接入力には、次のものが用意されている。
(1)視点の直角三次元的な平行移動:視線方向を固定して視点の位置を前後、左右、上下方向に移動
(2)視線方向の移動:視点の三次元的位置を固定して、視線方向を左右方向又は上下方向に旋回移動
(3)中心位置回りの旋回移動:目標中心位置方向に視線方向を合わせて、視点の位置を左右方向、上下方向に旋回移動
(4)倍率変更:ズームアップ、ズームダウン
尚、ズームアップをすると、視点の位置は倍率変化に対応した距離だけ視線方向に前進移動し、ズームダウンすると視点の位置は倍率変化に対応した距離だけ視線方向とは逆に後退移動するものとする。
次いで視点情報取得手段23は、初期表示の表示座標系視点情報に、前記換算された変化量を演算することにより新しい表示座標系視点情報を算出する。以後、視点情報取得手段23は、視点移動パラメータの入力ごとに、同様に新しい表示座標系視点情報を算出する。
視点情報取得手段23は、算出した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Bに入力するとともに、一時保持する。
又、視点情報取得手段23は、下記の自動視点移動の機能を有する。自動視点移動の機能とは、ユーザが入力装置13を用いて複数の視点の位置を指定して、複数の視点の位置間を結んだ三次元の軌道上を視点の位置が連続的に移動し、視点の位置から見える三次元の地図若しくは画像を連続的にシミュレーション表示させる機能である。この場合、視点情報取得手段23は、三次元の軌道上の視点の位置の移動に伴う各ステップの視点の位置、視線方向を計算し、倍率とともに表示座標系視点情報として取得した表示座標系視点情報を逐次、視点情報管理手段24と三次元表示画像生成手段27Bに入力するとともに、一時保持する。
(視点情報管理手段、表示切替手段、三次元表示画像生成手段)
次に、種類の異なる座標系の三次元の地理情報データ間での表示画像の切り替えに係る視点情報管理手段、表示切替手段、三次元表示画像生成手段について説明する。
視点情報管理手段24は、表示座標系視点情報を標準座標系視点情報に換算して一時保持する機能を有する。前記換算に当たっては、視点情報管理手段24は、表示切替手段25を介して前記メタデータに含まれる視点情報変換データを取得して用いる。ここで、視点情報管理手段24が標準座標系視点情報を一時保持するとは、例えば、標準座標系視点情報をRAMに記憶させることである。
表示切替手段25は、ある三次元の地理情報データが表示されているときに、記憶手段17からメタデータを検索し一時保持し、視点情報管理手段24が一次保持している標準座標系視点情報をチェックし、必要に応じて視点情報取得手段23と三次元表示画像生成手段27Bに表示切替指令を出力し、別の三次元の地理情報データに表示を切り替えさせる機能を有する。ここで、表示切替手段25がメタデータを一時保持するとは、例えば、メタデータをRAMに記憶させることである。
尚、表示切替手段25の詳細な制御の内容は、第1の実施の形態における図2、図3のフローチャートの説明の中で記述したものと同じである。
三次元表示画像生成手段27Bは、表示切替手段25から指定された三次元の地理情報データを、記憶手段17から読み込みRAMに一時的に保存し、視点情報取得手段23から入力された表示座標系視点情報に基づいて、上方に位置する視点から俯瞰した三次元の地理情報データの三次元表示画像を生成し、画面合成手段29に出力する機能を有する。
三次元表示画像生成手段27Bは、三次元表示画像を生成するとき、視点の位置が表示装置15の三次元表示画像の中心に立てた垂直線上にあり、視点の位置から三次元表示画像の中心への垂直線が視線方向に対応するように三次元表示画像を生成する。
三次元表示画像生成手段27Bは、以上、第1の実施の形態の構成と同様な構成に加え、更に表示中心位置算出手段41を有している。
表示中心位置算出手段41は、表示座標系視点情報が更新される都度、三次元表示画像として表示中の三次元の地理情報データにおいて、視点の位置から視線方向に引いた直線が交差する表示対象物、つまり一番手前にある構造物又は地面の位置座標を表示座標系で算出し、表示中心位置情報として一時保持する、つまりRAMに記憶させる。
