JP2007236667A - 便座装置 - Google Patents

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Hirohisa Imai
博久 今井
Shigeru Shirai
白井  滋
Hideki Ono
英樹 大野
Takaaki Okude
隆昭 奥出
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Abstract

【課題】高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供する。
【解決手段】ヒータ27により便座ケーシング25、26を加熱し、別体に備えた非接触温度検出器9で便座ケーシングの温度を検出し、その検出した温度に基づき通電制御手段30がヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。特に非接触温度検出器を、急激に温度変化する便座本体部とは別体としたことにより、便座本体部の温度変動の影響を受けることがなく、安定した精度の高い温度検出ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は便座装置に関するものであり、特に高速で着座面を加熱する便座装置の温度制御技術に関するものである。
従来より、便座に着座するときの快適感を向上させるために、便座にヒータを内蔵し加熱しておくことが行われている。そして、便座を加熱して待機するのでなく、非使用時にはヒータに通電せず、人が便座に近づいたことを検知すると、そこからヒータに通電して実際に着座するまでのわずかな時間の間に適温まで一気に加熱することで省エネ効果を高めたものがある。
このように高速で加熱する便座においては、便座の温度を検出することが困難であるという課題ある。即ち、便座の温度は急激に変化することに対して温度検出が追従できず、温度検出の遅れが生じやすい。特に冬など周囲が低温の時には実際の温度と検出する温度の乖離が大きく、低い温度を検出してしまい、その検出した温度を基にヒータの通電を制御すると誤って便座を危険な高温にしてしまう可能性もある。
その課題を解決するために、ヒータに直列に抵抗を接続し、ヒータへの通電開始初期の急激に温度変化するときにはこの抵抗を介してヒータに通電し、そして所定時間後にはこの抵抗を短絡してヒータに通電するよう切り替える方法が提案され、また温度検出器としては時定数が2秒以下のような応答の速いサーミスタを使うこととしている(例えば特許文献1)。
特開2005−110752号公報
しかしながら、特許文献1に示されている方法は、温度検出器が追従できる程度までヒータのパワーを押さえることであり、高速で加熱できる特長を十分発揮できない。またサーミスタの素子そのものの時定数は2秒以下であっても、実際には電力消費の大きいヒータの近傍にサーミスタを設置しなければならないため、絶縁性などを含め安全性と信頼性を確保するためには、サーミスタを十分保護しなければならず、そのために応答が犠牲になってしまい、その結果、温度検出の時定数として2秒以下を確保することは非常に困難であるという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の便座装置は、ヒータと、前記ヒータを内蔵し着座面を形成する便座ケーシングと、前記便座ケーシングを含む便座本体部と、前記便座本体部とは別体に前記便座ケーシングの温度を非接触で検出する非接触温度検出器を備え、前記非接触温度検出器が検出した温度により前記ヒータの通電を制御する通電制御手段を前記便座本体部に備えた構成としたものである。
この構成によって、ヒータにより便座ケーシングを加熱し、別体に備えた非接触温度検出器で便座ケーシングの温度を検出し、その検出した温度に基づき通電制御手段がヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できる。
本発明の便座装置は、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。特に非接触温度検出器を、急激に温度変化する便座本体部とは別体としたことにより、便座本体部の温度変動の影響を受けることがなく、安定した精度の高い温度検出ができる。
