JP2007239557A - 扇風機用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく、不織布の歩留りが高く、羽根ガードのサイズに拘らず高い集塵効果が得られ、羽根ガードへの取り付けが容易で、使用中の外観も良好な扇風機用フィルタを提供する。
【解決手段】不織布15を矩形状としたので、フィルタ製造時、反物状の不織布ロールを裁断し、その両長辺部15a,15bに長ゴムバンド16および短ゴムバンド17をそれぞれ縫着するだけで、羽根ガード14のサイズに拘らず高い集塵効果が得られる扇風機用フィルタ10を、部品点数が少なく、使用中の外観も良好で、しかも羽根ガード14への取り付けも容易で、不織布15を簡単かつ高い歩留りにより製造できる。
【選択図】図1

Description

この発明は扇風機用フィルタ、詳しくは扇風機の回転羽根を被う羽根ガードの背面部に着脱自在に取り付けられ、扇風機の背面から吸い込まれる空気中の微細なごみやほこりなどを捕集する扇風機用フィルタに関する。
近年、扇風機の回転羽根を外方から被う羽根ガードの背面部のみを被覆することで、扇風機の使用時に室内に浮遊している微細なごみやほこりを捕集し、回転羽根および羽根ガードの汚れを防止する扇風機用フィルタが開発されている。
従来、この背面被覆方式の扇風機用フィルタとして、例えば特許文献1および特許文献2が知られている。
特許文献1のフィルタは、展開状態でドーナツ形状の一部分を半径方向に沿って扇状に裁断した形状を有し、かつ扇風機のモータ部に固定された羽根ガードの背面部を被覆可能なフィルタ材と、フィルタ材の外周縁部に縫着された伸縮自在な1本の平ゴムバンドと、羽根ガードに巻回されたフィルタ材の両端部を係止する面状ファスナとを備えていた。
特許文献1の使用時には、フィルタ材の外周縁部側を羽根ガードの最大径部、すなわち羽根ガードの前面部と背面部との連結部分に沿わせるとともに、フィルタ材の内周縁部側を羽根ガードのモータ部との連結部分に沿わせ、フィルタ材を羽根ガードに巻回する。その後、フィルタ材の両端部同士を着脱テープにより係止する。羽根ガードの最大径部には、平ゴムバンドの弾性力により、フィルタ材の外周縁部が密着される。
回転羽根が回転すると、室内の空気が羽根ガードの背面部からその内部空間へ吸い込まれる。このとき、空気中の微細なごみやほこりは、背面部の裏側に展張されたフィルタ材により捕集される。その後、クリーンな空気のみが羽根ガードの前面部を通って扇風機の前方へ吹き出される。
また、特許文献2のフィルタは、略矩形状の不織布の両長辺部に管状のバンド通し部を縫製し、両バンド通し部に不織布の長辺より短い弾性バンドをそれぞれ挿通し、このうち、モータ部側のバンド通し部に挿通される弾性バンドの長さを、羽根ガードの前面部側の弾性バンドより短くするとともに、各弾性バンドの両端部に係止部材を配設したものである。
特許文献2の使用時には、あらかじめ不織布の短尺な弾性バンド側の長辺部を手繰り、こうして短くしたバンド通し部の両端から弾性バンドの両端部を外方へそれぞれ突出させる。この状態のまま、羽根ガードの背面部を不織布により被覆する。その際、短尺な弾性バンドの両端部は、いったん交差後、モータ部の元部の外周面に巻き付け、この交差箇所とはモータ部の反対側で、弾性バンドの両端の係止部材同士を掛止する。一方、残りのバンド通し部に挿通された長尺な弾性バンドの両端部を引き延ばし、弾性バンドの両端部を交差させ、この状態のまま、両係止部材を、扇風機の前面部の背面部側の部分において所定の線材にそれぞれ掛止する。次に、両係止部材を線材に沿って前面部の背面部側の端まで滑らせる。その後、不織布の外縁部の一部分を摘み上げ、これを弾性バンドの両端部および両係止部材の上に被せる。これにより、羽根ガードのサイズ(直径など)に拘らず、羽根ガードの全体を良好に被覆することができる。
特開平11−159499号公報 特開2003−21094号公報
しかしながら、特許文献1では不織布が扇形状であった。そのため、反物状の不織布ロールから不織布を裁断する際、不要な端切れが大量に発生して歩留りが低下していた。
また、平ゴムバンドは、扇形状のフィルタ材の外周縁部に縫着されたまま、羽根ガードの最大径部に圧着されているだけだった。そのため、扇風機の風圧に耐えきれず、扇風機の使用時にフィルタ材の外周縁部がバタついていた。