尚、前記のように三次元表示画像生成手段27Bは、三次元表示画像を生成するとき、表示装置15の表示画面における三次元表示画像の中心に立てた垂直線上に視点の位置があり、その三次元表示画像の中心への垂直線が視線方向に対応するように生成するので、三次元表示画像の中心の最も手前側に表示されている対象物の表面位置の三次元座標が表示中心位置情報となる。
(二次元表示連動制御手段)
次に、本実施の形態の特徴である三次元表示画像に対応して二次元地図の表示画像を表示する機能の構成を説明する。
二次元表示連動制御手段28は、三次元の地理情報データの三次元表示画像を表示装置15の表示画面に表示させるときに、ユーザからの指示に基づいて二次元表示画像生成手段27Cを制御して二次元地図の表示画像を三次元表示画像に対応して連動表示するように表示制御する機能を有する。
二次元表示連動制御手段28における詳細な制御を以下に説明する。二次元表示連動制御手段28は、前記した表示中心位置算出手段41が一時保持している表示中心位置情報と、視点情報管理手段24が一時保持している標準座標系視点情報とを、表示範囲情報として取得する。そして、二次元表示連動制御手段28は、ユーザによる入力装置13からの指示に基づいて、二次元地図を連動表示するか否か、二次元地図の連動表示において、二次元地図の表示画像の中心位置[座標(緯度,経度)]を三次元表示画像の中心位置[座標(緯度,経度,標高)]の水平成分[つまり、座標(緯度,経度)]と同じとするように連動(以下、「表示中心の連動設定」と称する)させるか否か、表示倍率を三次元表示画像に連動させるか否か、表示方向を視線方向の移動に連動させるか否かを設定する等し、二次元表示画像生成手段27Cに指令する。
尚、二次元表示連動制御手段28は、表示中心の連動設定とする場合、表示倍率を三次元表示画像に連動させる場合、及び表示方向を視線方向の移動に連動させる場合の詳細な制御は、下記の作用の説明で述べる。
(二次元表示画像生成手段)
二次元表示画像生成手段27Cは、二次元表示連動制御手段28の指令に基づいて、記憶手段17から二次元地図データを読み出し、RAMに一時保存し、前記各種の連動設定の指令に基づいて表示範囲を設定して二次元地図の表示画像を生成する。二次元表示画像生成手段27Cは、生成した二次元地図の表示画像を画面合成手段29に出力する。
画面合成手段29は、二次元地図を連動表示する場合は、三次元表示画像と二次元地図の表示画像を表示装置15の1画面として、例えば、三次元表示画像を表示するウィンドと二次元地図の表示画像を表示するウィンドをそれぞれ別個に生成して並列に表示するように、又は三次元表示画像を表示するウィンドの中に二次元地図の表示画像を表示する小ウィンドをはめ込み表示するように画面を合成して、表示装置15に出力し、表示させる。画面合成手段29は、二次元地図を連動表示しない場合は、三次元表示画像だけを表示装置15に出力する。
(第2の実施の形態の作用)
本実施の形態の三次元地図表示装置3の表示制御部11Bにおける三次元の地理情報データの表示制御の流れは第1の実施の形態における図2及び図3に示すフローチャートと略同じであり、説明を省略する。
但し、第1の実施の形態の作用説明における三次元表示画像生成手段27Aは、三次元表示画像生成手段27Bと読み替え、ステップS115とステップS116の間に、表示中心位置算出手段41が、表示中心位置を計算し、表示中心位置情報としてRAMに記憶させて一時保存するステップを加える。その後は、第1の実施の形態と同様にステップS116に進み、ステップS102又はステップS105に戻って、繰り返す。
次に本実施の形態の三次元地図表示装置3における三次元表示画像に対応させて二次元地図の表示画像を生成する制御を図7から図9を適宜参照しながら説明する。
図7は表示制御部11Bにおける二次元地図を三次元の地理情報データの三次元表示画像と連動させて表示する制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS211では、二次元表示連動制御手段28は、ユーザによる入力装置13からの表示範囲連動指示が有か否かをチェックする。ここで、表示範囲連動指示とは、二次元地図の表示画像を三次元表示画像と連動させて表示させるかどうかのユーザの指示である。有の場合(Yes)は、ステップS212へ進み、二次元地図の連動表示の制御をし、無しの場合(No)はステップS211を繰り返し、二次元地図の連動表示をしない。
