JP2007252445A - 手足用温浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温浴水の効率的な利用と使用性の向上等が図られ得る特定の温浴水流路形態を有する、新規な手足用温浴装置を提供することを、目的とする。
【解決手段】左右の腕浴槽12,12を含んで第一の循環流路28,30,32,34,36を形成し、第一の電動ポンプ50で温浴水を循環させると共に、足浴槽14を含んで第二の循環流路78を形成し、第二の電動ポンプで温浴水を循環させるようにした。また、第一の循環流路28,30,32,34,36と第二の循環流路78を相互に接続する接続流路60を設けると共に、この接続流路60による接続状態を連通/遮断する第一の三方切換弁52を設けた。更に、第二の循環流路78に接続された排水流路94を設けると共に、この排水流路94を連通/遮断する第二の三方切換弁88を設けた。
【選択図】図11

Description

本発明は、温浴槽に貯留された温浴水に手足を浸漬させて温浴するための手足用温浴装置に関するものである。
この種の手足用温浴装置として、腕を浸漬させるための温浴水が貯留された腕浴槽が、足を浸漬させるための温浴水が貯留された足浴槽よりも上方に設けられれており、これら腕浴槽と足浴槽を接続する管路上に設けられた循環ポンプによって、温浴水が強制的に循環せしめられる構造の手足用温浴装置が知られている(特許文献1乃至7参照)。
しかしながら、特許文献1乃至7に記載の手足用温浴装置においては、温浴水の排水作業の作業効率が悪いという問題がある。即ち、特許文献1乃至7に記載の手足用温浴装置に採用されている循環ポンプの主たる役割は、足浴槽に貯留された温浴水を、足浴槽よりも高位置に設けられた腕浴槽に導くことにあることから、かかる循環ポンプを利用して温浴水を排水しようとした場合、特許文献3に記載されているように、足浴槽に貯留されている温浴水を腕浴槽に移し、その腕浴槽から温浴水を排水する必要がある。その結果、腕浴槽から排水される温浴水を受けるためのバケツを別途用意しなければならないという問題がある。
また、手足用温浴装置の設置面に対して腕浴槽よりも近い位置にある足浴槽の温浴水を排水するために、わざわざ腕浴槽を経由させるというのも、現実的ではない。
そこで、特許文献5に記載されているように、足浴槽にドレインコックを設けて、かかるドレインコックを開けることにより、温浴水を排水することも考えられる。しかしながら、この場合には、重力の作用によって温浴水を自然排水することになり、その結果、ポンプを使用することで温浴水を強制的に排水する場合に比して、排水が完了するまでの時間が長くなってしまうという問題がある。
加えて、足浴槽は手足用温浴装置の設置面の近くに設けられるのが一般的であることから、足浴槽の設置面からの高さ位置によっては、ドレインコックから排水される温浴水をバケツで直接受けることが難しくなってしまうおそれがある。この場合、ドレインコックに排水管を接続して、かかる排水管を通じて温浴水を排水する必要が出てくるが、上述の如くポンプを使って強制的に排水する訳ではないことから、排水管の始端側と終端側の高さ位置等によっては、排水効率が悪くなってしまい、最悪の場合、温浴水を排水しきれないおそれがある。
なお、足浴槽にドレインコックを設けないで、別途用意したポンプによって足浴槽に貯留されている温浴水を汲み上げることにより、或いは、足浴槽に設けられたドレインコックに対して適当なパイプを介して接続されるポンプを別途用意し、かかるポンプで足浴槽に貯留されている温浴水を排水することにより、全ての浴槽に貯留されている温浴水を排水することも考えられる。しかしながら、この場合には、別途ポンプを用意しなければならないという問題がある。
実公昭36−28876号公報 特開昭59−34256号公報 実開昭59−122128号公報 実開昭60−49834号公報 実開昭61−188742号公報 実開昭62−82038号公報 特開2006−6642号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、温浴水の排水作業の作業効率を向上させることが出来る、新規な構造の手足用温浴装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の手足用温浴装置は、使用者が着座する座板部と使用者が凭れる背板部を備えた椅子本体の座板部の前方下側において、温浴水を貯える足浴槽が設けられていると共に、椅子本体の左右両側で足浴槽よりも高位置において、温浴水を貯える一対の腕浴槽が設けられていることを、特徴とする。また、本発明の手足用温浴装置は、一対の腕浴槽から外部に延び出して、これら一対の腕浴槽に収容された温浴水を循環させる管路を設けて、各腕浴槽における管路への接続口の一つを腕浴槽の底部に開口させると共に、管路上に第一の電動ポンプを設けた第一の循環流路を備えていると共に、足浴槽から外部に延び出して、かかる足浴槽に収容された温浴水を循環させる管路を設けて、足浴槽における管路への接続口の一つを足浴槽の底部に開口させると共に、管路上に第二の電動ポンプを設けた第二の循環流路を備えていることも、特徴とする。更に、本発明の手足用温浴装置は、第一の循環流路を第二の循環流路に接続する接続管路を設けて、かかる接続管路を第一の循環流路に対して第一の三方切換弁を介して連通せしめた接続流路を備えていると共に、第二の循環流路に対して第二の三方切換弁を介して接続された排水流路を備えていることも、特徴とする。更にまた、本発明の手足用温浴装置は、第一の三方切換弁と第二の三方切換弁を連動させて作動制御せしめることにより、第一の循環流路と第二の循環流路のそれぞれで温浴水が循環され得るようにした循環流路形態と、足浴槽の温浴水が排水流路を通じて排水され得るようにした排水流路形態と、第一の循環流路と第二の循環流路を接続流路で接続して腕浴槽の温浴水が接続流路を通じて足浴槽に導かれ得るようにした接続流路形態とを、それぞれ実現せしめる流路制御手段を備えていると共に、流路制御手段によって循環流路形態が実現された状態で、第一の電動ポンプと第二の電動ポンプの少なくとも一方を駆動せしめるポンプ駆動制御手段を備えていることも、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされた手足用温浴装置においては、接続流路形態が実現されることにより、腕浴槽の温浴水が接続流路を通じて足浴槽に導かれるようになっていることから、腕浴槽の温浴水も排水流路を通じて排水され得ることとなる。その結果、全ての浴槽の温浴水が排水流路を通じて排水され得ることとなる。要するに、排水のための流路や管路の構造が簡単になると共に、手足用温浴装置を設置するに際して腕浴槽の排水管路を特別に設ける必要がないことから、装置の設置作業が極めて簡略化される。
また、循環流路形態が実現されていると共に、第一の電動ポンプと第二の電動ポンプの少なくとも一方が駆動せしめられている状態、即ち、手足用温浴装置が使用されている状態では、排水流路に温浴水が流れ込まないようにされ得る。これにより、排水流路を通じて排水される温浴水の処理対策を手足用温浴装置の使用の妨げにならない態様(例えば、排水された温浴水が下水道や特別な処理槽に対して直接に流れ込むようにすること等)で予め施しておくことが可能となる。その結果、特別な準備作業を行うことなく、温浴水の排水作業に取り掛かることが可能となる。従って、本発明の手足用温浴装置においては、温浴水の排水作業の作業効率を向上させることが可能となる。
なお、本発明において、腕浴槽に貯留される温浴水や足浴槽に貯留される温浴水は、単なる温湯であっても良いし、例えば、有機ゲルマニウム等の温浴効果を向上させる添加物を溶かしたものであっても良い。また、腕浴槽に貯留される温浴水と足浴槽に貯留される温浴水は、同じである必要はない。
さらに、本発明において、第一の循環流路を構成する管路への接続口の一つが開口している腕浴槽の底部や、第二の循環流路を構成する管路への接続口の一つが開口している足浴槽の底部は、浴槽の底壁部分のみをいうのではなく、浴槽の周壁部分における底壁部分の近くも含むものとする。即ち、本発明の底部とは、管路への接続口が開口せしめられていることにより、浴槽に貯留されている温浴水が有利に排水され得る部分を意味する。
また、本発明において、第一の電動ポンプや第二の電動ポンプは、電動機(電動モータ)によって駆動せしめられる構造であれば、特に限定されることはなく、例えば、従来から公知の遠心ポンプ等で構成される。更にまた、第一の電動ポンプや第二の電動ポンプを駆動するための電動機は、正方向への回転駆動のみが可能なものであっても良いし、正方向への回転駆動と逆方向への回転駆動が可能な可逆式の電動機であっても良い。
さらに、本発明において、第一の三方切換弁や第二の三方切換弁は、温浴水の流れる方向を択一的に切り換えることが可能な構造であれば、特に限定されることはなく、例えば、従来から公知のスプール弁やポペット弁,回転弁等が採用可能であるが、特に、制御性に優れている等の観点から電磁式のものが好適に採用される。また、第一の三方切換弁や第二の三方切換弁は、一つの切換弁によって温浴水の流れる方向を択一的に切り換えるものに限定されず、例えば、二つの切換弁を連動させて作動制御せしめることにより、温浴水の流れる方向を択一的に切り換えるものも含む。
更にまた、本発明において、流路制御手段やポンプ駆動制御手段は、例えば、制御プログラムに従って作動制御するCPUを含んで構成された制御装置やその操作スイッチ等によって構成される。
また、本発明において、接続流路形態は、排水流路形態と同時に実現されるようにしても良いし、そうでなくても良い。そこにおいて、接続流路形態が排水流路形態と同時に実現される場合、具体的には腕浴槽が接続流路を通じて足浴槽から排水流路に接続される構造(流路形態)が与えられる場合には、足浴槽の温浴水と腕浴槽の温浴水をまとめて排水することが可能となる。これにより、全ての浴槽(腕浴槽および足浴槽)の温浴水を排水する際の排水開始から排水完了までの時間を短くすることが可能となる。また、接続流路形態と排水流路形態が別々に実現される場合、例えば、第一の循環流路から第二の循環流路を独立させた状態下で足浴槽に関して排水流路形態が実現された後、足浴槽の排水流路形態を解除して非排水状態としてから、第一の循環流路を接続流路を通じて第二の循環流路に連通せしめて接続流路形態を実現する場合には、腕浴槽を空にすると共に、その空になった腕浴槽に貯留されていた温浴水を足浴槽に貯留することが可能となる。これにより、腕浴槽用として使用していた温浴水を足浴槽用の温浴水として使用することが可能となる。その結果、新たに追加する温浴水の量、即ち、腕浴槽用として使用するために新たに追加する温浴水の量を減らして、経済的な負担を少なくすることが可能となる。
