JP2007246021A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパーの重量の増大を抑制しつつ、エネルギー吸収効率を向上させる。
【解決手段】衝撃吸収部材1には、衝撃が作用する衝撃作用面1aを有し、衝撃作用面1aを縦壁1bにてそれに対し垂直に保持するとともに、衝撃作用面1aにはそれに沿って溝1cを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は衝撃吸収部材に関し、特に、自動車などに用いられるバンパーに適用して好適なものである。
自動車などの車体には、衝突時の衝撃を吸収できるようにするため、車体の前方および後方にバンパーを装着する場合が多く、このようなバンパーの形状としては、断面がコ字形のものが一般的である。
また、例えば、特許文献1には、自動車用などとして好ましいバンパーを提供するために、バンパービームの断面内に前後進方向と直角な上下方向に補強板を設ける方法が開示されている。
特開平6−171441号公報
しかしながら、従来のバンパーの断面形状では、バンパーのエネルギー吸収効率を高めるためには重量が増加し、自動車の軽量化による省エネルギーという目的とは相反し、好ましくないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、重量の増大を抑制しつつ、エネルギー吸収効率を向上させることが可能な衝撃吸収部材を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の衝撃吸収部材によれば、溝が形成された衝撃作用面を有し、前記衝撃作用面を縦壁にてそれに対し垂直に保持することを特徴とする。
これにより、衝撃作用面に衝撃が加わった場合においても、縦壁が開かないようにして衝撃作用面を縦壁にて安定して保持することが可能になるとともに、溝を介して衝撃作用面の変形を分散させることができ、板厚を増加させることなく、吸収エネルギーを大きくすることができる。このため、衝撃吸収部材の断面形状を変更することで、重量の増大を抑制しつつ、エネルギー吸収効率を向上させることが可能になるとともに、最大反力を増加させることができ、自動車の省エネルギー化に相反することなく、衝突時の安全性を向上させることができる。
また、請求項2記載の衝撃吸収部材によれば、前記衝撃吸収部材はバンパーまたはドアサイドインパクトビーム用であることを特徴とする。
これにより、自動車全体の重量の増加を抑制しつつ、自動車などの車体の衝突時の衝撃を効率よく吸収することができる。
また、請求項3記載の衝撃吸収部材によれば、前記溝の深さをD、前記溝の幅をW、前記縦壁の高さをHとすると、W/D≧1かつ0.05≦D/H≦0.7であることを特徴とする。
ここで、W/D≧1とすることにより、溝の深さよりも溝の幅を大きくすることが可能になり、衝撃作用面に溝を設けた場合においても、溝の成型を容易化して生産効率の低下を抑制することが可能になるとともに、衝撃が加わった時に衝撃作用面がひしゃげた場合においても、溝の両端が接触するのを防止して、エネルギー吸収効率の低下を抑制することができる。
また、0.05≦D/H≦0.7とすることにより、衝撃が加わった時に衝撃作用面がひしゃげた場合においても、溝の底面が車体に接触するのを防止することが可能になり、エネルギー吸収効率の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、重量の増大を抑制しつつ、エネルギー吸収効率を向上させることが可能になり、自動車の軽量化による省エネルギーという目的に相反することなく、衝突時の安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る衝撃吸収部材について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材の概略構成を示すブロック図、図1(b)は、図1(a)のA−A´線で切断した断面図である。
図1において、衝撃吸収部材1には、衝撃が作用する衝撃作用面1aと衝撃作用面1aを垂直に保持する縦壁1bが設けられ、衝撃作用面1aには水平方向に沿って溝1cが形成されている。なお、衝撃吸収部材1の材質としては、例えば、超高強度鋼板を用いることができ、引張強度が980MPaを超える鋼板を用いることが好ましい。また、衝撃吸収部材1は、例えば、バンパーまたはドアサイドインパクトビームなどに用いることができる。また、衝撃吸収部材1の作製方法としては、例えば、プレス成形、ロールフォーミング、ダイクエンチなどの方法を用いることができる。