第1の発明は、ヒータと、前記ヒータを内蔵し着座面を形成する便座ケーシングと、前記便座ケーシングを含む便座本体部と、前記便座本体部とは別体に前記便座ケーシングの温度を非接触で検出する非接触温度検出器を備え、前記非接触温度検出器が検出した温度により前記ヒータの通電を制御する通電制御手段を前記便座本体部に備えた構成とすることにより、ヒータにより便座ケーシングを加熱し、別体に備えた非接触温度検出器で便座ケーシングの温度を検出し、その検出した温度に基づき通電制御手段がヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。非接触温度検出器が便座本体と別体に設けられたことで、非接触温度検出器自体が、着座部の暖房温度や他の環境要因等の影響をうけにくい場所に設置して安定した温度検出ができる。また、便座装置を設置した各個別条件に合わせて、別体を設置することができるので、施工利便性が高まる。
第2の発明は、特に、第1の発明の、非接触温度検出器を備えた別体には温度を無線で送信する送信手段を備え、便座本体部には前記送信手段から送信されてくる無線信号を受信する受信手段を備えた構成とすることにより、別体で検出した温度を送信手段により送信し、便座本体部の受信手段でそれを受信するので便座本体部は別体の非接触温度検出手段で検出した温度に基づきヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の、非接触温度検出器は非接触温度検出器自身の温度を検出する基準温度検出器を有し、便座本体部には使用者が便座ケーシングに着座しているかどうかを検出する着座検出手段を備え、前記着座検出手段により使用者の着座を検出しているときは、前記基準温度検出器が検出する温度に基づき通電制御手段がヒータを制御する構成とすることにより、便座装置を使用中で、別体の非接触温度検出器から使用者の体が妨げになって着座面の温度が検出できないときに誤って使用者の表面温度によりヒータの通電制御をすることなく、便座装置の設置されている雰囲気温度でヒータの通電制御をするので、使用中でも適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。
第4の発明は、特に第1から第3の発明の便座装置において、便座本体部の操作を遠隔で行う遠隔操作手段を更に有し、別体は遠隔操作手段とした構成とすることにより、便座本体部とは別体の遠隔操作手段の非接触温度検出器が便座ケーシングの温度を検出し、遠隔操作手段より便座本体部に検出した温度を送信し、その温度に基づき通電制御手段がヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。特に、通常遠隔操作手段は、便座装置使用時に使用者が着座したまま操作する部分に取り付けられる場合が多く、その位置に設置された遠隔操作手段に非接触温度検出手段を内蔵する構成であれば、容易に着座部温度を検出し、非接触検出器も安定した動作ができる。また、便座装置自体の取り付け部材数が増えることもない。
第5の発明は、特に第1から第3の発明の便座装置において、別体は便座本体部を設置する部屋の天井に備えた構成とすることにより、便座本体部とは別体で天井に備えた非接触温度検出器が便座ケーシングの温度を検出し、検出した温度を便座本体部に送信し、その温度に基づき通電制御手段がヒータの通電を制御するので、高速応答で温度検出できるため、高速で着座面を加熱し、且つ正確に着座面の温度を検出し適温に制御する便座装置を提供することが可能となる。
第6の発明は、特に、第1から第5の発明の非接触温度検出器は赤外線センサを有する構成とすることにより、非接触で温度を検出することが可能になり、温度検出の応答が速く着座面の温度を正確に検出し適温に制御することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る便座装置を便器1に装着した状態を示す斜視図である。 図1に示すように、便座本体部2が装着される。タンク3には水道配管が接続されていて、便器1内に洗浄水を供給する。便座本体部2は、取り付け部4、便座部5、便蓋6により構成される。
取り付け部4には便座部5、便蓋6が開閉自在に取り付けられていて、少なくとも便蓋6は電気的に開閉動作をできる機構と電気回路より成る開閉制御手段を取り付け部4に内蔵している。また取り付け部4にはノズル部7を含む洗浄水供給機構が設けられている。
また取り付け部4には、人体検出手段8を内蔵している。人体検出手段8は反射型赤外線センサとそれを照射、検出する電気回路であり、人体が近づいたときに、照射した赤外線が人体で反射しそれを受光することで人体が近づいたことを検出するものである。
