JP2007237288A - 鋳造金型及び鋳造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶湯による熱衝撃を抑制して金型の高寿命化を図る。
【解決手段】鋳造金型10は、湯流れ方向が非鉛直の湯口62aを備える方案部金型56と、ゲート62bを介して湯口62aに連通するキャビティ50を備える製品金型52と、方案部金型56の湯口形成型60cをゲート62bの延在方向に沿って移動させるシリンダ64と、該シリンダ64の内圧を計測する圧力センサ74と、該圧力センサ74によって計測された内圧が閾値圧力Psを超えたときに、シリンダ64を動作させて湯口形成型60cを移動させるコントローラ70とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ゲートを備える第1金型、及び初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型を備える鋳造金型、及び該鋳造金型を用いて行う鋳造方法に関する。
一般的に、鋳造金型は、鋳造品が形成されるキャビティである製品部と、該製品部に溶湯を送り込むための方案部とを有する。方案部は、溶湯を注入する湯口、あかの混入を防止するストレーナ、溶湯を製品部の近傍まで案内する湯道及び該湯道から製品部に連通するゲート(堰とも呼ばれる。)等を有する。方案部は、溶湯による熱衝撃(熱膨脹等による衝撃)、及び溶湯の移動による物理的衝撃が大きいため、製品部と比較して寿命が短い傾向がある。
このように方案部の寿命と製品部の寿命が異なることから、特許文献1記載の鋳造金型では、方案部に対応した第1金型と製品部に対応した第2金型とを別個に設けている。この鋳造金型によれば、寿命に達した第1金型のみを交換することができるので、交換の手間や交換のコストを抑制することができて好適である。また、特許文献1では、第1金型と第2金型との合わせ面にばりが発生しないような構成も提案されている。
特開平11−207435号公報
ところで、上記特許文献1に記載された鋳造金型では、製品部に対応した第2金型を交換することはほとんどないが、方案部に対応した第1金型は、第2金型に比較すると頻繁に交換しなければならない。
また、湯口や湯道が鉛直方向に長く延在している場合には、溶湯を注湯する際に該溶湯の位置エネルギーを湯口や湯道の底部で受け止めることになり、物理的衝撃も大きく低寿命化の要因となる。このようなことから、方案部に対応した第1金型の一層の長寿命化が望まれている。
さらに、湯口や湯道が製品部と一部で近接し、又は平行して設けられてている場合には、製品部は湯口や湯道からの熱衝撃を受けることになり、第2金型についても寿命が低減する場合があり、第2金型についても長寿命化が望まれている。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、方案部に対応した第1金型と製品部に対応した第2金型とを個別に設ける鋳造金型において、第1金型に対する溶湯による熱衝撃や物理的衝撃を抑制して高寿命化が図られる鋳造金型及び鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鋳造金型は、湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、前記ゲートの延在方向に沿って、前記第1金型を移動させる移動手段とを有することを特徴とする。
このように、注湯後に移動手段によって第1金型をゲートに沿って移動させることにより、溶湯の膨脹や第1金型自体の熱膨脹が吸収され、第1金型に対する熱衝撃が緩和される。また、湯口の湯流れ方向が非鉛直であることにより、注湯される溶湯は、少なくとも自由落下することはないため、方案部に対して溶湯の位置エネルギーが直接的に作用することはなく、物理的衝撃が緩和される。
この場合、前記製品部は長尺形状であって、前記ゲート及び前記製品部の延在する方向の角度は、水平を含み上方に30°までの範囲であると、湯口を浅く設定することができ、しかも溶湯の流れが緩やかになって、物理的衝撃が一層緩和される。
また、前記第2金型は分割金型であって、型開き方向が前記第1金型の移動方向と直交する方向に設定されていると、型開きを行いやすい。
前記第1金型が膨脹することを検知又は推定する金型膨脹検知手段と、前記金型膨脹検知手段によって前記第1金型が膨脹したことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段とを有していてもよい。