ここで、衝撃作用面1aを縦壁1bにてそれに対し垂直に保持することにより、衝撃作用面1aに衝撃が加わった場合においても、縦壁1bが開かないようにして、衝撃作用面1aを縦壁にて安定して保持することが可能になるとともに、衝撃作用面1aに溝1cを設けることにより、溝1cを介して衝撃作用面1aの変形を分散させることができ、衝撃吸収部材1の板厚を厚くすることなく、吸収エネルギーを大きくすることができる。このため、衝撃吸収部材1の断面形状を変更することで、重量の増大を抑制しつつ、エネルギー吸収効率を向上させることが可能になるとともに、最大反力を向上することができ、自動車の軽量化による省エネルギーの目的に相反することなく、衝突時の安全性を向上させることができる。
なお、溝の深さをD、溝の幅をW、縦壁の高さをHとすると、W/D≧1かつ0.05≦D/H≦0.7であることが好ましい。
ここで、W/D≧1とすることにより、溝1cの深さよりも溝1cの幅を大きくすることが可能になり、衝撃作用面1aに溝1cを設けた場合においても、溝1cの成形を容易にして生産効率の低下を抑制することが可能になるとともに、衝撃が加わった時に衝撃作用面1aがひしゃげた場合においても、溝1cの両端が接触するのを防止して、エネルギー吸収効率の低下を抑制することができる。
また、0.05≦D/H≦0.7とすることにより、衝撃が加わった時に衝撃作用面1aがひしゃげた場合においても、溝1cの底面が車体に接触するのを防止することが可能になり、エネルギー吸収効率の低下を抑制することができる。
図2は、本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材について最大反力と吸収エネルギーとを従来例と比較して示す図である。
図2(a)、図2(b)および図2(c)において、衝撃吸収部材1〜3には、衝撃作用面1a〜3aおよび衝撃作用面1a〜3aをそれぞれ垂直に保持する縦壁1b〜3bがそれぞれ設けられている。また、各衝撃吸収部材1、2の衝撃作用面1a、2aには溝1c、2cがそれぞれ形成され、溝1cは溝2cよりも深さが深くなっている。
なお、以下の実験では、等価重量を一定にするために、衝撃吸収部材1の板厚は2.45mm、衝撃吸収部材2の板厚は2.06mm、衝撃吸収部材3の板厚は2.27mmとしている。
そして、図2(d)および図2(e)において、等価重量が一定とすると、衝撃作用面1a、2bに溝1c、2cをそれぞれ設けた場合には、衝撃作用面3aに溝を設けない場合に比べて、最大反力が向上し、また、吸収エネルギーも向上する場合があることが判る。ただし、等価重量を一定としている関係で、溝の深さを深くすると、その分、衝撃吸収部材の板厚を薄くすることになるため、必ずしも溝の深さが深ければよいとは限らず、溝の深さには最適値があることが判る。
図3は、本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材の溝深さ比と吸収エネルギー比との関係を示す図である。なお、横軸の溝深さ比は、図1の衝撃吸収部材1の縦壁の高さHに対する溝の深さDの比、縦軸は、図2(a)の衝撃吸収部材3に対する図1の衝撃吸収部材1の吸収エネルギーの比を示す。なお、衝撃吸収部材1、3の素材として、150k(1470MPa)鋼を用いた。
図3において、図1の衝撃吸収部材1の溝深さ比が0.22付近で吸収エネルギー比が最も大きくなり、衝撃作用面1aに溝1cを設けることにより、衝撃作用面3aのように溝を設けない場合に比べ、吸収エネルギー比を向上できることが判る。
図1(a)は、本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材の概略構成を示すブロック図、図1(b)は、図1(a)のA−A´線で切断した断面図である。 本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材について最大反力と吸収エネルギーとを従来例と比較して示す図である。 本発明の一つの実施の形態に係る衝撃吸収部材の溝深さ比と吸収エネルギー比との関係を示す図である。
符号の説明
1、2、3 衝撃吸収部材
1a、2a、3a 衝撃作用面
1b、2b、3b 縦壁
1c、2c 溝

Claims (3)

  1. 溝が形成された衝撃作用面を有し、
    前記衝撃作用面を縦壁にてそれに対し垂直に保持することを特徴とする衝撃吸収部材。
  2. 前記衝撃吸収部材はバンパーまたはドアサイドインパクトビーム用であることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記溝の深さをD、前記溝の幅をW、前記縦壁の高さをHとすると、
    W/D≧1かつ0.05≦D/H≦0.7であることを特徴とする請求項1または2記載の衝撃吸収部材。
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