JP2007233946A - 情報受信端末、情報配信システム、情報分類方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザの個人情報を保護し、かつサーバ側の負荷を軽減すること。
【解決手段】情報端末２００は、コンテンツプロバイダ１００から配信される情報を受信し、ＧＰＳ衛星３００を利用して取得した位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分ける。
【選択図】図１

Description

本発明は、ユーザの行動履歴情報に基づく情報を配信する技術に関する。

従来の情報配信システムの一例が、特許文献１に記載されている。特許文献１では、ユーザの嗜好情報に基づく配信を行っているが、嗜好情報はユーザの端末外で管理され、情報を配信するコンテンツプロバイダ(以下、サーバ)側でユーザの嗜好情報を管理する必要がある。嗜好を把握されたくないユーザにとっては積極的にサービスを受けることができない。また、嗜好情報を更新するためにネットワークへ接続する必要があるため、いつまで経っても更新されない場合がある。ネットワークに繋がり、嗜好情報が更新される前に情報が配信された場合は、ユーザにとって有益な情報を得られない場合がある。

ここで、車載装置（ユーザ側通信装置）は、ユーザの属性、嗜好、履歴などのユーザの特徴をコンピュータ内で再現するユーザモデルを構築し、ネットワークを介したサービスを受ける場合には、そのユーザモデルのパラメータをサービス候補提供サーバに送信し、サービス候補提供サーバは、サービス推測用プログラムを実行することにより、受信したパラメータからユーザにとって適するサービスを推測して、その推測結果をサービス候補一覧情報として車載装置に送信し、車載装置は、ユーザの状況を考慮して、受信したサービス候補一覧情報に含まれるサービスの選別を行い、その選別結果を所定の表示部に表示することで、ユーザの特徴に応じたサービスを提供する際に、任意のサービス分野において、ユーザの属性、嗜好、履歴などに応じた最適なサービスを提供することができる技術が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
特開２００４−０９４３８４号公報 特開２００５−２０８９４３号公報

しかしながら、上述した従来例においては次のような問題点があった。

サーバより配信される広告やDM等は、必ずしもユーザの嗜好に沿ったものではない。また、ユーザの嗜好に基づく配信をする場合は、サーバ側にユーザの情報である行動パターンや嗜好情報を知らせる必要があり、個人情報の保護を適切に図ることが困難であった。

さらに、サーバ側でユーザの情報から配信するコンテンツを選別する必要があるためサーバ側に負荷がかかり、ユーザが増加すればするだけその負担は顕著となる。

本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの個人情報を保護し、かつサーバ側の負荷を軽減することにある。

上記課題を解決するために、本発明は、配信される情報を受信する端末であって、
位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分ける情報受信端末を提供する。

また、本発明は、ＧＰＳ衛星と、サーバと、情報受信端末を含む情報配信システムであって、
前記情報受信端末は、前記サーバから配信される情報を受信し、前記ＧＰＳ衛星を利用して取得した位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分ける情報配信システムを提供する。

また、本発明は、配信される情報を受信する情報受信端末が、位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分ける情報分類方法を提供する。

本発明によれば、ユーザの個人情報を保護し、かつサーバ側の負荷を軽減することができる。

以下、本発明の第１の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

図１を参照すると、本実施の形態における情報配信システムは、コンテンツプロバイダ１００と、情報端末２００と、ＧＰＳ衛星３００から構成される。

さらに、情報端末２００は、通信制御装置２０１、情報解析装置２０２、記憶装置２０３、パターン情報生成装置２０４およびＧＰＳ受信装置２０５から構成される。

さらに、記憶装置２０３は、履歴情報格納部２０３１、パターン情報格納部２０３２および配信情報格納部２０３３から構成される。

これらの手段はそれぞれ概略、以下のように動作する。

ＧＰＳ受信装置２０５は、ＧＰＳ衛星３００からの情報を受け、履歴情報格納部２０３１へと格納する。パターン情報生成装置２０４は、履歴情報格納部２０３１内の情報からパターン情報を生成し、パターン情報格納部２０３２へと格納する。

