JP2007243873A - 高周波電力増幅器および通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波電力増幅器に内蔵される増幅用トランジスタのコレクタ電流の温度依存性を改善する。
【解決手段】増幅用トランジスタ1と、増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2と、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の温度特性を補償する温度補償用トランジスタ5,6を備え、バイアス電圧供給端子9から温度特性を有する抵抗13を介してバイアス供給用トランジスタ2のベースに接続し、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流を一定に保つように設定する。
【選択図】図1
【解決手段】増幅用トランジスタ1と、増幅用トランジスタにバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2と、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の温度特性を補償する温度補償用トランジスタ5,6を備え、バイアス電圧供給端子9から温度特性を有する抵抗13を介してバイアス供給用トランジスタ2のベースに接続し、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流を一定に保つように設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話端末等の通信装置の高周波回路部に設けられ高周波信号を増幅する高周波電力増幅器および、それを用いた通信装置に関するもので、特に、温度変動時の高周波電力増幅器のバイアス電流をほぼ一定に保つように制御する高周波電力増幅器に関するものである。
近年、携帯電話に代表される移動体通信機器は、小型軽量化と通話の長時間化を同時に満足されるため、より高い効率が要求されている。また、デジタル変調方式に対応した高周波電力増幅器では高い線形性が要求される。このような要求を満たす高周波電力増幅器を低コストで実現するため、トランジスタや受動部品を同一の半導体基板上に作製したMMIC(Microwave Monolithic IC)の開発が行われてきている。また、さらなる小型化を進めるために、増幅用トランジスタに電圧や電流を供給するためのバイアス回路をMMICに内蔵するなどの集積化も進んできている。
以下、従来の高周波電力増幅器について説明する。
図14は、特許文献1に示されている、従来のエミッタフォロアトランジスタ型定電圧源バイアス回路を用いた高周波電力増幅器の回路図である。
図14において、増幅用トランジスタ1のベースには、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが、抵抗3を介して接続されている。このバイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗3を介して接地されており、エミッタフォロア構成となっている。図14において、破線で囲んだ部分20は高周波電力増幅器のバイアス回路部である。
また、バイアス供給用トランジスタ2のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続されている。さらに、第1の温度補償用トランジスタ5のベースには、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタおよび抵抗7が接続される。第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと抵抗8に接続され、抵抗8のもう一方の端子は接地されている。
一方、第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地されている。抵抗7のもう一端は、バイアス電圧供給端子9と接続される。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また、増幅用トランジスタ1のベースには信号入力端子11が接続され、コレクタには信号出力端子12が接続される。
つぎに、従来の高周波電力増幅器の動作について説明する。
バイアス電圧供給端子9には、電源回路により調整された電圧(例えば2.8Vとする)が与えられる。このとき、バイアス供給用トランジスタ2、第1の温度補償用トランジスタ5および第2の温度補償用トランジスタ6の各ベース−エミッタ電圧には、トランジスタのターン・オン電圧を超える電圧(およそ1.3V)がかかるため、各トランジスタ2,5,6はオンとなり、増幅用トランジスタ1が駆動される。
増幅用トランジスタ1のコレクタ電流は、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流により決定され、そのエミッタ電流は主に抵抗7の値により決定される。また、増幅用トランジスタ1とバイアス供給用トランジスタ2のベース−エミッタ電圧の温度変化を打ち消すために、第1の温度補償用トランジスタ5と第2の温度補償用トランジスタ6を2段接続している。
特許第3532834号公報(第10頁、第14図)
一般に、HBTを用いた増幅器では、高効率と高線形性を両立するためには、トランジスタのバイアス点をB級近くに設定するとともに、バイアス点の変動が発生しないようにする必要がある。
しかし、図14に示す高周波電力増幅器用バイアス回路では、温度が変化したときの増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変動を完全に無くすことは困難であるという問題点がある。上記従来の高周波電力増幅器についての動作説明においては、説明を簡単にするためにトランジスタのターン・オン電圧を1.3Vとしているが、デバイスの物理的特性からターン・オン電圧も温度により変化する。一例として、室温において1.30Vのトランジスタのターン・オン電圧は、室温よりも低い温度では1.35V、室温よりも高い温度では1.25Vというように変化する。
