JP2007241138A - 光学シート及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コントラストの向上や外光の悪影響の抑制できる、製造が容易で低コストの光学シートや画像表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の光学シートは、一面が平面で他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートとが近接して配置されて構成されている。また、マイクロレンズアレイシート、異方性光吸収シート及びピンホールアレイシートが、この順に近接して配置されて光学シートが構成されていても良い。さらに、マイクロレンズアレイシート、異方性光吸収シート、ピンホールアレイシート及び光拡散シートが、この順に近接して配置されて光学シートが構成されていても良い。本発明の画像表示装置は、画像表示素子の表示面に近接して、本発明の光学シートを配したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は光学シート及びそれを用いた画像表示装置に関し、特に、画像表示装置の視認側に光学シートを配置して表示画質を向上させようとしたものである。
画像表示装置は、位置が異なる複数の観察者に対する視認性が良好であることが求められる反面、画像表示装置が設置されている室内の光源からの光線や窓などを通して室内に入り込む光線などの外光が、表示画像の画質を低下させないことが求められている。
このような種々の要求のいくつかを満足させるために、画像表示装置の視認側(前面側)に、光学シートを配置させることも提案されている。
例えば、特許文献1の段落「0003」には、防眩などを目的とするために、画像表示装置の視認側に、アンチグレア偏光板を設けることが記載されている。
また例えば、特許文献2には、コントラストの向上や外光の悪影響の抑制を期して、針状導光路体を多数配置している光学シートを、表示パネルの前面に接着することが記載されている。また、針状導光路体の先端部分にマイクロレンズを配置しても良いことも記載されている。
特開2000−162441号公報 特開2005−221906号公報
しかしながら、特許文献1の記載技術の場合、画像表示素子からの光量を、アンチグレア偏光板を介することでかなり減少させるという課題を有する。
また、特許文献2の記載技術の場合に、光学シートは多数の針状導光路体を配置しているものであるため、製造や取扱いが難しいという課題を有する。すなわち、針状であるため、接触によって折れやすいという課題を有する。また、針状導光路体のごく小面積の先端部分にマイクロレンズを形成するため、形成に失敗し易く、光学シートの歩留まりが悪くなる恐れがある。
そのため、コントラストの向上や外光の悪影響の抑制できる、製造が容易で低コストの画像表示装置やそれに適用する光学シートが求められている。
第1の本発明の光学シートは、一面が平面で他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートとが近接して配置されて構成されていることを特徴とする。
第2の本発明の光学シートは、一面が平面で、他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートと、ピンホールアレイシートとが、この順に近接して配置されて構成されていることを特徴とする。
第3の本発明の光学シートは、一面が平面で、他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートと、ピンホールアレイシートと、光拡散シートとが、この順に近接して配置されて構成されていることを特徴とする。
第4の本発明の画像表示装置は、各画素から出射される光強度を電気信号に応じて変調することで画像表示を行う画像表示素子を用いた画像表示装置において、第1〜第3の本発明のいずれかの光学シートを、その光学シートにおけるマイクロレンズアレイシートの平面が、上記画像表示素子の表示面に面するように配したことを特徴とする。
本発明によれば、コントラストの向上や外光の悪影響の抑制できる、製造が容易で低コストの光学シートや画像表示装置を実現できる。
また、本発明の光学シートや画像表示装置によれば、マイクロレンズアレイシートの各マイクロレンズで集光することによって、異方性光吸収シートに表示光を吸収されることなく効率良く出射させることが可能となり、高輝度な画面を得る可能となる。