そして、平ゴムバンドは、扇形状のフィルタ材の外周縁部のみに縫着され、フィルタ材の内周縁部には存在しなかった。そのため、フィルタ材の内周縁部を羽根ガードのモータ部側に取り付けるとき、仮にフィルタ材の内周縁の長さがモータ部の周りより長ければ、フィルタ材の重なり部分が大きくなり、その重なった部分の通気性が低下し、フィルタ材の表面全域における通気性にバラツキが生じてしまい、かつ扇風機用フィルタの使用期間も低下していた。
一方、特許文献2では、略矩形状の不織布の両長辺部に管状のバンド通し部をそれぞれ縫製したり、両バンド通し部に弾性バンドをそれぞれ通したり、これらの弾性バンドの両端部に係止部材を取り付けなければならず、扇風機用フィルタの製造が面倒で、コスト高となっていた。
しかも、羽根ガードの背面部を不織布により被覆するときには、両弾性バンドの両端部をそれぞれ交差させ、その後、両係止部材同士を掛止させたり、両係止部材を羽根ガードの線材にそれぞれ掛止しなければならなかった。そのため、特許文献2の扇風機用フィルタの使用が面倒であった。
そこで、この発明は、部品点数が少なく、不織布の歩留りが高く、羽根ガードのサイズにかかわらず高い集塵効果が得られるとともに、羽根ガードへの取り付けが容易で、使用中の外観も良好な扇風機用フィルタを提供することを、その目的としている。
また、この発明は、扇風機の使用中、不織布の両端部の隙間から埃などが羽根ガードの内部空間に吸い込まれるおそれを防止することができる扇風機用フィルタを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、扇風機のモータ部の出力シャフトに固着された回転羽根を外方から被う羽根ガードの背面部を被覆可能な略矩形状の不織布と、該不織布の両長辺部に、対応する長辺部の略全長にわたってそれぞれ固着され、かつ自然放置された状態で該不織布への固着部分の長さが異なる1対の弾性バンドとを備え、両弾性バンドのうち、少なくとも前記不織布に対する固着部分の長さが長い方の弾性バンドの両端部を、前記不織布の両短辺からそれぞれ外方へ突出させて結束部とした扇風機用フィルタである。
請求項1に記載の発明によれば、不織布は略矩形状である。そのため、例えば反物状の不織布ロールを用意し、ロールから導出された帯状の不織布を所定長さずつ裁断すれば、目的形状の不織布が得られる。これにより、部品点数が少なく、不織布を簡単かつ高い歩留りで製造することができる。その結果、扇風機用フィルタの低コスト化が図れる。その後、不織布の両長辺部に、対応する長辺部の略全長にわたり、自然放置された状態で不織布への固着部分の長さが異なる弾性バンドを固着する。このように、弾性バンドの不織布への取り付けも容易である。
また、扇風機用フィルタの使用時には、不織布により羽根ガードの背面部を外方から被覆する。その際、不織布のうち、長尺な弾性バンドが固着された一方の長辺部を、この長尺な弾性バンドを伸長させながら羽根ガードの大径部の全域に当てがい、両結束部同士を結ぶ。これにより、大きさ(直径)が異なる羽根ガードであっても、長尺な弾性バンドの弾性力(収縮力)により、不織布の一方の長辺部を羽根ガードの大径部の全周にわたって隙間なく密着させることができる。その結果、羽根ガードのサイズにかかわらず高い集塵効果が得られる。
そして、不織布のうち、短尺な弾性バンドが固着された他方の長辺部は、一方の長辺部に比べて長さが短く、通常状態(自然放置の状態)で絞り込まれて多数のギャザーを有している。そのため、前記羽根ガードの大径部に比べて小径なモータ部の周りにも、短尺な弾性バンドが固着された他方の長辺部を、隙間なく沿わせるとともに捕集面積も大きくすることができる。その結果、羽根ガードとモータ部との連結部分における集塵効果が高まる。そして、扇風機用フィルタは、このように使用することで、羽根ガードへの取り付けが容易で、使用中の外観も良好となる。
使用される扇風機の羽根ガードのサイズ、具体的には羽根ガードの形状、羽根ガードの直径、羽根ガードの内周縁から外周縁までの半径方向に沿った長さ、および、モータ部の直径などは任意である。
また、不織布の種類は任意である。大気汚染による空気中の粉塵のほか、花粉などを効率良く捕集可能な目付を有する不織布が好ましい。不織布としては、例えば綿、麻、絹などの天然繊維からなる不織布でもよいし、プロピレン系樹脂繊維、ポリエステル系樹脂繊維、ポリエチレン系樹脂繊維などの各種の合成樹脂繊維からなる不織布でもよい。また、通気性を確保して不織布を合成樹脂により固めたものでもよい。その他、アルミニウム、鉄などの金属製繊維の不織布でもよいし、ガラス繊維からなる不織布でもよい。
