JP2007239462A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007239462A JP2007239462A JP2006058539A JP2006058539A JP2007239462A JP 2007239462 A JP2007239462 A JP 2007239462A JP 2006058539 A JP2006058539 A JP 2006058539A JP 2006058539 A JP2006058539 A JP 2006058539A JP 2007239462 A JP2007239462 A JP 2007239462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- fuel ratio
- air
- sensor
- output value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
【課題】内燃機関の空燃比制御装置に関し、触媒の下流に配置された酸素センサの出力値の信頼性が混合気の空燃比制御に与える影響を低減できるようにする。
【解決手段】下流側酸素センサの出力値に基づいて空燃比制御に使用するパラメータを補正するための補正値を算出する。この補正値には下流側酸素センサの出力値と所定の基準値との偏差の積分値が含まれている。積分値は前記偏差から算出される積分更新量が加算されて更新されていくが、この積分更新量を下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて低下させるようにする。具体例としては、排気ガス流量が少ないほど下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断できるので、負荷率の低さに応じて積分更新量の積分補正係数を小さくする。
【選択図】図3
【解決手段】下流側酸素センサの出力値に基づいて空燃比制御に使用するパラメータを補正するための補正値を算出する。この補正値には下流側酸素センサの出力値と所定の基準値との偏差の積分値が含まれている。積分値は前記偏差から算出される積分更新量が加算されて更新されていくが、この積分更新量を下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて低下させるようにする。具体例としては、排気ガス流量が少ないほど下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断できるので、負荷率の低さに応じて積分更新量の積分補正係数を小さくする。
【選択図】図3
Description
本発明は内燃機関の空燃比制御装置に関し、特に、排気浄化触媒の上流に配置された酸素センサの出力値に基づく空燃比制御を排気浄化触媒の下流に配置された酸素センサの出力値に基づいて補正する内燃機関の空燃比制御装置に関する。
従来、排気浄化触媒(例えば、三元触媒)の上流側にA/Fセンサを配置し、触媒の下流側にO2センサを配置し、これら2つの酸素センサの出力値に基づいて空燃比を制御する装置が知られている(例えば特許文献1,2を参照)。A/Fセンサは空燃比に対してリニアな出力特性を有する酸素センサであり、O2センサは空燃比に対し理論空燃比を基準にしてリッチ側とリーン側とで出力が急変する出力特性を有する酸素センサである。このような2つの酸素センサを備えた内燃機関の空燃比制御装置では、A/Fセンサの出力値に基づき、排気浄化触媒に流入する排気ガスの空燃比が目標空燃比になるよう混合気の空燃比が制御され、その際、O2センサの出力値に基づいてA/Fセンサの出力値の補正が行われている。
O2センサ出力を用いたA/Fセンサ出力の補正方法は、具体的には、O2センサの出力値と理論空燃比に応じた基準値との偏差に基づいて補正値を算出し、この補正値をA/Fセンサの出力値に加算するという方法が採られている。補正値には、O2センサの出力値と基準値との偏差に比例する比例値、偏差の積分値、及び偏差の微分値が含まれている。補正値をA/Fセンサの出力値に加算することで排気空燃比の理論空燃比からのずれが空燃比制御に反映されることになり、より精度の高い空燃比制御を行うことが可能になる。
特開平7−197837号公報
特開平8−291738号公報
しかしながら、O2センサは排気ガス中の酸素濃度に応じた値を常に正確に出力しているとは限らない。例えば、アイドル時のように排気ガスの流量が少ない状況ではO2センサの出力値の信頼性は低下する。図8は負荷率の変化に対するO2センサの出力値の挙動を示す図である。この図に示すように、負荷率が大きく低下したときには、O2センサの出力値もそれにつられて低下してしまう、すなわち、本来出すべき出力値よりもリーン側の出力値を出してしまう。これは、O2センサのセンサ素子はその周囲をカバーで覆われているため、排気ガスの流量が少ないとカバー内のガス交換が進まず、センサ素子の周囲雰囲気と排気通路内の雰囲気にずれが生じてしまうためである。
また、センサ素子の素心温度が低い場合にもO2センサの出力値と実際の酸素濃度との関係にはずれが生じやすい。図9はフューエルカット(FC)が入った場合のO2センサの素子温度とO2センサの出力値の挙動を示す図である。この図に示すように、フューエルカットが入ると排気温度の低下によってO2センサの素子温度は低下する。そして、素子温度がO2センサの活性温度を下回ったときには、O2センサの出力値にはずれが生じ、本来出すべき出力値よりもリーン側の出力値を出してしまう。
