JP2007256065A - 目覚まし時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】確実に起床ができ、かつ不快感を使用者に与えることのない目覚まし時計を提供する。
【解決手段】目覚まし時計から、設定時刻にしたがって出力された煩いアラーム音を消すために、目覚まし時計に表示された図柄と同じ図柄のカードを挿入しなければならないという、面倒な作業により、使用者の起床を促すとともに、煩いアラーム音が消えた後は、所定の音、例えばBGMになりうるような音楽などが流れるようにすることにより、使用者に不快感を与えることなく、確実に起床させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】目覚まし時計から、設定時刻にしたがって出力された煩いアラーム音を消すために、目覚まし時計に表示された図柄と同じ図柄のカードを挿入しなければならないという、面倒な作業により、使用者の起床を促すとともに、煩いアラーム音が消えた後は、所定の音、例えばBGMになりうるような音楽などが流れるようにすることにより、使用者に不快感を与えることなく、確実に起床させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、目覚まし時計に関するものである。
従来、目覚まし時計は、アラーム音が鳴ると、使用者が例えばボタンを押すなどすることによりアラーム音が消える仕組みになっている。
つまり、アラーム音を消すために、使用者に対してボタンを押すという行為を強制させて起床させることを狙っているが、ボタンを押すといった単純な行為だけでは、手早くボタンを押して再び寝入ってしまう場合があった。
そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、L字形の金具を目覚まし時計の溝部に嵌め込むことでアラーム音を消すといった、ボタン操作よりも面倒な操作を使用者に行わせることで、再び寝入ってしまうことを防止しようとする目覚まし時計が提案された。
特開2001−300101号公報
しかしながら、ただ面倒な操作を使用者に強いるだけでは、使用者に不快感を与えてしまうおそれがあり、好ましいものとはいえない。
市場からは、確実に起床ができ、かつ不快感を使用者に与えることのない目覚まし時計の提供が望まれている。
請求項1記載の本発明では、設定時刻にアラーム音を出力する目覚まし時計であって、前記アラーム音データを含む複数種類の音データを記憶した音データ記憶手段と、前記音データに基く音を出力する音出力部と、所定の情報が記録されたカードを挿入するカード挿入口と、このカード挿入口に前記カードが挿入された場合、前記カードに記録された情報に基づいて、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御部と、を備える目覚まし時計とした。
請求項2記載の本発明では、請求項1に記載の目覚まし時計において、画像表示部を更に備え、前記制御部は、複数種類の識別情報を記憶した識別情報記憶手段と、アラーム音を出力する際に、前記複数種類の識別情報の中から選択した識別情報を前記画像表示部に表示する表示制御手段と、前記識別情報記憶手段に記憶された複数種類の識別情報にそれぞれ対応した複数のカードのうち、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記画像表示部に表示された表示識別情報に対応するか否かを判定する判定手段と、を有し、前記判定手段により、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記表示識別情報と対応していると判定されたことを条件として、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御を実行することを特徴とする。
請求項3記載の本発明では、請求項2に記載の目覚まし時計において、前記識別情報記憶手段は、識別情報以外に複数の画像データを記憶しており、前記制御部は、アラーム音が連続して出力されている期間内に、前記カード挿入口にカードが挿入された回数をカウントするカウント手段と、前記表示識別情報に対応したカードを挿入することができた成功率を演算する演算手段と、を有し、前記成功率に応じた所定音の出力及び/又は所定画像の表示を行う制御を実行することを特徴とする。
請求項4記載の本発明では、請求項3に記載の目覚まし時計において、前記制御部は、前記成功率が所定の値以上の場合、特典としての特定音の出力及び/又は特典としての特定画像の表示を行う制御を実行することを特徴とする。
本発明に係る目覚まし時計によれば、使用者に不快感を与えることなく、確実に起床させることができる。
本実施形態は、設定時刻にアラーム音を出力する目覚まし時計に係るものであって、前記アラーム音データを含む複数種類の音データを記憶した音データ記憶手段と、前記音データに基く音を出力する音出力部と、所定の情報が記録されたカードを挿入するカード挿入口と、このカード挿入口に前記カードが挿入された場合、前記カードに記録された情報に基づいて、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御部と、を備えている。
ここで、所定の情報が記録されたカードというのは、特に限定されるものではなく、情報を記録する手段としては、磁気テープ、ICチップなどからなる記憶手段を組み込んだもの、あるいは二次元バーコードなどが印刷されたものなど、その他、情報記録が可能な手段を適用したものであれば、それらのいずれでも用いることができ、目覚まし時本体に、これらのカードに対応したカードリーダーが設けられていればよい。
上記構成により、例えば使用者が所望する起床時刻にアラーム音出力を設定すると、設定時刻にしたがってアラーム音が出力されるが、このアラーム音を消すためには、所定のカードを目覚まし時計のカード挿入口に挿入しなければならないようになっている。
したがって、カードを手元から離して置いておけば、煩いアラーム音を消すためにそのカードを取りに行き、これを挿入するという面倒な作業が必要で、否が応でも起床せざるを得ない。しかも、本実施形態においては、カードを挿入すると、アラーム音が消えるばかりでなく、所定の音、例えばBGMになりうるような音楽などが流れるようになっている。
したがって、本実施形態に係る目覚まし時計によれば、使用者に不快感を与えることなく、確実に起床させることができる。
また、前記カードに記録された情報が、例えば、使用者の好みのアラーム音の種類や、アラーム音出力停止後に出力される音の指定情報(好みの楽曲などを含む好みの音や音声)などであり、時刻セット時には、このカードをカード挿入口に入れることでカードに記載された情報を読み取り記憶しておくようにすることもできる。この場合、セットした時刻には使用者の指定したアラーム音が発せられ、カードを再度挿入すると、アラーム音が消えて好みの音が流れることになる。したがって、特に起床時などであれば、目覚めたときから不快な思いをさせることを防止する効果をより高めることが期待できる。