さらに、本発明においては、腕浴槽が足浴槽よりも高位置にあることから、第一の循環流路を構成する管路の形状等を適当に設計しておくことにより、接続流路形態が実現された状態で、第一の電動ポンプを駆動しなくても、腕浴槽に貯留されている温浴水を重力の作用によって足浴槽に導くことが可能となる。尤も、かかる接続流路形態が実現された状態で、第一の電動ポンプを駆動させて、腕浴槽に貯留されている温浴水を足浴槽に強制的に導くようにしても良い。これにより、腕浴槽に貯留されている温浴水を足浴槽に導くのに要する時間を短くすることが可能となる。なお、接続流路形態が実現された状態で第一の電動ポンプを駆動させる場合には、第一の電動ポンプの吸込口側に腕浴槽が位置せしめられる一方、第一の電動ポンプの吐出口側に第一の三方切換弁が位置せしめられることが望ましい。これにより、第一の電動ポンプを駆動させて腕浴槽の温浴水を足浴槽に強制的に導くことを有利に実現することが可能となる。
また、本発明に従う構造とされた手足用温浴装置においては、排水流路形態が実現された状態で、第二の電動ポンプが駆動せしめられるようになっていても良い。これにより、足浴槽の温浴水が排水流路を通じて強制的に排水されることとなることから、排水流路の始端側と終端側の相対的な高さ位置等に起因する排水効率の低下を有利に回避することが可能となる。その結果、各種の設置条件下で、特に各種の排水流路の設定条件下においても、温浴水の排水を問題なく行なうことが可能となると共に、排水に要する時間を短くすることが可能となる。
また、本発明においては、足浴槽に温浴水が残っていないことを検出する足浴槽空状態検出手段を備えていると共に、足浴槽空状態検出手段によって足浴槽に温浴水が残っていないことが検出された場合に第二の電動ポンプを停止する空状態参照ポンプ停止手段を備えており、更に、空状態参照ポンプ停止手段によって第二の電動ポンプが停止された場合に足浴槽の温浴水の排水が完了したことを報知する足浴槽排水報知手段を備えていることが望ましい。これにより、足浴槽の温浴水の排水が完了した際に、第二の電動ポンプが停止されると共に、足浴槽の温浴水の排水が完了したことが使用者に報知されることとなる。なお、ここにおいて、足浴槽の温浴水の排水完了を報知する足浴槽排水報知手段は、必ずしも必要ない。排水完了時には、単に第二の電動ポンプを停止させるだけで十分である。
なお、本発明において、足浴槽空状態検出手段は、例えば、足浴槽の底部に設けられた、水圧を検出するセンサや、一定の電圧を給電して第二の電動ポンプを駆動せしめた際の電流値を検出する電流値検出回路等で構成される。また、本発明において、空状態参照ポンプ停止手段は、例えば、制御プログラムに従って作動制御するCPUを含んで構成された制御装置等で構成される。更にまた、本発明において、足浴槽排水報知手段は、例えば、LED等の発光体とそれを作動制御するための制御装置(例えば、CPUを含んで構成されるもの等)によって構成されていても良いし、スピーカとそれを作動制御するための制御装置(例えば、CPUを含んで構成されるもの等)によって構成されていても良い。即ち、本発明において、足浴槽排水完了報知手段による報知は、光によるものであっても良いし、音によるものであっても良いのである。
また、本発明においては、各腕浴槽に温浴水が残っていないことを検出する腕浴槽空状態検出手段を備えていると共に、腕浴槽空状態検出手段によって各腕浴槽に温浴水が残っていないと検出された場合に腕浴槽の温浴水の排水が完了したことを報知する腕浴槽排水報知手段を備えていることが望ましい。これにより、腕浴槽の温浴水の排水が完了したことが使用者に報知されることとなる。
なお、本発明において、腕浴槽空状態検出手段は、例えば、腕浴槽の底付近に設けられた、水圧を検出するセンサ等で構成される。また、本発明において、腕浴槽排水報知手段は、足浴槽排水報知手段と同様なものによって構成される。
また、本発明においては、第二の循環流路を構成する管路上において、第二の電動ポンプの吸込口側に足浴槽が位置せしめられていると共に、第二の電動ポンプの吐出口側に第二の三方切換弁が位置せしめられていることが望ましい。これにより、第二の電動ポンプを駆動せしめて、足浴槽に貯留されている温浴水を強制的に排水することが有利に実現される。
また、本発明においては、椅子本体を左右方向に挟む位置で一対の腕浴槽が設けられていると共に、椅子本体における座板部の前方下側に足浴槽が設けられていることから、使用者は背板部に凭れた状態で温浴することが可能となる。これいより、窮屈な姿勢での温浴が有利に回避され得ることとなる。
そこにおいて、本発明では、背板部の座板部に対する傾斜角度が調節可能とされていることが望ましい。これにより、温浴時における姿勢を使用者の好みに合わせることが可能となる。
また、本発明では、足浴槽が座板部の下方にスライド収納可能とされていることが望ましい。これにより、足浴槽を使用しない場合には、足浴槽を座板部の下方に収容することで、手足用温浴装置の全体サイズをコンパクトにすることが可能となる。また、足浴槽を座板部の下方に収容することにより、手足用温浴装置の椅子としての使い勝手を良くすることも可能となる。なお、足浴槽の開口を覆蓋する蓋部材を設けるようにしても良い。これにより、足浴槽を使用しない場合において、足浴槽にゴミ等の異物が混入しないようにすることが可能となる。
更にまた、本発明においては、一対の腕浴槽のそれぞれの開口を覆蓋する蓋が設けられており、かかる蓋によって一対の肘掛部が構成されていることが望ましい。これにより、腕浴槽を使用しない場合には、各腕浴槽の開口を蓋で覆蓋することで、手足用温浴装置の椅子としての使い勝手を良くすることが可能となる。また、腕浴槽にゴミ等の異物が混入しないようにすることも可能となる。
また、本発明においては、第一の循環流路を構成する管路における各腕浴槽の底部への接続部分に対して第一のフィルタが設けられていると共に、第二の循環流路を構成する管路における足浴槽の底部への接続部分に対して第二のフィルタが設けられていることが望ましい。これにより、腕浴槽に貯留されている温浴水は、第一のフィルタを通ってから排水されることとなり、また、足浴槽に貯留されている温浴水は、第二のフィルタを通ってから排水されることとなる。その結果、排水される温浴水が第一のフィルタ内や第二のフィルタ内に残らないようにすることが容易に可能となる。また、第一のフィルタや第二のフィルタの取り外し作業を容易に行うことも可能となる。
なお、本発明において、第一のフィルタや第二のフィルタは、温浴水に混ざった毛髪やゴミ等の異物を取り除くことが出来るものであれば、特に、限定されることはなく、例えば、スポンジや網状部材等のように、異物は通さないが温浴水は通す程度の大きさの孔を有するもので構成される。また、第一のフィルタや第二のフィルタは、再利用可能であっても良いし、そうでなくても良い。更にまた、第一のフィルタや第二のフィルタは、温浴水に混ざった毛髪やゴミ等の異物を取り除くことが出来るだけでなく、温浴水を浄化することが出来るものであっても良い。この場合、第一のフィルタや第二のフィルタは、例えば、袋状の網状部材に対して従来から公知の濾過材(例えば、ガラスビーズやセラミックボール,アルミナ砂,粒状活性炭等)を収容したもの等で構成される。
そこにおいて、上述の如く第一のフィルタが設けられている場合には、第一の警告手段として、次の(i)と(ii)の少なくとも一方を備えることが望ましい。
(i)一定の電圧を給電して第一の電動ポンプを駆動することにより第一の循環流路を通じて腕浴槽の温浴水を循環させた際の電流値を検出する第一の電流値検出手段と、第一の電流値検出手段によって検出された電流値が予め設定された下限値よりも小さくなった場合に第一の電動ポンプを停止する第一の電流値参照ポンプ停止手段と、が設けられて、第一の電流値検出手段で検出された電流値に基づいて第一の電流値参照ポンプ手段により第一の電動ポンプが停止された場合に警告を発する第一の警告手段。
(すなわち、腕浴槽の場合には、基本的にポンプ作動するのは循環時だけだから、ポンプ作動状態下での電流値を見て、それに基づいてフィルタ目詰まりと判定しても良いと考えられる。これにより、フィルタ目詰まりを告知するための警告を発するようになっているのが、かかる警告手段である。)
(ii)腕浴槽に貯留されている温浴水の水位降下速さを検出する第一の水位降下速さ検出手段と、第一の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いか否かを判定する第一の水位降下速さ判定手段と、が設けられて、腕浴槽の温浴水を接続管路を通じて足浴槽へ向けて重力を利用して自然排水するに際して腕浴槽の第一の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いと第一の水位降下速さ判定手段によって判定された場合に警告を発する警告手段。
なお、本発明において、第一の電流値検出手段は、例えば、特開平7−96020号公報等において従来から公知の電流値検出回路によって有利に構成される。
また、本発明において、第一の水位降下速さ検出手段は、水位降下速さを検出するものに限定されず、水位降下速さを検出するのに必要なデータ(例えば、所定量だけ水位が降下するのに要する時間等)を検出するものであっても良い。具体的には、例えば、二つの水位センサを設けておき、一方の水位センサが設けられた位置から他方の水位センサが設けられた位置まで水面が変化する時間を制御装置(例えば、CPUを含んで構成されるもの等)が計測する場合には、二つの水位センサと制御装置によって第一の水位降下速さ検出手段が構成される。
さらに、本発明において、第一の電流値参照ポンプ停止手段や第一の水位降下速さ判定手段は、例えば、制御プログラムに従って作動制御するCPUを含んで構成された制御装置等によって有利に構成される。