ステップS212では、二次元表示連動制御手段28は、表示範囲情報を取得する。具体的には、視点情報管理手段24の一時保持している標準座標系視点情報と、表示中心位置算出手段41の一時保持している表示中心位置情報を取得する。
ステップS213では、二次元表示連動制御手段28は、表示中心の連動設定の要求が有か否かをチェックする。有の場合(Yes)は、ステップS214へ進み、無しの場合(No)は、ステップS215へ進む。
ステップS214では、二次元表示連動制御手段28は、連動時の表示中心位置を取得、設定する。具体的には、表示切替手段25が一時保持している表示中の三次元の地理情報データに対応するメタデータから視点情報変換データを読み出し、表示座標系で表された表示中心位置情報を標準座標系、つまり緯度経度標高座標系における表示中心位置情報に変換し、その緯度経度座標(水平成分)を二次元地図の表示画像の表示中心位置の緯度経度座標として設定する。ステップS214の後、ステップS216へ進む。
ステップS215では、二次元表示連動制御手段28は、通常の表示中心位置を取得、設定する。具体的には、ステップS212で取得した標準座標系視点情報に基づき、視点の位置から視線方向に直線を延ばして、地面レベルに交わる緯度経度座標を算出し、二次元地図の表示画像の表示中心位置として設定する。ステップS215の後、ステップS216へ進む。
ステップS216では、二次元表示連動制御手段28は、表示倍率の連動設定の要求が有か否かをチェックする。有の場合(Yes)は、ステップ217へ進み、無しの場合(No)は、ステップS218へ進む。
ステップS217では、二次元表示連動制御手段28は、連動時の二次元地図の表示画像の表示倍率の取得、設定を行なう。具体的には、三次元表示画像の表示中心位置の垂直上方であって、視点の位置[座標(緯度,経度,標高)]と同一標高位置に視点を置いて、直下を見たときの、例えば、人間の視野範囲を二次元地図の表示範囲とするように線形関数、指数関数等により二次元地図の表示画像の表示倍率を算出し、記憶手段17に格納された二次元地図データの中の適切な縮尺率のものを選定してその上で表示倍率を設定する。
尚、視点の標高値が所定値より小さい場合は、二次元地図データの最小縮尺率のものを選定して設定すると良い。
ステップS217の後は、直接ステップS219へ進む。
ステップS218では、二次元表示連動制御手段28は、ユーザにより入力装置13から入力された二次元表示の表示倍率を固定設定する。この表示倍率設定により、適切な縮尺率の二次元地図データを二次元表示連動制御手段28が選定して設定する。
ステップS218の後は、ステップS219へ進む。
ステップS219では、二次元表示連動制御手段28は、表示方向の連動設定の要求が有か否かをチェックする。有の場合(Yes)は、ステップS220へ進み、無しの場合(No)は、ステップS221へ進む。
ステップS220では、二次元表示連動制御手段28は、連動時の二次元地図の表示画像の表示方向を取得、設定する。具体的には、ステップS212で取得した表示範囲情報に含まれる視線方向の水平成分を表示方向として設定する。ステップS220の後は、ステップS222へ進む。
ステップS221では、二次元表示連動制御手段28は、例えば、二次元地図の北を表示画面の上方にするように表示方向を固定設定する。ステップS221の後は、ステップS222へ進む。
ステップS222では、二次元表示画像生成手段27Cは、二次元表示連動制御手段28により設定された表示中心位置、表示する縮尺率の二次元地図データの表示倍率及び表示方向に基づいて二次元地図の表示画像を生成し、画面合成手段29に出力する。
その後、画面合成手段29は、三次元表示画像生成手段27Bからの三次元表示画像と二次元表示画像生成手段27Cからの二次元地図の表示画像を、表示装置15に1画面表示するように三次元表示画像と二次元地図の表示画像を1画面に合成する。そして、表示装置15の画面に表示する。