便座部5はヒータを内蔵する便座ケーシングよりなり、その上面は内側を窪ませた着座面を形成している。そのヒータの入/切やヒータの通電時の電力量などを制御する電気回路よりなる通電制御手段は取り付け部4に内蔵している。9は非接触温度検出器であり、便器1が設置されている部屋の床面に備え付けられている。非接触温度検出器9は図中破線Aで示す領域を視野範囲として便座部5の裏面の温度を検出している。そして検出した便座部5の温度は送信手段により無線で便座本体部2に送信している。
図2に非接触温度検出器9の構成を示す。図2において10は赤外線検出素子であり、サーモパイルによるものである。そして赤外線検出素子10は基板11に固定し、その出力部分と接続したリード線12を引き出し封止缶13内に封止蓋14とフィルタ15で封止している。フィルタ15は外乱光をカットするためのものであり、例えば5μmより短い波長の光をカットする。サーモパイルは周囲の温度変動が大きいと、過渡的に検出誤差が発生しやすいが、ここでは非接触温度検出器は温度変動の激しい便座本体部2とは十分離れた位置にあり、周囲の温度は安定しているので制度良く温度検出することが可能である。
また16は凸レンズであり、封止缶13内にはアパーチャ17を設けていて、この凸レンズ16の焦点と、赤外線検出素子10の位置関係と、赤外線検出素子10の面積とアパーチャ17の面積と位置関係により視野角が決まるものであり、図1におけるAの領域を視野とするように設計したものである。
赤外線検出素子10は素子自身の温度と図1におけるAの領域にある便座部5の裏面の
温度との温度差に相関を持った直流電圧を出力するものである。そこで、赤外線検出素子10自身の温度がわかれば図1におけるAの領域にある便座部5の裏面の温度が絶対値としてわかることになり、そのために基準温度検出器としてサーミスタ18を封止蓋14に密着させていて、サーミスタ18により赤外線検出素子10自身の温度を検出している。19はサーミスタ18の出力を取り出すためのリード線である。ここでサーミスタ18は周囲の温度変動に十分応答良く追従しなければならないが、温度変動の激しい便座本体部2とは十分離れた位置にあり、周囲の温度は安定しているので、精度良く温度検出することができる。
そしてリード線12から出力される赤外線検出素子10の出力と、リード線19から出力されるサーミスタ18の出力は、温度検出回路20に入力している。温度検出回路20は増幅回路21、AD変換回路22、温度算出回路23を含む構成である。増幅回路21は赤外線検出素子10からの出力電圧を増幅するアナログ回路であり、AD変換回路22は増幅回路21を介して出力された赤外線検出素子10の出力と、サーミスタ18の抵抗変化を電圧変化として検出した出力をデジタル値に変換する回路であり、更に温度算出回路23は数式をプログラムにしたCPUを含み、赤外線検出素子10からの出力とサーミスタ18からの出力を加算して温度を算出する。24は送信手段であり、温度算出回路23で算出した便座部5の裏面の温度を便座本体部2に無線で送信する。
図3は便座部5を上面より見た場合の模式的透視図である。また図4は図3に示す便座部B−B線断面図である。図4に基づいて便座部5の構成について説明する。便座部5は便座表板25と便座裏板26の2つの便座ケーシングを備えていて、便座表板25が着座面を形成している。便座表板25と便座裏板26により形成した内部空洞にはヒータ27を備えている。ヒータ27は輻射で加熱するランプヒータであり、ガラス管28の内部にタングステンフィラメント29を貫通して構成したものである。この構成によりランプヒータ27に電源投入直後から着座面となる便座表板25を毎秒1度以上の速度で急峻に温度上昇させることができる。
便座表板25は金属に塗装を施して構成したものであり、ランプヒータ26からの輻射熱を受けて素早い応答で温度上昇する。そして、便座の裏にまでその一部を延ばしていて、図1に示す非接触温度検出器の視野範囲Aはこの裏に延ばした部分となるように構成している。この構成により、金属は熱伝導が素早く着座面全体の温度を均一にすることができる。そのため、Aの領域の温度を検出するだけで、ほぼ着座面全体の温度検出をしていることに等しい条件を作り出している。また塗装を施しているので、金属による光の反射を最小限に抑えることができ、着座面以外の温度の影響や外乱交による影響を受けにくく、精度良く温度検出できる。
