JP2007250352A - 燃料電池支持機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】積層部品の位置ずれを抑制することができるとともに外部拘束部材とセルとの干渉を抑制することができる燃料電池支持機構を提供する。
【解決手段】燃料電池支持機構100は、複数のセル1を含む積層部品が積層された燃料電池スタック10と、燃料電池スタックの側壁に配置された支持部材18a,18bと、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加を予測および/または検出する第1検出手段19と、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が前記第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させる駆動手段17a,17bとを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】燃料電池支持機構100は、複数のセル1を含む積層部品が積層された燃料電池スタック10と、燃料電池スタックの側壁に配置された支持部材18a,18bと、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加を予測および/または検出する第1検出手段19と、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が前記第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させる駆動手段17a,17bとを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池スタックを支持する燃料電池支持機構に関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率を実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。
一般に、燃料電池は、複数のセルが積層され、積層方向に所定の荷重をかけて締結されたスタック構造を有している。このようなスタックにおいては、セルの積層方向と垂直の方向に力が加わった場合にセルの位置ずれが生じる可能性がある。そこで、外部拘束部材をスタックの側面に接触させることによってセルの位置ずれを防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、熱膨張等によってスタックの積層方向にセルが変位する際、外部拘束部材とセルとが干渉する可能性がある。この場合、セルが損傷するおそれがある。
本発明は、積層部品の位置ずれを抑制することができるとともに外部拘束部材とセルとの干渉を抑制することができる燃料電池支持機構を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池支持機構は、複数のセルを含む積層部品が積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの側壁に配置された支持部材と、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加を予測および/または検出する第1検出手段と、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が第1検出手段によって予測および/または検出された場合に支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させる駆動手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池支持機構においては、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、駆動手段によって支持部材が燃料電池スタックの側壁に接触させられる。この場合、外部からの荷重による燃料電池スタックの積層部品の位置ずれを抑制することができる。また、外部からの荷重を受ける前に支持部材が燃料電池スタックの側壁に接触すれば、燃料電池スタックの積層部品の位置ずれをより効果的に抑制することができる。
駆動手段は、流体の流体圧を用いて支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させてもよい。また、駆動手段は、電磁力を用いて支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させてもよい。さらに、駆動手段は、外部から燃料電池スタックに印加される荷重を用いて支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させてもよい。この場合、流体が流動する流路、流体を貯蔵するためのタンク等を設ける必要がない。したがって、構成が簡素化される。