これにより、一連の二次元地図表示の連動表示の制御を終了する。
尚、二次元地図の表示画像の連動表示に関する設定変更指示により処理を開始する際は、ステップS213以降の処理を行う。これにより、ユーザは入力装置13からの入力により表示中心の連動、表示倍率の連動及び表示方向の連動のいずれかを独立に、又随意に連動制御の変更をできる。
本実施の形態において、二次元地図の表示画像を、表示中の三次元表示画像と対応させて、表示中心位置の連動、表示方向の連動の表示を行わせる場合を図8を用いて説明する。図8の(a)は、三次元の平面直角座標系に基づく詳細画像データの三次元表示画像の例である。三次元表示画像402の中央の×印は、表示中心位置412aを示している。
この場合は建物の手前側の側面に表示中心位置412aがある。尚、視点は、説明用に矢印414で示したように、三次元空間を画面の右方向に建物の側面に平行に同じ高さで移動するものとする。その場合、座標(緯度,経度,標高)で表わされる表示中心位置412aは、×印から実線矢印で示すように、建物の側面上を矢印414の方向へ移動し、建物の側面が途切れると視点の位置から視線方向に延ばした直線が地面と交わる点にジャンプする。視点の矢印414方向への更なる移動により、この視線方向の直線が隣の建物の手前側の側面と交差すると、表示中心位置412aは右側の建物の手前側の側面に沿って矢印414方向に移動する。
尚、三次元表示画像402は、実際には前記表示中心位置412aの矢印線のような移動に伴い、常に表示中心位置412aが、中心位置になるように矢印414と反対方向に表示範囲をスクロールする。
図8の(a)の三次元表示画像402の変化に対応して、連動表示する二次元地図の表示画像403は、(b)に示すように視線方向の水平成分が表示画面の縦方向を向くように、又表示中心位置412aの水平成分、つまり、座標(緯度,経度)が×印で示す表示中心位置412bとなるように生成される。説明のために示した矢印414で示す視点の移動方向に視点の位置が移動すると、×印で示す表示中心位置412bから実線矢印線で示すように表示中心位置412bが移動する。
実線矢印線の途中において破線で示す部分は、表示中心位置412bがジャンプするところを示している。
尚、二次元地図の表示画像403は、実際には前記表示中心位置412bの矢印線のような移動に伴い、常に表示中心位置412bが、中心位置になるように表示範囲をスクロールする。
本実施の形態によれば、前記のように、三次元表示画像に連動させて二次元地図の表示画像を表示させると、三次元表示画像で視線の手前に、例えば、建物が視線を遮るように存在する場合、その手前側の側面を二次元地図の表示画像の表示中心位置とするので、三次元表示画像を見ながら、この建物が二次元地図データ上のどの建物に当たるのかがユーザは直観的に判別できる。
これに対し、三次元表示画像の視線方向だけを連動させ、表示中心位置412cは比較例のように視点の位置から視線方向に伸ばした直線が地面と交わる点とする二次元地図の表示画像404の場合、図9に示すように視点の位置の移動に伴い、ただ地面上を平行移動するだけであり、三次元表示画像を見ながら、この建物が二次元地図データ上のどの建物に当たるのかが直観的に判別しにくい。
又、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、表示中の三次元の地理情報データが粗い三次元地図データから、局所的に用意された緯度経度標高座標系とは異なる座標系の詳細な三次元の地理情報データに切り替わっても、又は、逆方向に切り替わっても、表示切替の際に表示座標系視点情報を標準座標系視点情報を介して新たな座標系における表示座標系視点情報に換算して引継ぎ、切替先の三次元の地理情報データの座標系に切り替えて表示するだけなので、三次元の地理情報データの座標系変換が必要なく、高速に表示できる。又、表示切替の際に視点情報の内容をそのまま引き継ぐので視点の位置及び視線方向の急変による画面のジャンプがなく、スムーズに切り替わる。
又、三次元の平面直角座標系で編集された詳細な三次元の地理情報データを、例えば、緯度経度標高座標系に予め変換して準備する煩雑な労力を必要としない。又、三次元の平面直角座標系で直線又は平面のものを、緯度経度標高座標系に変換すると、必ずしも直線又は平面で表示できず変換誤差を生じ、詳細な位置関係が誤って表示されるという問題も無い。