ところで、通信機器における制御電圧は2.8V程度に設定される傾向にあり、抵抗7にかかる電圧は室温のときには0.2V(2.8V−1.30V×2)、室温よりも低いときには0.1V(2.8V−1.35V×2)、室温よりも高いときには0.3V(2.8V−1.25V×2)となる。よって、室温時に抵抗7にかかる電圧に対して、トランジスタのターン・オン電圧の温度変化に伴う影響は無視できないものである。
図2に、図14に示す高周波電力増幅器について、温度と増幅用トランジスタ1のコレクタ電流との関係を調べた結果を示す。この図からわかるように、上記トランジスタのターン・オン電圧の変化により、−25℃から85℃までの範囲で増幅用トランジスタ1のコレクタ電流は30mAから55mAまで変動している。この結果、利得や歪み等の増幅器の高周波特性も大きく変動することになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の温度変動を小さくすることができる高周波電力増幅器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる高周波電力増幅器は、増幅用トランジスタと、増幅用トランジスタにバイアス電圧供給端子への印加電圧に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、バイアス電圧供給端子への印加電圧に応じた電流を流す第1の温度補償用トランジスタと、第1の温度補償用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正することにより、バイアス供給用トランジスタのベース電圧の温度特性を補償する第2の温度補償用トランジスタとを備え、温度が変化したとしても増幅用トランジスタのコレクタ電流をほぼ一定保つように、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流が制御されている。
上記のように、温度が変化したとしても増幅用トランジスタのコレクタ電流をほぼ一定保つように、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を制御するための手段としては、たとえば、バイアス供給用トランジスタのベースおよび第1の温度補償用トランジスタのベースとバイアス電圧供給端子9を、温度変化に応じて流れる電流が変化するような温度特性を有する素子で接続することにより実現できる。
この素子は、例えば温度特性を有する抵抗で実現でき、低温時には流れる電流を増やすために低抵抗となり、高温時には流れる電流を減らすために高抵抗となるような、正の温度特性を有するものとする。
また、温度変化時の増幅用トランジスタのコレクタ電流をほぼ一定保つように、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を制御するための他の手段としては、一方がバイアス供給用トランジスタのエミッタに接続されもう一方が接地された、温度変化に応じて流れる電流が変化するような素子で接続することにより実現できる。
この素子は、例えば温度特性を有する抵抗で実現でき、低温時には増幅用トランジスタに流れる電流を増やすために高抵抗となり、高温時には流れる電流を減らすために低抵抗となるような、負の温度特性を有するものとする。
さらに、MMICに形成した、正の温度特性を有する抵抗および負の温度特性を有する抵抗を使って、温度変化時の増幅用トランジスタのコレクタ電流をほぼ一定保つように、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を制御する場合、抵抗の正・負の温度係数
は多くの種類を用意できるわけではない。そのため、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を所望の温度特性と出来ない可能性がある。
は多くの種類を用意できるわけではない。そのため、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を所望の温度特性と出来ない可能性がある。
これを解決する手段として、正の温度特性を有する抵抗と負の温度特性を有する抵抗を直列に接続して合成抵抗値と合成温度係数を有する抵抗として動作させることにより、温度変化時の増幅用トランジスタのコレクタ電流をほぼ一定保つように、バイアス供給用トランジスタのバイアス電流を制御することができる。
上記、正の温度特性を有する抵抗と負の温度特性を有する抵抗を直列に接続する場合、MMICチップ面積の増大を招かないために、半導体プロセスによりそれぞれの抵抗を積層構造で作製することが望ましい。
本発明の高周波電力増幅装置によれば、複雑な回路構成とすることなしに温度補償機能を付加することが可能である。また、正・負の温度特性を有する抵抗を接続することで、抵抗の温度係数を任意に設計することができ、高周波電力増幅器の温度特性の改善ができる。さらに、抵抗構造の工夫により、正・負の抵抗を用いることでの素子数の増加によるチップ面積の増大なしに、高周波電力増幅器の温度特性を大幅に改善することができる。
以下、発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示すものである。図1において、従来の高周波電力増幅器の回路と同様の回路構成要素には同様の符号を付した。
図1は、本発明の第1の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示すものである。図1において、従来の高周波電力増幅器の回路と同様の回路構成要素には同様の符号を付した。
図1の高周波電力増幅器では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが接続されている。
バイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗4を介して接地されており、エミッタフォロア構成となっている。図中20の破線で囲んだ部分がバイアス回路である。