O2センサの出力値の信頼性が低いにもかかわらず、O2センサの出力値に基づいてA/Fセンサの出力値の補正を行うと、空燃比制御の精度を逆に低下させてしまうことになりかねない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、触媒の下流に配置された酸素センサの出力値の信頼性が混合気の空燃比制御に与える影響を低減できるようにした内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の空燃比制御装置であって、
内燃機関の排気通路において触媒の上流に配置された上流側酸素センサと、
前記触媒の下流に配置された下流側酸素センサと、
前記触媒に流入する排気ガスの排気空燃比が目標空燃比に一致するように、前記上流側酸素センサの出力値に基づいて前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、
前記下流側酸素センサの出力値に基づいて空燃比制御に使用するパラメータを補正するための補正値を算出する補正値演算手段と、
前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の高低について判断する判断手段とを備え、
前記補正値には前記下流側酸素センサの出力値と所定の基準値との偏差の積分値が含まれ、前記補正値演算手段は、前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて前記偏差から算出される前記積分値の積分更新量を低下させることを特徴としている。
内燃機関の排気通路において触媒の上流に配置された上流側酸素センサと、
前記触媒の下流に配置された下流側酸素センサと、
前記触媒に流入する排気ガスの排気空燃比が目標空燃比に一致するように、前記上流側酸素センサの出力値に基づいて前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、
前記下流側酸素センサの出力値に基づいて空燃比制御に使用するパラメータを補正するための補正値を算出する補正値演算手段と、
前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の高低について判断する判断手段とを備え、
前記補正値には前記下流側酸素センサの出力値と所定の基準値との偏差の積分値が含まれ、前記補正値演算手段は、前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて前記偏差から算出される前記積分値の積分更新量を低下させることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記判断手段は、排気ガスの流量が少ないほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
前記判断手段は、排気ガスの流量が少ないほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記判断手段は、前記下流側酸素センサの素子温度が低いほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
前記判断手段は、前記下流側酸素センサの素子温度が低いほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
また、第4の発明は、第1の発明において、
前記判断手段は、前記偏差が小さいほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
前記判断手段は、前記偏差が小さいほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴としている。
補正値に含まれる下流側酸素センサの出力値と基準値との偏差の積分値は、上流側酸素センサの出力値の目標値からの定常的なずれを示す値であり、上流側酸素センサの出力値に基づく空燃比制御の制御中心となる。第1の発明によれば、下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて補正値に含まれる積分値の積分更新量を低下させることで、下流側酸素センサの出力値の信頼性が積分値に与える影響を低減することができ、空燃比制御の制御中心のずれによる排気エミッションの悪化を防止することができる。
下流側酸素センサのセンサ素子がカバーで覆われている場合、排気ガスの流量が少ないときにはカバー内のガス交換不良によって排気ガス中の酸素濃度と下流側酸素センサの出力値との間にずれが生じる可能性がある。この点に関し、第2の発明によれば、排気ガスの流量が空燃比制御の精度に与える影響を低減することができる。
下流側酸素センサの素子温度が活性化温度に達していないときには排気ガス中の酸素濃度と下流側酸素センサの出力値との間にずれが生じる可能性がある。この点に関し、第3の発明によれば、下流側酸素センサの素子温度が空燃比制御の精度に与える影響を低減することができる。