尚、本実施の形態においても、三次元地図表示装置3を使用終了するときに、最後に表示していた三次元の地理情報データのメタデータと表示座標系視点情報を不揮発メモリ又は記憶装置に記録し、次回、三次元地図表示装置3を起動したときに、フローチャートのステップS101の三次元表示画像の初期表示において、前回、最後に表示していた三次元の地理情報データの表示座標系視点情報に基づく初期表示、つまりレジューム機能を持つものとしても良い。
本実施の形態においては、二次元地図の表示画像を二次元地図データに基づいて二次元表示画像生成手段27Cにおいて生成するものとしたがそれに限定されない。例えば、二次元表示画像生成手段27Cが、三次元の地理情報データを用いて、三次元表示画像の中心位置に対応する緯度経度座標の垂直上方から直下を見下ろすような視線方向の三次元表示画像を生成して、前記の二次元地図の表示画像の代替としても良い。
尚、本実施の形態の三次元地図表示装置3においては、三次元表示画像において、視点の位置、視線方向を移動させる操作をして、それに連動して二次元地図の表示画像を表示させる機能の説明を行ったが、逆に二次元地図の表示画像において、画像の中心位置に対応する座標を移動、又は、表示方向、縮尺率、倍率等を変化させる操作をして、それに連動して三次元表示画像を表示させる機能も併せ持っていても良い。
又、三次元地図表示装置3の表示装置15の1画面に、三次元表示画像と二次元地図の表示画像を一緒に表示するものとしたがそれに限定されるものではない。
2台の表示装置15を用いて、三次元表示画像と二次元地図の表示画像を個別に表示するようにしても良い。その場合は、画面合成手段29は不要となり、三次元表示画像生成手段27B、二次元表示画像生成手段27Cはそれぞれの表示装置15に表示させる。
又、三次元地図表示装置3から、二次元表示連動制御手段28、及び二次元表示画像生成手段27Cを取り除き、別のコンピュータのCPUに二次元表示連動制御手段28、及び二次元表示画像生成手段27Cを設け、二次元表示連動制御手段28の必要とする視点情報管理手段24、表示中心位置算出手段41からのデータは、LAN等を介して取得するものとし、この別のコンピュータにて二次元地図の表示画像を連動表示させても良い。
尚、この場合も、画面合成手段29は不要である。
第1の実施の形態の説明では、三次元地図表示装置1は、コンピュータにより構成されているとしたが、例えばフライトシミュレータ装置、潜航艇シミュレータ装置等、表示画像を見ながら航空機、潜航艇等の操縦訓練を行うシミュレータ装置において、表示画像が操縦装置に連動して視点の位置、視線方向が移動するように構成されたコンピュータとして組み込まれて利用されることも考えられる。このようにシミュレータ装置の表示装置用として組み込んで利用する場合に、粗い三次元地図データと、詳細な三次元の地理情報データを、組み合わせることにより操縦者の視点の位置、視線方向が移動するのに合わせて、表示装置に三次元表示画像を表示させる場合に、データ切替範囲においてスムーズに表示切替でき、かつ、座標系の異なる三次元の地理情報データを画面表示時に標準座標系に座標変換したり、予め標準座標系に変換したデータとしたりする必要が無い。
尚、第1の実施の形態における緯度経度標高座標系は、緯度経度と深度を用いた座標系も含むものとする。
第2の実施の形態の三次元地図表示装置3の三次元表示画像に連動して二次元地図の表示画像を生成して表示する機能は、三次元表示画像での表示範囲を示すガイドマップとしても利用できる。例えば、パーソナルコンピュータ上で三次元の地理情報データを表示している際に、小さなウィンド内に三次元の地理情報データの表示範囲の概略を二次元地図の表示画像で表示させるものである。その場合に、三次元の地理情報データの表示範囲をそのまま二次元表示範囲とさせるとか、大き目の表示範囲の二次元地図の表示画像に三次元の地理情報データの表示範囲を示す囲いマーク、例えば四角形の枠のシンボルを重畳させる方法として利用できる。