バイアス供給用トランジスタ2のベースは、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタと接続され、第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続される。第1の温度補償用トランジスタ5のベースは、正の温度特性を有する抵抗13を介してバイアス電圧供給端子9と接続される。また、第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと接続されたのち、抵抗8を介して接地される。第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地される。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また増幅用トランジスタ1のベースには、高周波信号入力端子11が接続され、コレクタには高周波信号出力端子12が接続される。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図1に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第1の実施の形態における高周波電力増幅器の動作について説明する。バイアス電圧供給端子9には、高周波電力増幅器のバイアス回路を動作させ、増幅用トランジスタを駆動するために、例えば2.8Vの電圧が供給される。このときバイアス供給用トランジスタ2、第1の温度補償用トランジスタ5および第2の温度補償用トランジスタ6の各ベース−エミッタ間には、ターン・オン電圧(室温で1.3V程度)を超える電圧がかかるためオンとなり、増幅用トランジスタ1が駆動する。
また、第1の温度補償用トランジスタ5は、バイアス電圧供給端子9への供給電圧に応じた電流を流す。第2の温度補償用トランジスタ6は、第1の温度補償用トランジスタ5に流れる電流に応じてバイアス供給用トランジスタ2から増幅用トランジスタ1に供給されるバイアス電流を補正することにより、バイアス供給用トランジスタ2のベース電圧の温度特性を補償する。増幅用トランジスタ1のコレクタ電流は、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流により決定され、このエミッタ電流は主に抵抗13を流れる電流により決定される。
上記で、各トランジスタのベース−エミッタ間のターン・オン電圧は室温で1.3V程度であると記したが、低温時には1.35V程度に、また高温時には1.25V程度にと変化する。この変化に伴い、抵抗13にかかる電圧は低温時には0.1V程度に、高温時には0.3V程度へと変化し、抵抗13の抵抗値が一定値であれば、流れる電流は温度が変化することで大きく変化する。この結果、温度が変化することで増幅用トランジスタのコレクタ電流が変化することになる。
そこで、第1の実施の形態に示す抵抗13は、低温時には抵抗値が低くなり、高温時には抵抗値が高くなる正の温度特性を有するものとする。これにより、抵抗13にかかる電圧が低くなる低温時には抵抗値が低くなり電流が減少するのを抑制し、電圧が高くなる高温時には抵抗値が高くなり電流が増加するのを抑制し、抵抗13に流れる電流の温度による変化を抑制する。この結果、増幅用トランジスタの電流の温度変化が改善される。
図2に、第1の実施の形態における増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の温度特性を示したが、従来例と比べてコレクタ電流の温度変化が大幅に改善している。
抵抗13の抵抗温度係数の最適値は、高周波電力増幅器に用いられる各トランジスタの特性および各抵抗値により異なるが、例えば1×10-4から7×10-3程度である。また、抵抗13は半導体抵抗もしくは金属抵抗によりMMIC上に形成することができる。
(第2の実施の形態)
図3に、本発明の第2の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。図3の高周波電力増幅器では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが接続されている。
図3に、本発明の第2の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。図3の高周波電力増幅器では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが接続されている。
バイアス供給用トランジスタ2のベースは、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタと接続され、第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続される。第1の温度補償用トランジスタ5のベースは、抵抗7を介してバイアス電圧供給端子9と接続される。また、第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと接続されたのち、抵抗8を介して接地される。第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地される。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また増幅用トランジスタ1のベースには、高周波信号入力端子11が接続され、コレクタには高周波信号出力端子12が接続される。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタは温度特性を有する抵抗14を介して接地されている。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図3に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第2の実施の形態においては、温度変化に伴うターン・オン電圧の変化により、抵抗7に流れる電流が変化し、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流が変化するが、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14によりバイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の変化を抑制し、その結果、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化を抑制する。