更にまた、本発明において、第一の警告手段は、例えば、LED等の発光体とそれを作動制御するための制御装置(例えば、CPUを含んで構成されるもの等)によって構成されていても良いし、スピーカとそれを作動制御するための制御装置(例えば、CPUを含んで構成されるもの等)によって構成されていても良い。即ち、本発明において、第一の警告手段による警告は、光によるものであっても良いし、音によるものであっても良いのである。
また、上述の如く第二のフィルタが設けられている場合には、第二の警告手段として、次の(i)と(ii)の少なくとも一方を備えることが望ましい。
(i)一定の電圧を給電して第二の電動ポンプを駆動することにより第二の循環流路を通じて足浴槽の温浴水を循環させた際の電流値を検出する第二の電流値検出手段と、第二の電流値検出手段によって検出された電流値が予め設定された下限値よりも小さくなった場合に第二の電動ポンプを停止する第二の電流値参照ポンプ停止手段と、が設けられて、第二の電流値検出手段で検出された電流値に基づいて第二の電流値参照ポンプ手段により第二の電動ポンプが停止された場合に、第二の電動ポンプが第二の循環流路を通じての温浴水の循環作動状態下であることを条件として警告を発する第二の警告手段。
(すなわち、足浴槽の場合には、第二のフィルタの目詰まりの状態を、例えば、第二の電動ポンプの電流値と温浴水の水位との両方を用いて見ている。水位を見て、循環の場合には水位が下がっていないから電流値が小さくなったことの原因がフィルタ目詰まりにあると判断し、警報を出す。一方、ポンプ電流値が小さくなった場合に水位を見て、それが排水によるポンプ負荷減少に起因する(水位変化や槽内の吸引する温浴水がなくなる)ものであったら、フィルタ目詰まりでないことになり警報を出さないようになっている。)
(ii)足浴槽に貯留されている温浴水の水位降下速さを検出する第二の水位降下速さ検出手段と、第二の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いか否かを判定する第二の水位降下速さ判定手段と、を備えており、足浴槽の温浴水を排水流路から重力を利用して自然排水するに際して足浴槽の第二の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いと第二の水位降下速さ判定手段によって判定された場合に警告を発する警告手段。
(すなわち、足浴槽は、排水流路の状態が個別の設置条件などによって異なることから、自然排水は採用し難いが、仮に、足浴槽でも自然排水を採用することが出来る場合には、前述の腕浴槽の場合と同様に、水位降下速さを判断対象として第二のフィルタの目詰まりを判定することが可能である。その場合に、この(ii)の警告手段が有利に採用されることとなる。)
なお、本発明において、第二の電流値検出手段は第一の電流値検出手段と同様なものが採用され、第二の水位速さ検出手段は第一の水位速さ検出手段と同様なものが採用され、第二の電流値参照ポンプ停止手段は第一の電流値参照ポンプ停止手段と同様なものが採用され、第二の水位降下速さ判定手段は第一の水位降下速さ判定手段と同様なものが採用され、第二の警告手段は第一の警告手段と同様なものが採用されることから、それらの詳細な説明は省略することにする。
また、本発明においては、流路制御手段によって接続流路形態を実現せしめた後、かかる流路制御手段によって循環流路形態を実現せしめることにより、第一の循環流路を構成する管路において、循環流路形態下での温浴水の流れる方向で、第一の三方切換弁が設けられた位置よりも腕浴槽側に残っている残留温浴水を、循環流路形態下での温浴水の流れる方向とは反対の方向に流させた後、更に、流路制御手段によって接続流路形態を実現せしめることにより、逆流させた残留温浴水を前記接続流路を通じて足浴槽に導くようにした第一の排水時切換弁制御手段を備えていると共に、流路制御手段によって排水流路形態を実現せしめた後、かかる流路制御手段によって循環流路形態を実現せしめることにより、第二の循環流路を構成する管路において、循環流路形態下での温浴水の流れる方向で、第二の三方切換弁が設けられた位置よりも足浴槽側に残っている残留温浴水を、該循環流路形態下での温浴水の流れる方向とは反対の方向に流させた後、更に、流路制御手段によって排水流路形態を実現せしめることにより、逆流させた残留温浴水を排水流路を通じて排水するようにした第二の排水時切換弁制御手段とを備えていることが望ましい。
これにより、第一の循環流路を構成する管路においては、第一の排水時切換弁制御手段による流路形態の変更を適当な回数行うことによって、第一の循環流路を構成する管路に残っている温浴水を段階的に排水することが可能になる。また、第二の循環流路を構成する管路においては、第二の排水時切換弁制御手段による流路形態の変更を適当な回数行うことによって、第二の循環流路を構成する管路に残っている温浴水を段階的に排水することが可能となる。その結果、各循環流路を構成する管路を分解等しなくても、各循環流路を構成する管路に残っている温浴水を有利に排水することが可能となる。
そこにおいて、上述の如き第一の排水時切換弁制御手段と第二の排水時切換弁制御手段を採用する場合、温浴水を逆流させる方法としては、各循環流路を構成する管路上に設けられた電動ポンプを利用しても良いし、重力の作用を利用しても良い。
なお、本発明において、第一の排水時切換弁制御手段や第二の排水時切換弁制御手段は、例えば、制御プログラムに従って作動制御するCPUを含んで構成された制御装置やその操作スイッチ等によって構成される。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1乃至図6には、本発明の一実施形態としての手足用温浴装置10が示されている。この手足用温浴装置10は、使用者11が、一対の腕浴槽12,12のそれぞれに収容された温浴水に腕を浸漬させると共に、足浴槽14に収容された温浴水に足を浸漬させることにより、温浴をするものである。
より詳細には、手足用温浴装置10は、上面に開口する上側収容凹部16が形成された筐体18を備えている。そして、かかる上側収容凹部16には、椅子本体20が収容位置せしめられている。この椅子本体20は、使用者11が着座する座板部22と使用者11が凭れる背板部24を備えている。特に、本実施形態では、背板部24の座板部22に対する傾斜角度が変更可能とされている。なお、背板部24の座板部22に対する傾斜角度を変更する機構は、従来から公知であることから、その詳細な説明は省略する。
このような椅子本体20は、筐体18の上側収容凹部16に収容された状態で、座板部22が筐体18に固定されることにより、筐体18に対して取り付けられるようになっている。
また、筐体18には、上側収容凹部16に収容された椅子本体20を左右方向(図5の左右方向)で挟む位置において、一対の腕浴槽12,12が設けられている。これら一対の腕浴槽12,12は、何れも、筐体18の上面に開口形成された凹所を備えた構造とされており、特に本実施形態では、各腕浴槽12の底面(凹所の底面)が上側収容凹部16の底面よりも上方に位置せしめられている。また、各腕浴槽12は、ステンレス鋼や繊維強化プラスチック(FRP)等で形成されている。因みに、本実施形態では、各腕浴槽12は、FRPで形成されている。
このような一対の腕浴槽12,12のそれぞれには、温浴水が収容されている。因みに、本実施形態の温浴水は、有機ゲルマニウムが溶かされた温湯によって構成されている。
また、本実施形態では、各腕浴槽12において、底面からの高さ位置が異なる2箇所に水位センサ25a,25bが設けられている(図11参照)。なお、水位センサ25は、従来から公知の水圧によって水位を検出するセンサ等で構成されている。
更にまた、一対の腕浴槽12,12は、図7及び図8に示されているように、各腕浴槽12から外部に延び出した管路26によって、相互に連結されている。そこにおいて、本実施形態の管路26は、各腕浴槽12の周壁部46に接続された第一及び第二の連結管路28,30と、各腕浴槽12の底部としての底壁部38に接続された第三の連結管路32と、第一の連結管路28と第三の連結管路32に接続された第四の連結管路34と、第四の連結管路34と第二の連結管路30に接続された第五の連結管路36によって構成されている。即ち、本実施形態では、第三の連結管路32への接続口40が各腕浴槽12の底壁部38に形成されていると共に、第一及び第二の連結管路28,30への接続口42,44のそれぞれが各腕浴槽12の周壁部46に形成されているのである。
そして、本実施形態では、第四の連結管路34上において、第一の温度センサ48と第一の電動ポンプ50と第一の三方切換弁52と第一の殺菌ユニット54が設けられている。より詳細には、本実施形態では、第五の連結管路36との接続部分と第一の電動ポンプ50の吸込口側との間において、第一の温度センサ48が設けられていると共に、第一の電動ポンプ50の吐出口側において、第一の三方切換弁52と第一の殺菌ユニット54が、この順番で設けられている。また、本実施形態では、管路26とそこに設けられた各種部材48,50,52,54,56(後述する第一のフィルタ)、更には、接続管路60(後述する)が、筐体18内に収容されている。
そこにおいて、第一の温度センサ48は、従来から公知のサーミスタ等で構成されている。また、第一の電動ポンプ50は、従来から公知のターボポンプ等で構成されている。更に、第一の三方切換弁52は、従来から公知の電磁式のスプール弁等で構成されている。更にまた、第一の殺菌ユニット54は、例えば、特開平10−122645号公報等において、従来から公知のヒータ式の殺菌ユニット等で構成されている。
また、本実施形態では、第三の連結管路32における各腕浴槽12への接続部分に対して、第一のフィルタ56が設けられている。これら一対の第一のフィルタ56,56は、何れも、スポンジや網状部材等の従来から公知のフィルタ材によって構成されている。
さらに、本実施形態では、各腕浴槽12の開口を覆蓋する蓋58が取り外し可能な状態で設けられている(図1参照)。そして、かかる蓋58によって肘掛部が構成されるようになっている。
