JP2007234337A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007234337A
JP2007234337A JP2006053182A JP2006053182A JP2007234337A JP 2007234337 A JP2007234337 A JP 2007234337A JP 2006053182 A JP2006053182 A JP 2006053182A JP 2006053182 A JP2006053182 A JP 2006053182A JP 2007234337 A JP2007234337 A JP 2007234337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
power storage
charging
storage means
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006053182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4958450B2 (ja
Inventor
Hiroki Kabumoto
浩揮 株本
Koji Yasuo
耕司 安尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006053182A priority Critical patent/JP4958450B2/ja
Publication of JP2007234337A publication Critical patent/JP2007234337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4958450B2 publication Critical patent/JP4958450B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池から蓄電手段への充電を適切に制御する技術を提供する。
【解決手段】燃料電池システム10において、燃料の反応により発電し蓄電手段602を含む電子機器60に電力を供給することのできる燃料電池20と、燃料電池20にて発電した電力の電子機器60への供給を制御する制御部30と、燃料電池20または電子機器60が使用される環境に応じた情報を検出する気圧センサ40と、を備え、制御部30は、気圧センサ40により検出された情報に基づいて燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。より具体的には、蓄電手段を含む機器に電力を供給することのできる燃料電池を備える燃料電池システムに関する。
燃料電池は、燃料および酸化剤から電気エネルギーを発生させる装置であり、高い発電効率を得ることができる。燃料電池の主な特徴としては、従来の発電方式のように熱エネルギーや運動エネルギーの過程を経ない直接発電が挙げられる。このため、燃料電池は、小規模でも高い発電効率が期待できる。また、窒化化合物等の排出が少なく、騒音や振動も小さいので環境性が向上する。このように、燃料電池は、燃料の持つ化学エネルギーを有効に利用でき、環境に優しい特性を持っているので、21世紀を担うエネルギー供給システムとして期待され、宇宙用から自動車用、携帯機器用まで、大規模発電から小規模発電まで、種々の用途に使用できる将来有望な新しい発電システムとして注目され、実用化に向けて技術開発が本格化している。
また、燃料電池の小型化、軽量化が図られつつあることで、携帯機器用の電源としての用途開発も進められている。例えば、近年、燃料電池の一形態として、ダイレクトメタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)が注目を集めている。DMFCは、燃料であるメタノールを改質することなく、アノードへ直接供給し、メタノールと酸素との電気化学反応により電力を得る。メタノールは水素に比べて、単位体積あたりのエネルギーが高く、また、貯蔵に適しており、爆発などの危険性も低いため、自動車や携帯機器などの電源への利用が期待されている。
しかしながら、DMFCをはじめとする燃料電池では、その運転条件によって出力が変動してしまうことがある。特に、携帯機器の電源として用いる燃料電池は、携帯機器とともに移動することが多く、刻々と変化する種々の運転条件で使用されることとなる。
そこで、燃料電池の運転条件が変化した場合でも適切な燃料電池の運転を行うために、特許文献1には、燃料電池へ供給する酸化ガスの温度が所定の上限値を上回らないように、吸入酸化ガス温度と大気圧値とに基づいて燃料電池の運転を制御する燃料電池システムの制御装置が開示されている。
また、特許文献2には、燃料電池を搭載したノート型のパーソナルコンピュータにおいてガス漏れ等の異常が発生した場合に、燃料電池側に設けられた表示装置を用いて異常発生等の通知を行う燃料電池ユニットが開示されている。
特開2005−71939号公報 特開2004−265834号公報
ところで、燃料電池を電源として携帯機器等の電子機器を駆動する際には、その電力を
電子機器の駆動だけでなく2次電池等の蓄電手段への充電に用いることが考えられる。
しかしながら、燃料電池の運転条件が変化している状態で発電を行うと、運転条件によって出力が変動する場合があるため、蓄電手段へ充電を行う回路に出力変動を緩和する制御回路が必要となる可能性がある。例えば、燃料電池を電源とした電子機器を飛行機に持ち込んだ場合、離陸時の機内では大きな気圧変化が発生し運転条件が変化するため、飛行機内においては燃料電池から蓄電手段への充電を制限することが望まれる。
本発明は上述の事情を鑑みなされたもので、その目的とするところは、燃料電池から蓄電手段への充電を適切に制御する技術の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の燃料電池システムは、燃料の反応により発電し、蓄電手段への充電と蓄電手段からの放電と蓄電手段への充電の停止とを切り替え可能な切り替え部を含む機器に電力を供給することのできる燃料電池と、前記燃料電池にて発電した電力の前記機器への供給を制御する制御部と、前記燃料電池または前記機器が使用される環境に応じた情報を検出する検出部と、を備える。前記制御部は、前記検出部により検出された情報に基づいて燃料電池から前記機器が備える蓄電手段への充電を制御するために制御信号を出力する。