この金型膨脹検知手段により、第1金型を適切なタイミングで移動させることができ、第1金型を一層高寿命にすることができる。
前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知又は推定する溶湯膨脹検知手段と、前記溶湯膨脹検知手段によって前記溶湯が体積膨脹をしたことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段とを有していてもよい。この溶湯膨脹検知手段により、溶湯が凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知、推定して、第1金型を適切なタイミングで移動させることができる。
前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、表層が殻状の凝固層になったことを検知又は推定する凝固検知手段と、前記凝固検知手段によって前記溶湯の表層が凝固したことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段とを有していてもよい。この凝固検知手段により、溶湯が凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知、推定して、第1金型を適切なタイミングで移動させることができる。
溶湯の表層が殻状の凝固層になったことを検知又は推定したときには、前記移動手段は、前記第1金型を前記第2金型から離間させてもよい。これにより、第1金型は熱膨張による応力が開放されて、さらなる高寿命化が図られる。また、溶湯の表層は殻状に固まっていることから、内部の溶湯が漏れ出すことがない。
次に、本発明に係る鋳造方法は、湯湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、を用いて行う鋳造方法であって、前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、凝固温度域での体積膨脹をしたことを溶湯膨脹検知手段により検知又は推定する工程と、前記溶湯膨脹検知手段によって前記溶湯が体積膨脹をしたことを検知又は推定したときに、前記ゲートの延在方向に沿って、移動手段により前記第1金型を移動させる工程とを有することを特徴とする。
このように、凝固検知手段によって前記溶湯が凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知又は推定することにより、第1金型を適切なタイミングで移動させ、第1金型を一層高寿命にすることができる。
また、本発明に係る鋳造方法は、湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、を用いて行う鋳造方法であって、前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、表層が殻状の凝固層になったことを凝固検知手段により検知又は推定する工程と、前記凝固検知手段によって前記溶湯の表層が凝固したことを検知又は推定したときに、前記ゲートの延在方向に沿って、移動手段により前記第1金型を移動させる第2工程とを有することを特徴とする。
このように、凝固検知手段によって溶湯の表層が殻状の凝固層になったことを検知又は推定することにより、第1金型を適切なタイミングで移動させ、第1金型を一層高寿命にすることができる。
本発明に係る鋳造金型及び鋳造方法によれば、注湯後に移動手段によって第1金型をゲートに沿って移動させることにより、溶湯の膨脹や第1金型自体の熱膨脹が吸収され、第1金型に対する熱衝撃が緩和される。また、湯口の湯流れ方向が非鉛直であることにより、注湯される溶湯は、少なくとも自由落下することはないため、方案部に対して溶湯の位置エネルギーが直接的に作用することがなく、物理的衝撃が緩和される。さらに、溶湯が緩やかに注湯されることになり、溶湯に対する空気の巻き込みが少なく、巣の発生が抑制される。
凝固検知手段によって溶湯の表層が殻状の凝固層になったこと、又は、前記溶湯が凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知又は推定することにより、第1金型を適切なタイミングで移動させ、第1金型を一層高寿命にすることができる。