更にまた、第一の三方切換弁52には、接続管路60が接続されている。そして、かかる接続管路60における第一の三方切換弁52への接続端とは反対側の端部が、足浴槽14内に位置せしめられるようになっている(図7参照)。なお、図7では、足浴槽14が、後述する下側収容凹部64内に収容位置せしめられた状態での足浴槽14と接続管路60との位置関係が示されている。
この足浴槽14は、箱体62の上面に開口形成された凹所を備えた構造とされており、腕浴槽12と同様に、ステンレス鋼やFRP等で構成されている。因みに、本実施形態の足浴槽14は、FRPによって形成されている。
また、本実施形態では、筐体18の下面と前面に開口する下側収容凹部64に対して箱体62が収容可能とされている。これにより、本実施形態の足浴槽14は、図5や6に示されているように、椅子本体20の座板部22の前方下側に位置せしめられた状態と、図1に示されているように、椅子本体20の座板部22の下方に位置せしめられた状態とをとり得るようになっている。即ち、本実施形態の足浴槽14は、座板部22の下方に対してスライド収納可能とされているのである。また、このことから明らかなように、本実施形態では、腕浴槽12のほうが足浴槽14よりも上方に位置せしめられているのである。
そこにおいて、図面上では明示されていないが、本実施形態では、上述の如く、足浴槽14が、座板部22の前方下側に位置せしめられた状態において、接続管路60の先端(第一の三方切換弁52に対して接続されているほうとは反対側の端)は、箱体62の上面に開口して、足浴槽14に接続された溝61内に位置せしめられている。なお、足浴槽14が、座板部22の前方下側に位置せしめられた状態と、座板部22の下方に位置せしめられた状態の両方において、接続管路60の先端が足浴槽14内に位置するようにすることも、勿論可能である。
また、本実施形態では、接続管路60の先端は、足浴槽14のスライド変位時においても、溝61内に位置せしめられるようになっている。これにより、足浴槽14のスライド変位時において、接続管路60の先端が、足浴槽14の周壁部72や箱体62に引っ掛かってしまうことを有利に回避することが可能となる。
なお、図面上では明示されていないが、溝61には、足浴槽14の側に下る傾斜が付されており、それによって、足浴槽14が座板部22の前方下側に位置せしめられた状態で、接続管路60を温浴水が流れた場合であっても、かかる温浴水が足浴槽14に貯留されることが有利に実現されるようになっている。
また、図面上では明示されていないが、本実施形態では、箱体62に設けられたガイド車が下側収容凹部64に設けられたガイドレールに沿って転がることにより、箱体62の筐体18(椅子本体20)の前後方向(図1中の左右方向)でのスライド変位が安定して行われるようになっている。
また、上述の如き足浴槽14には、温浴水が貯留されるようになっている。因みに、本実施形態の温浴水は、腕浴槽12に貯留される温浴水と同様に、有機ゲルマニウムが溶かされた温湯によって構成されている。
更にまた、本実施形態の足浴槽14には、底面からの高さ位置が異なる2箇所において、水位センサ70a,70bが設けられている(図11参照)。なお、水位センサ70は、腕浴槽12に設けられた水位センサ25と同様なもので構成されている。
また、足浴槽14の外部には、図9及び図10に示されているように、一端が足浴槽14の周壁部72に接続される一方、他端が足浴槽14の底部としての底壁部76に接続された循環用管路78が設けられている。即ち、本実施形態では、循環用管路78への接続口80,82が足浴槽14の周壁部72と底壁部76に形成されているのであり、特に、本実施形態では、接続口80は、周壁部72に接続された溝61の底部分に開口形成されている。なお、図9及び図10においては、溝61の図示は省略してある。そして、本実施形態では、かかる循環用管路78上において、第二の温度センサ84と第二の電動ポンプ86と第二の三方切換弁88と第二の殺菌ユニット90が足浴槽14の底壁部76側から周壁部72側に向ってこの順番で設けられている。また、本実施形態では、循環用管路78やそこに設けられた各種部材84,86,88,90,92(後述する第二のフィルタ)は、箱体62内に収容されている。
なお、第二の温度センサ84は第一の温度センサ48と同様なものによって構成され、第二の電動ポンプ86は第一の電動ポンプ50と同様なものによって構成され、第二の三方切換弁88は第一の三方切換弁52と同様なものによって構成され、第二の殺菌ユニット90は第一の殺菌ユニット54と同様なものによって構成されることから、これらの詳細な説明は省略することにする。
また、本実施形態では、循環用管路78における足浴槽14の底壁部76への接続部分に対して、第二のフィルタ92が設けられている。なお、第二のフィルタ92は、第一のフィルタ56と同様なものによって構成されることから、その詳細な説明は省略する。
更にまた、第二の三方切換弁88には、排水用管路94が接続されている。そこにおいて、本実施形態では、この排水用管路94上において、手動式の開閉バルブ96が設けられている(図11参照)。なお、図面上では明示されていないが、本実施形態では、排水用管路94は下水道に接続されている。
また、本実施形態では、図11に示されているように、水位センサ25a,25bと第一の三方切換弁52と第一の電動ポンプ50と第一の温度センサ48と第一の殺菌ユニット54と水位センサ70a,70bと第二の三方切換弁88と第二の電動ポンプ86と第二の温度センサ84と第二の殺菌ユニット90が制御装置98に対して電気的に接続されている。この制御装置98は、制御プログラムが記憶されたROMやROMに記憶された制御プログラムに従って手足用温浴装置10を作動制御するCPUを含んで構成された制御回路等を備えた構造とされている。また、制御装置98は、筐体18の上面に設けられた操作パネル100の各種操作ボタンや各種ランプ等に対して電気的に接続されている。そして、使用者が操作パネル100の操作ボタンを操作することにより、制御装置98が手足用温浴装置10を作動制御するようになっている。
続いて、このような構造とされた手足用温浴装置10の作動について、図12乃至14に基づいて、説明する。なお、図12乃至14において、温浴水が流れている管路28,30,32,34,36,60,78,90は実線で示す一方、温浴水が流れていない管路28,30,32,34,36,60,78,90は破線で示すことにする。そこにおいて、「温浴水が流れていない」とは、実際に温浴水が流れていないことをいい、管路内に温浴水が残っていないことをいうのではない。即ち、管路内に温浴水が残っていても温浴水が流れていなければ、図12乃至図14において、その管路は破線で示されているのである。また、以下の説明において、使用者とは、実際に温浴をする者だけでなく、手足用温浴装置10を操作するだけの者も含むものとする。
最初に、手足用温浴装置10の使用方法について、図12に基づいて説明する。先ず、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が、第一の三方切換弁52と第二の三方切換弁88を切換制御して、第四の連結管路34を流れる温浴水が接続管路60に流れ込まないようにすると共に、循環用管路78を流れる温浴水が排水用管路94に流れ込まないようにする。
そして、上述の如き状態(以下、循環流路形態と称する)が実現された状態で、各浴槽12,12,14に温浴水を貯留させる。その後、使用者が操作パネル100の適当なボタンを操作することにより、制御装置98が第一の電動ポンプ50と第二の電動ポンプ86の両方を駆動せしめる。具体的には、本実施形態では、制御装置98が第一の電動ポンプ50と第二の電動ポンプ86のそれぞれに対して一定の電圧を供給することにより、第一の電動ポンプ50と第二の電動ポンプ86が駆動せしめられるようになっている。なお、図面上では明示されていないが、制御装置98には、一定の電圧を電動ポンプ50,86に供給した際に電動ポンプ50,86に流れる電流の値を検出する電流値検出回路が、第一の電動ポンプ50の側と第二の電動ポンプ86の側のそれぞれに設けられている。
そして、上述の如くして、第一の電動ポンプ50が駆動せしめられると、各腕浴槽12に貯留されている温浴水が第二の連結管路30と第三の連結管路32のそれぞれに流れ込むこととなる。そこにおいて、第二の連結管路30に流れ込んだ温浴水は、第二の連結管路30に接続されている第五の連結管路36を通って、第四の連結管路34に流れ込むようになっている。一方、第三の連結管路32に流れ込んだ温浴水は、第一のフィルタ56を通った後、第三の連結管路32に接続されている第四の連結管路34に流れ込むようになっている。その際、温浴水に毛髪やゴミ等の異物が混入していれば、第一のフィルタ56によって取り除かれるようになっている。
このようにして、第四の連結管路34に流れ込んできた温浴水は、第一の温度センサ48が設けられた箇所を通過する。その際、制御装置98が第一の温度センサ48からの検出信号に基づいて温浴水の温度を検出するようになっている。
また、第一の温度センサ48が設けられた位置を通過した温浴水は、第一の電動ポンプ50に吸い込まれた後、第一の電動ポンプ50から吐出される。そして、第一の電動ポンプ50から吐出された温浴水は、第一の三方切換弁52を経由して、第一の殺菌ユニット54に流れ込むようになっている。
このようにして、第一の殺菌ユニット54に流れ込んできた温浴水は、第一の殺菌ユニット54で加熱殺菌された後、第四の連結管路34と接続されている第一の連結管路28を通ることにより、再び、各腕浴槽12に貯留されるようになっている。そこにおいて、第一の殺菌ユニット54から出る温浴水は、制御装置98が第一の温度センサ48によって検出された温浴水の温度を参照して、例えば、第一の殺菌ユニット54で加熱処理する温浴水の量を調節する等の処理を実行することにより、適当な温度とされている。
一方、第二の電動ポンプ86が駆動せしめられることにより、足浴槽14に貯留されている温浴水は、第二のフィルタ92を通ってから循環用管路78に流れ込む。その際、温浴水に混入した毛髪やゴミ等の異物が第二のフィルタ92によって取り除かれるようになっている。そして、循環用管路78に流れ込んだ温浴水は、第二の温度センサ84が設けられた箇所を通過する。その際、制御装置98が第二の温度センサ84からの検出信号に基づいて温浴水の温度を検出するようになっている。