下流側酸素センサが空燃比の変化に対し基準値を跨いで出力値が急激に変化する出力特性を有する場合、出力値と基準値との偏差が小さいときの排気ガス中の酸素濃度に対する出力値の精度は必ずしも高くはない。この点に関し、第4の発明によれば、下流側酸素センサの出力特性が空燃比制御の精度に与える影響を低減することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての空燃比制御装置が適用された内燃機関(以下、エンジンという)の概略構成図である。本実施の形態にかかるエンジン2は燃焼室16を備えている。燃焼室16の頂部には点火プラグ14が配置され、点火プラグ14の周囲に吸気通路4と排気通路6が接続されている。燃焼室16と吸気通路4との接続部には吸気弁8が設けられ、燃焼室16と排気通路6との接続部には排気弁10が設けられている。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての空燃比制御装置が適用された内燃機関(以下、エンジンという)の概略構成図である。本実施の形態にかかるエンジン2は燃焼室16を備えている。燃焼室16の頂部には点火プラグ14が配置され、点火プラグ14の周囲に吸気通路4と排気通路6が接続されている。燃焼室16と吸気通路4との接続部には吸気弁8が設けられ、燃焼室16と排気通路6との接続部には排気弁10が設けられている。
吸気通路4の入口にはエアクリーナ20が配置され、その直ぐ下流にはエアフローメータ36が取り付けられている。エアフローメータ36は吸入空気流量に応じた信号を出力する。エアフローメータ36のさらに下流には、燃焼室16内へ流入する吸気の量を調整する電子制御式のスロットル弁18が配置されている。吸気通路4の吸気弁8の近傍には、燃焼室16に燃料を供給するためのインジェクタ12が取り付けられている。
排気通路6には排気ガス中の有害物質(HC、CO、NOx)を浄化するための排気浄化触媒40が配置されている。排気通路6において排気浄化触媒40の上流にはA/Fセンサ32が取り付けられている。A/Fセンサ32は排気浄化触媒40に流入する排気ガスの空燃比にリニアに対応する信号を出力する酸素センサであり、第1の発明にかかる「上流側酸素センサ」に相当している。また、排気通路6において排気浄化触媒40の下流にはO2センサ34が取り付けられている。O2センサ34は空燃比に対し理論空燃比を基準にしてリッチ側とリーン側とで出力が急変する出力特性を有する酸素センサであり、第1の発明にかかる「下流側酸素センサ」に相当している。O2センサ34の信号は排気浄化触媒40から流出する排気ガスの空燃比の状態(リーン或いはリッチ)を示している。
エンジン2はその制御装置としてECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30は複数のセンサによって検出されるエンジン2の作動データに基づき内燃機関2の作動に係わる各種機器を総合的に制御する。ECU30の入力部にはA/Fセンサ32、O2センサ34、及びエアフローメータ36の他、図示しない複数のセンサが接続されている。ECU30の出力部にはインジェクタ12の他、図示しない複数の機器が接続されている。ECU30は、例えば、インジェクタ12に対しては、各センサ32,34,36からの信号に基づいて燃料噴射量や燃料噴射タイミングを演算し、駆動信号を供給している。
ECU30は、エンジン制御の一つとして、エンジン2の運転中、排気ガスの空燃比が目標空燃比になるようにインジェクタ12から噴射される燃料量を制御する空燃比制御を実施している。図2は、ECU30が空燃比制御装置として機能する際のブロック図である。以下、図2を参照しながら、ECU30により実行される空燃比制御について説明する。
空燃比制御では、ECU30は、A/Fセンサ32の出力信号を燃料噴射量にフィードバックするメインフィードバック制御部50と、O2センサ34の出力信号をメインフィードバック制御に反映させるサブフィードバック制御部70として機能する。
先ず、ECU30がメインフィードバック制御部50として機能する場合の構成と、メインフィードバック制御の内容について説明する。
A/Fセンサ32の出力値は、後述するサブフィードバック制御部70によって補正され、補正された出力値がメインフィードバック制御部50に入力される。補正された出力値は、排気浄化触媒40に流入する排気ガスの実空燃比に対応しており、電圧−A/F変換部64において電圧値から空燃比(A/F)に変換される。
実空燃比は換算部58において実燃料噴射量に換算される。実空燃比から実燃料噴射量へは、吸入空気流量を実空燃比で除すことで換算することができる。なお、吸入空気流量はエアフローメータ36の出力値を遅延処理部62で遅延処理したものが用いられる。また、別の換算部56では、吸入空気流量を目標空燃比(目標A/F)で除すことで、目標空燃比の目標燃料噴射量への換算が行われる。
目標燃料噴射量と実燃料噴射量とは比較部54で比較され、比較部54では目標燃料噴射量と実燃料噴射量との偏差である偏差燃料量が算出される。偏差燃料量はPI制御部52に入力されてPI制御が行われる。PI制御では、偏差燃料量に比例したメインFB比例補正量(比例項)と偏差燃料量の積分値に比例したメインFB積分補正量(積分項)とが演算され、その和がメインFB補正量として算出される。
PI制御部52で算出されたメインFB補正量は、加算部60において基本噴射量に加算される。基本噴射量は目標空燃比から算出される。メインFB補正量は、排気浄化触媒40に流入する排気ガスの実空燃比が目標空燃比に一致するように基本噴射量を補正するための補正燃料量である。
次に、ECU30がサブフィードバック制御部70として機能する場合の構成と、サブフィードバック制御の内容について説明する。
