JP2007248433A - 検査用チップ - Google Patents

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勉 松井
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Abstract

【課題】 チップ表面に第1抗体を安定的に固定化することのできる検査チップを提供する。
【解決手段】 検体を付着させて検体に含まれる特定物質の測定を行うための検査用チップ10である。そして、石英ガラスからなる平板スティック形状の基板2と、この基板2の先端側上面に設けられ膜状で中央に窪みが形成されたPDMS4とを有し、PDMS4の窪みの中に第1抗体を固定化させている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば唾液などの検体を採取して特定物質の定量測定を行う検査用チップに関する。
本発明者らは、例えば唾液を検体としてそこに含まれる分泌型免疫「IgA(免疫グロブリンA)」などの量を簡単且つ高速に測定する蛍光検出装置を開発している。このような測定により、例えば被験者のストレスの度合いなどを簡単に判定することが出来る。
また、この蛍光検出装置においては、高速な測定を可能とするため、検体を採取する検査チップに予め第1抗体(抗体物質)を固定化しておき、唾液中のIgAをこの第1抗体に結合させて定量測定する方式を採用している。
また、本願発明に関連する従来技術として、次のような技術が特許文献1〜4に開示されている。すなわち、特許文献1には、基板表面に微小な凹部を複数形成して凹部と凹部の間の平坦部に撥水性皮膜を形成することで生物関連物質を基板上の微小領域に保持する基板について開示されている。また、特許文献2には、基板上のPDMSに多数の貫通孔を形成してマイクロウェルとするアレイチップについて開示されている。また、特許文献3には、微細流体ポンプや微細流体バルブのような構造体を複数のエラストマー層の間に形成する技術が開示されている。また、特許文献4には、マイクロチップにマイクロ流路を形成するPDMSと他の合成樹脂とを安定的に接着させる技術が開示されている。
特開2005−208044号公報 特開2005−253412号公報 特表2004−526578号公報 特開2005−199394号公報
本発明者らが検討している蛍光検出装置においては、検査チップに予め第1抗体を固定化しておかなければならないが、例えば石英ガラスをチップ基板とした場合に、第1抗体を直接に固定しようとしても十分な固定化が行えないという問題があった。
さらに、本発明者らが検討している蛍光検出装置においては、検査チップに検体を採取した後、洗浄液や試薬をジェットノズルから微細液滴にして検査チップに噴射する工程を経る必要があるが、第1抗体の固定化が不十分だと微細液滴を噴射したときに第1抗体が検査チップから剥離してしまうという問題があった。
この発明の目的は、チップ表面に第1抗体を安定的に固定化することのできる検査チップを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、検体を付着させて測定を行うための検査用チップであって、表面に膜状のシリコンエラストマーが形成されたチップ基板を備え、このチップ基板のシリコンエラストマー上に抗体物質(第1抗体)を固定化したものである。具体的には、上記シリコンエラストマーとしてPDMS(ポリジメチルシロキサン: polydimethylsiloxane)を用いることが出来る。また、チップ基板には石英ガラスを用いることができる。
このような構成により、チップ上に抗体を安定的に固定化することができ、洗浄液や試薬を例えば1〜10ピコリットルの微細液滴にして噴射しても簡単に剥離しないように出来る。
望ましくは、前記シリコンエラストマーに窪みを形成し、この窪みの中に前記第1抗体を固定化すると良い。この窪みにより、洗浄液や試薬の微細液滴を噴射する際、第1抗体の固定箇所に対するジェットノズルの軸ずれの許容誤差を大きくとることが出来る。また、上記の窪みにより検体の採取も容易になる。
本発明に従うと、第1抗体を安定的に固定化でき、微細液滴を噴射しても簡単に剥離しないように出来る。それにより、蛍光検出装置により手軽で高速な検体の検査を行うことが可能になるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1実施形態の検査チップの全体を示す斜視図、図2はその先端部分の拡大図である。