再度、図3に基づいて構成と作用を説明する。図3に示すようにランプヒータ27は着座面に合わせてU字形の構成としている。そして通電制御手段30がランプヒータ27の通電を制御する。通電制御は電源の入/切制御や位相角制御などにより通電の電力を制御するものである。その通電制御手段30に信号を送るのが図1や図2で説明した人体検出手段8と非接触温度検出器9である。非接触温度検出手段9からは送信手段24を介し、無線で受信手段31で信号を受信し、受信手段31から通電制御手段30に信号を送る。
人体検出手段8により人が便座本体部2に近づいたことを検出すると、通電制御手段30はランプヒータ27に通電して、便座部5を加熱する。一方、非接触温度検出器9は、便座部5の図1に示すAの領域の温度を非接触で検出し、送信手段24から受信手段31に無線通信する。検出した温度が予め設定した温度または使用者が設定した温度より低ければランプヒータ27に投入する電力を大きくし、高ければ小さくしたり切ったりする。そのようにフィードバック制御することで、便座部5の温度を設定温度に保つように制御
する。非接触温度検出器9は輻射温度を測定するので、熱伝導で温度を測定するより応答が速く、ランプヒータ27のように輻射で急速に温度上昇する便座部であっても、その温度上昇に追従して温度測定できる。
本実施の形態の構成では、従来の構成にあったサーミスタにより温度検出する構成の応答と比較し、1秒以下で確実に温度検知を行える応答性能であるので、検知温度に応じて即座にヒータの制御を行うことが可能で、着座部の温度上昇と適温化が即座に行われ、必要時にのみ暖房し省エネで使い勝手のよい便座装置とすることが可能となる。
なお、本実施の形態では、ヒータを1本のランプヒータとした場合について説明したが、この構成に限らず、即座に便座の着座面を加熱できる構成であればよく、複数本のランプヒータからなる構成、または複数種類のヒータが便座内に内臓された構成などであってもよい。さらに、ヒータが便座内に内蔵されない加熱方式、たとえば、温風を着座面にあてたり、便蓋にヒータを埋め込んだりするような構成で着座部を暖めるような構成としてもよい。
また、本実施の形態では便座が均一加熱されるという前提で、測定部位は着座部と同一温度分布となる着座面とならない場所で測定することとしたが、必要な部位のみ暖房する方式をとり、便座温度が不均一になる場合などは、もっとも温度上昇率の高い部位の温度を検知すると、安全側の制御が可能であるし、平均的な温度を示す部位の温度を検知するように構成しても、適温への昇温と、適温調節が可能である。
また、本実施の形態では非接触温度検知器として、赤外線検出素子であるサーモパイルを含む構成で説明したが、他にも例えば焦電センサなどがあり、この場合には視野を断続するためのチョッパ機構が必要となり構成はやや複雑になるものの、サーモパイルより更に応答が素早く1秒間に数十回の温度検出も可能となるので、更に高速で着座面の温度を上昇させるような構成にでも適用できる。
(実施の形態2)
次に本発明の第2の実施の形態について、図面を用いて説明する。実施の形態1と同一機能を有する部品には同一符号を付し説明を省略する。第2の実施の形態においては、便座本体部2の各機能部品を制御する操作を少し離れた場所で行うことができる遠隔操作手段としてリモコン32を更に有するものである。リモコン32は便器1が設置された便所の壁などに取り付けられていて、使用者が操作する各種操作ボタンがある。そしてボタン操作された情報はリモコン32の送信手段24から便座本体部2の受信手段31に送られる。 送信手段24は例えば赤外線発光素子であり、受信手段31は例えば赤外線受光素子である。送られる情報はノズル7の位置や、ノズル7から吐出する洗浄水の量や温度、更には洗浄の開始、停止などの信号である。またリモコン32は、非接触温度検出器9を備えている。非接触温度検出器9は実施の形態1と同様、図2に示す構成をしているものであり、図5に示す便座部5の表面Aの部分を視野範囲とするよう、視野設計したものである。そして、検出した便座部5の温度は操作信号などと同様に送信手段24から受信手段31に向けて送信する。またこのとき、便座部5の温度だけでなく、基準温度検出器であるサーミスタ18で検出する非接触温度検出器9自身の温度も合わせて送信する。
図6は、第2の実施の形態の制御に関係する構成を示すブロック図である。人体検出手段8により人が近づいたことを検出すると、通電制御手段30と開閉制御手段33に信号送信し、通電制御手段30はランプヒータ27の通電を開始する。また開閉制御手段33は便蓋開閉機構34を駆動して便蓋6を開ける。これは図5に示したリモコン32に付けている非接触温度検出器9で着座面の温度を検出できるようにするためである。そして非接触温度検出器9で着座面の温度を検出しながら、その検出した温度に基づき通電制御手段30がランプヒータ27の通電を制御する。通常であれば、より早く着座面の温度を上