燃料電池スタックの支持部材が配置された側壁と反対側の側壁に接触する接触部材をさらに備えていてもよい。この場合、支持部材を燃料電池スタックの側壁に接触させることによって、燃料電池スタックの対向する2面を支持部材および接触部材によって挟持することができる。それにより、積層部品の位置ずれを効率よく抑制することができる。
支持部材は、少なくとも燃料電池スタックの側壁のうち対向する2面に配置されていてもよい。この場合、対向する2面に対して支持部材を接触させることができる。それにより、支持部材の対向方向に積層部品が位置ずれすることが抑制される。
第1検出手段は、燃料電池スタックの各積層部品の積層方向と垂直方向における燃料電池スタックに対する荷重の印加を予測および/または検出してもよい。この場合、各積層方向と垂直方向への積層部品の位置ずれを抑制することができる。また、燃料電池スタックは、積層部品として弾性部材を含んでいてもよい。この場合、セルの熱膨張等による積層部品の変位を弾性部材によって吸収することができる。
駆動手段は、燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、燃料電池スタックの側壁を支持部材によって押圧してもよい。この場合、各積層部品の位置ずれをより効果的に抑制することができる。
燃料電池スタックに外部からかかる荷重の低下を検出する第2検出手段をさらに備え、駆動手段は、燃料電池スタックに外部からかかる荷重が低下すると第2検出手段によって検出された場合に、支持部材による燃料電池の側壁への押圧力を低減させてもよい。この場合、必要以上に各積層部品が拘束されることを防止することができる。それにより、熱膨張、クリープ、弾性部材の伸縮等による燃料電池スタックの積層方向へ積層部品が変位しようとした際の支持部材と各積層部品との干渉を防止することができる。その結果、各積層部品の破損を防止することができる。
本発明によれば、積層部品の位置ずれを抑制することができるとともに外部拘束部材とセルとの干渉を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、本発明の第1実施例に係る燃料電池支持機構100の説明を行う。まず、燃料電池支持機構100に含まれる燃料電池スタック10について説明する。図1は、燃料電池スタック10の構造を示す概略図である。図1(a)は燃料電池スタック10の正面図であり、図1(b)は燃料電池スタック10の上面図である。
図1(a)および図1(b)に示すように、燃料電池スタック10においては、セル1が複数積層されたセルモジュールの積層方向の一端にターミナル2a、インシュレータ3aおよびエンドプレート4aが順に積層され、他端にターミナル2b、インシュレータ3b、皿バネ5、荷重計6、荷重調整ネジ7およびエンドプレート4bが順に積層されている。
エンドプレート4aとエンドプレート4bとは、複数のテンションプレート8によって締結されている。エンドプレート4aとエンドプレート4bとの間に皿バネ5が設けられていることから、各積層部品には所定の荷重が加えられている。それにより、各積層部品が積層方向と垂直方向に位置ずれすることが抑制される。また、セル1の熱膨張等による積層部品の積層方向にかかる荷重は、皿バネ5によって吸収される。それにより、各積層部品には継続的に皿バネ5から所定の荷重が加えられている。各積層部品にかかる荷重は、荷重調整ねじ7によって調整することができる。なお、皿バネ5の代わりにスプリングボックス等の弾性部材が積層されていてもよい。スプリングボックスとは、積層面に複数のバネが配置された箱状の弾性部材である。
セル1は、セパレータ、アノード、電解質、カソードおよびセパレータが順に積層された構造を有し、燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電を行う。本実施例においては、セル1の積層数は、例えば、数百程度である。ターミナル2a,2bは、各セル1からの発生電力を外部に取り出すための配線等を備える。インシュレータ3a,3bは、絶縁体から構成され、各セル1からの発生電力の漏電を防止する。
続いて、上記燃料電池スタック10を備える燃料電池支持機構100について説明する。図2は、燃料電池支持機構100の概略図である。図2(a)は燃料電池支持機構100の全体構成を示す模式図であり、図2(b)は燃料電池スタック10周辺の斜視図である。
図2(a)に示すように、燃料電池支持機構100は、燃料電池スタック10、フルードタンク11、ポンプ12、逆止弁13、アキュムレータ14、圧力センサ15a,15b、3Pソレノイド16、油圧シリンダ17a,17b、外部拘束部材18a,18b、検出部19および制御部20を含む。なお、図2(a)および図2(b)において、X軸は燃料電池スタック10の前後方向を示し、Y軸は燃料電池スタック10の上下方向を示している。