以下、本発明に係る鋳造金型及び鋳造方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図5を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る鋳造金型10は、エンジン部品であるクランクシャフトを鋳造する鋳造システム12に適用される。さらに、エンジン部品であるカムシャフト等も好適に鋳造することができる。
鋳造システム12は、略中央に設けられた鋳造金型10と、該鋳造金型10に溶湯を注湯するための注湯ステーション26とを有する。
注湯ステーション26は加圧注湯炉28、重量計30、及び加圧注湯炉28から出湯された溶湯を受け取って鋳造金型10に該溶湯を注湯する取り鍋32を備え、重量計30によって取り鍋32内の溶湯量を一定量にセットした後、該取り鍋32を鋳造金型10上に移動させ、湯口62a(図2参照)からキャビティ(製品部)50内に注湯するようにしている。
加圧注湯炉28には、さらに上流側に配置した溶解炉34で生成された溶湯を搬送取り鍋36を介して供給するようにしている。さらに、鋳造金型10の上方には、黒鉛を球状化させるマグネシウム等の添加材を溶湯に添加するための添加剤計量装置38が設けられている。添加剤計量装置38に隣接して、キャビティ面に離型材を塗布するブロースモーク装置40が上下移動自在に設けられている。
鋳造金型10の下流側上方には、型開きした金型から鋳造品を取り出すワーク取出ロボット42が水平方向に移動自在に設けられ、取り出した鋳造品を矯正・切断装置44に移送する。
鋳造品は矯正・切断装置44でトリミング等を行った後、移載ロボット46で熱処理炉に向けてコンベア48で移送される。
図2に示すように、鋳造金型10は、キャビティ50を有する製品金型(第2金型)52と、キャビティ50に対して溶湯を導く方案部62を有する方案部金型(第1金型)56とを有する。キャビティ50には図示しないガス抜き孔が設けられている。キャビティ50はクランクシャフトに合わせた長尺形状であって、該キャビティ50とゲート62bの延在する方向は水平であることから、製品金型52及び方案部金型56を低く構成することができる。キャビティ50及びゲート62bが延在する方向は、例えば、水平を含み上方に30°の角度範囲に設定すると、溶湯の流れが緩やかとなって各金型に対する物理的衝撃が緩和される。
製品金型52は、キャビティ50の部分を境界として下型52aと上型52bとに分割された分割金型であり、熱伝導性のよい金属(例えば、銅合金)で構成されている。下型52aは下ベース55aを介して床面に固定された固定型である。上型52bは上ベース55bを介して2本のシリンダ58a及び58bによって昇降自在な可動型である。上型52bが下降して下型52aに当接することによりキャビティ50が形成され、上昇することによりキャビティ50から鋳造品が抜き取り可能となる。下ベース55a及び上ベース55bは鋳鉄又は鋼等の金属で構成されている。
方案部金型56は、下型52aの矢印A1側の面に当接するゲート部下型60aと、上型52bの側面に当接するゲート部上型60bと、これらのゲート部下型60a及びゲート部上型60b(以下、まとめてゲート金型61ともいう。)の矢印A1側の面に当接している湯口形成型60cからなる。方案部金型56ではゲート部下型60a、ゲート部上型60b及び湯口形成型60cにより方案部62が形成されている。方案部62は上面に開口した湯口62aと、該湯口62aからキャビティ50に連通するゲート62bとを有する。方案部62には湯道及びストレーナ等が設けられていてもよい。
ゲート62bは、ゲート部下型60aの上面の窪みと、ゲート部上型60bの下面の窪みとによって形成される水平の細い通路であって、キャビティ50に対して同軸上に設定されている。
湯口62aはゲート部上型60bの側面と、湯口形成型60cの側面から上面にかけて設けられた窪み63aとによって形成されている。ゲート部上型60bの側面及び窪み63aの面は、それぞれ図2の左上方向に向かって傾斜しており、湯口62aは、全体として傾斜した(非鉛直な)通路となっている。湯口62aの最も低い箇所は、水平で短い底部63bが設けられており、該底部63bとゲート62bの下面とは略同じ高さに設定されている。
また、鋳造金型10は、湯口形成型60cをゲート62bの延在方向(つまり、水平方向で、キャビティ50の軸方向)に移動させるシリンダ(移動手段)64を有する。シリンダ64による湯口形成型60cの移動方向と、製品金型52の型開き方向は直交しているので、製品金型52の型開きを行いやすい。すなわち、製品金型52は熱を受けると、製品金型52の型開き方向の直交方向に膨脹しやすいので、シリンダ64による湯口形成型60cの移動方向が、製品金型52が膨脹しやすい方向(つまり、型開きの方向)であると、製品金型52の膨脹等を吸収しやすい。