第1の実施の形態で説明したように、抵抗7を流れる電流は低温時には抵抗にかかる電圧が低くなるために電流が低くなり、高温時には抵抗にかかる電圧が高くなる為に電流が高くなる。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流は抵抗7に流れる電流により決まるので、低温時にはエミッタ電流は低くなり、高温時にはエミッタ電流は高くなる。このとき、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した抵抗14は、低温時には抵抗が高くなり高温時には抵抗が低くなるような負の温度特性を有するものであり、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の温度変化を抑制する。その結果、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の温度特性が改善される。
抵抗14の抵抗温度係数の最適値は、高周波電力増幅器に用いられる各トランジスタの特性および各抵抗値により異なるが、例えば−1×10-4から−7×10-3程度である。また、抵抗14は金属抵抗によりMMIC上に形成することができる。
(第3の実施の形態)
図4に、本発明の第3の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13に加えて、抵抗13の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗15を直列に接続したことである。
図4に、本発明の第3の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13に加えて、抵抗13の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗15を直列に接続したことである。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図4に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第3の実施の形態においては、抵抗13と抵抗15を組み合せることで、抵抗温度係数のより詳細な設定が可能となり、これにより、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
抵抗15の抵抗温度係数の最適値は、第2の実施の形態における抵抗14と同様、例えば−1×10-4から−7×10-3程度であり、抵抗15は金属抵抗によりMMIC上に形成することができる。
(第4の実施の形態)
図5に、本発明の第4の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第2の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14に加えて、抵抗14の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗16を直列に接続したことである。
図5に、本発明の第4の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第2の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14に加えて、抵抗14の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗16を直列に接続したことである。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図5に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第4の実施の形態においては、抵抗14と抵抗16を組み合せることで、抵抗温度係数のより詳細な設計が可能となり、これにより、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
抵抗16の抵抗温度係数の最適値は、第1の実施の形態における抵抗13と同様、例えば1×10-4から7×10-3程度であり、抵抗16は金属抵抗によりMMIC上に形成することができる。
(第5の実施の形態)
図6に、本発明の第5の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13を配置するのに加えて、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14を配置したものである。第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様、抵抗13は正の温度特性を有する抵抗であり、抵抗14は負の温度特性を有するものである。
図6に、本発明の第5の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13を配置するのに加えて、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14を配置したものである。第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様、抵抗13は正の温度特性を有する抵抗であり、抵抗14は負の温度特性を有するものである。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図6に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第5の実施の形態においては、抵抗13と抵抗14の両方の抵抗によるバイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流制御が可能であり、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
(第6の実施の形態)