フルードタンク11は、流体が貯蔵されたタンクである。フルードタンク11の出口は、ポンプ12および逆止弁13を介してアキュムレータ14に接続されている。ポンプ12は、フルードタンク11からアキュムレータ14に流体を供給するためのポンプである。逆止弁13は、アキュムレータ14側からフルードタンク11側への流体の逆流を防止するための弁である。アキュムレータ14は、フルードタンク11に貯蔵されている流体の一部を蓄えるためのタンクである。アキュムレータ14は、3Pソレノイド16にも接続されている。
3Pソレノイド16は、アキュムレータ14に接続されるとともに、油圧シリンダ17a,17bおよびフルードタンク11の入口に接続されている。油圧シリンダ17aは、外部拘束部材18aを押圧可能に配置されている。油圧シリンダ17bは、外部拘束部材18bを押圧可能に配置されている。燃料電池スタック10の下面および背面には、それぞれ燃料電池スタック10と接触する接触部材21a,21bが設けられている。燃料電池スタック10は、接触部材21a上に載置されている。
外部拘束部材18a,18bは、ゴム、樹脂等の絶縁材料、表面に硬質ゴム等の絶縁材料がコーティングされた金属等からなる板状の緩衝材である。したがって、外部拘束部材18a,18bが燃料電池スタック10の各積層部品に接触しても燃料電池スタック10において短絡することはない。外部拘束部材18aは、燃料電池スタック10の上面側に配置されている。外部拘束部材18bは、燃料電池スタック10の前面側に配置されている。
圧力センサ15aは、アキュムレータ14に接続されている流路に設けられている。圧力センサ15bは、3Pソレノイド16と油圧シリンダ17aまたは油圧シリンダ17bとが接続されている流路に設けられている。検出部19は、燃料電池支持機構100が搭載される車両の各機器の動作状態を検出する検出手段である。制御部20は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。
続いて、燃料電池支持機構100の動作について説明する。ポンプ12は、制御部20の指示に従って、フルードタンク11に貯蔵されている流体をアキュムレータ14に供給する。圧力センサ15aは、アキュムレータ14内の流体圧力を検出して、その検出結果を制御部20に与える。圧力センサ15bは、油圧シリンダ17a,17bに供給される流体圧力を検出して、その検出結果を制御部20に与える。3Pソレノイド16は、制御部20の指示に従って、アキュムレータ14と油圧シリンダ17a,17bとの間の流路の開通、油圧シリンダ17a,17bとフルードタンク11との間の流路の開通、または、アキュムレータ14、油圧シリンダ17a,17bおよびフルードタンク11の間の流路の遮断を行う。
図2(b)に示すように、油圧シリンダ17aは、アキュムレータ14から流体が供給された場合に、流体圧によって外部拘束部材18aを燃料電池スタック10の上面に接触させる。流体圧が大きい場合には、油圧シリンダ17aは、外部拘束部材18aによって燃料電池スタック10の上面を押圧する。この場合、外部拘束部材18aと接触部材21aとによって燃料電池スタック10のY軸方向への変位が拘束される。それにより、燃料電池スタック10内の積層部品のY軸方向の位置ずれが防止される。
一方、油圧シリンダ17bは、アキュムレータ14から流体が供給された場合に、流体圧によって外部拘束部材18bを燃料電池スタック10の前面に接触させる。流体圧が大きい場合には、油圧シリンダ17bは、外部拘束部材18bによって燃料電池スタック10の前面を押圧する。この場合、外部拘束部材18bと接触部材21bとによって燃料電池スタック10がX軸方向への変位が拘束される。それにより、燃料電池スタック10内の積層部品のX軸方向の位置ずれが防止される。なお、アキュムレータ14に貯蔵された流体を用いていることから、油圧シリンダ17a,17bの応答性が向上する。
また、油圧シリンダ17a,17bからフルードタンク11に流体が流動すると、油圧シリンダ17a,17bの押圧力が緩和される。この場合、外部拘束部材18a,18bから燃料電池スタック10への押圧力が緩和される、あるいは、外部拘束部材18a,18bが燃料電池スタック10から離れる。それにより、燃料電池スタック10の積層部品は積層方向に自由に変位することができる。
検出部19は、例えば、燃料電池支持機構100が搭載される車両の車速を検出し、ブレーキアシストがオンまたはオフのいずれの状態にあるかを検出し、VSCシステムがオンまたはオフのいずれの状態にあるかを検出し、エアバッグが作動の状態にあるか否かを検出し、燃料電池スタック10のX軸方向およびY軸方向の加速度を検出する。また、検出部19は、燃料電池支持機構100が搭載される車両のABS等の各機器が正常に起動しているか否かを検出する。検出部19は、これらの検出結果を制御部20に与える。
続いて、制御部20による燃料電池支持機構100の制御について説明する。制御部20は、圧力センサ15aによる検出値が所定の範囲に入るように、ポンプ12を制御してフルードタンク11からアキュムレータ14に流体を供給する。制御部20は、その他の制御については、例えば図3のフローチャートに従う。制御部20は、所定の周期で図3のフローチャートを実行する。
