JP2007235302A - ブリッジ装置、プログラム記録媒体及び集積回路 - Google Patents

ブリッジ装置、プログラム記録媒体及び集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】無線LANなど通信状態が不安定なネットワークにスパニングツリープロトコルを適用したときに、ネットワークエラーによって、一時的なトポロジのループや、頻繁なトポロジ変更が発生することを抑止する。
【解決手段】ブリッジは、二つ以上のネットワークに接続する各ポートのうち、無線LANに接続するポートからネットワークエラーの発生を検知し、ネットワークエラーが発生したときには、ポートを介したフレームの転送を停止することでループの発生を防止し、さらに、一定期間の間は擬似的にポートからスパニングツリーの制御フレームであるBPDUを受信しているものとして動作することで、短期間のエラーによりトポロジの変更が頻発することを抑止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線LAN区間等の動的に通信状態の変化する区間を含むネットワーク網における、フレーム転送方法に関するものである。特に、ネットワーク内のブリッジがスパニングツリーアルゴリズムを実行する際に、無線LAN区間で一時的に通信状態が悪化した場合でもループの発生を防止する方法およびブリッジ装置に関する。
ネットワーク網の拡張のために用いられる装置として、ブリッジがある。ブリッジの基本的な形態は、2つ以上のネットワークを接続するものである。このようなブリッジは、ネットワークから伝送されるフレームを受信し、フレームが受信されたネットワークとは異なるネットワークへフレームを送信することで、ネットワーク間のフレームの中継を行う。
このようなブリッジにより接続されたネットワークがループを構成した場合、ループを構成するブリッジがマルチキャストフレームなどを永遠に中継し続けるという問題が発生する。この場合、ブリッジはフレームを指数関数的に複製し、ネットワークが機能を停止するまでネットワークの輻輳を増加させ得る。
上記の問題を回避するための従来技術として、スパニングツリーアルゴリズムが広く知られており、IEEE802.1Dで標準化されている。
図3は、スパニングツリーアルゴリズムを使用したブリッジ100の構成の一例を示すブロック図である。
ブリッジ処理部201は、IEEE802.1Dに準拠したフレームの中継処理並びに、スパニングツリーアルゴリズムに沿ったトポロジの構成を行う機能を備えている。
また、ブリッジ処理部201は、各ネットワークに接続する複数のポートをもつ。ここでは、接続するネットワークに対応したポートとして、ポート1、ポート2、ポート3、ポート4を持つものとする。
ネットワークIF310、320、330、340は、ブリッジ処理部201の各ポートとネットワークとの間のインタフェースとして動作する。
ネットワークIF310は、ブリッジ処理部201から通信IF311を通じて送信要求があった場合は、ネットワークに応じたフレーム変換及び、MAC制御を行いながらメディアに対し送信信号を送る。
また、ネットワークIF310は、メディアから受信信号があった場合は、フレームエラーチェックなどのMAC制御及び、フレーム変換を行い、ブリッジ処理部201に対し通信IF311を通じて受信通知を送る。
ネットワークIFには、接続するネットワークに応じたものがあり、例えば、Ethernet(登録商標)に接続するネットワークIFや、無線LANに接続するネットワークIFなどがある。これらは、前述したフレーム変換などのMAC制御をそれぞれのネットワークに応じて行うものである。
また、ネットワークIF310は、自身に故障が発生した場合や、メディアから切断された場合、ブリッジ処理部201に対し制御IF312を通じて停止信号を通知する。また、故障が復旧した場合や、メディアに接続した場合、ブリッジ処理部201に対し制御IF312を通じて開始信号を通知する。
以下に、ブリッジ処理部201によるフレームの中継処理、および、スパニングツリーアルゴリズムに沿ったトポロジの構成の詳細について示す。
まず、ブリッジ処理部201によるフレーム中継処理の詳細について示す。
ブリッジ処理部201は、内部にアドレステーブルを持ち、このアドレステーブルにネットワークに接続された端末のアドレスと前述したポートを対応づけて保持する。
このアドレステーブルは、ブリッジ処理部201によって更新される。
ブリッジ処理部201は、いずれかのポートからフレームを受信した場合に、フレームの送信端末アドレスと、フレームを受信したポートの識別子を対応づけてアドレステーブルに登録する。
例えば、ポート1から送信端末アドレスが00:11:22:33:44:55のフレームを受信した場合、ブリッジ処理部201は、ポート1と、概端末アドレスを対応づけてアドレステーブルに登録する。
また、ブリッジ処理部201は、アドレステーブルに端末情報を登録後、一定期間概端末からフレームを受信しなかった場合、この端末情報をアドレステーブルから削除する。
ブリッジ処理部201は、中継処理を行う際、どのポートを使って中継すればよいかをこのアドレステーブルを参照して判断する。ブリッジ処理部201は、受信したフレームに設定された宛先端末アドレスを持つエントリをアドレステーブルから参照して、そのフレームをどのポートから送信すればよいかを判断する。
受信したフレームの宛先アドレスがユニキャストアドレスで、アドレステーブルに宛先アドレスに対応するポート情報が登録されていれば、ブリッジ処理部201はそのフレームを登録されたポートから送信する。それ以外の場合、ブリッジ処理部201はそのフレームをすべてのポートから送信(フラッディング)する。ただし、いずれの場合でも、ブリッジ処理部201は、受信したポートからはフレームの送信を行わない。
例えば、先ほど登録した端末アドレス00:11:22:33:44:55の端末宛のフレームをポート3から受信した場合、ブリッジ処理部201はアドレステーブルを参照し、このフレームをポート1から中継するために、ポート1からネットワークIF310へ通信IF311を経由して送信要求を発行する。
次に、ブリッジ処理部201が実行するスパニングツリーアルゴリズムの詳細について示す。
ブリッジ処理部201はIEEE802.1Dに定義されているスパニングツリーアルゴリズムに沿って、ループのないトポロジの構成を行う。
スパニングツリーアルゴリズムは、カテネット内の全てのブリッジから、ルートブリッジを選出し、このルートブリッジを根として、全てのブリッジからルートブリッジへの経路が最短となるように、ネットワークをループのない木構造(スパニングツリー)へと論理的に構成しなおす。
ここでは、図2に示すネットワークにスパニングツリーアルゴリズムを適用した場合について説明する。図2の2重消し線は、スパニングツリーアルゴリズムによって論理的に切断される経路である。なお、図2のブリッジ101から106は、図3に示すブリッジ100と同じ構成をとる。
スパニングツリーアルゴリズムによって論理的に再構成されたスパニングツリーの図を図4に示す。
スパニングツリーアルゴリズムは、主に、ルートブリッジ選択、ポート状態選択、スパニングツリー維持の、3つのステップから構成される。
以下に、ブリッジ104がネットワークに接続されてから、スパニングツリーアルゴリズムに沿って、トポロジに参加するまでのステップについて示す。
まず、ブリッジ104は、スパニングツリーアルゴリズムに沿って、ルートブリッジを決定する。ルートブリッジは、同じカテネット内で、最もブリッジ識別子が小さいものが選出される。
例えば図2では、ブリッジ識別子が42であるブリッジ102がルートブリッジとして選出される。
ルートブリッジは、一定周期毎にすべてのポートからBPDUの送信を行う。IEEE802.1Dではこの周期としてHelloタイム間隔が定義されている。
BPDUは、スパニングツリーアルゴリズムを実行するブリッジ間でやりとりされる制御フレームで、ブリッジがお互いにスパニングツリーの構成と維持に必要な情報を送受するために使用される。BPDUは、ルートブリッジの選出、各ブリッジからルートブリッジへの最短パスの計算、各LANにおける代表ブリッジの選出、各ブリッジにおけるポート状態の選択に使用される。なお、代表ブリッジとは、あるLANからのフレームをルートブリッジへ中継する唯一のブリッジのことである。
図5にBPDUのフレームフォーマットを示す。
BPDUのルート識別子フィールドには、ルートブリッジのブリッジ識別子が設定される。
全てのブリッジの中から最もブリッジ識別子の小さいものを選出するために、全てのブリッジはまず、ルートブリッジとして動作しようと試みる。
ブリッジ104のブリッジ処理部201は、まずルートブリッジとして動作するべく、全てのポートから自身の識別子をルート識別子とするBPDUを送信する。
また、ブリッジ104は同時に、全てのポートから受信されるBPDUを監視し、自身よりルートブリッジに最適なブリッジがいないか監視を行う。
もし同じカテネット内で、自分より小さい識別子を持つブリッジが存在する場合、そのブリッジもルートブリッジとして動作しようと試み、BPDUを送信するため、ブリッジ104のブリッジ処理部201は、このブリッジから送信されたBPDUをいずれかのポートから受信する。このとき受信したBPDUに設定されたルート識別子がブリッジ104のブリッジ識別子109より小さければ、ブリッジ処理部201は、ルートブリッジとして動作するのをやめる。
例えば、図2のブリッジ104は、まずルートブリッジとして動作しようとするが、ブリッジ102から送信されたルート識別子が42のBPDUを、ブリッジ103またはブリッジ105を経由して受信するため、ルートブリッジとして動作するのをやめる。
もし、ブリッジ処理部201がいずれのポートからもBPDUを受信しない場合や、BPDUを受信しても、設定されたルート識別子が自身のブリッジ識別子より小さい場合は、ブリッジ処理部201は、ルートブリッジとしての動作を続ける。
ルートブリッジの選出が完了するとブリッジ処理部201は、各ポートに対しポート状態の選択を行う。
ルートブリッジ以外のブリッジは、スパニングツリーを構成するために、自身のポートを転送状態、または、ブロック状態に遷移させる必要がある。
転送状態となるポートには、ルートポートと、代表ポートとがある。またブロック状態にあるポートをここでは便宜上ブロックポートと呼ぶ。
例えば、ブリッジ104はスパニングツリーアルゴリズムに沿ってブリッジ103に接続するポートをブロック状態にすることで、ループを回避する。