図7に、本発明の第6の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第5の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13に加えて、抵抗13の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗15を直列に接続し、かつ、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14に加えて、抵抗14の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗16を直列に接続したことである。本実施の形態においても、抵抗13および抵抗16は正の温度特性を有する抵抗であり、抵抗14および抵抗15は負の温度特性を有するものである。
図7に、本発明の第6の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第5の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースとバイアス電圧供給端子9の間に、温度特性を有する抵抗13に加えて、抵抗13の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗15を直列に接続し、かつ、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗14に加えて、抵抗14の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗16を直列に接続したことである。本実施の形態においても、抵抗13および抵抗16は正の温度特性を有する抵抗であり、抵抗14および抵抗15は負の温度特性を有するものである。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図7に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第6の実施の形態においては、抵抗13と抵抗15の組み合せによる詳細な抵抗温度係数の設計および、抵抗14と抵抗16の組み合せによる詳細な抵抗温度係数の設計により、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流制御が可能であり、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
(第7の実施の形態)
図8に、本発明の第7の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースと抵抗13および第1の温度補償用トランジスタ5の接続点の間に、バイアス供給用トランジスタ2のベースと温度補償用トランジスタ5のベースの電圧調整用の抵抗17を配置したことである。
図8に、本発明の第7の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第1の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースと抵抗13および第1の温度補償用トランジスタ5の接続点の間に、バイアス供給用トランジスタ2のベースと温度補償用トランジスタ5のベースの電圧調整用の抵抗17を配置したことである。
第7の実施の形態においても、温度特性を有する抵抗13によりバイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流が制御され、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図8に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
この第7の実施の形態において、本発明の第3の実施の形態のように、抵抗13に加えて、抵抗13の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗15を直列に接続することも可能である。これにより、第3の実施の形態と同様、抵抗温度係数のより詳細な設定が可能となり、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
(第8の実施の形態)
図9に、本発明の第8の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第2の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースと抵抗7および第1の温度補償用トランジスタ5の接続点の間に、バイアス供給用トランジスタ2のベースと温度補償用トランジスタ5のベースの電圧調整用の抵抗17を配置したことである。
図9に、本発明の第8の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。第2の実施の形態との違いは、バイアス供給用トランジスタ2のベースと抵抗7および第1の温度補償用トランジスタ5の接続点の間に、バイアス供給用トランジスタ2のベースと温度補償用トランジスタ5のベースの電圧調整用の抵抗17を配置したことである。
第8の実施の形態においても、温度特性を有する抵抗14によりバイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流が制御され、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化を抑制することができる。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図9に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
この第8の実施の形態において、本発明の第4の実施の形態のように、抵抗14に加えて、抵抗14の温度特性と極性の異なる温度特性を有する抵抗16を直列に接続することも可能である。これにより、第4の実施の形態と同様、抵抗温度係数のより詳細な設定が可能となり、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化をさらに抑制することができる。
(第9の実施の形態)
図10に、本発明の第9の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。図10の高周波電力増幅器では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが接続されている。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗4を介して接地されている。