図3に示すように、制御部20は、油圧シリンダ17a,17bが作動しているか否かを判定する(ステップS1)。この場合、制御部20は、圧力センサ15bによる検出圧力が所定値以上であるか否かによって判定する。ステップS1において油圧シリンダ17a,17bが作動していると判定されなかった場合、制御部20は、検出部19の検出結果を取得する(ステップS2)。次に、制御部20は、イニシャルチェックを行い、イニシャルチェックが正常に終了したか否かを判定する(ステップS3)。この場合の判定は、検出部19の検出結果に基づいて、燃料電池支持機構100が搭載される車両の各機器が正常に起動しているか否かによってなされる。
ステップS3においてイニシャルチェックが正常に終了したと判定された場合、制御部20は、外部からの荷重を受けるか否かを判定する(ステップS4)。この場合、制御部20は、ブレーキアシストがオン、VSCがオン、エアバッグが作動およびX軸方向およびY軸方向の加速度が所定値以上のいずれか1つ以上の条件を満たした場合に、外部からの荷重を受けると判定する。なお、制御部20は、X軸方向の加速度の絶対値|Gx|およびY軸方向の加速度の絶対値|Gy|のいずれかが所定値(例えば、数十G)を超えた場合に外部からの荷重を受けると判定してもよく、|Gx|+|Gy|が所定値(例えば、数十G)を超えた場合に外部からの荷重を受けると判定してもよい。
ステップS4において外部からの荷重を受けると判定された場合、制御部20は、3Pソレノイド16を制御してアキュムレータ14と油圧シリンダ17a,17bとの間の流路を開通させる(ステップS5)。それにより、油圧シリンダ17a,17bは外部拘束部材18a,18bを押圧する。その結果、外部拘束部材18a,18bは燃料電池スタック10を拘束する。その後、制御部20は、動作を終了する。
ステップS1において油圧シリンダ17a,17bが作動していると判定された場合、制御部20は、検出部19の検出結果を取得する(ステップS6)。次に、制御部20は、イニシャルチェックを行い、イニシャルチェックが正常に終了しなかったか、または油圧シリンダ17a,17bの作動の解除条件が整った否かを判定する(ステップS7)。
この場合のイニシャルチェックは、検出部19の検出結果に基づいて燃料電池支持機構100が搭載される車両の各機器のいずれか1つ以上が異常であるか否かのチェックである。また、車速がゼロであり、イニシャルチェックが正常に終了しており、ブレーキアシストがオフであり、VSCがオフでありかつエアバッグの作動が終了している場合に、制御部20は、油圧シリンダ17a,17bの作動の解除条件が整ったと判定する。
ステップS7においてイニシャルチェックが正常に終了しなかったか、または油圧シリンダ17a,17bの作動の解除条件が整ったと判定された場合、制御部20は、3Pソレノイド16 を制御して油圧シリンダ17a,17bとフルードタンク11との間の流路を開通させる(ステップS8)。それにより、油圧シリンダ17a,17bに供給されていた流体がフルードタンク11に供給される。その結果、外部拘束部材18a,18bによる燃料電池スタック10の拘束力が緩和される。その後、制御部20は、動作を終了する。
なお、ステップS3においてイニシャルチェックが正常に終了したと判定されなかった場合、ステップS4において外部からの荷重を受けると判定されなかった場合、ステップS7においてイニシャルチェックが正常に終了しなかったかまたは油圧シリンダの作動の解除条件が整ったと判定されなかった場合、制御部20は動作を終了する。
上記フローチャートに従った制御によって、外部からの荷重を受けると予測される場合に油圧シリンダ17a,17bに流体が供給される。したがって、荷重を受ける際には外部拘束部材18a,18bによって燃料電池スタック10が拘束される。このように荷重を受ける前に燃料電池スタック10を拘束することから、燃料電池スタック10の各積層部品のX軸方向およびY軸方向の位置ずれを確実に防止することができる。
また、上記フローチャートに従った制御によって、外部からの荷重を受けない場合には外部拘束部材18a,18bによる拘束が解除される。この場合、必要以上に各積層部品が拘束されることを防止することができる。それにより、熱膨張、クリープ、皿バネ5の伸縮等によるスタックの積層方向へセル1が変位しようとした際の外部拘束部材18a,18bと各積層部品との干渉を防止することができる。その結果、各積層部品の破損を防止することができる。
なお、本実施例においては外部拘束部材18a,18bは燃料電池スタック10の上面および前面に設けられているが、前面および背面に設けられていてもよい。この場合、燃料電池スタック10の対向する2面を押圧することができる。