この態様によると、燃料電池や機器が使用される環境に応じて燃料電池から蓄電手段への充電を制御することができるので、例えば、燃料電池が使用される環境が急激に変化したことを検出した場合や、燃料電池による蓄電手段への充電が好ましくない環境を検出した場合には、燃料電池から機器が備える蓄電手段への充電を制限することができる。
また、前記制御部は、前記機器が備え、該機器が使用される環境に応じた情報を検出する検出部からの情報に基いて、燃料電池から前記機器が備える蓄電手段への充電を制御するために制御信号を出力してもよい。
これによると、燃料電池や機器が使用される環境に応じて燃料電池から蓄電手段への充電を制御することができるので、例えば、燃料電池が使用される環境が急激に変化したことを検出した場合や、燃料電池による蓄電手段への充電が好ましくない環境を検出した場合には、燃料電池から機器が備える蓄電手段への充電を制限することができる。また、検出部を燃料電池システムが備えていない場合でも、制御部が、機器が備える検出部からの情報に基づいて燃料電池から蓄電手段への充電を制御することができるので、燃料電池システムの構成を簡便にし、コストを低減することができる。
前記検出部は、気圧を検出するための気圧センサであってもよい。これによれば、燃料電池や機器が使用される環境に応じた情報を簡便に検出することができる。
前記制御部は、前記気圧センサが検出した気圧の情報に基づいて算出された気圧の低下率が基準値以上の場合、前記燃料電池から前記蓄電手段への充電を停止する制御を行う。これによれば、機器とともに燃料電池システムが移動中において環境の変化による燃料電池の出力の変動が生ずるような場合に、そのまま燃料電池から蓄電手段への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システムを飛行機で使用する際に燃料電池から蓄電手段への充電が制限されるような場合に、離陸時の気圧の低下率が基準値以上となるように基準値を設定しておくことで、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電を停止することができる。
前記制御部は、前記気圧センサが検出した気圧の情報に基づいて算出された気圧の低下率が基準値以上の場合、前記燃料電池による発電を停止する制御を行う。これによれば、機器とともに燃料電池システムが移動中において環境の変化による燃料電池の出力の変動が生ずるような場合に、燃料電池による発電そのものを停止することで、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システムを飛行機で使用する際に燃料電池から蓄電手段への充電が制限されるような場合に、離陸時の気圧の低下率が基準値以上となるように基準値を設定しておくことで、離陸後に燃料電池による発電が停止され、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電を停止することができる。
前記検出部は、加速度を検出するための加速度センサであってもよい。これによれば、燃料電池や機器が使用される環境に応じた情報を簡便に検出することができる。
前記制御部は、前記加速度センサが検出した加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合、前記燃料電池から前記蓄電手段への充電を停止する制御を行う。これによれば、機器とともに燃料電池システムが移動中において環境の変化による燃料電池の出力の変動が生ずるような場合に、そのまま燃料電池から蓄電手段への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システムを飛行機で使用する際に燃料電池から蓄電手段への充電が制限されるような場合に、加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合に飛行機が離陸したと判断し、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電を停止することができる。
前記制御部は、前記加速度センサが検出した加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合、前記燃料電池による発電を停止する制御を行う。これによれば、機器とともに燃料電池システムが移動中において環境の変化による燃料電池の出力の変動が生ずるような場合に、燃料電池による発電そのものを停止することで、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システムを飛行機で使用する際に燃料電池から蓄電手段への充電が制限されるような場合に、加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合に飛行機が離陸したと判断し、離陸後に燃料電池による発電が停止され、より確実に燃料電池から蓄電手段への充電を停止することができる。
前記燃料がメタノール、あるいはメタノールを含む水溶液であってもよい。これによれば、簡易な構成で持ち運びのし易い燃料電池システムを提供することができる。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、燃料電池から蓄電手段への充電を適切に制御することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、燃料電池の一形態として、固体高分子形であるダイレクトメタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)を例に説明するが、燃料電池としてはDMFCに限らず、リン酸形、アルカリ形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形等を用いることも可能である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る燃料電池システム10および電子機器60の全体構成を示す図である。燃料電池システム10は、燃料の反応により発電し、蓄電手段への充電と蓄電手段からの放電と蓄電手段への充電の停止とを切り替え可能な切り替え部を含む機器に電力を供給することのできる燃料電池20と、燃料電池20にて発電した電力の機器への供給を制御する制御部30と、燃料電池20が使用される環境に応じた情報を検出する検出部としての気圧センサ40と、燃料電池20で発電した電力を接続されている機器へ安定して供給するためのDC/DCコンバータ50と、を備える。