通信制御装置２０１は、コンテンツプロバイダ１００から配信された情報を情報解析装置２０２へと渡す。情報解析装置２０２は、パターン情報格納部２０３２内の情報を基に通信制御装置２０１から渡された情報の分類を行う。

次に、図１及びフローチャートを参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。

まず、履歴情報格納部２０３１への情報格納について説明する。ＧＰＳ受信装置２０５は、ＧＰＳ衛星３００より位置情報(緯度・経度)を受信し、履歴情報格納部２０３１へと格納する。位置情報の受信方法は本発明では特に規定しない。また、位置情報を受け取る間隔についても規定しない。１時間毎の定期更新でもよいし、端末またはユーザが受け取るタイミングを設定してもよい。さらに、履歴情報格納部２０３１へ格納する位置情報の件数に関しても本発明の規定するところになく、例えば１００件という定量的な件数でもよいし１ヶ月分という期間分の件数でもよい。本実施の形態では１ヶ月分のデータを格納しているものとする。

次に、図２のフローチャートを用いてパターンデータの生成について詳細に説明する。まず、パターン情報生成装置２０４は、履歴情報格納部２０３１内のデータが更新されているかを検証する(Ｓ２１)。

更新されている場合は、パターンデータの生成処理を行う(Ｓ２２)。ここで、パターンデータとは、ユーザの行動パターンを抽出したデータを指す。履歴情報格納部２０３１内には、本実施の形態では１ヶ月分のユーザの位置情報が格納されているため、ユーザの行動範囲を知ることが可能である。本実施の形態では、履歴情報格納部２０３１内の位置情報(緯度・経度)と図示しない地図情報を突き合わせてユーザが行動した範囲を導き、図３のようにパーセンテージで表すものとする。

その後、パターン情報生成装置２０４は、生成したパターン情報をパターン情報格納部２０３２へと格納する(Ｓ２３)。

次に、図４のフローチャートを用いて配信情報の格納方法について詳細に説明する。まず、通信制御装置２０１は、コンテンツプロバイダ１００から配信された情報(以下、配信情報)を受信し、情報解析装置２０２へと渡す(Ｓ４１)。

情報解析装置２０２は、パターン情報格納部２０３２にパターン情報が格納されているかの検証を行う(Ｓ４２)。

パターン情報が格納されている場合、情報解析装置２０２はパターン情報と配信情報とを突き合わせ、情報の分類処理を行う(Ｓ４３)。分類処理とは、配信された情報がユーザにとって有益な情報か否かを判定する処理である。本実施の形態では、図３に示すユーザの行動パターンに含まれる都市に関する情報か否かを判定し、一致した場合は、ユーザに有益な情報と判断するものとする。配信データには自身の属性情報が含まれており、本実施の形態では、図５のように属性情報として「横浜」が指定されているものとする。この場合、図３のユーザ行動範囲内に「横浜」が含まれているため、有益情報と判定し、有益情報格納部へ格納される。他の例として、配信データの属性情報が「品川」であった場合は、有益情報ではないと判定し、その他情報格納部へと格納される。ここで、有益情報として判断する基準については、本発明では特に規定しない。例えば、パターン情報の比率に閾値を設け、比率が２０％以上の場合は有益情報として見なすなどの方法が考えられる。また、有益情報以外の情報に関しては、その他情報に分類してもよいし、破棄してもよい。本発明における本質は、ユーザにとって有益かどうかということである。

本発明は、上記のような手法を用いることにより、ユーザの有益情報を導き出すことが可能である。パターン情報は常に更新されるため、ユーザの行動パターンの変化にも対応することが可能である。また、自動的にパターン情報が作成されるため、ユーザの手間もかからない。さらに、ユーザの行動パターンの情報は端末内でのみ管理されるため、個人情報をサーバ側に知られる危険性もない。

上記の本実施の形態によれば、ユーザに有益な情報を受信できる。その理由は、ユーザの行動履歴を表したパターン情報とコンテンツプロバイダから配信された情報とを突き合わせ、ユーザにとって有益か否かを判定するためである。