本実施例においては、外部拘束部材18a,18bが支持部材に相当し、検出部19が第1検出手段および第2検出手段に相当し、燃料電池スタック10の前面、上面、背面および下面が側壁に相当し、油圧シリンダ17a,17bが駆動手段に相当し、皿バネ5が弾性部材に相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池支持機構100aについて説明する。図4は、燃料電池支持機構100aの全体構成を示す模式図である。図4に示すように、燃料電池支持機構100aは、燃料電池スタック10、電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22b、検出部19、制御部20および接触部材21a,21bを含む。なお、前述した実施例1と同様の機器に関しては、同一符号を付すことで重複する説明を省略する。
電磁クラッチ式外部拘束部材22aは、燃料電池スタック10の上面側に配置されている。電磁クラッチ式外部拘束部材22bは、燃料電池スタック10の前面側に配置されている。電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22bは、電磁力を利用して燃料電池スタック10の拘束および拘束の解除を行う。電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22bは、制御部20の指示に従って作動する。制御部20は、燃料電池スタック10を拘束する際に電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22bを用いる他は、実施例1と同様の制御を行う。
本実施例に係る燃料電池支持機構100aにおいては、電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22bを用いていることから、タンク、流体流路等の機器を設ける必要がない。したがって、構成を簡略化することができる。
本実施例においては、電磁クラッチ式外部拘束部材22a,22bが支持部材および駆動手段に相当する。
続いて、本発明の第3実施例に係る燃料電池支持機構100bについて説明する。図5は、燃料電池支持機構100bの全体構成を示す模式図である。図5に示すように、燃料電池支持機構100bは、燃料電池スタック10、エアバッグ23a,23b、制御部20および接触部材21a,21bを含む。なお、前述した実施例1と同様の機器に関しては、同一符号を付すことで重複する説明を省略する。
エアバッグ23a,23bには、燃料電池スタック10が搭載される車両の室内用エアバッグに接続されるエア配管から分岐したエア配管が接続されている。エアバッグ23aは、燃料電池スタック10の上面側に配置されている。エアバッグ23bは、燃料電池スタック10の前面側に配置されている。室内用エアバッグが作動する際には、エアバッグ23a,23bにも圧縮エアが供給される。それにより、エアバッグ23a,23bは、燃料電池スタック10を拘束する。また、室内用エアバッグの作動が終了すると、エアバッグ23a,23bの拘束が解除される。
本実施例に係る燃料電池支持機構100bにおいては、室内用エアバッグに用いるための圧縮エアを利用していることから、新たにタンク等の機器を設ける必要がない。したがって、構成を簡略化することができる。また、室内用エアバッグが作動する場合のように衝撃を検出すると同時にエアバッグ23a,23bが作動することから、燃料電池スタック10における各積層部品の位置ずれを防止することができる。
本実施例においては、エアバッグ23a,23bが支持部材および駆動手段に相当する。
続いて、本発明の第4実施例に係る燃料電池支持機構100cについて説明する。図6は、燃料電池支持機構100cの全体構成を示す模式図である。燃料電池支持機構100cは、車両に搭載されている。図6(a)は車両が制動されていない場合における燃料電池支持機構100cの模式図である、図6(b)は車両が制動されている場合における燃料電池支持機構100cの模式図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、燃料電池支持機構100cは、燃料電池スタック10、車輪31a,31b、車軸32、フレーム33、制動力伝達部材34a,34b、制動力変換部材35a,35bおよび外部拘束部材36a,36bを含む。車輪31a,31bは、燃料電池支持機構100cが搭載された車両の前輪である。車軸32は、車輪31aおよび車輪31bに駆動力を伝達する軸である。フレーム33は、燃料電池スタック10を配置するための支持枠である。制動力伝達部材34aは、燃料電池支持機構100cが搭載される車両の制動力を伝達するための棒状部材であり、車軸32の車輪31a側の上方に伸びるように固定されている。
制動力変換部材35aは、車両の制動力を燃料電池スタック10の拘束力に変換するための棒状部材である。制動力変換部材35aの一端は、制動力伝達部材34aの上端にピンなどによって回転可能に接続されている。制動力変換部材35aの他端は、外部拘束部材36aの上面に接触している。制動力変換部材35aの中央部は、ピン等によってフレーム33に回転可能に固定されている。外部拘束部材36aは、図示しない保持部材によって燃料電池スタック10の上面において上下動可能に保持されている。