燃料電池20は、燃料電池スタック202、バッファタンク204、燃料用ポンプ206、酸化剤用ポンプ208、燃料タンク210および分離回収手段212を有する。
燃料電池スタック202は、メタノール溶液および空気を用いて電気化学反応により電力を発生する。燃料電池スタック202は、積層型でもよく平面配列型でもよい。また、燃料電池20は、燃料用ポンプ206、酸化剤用ポンプ208などの動力係を省略した、所謂、パッシブ型の燃料電池でもよい。
燃料タンク210は、燃料電池スタック202に供給されるメタノール水溶液を貯留する。燃料タンク210に貯留されたメタノール水溶液は、バッファタンク204にて、濃度が調整された後、燃料用ポンプ206により燃料電池スタック202のアノードに供給される。
燃料電池スタック202での反応後に残った未反応の燃料は、分離回収手段212を経てバッファタンク204に回収される。このように、燃料電池スタック202に供給されるメタノール水溶液は、燃料電池スタック202とバッファタンク204とを含む循環系を流通する。一方、酸化剤用ポンプ208は外部から空気を取り込み、燃料電池スタック202のカソードに供給する。メタノールと空気の反応により生じた水や二酸化炭素などの生成物は、分離回収手段212にて二酸化炭素が分離回収され外部に放出されるとともに、バッファタンク204にて水が回収され、その後のメタノールの希釈に用いられる。
燃料タンク210は、バッファタンク204に貯留されたメタノール水溶液よりも濃度が高い高濃度のメタノール水溶液を貯蔵する。例えば、バッファタンク204内のメタノール水溶液の濃度が、1mol/Lのとき、燃料タンク210内の高濃度のメタノール水溶液の濃度を22mol/Lとすることができる。
制御部30は、燃料電池20を構成するポンプやバルブ等の駆動部を燃料電池20の動作に応じて制御する。また、制御部30は、燃料電池20が発電した電力を後述する電子機器60の電圧に合わせるためのDC/DCコンバータ50を制御する。
気圧センサ40は、燃料電池20を使用する環境として気圧を検出するものであり、例えば、振動型、ピエゾ抵抗型、容量型などを用いることができる。本実施形態では、圧力変化により電気抵抗が変化するピエゾ抵抗型半導体素子を用いている。これにより、気圧センサ40の小型化、集積化を図ることができる。また、燃料電池20や機器が使用される環境に応じた情報を簡便に検出することができる。
図2は、ピエゾ抵抗型半導体素子の概略構成を示す断面図である。図2に示すように、気圧センサ40は、ガラス基板402とダイアフラム404と配線406とを有する。ガラス基板402とダイアフラム404との間には密封された空間が設けられておりほぼ真空になっている。ダイアフラム404上にはピエゾ抵抗素子からなるセンサ部404aが形成されており、圧力が加わりダイアフラム404が変形すると、ピエゾ抵抗素子の抵抗値が変化する。そして、配線406に電流を流してセンサ部404aの電圧を測定することで、気圧を求めることができる。
次に、本実施形態に係る燃料電池20が電力を供給する機器として、蓄電手段を有する電子機器、例えば、ノートPCを例に説明する。燃料電池20が適用できる電子機器としては、他に携帯電話、携帯端末(PDA)、デジタルカメラ等が挙げられる。
電子機器60は、電力を蓄えることができる蓄電手段602と、蓄電手段602への充電と蓄電手段602からの放電と蓄電手段への充電の停止との切り替えを行う切り替え回路としての充放電回路604と、蓄電手段602の充電状態やその他の電力消費部による電力消費量を管理し、充放電回路604の切り替え制御を行う管理回路606と、CPU608と、表示部610と、記憶部612とを有する。CPU608と表示部610と記憶部612とは電力消費部である。本実施形態では、制御部30から気圧センサ40により検出された情報に基づいて燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制御するための制御信号が出力され、充放電回路604に入力される。
蓄電手段602としては、ニッケル水素2次電池、リチウムイオン2次電池、キャパシタ等を用いることができる。表示部610としては、液晶や有機EL等を用いることができる。記憶部612としては、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、RAM、ROM等を用いることができる。
本実施形態に係る燃料電池システム10は、制御部30が、気圧センサ40により検出された気圧の情報に基づいて燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制御している。これにより、燃料電池20や電子機器60が使用される環境に応じて燃料電池20から蓄電手段602への充電を制御することができるので、例えば、燃料電池20が使用される環境が急激に変化したことを検出した場合や、燃料電池20による蓄電手段602への充電が好ましくない環境を検出した場合には、燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制限することができる。
例えば、燃料電池システム10を装着したノートPCのような電子機器60を飛行機内に持ち込んだ場合、安全上の観点から燃料電池システム10が備える燃料電池20により電子機器60が備える蓄電手段602への充電が制限されることがある。このような場合、使用者が予め燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止する手段を講じていればよいが、手段を講じ忘れることも起きうる。
そこで、本実施形態に係る燃料電池システム10において、制御部30は、気圧センサ40が検出した気圧の情報に基づいて算出された気圧の低下率が基準値以上の場合、燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止する制御を行う。つまり、飛行機内は離陸後約20分程度かけて1気圧から0.8気圧程度まで低下する。その間、気圧の低下率が40hPa/min程度までの範囲で変化するので、基準値としてこの範囲の値以上であれば、燃料電池システム10が使用されている環境が飛行機内であることを推測することができる。そこで、その他の環境で誤検知することを防止するため、基準値としては11〜40hPa/min程度の範囲で設定するとよい。