さらに、本発明の光学シートや画像表示装置によれば、外光の影響を受けないために、低輝度でも鮮明な表示画像を表示することが可能であり、その結果、画像表示素子をより低消費電力で駆動することができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による光学シート及びそれを用いた画像表示装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態の画像表示装置における表面部分の断面拡大図である。
図1において、第1の実施形態の画像表示装置は、画像表示素子1の表示面に、第1の実施形態の光学シート10を、例えば、粘着によって取り付けられたものである(図1において、粘着層は符号2で示している)。
画像表示素子1は、発光源からの照明光が各画素を通過した後の光の強度や、各画素が発光源として機能して各画素から出射された光の強度を、電気信号に基づいて変調することによって画像を表示するものであれば良く、その表示方式などは限定されないものである。第1の実施形態の画像表示装置には、電気信号に応じて自ら光を変調して出射する画像表示素子1を用いた画像表示装置であればどのような画像表示装置であっても用いることも可能であり、例えば、バックライトを有する液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイなどを適用できる。
そのため、第1の実施形態の光学シート10は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、有機ELディスプレイなどのパネル前面に粘着されたり、CRTディスプレイのブラウン管前面に粘着されたりする。
第1の実施形態の光学シート10は、画像表示素子1の表示面側から順に配置されている、マイクロレンズアレイシート11と、異方性光吸収シート12とでなる。
ここで、異方性光吸収シート12の表面に、塵埃の侵入や機械的損傷を防ぐための保護フィルムが貼り合わせられていることは好ましい。
マイクロレンズアレイシート11は、公知のように、多数のマイクロレンズを例えば縦横に配列したものであり、マイクロレンズアレイシート11に入射された光画像は、各マイクロレンズによって微小領域ごとに集光される。マイクロレンズアレイシート11は、一面がマイクロレンズ面、他の一面が平面であり、マイクロレンズ面が異方性光吸収シート12側に位置し、平面に粘着層2が設けられている。
ここで、マイクロレンズアレイシート11におけるマイクロレンズの配列は、マトリックス配列でも良いし、デルタ配列でも良い。画像表示素子1の画素配列に合わせて、マイクロレンズの配列を決定することができる。
なお、第1の実施形態の光学シート10は、画像表示素子1に粘着される前の状態においては、粘着層2の表面に図示しない剥離紙が設けられたものである。粘着処理時には、剥離紙が除去されて画像表示素子1に粘着される。また、第1の実施形態の光学シート10が粘着層2などを備えずにマイクロレンズアレイシート11及び異方性光吸収シート12だけを有し、画像表示素子1の表示面に取り付ける際に、マイクロレンズアレイシート11の平面に、透明接着剤や粘着剤などを塗布して、接着又は粘着させるようにしても良い。
異方性光吸収シート12は、マイクロレンズアレイシート11のマイクロレンズ面側に離間して又は接して設けられている。マイクロレンズアレイシート11及び異方性光吸収シート12を一体化する方法は、問われないものである。例えば、両シートの周囲を枠部材によって抑えて一体化するようにしても良く、周囲枠部分などで接着や融着などをして一体化するようにしても良い。
異方性光吸収シート12は、マイクロレンズアレイシート11から入射された表示光に対し、所定範囲の入射方向の成分を通過させ、他の入射方向の成分を吸収するものであれば良く、図1及び図2は、異方性光吸収シート12の一例の構成を示している。異方性光吸収シート12は、光学シート10の視野角として、許容している観測者の位置に応じた角度を達成すると共に、室内の光源や窓を介した外部からの外光を吸収除去するためのものである。
一般に、室内の光源は蛍光灯であり、窓を通して室内に入り込む光線は太陽光であるので、異方性光吸収シート12は白色光に対する吸収特性を有するようにしておく。
図2は、第1の実施形態で用いた異方性光吸収シート12の構成を示す概略斜視図である。第1の実施形態の異方性光吸収シート12は、光吸収性の側壁30で囲繞された貫通空洞31が、互いの側壁31を共有して多数密に集合してなるネット状的なものである。貫通空洞31は完全な空洞であり、言い換えると、そこには空気だけが存在しているものである。なお、貫通空洞31の部分が、透光性高分子材料などの透光性の材料で充填されていても良い。