第二の温度センサ84が設けられた位置を通過した温浴水は、第二の電動ポンプ86に吸い込まれた後、第二の電動ポンプ86から吐出される。そして、第二の電動ポンプ86から吐出された温浴水は、第二の三方切換弁88を経由して、第二の殺菌ユニット90に流れ込むようになっている。
このようにして、第二の殺菌ユニット90に流れ込んできた温浴水は、第二の殺菌ユニット90において加熱殺菌された後、再び足浴槽14に貯留されるようになっている。そこにおいて、第二の殺菌ユニット90から出る温浴水は、制御装置98が第二の温度センサ84によって検出された温浴水の温度を参照して、例えば、加熱処理される温浴水の量を調節する等の処理を実行することにより、適当な温度とされている。
次に、手足用温浴装置10の排水方法について、図13及び図14に基づいて、説明する。先ず、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が、第一及び第二の三方切換弁52,88を切換制御して循環流路形態を実現せしめると共に、第一及び第二の電動ポンプ50,86をそれぞれ停止制御せしめる。
次に、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が、第二の三方切換弁88を切換制御して、循環用管路78を流れる温浴水が排水用管路94に流れ込むようにする。なお、循環流路形態が実現された状態で、上述の如き第二の三方切換弁88の切換制御を制御装置98が実行することから明らかなように、第一の三方切換弁52は、第四の連結管路34を流れる温浴水が接続管路60に流れ込まないように、切換制御されたままである。
そして、本実施形態では、このような状態(以下、排水流路形態と称する)が実現せしめられると、制御装置98が第二の電動ポンプ86を駆動せしめる。これにより、図13に示されているように、足浴槽14に貯留されている温浴水が、第二のフィルタ92を通ってから循環用管路78に流れ込む。その際、温浴水に混ざっている異物が第二のフィルタ92で取り除かれるようになっている。そして、循環用管路78に流れ込んできた温浴水は、第二の電動ポンプ86に吸い込まれた後、第二の電動ポンプ86から吐出される。その後、温浴水は、第二の三方切換弁88を経由して、排水用管路94に流れ込む。その際、開閉バルブ96が開けられていると、排水用管路94に流れ込んできた温浴水は、外部に排水される。
そこにおいて、本実施形態では、第二の電動ポンプ86へ流れる電流の値が制御装置98(具体的には、制御装置98を構成する第二の電動ポンプ86側の電流値検出回路)によって検出されるようになっていることから、制御装置98が第二の電動ポンプ86へ流れる電流の値が所定の値よりも小さくなったと判定し、且つ、足浴槽14の底壁部76付近に設けられた水位センサ70bによって水位が検出されなくなった場合、即ち、足浴槽14に貯留されている温浴水の排水が完了した場合には、制御装置98が第二の電動ポンプ86を停止すると共に、操作パネル100に設けられた足浴槽排水完了ランプ102を点灯する。なお、足浴槽排水完了ランプ102は、従来から公知の発光ダイオードによって構成されている。
続いて、このような状態から、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作すると、制御装置98が第一の三方切換弁52と第二の三方切換弁88を切換制御することにより、第四の連結管路34を流れる温浴水が接続管路60に流れ込むようになる一方、循環用管路78を流れる温浴水が排水用管路94に流れ込まないようになる。
そして、このような状態(以下、接続流路形態と称する)になると、図14に示されているように、各腕浴槽12に貯留されている温浴水が、重力の作用によって、第二の連結管路30と第三の連結管路32に流れ込むこととなる。その際、第三の連結管路32に流れ込む温浴水は、その入口で第一のフィルタ56によって濾されるようになっている。その結果、温浴水に含まれる異物が第一のフィルタ56で取り除かれるようになっている。なお、本実施形態では、第二の連結管路30は、各腕浴槽12の周壁部46に接続されていることから、第二の連結管路30に温浴水が流れ込むのは、所定の水位(具体的には、第二の連結管路30の周壁部46への接続口42)まで温浴水が貯留されている状態までである。
このようにして、第二の連結管路30と第三の連結管路32に流れ込んできた温浴水は、先に説明したのと同じ流路を流れた後、第一の三方切換弁52を経由して、接続管路60に流れ込むようになっている。そして、接続管路60に流れ込んだ温浴水は、足浴槽14に貯留されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、各腕浴槽12の底壁部38付近に設けられた水位センサ25bによって水圧が検出されなくなることにより、制御装置98が各腕浴槽12の温浴水の排水が完了したと判定する。その結果、制御装置98が、操作パネル100に設けられた腕浴槽排水完了ランプ104を点灯する。なお、腕浴槽排水完了ランプ104は、従来から公知の発光ダイオードによって構成されている。
その後、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第一の三方切換弁52と第二の三方切換弁88を切換制御して、排水流路形態が実現される。なお、この場合、排水流路形態のみが実現される必要はなく、例えば、排水流路形態と接続流路形態の両方が実現されるようになっていても良い。
そして、排水流路形態が実現されると、本実施形態では、制御装置98が第二の電動ポンプ86を駆動せしめる。これにより、足浴槽14に駐留されている温浴水(各腕浴槽12に貯留されていた温浴水)が、先に説明したのと同じ流路を通って、外部に排水されるようになっている。
次に、上述の如き手足用温浴装置10において第一のフィルタ56や第二のフィルタ92が目詰まりした際の作動について、説明する。先ず、手足用温浴装置10の使用時においては、第一の電動ポンプ50へ流れる電流の値が所定の値よりも小さくなったことが制御装置98(具体的には、制御装置98を構成する第一の電動ポンプ50側の電流値検出回路)によって検出された場合に、制御装置98が、第一の電動ポンプ50を停止すると共に、操作パネル100に設けられた第一の警告ランプ106を点灯する。これにより、第一のフィルタ56が目詰まりであることが使用者に報知されるようになっている。なお、本実施形態では、第一の警告ランプ106は、従来から公知の発光ダイオードによって構成されている。
また、手足用温浴装置10の使用時において、第二の電動ポンプ86へ流れる電流の値が所定の値よりも小さくなったことが制御装置98(具体的には、制御装置98を構成する第二の電動ポンプ86側の電流値検出回路)によって検出された場合には、制御装置98が、第二の電動ポンプ86を停止すると共に、操作パネル100に設けられた第二の警告ランプ108を点灯する。これにより、手足用温浴装置10の使用時において、第二のフィルタ92が目詰まりであることが使用者に報知されるようになっている。なお、本実施形態では、第二の警告ランプ108は、従来から公知の発光ダイオードによって構成されている。
一方、手足用温浴装置10の排水時においては、各腕浴槽12に貯留されている温浴水の水面が一方の水位センサ25aの位置から他方の水位センサ25bの位置まで下がる時間が所定時間より長いと制御装置98によって判定されると、制御装置98が第一の警告ランプ106を点灯する。これにより、第一のフィルタ56が目詰まりであることが使用者に報知されるようになっている。
また、本実施形態では、手足用温浴装置10の排水時において、第二の電動ポンプ86へ流れる電流の値が所定の値よりも小さくなったと制御装置98が判定した場合には、制御装置98が、第二の電動ポンプ86を停止すると共に、第二の警告ランプ108を点灯する。これにより、手足用温浴装置10の排水時において、第二のフィルタ92の目詰まりが使用者に報知されるようになっている。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、第一乃至第五の連結管路28,30,32,34,36を含んで第一の循環流路が構成されている。また、本実施形態では、循環用管路78を含んで第二の循環流路が構成されている。
さらに、本実施形態では、接続管路60を含んで接続流路が構成されている。更にまた、本実施形態では、排水用管路94を含んで排水流路が構成されている。
また、本実施形態では、第一の三方切換弁52と第二の三方切換弁88と制御装置98を含んで流路制御手段が構成されている。更に、本実施形態では、制御装置98、更に外部操作入力される操作パネル100の操作ボタン等を含んでポンプ駆動制御手段が構成されている。
更にまた、本実施形態では、制御装置98を含んで、第一の電流値検出手段が構成されている。また、本実施形態では、制御装置98を含んで、第二の電流値検出手段が構成されている。
さらに、本実施形態では、制御装置98を含んで、第一の電流値参照ポンプ停止手段が構成されている。また、本実施形態では、制御装置98を含んで、第二の電流値参照ポンプ停止手段が構成されている。
更にまた、本実施形態では、各腕浴槽12に設けられた水位センサ25a,25bと制御装置98を含んで、第一の水位降下速さ検出手段が構成されている。さらに、本実施形態では、制御装置98を含んで第一の水位降下速さ判定手段が構成されている。
また、本実施形態では、第一の警告ランプ106を含んで第一の警告手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、第二の警告ランプ108を含んで第二の警告手段が構成されている。
さらに、本実施形態では、各腕浴槽12の底壁部38付近に設けられた水位センサ25bによって、腕浴槽空状態検出手段が構成されている。また、本実施形態では、腕浴槽排水完了ランプ104を含んで腕浴槽排水報知手段が構成されている。
また、本実施形態では、足浴槽14の底壁部76付近に設けられた水位センサ70bによって、足浴槽空状態検出手段が構成されている。更に、本実施形態では、足浴槽排水完了ランプ102を含んで足浴槽排水報知手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、制御装置98を含んで空状態参照ポンプ停止手段が構成されている。