サブフィードバック制御部70では、O2センサ34の出力値が比較部74において基準値と比較され、比較部74からは基準値とO2センサ34の出力値との出力偏差が出力される。基準値は理論空燃比に相当するO2センサ34の出力値であり、排気浄化触媒40から流出する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチのときには、O2センサ34の出力値は基準値よりも大きい値を示し、逆にリーンのときには小さい値を示す。このため、出力偏差は、排気浄化触媒40から流出する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチのときには負の値となり、排気浄化触媒40から流出する排気ガスの空燃比がリーンのときには正の値となる。
O2センサ34の出力偏差はPID制御部72に入力され、PID制御によってサブFB補正量が算出される。サブFB補正量は次の式(1)によって表される。式(1)において、dvoxsはO2センサ34の出力偏差、すなわち、基準値からO2センサ34の出力値を引いた値であり、sumvoは出力偏差を積算して得られるサブFB積分値、dfvoxsはO2センサ34の出力値の微分値である。また、Gpは比例ゲイン、Giは積分ゲイン、Gdは微分ゲインである。
サブFB補正量 = dvoxs*Gp + sumvo*Gi + dfvoxs*Gd ・・・(1)
式(1)の右辺第1項は出力偏差に比例したサブFB比例補正量(比例項)であり、右辺第2項は出力偏差の積分値に比例したサブFB積分補正量(積分項)であり、右辺第3項はは出力偏差の微分値に比例したサブFB微分補正量(微分項)である。
サブFB補正量 = dvoxs*Gp + sumvo*Gi + dfvoxs*Gd ・・・(1)
式(1)の右辺第1項は出力偏差に比例したサブFB比例補正量(比例項)であり、右辺第2項は出力偏差の積分値に比例したサブFB積分補正量(積分項)であり、右辺第3項はは出力偏差の微分値に比例したサブFB微分補正量(微分項)である。
PID制御部72で算出されたサブFB補正量は、A/Fセンサ32の出力値と実際の空燃比(排気浄化触媒40の上流での排気空燃比)との間のずれ量に相当する。サブFB補正量が加算部76においてA/Fセンサ32の出力値に加算されことで、A/Fセンサ32の出力のずれが補正される。前述のメインフィードバック制御では、サブフィードバック制御によってずれを補正されたA/Fセンサ32の出力信号を燃料噴射量にフィードバックすることで、精度の高い空燃比制御を可能にしている。
本実施の形態にかかる空燃比制御は、サブフィードバック制御におけるサブFB補正量の算出方法、より詳しくは、出力偏差の積算値であるサブFB積分値の算出方法に特徴がある。本実施の形態では、サブFB積分値は次の式(2)によって算出される。
sumvo(k) = sumvo(k-1) + dvoxs(k)*K ・・・(2)
式(2)において、kは計算サイクル数であり、右辺のsumvo(k)は今回サイクルで算出されるサブFB積分値、右辺のsumvo(k-1)は前回サイクルで算出されたサブFB積分値である。また、右辺の第2項はサブFB積分値の積分更新量であり、dvoxs(k)は今回サイクルにおけるO2センサ34の出力偏差、Kは積分補正係数である。
sumvo(k) = sumvo(k-1) + dvoxs(k)*K ・・・(2)
式(2)において、kは計算サイクル数であり、右辺のsumvo(k)は今回サイクルで算出されるサブFB積分値、右辺のsumvo(k-1)は前回サイクルで算出されたサブFB積分値である。また、右辺の第2項はサブFB積分値の積分更新量であり、dvoxs(k)は今回サイクルにおけるO2センサ34の出力偏差、Kは積分補正係数である。
サブFB補正量のうち積分項であるサブFB積分補正量は、A/Fセンサ32の出力値の目標値(目標空燃比に相当する出力値)からの定常的なずれ量に相当する。前述のメインフィードバック制御では、このサブFB積分補正量がメインフィードバック制御の制御中心となる。サブFB積分補正量には、式(2)に示すように、サブFB積分値の積分更新量としてO2センサ34の出力偏差が反映されており、その反映度の大きさを決めるゲインが積分補正係数である。積分補正係数の値が大きければ、その分、出力偏差のサブFB積分補正量に対する反映度も大きくなり、逆に積分補正係数の値が小さければ、その分、出力偏差のサブFB積分補正量に対する反映度も小さくなる。
本実施の形態では、積分補正係数は補正係数設定部78において設定される。具体的には、図3に示すように、エンジン2の負荷率に応じて積分補正係数が決定されるようになっている。エンジン2の負荷率はエンジン回転数と吸入空気流量から算出される。図3では、負荷率がある程度以上の大きさであれば積分補正係数は1に設定され、O2センサ34の出力偏差がそのままサブFB積分補正量に反映されるようになっている。一方、負荷率が所定値以下のときには、負荷率が小さいほど積分補正係数も小さい値に設定され、出力偏差のサブFB積分補正量に対する反映度が低減されるようになっている。ただし、積分補正係数には下限値が定められている。この下限値は0であってもよい。図3に示す関係はマップとしてECU30に記憶されている。
エンジン2の負荷率に応じて積分補正係数を決定するのは、負荷率がO2センサ34の出力値の信頼性に関係するためである。この関係は、O2センサ34の構造に起因する。一般的なO2センサ34は、センサ素子の周囲に保護用のカバーを配置した構造を有している。カバーにはその内外のガス交換のための複数の換気孔があけられている。しかし、カバー内の酸素はセンサ素子のポンピング作用によって大気室側に絶えず吸い出されているため、排気ガスの流量が少ない状況では、カバー内のガス交換不良によってカバー内の酸素濃度が排気ガス中の酸素濃度よりも低くなる可能性がある。O2センサ34はセンサ素子の周囲雰囲気の酸素濃度に応じた信号を出力するため、このような状況では、O2センサ34の出力値は実際の排気空燃比よりもリーン側にずれている可能性が高い。つまり、負荷率が低く排気ガス流量が少ないときには、O2センサ34の出力値の信頼性が低下している可能性があり、その可能性は排気ガス流量が少ないほど大きくなる。