以下に、ブリッジ104が各ポートの状態を決定するための手順を示す。
ルートポートは、すべてのポートのうち、ルートブリッジへの最も短い経路へ接続されたものが選択される。
例えば、ブリッジ104の場合、ブリッジ105と接続するポートをポート1、ブリッジ103と接続するポートをポート2とすると、ポート1からルートブリッジまでのコストは79、ポート2からルートブリッジまでのコストは110である。
従って、ブリッジ104はポート1をルートポートとして選択する。
ブロックポートは、ルートポートを除いた全てのポートのうち、自身よりもルートブリッジへの短い経路を持つブリッジが存在するネットワークへ接続されたポートが選択される。
例えば、ブリッジ104の場合、自身のルートブリッジまでのコストは79である。そしてブリッジ104のポート1、ポート2が接続する、ブリッジ105、103のルートブリッジまでのコストは、それぞれ10、29で、いずれもブリッジ104よりも小さい。
ポート1はルートポートであるので、ブリッジ104のブリッジ処理部201はポート2をブロックポートとして選出する。
代表ポートは、ルートポートとブロックポートを除いたブリッジ処理部201のすべてのポートが選択される。
ブリッジ104の場合、代表ポートに該当するポートはない。
なお、経路情報は、各ポートが受信したBPDUのコストフィールドから判定することができる。
BPDUのコストフィールドには、ルートブリッジとBPDUを送信したブリッジ間の経路の長さが設定される。
ルートブリッジは、BPDUのコストフィールドにゼロを設定したものを全ての代表ポートから送信する。
ルートブリッジを除く全てのブリッジは、ルートポートからBPDUを受信したとき、ルートポートに接続されたネットワークのコスト値をBPDUのコストフィールドに加算し、全ての代表ポートから送信を行う。
例えば、ブリッジ103の場合、ブリッジ102、105、104と接続するポートをそれぞれポート1、2、3とすると、ルートポート1から、ルートブリッジが送信したBPDU(コスト=0)を受信する。そして、代表ポート2、3からBPDU(コスト=10)を送信する。
ブリッジ処理部201は、各ポートから受信したBPDUのコストフィールドを用いて、ルートポート及び、ブロックポート、代表ポートの選出を行う。
ただし、コストが同一の場合、ブリッジ識別子の小さいものがよりルートへの経路が短いものとする。
例えば、ブリッジ105がルートポートを選択する場合、ブリッジ106、103と接続するポートをそれぞれポート1、2とすると、ポート1と、ポート2からルートブリッジへのコストはいずれも29である。そこで、ブリッジ105は、ポート1と、ポート2が接続するブリッジ106、103のブリッジ識別子を比較する。
ここで、ブリッジ106と103のブリッジ識別子はそれぞれ501と117であるため、ブリッジ105は、ブリッジ識別子の小さいブリッジ103に接続するポート2をルートポートとして選択する。
なお、ルートブリッジはルートポートを持たない。もし、ルートブリッジの複数のポートが同一のネットワークに接続している場合は、ポート識別子の小さいポートを代表ポートとし、残りのポートをブロックポートとする。ルートブリッジのそれ以外のポートは代表ポートとする。
また、IEEE802.1Dにはポート状態として異常状態を示すオフ状態が定義されている。
ブリッジ処理部201は、もし、ポートに接続されたネットワークIFに故障が発生した場合や、ネットワークIFがメディアから切断された場合、ポート状態をオフ状態に設定する。
以上のように、ポート状態の選択が完了し、トポロジの構成が完了すると、ブリッジ処理部201は、ネットワークの構成が変更された場合、トポロジの維持を行うために、各ポートから受信されるBPDUを監視する。
ブリッジ処理部201は、もし、ルートポートからある期間連続してBPDUの受信が無かった場合、ルートポートとルートブリッジ間の経路中に障害が発生したものと判断し、トポロジの変更を行う。IEEE802.1Dでは、この期間として、最大AGE期間が定義されている。
ブリッジ処理部201は、もし、ルートポートにおいて期待するタイミングにBPDUの受信が無かった場合であっても、しばらくは代表ポートからのBPDUの送信を継続する。
ただし、このとき送信するBPDUは、ルートポートから最後に受信したBPDUのAGEフィールドに、最後に受信してからの経過時間を加算されたものが送信される。
ルートブリッジがBPDUを送信するときAGEフィールドにはゼロが設定されている。
ブリッジがルートポートからBPDUのAGEフィールドにゼロでない値tが設定されたものを受信した場合、それは、ルートブリッジと該ブリッジのルートポート間の経路がt秒だけ寸断していることを意味する。
例えばブリッジ103は、ルートブリッジ102からAGEフィールドがゼロのBPDUを受信しているが、ここで、ルートブリッジからのBPDU受信がなくなった場合、ブリッジ103はルートポートから受信したBPDUを中継する代わりに、Helloタイム毎に、AGEフィールドにBPDUが失われてからの経過時間を設定したものをブリッジ104、105に送信する。
ブリッジ105は、ブリッジ103からAGEフィールドにブリッジ102、103間の通信が途切れた期間が設定されたBPDUを受信しているが、さらに、ここで、ブリッジ103からのBPDU受信がなくなった場合、ブリッジ105はルートポートから受信したBPDUを中継する代わりに、Helloタイム毎にAGEフィールドにBPDUが失われてからの経過時間と最後に受信したBPDUのAGEフィールドに設定されていた値の加算値を設定したものをブリッジ104に送信する。
もし、ブリッジ処理部201がルートポートから最後に受信したBPDUのAGEフィールドに設定された値と、最後にBPDUを受信してからの経過時間を加算したものが最大AGE期間を超える場合は、ブリッジ処理部201は、カテネット内のトポロジが変更したものとして、ルートブリッジの選出及びポート状態の選択をやり直す。
先ほどの例の場合、ブリッジ105は、AGEフィールドにBPDUが失われてからの経過時間と最後に受信したBPDUのAGEフィールドに設定されていた値を加算した結果、最大AGE期間を超える場合、トポロジの再構成処理を行う。
また、ブリッジ処理部201は、ブロック状態のポートからデータフレームの送受信を行わないが、代表ブリッジから送信されるBPDUの監視を行う。
もし、ブロック状態のポートから、最大AGE期間の間、代表ブリッジからのBPDUが受信されなかった場合や、受信したBPDUのパラメータが変更されていた場合、ブリッジ処理部は、カテネット内のトポロジが変更したものとして、ポート状態の再選択、及び、(受信したBPDUのパラメータが変更され、設定されているルート識別子が以前より小さいなら)ルートブリッジの再選出を行う。
トポロジの変更により、ポート状態を選択しなおす場合で、ブロックされていたポートを転送状態にする場合、即座に転送を開始すると、カテネット内のトポロジが変更されたことを検知していないブリッジによって、そのブリッジがトポロジの変更を検知するまでの間、一時的なループが発生する可能性がある。
そこで、ブリッジ処理部201は、他の全てのブリッジがトポロジの変更を検知するまでの間、ポート状態を転送状態にするのを待つ必要がある。
IEEE802.1Dではこの待ち時間として転送待ち時間が定義されている。
これは、カテネットのホップ数に応じて設定するよう推奨されており、推奨値は15秒である。
転送待ち時間は、ルートブリッジが内部にその値を保持し、代表ポートから送信するBPDUの転送遅延フィールドにこれを設定することで、全てのブリッジは、受信したBPDUの転送遅延フィールドを読み出すことで、転送待ち時間を共有することができる。
転送待ち時間は、長く設定することで安全にトポロジの変更を行うことができるが、ブロック状態のポートを転送状態にするための待ち時間が大きくなるため、トポロジ変更に要する時間が増大する。
転送状態のポートがトポロジの変更を検知した場合も、同じく全てのポートの状態を選択しなおす必要がある。ただし、転送状態のポートをブロック状態にするときは、待ち時間は必要ない。
特開平8−195770号公報
しかしながら、前記従来技術であるスパニングツリーアルゴリズムは、Ethernet(登録商標)などの通信状態が定常的なネットワークにおけるループ解決技術のため、無線LANなど通信状態が動的に変化するネットワークに適用したときに様々な問題が発生する。
例えば、IEEE802.1Dにはネットワークにエラーが発生し、BPDUが受信できない場合、即座にトポロジの構成を変更するよう記載されている。しかし、トポロジの構成を行うと、前述した転送待ち時間の間ネットワークの一部が停止するほか、アドレステーブルを更新しなおす必要があるため、一時的にパフォーマンスが低下する。
この問題について、IEEE802.1Dではトポロジは静的なものであり、トポロジの変更は限定された条件でしか発生しないものとされているため、アルゴリズムの複雑化を避けるため特に鑑みられていなかった。
しかし、無線LANなど伝送路の状態が不安定なトポロジを含むカテネットにスパニングツリーアルゴリズムを適用すると、エラーが頻発した場合にトポロジの変更によるオーバーヘッドによって、そのネットワーク全体のパフォーマンスが大幅にダウンしてしまう。
例えば、IEEE802.1Dには、最大AGE期間の間BPDUを受信できなかった場合、BPDU送信元との間に障害等が発生したものとして、即座にトポロジ再構成を行うよう記述されている。
しかし、無線LANなど伝送路の状態が不安定なトポロジを含むカテネットにSTPを適用したとき、最大AGEを超える期間BPDUを受信できないことは容易に起こり得る。
さらに悪いことに、トポロジを変更する際、一時的にループを含むトポロジが構成される場合がある。この問題については、IEEE802.1Dでは、前述したとおりトポロジの変更は限定された条件でしか発生しないものであるという理由から、アルゴリズムの複雑化を避けるため特に鑑みられていなかった。
しかし、無線LANなど頻繁にエラーが発生する環境下では、ループの発生が頻発することが考えられ、ブロードキャストストーム等の発生により、無線LAN区間のみならずネットワーク全体のパフォーマンスが大幅に低下する恐れがある。
本発明は、前記従来技術の課題を解決するもので、通信状態が不安定になったときに、トポロジの再構成が頻発すること、ネットワークにループが発生することを防ぐことができる、拡張スパニングツリーアルゴリズム、及び、このアルゴリズムを実現するための装置を提供することを目的とする。