上述の如き構造とされた手足用温浴装置10においては、足浴槽14に貯留されている温浴水が、第二の電動ポンプ86を利用することにより、強制的に排水されるようになっていることから、足浴槽14に貯留されている温浴水を重力の作用で排水する場合に比して、排水用管路94の始端側と終端側の高低差によって排水効率が低下することを有利に回避することが可能となる。その結果、足浴槽14に貯留されている排水が完了するまでの時間を、重力を利用した自由排水の場合に比して、大幅に短縮することが可能となる。
また、各腕浴槽12に貯留されている温浴水を接続管路60を通じて足浴槽14に導くようになっていることから、各腕浴槽12に貯留されていた温浴水も排水用管路94を通じて強制的に排水することが可能となり、その結果、全ての浴槽12,12,14に貯留されている温浴水を排水用管路94を通じて強制的に排水することが可能となる。
更にまた、排水用管路94を通じて排水される温浴水が下水道等に流れ込むようにして、手足用温浴装置10を設置しておくことが可能であるから、排水作業に取り掛かる前において、特別な準備作業をする必要がなくなる。
従って、上述の如き構造とされた手足用温浴装置10においては、排水作業の作業効率を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、各循環流路26,78で温浴水が循環せしめられるようになっていることから、各循環流路26,78の流路長さを短くすることが可能となる。それによって、各循環流路26,78の配設スペースを有利に確保することが可能となる。また、各循環流路26,78の流路長さが短くなることにより、各電動ポンプ50,86の容量を小さくすることが可能となる。これにより、各電動ポンプ50,86の全体サイズを小さくすることが可能となる。その結果、各電動ポンプ50,86の配設スペースを有利に確保することが可能となる。
従って、本実施形態の手足用温浴装置10においては、全体サイズのコンパクト化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、第一のフィルタ56が目詰まりすると第一の警告ランプ106が点灯するようになっていると共に、第二のフィルタ92が目詰まりすると第二の警告ランプ108が点灯するようになっていることから、使用者に対して、目詰まりしたフィルタ56,92の交換時期や清掃時期を的確に伝えることが可能となる。
さらに、本実施形態では、腕浴槽12の温浴水の排水が完了すると腕浴槽排水完了ランプ104が点灯するようになっていると共に、足浴槽14の温浴水の排水が完了すると足浴槽排水完了ランプ102が点灯するようになっていることから、各浴槽12,14での排水の完了を使用者に対して的確に伝えることが可能となる。
また、本実施形態では、第一のフィルタ56が第三の連結管路32において各腕浴槽12の底壁部38への接続部分に設けられていることから、温浴水を排水する際に、第一のフィルタ56内に温浴水が残らないようにすることが可能なる。加えて、第一のフィルタ56の交換作業を速やかに行うことも可能となる。
さらに、本実施形態では、第二のフィルタ92が循環用管路78における足浴槽14の底壁部76への接続部分に設けられていることから、温浴水を排水する際に、第二のフィルタ92内に温浴水が残らないようにすることが可能となる。加えて、第二のフィルタ92の交換作業を速やかに行うことも可能となる。
更にまた、本実施形態では、循環用管路78上において、第二の電動ポンプ86の吸込口側に足浴槽14が位置せしめられている一方、第二の電動ポンプ86の吐出口側に第二の三方切換弁88が位置せしめられていることから、第二の電動ポンプ86を利用した温浴水の強制排水を有利に実現することが可能となる。
また、本実施形態では、足浴槽14を備えた箱体62が座板部22の下方に収容され得るようになっていることから、手足用温浴装置10を使用しないときの設置スペースを小さくすることが可能となる。また、手足用温浴装置10を使用しないときの手足用温浴装置10の椅子としての使い勝手を良くすることも可能となる。
また、本実施形態では、各腕浴槽12の開口を覆蓋する蓋58が設けられていることから、手足用温浴装置10を使用しないときの手足用温浴装置10の椅子としての使い勝手を良くすることが可能となる。加えて、手足用温浴装置10を使用しないときに、腕浴槽12に異物が入るのを防ぐことが可能となる。
更にまた、本実施形態では、使用者が座板部22に腰掛けると共に、背板部24に凭れた状態で温浴することが出来るようになっていることから、寛いだ姿勢で温浴することが可能となる。
特に、本実施形態では、背板部24の座板部22に対する傾斜角度が変更可能とされていることから、温浴時の姿勢を使用者の好みに合わせることが可能となる。
また、本実施形態では、第一の殺菌ユニット54が第四の連結管路34上に設けられていることから、腕浴槽12の温浴水を循環させる際に、温浴水を殺菌することが可能となる。その結果、腕浴槽12の温浴水を清潔な状態で使用することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、第二の殺菌ユニット90が循環用管路78上に設けられていることから、足浴槽14の温浴水を循環させる際に、温浴水を殺菌することが可能となる。その結果、足浴槽14の温浴水を清潔な状態で使用することが可能となる。
また、本実施形態では、第一及び第二の殺菌ユニット54,90が、何れも、ヒータ式の殺菌ユニットで構成されていることから、温浴水の温度を調節するための温度調節機構を別途設ける必要がなくなる。その結果、手足用温浴装置10の部品点数の減少を図ることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について、詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記実施形態において、接続流路形態が実現された状態で、第一の電動ポンプ50を駆動せしめて、各腕浴槽12の温浴水を強制的に足浴槽14に導くようにしても良い。
また、前記実施形態において、接続流路形態と排水流路形態を同時に実現するようにしても良い。これにより、全ての浴槽12,12,14に貯留されている温浴水を排水するのに要する時間を短縮することが可能となる。
更にまた、前記実施形態において、殺菌ユニット54,90はヒータ式のものが採用されていたが、例えば、紫外線を利用した殺菌ユニット等を採用することも、勿論可能である。
また、前記実施形態において、足浴槽14に導かれてきた腕浴槽12用の温浴水を足浴槽14用の温浴水として利用することも可能である。これにより、交換する温浴水の量を減らすことが可能となる。その結果、使用者の経済的な負担を軽減することが可能となる。
さらに、前記実施形態の手足用温浴装置10を長期間に亘って使用しない場合には、以下のような方法により、管路26,78内に温浴水が残らないようにすることが望ましい。なお、以下の説明において使用する図15及び図16においては、理解を容易にするために、前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、前記実施形態と同一の符号を付してある。また、図15と図16においては、図12乃至14と同様に、温浴水が流れている管路28,30,32,34,36,60,78,90は実線で示している一方、温浴水が流れていない管路28,30,32,34,36,60,78,90は破線で示している。
最初に、管路26内の温浴水を抜き取る方法について、説明する。前述の如き腕浴槽12,12の排水が終了すると、第四の連結管路34における第一の三方切換弁52から第一の連結管路28との接続部分までの部分に温浴水が残った状態になる。これは、第一の循環流路上において、腕浴槽12,12と第一の三方切換弁52が位置せしめられていることに起因する現象である。即ち、腕浴槽12,12が空になっていると、循環流路形態が実現された状態で第一の電動ポンプを逆方向に駆動しても、空になった腕浴槽12,12によって第一の循環流路が実質的に断絶せしめられることとなり、第四の連結管路34における第一の三方切換弁52から第一の連結管路28との接続部分までの部分に残っている温浴水を排水することが出来ないのである。特に、前記実施形態の手足用温浴装置10のように、腕浴槽12,12に温浴水が流れ込む際の入口となる接続口42,42が腕浴槽12,12の底よりも上方に位置せしめられている場合には、上述の如き温浴水の残留現象が尚更起き易くなってしまう。加えて、第一の三方切換弁52を構成する、一般的な電磁式の三方切換弁は、中央のポートを上下何れかのポートに対して択一的に接続連通する構造とされていることから、上側のポートと下側のポートを連通させることが難しい。即ち、第四の連結管路34における第一の三方切換弁52から第一の連結管路28との接続部分までの部分と接続管路60を連通させることが難しいのである。それ故、上述の如き温浴水の残留現象が起こってしまうのである。
そこで、先ず、各腕浴槽12に貯留されている温浴水を足浴槽14に導き終わった後、即ち、腕浴槽12の排水が完了した後、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第一の三方切換弁52を切換制御して、第四の連結管路34を流れる温浴水が接続管路60に流れ込まないようにする。
この状態で、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第一の電動ポンプ50を逆方向に駆動せしめて、図15に示されているように、第四の連結管路34内であって第一の三方切換弁52よりも第一の殺菌ユニット54が位置するほうに残っている温浴水(第一の殺菌ユニット54内に残っている温浴水も含む)を、第四の連結管路34において第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50が位置するほうへと導く。その際、逆流する温浴水の量が多ければ、温浴水が腕浴槽12に至ることもある。