制動力伝達部材34bは、車軸32の車輪31b側に上方に伸びるように固定されている。制動力変換部材35bは、車両の制動力を燃料電池スタック10の拘束力に変換するための棒状部材である。制動力変換部材35bの一端は、フレーム33にピン等によって回転可能に保持されている。制動力変換部材35bの他端は、外部拘束部材36bに接触している。制動力変換部材35bは、一端側から他端側に向けて下方に傾斜している。制動力伝達部材34bの上端は、制動力変換部材35bの中央部にピン等によって回転可能に固定されている。
図6(b)に示すように、車両に制動力がかかると車両が前のめりになることから、フレーム33に対して下向きの荷重が加わる。この場合、制動力伝達部材34aは、フレーム33に対して相対的に上方に移動する。それにより、制動力変換部材35aの他端は下降する。その結果、外部拘束部材36aは、燃料電池スタック10の上面に接触する。制動力が大きければ、外部拘束部材36aは燃料電池スタック10の上面に押圧力を加える。
一方、車両に制動力がかかると、制動力伝達部材34bはフレーム33に対して相対的に上方に移動する。それにより、制動力変換部材35bの他端は上昇する。その結果、外部拘束部材36bは、燃料電池スタック10に接触する。制動力が大きければ、外部拘束部材36bは燃料電池スタック10に押圧力を加える。
以上のことから、燃料電池支持機構100cにおいては、燃料電池支持機構100cが搭載された車両において急ブレーキがかかった場合等の制動力を燃料電池スタック10の拘束力に変換することができる。それにより、障害物との衝突等によって外部から荷重がかかった場合における燃料電池スタック10内の積層部品の位置ずれを防止することができる。
また、車両に制動力がかかっていない場合には、外部拘束部材36a,36bによる拘束力が解除される。それにより、必要以上に各積層部品が拘束されることを防止することができる。したがって、熱膨張、クリープ等によるスタックの積層方向へセル1が変位しようとした際の外部拘束部材36a,36bと各積層部品との干渉を防止することができる。
なお、図7に示すように、制動力変換部材35bの上端はフレーム33に固定され、下端は制動力伝達部材34bの上端に固定され、制動力変換部材35bは外部拘束部材36b側に湾曲していてもよい。この場合、車両の制動力によって制動力伝達部材34bが上昇すると、制動力変換部材35bが外部拘束部材36b側にさらに湾曲する。それにより、外部拘束部材36bは燃料電池スタック10を拘束する。このように、車両の制動力を燃料電池スタック10の拘束力に変換することができる。
なお、燃料電池支持機構100cは上記構成に限られない。燃料電池支持機構100cが搭載された車両の制動力を燃料電池スタック10の拘束力に変換できる構成であれば、本発明の効果が得られる。
本実施例においては、外部拘束部材36a,36bが支持部材に相当し、制動力伝達部材34a,34bが第1検出手段および第2検出手段に相当し、制動力変換部材35a,35bが駆動手段に相当する。
1 セル
5 皿バネ
10 燃料電池スタック
11 フルードタンク
14 アキュムレータ
16 3Pソレノイド
17a,17b 油圧シリンダ
18a,18b,36a,36b 外部拘束部材
20 制御部
22a,22b 電磁クラッチ式外部拘束部材
23a,23b エアバッグ
34a,34b 制動力伝達部材
35a,35b 制動力変換部材
100,100a,100b,100c 燃料電池支持機構
5 皿バネ
10 燃料電池スタック
11 フルードタンク
14 アキュムレータ
16 3Pソレノイド
17a,17b 油圧シリンダ
18a,18b,36a,36b 外部拘束部材
20 制御部
22a,22b 電磁クラッチ式外部拘束部材
23a,23b エアバッグ
34a,34b 制動力伝達部材
35a,35b 制動力変換部材
100,100a,100b,100c 燃料電池支持機構
Claims (10)
- 複数のセルを含む積層部品が積層された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックの側壁に配置された支持部材と、
前記燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加を予測および/または検出する第1検出手段と、
前記燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が前記第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、前記支持部材を前記燃料電池スタックの側壁に接触させる駆動手段とを備えることを特徴とする燃料電池支持機構。 - 前記駆動手段は、流体の流体圧を用いて前記支持部材を前記燃料電池スタックの側壁に接触させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池支持機構。