この実施の形態の検査チップ10は、例えば人の唾液を採取してその中に含まれる分泌型免疫「IgA」の量を抗原抗体反応と蛍光検出により定量的に測定するためのものである。検査チップ10は、図1に示すように、チップ基板2の先端側上面部位に膜状のPDMS4が形成され、このPDMS4の窪み4aの内側に特定の免疫と結合する第1抗体が固定化されている。
チップ基板2は、例えば石英ガラスからなり、全長が8cm〜15cm程度で先端部が丸みを帯びた平板スティック形状に形成されている。このような形状および大きさにより、被験者は検査チップ10を持ってその先端を口の中に差し入れることでPDMS4の部位に容易に唾液が採取できるようになっている。チップ基板2は、蛍光検出の際に検査チップ10自体が蛍光発光するのを極力抑えるために石英ガラスを材質としている。
PDMS4は、中央部にほぼ球面状の窪み4aを有した薄い膜状に形成され、チップ基板2の先端から4cm程度の範囲内に固着されている。PDMS4の全体形状は特に制限されないが円形状である。このようなPDMS4は例えば型成形により形成することが出来る。PDMS4とチップ基板2との固着には、蛍光検出のノイズとなる物質を完全除去した接着剤等が用いられる。
第1抗体は、上記PDMS4の窪み4aの内側の複数箇所(図2に×印で示す)にそれぞれ固定されている。第1抗体の固定化は、先ず、第1抗体を含んだ溶液を微細液滴にして該当箇所にスポットし、この溶液を乾燥させることで実現している。この処理により特定の基質を介して第1抗体がPDMS4と結合される。或いは、溶液をPDMS4に吐出した後、第1抗体と結合している化学物質を紫外線照射によりPDMS4と結合させることにより、第1抗体を固定化することも可能である。
上記の第1抗体を含んだ溶液の微細液滴は、例えば、プリンタのインクジェットヘッドと同様の構造をしたジェットヘッドにより吐出するものであり、それにより多数の第1抗体が吐出箇所(例えば図2にX印で示す箇所)の微小区域内に有限の広がりを持って一様に固定化される。
以下、上記の検査チップ10を用いて行われる蛍光検出の処理について説明する。
図3には、蛍光検出処理における検査チップ10の各状態を表わした断面図を示す。
上記の検査チップ10を用いて特定免疫物質の定量測定を行うには、先ず、被験者が検査チップ10の先端を口の中に差し入れるなどしてPDMS4の窪み4aの部分に唾液を付着させる。そして、これを蛍光検出装置のステージ上にセットして測定を開始させる。検査チップ10は、例えばステージ上の所定位置に位置合わせされた状態でセットされる。
測定開始の指令があると、図3(a)に示すように、蛍光検出装置は試薬や洗浄液を噴射する液剤ジェットヘッド71を検査チップ10の第1抗体の固定スポット5の上方に配置させ、液剤ジェットヘッド71から、洗浄液、第2抗体を含んだ試薬、洗浄液、蛍光標識を含んだ試薬、洗浄液を、それぞれ順に微細液滴(例えば1〜10ピコリットル)にして第1抗体の固定スポット5へ噴射する。
図4には、唾液の採取から各液剤の吐出処理にわたる検査チップ10に固定化された第1抗体の作用を表わした説明図を示す。
唾液採取から各液剤の吐出により第1抗体の固定スポット5で生じる反応は次の如くである。先ず、図4(a),(b)に示すように、唾液の採取により唾液中の特定免疫物質Aが第1抗体Bの箇所を浮遊して、抗原抗体反応により第1抗体Bに結合される。そして、洗浄液の噴射により、唾液の他の成分が周囲に押し流される。
次いで、第2抗体C…を含んだ試薬が噴射されると、図4(c),(d)に示すように、第2抗体Cが第1抗体Bの箇所を浮遊して特定免疫物質Aと結合される。さらに、洗浄液の噴射により、結合されなかった第2抗体Cは周囲に押し流されて排除される。
そして次に、蛍光標識D…を含んだ試薬と洗浄液が順次噴射されることで、図4(e)に示すように、第2抗体Cに蛍光標識Dが結合され、さらに、結合しなかった蛍光標識Dが周囲に押し流される。
そして、これらの結合反応により唾液中の免疫物質Aと蛍光標識Dとが1対1で結合され、その後の蛍光検出の測定により免疫物質Aの定量測定を行うことが可能な状態となる。
上記のような液剤の吐出が完了したら、次に、この液剤の吐出箇所に対して励起光を照射して蛍光測定が行われる。蛍光測定は、例えば図3(b)に示すように、検査チップ10の下面側から対物レンズ72を介して励起光を集束させ、この集束点から発せられる蛍光を対物レンズ72で集光して測定される。免疫物質Aが多ければ多量の蛍光が検出され、少なければ少量の蛍光が検出される。
このような測定により、唾液中の特定免疫物質の量を判定し、被験者のストレスの度合い等の指標とすることが出来る。