更に、三次元地図表示装置3の三次元表示画像に連動して二次元地図の表示画像を生成して表示する機能は、この二次元地図の表示画像を三次元表示画像の視点移動パラメータを入力するための視点操作パネルとして利用できる。具体的には、三次元表示画像に連動して二次元地図の表示画像を生成して表示させ、その二次元地図の表示画像に三次元表示画像の表示範囲を指示操作するためのアイコンシンボル、例えば視点位置、視線方向を移動させるアイコンシンボルを表示し、そのアイコンシンボルをマウス等で選択、操作することを可能とする視点操作パネルが考えられる。
このような視点操作パネルは、操作するときに三次元表示画像の中心と二次元地図の表示画像の中心が一致しており、直観的な操作がしやすい。また、二次元地図の表示画像に表示された地図データを見ながら操作できるので、例えば、注目している建造物等を方位角だけでなく、具体的に特定の地点側から見た三次元表示画像を見たい等、相対的位置関係で見たい方向を選定するときに操作しやすい。
又、第2の実施の形態の説明では、三次元地図表示装置3は、固定式のものに限定されず、ヘリコプタ、小型固定翼機等の航空機に搭載して、テレビカメラ装置と連動して動作する災害時観測用機材として機内で利用することが考えられる。
テレビカメラ装置は、安定装置に取り付けられる。安定装置は、ユーザによって指示されたカメラの視線方向を、航空機の姿勢変化に対して維持したり、又はユーザによって指示された三次元的な一定位置に向けて視線方向を自動的に指向したりする。カメラの視線方向、ズームアップ率はユーザの指示によって変更可能になっている。航空機は、GPS装置と方位ジャイロを備え、入力装置13は、緯度経度標高座標系で表されたテレビカメラ装置の視点の位置及びカメラの視線方向と、更にカメラのズームアップ率とを視点情報として三次元地図表示装置3に入力できるように構成する。
又、テレビカメラ画像と、視点の位置、カメラの視線方向及びカメラのズームアップ率の視点情報とは無線で地上基地局に送信するものとしても良い。その場合、地上基地局には、テレビ映像を受信して表示するテレビ装置と、入力装置13として視点情報を受信する受信機を備え、それを入力とする三次元地図表示装置3が設置される。
このように三次元地図表示装置3を構成し、三次元表示画像の表示中心位置を二次元地図の表示画像の表示中心位置と連動させる運用をすることにより、大規模災害地域上空を飛行し、テレビカメラ映像と連動して機上又は地上基地局において、現状のテレビ映像を見ながら、同一視点から見た三次元の地理情報データによる災害前の三次元表示画像と比較することが可能である。又、その視線方向で本来カメラ映像の中心として表示されるべき構造物等を二次元地図データの二次元地図の表示画像の中心に表示させて、地図上で災害前の状態と現状とを、正確に比較できる。
本発明の第1の実施の形態に係る三次元地図表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 三次元の地理情報データの三次元表示画像の表示制御の流れを示すフローチャートである 三次元の地理情報データの三次元表示画像の表示制御の流れを示すフローチャートである 粗い三次元の地図データを三次元表示画像として表示した例を示す図である。 詳細な三次元の画像データを三次元表示画像として表示した例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る三次元地図表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 二次元地図の表示画像を三次元の地理情報データの三次元表示画像と連動させて表示する制御の流れを示すフローチャートである。 三次元表示画像と二次元地図の表示画像の連動表示を説明する図である。 比較例の三次元表示画像と二次元地図の表示画像の連動表示を説明する図である。
符号の説明
1、3 三次元地図表示装置
11A、11B 表示制御部
13 入力装置(入力手段)
15 表示装置
17 記憶手段
21 データ登録手段
23 視点情報取得手段
24 視点情報管理手段
25 表示切替手段
27A、27B 三次元表示画像生成手段
27C 二次元表示画像生成手段
28 二次元表示連動制御手段
29 画面合成手段