光吸収性の側壁30は、その全体が単一の光吸収性材料で形成されていても良く、側壁30の表面だけが光吸収性材料で形成されていても良い。なお、マイクロレンズアレイシート11側の面(上面)32や、その反対側の面(下面)33も光吸収性を有することが好ましい。
側壁30に適用する光吸収性の材料として、例えば、金属を適用でき、光吸収性顔料を含有するガラスを適用でき、光吸収性顔料又は光吸収性染料を含有する高分子材料を適用でき、光吸収性セラミックを適用できる。
高分子材料として、高分子エラストマーやポリエチレン、あるいは塩化ビニルなどの柔軟性を有する高分子材料を適用すると、異方性光吸収シート12、従って、光学シート10を柔軟なものにし得る。
また、側壁30の光吸収性の材料として、カーボン粒子を混合した導電性高分子材料などを適用した場合には、静電気の帯電による光学シート10の表面にホコリが付着することを防止できる。同様に、カーボン粒子を混合した導電性高分子材料以外の非帯電材料を用いたり、非帯電処理したりして帯電しないようにしても良い。非帯電処理については、マイクロレンズアレイシート11についても同様に適用することは好ましい。
金属を側壁30に利用する場合において、その金属の表面に光吸収層を設けて光吸収性の側壁30を形成するようにしても良い。このような光吸収層を、光吸収性の塗料を塗布することで形成しても良く、光吸収性顔料又は光吸収性染料を被覆することで形成しても良い。金属としてアルミニウムを適用する場合であれば、黒アルマイト処理で光吸収層を設けるようにしても良い。金属としてクロムを適用する場合であれば、その表面の反射率を制御するための表面処理を行うことなどによって、光吸収層を設けるようにしても良い。
図2の例の場合、各貫通空洞31は同一形状をしており、規則性を持って配列されている。ここでは、貫通空洞31は、その光の進行方向に直交する面での断面周囲形状(以下、輪郭と呼ぶ)が正方形のものを示している。図1に示すように、第1の実施形態の光学シート10は、マイクロレンズアレイシート11の各マイクロレンズの光軸と、異方性光吸収シート12の各貫通空洞31の中心軸(上記正方形の中心を光の進行方向に延長した軸)とが一致しているものである。
同一輪郭の貫通空洞31を規則的に配列して異方性光吸収シート12を形成した場合、その中心軸を、マイクロレンズアレイシート11の各マイクロレンズの光軸と一致させることが容易であると共に、異方性光吸収シート12を製造し易い。
マイクロレンズアレイシート11の各マイクロレンズは、画像表示素子1の各画素(カラー画像表示素子においては、一般に、各画素は、R、G、Bのサブ画素から構成される)と1対1で対応する大きさのものであっても良く、各画素面積より充分小さくても良い(例えば、面積比で1/3程度以下、できれば1/10程度以下であることが好ましい)。後者の場合であっても、複数のマイクロレンズの縦横配列が、1個の画素と対応するようにすることが好ましい。
なお、異方性光吸収シート12は、図1及び図2に示すものに限定されず、多数の貫通空洞31が不規則的に配列されているものであっても良く、また、貫通空洞31の輪郭も正方形に限定されるものではなく、各貫通空洞31の輪郭の大きさ(面積)が揃っていなくても良い。
図3(A)は、輪郭の大きさが異なる矩形状の貫通空洞31を不規則的に配した異方性光吸収シート12を示している。また、図3(B)は、輪郭の大きさが異なる円形状の貫通空洞31を不規則的に配した異方性光吸収シート12を示している。その他、例えば、輪郭として正三角形や六角形を適用することも可能である。ここで、貫通空洞31を不規則的に配する場合においても、マイクロレンズアレイシート11の各マイクロレンズが各貫通空洞31と1対1で対応させ、マイクロレンズの光軸と貫通空洞31の中心軸とを一致させることが好ましい。
ここで、貫通空洞を不規則的に配した異方性光吸収シート12は規則的に配した異方性光吸収シートに比較して製造などが難しくなる反面、モアレ現象を抑制できるというメリットを有する。
なお、輪郭が異なる複数種類(例えば、2、3種類程度)の貫通空洞31を規則的に配置しても良いことは勿論である。
図1及び図2に示す異方性光吸収シート12は、図4に示すように、側壁30の光吸収性により、透過させる光の方向性を制限している。
画像表示素子1の画像表示面から出射した光は、光学シート10に入射する。光学シート10における画像表示素子1側には、マイクロレンズアレイシート11が設けられている。