そして、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が、第一の三方切換弁52を切換制御して、第四の連結管路34を流れる温浴水が接続管路60へ流れ込むようにする。その後、第四の連結管路34において第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50が位置するほうに残っている温浴水が重力の作用で足浴槽14に導かれることとなる。その結果、管路26内の温浴水を抜き取ることが可能となる。
すなわち、三方切換弁を採用した場合であっても、上述の如き方法により、管路26内に残留する温浴水を殆ど排水することが可能となるのである。
なお、第四の連結管路34内であって第一の三方切換弁52よりも第一の殺菌ユニット54が位置するほうに残っている温浴水(第一の殺菌ユニット54内に残っている温浴水を含む)を第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50が位置するほうに移動させた後、第一の三方切換弁52を切換制御してから第一の電動ポンプ50を正方向に駆動せしめることにより、残っている温浴水を足浴槽14に導くようにしても良い。また、上述の説明から明らかなように、この場合、第一の三方切換弁52と制御装置98を含んで第一の排水時切換弁制御手段が構成されている。
続いて、循環用管路78内において第二の三方切換弁88よりも第二の殺菌ユニット90側に残っている温浴水を抜き取る方法について説明する。なお、循環用管路78内における上記部分に温浴水が残ってしまう現象は、第二の循環流路上に足浴槽14と第二の三方切換弁88が位置せしめられていることに起因するものであり、その理由は、第四の連結管路34内に温浴水が残ってしまう現象と同様なものであることから、その詳細な説明は省略することにする。
先ず、足浴槽14に貯留されている温浴水を排水し終わった後、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第二の三方切換弁88を切換制御して、循環用管路78を流れる温浴水が排水用管路98に流れ込まないようにする。
そして、このような状態から、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第二の電動ポンプ86を逆方向に駆動せしめる。その結果、図16に示されているように、循環用管路78において第二の三方切換弁88よりも第二の殺菌ユニット90が位置するほうの温浴水(第二の殺菌ユニット90内に残っている温浴水を含む)が、循環用管路78において第二の三方切換弁88よりも第二の電動ポンプ86が位置するほうに導かれることとなる。その際、逆流する温浴水の量が多ければ、温浴水が足浴槽14に至ることもある。
その後、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第二の電動ポンプ86を正方向に駆動せしめる。その結果、循環用管路78内に残っている温浴水を抜き取ることが可能となる。即ち、三方切換弁を採用した場合であっても、上述の如き方法を採用することにより、循環用管路78内に残っている温浴水を殆ど排水することが出来るのである。このことから明らかなように、この場合、第二の三方切換弁88と制御装置98を含んで第二の排水時切換弁制御手段が構成されている。なお、重力による自然排水が可能である場合には、逆流させた温浴水を排水する際に、第二の電動ポンプ86を正方向に駆動せしめる必要はない。
また、第四の連結管路34内であって、第一の三方切換弁52よりも第一の殺菌ユニット54が位置するほうに残っている温浴水(以下、残留温浴水109と称する)の排水は、第一の三方切換弁52の切換制御と重力の作用による自然排水によって行うことも可能である。その方法について、図17乃至図19に基づいて、説明する。なお、理解を容易にするために、前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、前記実施形態と同一の符号を付してある。また、図17乃至図19においては、水位センサ25a,bや第一の温度センサ48,第一のフィルタ56,56等の図示は省略してある。
先ず、図17に示されているように、前述の如き腕浴槽12,12の排水が完了した状態で、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、制御装置98が第一の三方切換弁52を切換制御して、残留温浴水109が第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50の位置するほうに流れるようにする。その際、図18に示されているように、残留温浴水109の両端の水面が同じ高さになるまで、残留温浴水109を第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50の位置するほうに流すことが望ましい。これにより、第一の三方切換弁52を切換制御する回数を少なくして、残留温浴水109の排水が終わるまでの時間を短くすることが可能となる。
その後、使用者が操作パネル100の適当な操作ボタンを操作することにより、或いは、残留温浴水109が逆流し始めてから、即ち、第一の三方切換弁52を切換制御してからの時間を制御装置98が計測しておき、その計測時間が所定時間になることにより、制御装置98が第一の三方切換弁52を切換制御して、図19に示されているように、残留温浴水109のうち第一の三方切換弁52よりも第一の電動ポンプ50の位置するほうに流れてきたものを重力の作用によって自然排水する。
そして、このような第一の三方切換弁52の切換制御を適当な回数繰り返すことにより、残留温浴水109を殆ど排水することが可能となる。
このことから明らかなように、この場合、制御装置98と第一の三方切換弁52を含んで第一の排水時切換弁制御手段が構成されることとなる。
なお、このような残留温浴水109の排水方法は、循環用管路78において第二の三方切換弁88よりも第二の殺菌ユニット90が位置するほうの温浴水(第二の殺菌ユニット90内に残っている温浴水を含む)を排水する方法として採用することも、勿論可能である。そして、この場合には、第二の三方切換弁88と制御装置98を含んで第二の排水時切換弁制御手段が構成されることとなる。
また、前記実施形態では、電流値を検出するようにしていたが、電流値を検出することに代えて、或いは、電流値を検出することと共に、電圧の位相や電流の位相,消費電力等、更には管路内の一定時間当たりの流体流量などを検出回路や流量計等の適当な検出手段を用いて検出することにより、フィルタの目詰まりを検出するようにしても良い。
さらに、第一の三方切換弁を二つの開閉バルブで構成するようにしても良い。具体的には、例えば、図20に示されているように、第四の連結管路34上において第一の電動ポンプ50と第一の殺菌ユニット54の間に分岐点113を設け、その分岐点113よりも第一の殺菌ユニット54側に第一の開閉バルブ110を設ける一方、その分岐点113に接続された中間管路111に第二の開閉バルブ112を接続すると共に、かかる第二の開閉バルブ112に対して接続管路60を接続するようにする。この場合、第一の開閉バルブ110を閉じる一方、第二の開閉バルブ112を開けることにより、腕浴槽12の温浴水が接続管路60を通じて足浴槽14に流れ込むようになる。また、第一の開閉バルブ110を開ける一方、第二の開閉バルブ112を閉じることにより、腕浴槽12から流れ出してきた温浴水が、再び腕浴槽12に貯留されることとなる。なお、理解を容易にするために、図20においては、前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、前記実施形態と同一の符号を付してある。また、上述の如き構成は、第一の三方切換弁だけに限定されるものではなく、第二の三方切換弁に対しても、勿論適用可能である。
更にまた、前記実施形態では、足浴槽14の温浴水を第二の電動ポンプ86によって強制的に排水するようにしていたが、足浴槽14の温浴水を重力の作用によって自然排水することも、勿論可能である。その場合、排水時における第二のフィルタ92の目詰まり検出方法として、足浴槽14に貯留されている温浴水の水面が一方の水位センサ70aの位置から他方の水位センサ70bの位置まで下がる時間を制御装置98が計測し、その時間が所定時間よりも長いと制御装置98が判定した場合に、第二のフィルタ92が目詰まりであると検出する方法を採用することが出来る。その際、制御装置98が第二の警告ランプ108を点灯することが望ましく、これにより、使用者に第二のフィルタ92の目詰まりを包囲することが可能となる。そして、上述の如き検出方法を採用する場合、足浴槽14に設けられた水位センサ70a,70bと制御装置98を含んで第二の水位降下速さ検出手段が構成されることとなる。また、制御装置98を含んで、第二の水位降下速さ判定手段が構成されることとなる。
また、前記実施形態においては、左右の腕浴槽12,12を相互に直接に連通せしめるようにして、第一の循環流路における槽内吐出口を形成する第一の連結管路28に加えて、第一の循環流路における槽外流出口を形成する第二の連結管路30が設けられており、第一の連結管路28の各腕浴槽12への開口部に比して第二の連結管路30の各腕浴槽12への開口部が略鉛直下方に位置せしめられており、特に第二の連結管路30は各腕浴槽12の底部近くに開口せしめられていたが、この第二の連結管路30は、必ずしも設ける必要はない。
尤も、前記実施形態では、第一の連結管路28や第三の連結管路32に加えて第二の連結管路30を設けたことにより、二つの腕浴槽12,12における水位が常に精度良く同一レベルに保たれ得ると共に、第一のフィルタ56,56が目詰まりした場合でも第一の循環流路を通じての温浴水の循環流量が安定して維持され得るという利点や、更には、二つの腕浴槽12,12からの排水速度が向上されるという利点がある。