本発明における第1の発明のブリッジ装置は、二つ以上のネットワークに接続し、二つ以上のポートと、制御部から構成されるブリッジで、前記ネットワークのうち少なくとも一つは、動的に通信状態が変化するネットワークであり、前記ポートは、前記制御部と前記ネットワークの間のインタフェースとして動作し、前記ネットワークのうち前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートは、制御部からフレームの送信要求に対し、送信が成功したかどうかを応答し、前記制御部はスパニングツリープロトコル(以下STPと称す)を実装し、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行い、前記ネットワーク間を転送するデータフレームの中継を行い、前記制御部は前記動的に通信状態が変化するネットワークにおけるエラーを概ネットワークへ接続するポートを介して監視し、概ネットワークでエラーが発生しても、トポロジ変更抑制期間の間は、ネットワークに接続された全てのブリッジが概エラーの発生によってSTPによるトポロジの変更を行わないよう抑止制御することで上記課題を解決する。
本発明における第2の発明のブリッジ装置は、二つ以上のネットワークに接続し、二つ以上のポートと、制御部から構成されるブリッジで、前記ネットワークのうち少なくとも一つは、動的に通信状態が変化するネットワークであり、前記ポートは、前記制御部と前記ネットワークの間のインタフェースとして動作し、前記ネットワークのうち前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートは、さらに、制御部からフレームの送信要求に対し、送信が成功したかどうかを応答し、前記制御部はSTPを実装し、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行う、前記ネットワーク間を転送するデータフレームの中継を行うブリッジ装置で、前記制御部は前記動的に通信状態が変化するネットワークにおけるエラーを概ネットワークへ接続するポートを介して監視し、概ネットワークでエラーが発生した場合、概ポートを経由したフレームの転送を停止することで上記課題を解決する。
前記動的に通信状態が変化するネットワークは、無線LANであってもよい。
前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートは、送信が成功したかどうかの判定を、ACK信号を受信したかどうかによって判断してもよい。
前記制御部が、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートの状態を、STPに基づくルートポートまたはブロックポートとして動作する場合に、前記ネットワークにおけるエラーの監視として、制御フレーム監視期間の間、連続して前記ポートから制御フレームを受信できないことを検出してもよい。
前記制御部が、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートの状態を、STPに基づく代表ポートとして動作する場合に、前記ネットワークにおけるエラーの監視として、制御フレーム監視期間の間、連続して前記ポートから制御フレームの送信に失敗したことを検出してもよい。
前記制御フレーム監視期間として、STPに規定された最大AGE期間を用いてもよい。
前記最大AGE期間として、前記制御部が、前記ネットワークにおけるエラーが発生する前に、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートを経由して送信または受信した制御フレームに設定された最大AGEを用いてもよい。
前記ネットワークにおけるエラーの監視として、ネットワークからの受信信号強度を監視してもよい。
前記トポロジ変更期間を、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポート毎に対応付けて予め不揮発性メモリに保持してもよい。
前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更期間を、前記ネットワークを介して接続された端末から変更してもよい。
前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更期間を前記制御部が変更してもよい。
前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更期間を、前記制御部が前記不揮発性メモリに対応したポートにおけるネットワークエラーの発生頻度から求めてもよい。
前記トポロジ変更期間の測定のために、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポート毎に、独立したタイマを持ってもよい。
前記トポロジ変更の抑止制御として、自身のポート状態を変更しないように動作してもよい。
前記トポロジ変更の抑止制御として、前記動的に通信状態が変化するネットワークでエラーが発生したときに、概エラーが発生する前に概ネットワークから受信していた制御フレームを保持しておき、これをトポロジ変更抑制期間の間受信し続けているものとして動作することで、自身のポート状態の変更を抑止してもよい。
前記トポロジ変更の抑止制御として、ネットワーク内のブリッジのうち、ルートブリッジへの中継を行うブリッジに対し、概ブリッジが自身のポート状態を変更することを制御してもよい。
前記ネットワーク内のブリッジのうち、ルートブリッジへの中継を行うブリッジによるポート状態変更の抑止を、前記ポートのうち、代表ポートとして動作するポートから送信する制御フレームを用いて行ってもよい。
前記ポートのうち、代表ポートとして動作するポートから送信する制御フレームのAGEフィールドに、STPに基づき設定する値から、トポロジ変更抑制期間を引いたものを設定してもよい。
前記トポロジ変更抑制期間が経過しても前記ネットワークでエラーの発生が続いた場合、前記制御部は概ネットワークに接続するポートを介してこれを検知し、概ポートの状態を前記STPに基づくオフ状態に遷移させてから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに前記制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、前記ポートの状態管理を行ってもよい。
前記トポロジ変更抑制期間が経過しても前記ネットワークでエラーの発生が続いた場合で、概ネットワークに接続するポートの状態をSTPに基づくオフ状態に遷移させた後、概ネットワークでエラーが発生しなくなった場合、前記制御部は概ポートを介してこれを検知し、概ポートの状態を前記STPに基づくブロック状態に遷移させてから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行ってもよい。
前記トポロジ変更抑制期間内に前記ネットワークでエラーが発生しなくなった場合、前記制御部は概ネットワークに接続するポートを介してこれを検知し、概ポートを経由した中継を行ってもトポロジにループが発生しないことを前記ブリッジポートで送受される制御フレームによって判断してから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行ってもよい。
前記ポートが、前記STPに基づきルートポートまたはブリッジポートとして動作する場合、前記ポートによるネットワークエラーが発生しなくなったことの検知を、前記ポートを介してネットワークから制御フレームを受信したことで検出してもよい。
前記ポートが、前記STPに基づき代表ポートとして動作する場合、前記ポートによるネットワークエラーが発生しなくなったことの検知を、前記ポートを介してネットワークへ制御フレームの送信に成功したことで検出してもよい。
前記ポートが、前記STPに基づきルートポートまたはブロックポートとして動作する場合、前記トポロジにループが発生しないことを、エラー発生中に他のブリッジによってトポロジが変更されているかどうかによって判断してもよい。
前記他のブリッジによるトポロジの変更を、前記ネットワークにエラーが発生する前に受信した制御フレームと、概エラーが発生しなくなってから受信した制御フレームの比較によって検出してもよい。
前記制御フレームの比較として、概制御フレームのルート識別子と、ブリッジ識別子、パスコストに設定された値を比較してもよい。
前記ポートが、前記STPに基づき代表ポートとして動作する場合、前記トポロジにループが発生しないことを、概ポートから他のブリッジが送信した制御フレームを制御フレーム待ち期間内に受信しないことで判断してもよい。
前記制御フレーム待ち期間を、概ポートを経由して送信する制御フレームのHello期間としてもよい。
請求項2にかかる本発明によるブリッジ装置は、二つ以上のネットワークに接続し、二つ以上のポートと、制御部から構成されるブリッジで、前記ネットワークのうち少なくとも一つは、動的に通信状態が変化するネットワークであり、前記ポートは、前記制御部と前記ネットワークの間のインタフェースとして動作し、前記ネットワークのうち前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートは、さらに、制御部からフレームの送信要求に対し、送信が成功したかどうかを応答し、前記制御部はSTPを実装し、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行う、前記ネットワーク間を転送するデータフレームの中継を行うブリッジ装置で、前記制御部は前記動的に通信状態が変化するネットワークにおけるエラーを概ネットワークへ接続するポートを介して監視し、概ネットワークでエラーが発生しても、トポロジ変更抑制期間の間は、ネットワークに接続された全てのブリッジが概エラーの発生によってSTPによるトポロジの変更を行わないよう抑止制御すると共に、概ネットワークエラーが発生している間はフレームの転送を停止し、概ネットワークエラーが発生しなくなった場合に、概ポートを経由した中継を行ってもトポロジにループが発生しないことを前記ポートで送受される制御フレームによって判断してから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行うことで上記課題を解決する。
本発明の全部または一部の手段もしくは本発明の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるようにしてもよい。