各マイクロレンズに入射した平行光PLは、図1に示すように、各マイクロレンズによって、例えば、異方性光吸収シート12の対応する貫通空洞31内の出射側に近い所定の点(焦平面上の点)に向かうように集光され(なお、焦平面上の点は他の位置であっても良い)、その所定の点を通過した後は、発散光となる。集光点(焦平面上の点)の位置は、所望の視野角を達成できるような発散角を考慮すると共に、側壁30での光吸収が実行されないことを考慮して選定すれば良い。発散光は大半が、貫通空洞31を規定する側壁30に衝突(入射)することなく、貫通空洞31を通過し、観察者によって観察される。集光光及び発散光のうち、貫通空洞31を規定する側壁30に衝突(入射)したものは、側壁30によって吸収される。以上のようにして、光学シート10としての所望の視野角が達成される。
天井の蛍光灯などの室内光源が出射した光線が、図1に示すように、外光(外乱光)NSとして光学シート10に到来したとする。この第1の実施形態の場合、外部に露出している光学シート10の面側に、異方性光吸収シート12が設けられている。
異方性光吸収シート12に角度をもって入射した外光NSは、貫通空洞31内に入り込み、その貫通空洞31を規定する光吸収性を有する側壁30によって吸収され、除去される。仮に、外光NSの数パーセントが反射されたとしても、対向する側壁30に到達した際には吸収され、反射が多重になればなるほど完全に吸収される。入射角が小さくても、貫通空洞31の軸方向の長さ(言い換えると、異方性光吸収シート12の厚み)を長く選定しておくことにより、側壁30のいずれかの箇所に到達するようになり、外光NSは吸収される。また仮に、マイクロレンズアレイシート11に到達し、その前面で反射されたとしても、反射後の経路で側壁30のいずれかの箇所に到達するとそこで吸収される。
上述したように、貫通空洞31の輪郭がどのようなものであっても良いが、輪郭の内接円又は外接円の直径平均値が50〜200μm程度で、貫通空洞31の軸方向の長さ(異方性光吸収シート12の厚み)が50〜200μm程度であることが好ましい。これら範囲の中から、光学シート10に求められる視野角と外光の吸収特性を考慮して、具体的な値を選定すれば良い。
第1の実施形態の光学シートや画像表示装置によれば、マイクロレンズアレイシートの各マイクロレンズで集光することによって、異方性光吸収シートに表示光を吸収されることなく効率良く出射させることが可能となり、高輝度な画面を得ることができる。また、異方性光吸収シートの光吸収機能により、高いコントラストを達成することができる。
また、第1の実施形態の光学シートや画像表示装置によれば、外光の影響を受けないために、低輝度でも鮮明な表示画像を表示することが可能であり、その結果、画像表示素子をより低消費電力で駆動することができる。
さらに、第1の実施形態の光学シートは、光吸収性の側壁で囲繞された貫通空洞が、互いの側壁を共有して多数密に集合してなるネット状的な異方性光吸収シートと、マイクロレンズアレイシートとを一体化したものであるので、製造が容易で低コストが期待できる。
第1の実施形態の画像表示装置によれば、第1の実施形態の光学シートが画像表示素子の表示面に追加して設けられたものであるので、製造が容易で低コストが期待できる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による光学シート及びそれを用いた画像表示装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態の光学シート10Aも、第1の実施形態の光学シート10と同様に、画像表示素子の表示面に、例えば、粘着によって取り付けられるものである(図1参照)。なお、第2の実施形態の画像表示装置は、画像表示素子の表示面に第2の実施形態の光学シート10Aが設けられたものが該当する。
図5は、第2の実施形態の光学シート10Aを示す概略断面図である。第2の実施形態の光学シート10Cは、マイクロレンズアレイシート11、異方性光吸収シート12及びピンホールアレイシート13を、順に配したものである。
マイクロレンズアレイシート11及び異方性光吸収シート12は、第1の実施形態のものと同様のものでも良い。また、後述するように、異方性光吸収シート12はピンホールアレイシート13と一体化されたものであっても良い。
ピンホールアレイシート13は、光吸収性のピンホールアレイシート本体50に対してピンホール51が設けられているものである。ピンホールアレイシート13は、単体の構成要素として形成されていても良く、また、異方性光吸収シート12の出射面に一体的に形成されたものであっても良い。ピンホール51は、例えば、フォトエッチング法を適用して形成することができる。