なお、腕浴槽12,12からの排水速度に基づいて第一のフィルタ56,56の目詰まりの状態を検出するに際しては、第二の連結管路30を通じての排水が行われると検出が難しくなる。そこで、第二の連結管路30を通じての速やかな排水を確保しつつ、排水速度に基づく第一のフィルタ56の目詰まり状態の検出精度を確保するためには、例えば、第二の連結管路30の腕浴槽12における開口部よりも槽内水位が下がった後に排水速度として、単位量の水位減少に要する時間等を検出することによってフィルタ目詰まり状態を検出することが有効である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の一実施形態としての手足用温浴装置の平面図。 同装置の右側面図。 同装置の正面図。 同装置の後面図。 同装置の使用状態での平面図。 同装置の使用状態での右側面図。 同装置の第一の循環流路を説明するための平面図。 同装置の第一の循環流路を説明すための後面図。 同装置の第二の循環流路を説明するための右側面図。 同装置の第二の循環流路を説明するための後面図。 同装置の作動を説明するためのブロック図。 同装置の使用状態を説明するためのブロック図。 同装置の足浴槽の温浴水の排水状態を説明するブロック図。 同装置の腕浴槽の温浴水の排水状態を説明するブロック図。 同装置の完全排水を説明するためのブロック図。 同装置の完全排水の他の態様を説明するためのブロック図。 同装置の残留温浴水の排水方法を説明するための図面。 図17に示された状態の次の段階を説明するための図面。 図18に示された状態の次の段階を説明するための図面。 第一の三方切換弁の他の態様を説明するためのブロック図。
符号の説明
10:手足用温浴装置,12:腕浴槽,14:足浴槽,20:椅子本体,22:座板部,24:背板部,26:管路,38:底壁部,50:第一の電動ポンプ,52:第一の三方切換弁,60:接続管路,76:底壁部,78:循環用管路,86:第二の電動ポンプ,88:第二の三方切換弁,94:排水用管路,98:制御装置

Claims (12)

  1. 使用者が着座する座板部と使用者が凭れる背板部を備えた椅子本体と、
    該椅子本体における前記座板部の前方下側に設けられて、温浴水を貯える足浴槽と、
    前記椅子本体の左右両側で前記足浴槽よりも高位置に設けられて、温浴水を貯える一対の腕浴槽と、
    該一対の腕浴槽から外部に延び出して、該一対の腕浴槽に貯えられた温浴水を循環させる管路を設けて、各該腕浴槽における該管路への接続口の一つを該腕浴槽の底部に開口させると共に、該管路上に第一の電動ポンプを設けた第一の循環流路と、
    前記足浴槽から外部に延び出して、該足浴槽に貯えられた温浴水を循環させる管路を設けて、該足浴槽における該管路への接続口の一つを該足浴槽の底部に開口させると共に、該管路上に第二の電動ポンプを設けた第二の循環流路と、
    前記第一の循環流路を前記第二の循環流路に接続させる接続管路を設けて、該接続管路を該第一の循環流路に対して第一の三方切換弁を介して連通せしめた接続流路と、
    前記第二の循環流路に対して第二の三方切換弁を介して接続された排水流路と、
    前記第一の三方切換弁と前記第二の三方切換弁を連動させて作動制御せしめることにより、該第一の循環流路と該第二の循環流路のそれぞれで温浴水が循環され得るようにした循環流路形態と、前記足浴槽の温浴水が前記排水流路を通じて排水され得るようにした排水流路形態と、該第一の循環流路と該第二の循環流路を前記接続流路で接続して前記腕浴槽の温浴水が該接続流路を通じて該足浴槽に導かれ得るようにした接続流路形態とを、それぞれ実現せしめる流路制御手段と、
    該流路制御手段によって前記循環流路形態が実現せしめられた状態で、前記第一の電動ポンプと前記第二の電動ポンプの少なくとも一方を駆動せしめるポンプ駆動制御手段と
    を、備えていることを特徴とする手足用温浴装置。
  2. 前記第一の循環流路を構成する前記管路における各前記腕浴槽の前記底部への接続部分に第一のフィルタが設けられていると共に、前記第二の循環流路を構成する前記管路における前記足浴槽の前記底部への接続部分に第二のフィルタが設けられている請求項1に記載の手足用温浴装置。
  3. (i)一定の電圧を給電して前記第一の電動ポンプを駆動することにより前記第一の循環流路を通じて前記腕浴槽の温浴水を循環させた際の電流値を検出する第一の電流値検出手段と、該第一の電流値検出手段によって検出された電流値が予め設定された下限値よりも小さくなった場合に前記第一の電動ポンプを停止する第一の電流値参照ポンプ停止手段と、が設けられて、該第一の電流値検出手段で検出された電流値に基づいて該第一の電流値参照ポンプ手段により該第一の電動ポンプが停止された場合に警告を発する第一の警告手段と、
    (ii)前記腕浴槽に貯留されている温浴水の水位降下速さを検出する第一の水位降下速さ検出手段と、該第一の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いか否かを判定する第一の水位降下速さ判定手段と、が設けられて、該腕浴槽の温浴水を前記接続管路を通じて前記足浴槽へ向けて重力を利用して自然排水するに際して該腕浴槽の該第一の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いと前記第一の水位降下速さ判定手段によって判定された場合に警告を発する第一の警告手段との、
    少なくとも一方の第一の警告手段を備えている請求項2に記載の手足用温浴装置。
  4. (i)一定の電圧を給電して前記第二の電動ポンプを駆動することにより前記第二の循環流路を通じて前記足浴槽の温浴水を循環させた際の電流値を検出する第二の電流値検出手段と、該第二の電流値検出手段によって検出された電流値が予め設定された下限値よりも小さくなった場合に前記第二の電動ポンプを停止する第二の電流値参照ポンプ停止手段と、が設けられて、該第二の電流値検出手段で検出された電流値に基づいて該第二の電流値参照ポンプ手段により該第二の電動ポンプが停止された場合に、該第二の電動ポンプが該第二の循環流路を通じての温浴水の循環作動状態下であることを条件として警告を発する第二の警告手段と、
    (ii)前記足浴槽に貯留されている温浴水の水位降下速さを検出する第二の水位降下速さ検出手段と、該第二の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いか否かを判定する第二の水位降下速さ判定手段と、が設けられて、該足浴槽の温浴水を前記排水流路から重力を利用して自然排水するに際して該足浴槽の該第二の水位降下速さ検出手段によって検出された水位降下速さが予め設定された水位降下速さよりも遅いと前記第二の水位降下速さ判定手段によって判定された場合に警告を発する第二の警告手段との、
    少なくとも一方の第二の警告手段を備えている請求項2又は3に記載の手足用温浴装置。
  5. 各前記腕浴槽に温浴水が残っていないことを検出する腕浴槽空状態検出手段と、
    該腕浴槽空状態検出手段によって各前記腕浴槽に温浴水が残っていないことが検出された場合に各該腕浴槽の温浴水の排水が完了したことを報知する腕浴槽空状態報知手段と
    を、備えている請求項1乃至4の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  6. 前記ポンプ駆動制御手段が、前記流路制御手段によって前記排水流路形態が実現せしめられた状態で、前記第二の電動ポンプを駆動せしめ得る請求項1乃至5の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  7. 前記第二の循環流路を構成する前記管路上において、前記第二の電動ポンプの吸込口側に前記足浴槽が位置せしめられている一方、該第二の電動ポンプの吐出口側に前記第二の三方切換弁が位置せしめられている請求項1乃至6の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  8. 前記足浴槽に温浴水が残っていないことを検出する足浴槽空状態検出手段と、
    該足浴槽空状態検出手段によって前記足浴槽に温浴水が残っていないことが検出された場合に前記第二の電動ポンプを停止する空状態参照ポンプ停止手段と、
    該空状態参照ポンプ停止手段によって前記第二の電動ポンプが停止された場合に前記足浴槽の温浴水の排水が完了したことを報知する足浴槽排水報知手段と
    を、備えている請求項6又は7に記載の手足用温浴装置。
  9. 前記背板部の前記座板部に対する傾斜角度が調節可能とされている請求項1乃至8の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  10. 前記足浴槽が前記座板部の下方にスライド収納可能とされている請求項1乃至9の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  11. 前記一対の腕浴槽のそれぞれの開口を覆蓋する蓋が設けられており、該蓋によって一対の肘掛部が構成されている請求項1乃至10の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
  12. 前記流路制御手段によって前記接続流路形態を実現せしめた後、該流路制御手段によって前記循環流路形態を実現せしめることにより、前記第一の循環流路を構成する前記管路において、該循環流路形態下での温浴水の流れる方向で、前記第一の三方切換弁が設けられた位置よりも前記腕浴槽側に残っている残留温浴水を、該循環流路形態下での温浴水の流れる方向とは反対の方向に流させた後、更に、該流路制御手段によって該接続流路形態を実現せしめることにより、逆流させた残留温浴水を前記接続流路を通じて前記足浴槽に導くようにした第一の排水時切換弁制御手段と、
    該流路制御手段によって前記排水流路形態を実現せしめた後、該流路制御手段によって該循環流路形態を実現せしめることにより、前記第二の循環流路を構成する前記管路において、該循環流路形態下での温浴水の流れる方向で、前記第二の三方切換弁が設けられた位置よりも前記足浴槽側に残っている残留温浴水を、該循環流路形態下での温浴水の流れる方向とは反対の方向に流させた後、更に、該流路制御手段によって該排水流路形態を実現せしめることにより、逆流させた残留温浴水を前記排水流路を通じて排水するようにした第二の排水時切換弁制御手段と
    を、備えている請求項1乃至11の何れか1項に記載の手足用温浴装置。
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