JP2007243602A - 電子装置の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の制御指示が入力されたとしても、電子装置の動作指示にまだ反映されていない制御指示だけを電子装置に送信するため、無駄な制御指示を送信しないようにする。
【解決手段】制御装置は、各電子装置の動作状態を管理する管理手段と、いずれかの前記電子装置を制御するための2以上の制御指示を入力する入力手段を含む。また、制御装置は、入力された前記2以上の制御指示により制御されることになる電子装置を特定する特定手段と、入力された前記2以上の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出する抽出手段を含む。さらに、制御装置は、抽出された前記制御指示を、特定された前記電子装置に送信する送信手段とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の電子装置を遠隔から制御する技術に関する。
近年、各家庭内において、無線により制御可能な電子装置(例:テレビ、ビデオ、DVD再生装置、HDD録画装置、エアコン、照明器具およびその他の家電製品)が増加している。これらの電子装置には、それぞれ個別に赤外線リモコンが付属しているため、多数の赤外線リモコンが家庭内に氾濫するきっかけとなっている。
このような問題を解消するために、複数の電子装置を制御可能なマルチリモコンが提案されている(特許文献1)。また、ユーザインタフェースとして音声認識技術を採用したリモコンも提案されている(特許文献2)。
特開平7−143479号公報 特開2002−258892号公報
ところで、電子装置に対して複数の制御指示が順番に入力される場合がある。例えば、テレビ受像機に対して、電源ONの制御指示を送信し、次に、チャンネルを「6」に切り替えるための制御指示を送信する場合である。この場合、既にテレビ受像機の電源がONになっていれば、改めて電源ONの制御信号を送信する必要はない。それどころか、既に電源がONとなっているテレビ受像機に対して、電源ONの制御指示が入力されてしまうと、テレビ受像機の電源がOFFにされてしまうような機種も存在する。これらは、従来のマルチリモコンが、制御対象となる電子装置の動作状態を把握できなかったことが主な原因と考えられる。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明の第1の観点によれば、
複数の電子装置を制御する制御装置であって、
各電子装置の動作状態を管理する管理手段と、
いずれかの前記電子装置を制御するための2以上の制御指示を入力する入力手段と、
入力された前記2以上の制御指示により制御されることになる電子装置を特定する特定手段と、
入力された前記2以上の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出する抽出手段と、
抽出された前記制御指示を、特定された前記電子装置に送信する送信手段と
を含むことを特徴とする制御装置が提供される。
また、第2の観点によれば、第1の観点に記載の制御装置において、
前記管理手段は、各電子装置に対して送信された制御指示を履歴として記憶する履歴記憶手段を含み、
前記抽出手段は、記憶されている前記履歴に基づいて、前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出することを特徴とする。
第3の観点によれば、第2の観点の制御装置において、
前記特定手段は、
入力された制御指示が、複数の電子装置に対して共通する制御指示であったときは、前記履歴上、最後に同様のまたは他の制御指示が送信された電子装置を、入力された制御指示を送信すべき対象として特定することを特徴とする。
第4の観点によれば、第1ないし第3の観点のいずれかの制御装置において、
順番に送信される複数の制御指示を1つにまとめたマクロ制御指示を登録する登録手段をさらに含み、
前記抽出手段は、前記マクロ制御指示が入力されると、該マクロ制御指示に含まれる複数の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出することを特徴とする。
第5の観点によれば、第1ないし第4の観点のいずれかの制御装置において、
入力された前記制御指示が、特定された前記電子装置の前記動作状態に既に反映されている制御指示であった場合は、該制御指示を既に反映済みであることまたは送信済みであることを警告する警告手段をさらに含むことを特徴とする。
第6の観点によれば、第5の制御装置において、
前記警告に対して、該警告の対象となった前記制御指示を前記動作状態に反映させることを希望する意思表示が入力されたときは、前記送信手段は、該制御指示を送信し、かつ、前記管理手段は、管理している前記動作状態を修正することを特徴とする。
第7の観点によれば、第1ないし第6の観点のいずれかの制御装置において、
前記電子装置の1つがテレビ受像機である場合に、
前記テレビ受像機が備える外部入力端子の数をカウントするために、所定の制御指示が入力されるまで、該テレビ受像機に対して入力切替指示を繰り返し前記送信手段により送信させる送信制御手段と、
前記所定の制御指示が入力されるまでに送信された前記入力切替指示の数をカウントするカウント手段と
を含むことを特徴とする。
第8の観点によれば、第7の制御装置において、
映像機器が接続されている外部入力端子を特定するために、
前記送信手段は、前記映像機器に対する電源投入指示を送信し、次に、所定の制御指示が入力されるまで、前記テレビ受像機に対して入力切替指示を繰り返し送信することを特徴とする。
第9の観点によれば、第1ないし第8の観点のいずれかの制御装置において、
前記入力手段は、
音声を入力するためのマイクと、
入力された音声をデジタル信号に変換する変換手段と、
各電子装置を制御するための制御指示の音声データを記憶した記憶手段と、
記憶されている前記音声データと、入力された前記音声のデジタル信号とを比較することで音声認識を実行する音声認識手段と
を含むことを特徴とする。
第10の観点によれば、第8の制御装置において、
前記音声認識の認識率とは無関係な条件であって、入力された制御指示を無視するための条件が満たされたか否かを判定する判定手段と、
前記条件が満たされると、入力された前記制御指示を無視することを意味する音声メッセージを出力する音声出力手段と