図10に、本発明の第9の実施の形態における高周波電力増幅器の回路図を示す。図10の高周波電力増幅器では、増幅用トランジスタ1のベースに、増幅用トランジスタ1にバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタ2のエミッタが接続されている。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタは抵抗4を介して接地されている。
バイアス供給用トランジスタ2のベースは、ベースの電圧調整用の抵抗17を介して第1の温度補償用トランジスタ5のベースと接続され、第2の温度補償用トランジスタ6のコレクタと接続される。第1の温度補償用トランジスタ5のベースは、抵抗7を介してバイアス電圧供給端子9と接続される。また、第2の温度補償用トランジスタ6のベースは、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタと接続されたのち、温度特性を有する抵抗18を介して接地される。第2の温度補償用トランジスタ6のエミッタは接地される。バイアス供給用トランジスタ2および第1の温度補償用トランジスタ5のコレクタは、電源端子10に接続される。また増幅用トランジスタ1のベースには、高周波信号入力端子11が接続され、コレクタには高周波信号出力端子12が接続される。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図10に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
第9の実施の形態においては、温度変化に伴うターン・オン電圧の変化により、抵抗7に流れる電流が変化し、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流が変化するが、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタに接続した温度特性を有する抵抗18により、温度補償用トランジスタ5のエミッタ電流が減少し、これにより、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の変化を抑制し、その結果、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の変化を抑制する。
第1の実施の形態で説明したように、抵抗7を流れる電流は低温時には抵抗にかかる電圧が低くなるために電流が低くなり、高温時には抵抗にかかる電圧が高くなる為に電流が高くなる。バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流は抵抗7に流れる電流により決まるので、低温時にはエミッタ電流は低くなり、高温時にはエミッタ電流は高くなる。一方、第1の温度補償用トランジスタ5のエミッタに接続した抵抗18は負の温度特性を有し低温時には抵抗値が高くなるので、第1の温度補償用トランジスタ5を流れる電流が小さくなり、その結果バイアス供給用トランジスタ2のエミッタを流れる電流が大きくなる。逆に、高温時には抵抗18の抵抗が低くなり、第1の温度補償用トランジスタ5を流れる電流が大きくなり、その結果バイアス供給用トランジスタ2のエミッタを流れる電流が小さくなる。このように、バイアス供給用トランジスタ2のエミッタ電流の温度変化を抑制することができ、増幅用トランジスタ1のコレクタ電流の温度特性が改善される。
抵抗18の抵抗温度係数の最適値は、高周波電力増幅器に用いられる各トランジスタの特性および各抵抗値により異なるが、例えば−1×10-4から−7×10-3程度である。また、抵抗18は金属抵抗によりMMIC上に形成することができる。
(第10の実施の形態)
図11に、本発明の第10の実施の形態における抵抗の構造図を示す。
図11に、本発明の第10の実施の形態における抵抗の構造図を示す。
本発明の第3の実施の形態、第4の実施の形態、第6の実施の形態においては温度特性の極性が異なる2つの抵抗値を組み合わせて配置しているが、MMIC等に2つの抵抗を平面的に配置する場合、MMICチップ面積の増大という問題が発生する。
これを解決する手段としては、図11に示すように、半導体プロセスを用いて2つの抵抗を積層構造として構成することが考えられる。このような抵抗の形成方法を以下に示す。
半導体基板21の上に、エッチング工程、イオン注入工程、蒸着工程を用いて、半導体もしくは金属を組成とした第1の抵抗22が形成される。つぎに、第1の層間絶縁膜23が配線や抵抗等の導電層の分離のために形成される。つぎに、第1の抵抗22と外部を接続する第1の配線層24および第1の抵抗22と第2の抵抗27を接続するコンタクト25が蒸着等により形成される。つぎに、第2の層間絶縁膜26が形成され、その上に第2の抵抗27が蒸着等により形成される。その後、第2の抵抗27と外部を接続する第2の配線28が蒸着等により形成される。
このように、抵抗を積層構造として構成することにより、MMICチップ面積の増加なしに、2つの抵抗を形成することができる。また別の効果として、MMICチップ上の温度の平面的な分布に影響されずに抵抗が温度検知できることになり、温度特性改善効果の向上が期待できる。
(第11の実施の形態)
図12に、本発明の第11の実施の形態における高周波電力増幅器の構成を示すブロック図を示す。この高周波電力増幅器は、例えば第1の実施の形態のバイアス回路20および増幅用トランジスタ1を2個ずつ用いて2段構成の高周波電力増幅器としたものである。図12において、31は整合回路、32は2段高周波電力増幅器の信号入力端子、33は2段高周波電力増幅器の信号出力端子である。
図12に、本発明の第11の実施の形態における高周波電力増幅器の構成を示すブロック図を示す。この高周波電力増幅器は、例えば第1の実施の形態のバイアス回路20および増幅用トランジスタ1を2個ずつ用いて2段構成の高周波電力増幅器としたものである。図12において、31は整合回路、32は2段高周波電力増幅器の信号入力端子、33は2段高周波電力増幅器の信号出力端子である。
バイアス回路20については、第1の実施の形態で詳細に説明したのでここでは説明を省略する。増幅用トランジスタ1、バイアス回路20は同一半導体基板上に形成されており、整合回路31も同一半導体基板上に形成することができる。