本発明の全部または一部の手段もしくは本発明の全部または一部の機能を集積化した集積回路で実行してもよい。
以上、説明したように、本発明によるブリッジは、無線LANなど動的に通信状態が変化するネットワークにおける短期間のエラーによって頻繁にトポロジが変更されるのを抑止することができる。
トポロジが変更されるとブリッジはアドレステーブルに登録された端末アドレス情報を学習しなおさなければならないため、ブリッジはアドレステーブルの学習ができるまでフレームをすべてのポートから送信(フラッディング)する必要があるが、トポロジの変更を抑止することでフラッディングによるネットワーク帯域の消費を抑制する効果が得られる。
また、トポロジを確実に収束させるため、トポロジの変更には転送遅延時間が必要だが、トポロジの変更を抑止することで、この転送遅延時間の増加を抑制する効果が得られる。
また、本発明によるブリッジは、ネットワークエラーによってトポロジを変更する場合でも、ループを発生させずにトポロジの変更を行うことができる。
トポロジがループした構成をとった場合、マルチキャストフレームなどは、ブリッジによって永遠に中継されるが、ループの発生を防止することで、ネットワーク帯域の消費を抑制する効果が得られ、ネットワーク全体のスループットの低下を抑制する効果が得られる。
すなわち、本発明によって、無線LANなど動的に通信状態が変化するネットワークにおける短期間のエラーによって頻繁にトポロジが変更されることが抑止され、フラッディングによるネットワーク帯域の消費及び転送遅延時間の増加を抑制することができ、また、ループの発生を防止することで、ネットワーク全体のスループットの低下を抑制する効果が得られる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図6は、本発明の実施の形態1におけるブリッジ501の構成を示すブロック図である。図6において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図6において、ネットワークIF350はブリッジ処理部201のポート2と、無線LANネットワーク間のインタフェースとして動作する。
拡張ブリッジ処理部220はネットワークIF350と、ブリッジ処理部201の間に構成され、ブリッジ処理部201に対しては、ネットワークIFとして、ネットワークIF350に対しては、ブリッジ処理部の一つのポートとして動作する。
拡張ブリッジ処理部220は、ネットワークにおけるエラー状態に応じて、ネットワークIF350とブリッジ処理部間201の通信のフィルタや、トポロジ変更の抑制を行う。
また、ネットワークIF350は拡張ブリッジ処理部220からの送信要求を受け、メディアに送信信号を送ったとき、相手端末からACK信号が返ってきたかどうかを拡張ブリッジ処理部220へ通知する送信完了IF353を持つ。
なお、ここでは説明のために、ネットワークIF350と拡張ブリッジ処理部220の間のIFを通信IF351と制御IF352、送信完了IF353と区別しているが、これは何ら本発明を限定することを意図しない。また、拡張ブリッジ処理部220とブリッジ処理部201の間のIFについても通信IF321と制御IF322を区別しているが、これについても本発明を限定することを意図しない。
ネットワークIF350は拡張ブリッジ処理部220に対して、相手端末からACKが返ってきたならば送信成功通知を、ACKが返ってこなければ送信失敗通知を送る。
送信要求には、ネットワークIF350が通知する送信完了情報が、どの送信要求に対するものかを判別するために、一意なIDを付与する。これにより拡張ブリッジ処理部220は、送信要求発行後、同じIDを持つ送信完了情報を待つことで送信が成功したか失敗したかを判別することができる。
図7は、拡張ブリッジ処理部220の詳細な構成である。
拡張ブリッジ処理部220は、内部にBPDUを保持するためのテンプレートバッファ、及びタイマをもつ。
タイマは2種類あり、一つはHello期間を測定するためのHelloタイマ、またもう一つは、トポロジ変更抑制期間を測定するためのトポロジ抑制タイマである。
拡張ブリッジ処理部220は、トポロジ変更抑制期間を保持するためのメモリを持つ。トポロジ変更抑制期間は、予めメモリに記憶しておき、エラー発生時にこれを参照する。
なお、この値は、ネットワークの構成に応じてユーザが値を設定してもよい。また、この値は、ユーザによる設定のほか、拡張ブリッジ処理部220が、無線LAN区間の通信状態を監視して通信状態が悪化する期間を統計的に記録しておき、この統計値を用いて設定してもよい。
例えば、エラーが発生した回数と、エラーが発生した期間の総計を保持しておき、エラーが発生した期間の総計を、エラーが発生した回数で割ったものをベースにトポロジ変更抑制期間を設定してもよい。
以下に、拡張ブリッジ処理部220の動作について説明する。
図8は拡張ブリッジ処理部220の動作を示す状態遷移図である。また、図1は本発明によるポート制御のフローチャートである。拡張ブリッジ処理部220が遷移する状態としては、通常状態、エラー状態、復旧状態、停止状態の4つの状態がある。
通常状態は、データフレーム転送のフィルタ処理を特に行わずに、ネットワークエラーの発生を監視する状態であり、これは図1のフローチャートのステップ601、602に相当する。
エラー状態は、ネットワークエラー発生時に遷移し、データフレーム転送のフィルタ処理を行い、トポロジ変更抑制期間の間ネットワークエラーの回復を待つ状態であり、これは図1のフローチャートのステップ603、604、605に相当する。
復旧状態は、エラー状態から通常状態に遷移する前に遷移し、ネットワークにループが発生しないか確認を行う状態であり、これは図1のフローチャートのステップ607に相当する。
停止状態は、フレーム転送のフィルタ処理を行い、ネットワークエラーが回復するのを待つ状態であり、これは図1のフローチャートのステップ608、609に相当する。以下に各状態における拡張ブリッジ処理部220の動作について説明する。
拡張ブリッジ処理部220は、初期状態でネットワークIFからエラーが検出されるまでは通常状態として動作する。
通常状態では、拡張ブリッジ処理部220はネットワークIF350とブリッジ処理部201間の通信のフィルタ処理は行わない。
拡張ブリッジ処理部220はブリッジ処理部201から通信IF321を経由して送信要求があれば、これをネットワークIF350へ通信IF351を経由してそのまま中継し、ネットワークIF350から通信IF351を経由して受信通知があれば、これをブリッジ処理部201へ通信IF321を経由してそのまま中継する。また、拡張ブリッジ処理部220は、通常状態では、ブリッジ処理部201のポート2が、どの状態で動作しているかを判別するために、ブリッジ処理部201からの送信要求と、ネットワークIF350からの受信通知の監視を行う。
例えば、ブリッジ処理部201から通信IF321を経由して拡張ブリッジ処理部220に対しBPDU送信要求がある場合、拡張ブリッジ処理部220はブリッジ処理部201のポート2が代表ポートとして動作していると判断する。
また、ブリッジ処理部201から拡張ブリッジ処理部220に対しBPDU送信要求がない場合で、ブリッジ処理部201から、通信IF321を経由して拡張ブリッジ処理部220に対しデータフレームの送信要求があるならば、拡張ブリッジ処理部220はブリッジ処理部201のポート2がルートポートとして動作していると判断する。
それ以外の場合、拡張ブリッジ処理部220はブリッジ処理部201のポート2はブロック状態として動作していると判断する。
なお、ポートがどの状態で動作しているかについては、上記の方法のほかにブリッジ処理部201と拡張ブリッジ処理部220の間に新たに状態通知IFを設け、これを介してブリッジ処理部201からポート状態を取得してもよい。
また、ポート状態として、IEEE802.1Dには、他にLISTENING状態、LEARNING状態が定義されているが、ここでは説明を省略する。これらの状態についても、上記のポート判別方法に加え、状態遷移の前後関係や、転送待ち期間などを判断することで、どの状態にあるか判別することが可能である。
拡張ブリッジ処理部220は、通常状態では、ポート2がルートポートとして動作している場合、ネットワークIF350から受信したBPDUをテンプレートバッファに保存する。
拡張ブリッジ処理部220は、通常状態では、ポート2がルートポートとして動作している場合は、短期間のネットワークエラーによってトポロジが変更されるのを抑制するために、期待するタイミングにBPDUを受信しない場合でも、ブリッジ処理部201に対し、通信IF321を経由してテンプレートバッファに保存したBPDUの受信通知を送る。
また、拡張ブリッジ処理部220は、フローチャートのステップ601、602にあるように、通常状態では、ネットワークIF350からの受信通知、または送信完了の監視を行い、通信状態が劣化したかどうかの判別を行う。
なお、通信状態が劣化したかどうかの判別方法は、ポート2の状態によって異なる。
拡張ブリッジ処理部220は、ポート2がルートポートまたは、ブロックポートとして動作している場合、もし一定時間BPDUの受信通知がネットワークIF350から通信IF351を介して検出できない場合、通信状態が劣化したものと判断し、ステップ602からステップ603へ移行し、エラー状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、ポート2が代表ポートとして動作している場合、もし、一定時間BPDUに対する送信完了通知がネットワークIF350から送信完了通知IF353を介して検出できない場合、通信状態が劣化したものと判断し、ステップ602からステップ603へ移行し、エラー状態に遷移する。
ここでは、この期間としてIEEE802.1Dに示されている最大AGE期間を用いる。なお、この期間については独自に設定しても良い。