図3は、本実施形態に係る燃料電池システムによる電子機器の充電停止制御を示すフローチャートである。
図3に示すように、はじめに気圧センサ40による気圧の情報に基づく信号を取得する(S10)。そして、単位時間あたりの気圧の低下率ΔPを算出し(S12)、基準値C1と比較する(S14)。気圧の低下率ΔPが基準値C1未満の場合(S14のN)、環境が飛行機内ではないと判断し、S10に戻る。一方、気圧の低下率ΔPが基準値C1以上の場合(S14のY)、環境が飛行機内であると判断し、制御部30は、燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止する(S16)。基準値C1は、離陸時の気圧の低下率が基準値以上となるように設定しておくとよい。
以上の構成によれば、電子機器60とともに燃料電池システム10が移動中において環境の変化による燃料電池20の出力の変動が生ずるような場合に、そのまま燃料電池20から蓄電手段602への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システム10を飛行機で使用する際に燃料電池20から蓄電手段602への充電が制限されるような場合に、離陸時の気圧の低下率が基準値以上となるように基準値を設定しておくことで、より確実に燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止することができる。
また、上述のS16の工程の代わりに、制御部30は、気圧センサ40が検出した気圧の情報に基づいて算出された気圧の低下率が基準値以上の場合、燃料電池20による発電を停止する制御を行ってもよい。これによれば、電子機器60とともに燃料電池システム10が移動中において環境の変化による燃料電池20の出力の変動が生ずるような場合に、燃料電池20による発電そのものを停止することで、より確実に燃料電池20から蓄電手段602への充電が続けられることを防止できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る燃料電池システム110は、第1の実施形態に係る燃料電池システム10における気圧センサ40の代わりに加速度センサ140を備えている点が大きく異なる。なお、以下の説明では、第1の実施形態と重複する内容については適宜省略して説明する。
図4は、第2の実施形態に係る燃料電池システム110および電子機器60の全体構成を示す図である。燃料電池システム110は、燃料電池20が使用される環境に応じた情報を検出する検出部として、加速度を検出するための加速度センサ140を用いている。これによれば、燃料電池20や電子機器60が使用される環境に応じた情報を簡便に検出することができる。
加速度センサ140は、燃料電池20を使用する環境として加速度を検出するものであり、例えば、圧電式、ピエゾ抵抗式、導電式、ひずみゲージ式などを用いることができる。
本実施形態に係る燃料電池システム110は、制御部30が、加速度センサ140により検出された加速度の情報に基づいて燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制御している。これにより、燃料電池20や電子機器60が使用される環境に応じて燃料電池20から蓄電手段602への充電を制御することができるので、例えば、燃料電池20が使用される環境が急激に変化したことを検出した場合や、燃料電池20による蓄電手段602への充電が好ましくない環境を検出した場合には、燃料電池20から電子機器60が備える蓄電手段602への充電を制限することができる。
より具体的には、本実施形態に係る燃料電池システム10において、制御部30は、加速度センサ140が検出した加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合、燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止する制御を行う。つまり、飛行機内は離陸時に0.3G以上の加速度がある程度の時間かかる。そこで、加速度センサの値を用いることで、燃料電池システム10が使用されている環境が飛行機内であることを推測することができる。
図5は、本実施形態に係る燃料電池システムによる電子機器の充電停止制御を示すフローチャートである。
図5に示すように、はじめに加速度センサ140による加速度の情報に基づく信号を取得する(S20)。そして、加速度Gと所定の基準値C2とを比較する(S22)。加速度Gが基準値C2未満の場合(S22のN)、環境が飛行機内ではないと判断し、S20に戻る。一方、加速度Gが基準値C2以上の場合(S22のY)、加速度Gが基準値C2以上である継続時間Tを算出し、基準時間T0と比較する(S24)。
継続時間Tが基準時間T0未満の場合(S24のN)、環境が飛行機内ではないと判断し、S20に戻る。一方、継続時間Tが基準時間T0以上の場合(S24のY)、環境が飛行機内であると判断し、制御部30は、燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止する(S26)。基準値C2は、離陸時の加速度Gが基準値以上となるように設定しておくとよい。
以上の構成によれば、電子機器60とともに燃料電池システム110が移動中において環境の変化による燃料電池20の出力の変動が生ずるような場合に、そのまま燃料電池20から蓄電手段602への充電が続けられることを防止できる。そのため、不安定な出力状態での充電による蓄電手段の劣化を抑制することができる。また、燃料電池システム110を飛行機で使用する際に燃料電池20から蓄電手段602への充電が制限されるような場合に、より確実に燃料電池20から蓄電手段602への充電を停止することができる。