湯口形成型60cはシリンダ64の作用下に矢印A2方向に押圧されたときに、矢印A2方向の側面で底部63bよりも下の側面がゲート部下型60aの側面に当接し、矢印A2方向の側面で底部63bよりも上の側面がゲート部上型60bの側面に当接し、窪み63aが湯口62aの一部を形成する。方案部金型56が低く構成されていることから湯口62aも浅く形成されている。
また、湯口形成型60cはシリンダ64の作用下に矢印A1方向に移動したときには、ゲート部下型60a及びゲート部上型60bから離間し(図4参照)隙間Gを設けることができる。
シリンダ64は、コントローラ70の作用下にバルブ72を介して動作する。また、コントローラ70は、シリンダ64の内圧を計測する圧力センサ74と、湯口形成型60cの歪みを計測する歪センサ76と、湯口形成型60cの微小変位を計測する変位計78と、湯口形成型60cにおけるゲート部下型60a、ゲート部上型60bに対する当接部の近傍の温度を計測する温度計80と、に接続されている。圧力センサ74に代えて、シリンダ64が湯口形成型60cを押圧する力を計測するロードセルを用いてもよい。歪センサ76、変位計78及び温度計80による計測対象は、ゲート部下型60a又はゲート部上型60bでもよい。
図示を省略するが、コントローラ70は、鋳造システム12の他の各部分にも接続されており、統括的な制御を行っている。コントローラ70の内部にはタイマーが設けられている。
コントローラ70は、圧力センサ74、歪センサ76、変位計78、温度計80及びタイマー等の信号に基づいてシリンダ64を制御することができる。
次に、このように構成される鋳造金型10を含む鋳造システム12を用いて、クランクシャフトの鋳造を行う鋳造方法について図3を参照しながら説明する。
先ず、ステップS1において、鋳造金型10の初期設定を行う。つまり、シリンダ58a及び58bの作用下に上型52bを下型52aに当接させてキャビティ50を形成する。また、シリンダ64のロッド64aを矢印A2方向に進出させて湯口形成型60cをゲート金型61の側面に当接させ、湯口62aを形成する。この後、所定の工程により、鋳鉄を溶融させて溶湯を作り、取り鍋32に貯える。
また、コントローラ70は、圧力センサ74の信号を参照しながらバルブ72を作用させて、シリンダ64内を所定の圧力Pとなるように設定する。
ステップS2において、取り鍋32の溶湯を湯口62aに注湯する。注湯された溶湯はゲート62bを通ってキャビティ50に流れ込む。このとき、窪み63が傾斜していることから溶湯は窪み63aの面に沿って流れ、しかも湯口62aが浅いことから、底部63bに対して溶湯の位置エネルギーが直接的に作用して物理的衝撃を加えることがない。また、溶湯が緩やかに注湯されることになり、溶湯に対する空気の巻き込みが少なく、巣の発生が抑制される。
すなわち、湯口62aの湯流れ方向が非鉛直であることにより、注湯される溶湯は、少なくとも自由落下することはないため、方案部62に対して溶湯の位置エネルギーが直接的に作用することはなく、物理的衝撃が緩和される。
溶湯は、湯面が湯口62aの所定高さに達するまで十分に注湯する。このように湯口62a及びゲート62bを介してキャビティ50内に溶湯を注湯することにより、鋳造金型10は急激に加熱され、熱衝撃を受けることになる。また、鋳造金型10は、長尺なクランクシャフトを成形するものであることから、軸方向に長く、熱膨張も軸方向(つまり水平方向)に大きく膨脹する。
一方、鋳鉄がねずみ鋳鉄として凝固する場合、共晶凝固時に膨脹することが知られており、鋳造金型10においても溶湯自体が膨脹をする。また、溶湯が充填されたキャビティ50は長尺であることから、溶湯が凝固する際には、特に軸方向に大きく膨脹する。なお、ねずみ鋳鉄の凝固収縮量は、初晶オーステナイトの晶出時の収縮と共晶凝固時の膨脹との差によって与えられる。
このように、湯口62aから溶湯を注湯することにより、製品金型52が熱膨脹をするとともに、キャビティ50に注湯された溶湯が凝固するときに膨脹をするため、当接する方案部金型56には矢印A1方向に向かう力が加わる。したがって、湯口形成型60cには歪みが生じるとともに、シリンダ64の内圧が昇圧する。
また、コントローラ70は注湯することを適当な手段によって検知し、内部のタイマーによる計時をスタートする。