各ピンホール51は、マイクロレンズアレイシート11のマイクロレンズと異方性光吸収シート12の貫通空洞31とに対応するものであり、これらの中心軸は一致している。各ピンホール51は、対応するマイクロレンズの焦点位置又はその近傍に設けられている。なお、図5では、同一形状の貫通空洞31が規則的に配置されている場合を示しているが、種々の大きさの貫通空洞31が不規則に配置されている場合でも、各ピンホール51は、対応する貫通空洞31の中心軸を合わせて設けられる。
ピンホール51は、空洞(空気層)によって形成されていても良く、また、透明材料が存在する微小な光学的な窓になっていても良い。また、ピンホール51は、透過光に対し、拡散性を付与するような処理が施されていても良い。ピンホール51は、円筒状の光学的な開口になっていても良く、錐体台形状の光学的な開口になっていても良い。
この第2の実施形態において、ピンホール51は、対応するマイクロレンズの集光点近傍に形成されているため、マイクロレンズによって集光された光はピンホール51に妨げられることなく透過する。ピンホール51を通過した光は、第1の実施形態と同様にして、観察者によって観察される。
図5では、異方性光吸収シート12の端部にピンホールが設けられている例を示しているが、マイクロレンズによる集光点近傍であれば異方性光吸収シート12の中央部(貫通空洞31の光の進行方向の中間部)にピンホールが設けられていても良いことは言うまでもない。後述する第3の実施形態についても同様である。
ピンホールアレイシート本体50の存在によって、実質的な開口が小さくなって、画面上における黒領域が広がるために、高コントラストの表示画像を観察者に提供できる。
ピンホールアレイシート13を透過する外光入射角が狭くなり、外光がピンホールアレイシート本体50によって吸収除去され、仮に、ピンホール51を介して、異方性光吸収シート12側に入り込んだとしても、異方性光吸収シート12によって吸収除去される。
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果に加え、ピンホールアレイシートを設けたことによる画質向上効果を期待できる。特に、コントラストの向上が期待できる。
第2の実施形態の光学シート10Aによってコントラストを向上できるので、画像表示素子において画素間を規定する幅広のブラックマトリクスを省略させることも可能となる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明による光学シート及びそれを用いた画像表示装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第3の実施形態の光学シート10Bも、第1の実施形態の光学シート10と同様に、また、図6に示すように、画像表示素子1の表示面に、例えば、粘着によって取り付けられるものである。なお、第3の実施形態の画像表示装置は、画像表示素子1の表示面に第3の実施形態の光学シート10Bが設けられたものが該当する。
図6において、第3の実施形態の光学シート10Bは、マイクロレンズアレイシート11、異方性光吸収シート12、ピンホールアレイシート13及び光拡散シート14を、この順に配したものである。
マイクロレンズアレイシート11、異方性光吸収シート12及びピンホールアレイシート13は、第2の実施形態のものと同様である。
光拡散シート14は、入射光が当該光拡散シート14を透過していくことにより拡散させるものである。光拡散シート14は、ピンホールアレイシート13に接着、融着などによって取り付けられている。なお、光拡散シート14は、ピンホールアレイシート13の一面に拡散層として形成されたものであっても良い。
光拡散シート14として、例えば、アクリルやスチレンで作った多数の透明ビーズを内部に有するものを適用できる。また、光拡散シート14として、例えば、散乱性の酸化物(MgSO、MgO、BaSOなど)パウダーを高分子材料でバインドしたものを適用し得る。
各マイクロレンズに入射した平行光PLは、図6に示すように、各マイクロレンズによって、例えば、異方性光吸収シート12の対応する貫通空洞31内の出射側に近い所定の点(焦平面上の点)に向かうように集光され(なお、焦平面上の点は他の位置であっても良い)、その所定の点を通過した後は、発散光となる。この発散光は、ピンホール51を通過して光拡散シート14に入射され、拡散されて外部に出射される。これにより、所望する視野角が達成される。