次にエラー状態における拡張ブリッジ処理部220の動作について説明する。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ステップ603にあるようにトポロジ変更の抑止とフレーム転送を停止するため、ネットワークIF350とブリッジ処理部201間の通信のフィルタ処理を行う。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ブリッジ処理部201から通信IF321を経由して送信要求があっても、BPDU以外の送信要求についてはこれを廃棄する。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ネットワークIF350から通信IF351を経由して受信通知があっても、BPDU以外の受信通知についてはこれを廃棄し、BPDUの受信通知についてもブリッジ処理部201へ中継しない。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ポート2がルートポートとして動作する場合、無線LAN区間における短期間のネットワークエラーによってトポロジが変更されるのを抑制するために、通常状態と同じく、ブリッジ処理部201に対し、テンプレートに保存したBPDUの受信通知を送る。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ステップ603、604、605にあるように、ネットワークIF350からの送信完了、または受信通知をチェックし、通信状態が良化するのを待つ。
通信状態が良化したかどうかの判定方法は、ポート2の状態によって異なる。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ポート2が代表ポートとして動作する場合、ブリッジ処理部201からのBPDU送信要求をネットワークIF350へ中継し、ネットワークIF350から送信完了IF353を介して送信成功通知が返ってきた場合、通信状態が良化したものとみなす。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ポート2がルートポート、またはブロックポートとして動作する場合、ネットワークIF350からBPDUの受信通知があれば、通信状態が良化したものとみなす。
拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ステップ604において通信状態が良化したしたことを検知すると、ステップ606に移行し、復旧状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、ステップ604において通信状態の良化が検知されない場合、ステップ605に移行し、さらにここでエラー状態に遷移してからトポロジ変更抑制期間が経過している場合、ステップ608に移行し、停止状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、トポロジ変更抑制期間が経過したかどうかを判別するために、ステップ602からステップ603に移行するとき、すなわちエラー状態に遷移したときに、予めトポロジ変更抑制タイマに対し、トポロジ変更抑制期間をタイムアウト期間としてタイマ起動要求を設定し、これが満了したときトポロジ変更抑制期間が経過したものと判断する。
なお、拡張ブリッジ処理部220は、ステップ604からステップ606に移行するとき、すなわち通信状態が良化し復旧状態に遷移するとき、このトポロジ変更抑制タイマに停止要求を設定する。
次に復旧状態における拡張ブリッジ処理部220の動作について説明する。
拡張ブリッジ処理部220は、復旧状態では、ステップ606、607にあるようにネットワークIF350とブリッジ処理部201間の通信のフィルタを解除してもネットワークにループが発生しないかについて確認を行う。
拡張ブリッジ処理部220は、もし、トポロジが変更されていた場合、ループの発生を防止するためにステップ607からステップ608に移行し停止状態に遷移する。
以下に、トポロジが変更されたかどうかの判別方法について記述する。なお、トポロジ変更の判別方法は、ポート2がどの状態によって異なる。
拡張ブリッジ処理部220は、ポート2がルートポートとして動作する場合、ネットワークIF350から通信IF351経由で受信したBPDUと、テンプレートバッファに保存されているBPDUの比較を行い、トポロジが変更されていると判断したら、ステップ607からステップ608に移行し、停止状態に遷移する。
なお、このときネットワークIF350から受信したBPDUとして、エラー状態の間に受信したBPDUを用いてもよい。
拡張ブリッジ処理部220は、受信したBPDUと、テンプレートに保存されているBPDUのルート識別子、ブリッジ識別子、コストフィールドの比較を行い、いずれかが異なる場合、トポロジが変更されていると判断する。
拡張ブリッジ処理部220は、復旧状態では、ポート2が代表ポートとして動作している場合、自身が送信しているBPDUのHello期間の間、ネットワークIF350から通信IF351を経由しての受信通知を監視し、もし、任意のBPDUを受信したならば、トポロジが変更されていると判断し、ステップ607からステップ608に移行し、停止状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、上記以外の場合、トポロジが変更されていないと判断し、ステップ607からステップ601に移行し、通常状態に遷移する。
次に停止状態における拡張ブリッジ処理部220の動作について説明する。
拡張ブリッジ処理部220は、停止状態では、通信状態が良化するまでの間、ブリッジ処理部201のポート状態をオフ状態に遷移させる。
拡張ブリッジ処理部220は、ステップ607、またはステップ605からステップ608に移行するとき、すなわち停止状態に遷移するとき、ブリッジ処理部201に対し、制御IF322を介して、ネットワークIF350が停止状態にあることを通知する。
ブリッジ処理部201では、ネットワークIF350が停止したことを検知すると、ポート2の状態をオフ状態に遷移させる。
拡張ブリッジ処理部220は、ブリッジ処理部201に停止信号を通知した後、ステップ608、609にあるようにネットワークIF350からの受信通知をチェックし、通信状態が良化するのを待つ。
もし、通信状態が良化した場合、拡張ブリッジ処理部220は、ブリッジ処理部201に対し、制御IF322を介してネットワークIF350が停止状態から復帰したことを通知する。
ブリッジ処理部201では、ネットワークIF350が停止状態から復帰したことを検知すると、ポート2の状態をブロック状態に遷移させる。
拡張ブリッジ処理部220は、ブリッジ処理部201に再開信号を通知後、ステップ609からステップ601に移行し、通常状態に遷移する。
かかる構成によれば、ブリッジ処理部201と、ネットワークIF350の間に上記動作を行う拡張ブリッジ処理部220を構成することで、無線LANで短期間のエラーが発生した場合でも、トポロジが変更することを抑制することができ、トポロジの変更によるオーバーヘッドやループの発生を防止できるほか、エラーが長期にわたる場合でも、ループを生じさせずに安全にトポロジの変更を行うことができる。
以下に、本発明によるブリッジ501を含む図9のようなネットワークにおいて、無線LANに短期間のエラーが発生した場合、ブリッジ501がトポロジの変更を抑制する動作について説明する。
図9において、図2と同じ構成要素については、同じ符号を用い、説明を省略する。
ここでは、ブリッジ501とブリッジ102間のネットワークは無線LANであり、ブリッジ501のネットワークIF350が接続している。
図9のネットワークにおいて、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、無線LANでエラーが発生するまでは、通常状態として動作し、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からの受信フレームを監視し、ルートブリッジ102が送信するBPDUを監視する。
また、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、このときブリッジ102が送信したBPDUをテンプレートバッファに保存しておく。
ここで、ブリッジ501と、ブリッジ102の間に一時的な遮蔽物や干渉等が発生しネットワークエラーが発生したとする。
このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、ネットワークIF350におけるBPDU受信の監視の結果、一定時間BPDUが失われたことを検知する。
そして、拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態に遷移し、ブリッジ102とブリッジ501の間のフレーム送受信をフィルタする。
IEEE802.1Dでは、一定時間BPDUが失われた場合、ブリッジ501は、ブリッジ106に接続するポート、ここではポート2を、転送状態にし、トポロジを再構成するよう記載されている。
しかし、本発明のブリッジ501では、拡張ブリッジ処理部220はエラー状態の間、ブリッジ処理部201へテンプレートバッファに保存されたBPDUを通知し続けるため、ブリッジ処理部201はBPDUが失われたことを検知せず、トポロジの変更を行わない。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からのBPDU受信通知を待つ。
ここで、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220が、エラー状態で動作している間に遮蔽物、または干渉がなくなり、ネットワークエラーが回避されたとする。
このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220はネットワークIF350からBPDUの受信通知を検知するため、復旧状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、復旧状態では、受信したBPDUのルート識別子、ブリッジ識別子、コストフィールドを、テンプレートバッファに保存しておいたものと比較する。
ここでは、BPDUを受信できなかった間に、他にトポロジ変更が発生していないため、受信したBPDUとテンプレートバッファに保存されたBPDUのパラメータは変化していない。
そこで、拡張ブリッジ処理部220は、BPDUの比較の結果、データフレームの中継を再開してもループが発生しないものと判断し、転送状態に遷移する。
本発明によるブリッジは、以上のように無線LANで短期間のエラーが発生した場合でも、トポロジが変更することを抑制することができ、トポロジの変更によるオーバーヘッドやループの発生を防止できる。