をさらに含むことを特徴とする。
第11の観点によれば、第1ないし第10の観点のいずれかの制御装置において、前記送信手段は、無線送信手段であることを特徴とする。
第12の観点によれば、
複数の電子装置を制御する制御装置であって、
各電子装置の動作状態を管理する管理手段と、
各電子装置の動作と、該動作を実行する上での前提動作とを関連付けて記憶する記憶手段と、
いずれかの前記電子装置を制御するための制御指示を入力する入力手段と、
入力された前記制御指示に対応する動作に関連付けられている前提動作を特定する特定手段と、
特定された前記前提動作のうち、前記動作状態に反映されていない前提動作を抽出する抽出手段と、
抽出された前記前提動作を実行するための制御指示を、対応する電子装置に送信する送信手段と
を含むことを特徴とする。
第1の観点によれば、複数の制御指示が入力されたとしても、まだ動作状態に反映されていない制御指示だけを電子装置に送信するため、無駄な制御指示を送信しないで済む利点がある。このような無駄な制御指示を送信してしまうと、無駄に電力が消費されるだけでなく、誤動作のきっかけとなる場合もあるので好ましくない。そのため、本発明は、このような問題を抑制できる利点がある。
第2の観点によれば、制御指示の履歴を管理することで、電子装置から動作状態の情報を受信することなく、電子装置の動作状態を取得できる利点がある。例えば、テレビ受像機などの家庭電化製品は、制御指示を受信する機能だけを備え、何からの情報を送信する機能を備えていない場合が多い。よって、本発明の制御装置は、このような既存の家庭電化製品に対しても使用できる利点がある。
第3の観点によれば、複数の電子装置に共通する制御指示が入力されたときは、履歴上、最後に同様の又は他の制御指示が送信された電子装置を制御対象として特定することができる。特許文献2によれば、このような場合に、過去の使用頻度に基づいて、制御対象を特定する方法が開示されている。しかし、使用頻度は、必ずしもユーザがその時点で操作したいと考える電子装置と関連していない場合もある。そのため、本発明では、制御指示の送信履歴を管理することで、電子装置の動作状態を把握できるため、ユーザの希望通りに電子装置を制御できる可能性が高まるであろう。
第4の観点によれば、順番に送信される複数の制御指示を1つの制御指示とする、いわゆるマクロを定義できる場合にも、無駄な制御指示を送信しないよう制御できる利点がある。
第5の観点によれば、既に動作状態に反映されている制御指示が入力されたときは、ユーザに警告を付与することができる。本発明では、例えば、制御指示の履歴などから電子装置の動作状態を推定しているため、管理されている動作状態が実際の動作状態と不一致となる場合がありうる。例えば、外乱(電子装置に付属してきた専用リモコンによって制御指示が送信されてしまうことなど)によって生じた動作状態の変更を、制御装置は、認識することが難しい。とりわけ、赤外線リモコンなどのように、一方向通信しかできない制御装置では、然りである。よって、ユーザに警告を付与することで、制御指示の誤りや動作状態の認識の誤りを修正する機会を設けることができる。
第6の観点によれば、ユーザから動作状態と矛盾する制御指示を反映させる意思表示があった場合は、その制御指示を電子装置に送信するとともに、動作状態も修正できる。上述したように、動作状態の推定が誤っていれば、修正する必要がある。よって、管理されている動作状態に対して矛盾する制御指示であっても、ユーザが送信することが希望する場合は、ユーザの意思を優先する。一般に、ユーザは、制御装置よりも正確に動作状態を把握していると考えられるからである。
第7の観点によれば、テレビ受像機が備える外部入力端子の数を簡単に特定することが可能となる。近年のテレビ受像機は、2以上の外部入力端子を備えていることが珍しくない。また、外部入力端子の数をカウントするには、従来、ユーザが取扱説明書を見たり、直接、テレビ受像機の背面を覗き込んだりする必要があった。ユーザの中には、取扱説明書を捨ててしまう場合もある。また、大型のテレビ受像機は、非常に重いため、背面を覗き込むのも一苦労である。一方で、リモコンなどの制御装置は、入力切替指示を送信することができる。この入力切替指示が送信されると、表示対象となる外部入力端子が切り替えられる。そこで、外部入力端子の切り替えが一巡したときに、所定の指示(例:停止指示)などを入力することで、制御装置に、外部入力端子の数をカウントさせることが可能となる。
第8の観点によれば、ビデオ録画再生装置などの映像機器が接続されている外部入力端子を簡単に特定できる。すなわち、映像機器の電源投入を指示したあとで、外部入力端子を順次切り替えてゆけば、映像機器が接続されている外部入力端子に切り替わったときに、映像が表示されることになる。よって、そのタイミングで所定の制御指示(例:停止指示など)が入力されれば、制御装置は、外部入力端子と映像機器との関係を特定することが可能となる。
第9の観点によれば、音声認識により制御指示を入力できるため、ユーザの手元に制御装置がない場合にも、好適に制御指示を入力できる利点がある。
第10の観点によれば、音声認識の認識率とは無関係な条件でもって、入力された制御指示を無視することで、認識率が比較的に悪い場合にも、ユーザが落胆しないようにすることができる。とりわけ、不特定話者型の音声認識モジュールを採用する場合、特定話者型の音声認識モジュールと比べ、音声認識率が相対的に低くなりやすい。もし、音声認識の誤りによって、制御装置が正常に動作しない場合、ユーザはストレスを感じるかもしれない。そこで、例えば、音声認識結果とは無関係に、「最近耳が遠くなってしまってのぉ」といったような音声メッセージを出力すれば、制御装置が完全でないことを演出できよう。これにより、ユーザは、制御装置が必ずしも完璧に動作しないことを許容しやすくなろう。
第11の観点によれば、制御装置と電子装置との通信を無線通信とすることで、有線通信よりも利便性が増すと考えられる。なお、第1ないし第10の観点の各制御装置は、有線通信によって電子装置を制御してもよいことはいうまでもない。