- 前記駆動手段は、電磁力を用いて前記支持部材を前記燃料電池スタックの側壁に接触させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池支持機構。
- 前記駆動手段は、外部から前記燃料電池スタックに印加される荷重を用いて前記支持部材を前記燃料電池スタックの側壁に接触させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池支持機構。
- 前記燃料電池スタックの前記支持部材が配置された側壁と反対側の側壁に接触する接触部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池支持機構。
- 前記支持部材は、少なくとも前記燃料電池スタックの側壁のうち対向する2面に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池支持機構。
- 前記第1検出手段は、前記燃料電池スタックの各積層部品の積層方向と垂直方向における前記燃料電池スタックに対する荷重の印加を予測および/または検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池支持機構。
- 前記燃料電池スタックは、積層部品として弾性部材を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池支持機構。
- 前記駆動手段は、前記燃料電池スタックへの外部からの荷重の印加が前記第1検出手段によって予測および/または検出された場合に、前記燃料電池スタックの側壁を前記支持部材によって押圧することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池支持機構。
- 前記燃料電池スタックに外部からかかる荷重の低下を検出する第2検出手段をさらに備え、
前記駆動手段は、前記燃料電池スタックに外部からかかる荷重が低下すると前記第2検出手段によって検出された場合に、前記支持部材による前記燃料電池の側壁への押圧力を低減させることを特徴とする請求項9記載の燃料電池支持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006072257A JP2007250352A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 燃料電池支持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006072257A JP2007250352A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 燃料電池支持機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007250352A true JP2007250352A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38594408
Family Applications (1)
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JP2006072257A Pending JP2007250352A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 燃料電池支持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007250352A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008257923A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池、燃料電池の製造方法および製造装置 |
JP2008290495A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Toyota Motor Corp | 移動体 |
-
2006
- 2006-03-16 JP JP2006072257A patent/JP2007250352A/ja active Pending
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JP2008257923A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池、燃料電池の製造方法および製造装置 |
JP2008290495A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Toyota Motor Corp | 移動体 |
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