JP2007239248A - 人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】便器等の清掃の際に、肛門洗浄用ノズル本体20、ビデ用ノズル本体40の先端部を覆うシャッター6を有するシャッター部7は、本体ベース1と係合するシャッター部7の係合を解除する操作部75a,75bがシャッター6の裏側に位置しているから、不用意に操作部75a,75bを操作することがない。また、操作部75a,75bは、互いに逆方向の外力を付与することによって係合を解除するものであるから、通常の清掃等の作業においては、互いに逆方向の外力が生じ、それが操作部75a,75bに加わることがないから、安定した取り付け状態が維持できる。シャッター部7の洗浄のための分解、組み立てにしても、前方から作業を行うことができるから、その作業性がよい。
【選択図】図7
Description
そして、シャッター部によって開口部内に尿等の汚水が浸入することを防止し、かつ、シャッター部が見えづらくても容易に着脱できるようにしている。
しかし、上記着脱機構は、ノズルマウント先端の下側にあるツメを掛ける孔とシャッター部の下側にあるツメから構成され、着脱の際、手の入れやすい本体の下側から手を入れることができ、その際、万一、シャッター部を落としても手の中に落ちる構成となり便器内に落ちづらくなる。上記シャッター部の下側にあるツメは、弾性結合するものであるから、便器の清掃等で目が届かないから、下方向から上記シャッター部の下側にあるツメを束子、ゴム手袋の手等で押圧すると、その解除の感覚が分からないまま、結合を解除してしまう場合がある。そのような場合には、清掃の後、数日経った後、使用者が予期していない時に、シャッター部が落下し、水洗の水によって流してしまうことが想定される。
ここで、上記シャッター部は、前記本体ベース側に形成した凹部孔と前記シャッター部の着脱ベース側に突出する係合突起を設け、前記シャッターの背後に位置する操作部を有するものであればよい。また、上記ノズル本体は、肛門洗浄用ノズルとビデ用ノズルの何れかを1個または2個とすることができる。そして、上記本体ベースは、前記電気モータの取り付け、前記ノズル本体をスライド移動自在に取り付けるもので、人体局部洗浄装置の骨格を形成するものであればよく、全体を一体に構成する態様、2分割以上に分割された態様の何れであってもよい。そして、上記ノズル本体の先端部を覆うシャッターは、ノズル本体の移動によって開閉するものであるが、本発明を実施する場合には、ノズル本体の移動の直前に電気的または機械的に開閉するものであってもよい。
更に、上記シャッター部は、前記本体ベース側に形成した凹部孔と前記シャッター部の着脱ベース側に突出する係合突起を設けたものであり、上記本体ベース側に形成した凹部孔は、四角な貫通孔または下端が開放された略コ字状の貫通孔または窪みとすることができるが、本発明では、汚したくない位置であり、窪みの角には汚れが溜まり易いので、貫通孔が望ましい。
ここで、上記本体ベース側に形成した凹部孔は、貫通孔または窪みとすることができるが、本発明では、汚れが発生し汚れやすい箇所であるから、汚したくない位置であり、窪みの角には汚れが溜まり易いので、貫通孔が望ましい。また、略U字状とした係合突起は、同時に互いに反対方向の力である内側に外力を付与するものであり、仮に、一方に外力を加えても、同時に弾性結合が取れなくするものである。また、弾性歪を特定の箇所で耐えさせるものではなく、広範としたものであるが、本発明を実施しようとする場合には、対向する2枚板または略V字状に配設した板状物とすることができる。
上記隔壁は、前記着脱ベースの構造的強度を増し、かつ、2本のノズル本体を先端部においてもガイドでき、その故障を少なくすることができる。
上記突起ガイド及び嵌合ガイドは、両者間が嵌合され、結合位置が特定される形態のものであればよい。
したがって、便器、便座等人体局部洗浄装置の清掃の際に、ノズル本体の先端部を覆うシャッターを配設したシャッター部は、本体ベースと係合するシャッター部の係合を解除する操作部が、シャッターの裏側に位置し、不用意に操作部を操作することがない。また、操作部は、互いに逆方向の外力を付与することによって前記係合を解除するものであるから、通常の清掃等の作業においては、互いに逆方向の外力が生じ、それが操作部に加わることがないから、清掃時に誤って外れることなく、安定した取り付け状態が維持できる。そして、シャッター部の洗浄のための分解、組み立てにしても、前方から作業を行うことができるから、その作業性がよい。よって、前方からシャッター部の組み付けが容易であり、手の感触においても、視覚的にも組み付け完了を確認でき、不用意にその係合が解除されることがない。
図1は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置の全体斜視図、図2は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置の右側面図、図3は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置の左側面図、図4は図2の矢印A方向から見たA矢視図、図5は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のノズル本体を下方向に移動させた状態の右側面図、図6は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置の肛門洗浄用ノズル本体の拡大中央横断面図、そして、図7は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のシャッター部と本体ベースとの着脱関係を図2の矢印B方向から見た要部斜視図、図8は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のシャッター部の取り付け状態を図2の矢印B方向から見た要部斜視図、図9は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のシャッター部の部品構成を示す構成図で、(a)は着脱ベースの正面、平面、底面、側面背面図、(b)はシャッターの正面、側面図である。図10は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のシャッター部と着脱ベースとの展開を示す斜視図である。図11は本発明の実施の形態1における人体局部洗浄装置のシャッター部と本体ベースとの取り付け状態を示す下から見た説明図である。
図1、図2、図4乃至図6において、本体ベース1は本実施の形態1にかかる人体局部洗浄装置10の骨子となるもので、各種の部品を取り付けられる合成樹脂またはアルミニウム等で形成されたものである。この本体ベース1は公知のように、前側が図示しない便鉢側に近接するように便器後部に配置される。肛門洗浄用モータ11は、1個以上のギアを介して肛門洗浄用ノズル本体20を移動させるピニオン12を正回転または逆回転させ、そのピニオン12と噛み合うラック21によって肛門洗浄用ノズル本体20を上下方向(その長さ方向)にスライド移動させるものである。即ち、本体ベース1には、肛門洗浄用ノズル本体20がスライド移動する長さ方向に案内する図示しない案内溝が形成され、肛門洗浄用ノズル本体20はそれに噛み合っている。肛門洗浄用ノズル本体20はその図示しない案内溝に沿って直線運動を行うことになる。この肛門洗浄用ノズル本体20は、上下の対向する平行面からなる2面を直線平面とし、その下方の面にラック21を形成している。このラック21は、肛門洗浄用ノズル本体20を上下方向にスライド移動する範囲以上に形成されている。このように、肛門洗浄用ノズル本体20にラック21を配設した範囲は、ピニオン12を正回転または逆回転させることによって、肛門洗浄用ノズル本体20を移動させる移動駆動部22を形成している。
また、使用状態でノズルカバー30を回動したときに、スリット34は係合片33との間で、スナップ動作による係合を行うものである。ノズルカバー30の回転角度は、本実施の形態では、肛門洗浄用ノズル本体20の上面も平面とした外形としているから、肛門洗浄用ノズル本体20の移動駆動部22の外周形状とノズルカバー30の外周形状が一致したとき、即ち、長さ方向の直角断面が略円形であるから、肛門洗浄用ノズル本体20の上平面が移動駆動部22とノズルカバー30の上平面が一致したとき、係合位置となり、これは、視覚的にも確認できるし、手触りでも確認できる。
即ち、本発明の実施の形態では、 長さ方向の直角断面が略小判形であるから、肛門洗浄用ノズル本体20の上平面が移動駆動部22とノズルカバー30の上平面が一致したとき、係合位置となり、視覚的で確認できるし、手触りでも確認できることになる。
したがって、ノズルカバー30が汚れる可能性がある。そこで、ノズルカバー30を取り外して洗浄することにより、常にノズルカバー30を清潔に維持することができる。
図1、図3、図4において、ビデ用モータ51はビデ用ノズル本体40を移動させるピニオン52を回転させ、ピニオン52と噛み合うラック41によってビデ用ノズル本体40を上下方向に移動させるものである。ビデ用モータ51は、1個以上のギアを介してビデ用ノズル本体40を移動させるピニオン52を正回転または逆回転させ、そのピニオン52と噛み合うラック41によってビデ用ノズル本体40を上下方向にスライド移動させるものである。このビデ用ノズル本体40は、上下の対向する平行面からなる2面を直線平面とし、その下方の面にラック41を形成している。このラック41は、ビデ用ノズル本体40を上下方向にスライド移動する範囲以上に形成されている。このように、ビデ用ノズル本体40にラック41を配設した範囲は、ピニオン52を正回転または逆回転させることによって、ビデ用ノズル本体40を移動させる移動駆動部42を形成している。
図7乃至図10において、肛門洗浄用ノズル本体20のノズルカバー30、ビデ用ノズル本体40のノズルカバー60は、前述したように、何れも洗浄のために取り外し自在となっている。そのため、ノズルカバー30及びノズルカバー60の下端は、本体ベース1から突出し、シャッター部7によって本体ベース1内に収容されたような形態を採っている。本体ベース1の下端には、左右・上下方向の移動を規制し、挿着をガイドする突起ガイド3a,3bが設けられている。突起ガイド3a,3bは本体ベース1の下端開口の両側に配設され、並行する板状の直角三角形状を呈しており、挿入初期の移動角度範囲を広くしている。
本体ベース1からシャッター部7を分離し、肛門洗浄用ノズル本体20からノズルカバー30、ビデ用ノズル本体40からノズルカバー60を取り外し、必要に応じてノズルカバー30、ノズルカバー60を洗浄する。そして、ノズルカバー30、ノズルカバー60を肛門洗浄用ノズル本体20、ビデ用ノズル本体40に装着する。その後、図11(a)に示すように、本体ベース1に対してシャッター部7の係合突起73を本体ベース1の受容部4に対向させる。着脱ベース70の両側の嵌合ガイド72a,72bを突起ガイド3a,3bに対向させる。そして、図11(b)に示すように、本体ベース1に対してシャッター部7の係合突起73を本体ベース1の受容部4に挿入し、係合突起73の係合子74a,74bを受容部4の凹部孔5a,5bに弾性的に係合させる。
ここで、係合突起73の係合子74a,74bを受容部4の凹部孔5a,5bに弾性的に係合する構成は、自己の弾性によって、受容部4の凹部孔5a,5bに係合子74a,74bが係合する機能を有するものであることから、本発明を実施する場合には、一般的にスナップアクションと呼称されている係合手段が使用できる。
よって、前方からシャッター部7の組み付けが容易であり、手の感触においても、視覚的にも組み付け完了を確認でき、不用意にその係合が解除されることがない。
このように、人体局部洗浄装置のノズル本体は、肛門洗浄用ノズル本体20とビデ用ノズル本体40とからなり、前記肛門洗浄用ノズル本体20及びビデ用ノズル本体40からなる双方のノズル本体は着脱ベース70の開口を通過するときは、隔壁71により分離された状態で移動するものである。
このように、人体局部洗浄装置のシャッター部7と本体ベース1の先端部との着脱は、シャッター部7の開口の内壁が本体ベース1の先端部から突出する突起ガイド3a,3bによってガイドされるものである。
このように、人体局部洗浄装置の操作部75a,75bは、シャッター部7の裏面に突出した態様で設けられており、少なくともその50%以上は、シャッター6の遊端部側にて隠されているものであるから、操作部75a,75bの50%以上を隠すものである。
3a,3b 突起ガイド
5a,5b 凹部孔
4 受容部
6 シャッター
7 シャッター部
10 人体局部洗浄装置
11 肛門洗浄用モータ
12,52 ピニオン
20 肛門洗浄用ノズル本体
21,41 ラック
30,60 ノズルカバー
40 ビデ用ノズル本体
51 ビデ用モータ
70 着脱ベース
72a,72b 嵌合ガイド
73 係合突起
74a,74b 係合子
75a,75b 操作部
Claims (5)
- 前側が便鉢側に近接するように便器後部に配置される本体ベースと、
前記本体ベースの先端部に着脱自在に装着された着脱ベース、前記着脱ベースの下面に設けられ、スナップアクションにより前記着脱ベースを前記本体ベースの先端部の底面部に取り付けると共に、前記着脱ベース下面に平行する作用力により前記取り付けが解除される操作部及び前記着脱ベースの開口を覆うように前記着脱ベースの上側に軸支されたシャッターとを有するシャッター部と、
局部洗浄の直前に前記シャッターを押し開いて前記本体ベース側から前記便鉢側に延出するノズル本体と
を具備することを特徴とする人体局部洗浄装置。 - 前記操作部は、弾性を有する略U字型の開口の両側に配設され、前記着脱ベースの裏面側に係止される係合突起と、前記係合突起の両側部の一方または両方に形成された外方向に突出する係合子とを備え、
前記係合子は、前記係合突起が前記本体ベースの先端部の底面側に形成された受容部の平行する壁の間に挿入されたとき、前記受容部の壁に設けられた凹部孔に弾性係合する請求項1記載の人体局部洗浄装置。 - 前記ノズル本体は、肛門洗浄用ノズル本体とビデ用ノズル本体とからなり、前記双方のノズル本体は前記着脱ベースの開口を通過するときは、隔壁により分離された状態で移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の人体局部洗浄装置。
- 前記シャッター部と前記本体ベースの先端部との着脱は、前記シャッター部の開口の内壁が前記本体ベースの先端部から突出する突起ガイドによってガイドされる請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の人体局部洗浄装置。
- 前記操作部は、前記シャッター部の前記裏面に突出した態様で設けられており、少なくともその50%以上は、前記シャッターの遊端部側にて隠されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の人体局部洗浄装置。
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