以上のように、この実施の形態の検査チップ10によれば、チップ上に第1抗体を容易に固定化することができ、洗浄液や試薬を噴射しても簡単に剥離しないよう安定的な固定が得られる。
また、PDMS4に窪み4aを形成し、この窪み4aの中に第1抗体を固定化しているため、第1抗体の固定スポット5に洗浄液や試薬の微細液滴を噴射する際、ジェットノズルの軸ずれの許容誤差を大きくすることが出来る。また、この窪み4aにより検体の採取も容易になる。
また、PDMS4の複数箇所に第1抗体を固定化しているので、固定スポット5…ごとに第1抗体の種類や蛍光検出処理で吐出する試薬の種類などを異ならせることで、複数種類の抗原物質の測定を行うことも出来る。
また、この実施の形態の第1抗体の固定化法により、検査チップを低コストで量産することが可能となる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2実施形態の検査チップ10Aの先端部分を示す斜視図、図6はその縦断面図である。
第2実施形態の検査チップ10Aは、PDMS40に複数(例えば4個)の窪み40a…を形成し、その中央部分に第1抗体の固定スポット5,5…を設けたものである。
このように、PDMS4に複数の窪み4aを設けても、同様の蛍光検出の処理を行うことが出来る。また、第1抗体の種類や蛍光検出処理で吐出する試薬の種類などを異ならせて複数種類の抗原物質の測定を行う場合にも、窪み40aごとに種類を異ならせることで測定対象を混同することなく明瞭な測定処理を行えるなどの利点がある。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、第1抗体をスポット状に微小区域内に固定化する構成を示したが、もっと広い範囲に渡って第1抗体を固定化するようにしても良い。また、第1抗体を固定化させるシリコンエラストマーもPDMSに限られず、それに準じた材質のものを適用するようにしても良い。また、実施の形態では、この検査チップを用いて測定するものとして唾液中の特定免疫物質を例示したが、これに限られず、例えば、検体は生体試料でなくても良いし、測定物質もタンパク質でなく高分子などの化学物質を対象とすることも出来る。
その他、PDMSの全体形状や窪みの個数や形状など、実施の形態で具体的に示した細部等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1実施形態の検査チップを示す全体斜視図である。 第1実施形態の検査チップの先端部分の拡大図である。 検査チップの蛍光検出処理における各状態を表わした断面図である。 唾液の採取から液剤の吐出処理にわたる第1抗体の作用を表わした説明図である。 本発明の第2実施形態の検査チップの先端部分を示す斜視図である。 第2実施形態の検査チップの縦断面図である。
符号の説明
2 チップ基板
4,40 PDMS
4a,40a 窪み
5 第1抗体の固定スポット
10,10A 検査チップ

Claims (5)

  1. 検体を付着させて検体に含まれる特定物質の測定を行うための検査用チップであって、
    石英ガラスからなる平板スティック形状のチップ基板と、
    該チップ基板の先端側上面に設けられ膜状で中央に窪みが形成されたPDMSとを有し、
    前記PDMSの窪みの中に抗体物質が固定化されていることを特徴とする検査用チップ。
  2. 検体を付着させて検体に含まれる特定物質の測定を行うための検査用チップであって、
    表面に膜状のシリコンエラストマーが形成されたチップ基板を備え、このチップ基板のシリコンエラストマー上に抗体物質が固定化されていることを特徴とする検査用チップ。
  3. 前記シリコンエラストマーには窪みが形成され、この窪みの中に前記抗体物質が固定化されていることを特徴とする請求項2記載の検査用チップ。
  4. 前記シリコンエラストマーはPDMSであることを特徴とする請求項2又は3に記載の検査用チップ。
  5. 前記チップ基板は石英ガラスからなることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の検査用チップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015508488A (ja) * 2011-12-21 2015-03-19 コルゲート・パーモリブ・カンパニーColgate−Palmolive Company 熱気および唾液分泌免疫グロブリン

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