ステップS3において、コントローラ70は圧力センサ74の信号を監視し、シリンダ64の内圧が所定の閾値圧力Psを超えたか否かを確認する。閾値圧力Psは2つの条件により設定されている。つまり、閾値圧力Psは、第1の条件として、当初に設定された圧力Pよりも僅かに高い圧力であって、製品金型52が熱により膨脹し、又は溶湯が凝固する際に膨脹することにより、方案部金型56が矢印A1方向の力を受け始めた後の直後にシリンダ64の内圧が昇圧して到達可能であることが考慮される。また、第2の条件として、溶湯の表層が凝固して殻100(図4参照)が形成され、且つ内部に未凝固(又は半凝固)の部分が残存している状態となっていることが考慮される。これらの2つの条件を満たすときのシリンダ64の内圧を閾値圧力Psとして予め設定しておく。
シリンダ64の内圧が閾値圧力Psを超えているときにはステップS8へ移り、閾値圧力Psに未達であるときにはステップS4へ移る。
ステップS4において、コントローラ70は歪センサ76の信号を監視し、湯口形成型60cの歪みSが所定閾値Ssを超えたか否かを確認する。この閾値Ssは、2つの条件により設定されている。つまり、閾値Ssは、第1の条件として、当初の歪みSが0の状態と比較して僅かに大きい歪みであって、方案部金型56が熱により膨脹し、又は溶湯が凝固する際に膨脹することにより熱応力が生じ始めた後の直後に湯口形成型60cが歪んで到達可能であることが考慮される。また、第2の条件は前記の閾値Psに係る第2条件と同じである。これらの2つの条件を満たすときの湯口形成型60cの歪みを閾値Ssとして予め設定しておく。
湯口形成型60cの歪みSが閾値Ssを超えているときにはステップS8へ移り、閾値Ssに未達であるときにはステップS5へ移る。
ステップS5において、コントローラ70は変位計78の信号を監視し、湯口形成型60cの変位Aが所定閾値Asを超えたか否かを確認する。この閾値Asは、2つの条件により設定されている。つまり、閾値Asは、第1の条件として、当初の位置と比較して矢印A1方向への僅かな変位であって、製品金型52が熱により膨脹し、又は溶湯が凝固する際に膨脹することにより、熱歪みにより変位をし始めた後の直後に湯口形成型60cが到達可能であることが考慮される。また、第2の条件は前記の閾値Psに係る第2条件と同じである。これらの2つの条件を満たすときの湯口形成型60cの変位を閾値Asとして予め設定しておく。
湯口形成型60cの変位Aが閾値Asを超えているときにはステップS8へ移り、閾値Asに未達であるときにはステップS6へ移る。
ステップS6において、コントローラ70はタイマーを監視し、注湯から所定の閾値時間Tsが経過したか否かを確認する。この閾値Tsは、湯口形成型60cが所定の熱歪みを受けることになる時間で、且つ前記の閾値Psに係る第2の条件が成立する時間として予め設定されている。
注湯からの時間Tが閾値Tsを経過しているときにはステップS8へ移り、未経過であるときにはステップS7へ移る。
ステップS7において、コントローラ70は温度計80の信号を監視し、湯口形成型60cの所定箇所の温度Cが所定の閾値温度Csまで低下したか否かを確認する。この閾値Csは、前記の閾値Psに係る第2の条件が成立する時間として予め設定されている。
温度Cが閾値温度Csを下回っているときにはステップS8へ移り、それ以外のときにはステップS3へ戻る。
これらのステップS3〜S7の処理により、圧力センサ74、歪センサ76及び変位計78、温度計80及びタイマーは、それぞれ、湯口形成型60cが膨脹することを検知又は推定する金型膨脹検知手段、注湯された溶湯が凝固する際に凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知又は推定する溶湯膨脹検知手段、及び溶湯の表層が殻状の凝固層になったことを検知又は推定する凝固検知手段として作用することになる。
このようなステップS3〜S7のループを繰り返しながら、シリンダ64の内圧、湯口形成型60cの歪みS、変位A、温度C及び時間Tを監視し、対応する閾値Ps、Ss、As、Cs及びTsを超えたときにはステップS8へ移ることになる。
ステップS8において、コントローラ70はバルブ72を介してシリンダ64を動作させて、ロッド64aを矢印A1方向に僅かに移動させ、図4に示すように、湯口形成型60cをゲート金型61から離間させ、隙間Gを設ける。
このように、湯口形成型60cを矢印A1方向に移動させて隙間Gを設けることにより、製品金型52、ゲート金型61の熱膨脹、並びに溶湯の凝固時膨張に起因する湯口形成型60cに対する熱衝撃を緩和することができる。また、この時点では殻100が形成されていることから、内部の溶融が外部に漏れ出すことがない。さらに、隙間Gを適度に短く設定することにより、殻100が自重等の影響で損傷したり亀裂が生じるようなことがなく、内部の溶湯は殻100の内部に確実に保持される。
また、湯口形成型60cを移動させる方向(矢印A方向)はゲート62bの延在方向に沿っているので、ゲート62bにおける一部凝固した溶湯に対して剪断力や捻り力が加わることがなく、スムーズに移動が可能であって、しかも凝固した表層を損傷することがない。
ステップS9において、キャビティ50等に充填された溶湯が内部まで凝固するまで待機し(又は所定の手段により冷却し)、凝固後にシリンダ58a、58bによって上型52bを上昇させる。溶湯が内部凝固するまで待機させる例について示したが、待機する時間は、前述の殻100が自重を受けても損傷しない程度に硬い殻100に成長する時間まででよい。この硬い殻100の形成後に、シリンダ58a、58bによって上型52bを上昇させるようにしてもよい。これにより、キャビティ50を形成する製品金型52に対する熱衝撃を緩和することができる。
さらに、キャビティ50が形成されていた箇所に得られる鋳造品をワーク取出ロボット42によって取り出し、矯正・切断装置44へ搬送する。この後、前記のとおり、トリミングや所定の熱処理等が行われる。
上述したように、本実施の形態に係る鋳造金型10及び鋳造方法によれば、注湯後にシリンダ64によって湯口62aをゲートの延在方向に沿って移動することにより、湯口形成型60cの熱膨張及び溶湯の凝固時膨脹が吸収され、湯口形成型60cに対する熱衝撃が緩和される。また、湯口62a湯流れ方向が非鉛直であることにより、注湯される溶湯は、少なくとも自由落下することはないため、ゲート62bや製品金型52に対して溶湯の位置エネルギーが直接的に作用することはなく、物理的衝撃が緩和される。
なお、上記の実施の形態では、ステップS8において、湯口形成型60cをゲート金型61から離間させて隙間Gを設けることとしたが、湯口形成型60cは必ずしもゲート金型61から離間させる必要はなく、ゲート金型61に接したままま熱衝撃を受けない程度に(熱膨脹を吸収する程度に)矢印A1方向に微小移動させるようにしてもよい。この場合、溶湯に殻100が形成されている必要はないため、前記の第2の条件(殻100が形成されているという条件)は考慮する必要がない。
また、湯口形成型60cの矢印A1方向への移動は一度に移動させるのではなく、段階的又は連続的に移動させるようにしてもよい。この場合、例えば、シリンダ64の内圧が初期圧力Pを維持するように段階的又は連続的に移動させるようにしてもよい。このような手段としては、コントローラ70を用いるのではなく、レギュレータやリリーフ弁等を用いた液圧回路を採用してもよい。
さらに、歪みSが0(又は所定の微小値)を維持するように、又は、側面の変位Asに対応させてシリンダ64を段階的又は連続的に移動させてもよい。経過時間Tをパラメータとした関数(例えば一次関数)にしたがってシリンダ64を段階的又は連続的に移動させてもよい。
さらにまた、シリンダ64によって移動させる対象は、湯口形成型60cに限らず、ゲート金型61を含む方案部金型56の全体を移動させるようにしてもよい。この場合、ゲート金型61を湯口形成型60cに仮固定しておくとよい。
また、製品金型52と方案部金型56との区別は上記の例に限らず、例えば、図5に示すように、ゲート金型61が製品金型52に含まれるようにしてもよい。すなわち、シリンダ64によって移動させる対象物は、方案部62のうち、移動をしないと熱衝撃によるダメージが大きいと想定される箇所を含んでいればよく、個々の鋳造金型において適宜設定すればよい。
湯口形成型60cを移動させる手段はシリンダ64に限らず、ソレノイド、ボールねじ、歯車機構等の種々の移動手段が適用可能である。上記の閾値Ps、Ss、As、Cs及びTsは計算、シミュレーション及び実験等によって求めることができる。また、これらの閾値は固定値にしておく必要はなく、雰囲気温度等によって適宜変更してもよい。
本発明に係る鋳造金型及び鋳造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
鋳造システム全体を示す構成図である。 本実施の形態に係る鋳造金型の断面側面図である。 本実施の形態に係る鋳造方法を示すフローチャートである。 シリンダにより湯口形成型を移動させた状態の鋳造金型の一部拡大断面図である。 変形例に係る鋳造金型の断面側面図である。