そこで、本実施の形態にかかる空燃比制御では、排気ガス流量が少なくO2センサ34の出力値の信頼性が低い状況では、上記のように負荷率の低さに応じて、つまり、O2センサ34の出力値の信頼性の低さに応じて積分補正係数を小さくし、サブFB積分値の積分更新量を低下させるようにしている。これによれば、サブFB積分補正量へのO2センサ34の出力偏差の反映度が低減されるため、O2センサ34の出力値の信頼性がサブFB積分補正量に与える影響を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる空燃比制御によれば、O2センサ34の出力値の信頼性の低さに応じてサブFB積分値の積分更新量を低下させることで、排気ガスの流量が空燃比制御の精度に与える影響を低減することができる。これにより、低負荷時のように排気ガスの流量が少ない状況でも、空燃比制御の制御中心のずれによる排気エミッションの悪化は防止される。
なお、O2センサ34の出力値の信頼性が低下している状況では、サブFB積分補正量だけでなく、サブFB比例補正量やサブFB微分補正量もその影響を受けている。このため、比例ゲインや微分ゲインを小さくすることで、サブFB比例補正量やサブFB微分補正量の精度が空燃比制御に与える影響を低減させてもよい。しかし、O2センサ34の構造や特性により、また、同じ構造や特性でもその個体差により、必ずしも負荷率が低い状況で出力値の信頼性が低下するとは限らない。また、サブFB比例補正量やサブFB微分補正量の精度が低下するとしても、それはO2センサ34の出力値の信頼性が低下している期間内のみであるので、その後の空燃比制御の精度に影響を与えることはない。これに対し、サブFB積分補正量は空燃比制御の制御中心であり、O2センサ34の出力値の信頼性が戻った後も空燃比制御の精度に影響を与える重要な要素である。このような理由から、本実施の形態にかかる空燃比制御では、サブFB比例補正量やサブFB微分補正量については補正は行なわず、上記のように、O2センサ34の出力値の信頼性の低さに応じてサブFB積分値の積分更新量を低下させることのみを行っている。
ところで、本実施の形態ではエンジン2の負荷率に応じて積分補正係数を設定しているが、排気ガス流量を計測或いは予測して排気ガス流量に応じて積分補正係数を設定してもよい。例えば、エアフローメータ36で計測される吸入空気流量に、エアフローメータ36からエアフローメータ36までの距離を考慮した遅れ処理を施すことで、排気ガス流量を求めてもよい。
また、排気ガス流量の減少によるO2センサ34の出力値の信頼性の低下が顕著になるのは、エンジン2がアイドル運転をしている場合である。したがって、エンジン2がアイドル運転をしている場合に限って、サブFB積分値の積分更新量を小さくするようにしてもよい。つまり、アイドル運転時以外では積分更新量の積分補正係数を1に設定し、アイドル運転時には積分更新量の積分補正係数を1より小さい所定値に設定する。これによれば、アイドル運転時の空燃比制御の精度の低下を防止することができる。
上述した実施の形態においては、メインフィードバック制御部50が、第1の発明にかかる「空燃比制御手段」に相当し、サブフィードバック制御部70のPID制御部72が、第1の発明にかかる「補正値演算手段」に相当している。また、サブフィードバック制御部70の補正係数設定部78が図3に示すマップに従い積分補正係数を決定することで、第1及び第2の発明にかかる「判断手段」が実現されている。
実施の形態2.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
本発明の実施の形態2としての空燃比制御装置は、実施の形態1と同じく図1に示す構成の内燃機関に適用される。そして、図2のブロック図に示すように、ECU30が空燃比制御装置として機能する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
本発明の実施の形態2としての空燃比制御装置は、実施の形態1と同じく図1に示す構成の内燃機関に適用される。そして、図2のブロック図に示すように、ECU30が空燃比制御装置として機能する。
本実施の形態は、実施の形態1とは補正係数設定部78における積分補正係数の決定方法が異なっている。具体的には、図4に示すように、O2センサ34の素子温度に応じて積分補正係数が決定されるようになっている。素子温度は温度計によって直接測定してもよく、排気ガス温度から推定してもよい。図4では、素子温度がセンサ素子の活性温度に達していれば積分補正係数は1に設定され、O2センサ34の出力偏差がそのままサブFB積分補正量に反映されるようになっている。一方、素子温度がセンサ素子の活性温度に達していないときには、素子温度が低いほど積分補正係数も小さい値に設定され、出力偏差のサブFB積分補正量に対する反映度が低減されるようになっている。ただし、積分補正係数には下限値が定められている。この下限値は0であってもよい。図4に示す関係はマップとしてECU30に記憶されている。