第12の観点によれば、所望の動作と、当該動作の前提となる他の動作とを関連付けておくことで、入力された制御指示に対応する動作を実行する上で前提となる他の動作を特定できる。もちろん、他の動作がさらに他の動作を前提とすることもある。そして、他の動作がまだ実行されていなければ、対応する制御指示を抽出して送信する。これにより、単一の制御指示から、当該制御指示に関する動作を達成するために必要となる制御指示のうち、動作状態に未反映のものだけを抽出できることになる。そのため、ユーザは、本来よりも少ない制御指示を入力するだけで済む。また、動作状態に応じて必要な制御指示だけが送信されるため、無駄な制御指示を送信しないで済む利点がある。すなわち、無駄な制御指示による無駄な電力消費の問題を緩和でき、かつ、誤動作のきっかけも削減できよう。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。なお、請求項に記載した発明のうち、実施形態を示すまでもなく当業者が実施できる発明については実施形態が省略される場合がある。
[システムの概要]
図1は、実施形態に係る制御システムの一例を示す図である。本実施形態において、制御装置100は、各種の電子装置を遠隔制御する。電子装置としては、例えば、テレビ受像機101、DVD記録再生装置102、ビデオ記録再生装置103、エアコン104および照明器具105などがある。もちろん、本発明は、これらの例示的な電子装置以外の電子装置に対しても適用できることはいうまでもない。
従来のマルチリモコンの形状は、電子装置に付属しているリモコンと形状が類似していた。これは、従来のマルチリモコンが、ユーザの手により操作されるユーザインタフェースを備えていたからである。それ対して、本実施形態に係る制御装置100の形状には、ロボットのような形状が採用されてもよい。制御装置100が対話型のユーザインタフェースを備えているからである。例えば、制御装置100のユーザインタフェースを音声の入出力によって実現する場合は、人間を手助けするロボットとして有用であろう。
図2は、実施形態に係る制御装置の例示的なブロック図である。CPU201は、記憶装置202に記憶されている制御プログラムに基づいて、各種電子装置を遠隔制御する。例えば、CPU201は、各電子装置の動作状態を管理したり、制御指示の入力を受け付けたり、制御対象となる電子装置を特定したり、動作状態に未反映の制御指示を抽出したり、抽出された制御指示を送信したりする。
記憶装置202は、制御プログラムを記憶するROMや、ワークエリアとして機能するRAMなどを含む。記憶装置202は、例えば、制御指示のデータ、動作状態の管理データベースおよび制御指示の履歴データなどを記憶している。制御指示のデータは、例えば、制御装置100から電子装置101〜105に送信される制御信号を生成するために利用される。
また、制御指示のデータは、各メーカーに係る電子装置ごとに予め用意されていることが望ましい。例えば、A社のテレビ受像機用の制御指示、A社のビデオ機器用の制御指示、B社のテレビ受像機用の制御指示、C社のエアコン用の制御指示、D社の照明用の制御指示などである。
IR通信部203は、各電子装置に制御指示を送信する送信手段の一例である。IR通信部203には、赤外線LEDやそのドライバ回路が含まれている。なお、IR通信部203には、電子装置に付随している専用リモコンから送信される制御信号を受信するための受光素子を備えていてもよい。この場合、制御装置100は、未知のリモコンから送信される制御信号を受信し、受信した制御信号に対応する制御指示のデータを複製することができる。
なお、IR通信部203に代えて、無線通信モジュールや有線通信モジュールが採用さてもよいが、既存の家庭電化製品が赤外線通信モジュールを採用していることから、赤外線通信モジュールを制御装置に採用することが望ましい。
マイク204、アナログ/デジタル変換器205および音声認識部206は、制御指示などの入力手段の一例である。入力手段としては、1以上の操作ボタン(図示省略)などが併用されてもよい。
音声出力部207は、警告メッセージやその他のメッセージを音声合成する音声合成回路である。スピーカ208は、音声出力部207から出力された音声信号を音声(空気の振動)に変換する。
表示制御部209は、液晶表示装置210の表示を制御する。液晶表示装置210は、種々の情報を表示するディスプレイである。なお、液晶表示装置210に代えてまたは液晶表示装置とともに、複数のLEDを備えるLEDマトリクスなど、他の表示装置が採用されてもよい。
なお、良く知られているように、制御装置100などのマルチリモコンにより制御されるテレビ受像機、ビデオ録画再生装置、照明器具およびエアコンなどの種類やメーカー名は、事前に設定されていることが望ましい。例えば、CPU201は、音声出力部207を通じてガイダンスメッセージを出力することで、順次、マイク204を通じて入力される電子装置に関する情報に基づいて、潜在的な制御対象を特定してもよい。
[遠隔制御方法]
図3は、実施形態に係る電子装置の遠隔制御方法を示す例示的なフローチャートである。
ステップS301において、CPU201は、マイク204を通じて音声入力がなされたか否かを監視する。例えば、CPU201は、音声認識部206を通じてマイク204から入力される音のレベルが閾値を超えているか否かを判定する。音声入力がなされると、ステップS302に進み、CPU201は、入力された音声に対応する語彙を検索するよう音声認識部206に命令する。音声としては、例えば、「テレビ、6チャンネル、ビデオ、再生、照明、ON」などである。音声認識部206は、入力音声と、内部のROMに記憶されている語彙データとを比較(例:相関値の算出など)し、相関値が所定の閾値を超えるような語彙データを抽出する。
ステップS303において、CPU201は、検索により対応する語彙データが抽出されたか否かを判定する。抽出に失敗した場合は、ステップS310に進み、CPU201は、音声認識に失敗したことを表す音声メッセージを出力するよう音声出力部207に命令する。音声出力部207は、当該音声メッセージを音声合成し、スピーカ208に送出する。音声メッセージとしては、例えば、「良く聞き取れませんでした。もう一度、おっしゃってください。」、「最近、耳が遠くなってのぉ」などである。一方、抽出に成功した場合、ステップS304に進む。