不織布には、例えば各種のプリント法によって、任意の模様、任意の図形、任意の絵などを印刷してもよい。
不織布の縦横の長さは任意である。要は、羽根ガードの背面部の全域を外方から被覆可能な平面視して略矩形状となっていればよい。ただし、一般的な家庭用の扇風機のサイズは、羽根ガードの直径の平均が約40cm、モータ部の直径の平均が約12cmである。これに対応して不織布の好ましい寸法は、縦(長辺側)110〜130cm、横(短辺側)20〜24cmである。ちなみに、家庭用の大型の回転羽根の直径は35cm、家庭用の小型の回転羽根の直径は30cmである。
不織布により覆われる羽根ガードの箇所は背面部だけでなく、羽根ガードの背面部と前面部との両方でもよい。
また、不織布に消臭性、抗菌性を付与してもよい。消臭性を与える物質としては、例えば粉末活性炭などが挙げられる。さらに、抗菌性を与える物質としては、例えば酸化チタンなどを挙げることができる。これらは、あらかじめ不織布の繊維中に含めてもよいし、不織布の製造後、塗布法などで不織布の所定面に付着したり、この所定面から各繊維内に含浸してもよい。
弾性バンドが自然放置された状態とは、外力の作用がない自然のままの状態であることをいう。
弾性バンドの素材は任意である。例えばゴムバンド、伸縮性を有する合成樹脂バンド、コイルばね(ステンレス製など)のような弾性力を有する金属バンドでもよい。この弾性バンドは、その長さ方向の一部分だけを弾性体としてもよい。ただし、通常は、このバンドの全長が弾性体からなる。
弾性バンドを不織布に固定する方法は任意である。例えば、縫着、ゴム系接着剤など弾性を有する接着剤による接着でもよい。弾性バンドのうち、不織布に対する固着部分の長さは、不織布の長辺部の長さと略同じか短くする必要がある。特に、短尺な方の弾性バンドは、必ず不織布の長辺部の長さより短くする。そのため、不織布の長辺部にはギャザーが現出される。
不織布に対する固着部分の長さに関して、長い方の弾性バンドと、短い方の弾性バンドとの長さの差は任意である。例えば、短い方(モータ部側)の弾性バンドの不織布に対する固着部分の長さを25〜45cm、長い方の弾性バンドの不織布に対する固着部分の長さを50〜70cmとしてもよい。この場合、その長さの差は2〜15cmである。短い方の弾性バンドの両端部は、不織布から突出させてそれぞれ結束部としてもよいし、そうしなくてもよい。
結束部の長さは任意である。ただし、対応するもの同士を結束可能な長さ(例えば5〜15cm)は必要である。
請求項2に記載の発明は、前記弾性バンドはゴム紐である請求項1に記載の扇風機用フィルタである。
ゴムバンドの種類は任意である。平ゴムでもよいし、丸ゴムでもよい。平ゴムの場合、通常、その伸び率は2.5倍である。
請求項3に記載の発明は、前記不織布の短辺部同士を係止する係止部材を有した請求項1または請求項2に記載の扇風機用フィルタである。
請求項3に記載の発明によれば、羽根ガードへの不織布の装着時、不織布の一方の端部と、他方の端部とを係止部材を介在して係止(掛止)する。これにより、扇風機の使用中に、不織布の両端部に隙間が形成され、そこから埃などが羽根ガードの内部空間に吸い込まれるおそれが無くなる。
係止部材の種類は任意である。例えば、布の一面または両面に多数の鉤状突起(雄型の面状ファスナ)が植設された面状ファスナでもよい。その他、フック、ホックなどを採用してもよい。
両面に多数の鉤状突起を植設した面状ファスナとすれば、不織布の一方の端部にループ状突起(雌型の面状ファスナ)を接着したり、縫着する手間が不要となり、羽根ガードへの不織布の装着が容易となる。
この発明の請求項1に記載の発明によれば、不織布を略矩形状としたので、不織布を例えば反物状の不織布ロールを裁断のみによって簡単かつ高い歩留まりで製造することができる。しかも、不織布に対する固着部分の長さが異なるように、不織布の両長辺部に1対の弾性バンドを固着したので、羽根ガードのサイズにかかわらず高い集塵効果が得られ、かつ使用中の外観も良好で、羽根ガードへの取り付けも容易な扇風機用フィルタを、少ない部品点数で製造することができる。