O2センサ34の素子温度に応じて積分補正係数を決定するのは、素子温度がO2センサ34の出力値の信頼性に関係しているためである。O2センサ34にはセンサ素子には活性温度があり、素子温度が活性化温度に達していないときにはO2センサ34の出力は低下する。このため、O2センサ34の素子温度が低下している状況では、O2センサ34の出力値は実際の排気空燃比よりもリーン側にずれている可能性が高い。つまり、素子温度が低くセンサ素子が非活性のときには、O2センサ34の出力値の信頼性が低下している可能性があり、その可能性は素子温度が低いほど大きくなる。
そこで、本実施の形態にかかる空燃比制御では、素子温度が低くO2センサ34の出力値の信頼性が低い状況では、上記のように素子温度の低さに応じて、つまり、O2センサ34の出力値の信頼性の低さに応じて積分補正係数を小さくし、サブFB積分値の積分更新量を低下させるようにしている。これによれば、サブFB積分補正量へのO2センサ34の出力偏差の反映度が低減されるため、O2センサ34の出力値の信頼性がサブFB積分補正量に与える影響を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる空燃比制御によれば、O2センサ34の出力値の信頼性の低さに応じてサブFB積分値の積分更新量を低下させることで、O2センサ34の素子温度が空燃比制御の精度に与える影響を低減することができる。これにより、エンジンの始動直後やフューエルカット後などのようにO2センサ34の素子温度が低い状況でも、空燃比制御の制御中心のずれによる排気エミッションの悪化は防止される。
なお、上述した実施の形態においては、サブフィードバック制御部70の補正係数設定部78が図4に示すマップに従い積分補正係数を決定することで、第1及び第3の発明にかかる「判断手段」が実現されている。
実施の形態3.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
本発明の実施の形態3としての空燃比制御装置は、実施の形態1及び実施の形態2と同じく図1に示す構成の内燃機関に適用される。そして、図2のブロック図に示すように、ECU30が空燃比制御装置として機能する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
本発明の実施の形態3としての空燃比制御装置は、実施の形態1及び実施の形態2と同じく図1に示す構成の内燃機関に適用される。そして、図2のブロック図に示すように、ECU30が空燃比制御装置として機能する。
本実施の形態は、実施の形態1及び実施の形態2とは補正係数設定部78における積分補正係数の決定方法が異なっている。本実施の形態では、O2センサ34の出力特性を考慮した積分補正係数の決定が行われる。O2センサ34は、空燃比の変化に対して理論空燃比の前後で基準値を跨いで出力値が急激に変化する出力特性を有している。このため、基準値と出力値との間の差が小さいときの排気ガス中の酸素濃度に対する出力値の精度は必ずしも高くはなく、O2センサ34の出力偏差に含まれる誤差は大きい。しかし、その一方で、図5に示すように、サブFB積分補正量が一定値に収束してきたとき、つまり、空燃比制御の制御中心が安定してきたときには、O2センサ34の出力偏差は小さくなる。制御中心のずれを防止して空燃比制御の安定性を向上させるためには、出力偏差が小さいときのO2センサ34の出力値の信頼性の低さがサブFB積分補正量に与える影響を低減することが望まれる。
そこで、本実施の形態にかかる空燃比制御では、サブFB積分補正量が一定値に収束してO2センサ34の出力偏差が小さくなっている状況では、積分補正係数を1よりも小さく設定してサブFB積分値の積分更新量を低下させるようにしている。これによれば、サブFB積分補正量へのO2センサ34の出力偏差の反映度が低減されるため、O2センサ34の出力値の信頼性がサブFB積分補正量に与える影響を低減することができる。
具体的には、図6及び図7の各フローチャートに示すルーチンに従って積分補正係数が決定される。図6は積分補正係数を決定するためのメインルーチンであり、図7はメインルーチンの途中で実行されるサブルーチンである。まず、メインルーチンの最初のステップS100では、サブフィードバック制御の実行中か否かについて判定される。サブフィードバック制御が実行されていない状況では、そもそも積分補正係数を決定する必要はないため本ルーチンは終了する。サブフィードバック制御の実行中であれば(サブFBがONの場合)、ステップS102に進んでO2センサ34の出力偏差の判定処理が行われる。この処理において、図7に示すサブルーチンが実行される。
サブルーチンの最初のステップS200では、インジェクタ12からの燃料噴射回数を示すカウンタの値Ninjが所定の基準値Xを超えたか否か判定される。カウンタの値Ninjは、基準値Xを超える度にクリアされて0に戻るようになっている。カウンタの値NinjがX以下の場合にはステップS202乃至S206の処理が行われ、カウンタの値NinjがXを超える場合にはステップS208乃至S212の処理が行われる。
ステップS202では、今回測定されたO2センサ34の出力偏差の絶対値|dvoxs|とメモリ内の出力偏差最大値格納ワークの値dvoxsmxとが比較される。|dvoxs|がdvoxsmxよりも大きい場合には、ステップS204の処理が行われる。ステップS204では、dvoxsmxの値が|dvoxs|に更新される。つまり、今回測定されたO2センサ34の出力偏差が新たに出力偏差最大値格納ワークに格納される。ステップS204の処理後は、ステップS206においてカウンタNinjの値がカウントアップされる。また、ステップS202の判定で|dvoxs|がdvoxsmx以下の場合には、出力偏差最大値格納ワークの更新は行わずにステップS206に進み、カウンタNinjのカウントアップのみが行われる。
