JP2007248099A

JP2007248099A - 軸部品における油穴内の異物有無の確認方法およびその補助装置

Info

Publication number: JP2007248099A
Application number: JP2006068692A
Authority: JP
Inventors: Shoji Yabuta; 詳時藪田; Yoshiaki Yamazaki; 好昭山崎
Original assignee: Sintokogio Ltd
Current assignee: Sintokogio Ltd
Priority date: 2006-03-14
Filing date: 2006-03-14
Publication date: 2007-09-27

Abstract

【課題】小径の軸部品の一端面に軸中心線に沿って穿設した比較的深い小径の第１油穴の異物有無の確認を、容易に行い得るように補助する方法を提供する。
【解決手段】軸部品における一端面から第１油穴に棒状の発光手段を挿入して第１油穴内を照らすとともに、第１油穴内の異物の有無を第２油孔から目視によって確認することを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、軸部品における油穴内の異物有無の確認方法およびその補助装置に係り、より詳しくは、直径１０〜２０ｍｍ、長さ５０〜１００ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径３〜１０ｍｍ、深さ４５〜９０ｍｍの第１油穴を穿設し、かつこの第１油穴に貫通する直径３〜５ｍｍの第２油孔を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品における前記第１油穴内の異物の有無を確認する方法およびその補助装置に関する。

近年、上述した軸部品の疲労強度を向上させるなどの理由からこの軸部品に小径のショットを投射することが行われている。
なお、この技術について記載した刊行物は発見できなかった。

ところで、上述の軸部品における第１油穴内の異物有無の確認は、現在のところ、第２油孔から目視によって行うのがコスト的に最も良いとされている。
しかし、この方法では、第１油穴および第２油孔が非常に小径であるため、目視による異物有無の確認は非常に困難であった。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、小径の軸部品の一端面に軸中心線に沿って穿設した比較的深い小径の第１油穴の異物有無の確認を、容易に行い得るように補助する方法およびその装置を提供することにある。

上記の問題を解消するために本発明の軸部品における油穴内の異物有無の確認方法は、直径１０〜２０ｍｍ、長さ５０〜１００ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径３〜１０ｍｍ、深さ４５〜９０ｍｍの第１油穴を穿設し、かつこの第１油穴に貫通する直径３〜５ｍｍの第２油孔を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品における前記第１油穴内の異物の有無を確認する方法であって、前記軸部品における一端面から前記第１油穴に棒状の発光手段を挿入して前記第１油穴内を照らすとともに、前記第１油穴内の異物の有無を前記第２油孔から目視によって確認することを特徴とする。

上記の説明から明らかなように本発明は、直径１０〜２０ｍｍ、長さ５０〜１００ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径３〜１０ｍｍ、深さ４５〜９０ｍｍの第１油穴を穿設し、かつこの第１油穴に貫通する直径３〜５ｍｍの第２油孔を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品における前記第１油穴内の異物の有無を確認する方法であって、前記軸部品における一端面から前記第１油穴に棒状の発光手段を挿入して前記第１油穴内を照らすとともに、前記第１油穴内の異物の有無を前記第２油孔から目視によって確認するから、小径の軸部品の一端面に軸中心線に沿って穿設した比較的深い小径の第１油穴の異物有無の確認を、極めて容易に行なうことができるなどの優れた実用的効果を奏する。

本発明を適用した軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置の一実施例について図１および図２に基づき詳細に説明する。本異物有無の確認補助装置は、軸部品１を支持可能な支持手段２と、この支持手段２に装着され前記軸部品１が支持手段２上の所定位置にセットされる際に前記軸部品１の第１油穴３内に進入可能であり、つか、通電によって発光する発光手段４とで構成してある。そして、この発光手段４は、発光ダイオード５と、この発光ダイオード５の頭部を一端に嵌挿させた筒状の連結部材６と、この連結部材６の他端に基部が嵌挿され透明性を有する棒状の補助部材７を備えている。また、前記補助部材７においては、前記軸部品１の第１油穴３内に前記補助部材７を進入させた時に補助部材７における第２油孔８・８と対向する部分９・９の表面を凹凸化してある。

このように構成したものは、例えば、直径１６．８ｍｍ、長さ８０．７ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径６．０ｍｍ、深さ７６．２ｍｍの第１油穴３を穿設し、かつこの第１油穴３に貫通する直径３．０ｍの第２油孔８・８を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品１における一端面から第１油穴３に棒状の発光手段４を挿入して第１油穴３内を照らすと、第１油穴３内の異物としてのショットの有無を第２油孔８から目視によって確認することができる。

本発明を適用した軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置の一実施例を示す正面図である。

符号の説明

２支持手段
４発光手段

Claims

直径１０〜２０ｍｍ、長さ５０〜１００ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径３〜１０ｍｍ、深さ４５〜９０ｍｍの第１油穴を穿設し、かつこの第１油穴に貫通する直径３〜５ｍｍの第２油孔を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品における前記第１油穴内の異物の有無を確認する方法であって、
前記軸部品における一端面から前記第１油穴に棒状の発光手段を挿入して前記第１油穴内を照らすとともに、前記第１油穴内の異物の有無を前記第２油孔から目視によって確認することを特徴とする軸部品における油穴内の異物有無の確認方法。
直径１０〜２０ｍｍ、長さ５０〜１００ｍｍの棒状体を成し、一端面のほぼ中心に軸中心線に沿って延びる直径３〜１０ｍｍ、深さ４５〜９０ｍｍの第１油穴を穿設し、かつ前記第１油穴に貫通する直径３〜５ｍｍの第２油孔を外周面に有し、さらにショットが投射された軸部品における前記第１油穴内の異物の有無を確認するに際し、その確認を補助する装置であって、
前記軸部品を支持可能な支持手段と、
この支持手段に装着され前記軸部品が支持手段上の所定位置にセットされる際に前記軸部品の前記第１油穴内に進入可能であり、かつ、通電によって発光する発光手段と、
を備えたことを特徴とする軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置。
請求項２に記載の軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置において、
前記発光手段は、
発光ダイオードと、
この発光ダイオードの頭部を一端に嵌挿させた筒状の連結部材と、
この連結部材の他端に基部が嵌挿され透明性を有する棒状の補助部材と、
を含むことを特徴とする軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置。
請求項２または３に記載の軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置において、
前記軸部品の前記第１油穴内に前記補助部材を進入させた時に前記補助部材における前記第２油孔と対向する部分の表面を凹凸化したことを特徴とする軸部品における油穴内の異物有無の確認補助装置。