特に、請求項3の発明によれば、不織布の短辺部同士を係止する係止部を設けたので、扇風機の使用中、不織布の両端部の隙間から埃などが羽根ガードの内部空間に吸い込まれるおそれを防止することができる。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図1〜図4において、10はこの発明の実施例1に係る扇風機用フィルタである。この扇風機用フィルタ10は、扇風機11のモータ部12の出力シャフトに固着された回転羽根13を外方から被う羽根ガード14の背面部14Bを被覆可能な略矩形状の不織布15と、不織布15の両長辺部15a,15bに、対応する長辺部15a,15bの略全長にわたってそれぞれ固着され、かつ自然放置された状態で不織布15への固着部分の長さが異なる長ゴムバンド(弾性バンド)16および短ゴムバンド(弾性バンド)17とを備えている。
以下、これらの構成体を詳細に説明する。
不織布15は平面視して略矩形状で、不織布ロールから導出された幅(短辺)約22cmの帯状の不織布15を、長さ(長辺)約125cmごとに、順次、裁断することで容易に得られる(図2)。この大きさに裁断すれば、得られた不織布15によって、直径35cmの羽根ガード14の背面部14Bの略全域を外方から被覆することができる。これにより、部品点数が少なく、不織布15を簡単かつ高い歩留りで製造することができる。その結果、扇風機用フィルタ10の低コスト化が図れる。
不織布15は、繊維径が約6デニールのポリエステル系樹脂繊維を、所定のバインダにより接着して得られたものである。目付は30g/mであり、見かけ厚さは15〜2.5mm、フィルタ圧力損失は0.65mmHOである。
不織布15の一方の長辺部15aの全域には、長さ56cmを有した長ゴムバンド16の両端部を除く部分が縫着されている。前記長辺部15aの長さ125cmに対して、長ゴムバンド16の不織布15に対する縫着部分(固着部分)の長さ56cmであるため、長ゴムバンド16を縫着後の前記長辺部15aには若干のギャザーが形成される。長ゴムバンド16の両端部は、不織布15の対応する短辺から外方へ12cm程度それぞれ突出され、これらの突出部分がそれぞれ結束部18を構成する。
不織布15の他方の長辺部15bの全域には、長さ35cmの短ゴムバンド17の両端部を除く部分が縫着されている。前記長辺部15bの長さ125cmに対して、短ゴムバンド17の不織布15に対する固着部分の長さは35cmであるため、短ゴムバンド17を縫着後の前記長辺部15bには多数のギャザーが形成される。短ゴムバンド17の両端部は、不織布15の対応する短辺から外方へ若干長さ(1cm程度)それぞれ突出している。
なお、両ゴムバンド16,17は平ゴム紐である。両ゴムバンド16,17は白色であるが、一方を青色や赤色など別色にすれば、扇風機用フィルタ10の製造時に、不織布15の両長辺部15a,15bに縫着されるゴムバンド16,17を簡単に識別することができる。また、両ゴムバンド16,17の太さ(幅)を代えても色を変更した場合と同様の効果が得られる。さらに、長ゴムバンド16より短ゴムバンド17の弾性力(引っ張り力を作用させた際のゴムバンドの伸長の度合い)を高めるようにしてもよい。
また、扇風機用フィルタ10には、使用時に用いられる備品として、布片の両面全域に多数の鉤状突起がそれぞれ植設された1対の面状ファスナ(掛止部材)19が存在する。
次に、この実施例1に係る扇風機用フィルタ10の使用方法を説明する。
図3および図4に示すように、扇風機用フィルタ10の使用時には、不織布15により羽根ガード14の背面部14Bを外方から被覆する。その際、不織布15のうち、長ゴムバンド16が固着された一方の長辺部15aを、この長ゴムバンド16を伸長させながら羽根ガード14の大径部の全域に当てがい、両結束部18同士を結ぶ。これにより、大きさが異なる羽根ガード14であっても、長ゴムバンド16の弾性力により、不織布15の一方の長辺部15aを羽根ガード14の大径部の全周にわたって隙間なく密着させることができる。その結果、羽根ガード14のサイズにかかわらず高い集塵効果を得ることができる。
次に、不織布15の一方の端部と他方の端部とを重ね合わせ、その重なり部分の間に1対の面状ファスナ19を離間配置し、不織布15の両端部同士を掛止する。これにより、扇風機11の使用中に、不織布15の両端部に隙間が形成され、そこから埃などが羽根ガード14の内部空間に吸い込まれるおそれが無くなる。