カウンタの値NinjがXを超えてステップS208に進んだ場合には、その時点での出力偏差最大値格納ワークの値dvoxsmxが出力偏差最大値Δoxsとして設定される。出力偏差最大値Δoxsは、次回のステップS208の処理によって更新されるまで、現在の値に保持される。次のステップS210では、出力偏差最大値格納ワークの値dvoxsmxが0にリセットされ、さらに次のステップS212では、カウンタの値Ninjがクリアされる。
上記のサブルーチンは繰り返し実行されており、ステップS102では、その処理時点における出力偏差最大値Δoxsがメインルーチンに読込まれる。そして、次のステップS104では、現時点における出力偏差最大値Δoxsと所定の基準値αとが比較される。基準値αは、O2センサ34の出力偏差に含まれる誤差が空燃比制御に影響を与える程度に大きくなる可能性のある範囲(図5に示す誤差大範囲)の境界値である。出力偏差最大値Δoxsが基準値α以上であれば、ステップS108において積分補正係数は1に設定され、出力偏差最大値Δoxsが基準値αよりも小さいときには、ステップS106において積分補正係数は1よりも小さい所定値βに設定される。この所定値βは0であってもよい。
上記のルーチンに従って積分補正係数が決定されることで、O2センサ34の出力偏差が大きくO2センサ34の出力値の信頼性が高いときには、O2センサ34の出力偏差をそのままサブFB積分補正量に反映させてサブFB積分補正量の収束を速めることができる。一方、サブFB積分補正量が一定値に収束してO2センサ34の出力偏差が小さくなったときには、出力偏差のサブFB積分補正量に対する反映度を低減することで、O2センサ34の出力特性が空燃比制御の精度に与える影響を低減し、空燃比制御の安定性を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、サブフィードバック制御部70の補正係数設定部78が図6及び図7に示すルーチンに従い補正係数を決定することで、第1及び第4の発明にかかる「判断手段」が実現されている。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
2 内燃機関
4 吸気通路
6 排気通路
12 インジェクタ
16 燃焼室
30 ECU
32 A/Fセンサ
34 O2センサ
36 エアフローメータ
40 排気浄化触媒
4 吸気通路
6 排気通路
12 インジェクタ
16 燃焼室
30 ECU
32 A/Fセンサ
34 O2センサ
36 エアフローメータ
40 排気浄化触媒
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路において排気浄化触媒の上流に配置された上流側酸素センサと、
前記排気浄化触媒の下流に配置された下流側酸素センサと、
前記排気浄化触媒に流入する排気ガスの排気空燃比が目標空燃比に一致するように、前記上流側酸素センサの出力値に基づいて前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、
前記下流側酸素センサの出力値に基づいて空燃比制御に使用するパラメータを補正するための補正値を算出する補正値演算手段と、
前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の高低について判断する判断手段とを備え、
前記補正値には前記下流側酸素センサの出力値と所定の基準値との偏差の積分値が含まれ、前記補正値演算手段は、前記下流側酸素センサの出力値の信頼性の低さに応じて前記偏差から算出される前記積分値の積分更新量を低下させることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。 - 前記判断手段は、排気ガスの流量が少ないほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記判断手段は、前記下流側酸素センサの素子温度が低いほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記判断手段は、前記偏差が小さいほど前記下流側酸素センサの出力値の信頼性は低いと判断することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006058539A JP2007239462A (ja) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006058539A JP2007239462A (ja) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007239462A true JP2007239462A (ja) | 2007-09-20 |
Family
ID=38585255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006058539A Withdrawn JP2007239462A (ja) | 2006-03-03 | 2006-03-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007239462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013142370A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の空燃比制御装置 |