ステップS304において、CPU201は、入力された音声または抽出された語彙データ(制御指示もしくは機器の名称など)に基づいて、制御対象を特定する。「テレビ、ビデオ」の如く、直接的に制御対象が音声により指示されている場合、CPU201は、音声による指示に従う。一方、「6チャンネル」などの制御指示だけが入力されたときは、CPU201は、制御指示から連想される電子装置を特定する。例えば、CPU201は、制御指示と電子装置との対応関係を記憶したデータベース(例:図5)を参照することで、制御指示に対応する電子装置を特定できる。あるいは、CPU201は、後述する動作状態の管理データベースに基づいて、現在動作している電子装置を特定してもよい。また、CPU201は、後述する履歴データに基づいて最後に制御された電子装置を、制御対象として特定してもよい。
ステップS305において、CPU201は、入力された制御指示のうち、特定された電子装置の動作状態に反映されていない制御指示を抽出する。例えば、テレビの電源がONで、かつ、1チャンネルに設定されている場合に、「テレビ、ON、2チャンネル」という制御指示が制御装置100に入力されたとする。この場合、既にテレビはONとなっているので、CPU201は、未反映の制御指示として「2チャンネル」だけを抽出する。
ステップS306において、CPU201は、抽出された制御指示を、IR通信部203を通じて、特定された電子装置に送信する。例えば、制御指示は、赤外線の信号として送信される。
ステップS307において、CPU201は、特定された電子装置の動作状態を更新する。例えば、CPU201は、テレビの動作状態を「ON」かつ「1チャンネル」から、「ON」かつ「2チャンネル」へと更新する。なお、各電子装置の動作状態は、データベース化されて記憶装置202に記憶されているものとする。
ステップS308において、CPU201は、制御指示の履歴を更新する。例えば、前回、「ビデオ、停止、巻き戻し」という制御指示が実行されたとすれば、CPU201は、今回の制御指示を履歴データに上書きまたは追記する。履歴データも記憶装置202に予め記憶されているものとする。
本実施形態によれば、複数の制御指示が入力された場合に、動作状態に対して未反映の制御指示のみを送信することで、無駄な電力消費を抑制し、誤動作のきっかけを低減することができる。
[制御対象となる電子装置の特定]
図4は、実施形態に係る制御対象の特定処理を示す例示的なフローチャートである。この特定処理は、上述したステップS304の具体例を説明すべく、ステップS304をサブルーチン化したものである。
ステップS401において、CPU201は、抽出された語彙データが電子装置の名称に相当するか否かを判定する。
図5は、実施形態に係る語彙データの一例を示す図である。語彙データは、データベース化されており、音声認識部206の内部ROMまたは記憶装置2020に格納されている。
名称に関する語彙データ501は、電子装置の一般名称に相当する語彙が格納されている。図5の例では、「テレビ」、「ビデオ」、「DVDレコーダ」、「エアコン」、「照明」が示されている。なお、複数のテレビに対応するためには、初期設定において、各テレビをどのような名称で呼ぶかを予め設定しておくことが望ましい。もちろん、他の電子装置に関しても同様である。語彙データ502には、テレビに関する制御指示の語彙が格納されている。例えば、電源のON/OFF、音量の上げ/下げおよび具体的なチャンネル番号などが語彙データとして格納されている。語彙データ503には、ビデオに関する制御指示の語彙が格納されている。例えば、電源のON/OFF、再生/停止/録画などが語彙データとして格納されている。なお、DVDレコーダ、照明およびエアコンなどの語彙データも予め用意されていることはいうまでもない。
抽出された語彙データが電子装置の名称に相当する場合、この名称により制御対象が特定されたことになるので、メインルーチンに戻る。一方、抽出された語彙データが電子装置の名称に相当しない場合(例:制御指示など)、ステップS402に進む。
ステップS402において、CPU201は、音声により入力された制御指示に対応する電子装置を検索する。例えば、図5の「1チャネル」であれば、語彙データ502からテレビが特定されることになる。ただし、「ON」の場合、テレビだけでなく、ビデオも抽出されることなる。
ステップS403において、CPU201は、検索により抽出された電子装置が複数であるか否かを判定する。1つだけであれば、制御対象が特定されたことになるので、メインルーチンに戻る。一方、複数の電子装置が抽出された場合は、ステップS404に進む。
ステップS404において、CPU201は、抽出された各電子装置の動作状態や履歴データを参照し、電子装置を特定するために必要となる情報(例:電源のON/OFFなど)を取得する。ステップS405において、CPU201は、各電子装置の動作状態や履歴データに基づいて電子装置を特定する。
図6は、実施形態に係る動作状態を管理するための管理データベースの一例を示す図である。この管理データベース(動作状態DBと呼ぶこともできよう。)には、制御装置100の初期設定において登録された電子装置ごとの動作状態の情報が予め格納されている。例えば、テレビについての現在の動作状態は、電源が「ON」で、チャネル「外部入力端子(Line)1」で、かつ音量が「20」に設定されていることが分かる。
図7は、実施形態に係る履歴データの一例を示す図である。この例示的なデータベースには、制御指示の実行された順番を表すインデックス701や、同時に入力された制御指示の内容703および制御指示の実行時刻の情報703が登録されている。
制御指示が「OFF」であった場合、CPU201は、各電子装置の動作状態(特に電源の状態)を管理データベースから読みだし、電源の状態が「ON」になっている電子装置を特定する。また、制御指示が「停止」であった場合、CPU201は、履歴データを参照することで、最後にDVDが再生されたことを認識する。すなわち、CPU201は、制御指示「停止」の対象としてDVDを特定する。
なお、制御装置100は、動作状態の管理データベースと履歴データとの双方を備えていてもよいし、いずれか一方だけでもよい。CPU201は、履歴データを詳細に分析することで、各電子装置の現在の動作状態を推定することができるからである。よって、動作状態の管理データベースは省略されてもよい。ただし、双方を備えていた方が、電子装置を特定する上では望ましい場合もあろう。例えば、動作状態を参照しただけでは、1つの電子装置に絞りきれない場合、CPU201は、履歴データに基づいて電子装置を特定できる場合があるからである。