このとき、不織布15のうち、短ゴムバンド17が縫着された他方の長辺部15bは、羽根ガード14のモータ部12の周りに配置される。この他方の長辺部15bは、一方の長辺部15aに比べて長さが短く、通常時に多数のギャザーを有している。そのため、長ゴムバンド16の場合のように、両端部に結束部19を配置してこれらを結び止めなくても、羽根ガード14の大径部に比べて小径なモータ部12の周りに配置するだけで、この他方の長辺部15bをモータ部12の周りに隙間なく沿わせることができる。
しかも、多数のギャザーにより捕集面積も大きい。その結果、羽根ガード14とモータ部12との連結部分における集塵効果が高まるとともに、使用時における扇風機用フィルタ10の装着の手間を省ける。また、扇風機用フィルタ10は、このように使用することで、羽根ガード14への取り付けが容易で、使用中の外観も良好となる。
なお、長ゴムバンド16に結束部18を省略するとともに、短ゴムバンド17の両端部に結束部18を配設することも考えられる。しかしながら、これでは使用時に不織布15がモータ部12の方向へ引っ張られてしまい、不織布15により羽根ガード14の背面部14Bの全域を被覆できなくなる。もちろん、両ゴムバンド16,17の両端部にそれぞれ結束部18を設けてもよい。
その後、モータ部12の出力シャフトを回転し、回転羽根13を回転させると、室内の空気は羽根ガード14の背面部14Bから羽根ガード14の内部空間に吸い込まれる。そして、羽根ガード14の前面部から扇風機11の前方へ吹き出される。このとき、室内の空気中を浮遊している微細なごみやほこりは、この背面部14Bの全域を略完全に被覆した不織布15により、高い集塵率でろ過される。
このように、不織布15を略矩形状としたので、不織布15を例えば反物状の不織布ロールを裁断のみによって簡単かつ高い歩留まりで製造することができる。しかも、略矩形状の不織布15に対する固着部分の長さが異なるように、不織布15の両長辺部15a,15bに1対の弾性バンド16,17を固着したので、羽根ガード14のサイズにかかわらず高い集塵効果が得られ、かつ使用中の外観も良好で、羽根ガード14への取り付けも容易な扇風機用フィルタ10を、少ない部品点数で製造することができる。
この発明の実施例1に係る扇風機用フィルタの斜視図である。 この発明の実施例1に係る扇風機用フィルタに使用される不織布の展開図である。 この発明の実施例1に係る扇風機用フィルタの使用状態を示す正面図である。 この発明の実施例1に係る扇風機用フィルタの使用状態を示す背面図である。
符号の説明
10 扇風機用フィルタ、
11 扇風機、
12 モータ部、
13 回転羽根、
14 羽根ガード、
14B 背面部、
15 不織布、
15a 一方の長辺部、
15b 他方の長辺部、
16 長ゴムバンド(弾性バンド)、
17 短ゴムバンド(弾性バンド)、
18 結束部、
19 面状ファスナ(係止部材)。

Claims (3)

  1. 扇風機のモータ部の出力シャフトに固着された回転羽根を外方から被う羽根ガードの背面部を被覆可能な略矩形状の不織布と、
    該不織布の両長辺部に、対応する長辺部の略全長にわたってそれぞれ固着され、かつ自然放置された状態で該不織布への固着部分の長さが異なる1対の弾性バンドとを備え、両弾性バンドのうち、少なくとも前記不織布に対する固着部分の長さが長い方の弾性バンドの両端部を、前記不織布の両短辺からそれぞれ外方へ突出させて結束部とした扇風機用フィルタ。
  2. 前記弾性バンドはゴム紐である請求項1に記載の扇風機用フィルタ。
  3. 前記不織布の短辺部同士を係止する係止部材を有した請求項1または請求項2に記載の扇風機用フィルタ。
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WO2013151370A1 (ko) * 2012-04-06 2013-10-10 Byun Soo-Gun 선풍기용 공기정화커버
IT202100022022A1 (it) * 2021-08-18 2023-02-18 Menezes Marcus Vinicius De ventilatore purificatore domestico a pale

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