また、ユーザの操作なしに最新の有益情報を受信できる。その理由は、パターン情報は常に自動で更新されるため、最新の行動パターンから有益情報を導くためである。

次に、本発明の第２の実施の形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。

図６を参照すると、上記の第１の実施の形態に加え、嗜好情報格納部２０３４が存在する。本実施の形態では、嗜好情報２０３４には、図示しない入力装置から入力された「グルメ、ファッション」というユーザの嗜好情報が含まれているものとする。この際、配信された情報の属性が「横浜、スポーツ」であったとすると、パターン情報格納部２０３２内には「横浜」が含まれているが、嗜好情報格納部２０３４内には「スポーツ」が含まれていないため、ユーザに有益でない情報として判定され、その他情報格納部へと格納される。

本実施の形態では、上記のように、ユーザの行動パターンと嗜好情報とを結びつけたサービスも可能である。また、行動パターン情報と同様に嗜好情報も端末内でのみ管理される情報のため、サーバ側にユーザの嗜好情報(＝個人情報)を知られる危険性がない。

なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、コンテンツプロバイダ１００、情報端末２００およびＧＰＳ衛星３００の機能を実現するためのプログラムを各装置に読込ませて実行することにより各装置の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるＣＤ−ＲＯＭまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。

上述する各実施の形態は、情報端末２００について、通信制御装置２０１、情報解析装置２０２、記憶装置２０３、パターン情報生成装置２０４およびＧＰＳ受信装置２０５が１つのコンピュータシステムとして実現されている構成について説明したが、各機能が別個に接続されている構成や機能毎に複数の装置などが追加された構成にも適用可能であることはもちろんである。

また、本発明は、情報配信による広告等に利用することが可能である。

本発明の第１の実施の形態における情報配信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第１の実施の形態におけるパターンデータの生成動作を示すフローチャートである。 本発明の第１の実施の形態におけるユーザが行動した範囲を示すデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第１の実施の形態における配信情報の格納動作を示すフローチャートである。 本発明の第１の実施の形態における配信データに属性情報があることを示す図である。 本発明の第２の実施の形態における情報配信システムの構成を示すブロック図である。

符号の説明

１００ コンテンツプロバイダ
２００ 情報端末
２０１ 通信制御装置
２０２ 情報解析装置
２０３ 記憶装置
２０３１ 履歴情報格納部
２０３２ パターン情報格納部
２０３３ 配信情報格納部
２０４ パターン情報生成装置
２０５ ＧＰＳ受信装置
３００ ＧＰＳ衛星

Claims (10)

1. 配信される情報を受信する端末であって、
   位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分けることを特徴とする情報受信端末。
2. 前記行動パターンは地理的行動パターンであることを特徴とする請求項１記載の情報受信端末。
3. 前記行動パターンに加えてユーザの嗜好情報に基づいて情報を振り分けることを特徴とする請求項１または２記載の情報受信端末。
4. ＧＰＳ衛星と、サーバと、情報受信端末を含む情報配信システムであって、
   前記情報受信端末は、前記サーバから配信される情報を受信し、前記ＧＰＳ衛星を利用して取得した位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分けることを特徴とする情報配信システム。
5. 前記行動パターンは地理的行動パターンであることを特徴とする請求項４記載の情報配信システム。
6. 前記情報受信端末は、前記行動パターンに加えてユーザの嗜好情報に基づいて情報を振り分けることを特徴とする請求項４または５記載の情報配信システム。
7. 配信される情報を受信する情報受信端末が、位置情報からユーザの行動パターンを抽出し、配信された情報を該行動パターンに基づいて自動的に振り分けることを特徴とする情報分類方法。
8. 前記行動パターンは地理的行動パターンであることを特徴とする請求項７記載の情報分類方法。
9. 前記行動パターンに加えてユーザの嗜好情報に基づいて情報を振り分けることを特徴とする請求項７または８記載の情報分類方法。
10. コンピュータに請求項１から３のいずれか１項に記載の機能を実現させることを特徴とするプログラム。

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