なお、本実施の形態において、スパニングツリーアルゴリズムを拡張するために、拡張ブリッジ処理部220をブリッジ処理部201と独立して設けたが、ブリッジ処理部201に拡張ブリッジ処理部220と同等の機能を持たせてもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における、本発明によるブリッジ501を用いたネットワークの構成図である。
図10において、図9と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
以下に、本発明によるブリッジ501を含む図10のようなネットワークにおいて、無線LANに短期間のエラーが発生した場合、ブリッジ501が、ブリッジ106におけるトポロジの変更を抑制する動作について説明する。
ここでは、ブリッジ501とブリッジ102間のネットワークは無線LANであり、ブリッジ501のネットワークIF350が接続している。
図10のネットワークにおいてブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、無線LAN区間でエラーが発生するまでは通常状態として動作し、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からの受信フレームを監視し、ルートブリッジ102が送信するBPDUを監視する。
また、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、このときブリッジ102が送信したBPDUをテンプレートバッファに保存しておく。
ここで、ブリッジ501と、ブリッジ102の間に一時的な遮蔽物や干渉等が発生しネットワークエラーが発生したとする。
IEEE802.1Dでは、期待するタイミングにBPDUが受信できなかった場合、代表ポートから中継するBPDUのAGEフィールドに、BPDUを受信できなかった時間を設定するよう記載されている。
例えば、図10のネットワーク構成では、ブリッジ501が従来のブリッジの場合、ブリッジ501が中継するBPDUにはAGEフィールドにブリッジ501がBPDUを受信できなかった時間が設定され、これをブリッジ106が受信する。もし、ブリッジ106のブリッジ処理部201が受信したBPDUのAGEフィールドに設定されている値と、BPDUを受信できなかった期間を加算した結果、これが最大AGEを超える場合、ブリッジ106はトポロジの変更を行う。
しかし、本発明では、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、通常状態、及び、エラー状態の間、ブリッジ処理部201に対し、テンプレートバッファに保存されたBPDUを通知し続けるため、期待するタイミングにBPDUが受信できなかったとしても、ブリッジ処理部201はBPDUが失われたことを検知せず、代表ポートから中継するBPDUのAGEフィールドは更新されない。
従って、無線LAN区間でエラーが発生しても、ブリッジ501が中継するBPDUのAGEは更新されないため、ブリッジ106は無線LAN区間のエラーを検知せず、トポロジの変更も行わない。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、実施の形態1と同様にポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からのBPDU受信通知を待つ。
ここで、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220が、エラー状態で動作している間に遮蔽物、または干渉がなくなり、ネットワークエラーが回避されたとする。
このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220はネットワークIF350からBPDUの受信通知を検知し、実施の形態1と同様に、転送状態に遷移する。
そして、ブリッジ501は再びブリッジ102が送信したBPDUをブリッジ106へ中継するため、ブリッジ106はトポロジの変更を行わず、中継を継続する。
なお、本実施の形態において、トポロジの変更を抑制するブリッジ106は、本発明によるブリッジ501に直接接続されているが、この間にひとつまたは複数のブリッジを配置してもよい。また、トポロジの変更を抑止するブリッジは複数あってもよいことは容易に推測可能である。
本発明によるブリッジは、以上のように無線LANで短期間のエラーが発生した場合でも、ネットワーク全体に対しネットワークエラーによるトポロジ変更を抑制することができ、トポロジの変更によるオーバーヘッドやループの発生を防止できる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における、本発明によるブリッジ501を用いたネットワークの構成図である。
図11において、図2、図9と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
以下に、本発明によるブリッジ501を含む図11のようなネットワークにおいて、無線LANに短期間のエラーが発生した場合で、さらに、エラー期間中にルートブリッジ102がダウンした場合でも、ブリッジ501が、エラー状態から復帰するときに正常にトポロジの変更を行う動作について説明する。
ここでは、ブリッジ501とブリッジ103間のネットワークは無線LANであり、ブリッジ501のネットワークIF350が接続している。
図11のネットワークにおいてブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、無線LAN区間でエラーが発生するまでは通常状態として動作し、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からの受信フレームを監視し、代表ブリッジ103が送信するBPDUを監視する。
また、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部は、ブリッジ103が送信したBPDUをテンプレートバッファに保存しておく。
なお、このBPDUにはルート識別子としてブリッジ102のブリッジ識別子42が、コストとしてブリッジ102とブリッジ103間のコスト10が設定されている。
ここで、ブリッジ501と、ブリッジ103の間に一時的な遮蔽物や干渉等が発生しネットワークエラーが発生したとする。
このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は実施の形態1、2で示したように、エラーが発生したとしても一定期間内は、エラー状態として動作することで、無線LAN区間のエラーによるトポロジを抑制する。
ここで、拡張ブリッジ処理部220がエラー状態としてトポロジの変更を抑制している間に、さらにルートブリッジ102がダウンしたとする。
ルートブリッジ102がダウンしたことは、まずブリッジ103によって検知され、ブリッジ103のブリッジ制御部は自身がルートブリッジとなるため、BPDUのルート識別子に自身のブリッジ識別子117を設定したものを各ポートから送信する。
なお、ブリッジ501は無線LAN区間のエラーによりこのBPDUを受信することができない。
ブリッジ104はブロックポートからブリッジ103が送信したBPDUを受信する。
ただし、ブリッジ104はルートポートにおいて、ブリッジ501が送信したBPDUも受信している。
このブリッジ104がブリッジ501から受信したBPDUは、ブリッジ501と、ブリッジ103の間の無線LAN区間にエラーが発生する前にブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220がテンプレートバッファに保存したものが元になっているため、このBPDUには、ルート識別子としてブリッジ102のブリッジ識別子42が設定されている。なお、コストとしては29が設定されている。
ブリッジ104は、スパニングツリーアルゴリズムに従いこの2つのBPDUを比較し、ブリッジ501から受信したBPDUのほうが、ルート識別子の値が小さいため、ブリッジ103と接続するポートの状態を、ブロック状態から代表ポートに遷移させ、さらに、ブリッジ117にBPDUの送信を開始する。
このBPDUには、ルート識別子として42が設定されている。また、コストとして79が設定されている。
ブリッジ103は、ブリッジ104が送信したBPDUを受信すると、BPDUに設定されたルート識別子が自身のブリッジ識別子より小さいため、ルートブリッジとして動作するのをやめ、トポロジの再構成を行うため各ポートの状態を選択する。
ここでブリッジ103は、スパニングツリーアルゴリズムに従い、ブリッジ104と接続するポートをルートポート、ブリッジ501と接続するポートを代表ポート設定する。
そして代表ポートから、ブリッジ501に対しBPDUの送信を開始する。
このBPDUには、ルート識別子として42が設定されている。また、コストとして98が設定されている。
ただし、ここでも無線LAN区間のエラーにより、このBPDUはブリッジ501へは到達しない。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態では、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からのBPDU受信通知を待つ。
ここで、ブリッジ501と、ブリッジ103間の遮蔽物、または干渉がなくなり、無線LAN区間におけるネットワークエラーが回避されたとする。
このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、ブリッジ103が送信したBPDUをネットワークIF350から受信することで、通信状態が良化したものと判断し、状態を復旧状態に遷移させる。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、復旧状態に遷移すると、ポート2がルートポートとして動作しているため、受信したBPDUと、テンプレートに保存されたBPDUの比較を行う。
このとき、テンプレートに保存されたBPDUのルート識別子も、受信したBPDUのルート識別子も、同じ42であるが、受信したBPDUのコストフィールドは98に変化しているため、(テンプレートに保存されていたものは10)拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態中に他のトポロジ変更が発生したものと判断し、停止状態に遷移する。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、停止状態に遷移すると、一旦ブリッジ処理部201に、制御IF322を介して停止信号を送る。