41 表示中心位置算出手段
401、402 三次元表示画像
403、404 二次元地図の表示画像
411 データ切替範囲
412a、412b、412c 表示中心位置
414 視点の移動方向

Claims (11)

  1. 三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ及び画像データの少なくとも一方を含んでなる地理情報データを表示画面に表示する三次元地図表示装置であって、
    少なくとも緯度経度標高座標系の前記地理情報データ、及びそれと異なる種類の三次元座標系による前記地理情報データを、表示切替のためのデータ切替範囲情報を付して格納する記憶手段と、
    視点の位置の移動、視線方向の移動を入力する入力手段と、
    視点の位置と視線方向を含む視点情報を取得する視点情報取得手段と、
    前記視点情報に基づいて前記地理情報データから三次元表示画像を生成し、前記表示画面に表示させる三次元表示画像生成手段と、
    前記視点情報取得手段により取得されて、前記表示画面に表示中の地理情報データにおける三次元座標系により表わされた視点情報である表示座標系視点情報を、緯度経度標高座標系により表わされた視点情報である標準座標系視点情報に変換する視点情報管理手段と、
    視点の位置又は視線方向が移動する際に、前記標準座標系視点情報と前記データ切替範囲情報に基づいて、前記種類の異なる三次元座標系の地理情報データ間における表示画面への表示切替を行う表示切替手段と、
    を備えることを特徴とする三次元地図表示装置。
  2. 前記種類の異なる三次元座標系の地理情報データ間における表示画面への表示切替を行う際に、
    前記視点情報取得手段は、表示切替前の前記標準座標系視点情報を、切替先の地理情報データの三次元座標系における前記表示座標系視点情報に変換し、
    前記三次元表示画像生成手段は、前記変換された切替先の地理情報データの三次元座標系における表示座標系視点情報に基づいて、表示切替前の前記三次元表示画像から表示切替後の前記三次元表示画像に視点の位置及び視線方向を継続させることを特徴とする請求項1に記載の三次元地図表示装置。
  3. 更に、前記地理情報データを、前記データ切替範囲情報を付して前記記憶手段に登録するデータ登録手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の三次元地図表示装置。
  4. 三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ及び画像データの少なくとも一方を含んでなる地理情報データを表示画面に表示させるためにコンピュータを、
    少なくとも緯度経度標高座標系の前記地理情報データ、及びそれと異なる種類の三次元座標系による前記地理情報データを、表示切替のためのデータ切替範囲情報を付して格納する記憶手段、
    視点の位置の移動、視線方向の移動を入力する入力手段、
    前記入力された視点の位置の移動、視線方向の移動に基づいて、新たな視点の位置と視線方向を含む視点情報を取得する視点情報取得手段、
    前記視点情報取得手段により取得された視点情報に基づいて、前記地理情報データから三次元表示画像を生成し、前記表示画面に表示させる三次元表示画像生成手段、
    前記視点情報取得手段により取得されて、前記表示画面に表示中の地理情報データの三次元座標系により表わされた視点情報である表示座標系視点情報を、緯度経度標高座標系により表わされた視点情報である標準座標系視点情報に変換する視点情報管理手段、及び
    視点の位置又は視線方向が移動する際に、前記標準座標系視点情報と前記データ切替範囲情報に基づいて、前記種類の異なる三次元座標系の地理情報データ間における表示画面への表示切替を行う表示切替手段、として機能させ、
    前記種類の異なる三次元座標系の地理情報データ間における表示画面への表示切替を行う際に、
    前記視点情報取得手段に、表示切替前の前記標準座標系視点情報を、切替先の地地理情報データの三次元座標系における前記表示座標系視点情報に変換させる指令を出し、
    前記三次元表示画像生成手段に、前記変換された切替先の地理情報データの三次元座標系における表示座標系視点情報に基づいて、表示切替前の前記三次元表示画像から表示切替後の前記三次元表示画像に切替させる
    ことを特徴とする三次元地図表示プログラム。
  5. 請求項4に記載の三次元地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ及び画像データの少なくとも一方を含んでなる地理情報データを表示画面に表示する三次元地図表示装置であって、
    三次元座標系による前記地理情報データを格納する記憶手段と、
    視点の位置の移動、視線方向の移動を入力する入力手段と、
    視点の位置と視線方向を含む視点情報を取得する視点情報取得手段と、
    前記視点情報に基づいて前記地理情報データから三次元表示画像を生成し、前記表示画面に表示させる三次元表示画像生成手段と、
    前記表示画面に表示中の前記三次元表示画像に対応した二次元地図の表示画像の表示を制御する二次元表示連動制御手段と、
    前記二次元表示連動制御手段に制御されて、前記二次元地図の表示画像を生成して前記表示画面に表示させる二次元表示画像生成手段とを備え、
    前記三次元表示画像生成手段は、三次元表示画像の中心に位置する最も手前側の対象物の三次元位置座標を算出して表示中心位置情報とする表示中心位置算出手段を有し、
    前記二次元表示連動制御手段は、前記算出された表示中心位置情報の水平成分の座標を前記二次元地図の表示画像の中心位置とするように前記二次元表示画像生成手段を制御することを特徴とする三次元地図表示装置。
  7. 前記二次元表示画像生成手段は、前記記憶手段に格納された二次元地図データに基づいて、前記二次元地図の表示画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の三次元地図表示装置。
  8. 前記二次元表示画像生成手段は、前記記憶手段に格納された三次元の地理情報データに基づいて、前記表示中心位置情報の水平成分の座標の垂直上方から直下を見るような視点情報に基づいて、前記二次元地図の表示画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の三次元地図表示装置。
  9. 三次元の地理上の位置情報を持つ地図データ及び画像データの少なくとも一方を含んでなる地理情報データを表示画面に表示させるためにコンピュータを、
    三次元座標系による前記地理情報データを記憶格納しておく記憶手段、
    視点の位置の移動、視線方向の移動を入力する入力手段、
    前記入力された視点の位置の移動、視線方向の移動に基づいて、新たな視点の位置と視線方向を含む視点情報を取得する視点情報取得手段、
    前記視点情報取得手段により取得された視点情報に基づいて、前記地理情報データから三次元表示画像を生成する三次元表示画像生成手段、
    前記表示画面に表示中の前記三次元表示画像に対応した二次元地図の表示画像の表示を制御する二次元表示連動制御手段、
    前記二次元表示連動制御手段に制御されて、前記三次元表示画像に対応して前記表示画面に表示する前記二次元地図の表示画像を生成する二次元表示画像生成手段、及び
    前記三次元表示画像の中心に位置する最も手前側の対象物の三次元位置座標を算出して表示中心位置情報とする表示中心位置算出手段、として機能させ、
    前記算出された表示中心位置情報の水平成分の座標を前記二次元地図の表示画像の中心位置とすることを特徴とする三次元地図表示プログラム。
  10. 請求項9に記載の三次元地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 前記二次元地図の表示画像に前記視点の位置の移動、視線方向の移動を入力する入力手段のためのアイコンシンボルを重畳表示させ、
    前記入力手段により前記アイコンシンボルを操作することで視点の位置の移動、視線方向の移動を入力することを可能せしめることを特徴とする請求項6に記載の三次元地図表示装置。
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