本実施の形態の高周波電力増幅器は、図13に示す通信装置に用いられる高周波電力増幅器41であって、図12に示す高周波電力増幅器で構成されたものである。
本実施の形態においては、第1の実施の形態のバイアス回路を例に説明したが、第1から第9の実施の形態に示したバイアス回路を適用してもよい。さらに、本実施の形態では2段構成の高周波電力増幅器を例に説明したが、3段構成の高周波電力増幅器とすることも可能である。
本発明にかかる第1から第9の実施の形態のバイアス回路を多段構成の高周波電力増幅器に用いることで、高周波電力増幅器に用いた増幅用トランジスタのコレクタ電流の温度特性が改善される。
(第12の実施の形態)
図13に、本発明の第12の実施の形態における通信装置の構成を示すブロック図を示す。この高周波電力増幅器は、例えば第11の実施の形態のバイアス回路20および増幅用トランジスタ1を2個ずつ用いた2段構成の高周波電力増幅器で構成される。
図13に、本発明の第12の実施の形態における通信装置の構成を示すブロック図を示す。この高周波電力増幅器は、例えば第11の実施の形態のバイアス回路20および増幅用トランジスタ1を2個ずつ用いた2段構成の高周波電力増幅器で構成される。
図13において、41は高周波電力増幅器、42は高周波電力増幅器41の出力に接続されるアイソレータ、43はアイソレータ42、アンテナ44およびフロントエンドIC45に接続したデュープレクサである。また、46は送信・受信部に設けられたバンドパスフィルタ、47はVCO、48はPLL、49はTCXO、50はアップコンバータ、51は中間周波数信号を処理するIF回路である。
本発明の高周波電力増幅装置によれば、複雑な回路構成とすることなしに温度補償機能を付加することが可能である。また、正・負の温度特性を有する抵抗を接続することで、抵抗の温度係数を任意に設計することができ、高周波電力増幅器の温度特性の改善ができる。さらに、抵抗構造の工夫により、正・負の抵抗を用いることでの素子数の増加によるチップ面積の増大なしに、高周波電力増幅器の温度特性を大幅に改善することができる。
1 増幅用トランジスタ
2 バイアス供給用トランジスタ
3,4,7,8,13,14,15,16,17,18 抵抗
5 第1の温度補償用トランジスタ
6 第2の温度補償用トランジスタ
9 バイアス電圧供給端子
10 電源端子
11 信号入力端子
12 信号出力端子
20 バイアス回路
21 半導体基板
22 第1の抵抗
23 第1の層間絶縁膜
24 第1の配線層
25 コンタクト
26 第2の層間絶縁膜
27 第2の抵抗
28 第2の配線層
31 整合回路
32 2段高周波電力増幅器の信号入力端子
33 2段高周波電力増幅器の信号出力端子
41 高周波電力増幅器
42 アイソレータ
43 デュープレクサ
44 アンテナ
45 フロントエンドIC
46 バンドパスフィルタ
47 VCO
48 PLL
49 TCXO
50 アップコンバータ
51 IF回路
2 バイアス供給用トランジスタ
3,4,7,8,13,14,15,16,17,18 抵抗
5 第1の温度補償用トランジスタ
6 第2の温度補償用トランジスタ
9 バイアス電圧供給端子
10 電源端子
11 信号入力端子
12 信号出力端子
20 バイアス回路
21 半導体基板
22 第1の抵抗
23 第1の層間絶縁膜
24 第1の配線層
25 コンタクト
26 第2の層間絶縁膜
27 第2の抵抗
28 第2の配線層
31 整合回路
32 2段高周波電力増幅器の信号入力端子
33 2段高周波電力増幅器の信号出力端子
41 高周波電力増幅器
42 アイソレータ
43 デュープレクサ
44 アンテナ
45 フロントエンドIC
46 バンドパスフィルタ
47 VCO
48 PLL
49 TCXO
50 アップコンバータ
51 IF回路
Claims (17)
- 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記バイアス供給用トランジスタに流れる電流は温度変化に追随することなくほぼ一定に保たれることを特徴とする高周波電力増幅器。
- 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記制御入力端子とバイアス供給用トランジスタのベースの間に温度特性を有する素子を接続したことを特徴とする高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、正の温度特性を有する抵抗で構成された、請求項2記載の高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、正の温度特性を有する抵抗と負の温度特性を有する抵抗を接続して構成された、請求項2記載の高周波電力増幅器。
- 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記バイアス供給用トランジスタのエミッタは温度特性を有する素子で接地したことを特徴とする高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗で構成された、請求項5記載の高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗と正の温度特性を有する抵抗を接続して構成された、請求項5記載の高周波電力増幅器。
- 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記制御入力端子とバイアス供給用トランジスタのベースの間に温度特性を有する素子を接続され、前記バイアス供給用トランジスタのエミッタは温度特性を有する素子で接地したことを特徴とする高周波電力増幅器。
- 前記制御入力端子とバイアス供給用トランジスタのベースの間に接続した温度特性を有する素子は、正の温度特性を有する抵抗で構成され、前記バイアス供給用トランジスタのエミッタを接地する温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗で構成される、請求項8記載の高周波電力増幅器。
- 前記制御入力端子とバイアス供給用トランジスタのベースの間に接続した温度特性を有する素子は、正の温度特性を有する抵抗と負の温度特性を有する抵抗を接続して構成され、前記バイアス供給用トランジスタのエミッタを接地する温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗と正の温度特性を有する抵抗を接続して構成される、請求項8記載の高周波電力増幅器。
- 外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタのベースと前記第1の温度補償用トランジスタのベースの間に抵抗を備え、前記第1の温度補償用トランジスタのエミッタと前記第2の温度補償用トランジスタのベースの接続点は温度特性を有する素子で接地されたことを特徴とする高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗で構成された、請求項11記載の高周波電力増幅器。
- 前記温度特性を有する素子は、負の温度特性を有する抵抗と正の温度特性を有する抵抗を接続して構成された、請求項11記載の高周波電力増幅器。
- 前記正の温度特性を有する抵抗と負の温度特性を有する抵抗を接続した構成および、前記負の温度特性を有する抵抗と正の温度特性を有する抵抗を接続した構成は、積層構造で構成されることを特徴とする、請求項4,7,10,13記載の高周波電力増幅器。
- 送信部、受信部、共用器部とシンセサイザ部を含む高周波回路ブロックを備え、前記送信部は入力された変調信号を、ある送信周波数の送信信号に変換する変調器と、前記変調器で得られた送信信号から所望の信号帯域を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタを通過した信号を増幅する高周波電力増幅器と、前記高周波電力増幅器と前記共用器部との間に設けられ、前記高周波電力増幅器からの信号を共用器部に向けて一方向に通過させるアイソレータとを含み、
前記高周波電力増幅器が、外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記制御入力端子とバイアス供給用トランジスタのベースの間に温度特性を有する素子を接続したことを特徴とする、通信装置。 - 送信部、受信部、共用器部とシンセサイザ部を含む高周波回路ブロックを備え、前記送信部は入力された変調信号を、ある送信周波数の送信信号に変換する変調器と、前記変調器で得られた送信信号から所望の信号帯域を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタを通過した信号を増幅する高周波電力増幅器と、前記高周波電力増幅器と前記共用器部との間に設けられ、前記高周波電力増幅器からの信号を共用器部に向けて一方向に通過させるアイソレータとを含み、
前記高周波電力増幅器が、外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタを備え、前記バイアス供給用トランジスタのエミッタは温度特性を有する素子で接地したことを特徴とする、通信装置。 - 送信部、受信部、共用器部とシンセサイザ部を含む高周波回路ブロックを備え、前記送信部は入力された変調信号を、ある送信周波数の送信信号に変換する変調器と、前記変調器で得られた送信信号から所望の信号帯域を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタを通過した信号を増幅する高周波電力増幅器と、前記高周波電力増幅器と前記共用器部との間に設けられ、前記高周波電力増幅器からの信号を共用器部に向けて一方向に通過させるアイソレータとを含み、
前記高周波電力増幅器が、外部から制御信号が入力される制御入力端子と、増幅用トランジスタのバイアス入力部に前記制御信号に応じたバイアス電流を供給するバイアス供給用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタの印加電圧に応じた電流が流れる第1の温度補償用トランジスタと、前記第1の温度補償用トランジスタに流れる電流に応じて前記バイアス供給用トランジスタから前記増幅用トランジスタに供給されるバイアス電流を補正する第2の温度補償用トランジスタと、前記バイアス供給用トランジスタのベースと前記第1の温度補償用トランジスタのベースの間に抵抗を備え、前記第1の温度補償用トランジスタのエミッタと前記第2の温度補償用トランジスタのベースの接続点は温度特性を有する素子で接地されたことを特徴とする、通信装置。
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---|---|---|---|
JP2006067180A JP2007243873A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 高周波電力増幅器および通信装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103684287A (zh) * | 2012-09-11 | 2014-03-26 | 三菱电机株式会社 | 功率放大器 |
US9014654B2 (en) | 2011-12-09 | 2015-04-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Semiconductor apparatus |
US11043923B2 (en) | 2019-03-19 | 2021-06-22 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Bias circuit and amplifying device having temperature compensation function |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006067180A patent/JP2007243873A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2014057154A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Mitsubishi Electric Corp | 電力増幅器 |
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