ブリッジ処理部201は、これを受けてポート2の状態を一旦オフ状態にする。
さらに拡張ブリッジ処理部220は、すでに電波状態が良化しているため、ブリッジ処理部201へ制御IF322を介して再開信号を送る。
ブリッジ処理部201は、これを受けてポート2の状態をブロック状態にする。
その後、拡張ブリッジ処理部220は、通常状態にもどり、ブリッジ処理部201によってトポロジの再構成が行われるのを待つ。
ブリッジ処理部201によってトポロジの再構成が行われるまでの間、ブリッジ42をルート識別子とするBPDUがカテネットを漂流し続けるが、次第にBPDUのAGEフィールドの値が増加していき、これが最大AGEを超えるため、このBPDUはカテネットから廃棄され、正常にトポロジ再構成が行われる。
もし、拡張ブリッジ処理部220が、一旦停止状態に遷移しない場合、ポートのリセットが行われないまま転送状態に遷移するため、ブリッジ42をルート識別子とするBPDUがカテネットをループし漂流し続け、トポロジが収束しない可能性がある。
本発明によるブリッジは、前述したように、エラー状態の間にトポロジが変更されていた場合は、ブリッジのポート状態を一旦リセットすることで、トポロジが発散することを防止する。
なお、IEEE802.1Dにはネットワークのコストを1より大きい値に設定するように記述されており、前述したような、BPDUがループするような場合でも、拡張ブリッジ処理部220は、コスト値を比較することで、BPDUのループを検知し、エラー状態中にトポロジの変更が発生したことを検知することができる。
なお、もし、BPDUのループが発生しトポロジが発散した場合であっても、BPDUがループするたびに、BPDUのコスト値は増加していくため、いつかはコスト値のオーバーフローが発生する。
そこで、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220はBPDUのオーバーフローを検知した時点でブリッジまたは、ポートをリセットし、再度スパニングツリーアルゴリズムを実行するようにしてもよい。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における、本発明によるブリッジを用いたネットワークの構成図である。
以下に、本発明によるブリッジ501を含む図9のようなネットワークにおいて、無線LANに長期間のエラーが発生した場合、ブリッジ501がトポロジにループを発生させずに、トポロジ変更を行う動作について説明する。
ここでは、実施の形態1と同じく、ブリッジ501とブリッジ102間のネットワークは無線LANであり、ブリッジ501のネットワークIF350が接続している。
図9のネットワークにおいてブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、無線LAN区間でエラーが発生するまでは通常状態として動作し、ポート2がルートポートとして動作しているため、ネットワークIF350からの受信フレームを監視し、ルートブリッジ102が送信するBPDUを監視する。
また、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、このときブリッジ102が送信したBPDUをテンプレートバッファに保存しておく。
ここで、ブリッジ501と、ブリッジ102の間に長時間にわたって遮蔽物や干渉等が発生しネットワークエラーが発生したとする。
ここで、実施の形態1で示したように拡張ブリッジ処理部220は、エラーが発生したとしてもトポロジ変更抑制期間期間内は、エラー状態として動作することで、無線LAN区間のエラーによるトポロジ変更を抑制する。
また、このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、エラー状態に遷移するときにトポロジ変更抑制タイマ222にタイマ期間としてトポロジ変更抑制期間を設定しタイマ起動要求を発行する。
ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220がエラー状態で動作している間に、ネットワークIF350からのBPDU受信通知が無いままトポロジ変更抑制タイマ222が満了すると、拡張ブリッジ処理部220は、停止状態に遷移する。
拡張ブリッジ処理部220は、停止状態に遷移すると、ブリッジ処理部201に対し、制御IF322を介し、停止信号を送信する。
ブリッジ処理部201は、停止信号を受け、ポート2の状態をオフ状態に遷移させる。
拡張ブリッジ処理部220は、停止状態に遷移すると、ブリッジ処理部201にテンプレートバッファに保存されたBPDUの受信通知を発行しなくなるため、ブリッジ処理部201は、ルートポートからBPDUを受信しなくなったことを検知し、トポロジの再構成を行う。
このとき、ブリッジ501のブリッジ制御部201はスパニングツリーアルゴリズムに従いトポロジの変更を行う。
図12は、トポロジ変更後のネットワークの構成図である。ブリッジ501は、ブリッジ106に接続するポートをルートポート、ブリッジ102に接続するポートをオフ状態に設定し、転送を再開する。
なお、このとき、ブリッジ501の拡張ブリッジ処理部220は、ネットワークIF350からの受信フレームをチェックし、無線LAN区間のネットワーク状態が良化するのを待ち続ける。
もし、拡張ブリッジ処理部220が無線LAN区間のネットワーク状態が良化したことを検知したならば、実施の形態1に示したように、制御IF322を経由してブリッジ処理部201へ再開信号を送り、自身を通常状態に遷移させる。
ブリッジ処理部201は、再開信号を受けるとポート2の状態をブロック状態に遷移させ、ポート状態をリセットさせる。
また、拡張ブリッジ処理部220が通常状態に遷移しているため、ブリッジ処理部201は、無線LAN区間からのBPDUを処理し、スパニングツリーアルゴリズムに沿ってトポロジの再構成を行うことができる。
ここでは、ネットワークエラーが発生している間に、他のトポロジ変更の要因が発生していないため、トポロジはネットワークエラーが発生する前のトポロジに戻る。すなわち、ブリッジ501は、ブリッジ102と接続するポートをルートポート、ブリッジ106に接続するポートをブロックポートに設定し、転送を再開する。
このように、本発明によるブリッジは、長期間のネットワークエラーが発生し、トポロジの変更を行った場合でも、ネットワークエラーが発生しているポートをオフ状態に遷移させることで、ネットワークが良化した瞬間にループが発生することがない。
なお、各実施の形態で説明したブリッジ処理部201及び拡張ブリッジ処理部220が備える各機能ブロックは、典型的には、集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本発明にかかる拡張スパニングツリーアルゴリズムは、無線LANなどの通信状態が動的に変化するネットワークと他のネットワークを中継するブリッジに適用可能である。また、無線LANの他に高速電灯線通信や、光無線通信などにも応用できる。
本発明によるポート制御のフローチャート 従来のブリッジによるネットワークの構成図 従来のブリッジのブロック図 スパニングツリーアルゴリズムによるトポロジの構成例を示す図 スパニングツリープロトコルにおける制御フレーム(BPDU)のフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1におけるブリッジのブロック図 本発明の実施の形態1におけるブリッジの拡張ブリッジ処理部のブロック図 本発明の実施の形態1におけるブリッジの拡張ブリッジ処理部の状態遷移図 本発明の実施の形態1、4におけるスパニングツリーアルゴリズムによるトポロジの構成例を示す図 本発明の実施の形態2におけるスパニングツリーアルゴリズムによるトポロジの構成例を示す図 本発明の実施の形態3におけるスパニングツリーアルゴリズムによるトポロジの構成例を示す図 本発明の実施の形態4におけるネットワークエラー中のトポロジの構成例を示す図
符号の説明
100〜106 従来技術によるブリッジ
201 従来技術によるブリッジのブリッジ処理部
220 本発明の実施の形態におけるブリッジの拡張ブリッジ処理部
310,320,330,340 従来技術によるブリッジのネットワークIF
311,321,331,341 従来技術によるブリッジの通信IF
312,322,332,342 従来技術によるブリッジの制御IF
350 本発明の実施の形態におけるブリッジのネットワークIF
351 本発明の実施の形態におけるブリッジの通信IF
352 本発明の実施の形態におけるブリッジの制御IF
353 本発明の実施の形態におけるブリッジの送信完了通知IF

Claims (32)

  1. 動的に通信状態が変化するネットワークを含む複数のネットワークに接続し、ネットワーク間のフレームの中継を行うブリッジ装置であって、
    前記複数のネットワークのいずれかへ接続され、接続されたネットワークに対してフレームの送受信を行う複数のポートと、
    スパニングツリープロトコル(以下STPと称す)を用いた前記複数のポートの状態制御と、前記複数のポート間のフレームの中継制御とを行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記動的に通信状態が変化するネットワークにおいて、STPによってトポロジの変更が発生するような通信状態の悪化が起こった場合に、トポロジ変更抑制期間の間は前記STPによるトポロジの変更が発生しないよう、前記複数のポートから送信されるフレームを制御するブリッジ装置。
  2. 動的に通信状態が変化するネットワークを含む複数のネットワークに接続し、ネットワーク間のフレームの中継を行なうブリッジ装置であって、
    前記複数のネットワークのいずれかへ接続され、接続されたネットワークに対してフレームの送受信を行う複数のポートと、
    STPを用いた前記複数のポートの状態制御と、前記複数のポート間のフレームの中継制御とを行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記動的に通信状態が変化するネットワークにおいて、STP制御フレームの送信または受信に失敗した場合、所定の期間は概ポートを経由したフレームの転送を停止するブリッジ装置。
  3. 前記動的に通信状態が変化するネットワークとして、無線LANに接続する請求項1または請求項2に記載のブリッジ装置。
  4. 前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートは、送信が成功したかどうかの判定を、ACK信号を受信したかどうかによって行う請求項1または請求項2に記載のブリッジ装置。
  5. 前記制御部が、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートの状態を、STPに基づくルートポートまたはブロック状態にあるポートとして動作する場合に、
    前記制御部は前記ネットワークにおける通信状態の監視を行い、制御フレーム監視期間の間、連続して前記ポートから制御フレームを受信できなかった場合、所定の期間は前記STPによるトポロジの変更が発生しないよう、前記複数のポートから送信されるフレームを制御する請求項1または請求項2に記載のブリッジ装置。
  6. 前記制御部が、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートの状態を、STPに基づく代表ポートとして動作する場合に、
    前記制御部は前記ネットワークにおける通信状態の監視を行い、制御フレーム監視期間の間、連続して前記ポートから制御フレームの送信に失敗した場合、所定の期間は前記STPによるトポロジの変更が発生しないよう、前記複数のポートから送信されるフレームを制御する請求項1または請求項2に記載のブリッジ装置。
  7. 前記制御フレーム監視期間として、STPに規定された最大AGE期間を用いる請求項5または請求項6に記載のブリッジ装置。
  8. 前記最大AGE期間として、前記制御部が、前記ネットワークにおける通信状態が発生する前に、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポートを経由して送信または受信した制御フレームに設定された最大AGEを用いる請求項7に記載のブリッジ装置。
  9. 前記制御部は前記ネットワークにおける通信状態の監視を行い、ネットワークからの受信信号強度が低下した場合、所定の期間は前記STPによるトポロジの変更が発生しないよう、前記複数のポートから送信されるフレームを制御する請求項1または請求項2に記載のブリッジ装置。
  10. 前記トポロジ変更抑制期間を、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポート毎に対応付けて予め不揮発性メモリに保持することを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  11. 前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更抑制期間を、前記ネットワークを介して接続された端末から変更可能な請求項10に記載のブリッジ装置。
  12. 前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更抑制期間を前記制御部が変更することを特徴とする請求項10に記載のブリッジ装置。
  13. 前記不揮発性メモリに保持されたトポロジ変更抑制期間を、前記制御部が前記不揮発性メモリに対応したポートにおける通信状態悪化の発生頻度から求めることを特徴とする請求項12に記載のブリッジ装置。
  14. 前記トポロジ変更抑制期間の測定のために、前記動的に通信状態が変化するネットワークへ接続するポート毎に、独立したタイマを持つことを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  15. 前記制御部は前記トポロジ変更の抑止のための送信フレーム制御として、自身のポート状態を変更しないことを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  16. 前記制御部は前記トポロジ変更の抑止のための送信フレーム制御として、前記動的に通信状態が変化するネットワークで通信状態が悪化したときに、概通信状態の悪化が発生する前に概ネットワークから受信していた制御フレームを保持しておき、これをトポロジ変更抑制期間の間受信し続けているものとして動作することで、自身のポート状態の変更を抑止することを特徴とする請求項15に記載のブリッジ装置。
  17. 前記制御部は前記トポロジ変更の抑止のための送信フレーム制御として、ネットワーク内のブリッジのうち、ルートブリッジへの中継を行うブリッジに対し、概ブリッジが自身のポート状態を変更することを制御することを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  18. 前記制御部は前記ネットワーク内のブリッジのうち、ルートブリッジへの中継を行うブリッジによるポート状態変更の抑止のための送信フレーム制御を、前記ポートのうち、代表ポートとして動作するポートから送信する制御フレームを用いて行うことを特徴とする請求項17に記載のブリッジ装置。
  19. 前記制御部は前記代表ポートとして動作するポートから送信する制御フレームのAGEフィールドに、STPに基づき設定する値から、トポロジ変更抑制期間を引いたものを設定することを特徴とする請求項18に記載のブリッジ装置。
  20. 前記トポロジ変更抑制期間が経過しても前記ネットワークで通信状態の悪化が続いた場合、
    前記制御部は概ネットワークに接続するポートを介してこれを検知し、
    概ポートの状態を前記STPに基づくオフ状態に遷移させてから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに前記制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、前記ポートの状態管理を行うことを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  21. 前記トポロジ変更抑制期間が経過しても前記ネットワークで通信状態の悪化が続いた場合で、概ネットワークに接続するポートの状態をSTPに基づくオフ状態に遷移させた後、概ネットワークで通信状態が良化した場合、
    前記制御部は概ポートを介してこれを検知し、
    概ポートの状態を前記STPに基づくブロック状態に遷移させてから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行うことを特徴とする請求項20に記載のブリッジ装置。
  22. 前記トポロジ変更抑制期間内に前記ネットワークで通信状態が良化した場合、
    前記制御部は概ネットワークに接続するポートを介してこれを検知し、
    概ポートを経由した中継を行ってもトポロジにループが発生しないことを前記ブリッジポートで送受される制御フレームによって判断してから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行うことを特徴とする請求項1に記載のブリッジ装置。
  23. 前記ポートが、前記STPに基づきルートポートまたはブリッジポートとして動作する場合、
    前記ポートによる通信状態の良化の検知を、前記ポートを介してネットワークから制御フレームを受信したことで検出する請求項20、請求項21または請求項22に記載のブリッジ装置。
  24. 前記ポートが、前記STPに基づき代表ポートとして動作する場合、
    前記ポートによる通信状態の良化の検知を、前記ポートを介してネットワークへ制御フレームの送信に成功したことで検出する請求項20、請求項21または請求項22に記載のブリッジ装置。
  25. 前記ポートが、前記STPに基づきルートポートまたはブロック状態にあるポートとして動作する場合、
    前記トポロジにループが発生しないことを、通信状態が悪化している間に他のブリッジによってトポロジが変更されているかどうかによって判断する請求項22に記載のブリッジ装置。
  26. 前記他のブリッジによるトポロジの変更を、前記ネットワークに通信状態が悪化する前に受信した制御フレームと、通信状態が良化してから受信した制御フレームの比較によって検出する請求項25に記載のブリッジ装置。
  27. 前記制御フレームの比較として、概制御フレームのルート識別子と、ブリッジ識別子、パスコストに設定された値を比較する請求項26に記載のブリッジ装置。
  28. 前記ポートが、前記STPに基づき代表ポートとして動作する場合、
    前記トポロジにループが発生しないことを、概ポートから他のブリッジが送信した制御フレームを制御フレーム待ち期間内に受信しないことで判断する請求項22に記載のブリッジ装置。
  29. 前記制御フレーム待ち期間を、概ポートを経由して送信する制御フレームのHello期間とする請求項28に記載のブリッジ装置。
  30. 動的に通信状態が変化するネットワークを含む複数のネットワークに接続し、ネットワーク間のフレームの中継を行うブリッジ装置であって、
    前記複数のネットワークのいずれかへ接続され、接続されたネットワークに対してフレームの送受信を行う複数のポートと、
    STPを用いた前記複数のポートの状態制御と、前記複数のポート間のフレームの中継制御とを行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記動的に通信状態が変化するネットワークにおいて、STPによってトポロジの変更が発生するような通信状態の悪化が起こった場合に、トポロジ変更抑制期間の間は前記STPによるトポロジの変更が発生しないよう、前記複数のポートから送信されるフレームを制御すると共に、
    前記制御部は前記動的に通信状態が変化するネットワークにおいて、STP制御フレームの送信または受信に失敗した場合、所定の期間は概ポートを経由したフレームの転送を停止し、通信状態が良化した場合に、概ポートを経由した中継を行ってもトポロジにループが発生しないことを前記ポートで送受される制御フレームによって判断してから、前記STPに基づき、前記ポートを介して前記ネットワークに制御フレームを送受信し、前記ネットワークを介して接続する他のブリッジと相互作用しながら、各前記ポートの状態管理を行うことを特徴とするブリッジ装置。
  31. 請求項1から請求項30のいずれかに記載の本発明の全部または一部の手段もしくは本発明の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム記録媒体。
  32. 請求項1から請求項30のいずれかに記載の本発明の全部または一部の手段もしくは本発明の全部または一部の機能を集積化した集積回路。
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