このように本実施形態によれば、CPU201は、入力された制御指示が、複数の電子装置に対して共通する制御指示であったときは、履歴上、最後に同様の又は他の制御指示が送信された電子装置を、入力された該制御指示を送信すべき対象として特定できる。
[反映されていない制御指示の抽出、マクロの展開]
図8は、実施形態に係る未反映制御指示の抽出処理を示す例示的なフローチャートである。この抽出処理は、上述したステップS305の具体例を説明するために、ステップS305をサブルーチン化したものである。
ステップS801において、CPU201は、入力された制御指示がマクロ制御指示(以下、マクロと称す。)であるか否かを判定する。マクロとは、順番に送信される複数の制御指示を1つにまとめたものである。なお、マクロに類似した機能として、制御装置100は、ショートカット機能を備えていてもよい。ショートカット機能も、複数の制御指示を毎回、順番に入力する手間を軽減するための機能である。例えば、「6チャンネル」と音声入力するだけで、CPU201は、テレビの電源をONにし、チャンネルを6チャンネルに切り替える。ショートカット機能も動作状態や履歴データに基づいて実現される。
CPU201は、予めマクロを定義して記憶装置202などに登録しておくことができる。例えば、CPU201は、音声出力部207から登録のためのガイダンスメッセージを出力する。ガイダンスメッセージに対応して入力されるマクロを定義するための音声情報に基づいて、CPU201は、マクロの定義情報を記憶装置202に記憶する。例えば、「マクロの名称と、制御指示を順番に入力し、最後に終了と話し掛けてください。」というメッセージに対して、「おはよう、照明、ON、テレビ、ON」が入力されると、「おはよう」マクロが登録される。
図9は、実施形態に係るマクロデータベースの一例を示す図である。マクロデータベースは、マクロの定義名901と、複数の制御指示902とを格納している。なお、定義名901に格納されているデータは、制御指示を特定するための語彙データに対応している。
例えば、「おはよう」という語彙データが入力されたときは、「照明、ON、テレビ、ON」といった複数の制御指示を実行するようにマクロが登録されている。また、「おやすみ」マクロは、「照明、OFF、テレビ、OFF」といった複数の制御指示からなる。なお、このようなマクロの定義情報は、予め記憶装置202に格納されているものとする。
制御指示がマクロでなければ、ステップS803に進む。一方、マクロであれば、ステップS802において、CPU201は、マクロを複数の制御指示に展開する。これにより、CPU201は、マクロに含まれる複数の制御指示のうち、特定された電子装置の動作状態に反映されていない制御指示を抽出することができる。
ステップS803において、CPU201は、特定された電子装置の動作状態や履歴データを参照する。ステップS804において、CPU201は、入力された複数の制御指示のうち、まだ動作状態に反映されていない制御指示を抽出する。例えば、動作状態が、照明「ON」かつテレビ「OFF」である場合に、「おはよう」マクロが音声により入力されたとする。上述したように、「おはよう」マクロは、「照明、ON、テレビ、ON」からなる。動作状態とマクロに含まれる制御指示とを比較することで、CPU201は、未反映の制御指示「テレビ、ON」を抽出する。
なお、履歴データを参照することで未反映の制御指示を抽出してもよい。すなわち、履歴データを参照することで、CPU201は、各電子装置の現在の動作状態を推定する。例えば、特定された電子装置について最も新しい時刻を有する履歴を履歴データから読みだし、その履歴から現在の動作状態を推定する。例えば、最新の履歴が「テレビ、ON」であれば、テレビの電源がONになっていると推定できる。CPU201は、推定した動作状態と入力された制御指示とを比較することで、未反映の制御指示を抽出する。
ステップS805において、CPU201は、入力された制御指示のうち、動作状態に既に反映されている制御指示が存在するか否かを判定する。この判定も、未反映の制御指示を抽出する処理と同様であることは理解できよう。例えば、動作状態が、照明「ON」かつテレビ「OFF」の場合に、「おはよう」マクロが音声により入力されたとする。この場合は、「照明、ON」が反映済みの制御指示となる。反映済みの制御指示がなければ、メインルーチンに戻る。
一方、反映済みの制御指示が存在すれば、ステップS806に進み、CPU201は、警告処理を実行する。警告処理は、制御指示を既に反映済みであることまたは送信済みであることを警告するための処理である。例えば、CPU201は、「その制御指示は、既に実行されているようです。」とか、「既に実行されていますが、再度その指示を送信しますか?」というような音声メッセージまたは視覚的なメッセージを出力させる。
[警告処理]
図10は、実施形態に係る警告処理の一例を示す図である。この警告処理は、上述したステップS806の具体例を説明するために、ステップS806をサブルーチン化したものである。
ステップS1001において、CPU201は、制御指示の再送信を希望するかをユーザに問い合せるためのメッセージを音声出力部207またはLCD210から出力する。
ステップS1002において、CPU201は、マイク208を通じて制御指示の再送信を希望する意思表示が入力されたか否かを判定する。再送信が望まれていない場合は、元のルーチンに戻る。一方、再送信が望まれている場合、ステップS1003に進み、CPU201は、再送信の対象となった制御指示に対応する動作状態について、管理データベースを修正する。再送信が要求されたということは、当該制御指示が動作状態に反映されていなかったことを意味するからである。すなわち、動作状態の管理や推定が誤っていたことになる。
ステップS1004において、CPU201は、再送信の対象となった制御指示を送信対象として追加する。
本実施形態によれば、警告の対象となった制御指示を動作状態に反映させることを希望する意思表示が入力されると、CPU201は、当該制御指示を再度送信し、かつ、動作状態の管理データベースを修正する。これにより、動作状態の誤りが好適に修正されよう。
[暴走モード]
暴走モードは、音声認識率や動作状態の推定の誤りに起因して、ユーザの感情が悪化することを抑制するための動作モードである。なお、暴走モードに入ると、CPU201は、一時的に、所定のメッセージを出力するとともに、入力された制御指示に関する処理をスキップする。
図11は、実施形態に係る暴走処理を説明するための例示的なフローチャートである。ステップS1101において、CPU201は、暴走条件が満たされたか否かを判定する。暴走条件は、例えば、音声認識処理の認識率とは無関係な条件であって、入力された制御指示を無視するための条件である。この条件は、所定時間が経過したことや、乱数によって所定の値が出たことを条件としてもよい。暴走条件が満たされると、ステップS1102に進む。
ステップS1102において、CPU201は、今後、入力された制御指示を無視することを意味する音声メッセージを音声出力部207により出力する。例えば、「最近耳が遠くなってしまってのぉ。」とか、「これから冬眠します。」とか、「酔っ払ってしまいました。」とかいったようなユーモアあふれるメッセージであることが望ましいだろう。なぜなら、制御装置100のようなロボットであっても人間味にあふれていたほうが、ユーザもミスを許しやすくなるからである。
このように、音声認識結果とは無関係に、所定の音声メッセージを出力すれば、制御装置が完全でないことを演出できるので、ユーザも、制御装置のミスを許容しやすくなろう。
[端子のカウント]
最近のテレビ受像機は、2以上の外部入力端子を備えていることが珍しくない。外部入力端子は、映像信号や音声信号を他の映像機器から入力するための端子である。このようなテレビ受像機では、外部入力端子の数を把握するのが面倒である。とりわけ、取扱説明書などを紛失してしまうと、直接、テレビ受像機の裏側を覗き込む必要がある。大型のテレビ受像機であれば、裏側を覗き込むことすら困難であろう。そこで、本実施形態では、制御装置100を利用することで、テレビ受像機などの外部入力端子をカウントする技術を提案する。
図12は、実施形態に係る外部入力端子数のカウント処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1201において、CPU201は、動作状態を参照し、テレビ受像機の電源がONになっているかどうかを判定する。ONであれば、ステップS1203に進む。ONでなければ、ステップS1202に進み、CPU201は、テレビ受像機の電源をONにするため制御指示をIR通信部203から送信する。
ステップS1203において、CPU201は、外部入力端子数をカウントするためのカウンタを初期化する。例えば、カウント値を1に設定する。
ステップS1204において、CPU201は、テレビ受像機に表示される映像を入力するための外部入力端子を切り替えるための入力切替指示をIR通信部203から送信する。
ステップS1205において、CPU201は、所定の指示が入力されたか否かを判定する。一般に、入力切替指示を繰り返し入力すると、一巡するように、複数の外部入力端子が切り替えられてゆく。従って、一巡して最初の外部入力端子に戻った時に「停止」などの指示が入力されるものとする。
図13は、実施形態に係る外部入力端子が切り替えられる様子とカウント値の変化を説明するための図である。この例では、4つの外部入力端子(Line1〜4)が存在する場合である。入力切替指示が送信されるごとに、カウンタの値が1増加することが分かる。Line1に戻った時に、ユーザが音声により停止指示を入力することになる。
図14は、実施形態に係る外部入力端子が切り替えられる様子とカウント値の変化を説明するための他の図である。この例では、入力切替のループに地上波とBS/CSが含まれている。そのため、最後の外部入力端子から地上波に切り替わったタイミングで、ユーザが音声により停止指示を入力することになる。
上述したステップS1205において、所定の指示が入力されなかった場合は、ステップS1206に進む。ステップS1206において、CPU201は、カウンタの値を1つインクリメントする。一方、このような所定の指示が入力された場合、CPU201は、現在のカウント値を外部入力端子数とする。
このように本実施形態によれば、テレビ受像機などの電子装置に搭載されている端子数を簡単にカウントすることができる。なお、テレビ受像機は一例にすぎず、ビデオなどの他の映像機器に対しても、本発明を適用できることは明らかである。
[電子装置が接続されている端子の特定]
最近のテレビ受像機には多数の映像機器を接続できるようになっている。しかし、注意力を欠くと、どの外部入力端子にどの映像機器を接続したかが分からなくなってしまう。そこで、本実施形態では、どの外部入力端子にどの映像機器が接続されているかを事後的に特定する技術を提案する。
図15は、実施形態に係る電子装置が接続されている端子の特定処理の一例を示すフローチャートである。なお、既に説明した個所には同一の参照符号を付すことで説明を省略する。
上述したステップS1201およびS1202の次に、ステップS1501に進む。ステップS1501おいて、CPU201は、動作状態を参照し、映像機器の電源がONになっているかどうかを判定する。ONであれば、ステップS1503に進む。ONでなければ、ステップS1502に進み、CPU201は、映像機器の電源をONにするため制御指示をIR通信部203から送信する。
ステップS1503において、CPU201は、外部入力端子数をカウントするためのカウンタを初期化する。例えば、カウント値を1に設定する。
ステップS1504において、CPU201は、テレビ受像機に表示される映像を入力するための外部入力端子を切り替えるための入力切替指示をIR通信部203から送信する。
ステップS1505において、CPU201は、所定の指示が入力されたか否かを判定する。所定指示は、例えば「停止」などである。所定の指示は、所望の映像機器から映像が表示されたときに、ユーザがマイクから入力するもとする。
所定の指示が入力されなかった場合は、ステップS1506に進む。ステップS1506において、CPU201は、カウンタの値を1つインクリメントする。一方、このような所定の指示が入力された場合、CPU201は、現在のカウント値を、映像機器が接続されている外部入力端子の番号とする。すなわち、所定の指示が入力されたときの外部入力端子に、所望の映像機器が入力されているとCPU201は認識できる。
本実施形態によれば、制御装置100を通じて、映像機器が接続されていている外部入力端子を簡単に特定することが可能となる。なお、本実施形態を応用することで、「ビデオ」と音声入力するだけで、CPU201は、「テレビ、ON、Line1、ビデオ、ON、再生」といった複数の送信指示をテレビとビデオに送信できる。
[他の実施形態]
所望の電子装置において所望の動作を達成するためには、予め前提となる動作も達成されていなければならない。例えば、ビデオを再生する場合、ビデオの電源がONになっていること、テレビの入力が外部入力端子に切り替えられていること、テレビの電源がONになっていることは、その前提動作といえる。この場合、ユーザが全ての制御指示を入力するのは面倒であろう。例えば、「ビデオ再生」と入力するだけで、必要な他の動作が全て達成されれば便利である。しかしながら、上述したように、無駄な制御指示の送信は回避されるべきである。そこで、本実施形態では、未反映の制御指示を抽出する他の具体例について説明する。
図16は、実施形態に係る動作関連付けテーブルの一例を示す図である。動作関連付けテーブルは、各電子装置の動作と、当該動作を実行する上での前提動作とを関連付けて記憶するためのテーブルである。動作関連付けテーブルも予め記憶装置202に記憶されているものとする。
1601は、制御指示または対応する動作を示している。1602は、所定の動作に対応する前提動作を表している。例えば、所望の動作が「ビデオ、再生」であれば、動作関連付けテーブルから、その前提動作が「ビデオ、電源ON」であることが分かる。また、「ビデオ、電源ON」の前提動作は、動作関連付けテーブルから、「テレビ、外部入力1」であることが分かる。さらに、「テレビ、外部入力1」の前提動作は、動作関連付けテーブルから、「テレビ、電源ON」であることが分かる。このように、所望の動作に対して、その前提動作を遡るようにして特定することが可能となる。
図17は、実施形態に係る未反映制御指示の抽出処理を示す例示的なフローチャートである。この抽出処理は、上述したステップS305の具体例を説明するために、ステップS305をサブルーチン化したものである。なお、本実施形態では、メインルーチンにおけるステップS304は省略されてもよい。
ステップS1701において、CPU201は、入力された制御指示に対応する動作状態を参照する。動作状態は、管理データベース(図6)によって管理されている。
ステップS1702において、CPU201は、入力された制御指示が動作状態に既に反映されている否かを判定する。反映済みの制御指示であれば、メインルーチンに戻る。一方、反映済みの制御指示でなければ、ステップS1703に進み、入力された制御指示を送信対象リストに追加する。
ステップS1704において、CPU201は、入力された制御指示から対応する所望の動作を特定し、さらに特定した所望の動作に対応する前提動作を特定する。例えば、入力された制御指示が「ビデオ、再生」であれば、対応する動作は「ビデオ再生」となる。また、ビデオ再生の前提動作は、動作関連付けテーブルから、「ビデオ電源ON」であることが分かる。
ステップS1705において、CPU201は、所望の動作に対応する前提動作の情報を動作関連付けテーブルから抽出できたか否かを判定する。例えば、所望の動作が「テレビON」であれば、前提動作は存在しないことになる。すなわち、「テレビON」は、最も上流に位置する動作となる。前提動作がなければ、メインルーチンに戻る。
一方、前提動作が存在すれば、ステップS1706に進み、CPU201は、前提動作に対応する動作状態の情報を参照する。上述したように、動作状態は、管理データベース(図6)によって管理されている。
ステップS1707において、CPU201は、前提動作が既に反映済みであるか否かを判定する。反映済みであれば、メインルーチンに戻る。一方、反映済みでなければ、ステップS1708に進み、前提動作に対応する制御指示を送信対象リストに追加する。その後、ステップS1704に戻り、CPU201は、前提動作について前提動作を特定する。以下、前提動作が存在しなくなるまで、ステップS1704ないしS1708を繰り返す。
本実施形態によれば、所望の動作と、当該動作の前提となる他の動作とを関連付けておくことで、入力された制御指示に対応する動作を実行する上で前提となる他の動作を特定できる。そして、他の動作がまだ実行されていなければ、対応する制御指示を抽出して送信する。これにより、単一の制御指示から、当該制御指示に関する動作を達成するために必要となる制御指示のうち、動作状態に未反映のものだけを抽出できる。そのため、ユーザは、本来よりも少ない制御指示を入力するだけで済む。また、動作状態に応じて必要な制御指示だけが送信されるため、無駄な制御指示を送信しないで済む利点がある。すなわち、無駄な制御指示による無駄な電力消費の問題を低減でき、かつ、誤動作のきっかけも削減できよう。
実施形態に係る制御システムの一例を示す図である。 実施形態に係る制御装置の例示的なブロック図である。 実施形態に係る電子装置の遠隔制御方法を示す例示的なフローチャートである。 実施形態に係る制御対象の特定処理を示す例示的なフローチャートである。 実施形態に係る語彙データの一例を示す図である。 実施形態に係る動作状態を管理するためのデータベースの一例を示す図である。 実施形態に係る履歴データの一例を示す図である。 実施形態に係る未反映制御指示の抽出処理を示す例示的なフローチャートである。 実施形態に係るマクロデータベースの一例を示す図である。 実施形態に係る警告処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る暴走処理を説明するための例示的なフローチャートである。 実施形態に係る外部入力端子数のカウント処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る外部入力端子が切り替えられる様子とカウント値の変化を説明するための図である。 実施形態に係る外部入力端子が切り替えられる様子とカウント値の変化を説明するための他の図である。 実施形態に係る電子装置が接続されている端子の特定処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る動作関連付けテーブルの一例を示す図である。 実施形態に係る未反映制御指示の抽出処理を示す例示的なフローチャートである。

Claims (14)

  1. 複数の電子装置を制御する制御装置であって、
    各電子装置の動作状態を管理する管理手段と、
    いずれかの前記電子装置を制御するための2以上の制御指示を入力する入力手段と、
    入力された前記2以上の制御指示により制御されることになる電子装置を特定する特定手段と、
    入力された前記2以上の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記制御指示を、特定された前記電子装置に送信する送信手段と
    を含むことを特徴とする制御装置。
  2. 前記管理手段は、各電子装置に対して送信された制御指示を履歴として記憶する履歴記憶手段を含み、
    前記抽出手段は、記憶されている前記履歴に基づいて、前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記特定手段は、
    入力された制御指示が、複数の電子装置に対して共通する制御指示であったときは、前記履歴上、最後に制御指示が送信された電子装置を、入力された該制御指示を送信すべき対象として特定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 順番に送信される複数の制御指示を1つにまとめたマクロ制御指示を登録する登録手段をさらに含み、
    前記抽出手段は、前記マクロ制御指示が入力されると、該マクロ制御指示に含まれる複数の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 入力された前記制御指示が、特定された前記電子装置の前記動作状態に既に反映されている制御指示であった場合は、該制御指示を既に反映済みであることまたは送信済みであることを警告する警告手段をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載された制御装置。
  6. 前記警告に対して、該警告の対象となった前記制御指示を前記動作状態に反映させることを希望する意思表示が入力されたときは、前記送信手段は、該制御指示を送信し、かつ、前記管理手段は、管理している前記動作状態を修正することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記電子装置の1つがテレビ受像機である場合に、
    前記テレビ受像機が備える外部入力端子の数をカウントするために、所定の制御指示が入力されるまで、該テレビ受像機に対して入力切替指示を繰り返し前記送信手段により送信させる送信制御手段と、
    前記所定の制御指示が入力されるまでに送信された前記入力切替指示の数をカウントするカウント手段と
    を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の制御装置。
  8. 映像機器が接続されている外部入力端子を特定するために、
    前記送信手段は、前記映像機器に対する電源投入指示を送信し、次に、所定の制御指示が入力されるまで、前記テレビ受像機に対して入力切替指示を繰り返し送信することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記入力手段は、
    音声を入力するためのマイクと、
    入力された音声をデジタル信号に変換する変換手段と、
    各電子装置を制御するための制御指示の音声データを記憶した記憶手段と、
    記憶されている前記音声データと、入力された前記音声のデジタル信号とを比較することで音声認識を実行する音声認識手段と
    を含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の制御装置。
  10. 前記音声認識の認識率とは無関係な条件であって、入力された制御指示を無視するための条件が満たされたか否かを判定する判定手段と、
    前記条件が満たされると、入力された前記制御指示を無視することを意味する音声メッセージを出力する音声出力手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  11. 前記送信手段は、無線送信手段であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の制御装置。
  12. 複数の電子装置を制御する制御方法であって、
    各電子装置の動作状態を管理する管理工程と、
    いずれかの前記電子装置を制御するための2以上の制御指示を入力する入力工程と、
    入力された前記2以上の制御指示により制御されることになる電子装置を特定する特定工程と、
    入力された前記2以上の制御指示のうち、特定された前記電子装置の前記動作状態に反映されていない制御指示を抽出する抽出工程と、
    抽出された前記制御指示を、特定された前記電子装置に送信する送信工程と
    を含むことを特徴とする制御方法。
  13. 複数の電子装置を制御する制御装置であって、
    各電子装置の動作状態を管理する管理手段と、
    各電子装置の動作と、該動作を実行する上での前提動作とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    いずれかの前記電子装置を制御するための制御指示を入力する入力手段と、
    入力された前記制御指示に対応する動作に関連付けられている前提動作を特定する特定手段と、
    特定された前記前提動作のうち、前記動作状態に反映されていない前提動作を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記前提動作を実行するための制御指示を、対応する電子装置に送信する送信手段と
    を含むことを特徴とする制御装置。
  14. 複数の電子装置を制御する制御方法であって、
    各電子装置の動作と、該動作を実行する上での前提動作とを関連付けて記憶する記憶工程と、
    各電子装置の動作状態を管理する管理工程と、
    いずれかの前記電子装置を制御するための制御指示を入力する入力工程と、
    入力された前記制御指示に対応する動作に関連付けられている前提動作を特定する特定工程と、
    特定された前記前提動作のうち、前記動作状態に反映されていない前提動作を抽出する抽出工程と、
    抽出された前記前提動作を実行するための制御指示を、対応する電子装置に送信する送信工程と
    を含むことを特徴とする制御方法。
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