WO2014037988A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 富士通株式会社 | 温度管理システム |
-
2006
- 2006-03-03 JP JP2006058539A patent/JP2007239462A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013142370A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の空燃比制御装置 |
WO2014037988A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 富士通株式会社 | 温度管理システム |
JPWO2014037988A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2016-08-08 | 富士通株式会社 | 温度管理システム |
US9645622B2 (en) | 2012-09-04 | 2017-05-09 | Fujitsu Limited | Temperature management system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100899313B1 (ko) | 내연 기관의 공연비 제어 장치 | |
JP4835497B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP4877246B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP4438681B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP5338974B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
US7104047B2 (en) | Air-fuel ratio control device for internal combustion engine | |
US9206755B2 (en) | Air/fuel ratio controller and control method | |
JP2009115012A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
US7063081B2 (en) | Deterioration determining apparatus and deterioration determining method for oxygen sensor | |
US4719890A (en) | Fuel control apparatus for engine | |
US20170145939A1 (en) | Control apparatus for internal combustion engine | |
US6513321B2 (en) | Exhaust gas purifying apparatus for internal combustion engine | |
US6530214B2 (en) | Air-fuel ratio control apparatus having sub-feedback control | |
JP2518247B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2007239462A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2927074B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
US6941745B2 (en) | Exhaust gas cleaning system of internal combustion engine | |
JP4419952B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP3826996B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2020026756A (ja) | エンジン制御装置及エンジン制御方法 | |
JP7143032B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JPH07269407A (ja) | エンジンの失火検出装置 | |
JP3775570B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPH11173218A (ja) | エンジンのegr率推定装置 | |
JPH09264177A (ja) | エンジンの空燃比フィードバック制御方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080624 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20090114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |