JP2007252107A - 超電導電動機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一界磁コイル3Aが配された第一界磁側固定子5A,5Bと、第一回転軸2が固定され、第一N極誘導子6A、及び、第一S極誘導子7Aを有する第一回転子8A,8Bと、第一電機子コイル10Aが配された第一電機子側固定子11と、第二界磁コイル3Bが配された第二界磁側固定子14A,14Bと、第二回転軸13が固定され、第二N極誘導子6B、及び、第二S極誘導子7Bを有する第二回転子15A,15Bと、第二電機子コイル10Bが配された第二電機子側固定子16とを備えている。
【選択図】図2
Description
そこで、電動機の小型化を図るために、コイルを超電導材からなるものとした超電導電動機が開発されている。
この手段は、第一回転軸の一端から第二回転軸の一端を突出させることによって、同一軸線上で、かつ、互いに近接する位置から複数の回転力を出力することができる。
この手段は、第一界磁側固定子、第一回転子、及び第一電機子側固定子と、第二界磁側固定子、第二回転子、及び第二電機子側固定子とを一つの筐体内に収納することによって、回転軸線方向の長さを短くしてより小型化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る超電導電動機1は、図1及び図2に示すように、互いに略同一とされて同一軸線に沿って連結された、アキシャルギャップ型の第一電動機1Aと第二電動機1Bとを備えている。
一対の第一界磁側固定子5A、5Bは、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体からなり、設置面に固定されるヨーク18と、ヨーク18に埋設されて互いに対向して配された断熱冷媒容器20とを備えている。ヨーク18には、第一回転軸2よりも大径の貫通孔18aが配されている。貫通孔18aには、第一回転軸2を回転支持するための軸受21が配されている。
また、断熱冷媒容器20には、冷却配管31を介して液体窒素を冷媒とする冷却器32が接続されている。
まず、冷却器32を駆動して、第一界磁コイル3A、第二界磁コイル3B、第一電機子コイル10A、及び第二電機子コイル10Bをそれぞれを液体窒素によって冷却して超電導状態とする。
同様に、一対の第二界磁側固定子14A、14Bの第二界磁コイル3Bと第二電機子側固定子16の第二電機子コイル10Bとに電流を流して励磁することによって、上述と同様に一対の第二回転子15A、15Bを介して第二回転軸13を回転することができる。この際、第二回転軸13を第一回転軸2とは独立に回転駆動させることができる。従って、各回転軸2、13からそれぞれ独立した回転力を出力することができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る超電導電動機35が、第一電動機35Aに係る第一界磁コイル3Aに直流電流を給電する第一直流電源36Aと、第二電動機35Bに係る第二界磁コイル3Bに直流電流を給電する第二直流電源36Bとを備え、両者が給電する直流電流の向きが互いに異なる方向を向いているとした点である。
なお、各電機子コイル10A、10Bに給電される交流電流は、交流電源37から給電される。
まず、第1の実施形態と同様に、各界磁コイル3A、3B及び各電機子コイル10A、10Bを冷却する。
続いて、第一直流電源36Aから直流電流を一対の第一界磁側固定子5A、5Bの第一界磁コイル3Aに給電する。また、第二直流電源36Bから前記直流電流と逆方向の直流電流を一対の第二界磁側固定子14A、14Bの第二界磁コイル3Bに給電する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る超電導電動機40が、一対の第一界磁側固定子5A、41、一対の第一回転子8A、8B、及び第一電機子側固定子11と、一対の第二界磁側固定子42、14B、一対の第二回転子15A、15B、及び第二電機子側固定子16とをまとめて収納する一つの筐体43を備えているとした点である。
ここで、界磁コイル3A、3Bは、互いの磁界の影響を受けないようにヨーク45内に配されている。
従って、この超電導電動機40によれば、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に、第一界磁側固定子41と第二界磁側固定子42とが共通のヨーク45を備えているので、回転軸方向の長さをより短くすることができ、超電導電動機の大きさをより小型にすることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る超電導電動機50の第一回転軸51と第二回転軸52とが同一の外径とされている点である。
この超電導電動機50によれば、同一軸線に対して互いに反対方向に回転駆動力を出力することができる。
例えば、超電導電動機に係る断熱冷媒容器20を冷却する冷却器32はすべて共通のものとしているが、冷却手段として、一対の第一界磁側固定子及び第一電機子側固定子に係る断熱冷却容器を冷却する第一冷却手段と、一対の第二界磁側固定子及び第二電機子側固定子に係る断熱冷却容器を冷却する第二冷却手段と二系統のものを備えても構わない。
同様に、一対の第一界磁側固定子及び第一電機子側固定子に係る電源と、一対の第二界磁側固定子及び第二電機子側固定子に係る電源とをさらに二系統に分けても構わない。この場合も何れか一方の電気系統を冗長系統として使用することができる。
例えば、超電導電動機60の第一電動機60Aは、図8に示すような、円筒状に形成された第一電機子側固定子61を備えている。第一電機子側固定子61は、径方向内方に突出した四つの突起部62Aが内周面の周方向に等間隔に配されたヨーク62を備え、突起部62Aに第一電機子コイル10Aが巻回されて断熱冷媒容器20にて冷却されている。第一界磁側固定子63は、第一電機子側固定子61の内周面に嵌合されており、第一回転子65が第一電機子側固定子61及び第一界磁側固定子63の双方に対向するように囲まれて配されている。
Claims (6)
- N極及びS極を形成する第一界磁体が配された第一界磁側固定子と、
第一回転軸が固定され、前記第一界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第一N極誘導子、及び、前記第一界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第一S極誘導子を有する第一回転子と、
前記第一N極誘導子及び前記第一S極誘導子に対向して第一電機子コイルが配された第一電機子側固定子と、
N極及びS極を形成する第二界磁体が配された第二界磁側固定子と、
第二回転軸が固定され、前記第二界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第二N極誘導子、及び、前記第二界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第二S極誘導子を有する第二回転子と、
前記第二N極誘導子及び前記第二S極誘導子に対向して第二電機子コイルが配された第二電機子側固定子とを備え、
前記第二回転軸が、前記第一回転軸と同軸線上に、かつ、該第一回転軸に対して回転自在に配されていることを特徴とする超電導電動機。 - 前記第一界磁体、前記第二界磁体、前記第一電機子コイル、及び前記第二電機子コイルが、それぞれ超電導材で形成されていることを特徴とする超電導電動機。
- 前記第一電機子側固定子に配された前記第一電機子コイルに交流電流を給電する第一交流電源と、
前記第二電機子側固定子に配された前記第二電機子コイルに交流電流を給電する第二交流電源とを備え、
前記第一交流電源と前記第二交流電源とが給電する交流電流が互いに反転していることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導電動機。 - 前記第一界磁側固定子に配された前記第一界磁体に直流電流を給電する第一直流電源と、
前記第二界磁側固定子に配された前記第二界磁体に直流電流を給電する第二直流電源とを備え、
前記第一直流電源と前記第二直流電源とが給電する直流電流の向きが互いに逆の方向を向いていることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導電動機。 - 前記第一回転軸が筒状に形成されて、前記第二回転軸が挿通されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の超電導電動機。
- 前記第一界磁側固定子、前記第一回転子、及び前記第一電機子側固定子と、前記第二界磁側固定子、前記第二回転子、及び前記第二電機子側固定子とをまとめて収納する一つの筐体を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載の超電導電動機。
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