また、上述のS26の工程の代わりに、制御部30は、加速度センサ140が検出した加速度の情報に基づいて算出された加速度が基準値以上である時間が基準時間以上継続した場合、燃料電池20による発電を停止する制御を行ってもよい。これによれば、電子機器60とともに燃料電池システム110が移動中において環境の変化による燃料電池20の出力の変動が生ずるような場合に、燃料電池20による発電そのものを停止することで、より確実に燃料電池20から蓄電手段602への充電が続けられることを防止できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る燃料電池システム220は、第2の実施形態に係る燃料電池システム110が備えている加速度センサ140からの情報を用いる代わりに電子機器60が備えている加速度センサ614からの情報を用いている点が大きく異なる。なお、以下の説明では、第1の実施形態および第2の実施形態と重複する内容については適宜省略して説明する。
図6は、第3の実施形態に係る燃料電池システム220および電子機器160の全体構成を示す図である。本実施形態に係る燃料電池システム220においては、制御部30は、電子機器160が備え電子機器160が使用される環境に応じた情報を検出する検出部としての加速度センサ614からの情報に基づいて燃料電池20から電子機器160が備える蓄電手段602への充電を制御する。これによれば、燃料電池20や電子機器60が使用される環境に応じた情報を簡便に検出することができる。
電子機器160が備える加速度センサ614としては、例えば、ハードディスクドライブが落下衝撃対策として備える加速度センサや、デジタルカメラ、PDA等のカメラが手ぶれ防止機能として備える加速度センサを用いることができる。
これによれば、燃料電池20や電子機器160が使用される環境に応じて燃料電池20から蓄電手段602への充電を制御することができるので、例えば、燃料電池20が使用される環境が急激に変化したことを検出した場合や、燃料電池20による蓄電手段602への充電が好ましくない環境を検出した場合には、燃料電池20から電子機器160が備える蓄電手段602への充電を制限することができる。また、加速度センサを燃料電池システム220が備えていない場合でも、制御部30が、電子機器160が備える加速度センサ614からの情報に基づいて燃料電池20から蓄電手段602への充電を制御することができるので、燃料電池システム220の構成を簡便にし、コストを低減することができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
例えば、上述の第3の実施形態では、電子機器160に備えられている検出部として加速度センサ614の場合について説明したが、その代わりに気圧センサを用いることも可能である。
また、環境に応じた情報を検出する検出部として、燃料電池システムは、GPSレシーバを備えてもよい。これにより、使用環境の位置が正確に判別でき、燃料電池から蓄電手段への充電をより精度よく制御することができる。
第1の実施形態に係る燃料電池システムおよび電子機器の全体構成を示す図である。 ピエゾ抵抗型半導体素子の概略構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る燃料電池システムによる電子機器の充電停止制御を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る燃料電池システムおよび電子機器の全体構成を示す図である。 第2の実施形態に係る燃料電池システムによる電子機器の充電停止制御を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る燃料電池システムおよび電子機器の全体構成を示す図である。
符号の説明
10 燃料電池システム、 20 燃料電池、 30 制御部、 40 気圧センサ、 50 DC/DCコンバータ、 60 電子機器、 110 燃料電池システム、 140 加速度センサ、 160 電子機器、 202 燃料電池スタック、 204 バッファタンク、 206 燃料用ポンプ、 208 酸化剤用ポンプ、 210 燃料タンク、 212 分離回収手段、 220 燃料電池システム、 602 蓄電手段、 604 充放電回路、 606 管理回路、 608 CPU、 610 表示部、 612 記憶部、 614 加速度センサ。

Claims (4)

  1. 燃料の反応により発電し、蓄電手段への充電と蓄電手段からの放電と蓄電手段への充電の停止とを切り替え可能な切り替え部を含む機器に電力を供給することのできる燃料電池と、
    前記燃料電池にて発電した電力の前記機器への供給を制御する制御部と、
    前記燃料電池または前記機器が使用される環境に応じた情報を検出する検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された情報に基づいて燃料電池から前記機器が備える蓄電手段への充電を制御するために制御信号を出力する、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記検出部は、気圧を検出するための気圧センサであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記検出部は、加速度を検出するための加速度センサであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料がメタノールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
JP2006053182A 2006-02-28 2006-02-28 燃料電池システム Expired - Fee Related JP4958450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006053182A JP4958450B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006053182A JP4958450B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007234337A true JP2007234337A (ja) 2007-09-13
JP4958450B2 JP4958450B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=38554728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006053182A Expired - Fee Related JP4958450B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4958450B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010086676A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Casio Computer Co Ltd 燃料電池システム