符号の説明
10…鋳造金型 12…鋳造システム
50…キャビティ 52…製品金型
52a…下型 52b…上型
56…方案部金型 60a…ゲート部下型
60b…ゲート部上型 60c…湯口形成型
61…ゲート金型 62…方案部
62a…湯口 62b…ゲート
64…シリンダ 70…コントローラ
72…バルブ 74…圧力センサ
76…歪センサ 78…変位計
80…温度計 100…殻

Claims (9)

  1. 湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、
    初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、
    前記ゲートの延在方向に沿って、前記第1金型を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする鋳造金型。
  2. 請求項1記載の鋳造金型において、
    前記製品部は長尺形状であって、前記ゲート及び前記製品部の延在する方向の角度は、水平を含み上方に30°までの範囲であることを特徴とする鋳造金型。
  3. 請求項1記載の鋳造金型において、
    前記第2金型は分割金型であって、型開き方向が前記第1金型の移動方向と直交する方向であることを特徴とする鋳造金型。
  4. 請求項1記載の鋳造金型において、
    前記第1金型が膨脹することを検知又は推定する金型膨脹検知手段と、
    前記金型膨脹検知手段によって前記第1金型が膨脹したことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする鋳造金型。
  5. 請求項1記載の鋳造金型において、
    前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、凝固温度域での体積膨脹をしたことを検知又は推定する溶湯膨脹検知手段と、
    前記溶湯膨脹検知手段によって前記溶湯が体積膨脹をしたことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする鋳造金型。
  6. 請求項1記載の鋳造金型において、
    前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、表層が殻状の凝固層になったことを検知又は推定する凝固検知手段と、
    前記凝固検知手段によって前記溶湯の表層が凝固したことを検知又は推定したときに、前記移動手段により前記第1金型を移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする鋳造金型。
  7. 請求項6記載の鋳造金型において、
    前記移動手段は、前記第1金型を前記第2金型から離間させることを特徴とする鋳造金型。
  8. 湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、
    初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、
    を用いて行う鋳造方法であって、
    前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、凝固温度域での体積膨脹をしたことを溶湯膨脹検知手段により検知又は推定する工程と、
    前記溶湯膨脹検知手段によって前記溶湯が体積膨脹をしたことを検知又は推定したときに、前記ゲートの延在方向に沿って、移動手段により前記第1金型を移動させる工程と、
    を有することを特徴とする鋳造方法。
  9. 湯流れ方向が非鉛直の湯口を備える第1金型と、
    初期状態で前記湯口に対してゲートを介して連通する製品部を備える第2金型と、
    を用いて行う鋳造方法であって、
    前記湯口から注湯された溶湯が凝固する際、表層が殻状の凝固層になったことを凝固検知手段により検知又は推定する工程と、
    前記凝固検知手段によって前記溶湯の表層が凝固したことを検知又は推定したときに、前記ゲートの延在方向に沿って、移動手段により前記第1金型を移動させる第2工程と、
    を有することを特徴とする鋳造方法。
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