前記カードに記録する所定の情報は、使用者が適宜手段を用いて記録するようにしてもよいが、異なる情報がそれぞれ記録された複数種類のカードを予め用意しておくこともできる。そして、使用者がカードを判別しやすいように、カードごとに所定の識別情報(例えば、文字やカード識別ようの図柄)などを印刷などしておくとよい。
複数種類のカードが予め用意されている場合、例えば、上記構成において、画像表示部を更に備え、前記制御部は、複数種類の識別情報を記憶した識別情報記憶手段と、アラーム音を出力する際に、前記複数種類の識別情報の中から選択した識別情報を前記画像表示部に表示する表示制御手段と、前記識別情報記憶手段に記憶された複数種類の識別情報にそれぞれ対応した複数のカードのうち、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記画像表示部に表示された表示識別情報に対応するか否かを判定する判定手段と、を有し、前記判定手段により、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記表示識別情報と対応していると判定されたことを条件として、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御を実行することもできる。
この場合、単にカードを挿入すればアラーム音が消えるのではなく、目覚まし時計が画像表示部に表示した識別情報(例えば、所定の図柄)と対応した(例えば一致した)カードを挿入しなければならないようになっている。そして、表示される識別情報は、例えば目覚まし時計側に備えられた抽選機能により抽選して決定するようにしておけば、使用者が起床時刻などをセットしたときに用いたカードとは対応しない場合が多々生じることになる。なお、複数の識別情報を複数の図柄とすれば、各図柄と対応した(一致した)カード図柄を、各カードに設けておけばよい。
したがって、使用者は、複数あるカードの中から、目覚まし時計に表示された図柄に対応するカード図柄を探す必要が生じ、アラーム音を消すための操作がより面倒となって、目覚まし効果を高めることができる。また、カードを挿入するまでは、漸次アラーム音の音量がステップアップしていくように制御することもでき、より確実に起床させることが可能となる。
このとき、アラーム音が消えた後に出力される音は、使用者が時刻セットを行った際に用いられたカードに記録された情報に基づくようにしてもよいし、アラーム音消去時に挿入したカードに記録された情報に基づくようにしてもよい。
さらに、上述してきた構成の目覚まし時計において、前記図柄記憶手段は、前記識別情報以外に複数の画像データを記憶しており、前記制御部は、アラーム音が連続して出力されている期間内に、前記カード挿入口にカードが挿入された回数をカウントするカウント手段と、前記表示識別情報に対応したカードを挿入することができた成功率を演算する演算手段と、を有し、前記成功率に応じた所定音の出力及び/又は所定画像の表示を行う制御を実行することもできる。
すなわち、例えば朝の起床時は、アラーム音によって目覚めても所謂寝ぼけ状態にあることがあり、表示識別情報とは対応していないカードを挿入する場合もある。そこで、表示識別情報と対応するカードを挿入することができた成功率に応じて、所定音(音声や音楽を含む)の出力及び/又は所定画像の表示を行うのである。
なお、このときの成功率としては、この成功率を算出するための母数となるカード挿入回数を一回の時刻セットに対してアラーム音の出力停止を実現させたカード挿入回数とした毎回の成功率でもよいし、所定回数の時刻セットに対して、アラーム音の出力停止を実現させるためになされたカード挿入回数をカウントして得た延数を母数とした平均成功率としてもよい。
例えば、毎回の成功率に応じて所定音の出力及び/又は所定画像の表示を行うというのは、1回で成功すれば(成功率は100%となる)、優しい音声により「おはようございます」などと語りかけ、引き続きBGMが流れる、2回で成功すれば単にBGMが流れる、3回以上かかれば野太い声で「しっかりせんか!」などと叱咤する音声が流れた後にBGMが流れるなどというように差別化することができる。そして、かかる所定音に加えて、あるいは所定音に代えて、画像表示部には、可愛いキャラクタ画像、平凡な画像、強面のキャラクタ画像などが成功率に応じて表示されるようにするのである。これらの画像データは、予め図柄記憶手段に記憶されていることはいうまでもない。なお、強面の画像であっても、望ましくは使用者に不快感を与えない画像とすることが望ましい。
また、平均成功率でみる場合、例えば、成功率を90%以上、60パーセント以上、60%未満というように優・良・可の3段階に分け、可の場合、良の場合、優の場合に応じて上述したような差別化された所定音を出力したり、所定画像を表示したりすればよい。
特に、前記成功率が所定の値以上の場合、特典としての特定音の出力及び/又は特典としての特定画像の表示を行う制御を実行することもできる。
例えば、優の場合であってもそれが100%である場合は、特典となりうる、価値のより高い音声出力や画像表示を行うのである。この場合、予め、プレミアム画像として人気キャラクタのオリジナル画像を表示する画像データや、人気キャラクタのオリジナル音声を出力可能な音データを音記憶手段や図柄記憶手段に記憶しておくものとする。
以下に、本発明に好適な実施形態を、図面に基づいてより具体的に説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る目覚まし時計に対し、これに挿入するカードとして磁気カードを適用した場合を示す。
[目覚まし時計の構成]
本実施形態における目覚まし時計の概観及び使用するカードについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態における目覚まし時計1の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態において使用される磁気カード7の概観及び種類を示す図である。
[目覚まし時計の構成]
本実施形態における目覚まし時計の概観及び使用するカードについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態における目覚まし時計1の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態において使用される磁気カード7の概観及び種類を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る目覚まし時計1は、矩形箱型形状とした本体前面に、現在時刻を表示するアナログ時刻表示部2aと、デジタル時刻表示部2bと、図柄データ等を表示する画像表示部としての液晶表示部3と、各種設定を行う操作パネル4と、アラーム音や各種設定されたメロディや音楽等の音を出力する為の音出力部であるスピーカ5R及びスピーカ5Lとを具備している。
さらに、目覚まし時計1の本体上部には、磁気カードリーダー6に磁気カード7を導入するためのカード挿入口6aが設けられており、このカード挿入口6aに使用者が磁気カード7を挿入することで、磁気カード7に記録されている各種のデータが、磁気カードリーダー6により読み取られる構成となっている。
図示するように、磁気カード7は、その表面の磁気データ記録部7aと、カード図柄が設けられた図柄印刷面7bとで構成され、磁気データ記録部7aには、図柄印刷面7bに印刷されているカード図柄に対応する図柄データや、アラーム音停止後に出力されるメロディなどの音楽、または音声等の音データが記録されている。また、磁気カード7は、図2に示すように、図柄印刷面7bに異なるカード図柄が印刷された12種類のカードで構成されている。さらに、詳細は後述するが、この磁気カード7を、目覚まし時計1のカード挿入口6aに挿入することにより、アラーム時刻の設定変更やアラーム時刻に出力されるアラーム音を停止することが出来る構成となっている。
なお、本実施の形態では、目覚まし時計1に挿入する磁気カード7を12枚のセットで構成したが、これに限定するものではない。さらに、磁気カード7の枚数やカード図柄のデザイン等は、適宜変更可能である。例えば、図柄等のデザインに、使用者が好むテーマを持たせる(つまり、子供が使用者の場合は、好きなアニメキャラクター等の図柄を関連づける)ように工夫すると、目覚まし時計1がアラーム音を出力した場合に、そのアラーム音を停止するために、目覚まし時計1に挿入するカードを選ぶ楽しみが増え、快適な目覚めにつながる効果が期待できる。
また、図1に示すように、本実施の形態では、目覚まし時計1にアナログ時刻表示部2aとデジタル時刻表示部2bとの2つの時刻表示部を設けたが、本発明の目的を達成するものであれば、アナログ時刻表示またはデジタル時刻表示のどちらか一方だけの表示形態でもかまわない。また、図柄を表示する画像表示部として液晶表示部3を設けたが、これも表示態様は液晶表示に限定するものではなく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等からなるものであってもよい。さらに、音出力部としてのスピーカ5L・5Rの配設位置及び個数等は適宜変更可能である。
さらに、本実施の形態では、情報が記録されたカードとして、磁気カード7を用いたが、これも特に限定されるものではなく、情報を記録する手段としては、磁気テープ、ICチップなどからなる記憶手段を組み込んだもの、あるいは二次元バーコードなどが印刷されたものなど、その他、情報記録が可能な手段を適用したものであれば、それらのいずれでも用いることができる。そして、目覚まし時計1の本体に、これらのカードに記録された各種情報を読み取れる手段が設けられていればよい。
[アラーム時刻の設定]
本実施の形態における目覚まし時刻の設定及びアラーム音の出力設定を、図3を用いて説明する。まず、図3の(a)に、目覚まし時計1に磁気カード7が挿入される前の状態を示す。目覚まし時計1のアナログ時刻表示部2a及びデジタル時刻表示部2bともに、現在の時刻(例えば、午後11:00時)を表示している。
[アラーム時刻の設定]
本実施の形態における目覚まし時刻の設定及びアラーム音の出力設定を、図3を用いて説明する。まず、図3の(a)に、目覚まし時計1に磁気カード7が挿入される前の状態を示す。目覚まし時計1のアナログ時刻表示部2a及びデジタル時刻表示部2bともに、現在の時刻(例えば、午後11:00時)を表示している。
目覚まし時計1の使用者は、任意の磁気カード7を、磁気カードリーダー6に挿入する。すると、図3の(b)に示すように、デジタル時刻表示部2bに、前回設定されたアラーム時刻が表示される(例えば、午前8時)。この状態で、操作パネル4に配設されているスイッチに対し、使用者により所定の操作が行われることで、アラーム時刻が変更され、目覚まし時計1の内部メモリ(例えば、図6に示すメインRAM12)に記憶される。また、アラーム時刻の設定を変更しない場合は、前回設定されたアラーム時刻が維持される。
アラーム時刻の設定が終了し、磁気カードリーダー6に磁気カード7が挿入された状態で、使用者が操作パネル4を用い、アラーム音の出力設定が行うと、目覚まし時計1は、設定されたアラーム時刻に、所定のアラーム音を出力することとなる。
そして、図3の(c)に示すように、所定のアラーム時刻(例えば、午前8:00時)の設定が終了すると、使用者が、磁気カード7を磁気カードリーダー6から取り出すことで、デジタル時刻表示部2bの時刻表示が、アラーム時刻(例えば、午前8:00時)の表示から、現在時刻(例えば、午後11:00時)の表示に変わり、アラーム時刻の設定が終了する。なお、ここではデジタル時刻表示部2bの表示が現在時刻に変わるようにしているが、デジタル時刻表示部2bは、アラーム設定専用として、常にアラーム時刻を表示するようにしてもよい。その場合、例えば図3(a)の時点においても午前8時のアラーム時刻が表示されることになる。
ここで、本実施の形態では、あらかじめ用意された12枚の磁気カード7に対応する図柄データや音データが、目覚まし時計1の内部に記憶されている(図12の出力データ選択テーブル参照)構成としている。しかし、所定の磁気カード7を紛失した場合、あるいは、汚れや破損等で使えなくなった場合に、目覚まし時計1の内部データが固定のままだと、目覚まし時計1の使用に不都合が生じる可能性がある。そこで、目覚まし時計1は、図3の(b)に示すように、磁気カード7が磁気カードリーダー6に挿入された状態において、使用者が、操作パネル4のスイッチを用い、所定の操作を行うことで、磁気カード7の図柄データや音データを、内部に新規登録できる手段(つまり、図12の出力データ選択テーブルに、図柄データや音データを新規登録する)を持つことが望ましい。そうすると、あらかじめ用意されている予備の新規の磁気カード7を、欠損した磁気カード7の代わりに使用できることになるので、問題は解消する。また、毎回同じような図柄の表示や音の出力では、新鮮味に欠け、使用者が飽きる可能性が想定される。この場合も、新たな磁気カード7のデータを、目覚まし時計1の内部に新規登録できる手段を用いると、使用者が、任意にデータの変更や更新を行えるので、常に新鮮味を保つことができ、使用者にとって飽きの来ない目覚まし時計を提供できる。
[アラーム音の停止]
目覚まし時計1からアラーム音が出力された場合、アラーム音を停止する際に行われるアラーム音の停止操作を、図4を用いて説明する。まず、図4の(a)に示すように、目覚まし時計1の現在時刻がアラーム時刻(例えば、午前8:00時)になると、目覚まし時計1は、通常のアラーム音をスピーカ5R及びスピーカ5Lから出力する。
[アラーム音の停止]