昇させられるよう最大の電力を供給する。
35は着座検出手段である。図1〜図5では説明していないが、便座部5に人が着座しているかどうかを検出するためのスイッチ機構であり、この着座検出手段35は取り付け部4内に設けている。
非接触温度検出器9からは、送信手段24を介して、受信手段31に検出した便座部5の温度(便座温度)と、非接触温度検出器9自身の温度(基準温度)を送信する。このいずれの温度で通電制御手段30がランプヒータ27の通電を制御するのか、それを切り替えるのが切り替え部36であり、着座検出手段35からの信号により切り替えている。
即ち人が便座部5に着座していなければ非接触温度検出器9で便座部5の温度を検出できるので、便座温度にしたがって通電制御手段30はランプヒータ27の通電を制御する。一方、人が便座部5に着座していると、非接触温度検出器9は便座部5の温度を検出できなくなるので、通電制御手段30は基準温度にしたがってランプヒータ27を制御する。
ここで雰囲気温度により通電制御手段30がランプヒータ27の電力を制御することについて説明する。上記説明したように、人体検出手段で人が近づいたことを検出すると最大のランプヒータ27で便座部5を加熱するので、人が着座するときには既に便座部5は着座して不快に感じない程度の温度まで達している。したがって、その後はその温度を維持するための電力を供給するだけで良い。その温度を維持するために必要な電力は、雰囲気温度で決まるものであり、例えば雰囲気が20℃であれば電力として5Wあれば維持できるものであり、10℃であれば10W、30℃以上あれば通電を切っても維持できる。通電制御手段30は基準温度対しては比例し、雰囲気温度が低いほど大きい電力を供給するような関数を予め持っていてそれに従ってランプヒータ27の通電を制御する。
着座検出手段35からの信号は通電制御手段30にも入力している。通電制御手段30では、この着座検出手段35により人が便座部5に着座している間は、上記説明したように基準温度によりランプヒータ27に供給する電力を制御するが、使用を終了し使用者が立ち上がると、着座検出手段35により人が着座していないことを検出できるので、通電制御手段30はランプヒータ27への通電を切り電力供給を止める。
図7のフローチャートにより、実施の形態2の動作について説明する。ステップS1において、人体検出手段8により人が近づいたことを検出するかどうかを判断する。人が近づいたことを検出するとステップS2に進む一方、人が近づいたことを検出しなければステップS1を繰り返す。ステップ2では、便蓋開閉機構34を駆動して便蓋6を開け、ステップS3に進む。
ステップS3ではランプヒータ27の通電を開始し、ステップS4に進む。ステップS4では非接触温度検出器9が検出する便座部5の温度によりランプヒータ27の通電を制御し、ステップS5に進む。ステップS5では着座検出手段35により使用者が着座しているかどうかを検出する。使用者がまだ着座していなければステップS4に戻り、便座温度によりランプヒータ27の通電制御を継続する。使用者の着座を検出すればステップS6に進む。
ステップS6では、非接触温度検出器9自身の温度である基準温度によりランプヒータ27の通電を制御し、ステップS7に進む。ステップS7においては、使用者が着座しているかどうかを検出する。使用者が着座していればステップS6に戻り基準温度によりランプヒータ27の通電制御を継続する。着座していない状態になると、ステップS8に進
む。ステップS9においてはランプヒータ27の通電を停止する。そして再びステップS1に戻り、ここまで説明してきた動作を繰り返す。
(実施の形態3)
次に本発明の第3の実施の形態について、図8を用いて説明する。実施の形態1、2と同一機能を有する部品には同一符号を付し説明を省略する。第3の実施の形態においては、非接触温度検出器9を便器1や便座本体部2の設置されている便所の天井に取り付けている。そして、便座部5の表面Aの領域を視野とするように設計したものである。本実施の形態における制御の関係は図6のブロック図、動作の流れについては図7のフローチャートに示すとおりで実施の形態2での説明と同様である。
非接触温度検出器9は天井に取り付けているので、便座部5と非接触温度検出器9の位置関係はずれにくく、また天井から下を臨むように取り付けるので汚れが付きにくく、高い温度精度で便座部5の温度を測定しやすい。
なお、実施の形態1、2,3においては、非接触温度検出器を有する別体、もしくはリモコンの設置条件が各個別に異なる可能性があり、非接触温度検出器の視野範囲を適切な位置に合わせる必要がある。例えば非接触温度検出器の視野方向に向かってレーザー光を照射し、容易に位置合せをできるような構成をとってもよい。また非接触温度検出器に角度可変の駆動部などを設けて、無線通信により方向特定するなど、設置時に設定するような構成としてもよい。
なお、非接触温度検出器が、複数個所の視野範囲および複数種類の検出対象を設定可能な構成で、便座本体の制御部と複数種類の信号の無線の通信が可能な構成であれば、便座の着座面の表面温度の検知を行うことに加えて、便座使用者の入室検知や使用者の着座検知等を兼用することもできる。たとえば、天井に設けた非接触温度検知器は、常に使用者の入室を検知するために、トイレ室のドア近辺を視野範囲としており、使用者の入室を検出して、便座本体へ入室検知の信号を送信すると、次には視野範囲を着座面として、便座の着座面表面の温度を検出し、適温への昇温と適温化を制御するような構成としてもよい。さらに、使用者の離座または退室を検出して、暖房を停止する制御を行うことも可能である。さらに、これは便座暖房のみでなく、便座装置のほかの、洗浄用温水生成、便器洗浄、便座殺菌などの各種機能動作との連動が可能となり、より利便性の高い便座装置とすることができる。
以上のように、本発明にかかる便座装置は、便座の温度を便座本体とは別体の非接触温度検出器で速い応答で高い精度で検出するので、着座面を高速で加熱することが可能になり、人が便座に近づいてから加熱を始めても着座するまでには快適な温度にまで温度上昇させることができ、使用していないときには加熱し保温しておく必要がなく省エネルギーにでき、類似の暖房器具や採暖器具にも応用展開が可能である。
本発明の実施の形態1における便座装置を便器に装着したときの斜視図 同実施の形態における非接触温度検出器の構成の説明図 同実施の形態における便座部の構成の説明図 同実施の形態における便座部の断面図 本発明の実施の形態2における便座装置を便器に装着したときの斜視図 同実施の形態における制御の構成の説明図 同実施の形態における動作の流れを説明するフローチャート 本発明の実施の形態3における便座装置を便器に装着したときの斜視図
符号の説明
2 便座本体部
5 便座部
9 非接触温度検出器
18 基準温度検出器
24 送信手段
25、26 便座ケーシング
27 ヒータ
30 通電制御手段
31 受信手段
32 遠隔操作手段
35 着座検出手段

Claims (6)

  1. ヒータと、前記ヒータを内蔵し着座面を形成する便座ケーシングと、前記便座ケーシングを含む便座本体部と、前記便座本体部とは別体に前記便座ケーシングの温度を非接触で検出する非接触温度検出器を備え、前記非接触温度検出器が検出した温度により前記ヒータの通電を制御する通電制御手段を前記便座本体部に備えた便座装置。
  2. 非接触温度検出器を備えた別体には温度を無線で送信する送信手段を備え、便座本体部には前記送信手段から送信されてくる無線信号を受信する受信手段を備えた請求項1記載の便座装置。
  3. 非接触温度検出器は非接触温度検出器自身の温度を検出する基準温度検出器を有し、便座本体部には使用者が便座ケーシングに着座しているかどうかを検出する着座検出手段を備え、前記着座検出手段により使用者の着座を検出しているときは、前記基準温度検出器が検出する温度に基づき通電制御手段がヒータを制御する請求項1または2記載の便座装置。
  4. 便座本体部の操作を遠隔で行う遠隔操作手段を更に有し、別体は前記遠隔操作手段である請求項1から3のいずれか1項記載の便座装置
  5. 別体は便座本体部を設置する部屋の天井に備えた請求項1から3のいずれか1項記載の便座装置。
  6. 非接触温度検出器は赤外線検出素子を有する請求項1〜5のいずれか1項記載の便座装置。
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JP2009136542A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Inax Corp 暖房便座装置
JP2010268940A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Panasonic Corp 便座装置

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