天井の蛍光灯などの室内光源が出射した光線が、外光(外乱光)として、第3の実施形態の光学シート10Bに到来したとしても、光拡散シート14によって反射拡散、透過拡散されるので、ピンホールアレイシート本体50に照射される割合を第2の実施形態以上に抑えることができる。また、表面に、光拡散シート14を有するので、表面での映り込みを抑えることができ、また、異方性光吸収シート12又はピンホールアレイシート13の表面に保護フィルムが設けられていなくても、ピンホール51を介した塵埃の内部侵入を防止することができる。
なお、光拡散シート14を用いながらコントラストを高くするには、光拡散シート14の表面に無反射コーティングを施すことが良い。
以上のように、第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様な効果に加え、光拡散シート14を設けたことによる画質向上効果や塵埃の内部侵入防止効果を期待できる。
(D)他の実施形態
本発明の光学シートを用いた画像表示装置は、カラー画像用のものに限定されず、モノクロ画像用のものであっても良い。
また、本発明の光学シートを用いた画像表示装置の用途は限定されず、全ての用途の画像表示装置に適用することができる。例えば、テレビジョン信号の受像機、パソコンなどの情報処理装置の周辺装置としてのディスプレイ、携帯電話などのディスプレイなどに適用できる。
上記各実施形態における各種シート同士を連結する方法は、上記実施形態の説明で言及した方法に限定されないことは勿論である。例えば、周囲をホッチキス止めするような方法をも適用可能である。
上記各実施形態の説明では言及しなかったが、光学シートは、取扱い易さや軽量化を考慮すると、50〜500μm程度の厚さが好ましい。
上記第1の実施形態では、マイクロレンズアレイシート11及び異方性光吸収シート12を有する光学シート10、上記第2の実施形態では、マイクロレンズアレイシート11、異方性光吸収シート12及びピンホールアレイシート13を有する光学シート10A、上記第3の実施形態では、マイクロレンズアレイシート11、異方性光吸収シート12、ピンホールアレイシート13及び光拡散シート14を有する光学シート10Bを示したが、マイクロレンズアレイシート、異方性光吸収シート及び光拡散シートを順に配して光学シートを構成するようにしても良い。
第1の実施形態の画像表示装置における表面部分の断面拡大図である。 第1の実施形態の異方性光吸収シートを示す概略斜視図である。 第1の実施形態の異方性光吸収シートの変形実施形態の概略斜視図である。 第1の実施形態の異方性光吸収シートの機能説明用の概略断面図である。 第2の実施形態の光学シートを示す概略断面図である。 第3の実施形態の画像表示装置における表面部分の断面拡大図である。
符号の説明
1…画像表示素子、10、10A、10B…光学シート、11…マイクロレンズアレイシート、12…異方性光吸収シート、13…ピンホールアレイシート、14…光拡散シート。

Claims (5)

  1. 一面が平面で他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートとが近接して配置されて構成されていることを特徴とする光学シート。
  2. 一面が平面で、他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートと、ピンホールアレイシートとが、この順に近接して配置されて構成されていることを特徴とする光学シート。
  3. 一面が平面で、他面がマイクロレンズ面のマイクロレンズアレイシートと、入射方向によって光吸収特性が異なる、上記マイクロレンズ面に面した異方性光吸収シートと、ピンホールアレイシートと、光拡散シートとが、この順に近接して配置されて構成されていることを特徴とする光学シート。
  4. 各画素から出射される光強度を電気信号に応じて変調することで画像表示を行う画像表示素子を用いた画像表示装置において、
    請求項1〜3のいずれかに記載の光学シートを、その光学シートにおけるマイクロレンズアレイシートの平面が、上記画像表示素子の表示面に面するように配したことを特徴とする光学シートを用いた画像表示装置。
  5. 上記光学シートは、上記表示面に、透明な粘着剤又は接着剤によって接合されていることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
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