目覚まし時計1からアラーム音が出力された場合、アラーム音を停止する際に行われるアラーム音の停止操作を、図4を用いて説明する。まず、図4の(a)に示すように、目覚まし時計1の現在時刻がアラーム時刻(例えば、午前8:00時)になると、目覚まし時計1は、通常のアラーム音をスピーカ5R及びスピーカ5Lから出力する。
また、図4の(b)に示すように、目覚まし時計1は、アラーム音の出力と同時に、磁気カード7に印刷されている所定の図柄(本実施の形態では、図2に示す12枚の磁気カード7に印刷されている図柄の中の任意の一枚の図柄を抽選により選択する)を液晶表示部3に表示する。ここではハート図柄としている。
次に、図4の(c)に示すように、目覚まし時計1の使用者は、液晶表示部3に表示されている図柄(ハート図柄)と、同じカード図柄が印刷されている磁気カード7を探し出す。この間、目覚まし時計1の使用者は、煩いアラーム音を聞きながら、液晶表示部3に表示されている図柄を確認し、同じ図柄が印刷されている磁気カード7を探すことになる。このとき、磁気カード7を手元から離れた場所に置いておけば、煩いアラーム音を消すためにその磁気カード7を取りに行き、これを挿入するという面倒な作業も重なるので、否が応でも起床せざるを得ない。
そして、図4の(d)に示すように、目覚まし時計1の使用者は、液晶表示部3に表示されている図柄と、同じ図柄が印刷されている磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入する。すると、煩いアラーム音が停止し、挿入された磁気カード7に対応した、所定のメロディや音楽等が、スピーカ5R及びスピーカ5Lから出力される。この時出力されるメロディや音楽等は、アラーム音を出力するときより若干音量を抑えて出力されるとよい。また、目覚まし時計1の使用者が、液晶表示部3の表示図柄と、違う図柄が印刷されている磁気カード7を選択してカード挿入口6aに挿入した場合、例えば、液晶表示部3には“ハート”の図柄が表示されているのに対して“スペード”の図柄が印刷されている磁気カード7(図2参照)を挿入した場合は、もちろんアラーム音は鳴り止まない。このときに、むしろ、アラーム音の音量を上げて出力するようにすると、使用者に対して注意を促すことになり、より効果的である。
さらに、本実施の形態に係る目覚まし時計1は、詳細は後述するが、使用者が煩いアラーム音を停止する為に、磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入した回数を記憶する手段を備え、その挿入回数に基いて、通常時に表示される図柄や出力されるメロディまたは音楽等とは異なる演出を行う手段を備えている。
例えば、使用者によるアラーム音の停止が、毎回1回目の磁気カード7の挿入により達成できた場合の回数をカウントし、そのカウントが所定の回数(例えば10回)に達すると、図5に示すように、通常の目覚まし時計1に記憶された図柄データや音データとは全く別の通常表示されることのないプレミア画像が液晶表示部3に表示され、またメロディや音楽等も通常流れることのないプレミアメロディ等が、スピーカ5L及びスピーカ5Rから出力される。このような構成にすると、使用者がアラーム音の停止操作を行った場合に、意外性を持たせることが出来るため、目覚める効果も高くなる。
そして、アラーム音に変わって出力されるメロディや音楽等は、使用者が挿入した磁気カード7をカード挿入口6aより抜くことで停止する。なお、磁気カード7がカード挿入口6aより抜かれなくても、所定の時間を経過すると自動的に音が止まるようにすると、目覚まし時計1から無駄な出音が防止できるので節電にもなる。
[目覚まし時計の電気的構成]
ここで、本実施形態における目覚まし時計1の制御回路について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における目覚まし時計1の制御回路を示すブロック図である。
[目覚まし時計の電気的構成]
ここで、本実施形態における目覚まし時計1の制御回路について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における目覚まし時計1の制御回路を示すブロック図である。
図6に示す制御回路8は、制御手段であるメインCPU10、各種プログラムを記憶したメインROM(読み出し専用メモリ)11、識別情報記憶手段としての機能を担うメインRAM(読み書き可能メモリ)12を備えており、目覚まし時計1の動作全体に亘って制御する制御手段としての機能を担っている。
メインCPU10には、データバス20を介して、メインROM11、メインRAM12等が接続されており、このメインROM11に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU10は、例えば、アナログ時刻表示手段やデジタル時刻表示手段またはアラーム音出力手段として機能するなど、各種の手段として機能することとなる。
メインRAM12は、メインCPU10の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有するものである。また、本実施形態では、このメインRAM12には目覚まし時計1において選択表示される出力データ選択テーブル(図12参照)や、プレミアデータ選択テーブル(図13参照)等が記憶されており、さらに、メインCPU10により磁気カード制御回路13を介して読み込まれる、新しい磁気カード7による図柄データや音データを、出力データ選択テーブルやプレミアデータ選択テーブルに更新して記憶しておくことができる。
また、この制御回路8は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路19を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路19は、データバス20を介して、メインCPU10に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路19は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。
さらに、メインCPU10にはデータバス20を介して、各種の制御回路が接続されている。例えば、磁気カード制御回路13、アナログ時刻制御回路14、デジタル時刻制御回路15、表示制御回路16、音制御回路17、操作パネル制御回路18が接続されている。
磁気カード制御回路13は、磁気カードリーダー6に磁気カード7が有るか無いかの情報や、磁気カード7がカード挿入口6aに挿入されている場合は、当該磁気カード7の磁気データ記録部7aに記録されている図柄データや音データを読み取り、データバス20を介して、メインCPUへデータを送信する制御を行う。
アナログ時刻制御回路14は、メインCPU10から供給される現在時刻データにより、アナログ時刻表示部2aに対する現在時刻の表示を制御する。
デジタル時刻制御回路15は、メインCPU10から供給される現在時刻データまたはアラーム時刻データにより、デジタル時刻表示部2bに対する現在時刻またはアラーム時刻の表示を制御する。
表示制御回路16は、メインCPU10から供給される図柄データにより、液晶表示部3に対する図柄の表示を制御する。
音制御回路17は、メインCPU10から供給される音データにより、スピーカ5R及びスピーカ5Lに対するアラーム音や、その他メロディや音楽等の出力を制御する。
操作パネル制御回路18は、操作パネル4に対し、使用者による各種スイッチの操作が行われた場合の情報を、データバス20を介し、メインCPU10へ送信する制御を行う。
なお、本実施形態においては、プログラム等を記憶する記憶手段として、制御回路8ではメインROM11を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、ROMカートリッジ等の記憶媒体に、プログラム等が記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、メインRAM12等に記録されるものでもよい。なお、本実施形態においては、メインCPU10の一時記憶領域としてメインRAM12を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であれば、別の態様であってもかまわない。
[目覚まし時計の動作]
以下に、目覚まし時計1で実行される処理を、図7〜図13を用いて説明する。
[メイン処理]
最初に、メインCPU10は、図7に示すように、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、目覚まし時計1の基本機能である時刻更新処理を実行する(ステップS12)。そして、詳しくは、図9を用いて後述するが、アラーム時刻の設定、アラーム時刻の検出及びアラーム停止操作に関するアラーム処理を実行する(ステップS13)。このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12及びステップS13の処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
メインCPU10は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路19から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
[目覚まし時計の動作]
以下に、目覚まし時計1で実行される処理を、図7〜図13を用いて説明する。
[メイン処理]
最初に、メインCPU10は、図7に示すように、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、目覚まし時計1の基本機能である時刻更新処理を実行する(ステップS12)。そして、詳しくは、図9を用いて後述するが、アラーム時刻の設定、アラーム時刻の検出及びアラーム停止操作に関するアラーム処理を実行する(ステップS13)。このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12及びステップS13の処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
メインCPU10は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路19から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
最初に、図8に示すように、メインCPU10は、ステップS21において、表示図柄決定用乱数カウンタ等の各カウント値を“1”増加するように乱数更新処理を実行する。
この処理で更新された表示図柄決定用乱数カウンタ等は、詳細は後述するが、目覚まし時計1の液晶表示部3で表示される図柄や、スピーカ5R及びスピーカ5Lより出力されるメロディまたは音楽等の決定のために用いられることとなる。また、この表示図柄決定用乱数カウンタは、最大240までしかカウントされず、カウント値が240を超えた場合は、また“1”からカウントされる。
この処理で更新された表示図柄決定用乱数カウンタ等は、詳細は後述するが、目覚まし時計1の液晶表示部3で表示される図柄や、スピーカ5R及びスピーカ5Lより出力されるメロディまたは音楽等の決定のために用いられることとなる。また、この表示図柄決定用乱数カウンタは、最大240までしかカウントされず、カウント値が240を超えた場合は、また“1”からカウントされる。
次に、メインCPU10は、ステップS22において、使用者による操作パネル4に対する各種のスイッチの入力信号や、磁気カードリーダー6に磁気カード7が挿入されたことを検出する磁気カード7の挿入信号、または、磁気カードリーダー6により読み出された、磁気カード7の磁気データ記録部7aに記録されている、図柄データ及び音声データ等を、メインRAM12の所定の領域に記憶する。
そして、メインCPU10は、ステップS23において、メインRAM12の所定領域に記憶されている各種タイマを、割り込み発生の時間(例えば2ミリ秒)毎に記憶更新することとなる。この処理において、メインCPU10は、メインRAM12の所定の領域に記憶されている現在時刻データを、割り込み発生の時間(例えば2ミリ秒)毎に記憶更新することになる。
さらに、メインCPU10は、ステップS24において、メインRAM12の所定の領域に記憶されている各種データの出力要求に従い、アナログ時刻制御回路14、デジタル時刻制御回路15、表示制御回路16及び音制御回路17に対し、各種データを出力する処理を行う。例えば、メインCPU10は、メイン処理のステップS12(図7参照)の処理で、現在時刻データが更新されたことを検出した場合、つまり、現在時刻更新の要求が、メインRAM12の所定の領域に記憶されていた場合は、表示変更するための時刻データを、アナログ時刻制御回路14及びデジタル時刻制御回路15に出力する。また、同様にして、メインCPU10は、液晶表示部3への図柄表示要求やスピーカ5R及びスピーカ5Lへの音出力要求が、メインRAM12の所定の領域に記憶されていた場合には、表示制御回路16に対し図柄データを出力し、音制御回路17に対して音データを出力する処理も行うこととなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
[アラーム処理]
図7のステップS13において実行されるアラーム処理について図9を用いて説明する。
[アラーム処理]
図7のステップS13において実行されるアラーム処理について図9を用いて説明する。
最初に、図9に示すように、アラーム制御フラグをロードする(ステップS31)。この処理において、メインCPU10は、アラーム制御フラグを読み出しステップS32に処理を移す。
ステップS32においては、メインCPU10は、アラーム制御フラグが(00)であるか判断し、(00)の場合には、ステップS33へ処理を移す。一方、アラーム制御フラグが(00)でない場合は、ステップS40へ処理を移す。ステップS33においては、メインCPU10は、アラーム音の出力設定をチェックし、アラーム音が出力設定されていなかった場合は、ステップS38へ処理を移し、アラーム音が出力設定されていた場合は、ステップ34へ処理を移す。
ステップS34においては、メインCPU10は、現在時刻がアラーム時刻かチェックし、現在時刻がアラーム時刻だった場合は、ステップS35へ処理を移行する。また、現在時刻がアラーム時刻で無かった場合はステップS38へ処理を移す。
ステップS35においては、メインCPU10は、アラーム音の出力要求を、メインRAM12の所定の領域に記憶する。次に、ステップS36において、液晶表示部3に表示する図柄を決定する。このとき、メインCPU10は、図8の乱数更新処理(ステップ21)で更新された、表示図柄決定用乱数カウンタを用い、図12の出力データ選択テーブルを参照して、目覚まし時計1の液晶表示部3に表示される図柄データと、目覚まし時計1のスピーカ5R及びスピーカ5Lから、アラーム音停止後に出力される音データを決定し、図柄の表示要求とともに、メインRAM12の所定の領域に記憶する。
図12の出力データ選択テーブルで示すように、図柄データと音データは、12枚の磁気カード7に対応して12セット登録されている。そして、表示図柄決定用乱数カウンタの数値(0〜240)と出力データ選択テーブルの判定値を参照して、図柄データと音データが選択される。例えば、表示図柄決定用乱数カウンタの数値が50の場合は、図柄データD3と音データS3が選択される、つまり、図12の出力データ選択テーブルにおける判定値は、すべて20刻みで設定されているため、12セットの登録データは、平均して1/12の確率で選択されることとなる。
ここで、メインRAM12に記憶された表示図柄やアラーム音は、メインCPU10により、システムタイマ割込処理(図8参照)のステップS24の出力処理において、音制御回路17へ音データとして送られることにより、スピーカ5R及びスピーカ5Lからアラーム音が出力され、表示図柄は、表示制御回路16へ図柄データとして送られることにより、液晶表示部3に所定の図柄が表示されることとなる。そして、アラーム制御フラグに、アラーム停止のための、磁気カード7の挿入を監視する要求(02)をセットして本サブルーチンを終了する。
ステップS38においては、メインCPU10は、磁気カードリーダー6に磁気カード7が挿入されているかどうかチェックし、磁気カード7が挿入されていなければ本サブルーチンを終了する。一方、磁気カード7が挿入されていた場合は、ステップS39において、アラーム制御フラグに、アラーム時刻の設定を監視する要求(01)をセットし、アラーム出力設定をクリア(つまり、アラーム時刻におけるアラーム音の出力をキャンセル)して本サブルーチンを終了する。
ステップS40においては、メインCPU10は、アラーム制御フラグが(01)であるか判断し、(01)の場合には、ステップS41へ処理を移す。このステップS41では、詳細は後述するが、アラーム時刻設定処理が実行され、その後本サブルーチンを終了する。一方、アラーム制御フラグが(01)でない場合は、ステップS42へ処理を移す。
ステップS42においては、メインCPU10は、アラーム制御フラグが(02)であるか判断し、(02)の場合には、ステップS43へ処理を移す。また、アラーム制御フラグが(02)でない場合は、ステップS47へ処理を移す。
ステップS43においては、メインCPU10は、磁気カードリーダー6に磁気カード7が挿入されているか否かをチェックし、磁気カード7が挿入されていなければ本サブルーチンを終了する。一方、磁気カード7が挿入されていた場合は、メインCPU10は、ステップS44において、磁気カードリーダー6で読み取られたデータ、すなわち、磁気カード7の磁気データ記録部7aに記録されているデータ(例えば、図柄データ、音データ等)をメインRAM12の所定の領域に記憶し、カード挿入実行回数(使用者がアラーム音を停止するために、磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入した回数)をカウントして、メインRAM12の所定の領域に記憶更新する。次に、メインCPU10は、ステップS45において、目覚まし時計1の液晶表示部3に表示されている図柄データと、ステップS44において、磁気カードリーダー6で読み取られた磁気カード7の図柄データが一致するかどうかをチェックし、図柄データが一致した場合は、詳細は後述するが、アラーム音の変更等を行う図柄一致処理(ステップS46)を行い、その後本サブルーチンを終了する。一方、図柄データが一致しなかった場合は、アラーム制御フラグに、磁気カード7の取り出しを監視する要求(03)をセットして本サブルーチンを終了する。
ステップS47においては、メインCPU10は、アラーム制御フラグが(03)であるか判断し、(03)の場合には、ステップS48へ処理を移す。一方、アラーム制御フラグが(03)でない場合は、ステップS51において、アラーム制御フラグに、アラーム時刻及び磁気カードの挿入を監視する要求(00)をセットして、本サブルーチンを終了する。
ステップS48においては、メインCPU10は、磁気カード7が磁気カードリーダー6に挿入中であるか否かをチェックし、挿入中であれば本サブルーチンを終了する。また、挿入中で無かった場合(つまり、使用者により磁気カードリーダー6から磁気カード7が取り出された場合)は、ステップS49において、既に図柄データが一致したか(つまりアラーム音の停止に成功したか)をチェックし、一致していた場合は、ステップS51において、音データをクリア(スピーカ5R及びスピーカ5Lから出力される音の停止を指示)し、メインRAM12の所定の領域に記憶する。そして、アラーム制御フラグに、アラーム時刻及び磁気カードの挿入を監視する要求(00)をセットして本サブルーチンを終了する。一方、まだ図柄データが一致していない場合は、メインCPU10は、ステップS50において、アラーム音の音データに、音量を上げることを指示するデータを加え、メインRAM12の所定の領域に記憶更新する。すると、この後目覚まし時計1から出力されるアラーム音は音量が増加するため、使用者はより早く尚且つ慎重に、液晶表示部3に表示された図柄と同じ図柄が印刷されている磁気カード7を見つけなければない。そのため、使用者の目覚めを促す効果が高くなる。そして、メインCPU10は、アラーム制御フラグに、次の磁気カード7の挿入を監視する要求(02)をセットして本サブルーチンを終了する。
[アラーム時刻設定処理]
図9のステップS41において実行されるアラーム時刻設定処理について図10を用いて説明する。
[アラーム時刻設定処理]
図9のステップS41において実行されるアラーム時刻設定処理について図10を用いて説明する。
メインCPU10は、ステップS61に示すように、使用者による操作パネル4からのスイッチの入力をチェックする。そして、スイッチの入力があった場合は、ステップS62において、操作パネル4からのスイッチの入力にあわせて、アラーム時刻の変更(例えば、時間、分の再設定)やアラーム出力設定(アラーム時刻にアラーム音を出力する要求)を行い、変更されたアラーム時刻データやアラーム音の出力設定を、メインRAM12の所定の領域に記憶する。
次に、メインCPU10は、ステップS63において、磁気カード7が磁気カードリーダー6に挿入中であるか否かをチェックし、挿入中であれば、ステップ65において、アラーム時刻の表示要求をメインRAM12の所定の領域に記憶して本サブルーチンを終了する。一方、挿入中で無かった場合(つまり、磁気カードリーダー6から磁気カード7が取り出された場合)は、ステップS64において、現在時刻の表示要求をメインRAM12の所定の領域に記憶するとともに、アラーム制御フラグに、アラーム時刻及び磁気カードの挿入を監視する要求(00)をセットして本サブルーチンを終了する。
ここで、メインRAM12に記憶されたアラーム時刻または現在時刻の表示要求は、メインCPU10により、システムタイマ割込処理(図8参照)のステップS24の出力処理において、アナログ時刻制御回路14へ時刻データとして送られることにより、アナログ時刻表示部2aに表示されることとなる。
[図柄一致処理]
図9のステップS46において実行される図柄一致処理について、図11を用いて説明する。
[図柄一致処理]
図9のステップS46において実行される図柄一致処理について、図11を用いて説明する。
最初に、メインCPU10は、ステップS71に示すように、カード挿入実行回数(使用者により磁気カード7が磁気カードリーダー6に挿入された回数)をチェックし、1回目の場合は、ステップS73において、カード選択成功回数を+1更新して、メインRAM12の所定の領域に記憶し、ステップS74へ処理を移す。一方、カード挿入実行回数が1回目ではなかった場合(2回以上の場合)は、メインCPU10は、ステップS72において、カード選択成功回数をクリア(“00”をセット)して、メインRAM12の所定の領域に記憶して、ステップS74へ処理を移す。
ステップS74においては、メインCPU10は、カード挿入実行回数のクリアを行い、ステップS75へ処理を移す。
ステップS75においては、メインCPU10は、カード選択成功回数がプレミアデータ表示回数かどうか、図13のプレミアデータ選択テーブルを参照して選択する。例えば、カード選択成功回数が10回の場合、つまり、使用者が10回連続で、目覚まし時計1のアラーム音の出力を停止するために、液晶表示部3に表示された図柄と同じ図柄の磁気カード7を1回目で選択挿入できた場合は、図13のプレミアデータ選択テーブルに示すように、プレミア図柄である図柄データP1及びプレミア音である音データP1が選択され、メインRAM12の所定の領域に記憶される(ステップS77)。そして、ステップS78へ処理を移す。一方、カード選択成功回数がプレミアデータ選択回数以外の場合は、図9のアラーム処理のステップS36において、図12の表示データ選択テーブルを参照し決定された、音データをメインRAM12の所定の領域に記憶(ステップS76)して、ステップS78へ処理を移す。
ステップS78においては、メインCPU10は、アラーム制御フラグに、磁気カード7の取り出しを監視する要求(03)をセットして本サブルーチンを終了する。
この図柄一致処理で選択され、メインRAM12の所定の領域に記憶された、図柄データ及び音データは、メインCPU10により、システムタイマ割込処理(図8参照)のステップS24の出力処理において、表示制御回路16へ図柄データとして、または音制御回路17へ音データとして出力される。このとき、メインCPU10から音制御回路17へ出力される音データには、アラーム音を出力するときよりも、少し音量を下げる指示も含まれている。この処理の後、目覚まし時計1のスピーカ5R及びスピーカ5Lからは、所定のメロディまたは音楽が適当な音量で出力されることとなる。
このように、本実施の形態では、目覚まし時計1がアラーム音を出力していない状態で、使用者が、磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入すると、アラーム時刻の変更及びアラーム音の出力設定が可能となる。一方、目覚まし時計1がアラーム音を出力している状態では、使用者が液晶表示部3に表示された図柄と同じ図柄の磁気カード7をカード挿入口6aに挿入しなければ、アラーム音は鳴り止まない。また、使用者が液晶表示部3に表示された図柄と異なる図柄の磁気カード7を誤って挿入してしまうと、さらに音量を上げてアラーム音が出力される。そして、使用者が、液晶表示部3に表示された図柄と同じ図柄の磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入すると、ようやく煩いアラーム音は停止し、心地よいメロディまたは音楽等が適当な音量で出力され、その後、使用者が磁気カードリーダー6に挿入した磁気カード7を取り出すことで、目覚まし時計1からの出音を停止するように構成されている。
この結果、本実施の形態において、目覚まし時計1の使用者は、まず、スピーカ5R及びスピーカ5Lから出力されるアラーム音により起こされる。次に、液晶表示部3に表示された図柄を確認する。そして、その図柄と同じ図柄が印刷されている磁気カード7を探す。最後に、目的の磁気カード7を磁気カードリーダー6に挿入する。という手順で起床を促されることになる。つまり、本実施の形態における目覚まし時計1の使用者は、聞く、見る、動作する、という行為を起床時に強いられるので、目覚まし効果が極めて高いものとなっている。
また、本実施の形態では、使用者が、磁気カード7をカード挿入口6aに挿入した結果の1回目の成功回数をカウントすることにより、その成功回数に応じて、常時表示されている図柄や出力されるメロディまたは音楽等とは異なるプレミア図柄の表示やプレミア音の出力を行う構成としている。
この結果、本実施の形態において、目覚まし時計1の使用者は、単調な朝の起床時に、意外な喜びを見つけることになり、目覚まし時計1の使用に飽きることなく、またゲームのような楽しみを持つことが出来る。
さらに、本実施の形態における、前記プレミア図柄及びプレミア音の発生の条件は、これに限定されるものではない。例えば、アラーム音の出力停止を実現させるためになされた、使用者によるカード挿入回数の延数を母数としてカウントして得た平均成功率を用いて、その平均成功率をもとに決定してもよい。さらに、プレミア図柄及びプレミア音のデータの数およびその内容についても、本実施の形態に限られず、様々な形態が実施されてもよい。
また、本実施の形態において用いられる目覚まし時計1は、時刻を表示でき、アラーム時刻を設定できるものであれば、特に限定されるものではない。近年主流となりつつある、電波時計(その国の標準時間を電波で受信し、時間や日付調整を自動的に行う手段を持つ時計)を本実施の形態に用いることもできる。
そして、本実施の形態において、目覚まし時計1から出力される音の種類も、特に限定されるものではない。例えば、“起きろ!”などの人の発声する言葉をアラーム音として用いても良いし、また鳥の声、川のせせらぎの音や海の潮騒の音などをBGMとして用いることも自由である。
さらに、本実施の形態においては、使用者がカードの選択に失敗すると、単純にアラーム音の音量を大きくするようにしたが、これも、例えば、カードの選択の失敗回数に応じて、音量を上げるだけではなく、アラーム音をもっとアップテンポにする等、テンポを変更することにより、いっそう使用者に注意を促す効果が期待できる。
また、本実施の形態では、目覚まし時計1で表示される画像を、“ハート”、“ダイヤ”などの簡単な図柄を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、あるテーマを設け、それに関連付けた画像、つまり、世界各国の国旗図柄、アニメのキャラクタ画像、アイドルの写真などの、使用者の趣味や嗜好にあわせた画像を用いることにより、より目覚まし効果の高い目覚まし時計を提供できる。
さらに、目覚まし時計1で表示される画像として、メッセージや文字図柄を用いる方法も効果的である。例えば、目覚まし時計1のアラーム出力時に英単語のスペルを表示するようにして、アラーム音停止のために、その英単語のスペルが印刷されたカードを選択するようにすると、使用者が受験生等の場合には、目覚まし効果だけではなく、学習効果も期待できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、主に、設定時刻にアラーム音を出力する音出力手段と、前記音出力手段を制御する音制御手段と、所定の情報を表示する画像表示部と、前記画像表示部に所定の画像を表示する表示制御手段と、所定の情報が記録されたカードを挿入するカード挿入口と、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記画像表示部に表示された表示識別情報に対応するか否かを判定する判定手段と、アラーム音が連続して出力されている期間内に、前記カード挿入口にカードが挿入された回数をカウントするカウント手段と、前記表示識別情報に対応したカードを挿入することができた成功率を演算する演算手段を備えることを特徴とする目覚まし時計ではあるが、制御手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。
尚、本発明の実施例に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
1 目覚まし時計
2a アナログ時刻表示部
2b デジタル時刻表示部
3 液晶表示部
4 操作パネル
5R スピーカ
5L スピーカ
6 磁気カードリーダー
6a カード挿入口
7 磁気カード
7a 磁気カードデータ記録部
7b 磁気カード図柄印刷部
8 目覚まし時計の制御回路
10 メインCPU
11 メインROM
12 メインRAM
13 磁気カード制御回路
14 アナログ時刻制御回路
15 デジタル時刻制御回路
16 表示制御回路
17 音制御回路
18 操作パネル制御回路
19 クロックパルス発生回路
20 データバス
2a アナログ時刻表示部
2b デジタル時刻表示部
3 液晶表示部
4 操作パネル
5R スピーカ
5L スピーカ
6 磁気カードリーダー
6a カード挿入口
7 磁気カード
7a 磁気カードデータ記録部
7b 磁気カード図柄印刷部
8 目覚まし時計の制御回路
10 メインCPU
11 メインROM
12 メインRAM
13 磁気カード制御回路
14 アナログ時刻制御回路
15 デジタル時刻制御回路
16 表示制御回路
17 音制御回路
18 操作パネル制御回路
19 クロックパルス発生回路
20 データバス
Claims (4)
- 設定時刻にアラーム音を出力する目覚まし時計であって、
前記アラーム音データを含む複数種類の音データを記憶した音データ記憶手段と、
前記音データに基く音を出力する音出力部と、
所定の情報が記録されたカードを挿入するカード挿入口と、
このカード挿入口に前記カードが挿入された場合、前記カードに記録された情報に基づいて、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御部と、
を備えることを特徴とする目覚まし時計。 - 画像表示部を更に備え、
前記制御部は、
複数種類の識別情報を記憶した識別情報記憶手段と、
アラーム音を出力する際に、前記複数種類の識別情報の中から選択した識別情報を前記画像表示部に表示する表示制御手段と、
前記識別情報記憶手段に記憶された複数種類の識別情報にそれぞれ対応した複数のカードのうち、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記画像表示部に表示された表示識別情報に対応するか否かを判定する判定手段と、を有し、
前記判定手段により、前記カード挿入口に挿入されたカードが前記表示識別情報と対応していると判定されたことを条件として、出力中のアラーム音を停止させるとともに、前記音出力部から所定の音を出力させる制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の目覚まし時計。 - 前記識別情報記憶手段は、識別情報以外に複数の画像データを記憶しており、
前記制御部は、
アラーム音が連続して出力されている期間内に、前記カード挿入口にカードが挿入された回数をカウントするカウント手段と、
前記表示識別情報に対応したカードを挿入することができた成功率を演算する演算手段と、を有し、
前記成功率に応じた所定音の出力及び/又は所定画像の表示を行う制御を実行することを特徴とする請求項2に記載の目覚まし時計。 - 前記制御部は、前記成功率が所定の値以上の場合、特典としての特定音の出力及び/又は特典としての特定画像の表示を行う制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の目覚まし時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006080550A JP2007256065A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 目覚まし時計 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006080550A patent/JP2007256065A/ja active Pending
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