WO2013080414A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 パナソニック株式会社 直接酸化型燃料電池システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289209A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Denso Corp 移動体用燃料電池システム
JP2004071260A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Toshiba Corp 燃料電池装置
JP2004127748A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004165087A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタックの制御装置
JP2005038742A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池装置
JP2005050638A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Denso Corp 車両用燃料電池システム
JP2006025517A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289209A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Denso Corp 移動体用燃料電池システム
JP2004071260A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Toshiba Corp 燃料電池装置
JP2004127748A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004165087A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタックの制御装置
JP2005038742A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池装置
JP2005050638A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Denso Corp 車両用燃料電池システム
JP2006025517A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010086676A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Casio Computer Co Ltd 燃料電池システム
WO2013080414A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 パナソニック株式会社 直接酸化型燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4958450B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3899518B2 (ja) 燃料電池システム及びその駆動制御方法並びに電源システムを備えた電子機器
KR100722109B1 (ko) 연료전지 시스템과 그 제어장치 및 제어방법
JP4969029B2 (ja) 電源装置及びその制御方法
CN100495785C (zh) 燃料电池系统的操作方法
WO2011070746A1 (ja) 燃料電池システム、及び電子装置
JP5439584B2 (ja) 燃料電池システム、及びその制御方法
JP4509051B2 (ja) ハイブリッド電源装置
JP5303419B2 (ja) 燃料電池発電システムおよびその運転方法
US8957622B2 (en) Fuel cell system and electronic device
JP4958450B2 (ja) 燃料電池システム
JP4759037B2 (ja) 駆動装置及びエネルギー管理モジュール
US20090110983A1 (en) Fuel cell system
JP2006147486A (ja) 燃料電池システム
US8088521B2 (en) Fuel cell system for computing fuel level
US20110273131A1 (en) Fuel cell system and driving method thereof
JP4971773B2 (ja) 燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法
US20090104492A1 (en) Fuel cell system and method of computing fuel level
JP2005116333A (ja) 燃料電池装置及びその制御方法
WO2009139334A1 (ja) 燃料カートリッジ及び燃料電池システム
KR20060093823A (ko) 연료전지를 이용한 전원공급 시스템 및 이를 포함하는 휴대전자장치
CN102623724A (zh) 燃料电池系统及其控制方法
US20090104490A1 (en) Fuel cell system and initial driving method thereof
KR20070036481A (ko) 연료전지 하이브리드 시스템의 운전제어 방법
JP4892303B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム
JP2009129679A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees