JP2007232893A - 現像剤量規制ブレードの製造方法 - Google Patents

現像剤量規制ブレードの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレード先端部が現像剤担持体とは逆方向に長手方向全域で折り曲げられている現像剤量規制ブレードを製造するにあたって、ブレード部材の電荷制御面の表面性を保持しつつ、曲げ角度、曲げ位置、曲げ半径を精度良く加工できる方法を提供する。
【解決手段】支持部材51、接着部材52、ブレード部材53及び面転写シート54をこの順番に積層し所定の外形形状に形成してなる積層シートは、支持部材51面側が曲げダイ55に接するようにセットされる。そして、当該積層シートを曲げ型押え57により曲げダイ55に押え付けて固定しながら曲げパンチ56を面転写シート54の上から下へ動かすことにより、先端部分を精度良く曲げることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真装置等の像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化するのに使用される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレードの製造方法に関する。
図4に、従来の現像装置の概略構成を示した。現像剤容器42内の、例えば、一成分の現像剤46(トナーとも言う)は、c方向に回転する弾性ローラ45により現像剤担持体43(現像スリーブ又は現像ローラとも言う)に圧着される。その後、現像剤担持体43をb方向に回転することにより、現像剤はa方向に回転する像担持体である電子写真感光体41まで搬出される。この様な機構において、現像剤担持体43には、現像剤担持体43の回転に逆らう方向に先端が向けられた現像剤量規制ブレード44のブレード部材47が当接されている。これにより、搬出される現像剤の量が規制されて現像剤の薄膜が形成されると同時に、当接部において現像剤に所定の摩擦電荷(トリボとも言う)が付与される。
現像剤量規制ブレードは、一般に、ゴム板、金属性薄板、樹脂板、およびこれらの積層体から形成される。現像剤量規制ブレードは、現像剤担持体に圧接されるブレード部材と、このブレード部材を所定の位置に支持する支持部材とから作製され、ブレード部材の現像剤担持体に圧接される面は、現像剤の摩擦電荷を制御する機能を有していることから、電荷制御面とも呼ばれる。また、電荷制御面近傍の表層を電荷制御層と呼ぶこともある。
ネガ系トナーに対して用いられるブレード部材としては、例えば、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミドエラストマー等からなるブレード部材が挙げられる。また、ポジ系トナーに対して用いられる現像剤量規制ブレードとしては、金属製薄板に電荷制御したシリコーンゴムなどの帯電付与層を積層したものが用いられている。
更に、カラー画像の形成に用いられる非磁性トナーについては、トナー自体が磁性を持たないので、トナーに高い摩擦電荷を与えて、現像スリーブや現像ローラ上で薄膜を形成しなければならない。この場合、ブレード部材の電荷制御層に用いられている材料としては、ウレタンゴム、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、シリコーン樹脂などを挙げることができ、電荷制御面は面精度良く仕上げられる。
近年、電子写真プロセスを応用した高画質化およびフルカラー化された現像装置においては、微粒なトナーが使用されるため、現像スリーブ及び現像ローラへトナーをより均一に圧着することが要求されている。
特許文献1には、現像剤量規制ブレードの構成として、ブレード部材、接着剤、および支持部材が同一形状で積層された構成が提案されている。
このようなブレード構成は、カラー複写機やカラーレーザービームプリンターの高速化や高耐久化における現像剤量規制ブレードの帯電付与面(電荷制御面)にカラー用トナー粒子が融着するという様な不具合に対して、有効であった。
また、現像剤量規制ブレードにおけるブレード部材の先端形状として、摺動面及び端面からなる縁部に第1斜面を形成し、接着面及び端面からなる縁部に第2斜面を設けられているブレードが紹介されている(例えば、特許文献2、3)。
しかしながら、ここで開示されたブレード先端形状を採用する場合、この形状に加工するのが困難であり、またそのことからブレード先端形状の品質にバラツキを生ずるおそれがある。
このような事から、近年における微粒子トナーを用いたカラー複写機等において、現像剤量規制ブレードの帯電付与面へカラー用トナー粒子を融着させず、現像ローラ等へトナーをより均一に圧着する為のブレード先端形状が求められている中、更なる技術検討が望まれていた。
特開2002−372858号公報 特開2002−372854号公報 特開2002−372855号公報
本発明者らは、上記従来技術の実状に鑑みて鋭意検討した結果、特許文献1に開示された現像剤量規制ブレードのブレード先端部が現像剤担持体とは逆方向に長手方向全域で折り曲げられているものが有効であることを見出した。
そこで本発明は、この現像剤量規制ブレードを製造するにあたって、ブレード部材の電荷制御面の表面性を保持しつつ、曲げ角度、曲げ位置、曲げ半径を精度良く加工できる現像剤量規制ブレ−ドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、現像剤容器から現像剤担持体によって搬出される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレードであって、少なくともブレード部材および支持部材を同一形状で積層して形成されており、該現像剤量規制ブレードの先端部を前記現像剤担持体の回転方向に逆らう方向に向けた状態で前記現像剤容器に固定され、かつ、前記現像剤担持体表面に圧接され、該現像剤量規制ブレードの先端部が、前記現像剤担持体とは逆方向にその長手方向全域で折り曲げられている現像剤量規制ブレードを製造する方法であって、
前記現像剤量規制ブレードの先端部の折り曲げ前に、前記現像剤量規制ブレードの前記ブレード部材の表面に面転写シートを同一形状で設けておき、
前記現像剤量規制ブレードの先端部の折り曲げ時には、該面転写シートの上に折り曲げ手段を当接させて折り曲げる、現像剤量規制ブレードの製造方法により達成される。
また、現像剤量規制ブレードは、現像剤量規制ブレードの曲げ部の2平面で為す曲げ角度が、90°〜140°の範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、曲げ部の外側の曲げ半径が、R0.1〜R2.0の範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、曲げ部の曲げ位置が、ブレードエッジから0.2mm〜2mmの範囲にあることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、曲げ部の外側の表面粗さが、十点平均粗さ(Rz)0.1μm〜3.5μm以下、であることを特徴とする。
また、現像剤量規制ブレードは、ブレード部材が、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料であることを特徴とする。
更には、面転写シート部材が、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料であることを特徴とする。
本発明によれば、上記のように本発明者らが見出した現像剤量規制ブレードを製造するにあたって、ブレード部材の表面性を保持しつつ、曲げ角度、曲げ位置、曲げ半径を精度良く加工することができる。
また、本発明の製造方法により加工された現像剤量規制ブレードにより、ブレード部材の帯電付与層表面が平滑で、当接圧を精度良く制御してトナー粒子に対して適正な圧力を実現できる。このため、現像剤担持体上で現像剤量を均一に規制し現像剤粒子に対して均一に摩擦帯電することができ、かつ、現像剤量規制ブレードの帯電付与層表面にカラー用トナー粒子等が融着することを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明の現像剤量規制ブレードの実施形態の一例を示した。図1に示した現像剤量規制ブレード13は、支持部材12と接着部材11とブレード部材10とをこの順番に同一形状で積層したものである。このような現像剤量規制ブレード13は当該ブレード13の先端が現像剤担持体15の回転方向に逆らう方向に向けられた状態で現像剤容器14の壁面に固定点16で固定され、ブレード13のブレード部材10が現像剤担持体15表面に所定圧Fで当接している。
本発明の現像剤量規制ブレード13は現像剤担持体15である現像ローラもしくは現像スリーブ等に対してその長手方向全域に当接される形状を持ち、現像剤量規制ブレード13の先端部が、現像剤担持体15とは逆方向にその長手方向全域で折り曲げられている。
ブレード部材10は、トナー帯電付与性が良好な材料から形成される。ブレード部材を形成する材料としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレート等を挙げることができる。これらは、単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、所定の帯電性能等を実現するために、上記ブレード部材を形成する材料に導電材料等の添加剤を加えることができる。
ブレード部材10の厚さは、0.01mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。ブレード部材10の厚さを0.01mmより薄くすると、現像剤担持体15との摩擦による磨耗に対して耐久性が低下する。一方、ブレード部材の厚さを0.3mmより厚くすると、安定した当接圧が得られにくくなる。
支持部材12は、金属平板、樹脂平板等の材料から作製することが好ましい。具体的には、例えば、ステンレススチール板、リン青銅板、アルミ板等の金属平板、また、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、ポリエチレン、ポリエステル等の樹脂平板を挙げることができる。支持部材12の厚さは0.05mm以上0.15mm以下であることが好ましい。支持部材12の厚さを0.05mmより薄くすると、適正な当接圧が得られず、現像剤粒子に対して必要な圧力を付与できなくなる。一方、支持部材12の厚さを0.15mmより厚くすると、支持部材の持つバネ性により現像剤量規制ブレードが現像剤担持体に追従しにくくなり、現像剤粒子に対して必要な圧力を付与できなくなる。
接着部材11は、上記支持部材12とブレード部材10とを接合する働きを有する。接着部材11を形成するための接着材料として、例えば、ポリウレタン系のホットメルト、ポリエステル系のホットメルト、エチレンビニルアルコール系(EVA系)のホットメルト、ポリアミド系のホットメルト等の接着材料を挙げることができる。
現像剤量規制ブレード13の先端部(以下「ブレード先端部」)の曲げ角度θ1は、90°以上140°以下であることが好ましい。ここで、曲げ角度θ1はブレード先端部の曲げ部の2平面でなす曲げ角度をいう。ブレード曲げ角度θ1を90°より小さくすると十分な現像剤を現像剤担持体15上に取り込むことができない。また、140°より大きくしたときも、同様に十分なトナー量を現像剤担持体15上に取り込むことができない。
ブレード先端部の曲げ半径(曲げ部の外側の半径)Rは、0.1mm以上2.0mm以下であることが好ましい。ブレード先端部の曲げ半径Rを、0.1mmより小さくすると、適切な当接圧が得られるためのブレード総厚が得られない。また、ブレード先端部の曲げ半径(曲げ部の外側の半径)Rが、2.0mmより大きくなると、現像剤担持体上で現像剤量を均一に規制することが困難になる。
ブレード先端部の曲げ位置(ブレードエッジから曲げ部までの長さL)が、ブレードエッジから0.2mm以上2mm以下の範囲にあることが好ましい。ブレード先端部の曲げ位置(ブレードエッジから曲げ部までの長さL)を、ブレードエッジから0.2mmの点より短い位置にすると、十分なトナー量を現像剤担持体上に取り込むことができない。また、上記ブレードエッジから2mmの点より長い位置にすると、現像剤担持体上のトナー量を規制することが困難になる。
なお、ブレード先端部の折り曲げ手段は、通常のプレス機であっても良い。更に言えば、支持部材、接着部材、ブレード部材及び面転写シートをこの順番に同一外形形状で積層してなる原反のシートを押え付け、面転写シート側から折り曲げる構造の装置であれば良い。
ブレード先端部の表面粗さ(曲げ部の外側の表面粗さ)としては、十点平均粗さ(Rz)が0.1μm以上3.5μm以下の範囲であることが好ましい。十点平均粗さ(Rz)が0.1μm未満であると、ブレード部材表面の微小なキズや凹凸が、画像上目立ちやすくなる。また、十点平均粗さ(Rz)が3.5μmを越えると、スジまたはムラが現像剤担持体上で発生し、現像剤量を均一に規制できない。
以下、本発明の現像剤量規制ブレードをその製造過程に従い説明する。
図2に示すように、ロールコーターに被塗布シート24(面転写用シート及び保護シートとして機能する)を仕掛け、この被塗布シート24上に、ブレード部材用材料として所定の材料から調製されたブレード部材用組成物25を押出機内で溶融して金型21を介して押し出す。このブレード部材用組成物25の材料はポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレート等のいずれかから調製された。さらに、このブレード部材用組成物25と合わせた被塗布シート24を、所定の隙間を設けて近接配置されたロール22とロール23との間隙に経由させ、冷却固化してブレード部材シートを形成する。
上記のようにして形成されたブレード部材シートは、被塗布シート24(面転写用シート)が外側になるように巻き取られる。また、このブレード部材シートにおける、被塗布シート24に接している固化膜(ブレード部材用材料膜)の表面が現像スリーブ(現像剤担持部材)との当接面となり、この固化膜が後の工程を経てブレード部材を構成する。
上記の工程において、ブレード部材用組成物25は、溶融状態で被塗布シート24上に押出され、塗布、固化される結果、形成された塗布固化膜の被塗布シート24に接する面には、この被塗布シート(面転写シート)の非常に滑らかな面が転写される。被塗布シート(面転写シート)の表面は非常に滑らかであるが、その面粗度の適正値は現像剤粒子径との関係で適宜決定される。
また、ここで使用される面転写シート部材は、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料であることが好ましい。
図3に、上記ブレード部材シートと支持部材とを貼り合せて積層シートを形成する積層シート形成工程の一例を説明するための模式図を示す。
上記ブレード部材シートと支持部材との接着は、図3に示した装置により連続的に行うことができる。即ち、ブレード部材層31及び面転写シート32からなるブレード部材シートを、ロール36を経てロール35に供給し、ブレード部材層31側表面にスプレー34を用いて接着剤を塗布する。その後、ロール37から支持部材33を供給しながら、ローラ35とローラ37の間で上記のブレード部材シートと支持部材33とを加圧して貼り合わせて積層シートを形成し、得られた積層シートをロール38に巻き取る。ブレード部材シートと支持部材33とを貼り合せた後に加熱等を行うことにより、更に強固な接着性を実現することができる。
さらに、所定のブレード外形形状を得るため、積層シートの外形形状は、プレス切断やワイヤー切断等により所定の形状に形成される。
図5に、上記所定の外形形状に形成された積層シートの先端部分を曲げる加工工程の一例を説明するための模式図を示す。
所定の外形形状に形成された積層シートの先端部分を曲げる加工は、図5に示したL曲げ用の金型を用いてプレスにより行なわれる。
即ち、支持部材51、接着部材52、ブレード部材53及び面転写シート54をこの順番に積層し所定の外形形状に形成してなる積層シートは、支持部材51面側が曲げダイ55に接するようにセットされる。そして、当該積層シートを曲げ型押え57により曲げダイ55に押え付けて固定しながら曲げパンチ56を面転写シート54の上から下へ動かすことにより、先端部分を精度良く曲げることができる。このとき、曲げパンチ56が積層シート上を摺動しても、面転写シート54により、ブレード部材53の面転写シート54に接している面(つまり製造後に電荷制御面となる面)の表面性を損なわず保持した状態で曲げ加工を行うことができる。
また、図6に示すように、曲げダイ65における、積層シートの曲げられた部分が接する部分において、曲げダイ65の端面を、曲げダイ65の上面と直交する面から1°〜5°の角度θ2で傾斜させると良い。このように構成することにより、よりブレード部材63にダメージを与えずに曲げ加工を行うことができる。
本発明の現像装置を使用しうる電子写真装置としては、複写機、レーザービームプリンタ、エルイーディープリンタ(LEDプリンタ)、および、電子写真製版システムなどの電子写真応用装置などを挙げることができる。
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜5)
ブレード部材を形成する材料として、JIS D 6253で規定される、ショアーD硬度が40°のポリアミドエラストマー(ダイセル・デグサ社製、商品名:ダイアミドE40)を選定した。
Tダイ押出し成形機(プラ技研社製)を用い、まず、ブレード部材を形成するため、その材料を200℃に溶融し、表1に示す面転写シート(保護シート)上に、シート状に押し出す。そして、面転写シートとシート状ブレード材料を、40℃で加温したロール対で0.4MPaの圧力でニップして、シート状に貼りあわせながら固化して、ブレード部材シートを形成した。
次に、このブレード部材シートの、面転写シートが貼られた面とは反対側面に、接着部材を介して支持部材を貼り合わせて、積層シートを形成した。このとき、支持部材として厚さ0.12mmのリン青銅シート(原田伸銅所社製)を用い、接着部材として東洋モートン社製アドコートAD−76P1(商品名)よりなる接着材料を用いた。また、ブレード部材シートと支持部材とをラミネート機(岡崎機械社製)を用いて、80℃に加温したロール対で0.2MPaの圧力でニップして貼り合せ、積層シートを形成した。
得られた積層シートを所定のブレード寸法にプレス切断したのち、L曲げ加工にて、現像剤担持体とは逆方向と成るように曲げ、最後に、面転写部材シートを剥離して、現像剤量規制ブレードを作製した。ここで、曲げ角度は 110°で、実施例1〜5を形成した。
なお、現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。ここで、ブレードの長手方向とは図1の紙面に直交する方向の長さであり、現像ローラ等の現像剤担持体の長手方向に対応する長さである。また、ブレードの幅とはブレードの両端間の長さをいう。以下の実施例においても同じである。
また、得られた現像剤量規制ブレードの総厚は0.16mm、内訳としてはブレード部材層の厚さは0.03mm、接着部材の厚さは0.01mm、支持部材の厚さは0.12mmであった。
以上のように作製された実施例1〜5の現像剤量規制ブレードの表面性および曲げ形状を評価し、その結果を表1にまとめて示した。
(比較例1)
ブレード部材を形成する材料として、JIS D 6253で規定される、ショアーD硬度が40°のポリアミドエラストマー(ダイセル・デグサ社製、商品名:ダイアミドE40)を選定した。
まず、ブレード部材を形成するため、その材料を200℃に溶融し、面転写シート(東洋紡績社製、商品名:エステルフィルム)上に、Tダイ押出し成形機(プラ技研社製)を用い、シート状に押し出す。そして、面転写シートとシート状ブレード材料を、40℃で加温したロール対で0.4MPaの圧力でニップして、シート状に貼りあわせながら固化して、ブレード部材シートを形成した。
次に、このブレード部材シートの、面転写シートが貼られた面とは反対側面に、接着部材を介して支持部材を貼り合わせて、積層シートを形成した。このとき、支持部材として厚さ0.12mmのリン青銅シート(原田伸銅所社製)を用い、接着部材として東洋モートン社製アドコートAD−76P1(商品名)よりなる接着材料を用いた。また、ブレード部材シートと支持部材とをラミネート機(岡崎機械社製)を用いて、80℃に加温したロール対で0.2MPaの圧力でニップして貼り合せ、積層シートを形成した。
得られた積層シートを所定のブレード寸法にプレス切断したのち、面転写シートを取り除いてからL曲げ加工にて、現像剤担持体とは逆方向に曲げ、現像剤量規制ブレードを作製した。ここで、曲げ角度は 90°〜140°の範囲で、比較例1を形成した。なお、現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。
以上のように作製された比較例1の現像剤量規制ブレードの表面性および曲げ形状を評価し、その結果を表1に示した。
ここで、表面性の評価結果として、○は傷の無い良好な状態、×は傷が多いことを表す。また、曲げ形状の評価結果として、○は、曲げ形状の狙い仕様値からのズレが3%以内であったことを表し、×は、そのズレが3%を越える場合を表している。
(実施例6〜12)
ブレード部材を形成する材料として、JIS D 6253で規定される、ショアーD硬度が40°のポリアミドエラストマー(ダイセル・デグサ社製、商品名:ダイアミドE40)を選定した。
まず、ブレード部材を形成するため、その材料を200℃に溶融し、面転写シート(東洋紡績社製、商品名:エステルフィルム)上に、Tダイ押出し成形機(プラ技研社製)を用い、シート状に押し出す。そして、面転写シートとシート状ブレード材料を、40℃で加温したロール対で0.4MPaの圧力でニップして、シート状に貼りあわせながら固化して、ブレード部材シートを形成した。
次に、このブレード部材シートの、面転写シートが貼られた面とは反対側面に、接着部材を介して支持部材を貼り合わせて、積層シートを形成した。このとき、支持部材として厚さ0.12mmのリン青銅シート(原田伸銅所社製)を用い、接着部材として東洋モートン社製アドコートAD−76P1(商品名)よりなる接着材料を用いた。また、ブレード部材シートと支持部材とをラミネート機(岡崎機械社製)を用いて、80℃に加温したロール対で0.2MPaの圧力でニップして貼り合せ、積層シートを形成した。
得られた積層シートを所定のブレード寸法にプレス切断したのち、L曲げ加工にて、現像剤担持体とは逆方向に曲げ、表2に示すような、曲げ角度と曲げ半径と曲げ位置のサンプルを作製した(実施例6〜12)。最後に、面転写シートを剥離して、現像剤量規制ブレードを作製した。
なお、現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。
また、得られた現像剤量規制ブレードの総厚は0.16mm、内訳としてはブレード部材層の厚さは0.03mm、接着部材の厚さは0.01mm、支持部材の厚さは0.12mm、ブレード部材層の表面の十点平均粗さ(Rzjis)は0.3μmであった。
以上のように作製された実施例6〜12の現像剤量規制ブレードの表面性および曲げ形状を評価し、その結果を表2にまとめて示した。
(比較例2)
ブレード部材を形成する材料として、JIS D 6253で規定される、ショアーD硬度が40°のポリアミドエラストマー(ダイセル・デグサ社製、商品名:ダイアミドE40)を選定した。
まず、ブレード部材を形成するため、その材料を200℃に溶融し、面転写シート(東洋紡績社製、商品名:エステルフィルム)上に、Tダイ押出し成形機(プラ技研社製)を用い、シート状に押し出す。そして、面転写シートとシート状ブレード材料を、40℃で加温したロール対で0.4MPaの圧力でニップして、シート状に貼りあわせながら固化して、ブレード部材シートを形成した。
次に、このブレード部材シートの、面転写シートが貼られた面とは反対側面に、接着部材を介して支持部材を貼り合わせて、積層シートを形成した。このとき、支持部材として厚さ0.12mmのリン青銅シート(原田伸銅所社製)を用い、接着部材として東洋モートン社製アドコートAD−76P1(商品名)よりなる接着材料を用いた。また、ブレード部材シートと支持部材とをラミネート機(岡崎機械社製)を用いて、80℃に加温したロール対で0.2MPaの圧力でニップして貼り合せ、積層シートを形成した。
得られた積層シートを所定のブレード寸法にプレス切断したのち、面転写シートを取り除いてからL曲げ加工にて、現像剤担持体とは逆方向に曲げ、現像剤量規制ブレードを作製した。ここで、曲げ角度は 90°〜140°の範囲で、比較例2を形成した。
なお、現像剤量規制ブレードの長手方向の長さは200mm、幅は23mmとした。
また、得られた現像剤量規制ブレードの総厚は0.16mm、内訳としてはブレード部材層の厚さは0.03mm、接着部材の厚さは0.01mm、支持部材の厚さは0.12mm、ブレード部材層の表面の十点平均粗さ(Rzjis)は0.3μmであった。
以上のように作製された比較例2の現像剤量規制ブレードの表面性および曲げ形状を評価し、その結果を表2に示した。
ここで、表面性の評価結果として、○は傷の無い良好な状態、×は傷が多いことを表す。また、曲げ形状の評価結果として、○は、曲げ形状の狙い仕様値からのズレが3%以内であったことを表し、×は、そのズレが3%を越える場合を表している。
本発明の製造方法によって製造された現像剤量規制ブレードの形態例を示す模式的断面図である。 本発明の現像剤量規制ブレードの製造方法の一実施形態を説明するための模式的断面図である。 本発明の現像剤量規制ブレードの製造方法の一実施形態を説明するための模式的断面図である。 従来技術および本発明の製造方法により製造された現像剤量規制ブレードを適用された現像装置を説明するための模式的断面図である。 本発明の現像剤量規制ブレードの製造方法の一実施形態を説明するための模式的断面図である。 本発明の現像剤量規制ブレードの製造方法の一実施形態を説明するための模式的断面図である。
符号の説明
F 圧接力
θ1 曲げ角度
R 曲げ半径
L 曲げ位置
10 ブレード部材
11 接着部材
12 支持部材
13 現像剤量規制ブレード
14 現像剤容器
15 現像剤担持体
16 固定点
21 ノズル
22 ロール
23 ロール
24 面転写用シート
25 原料
31 ブレード部材
32 面転写用シート
33 支持部材
34 スプレー
35 ロール
36 ロール
37 ロール
38 ロール
35 ロール
41 電子写真感光体(像担持体)
42 現像剤容器
43 現像剤担持体(現像スリーブ、現像ローラ)
44 現像剤量規制ブレード
45 弾性ローラ
46 現像剤(トナー)
51 支持部材
52 接着部材
53 ブレード部材
54 面転写シート
55 曲げ型(ダイ)
56 曲げ型(パンチ)
57 曲げ型(押え)
61 支持部材
62 接着部材
63 ブレード部材
64 面転写シート
65 曲げ型(ダイ)
66 曲げ型(パンチ)
67 曲げ型(押え)
θ2 ダイ逃げ角度

Claims (8)

  1. 現像剤容器から現像剤担持体によって搬出される現像剤の量を規制する現像剤量規制ブレードであって、少なくともブレード部材および支持部材を同一形状で積層して形成されており、該現像剤量規制ブレードの先端部を前記現像剤担持体の回転方向に逆らう方向に向けた状態で前記現像剤容器に固定され、かつ、前記現像剤担持体表面に圧接され、該現像剤量規制ブレードの先端部が、前記現像剤担持体とは逆方向にその長手方向全域で折り曲げられている現像剤量規制ブレードを製造する方法であって、
    前記現像剤量規制ブレードの先端部の折り曲げ前に、前記現像剤量規制ブレードの前記ブレード部材の表面に面転写シートを同一形状で設けておき、
    前記現像剤量規制ブレードの先端部の折り曲げ時には、該面転写シートの上に折り曲げ手段を当接させて折り曲げる、現像剤量規制ブレードの製造方法。
  2. 先端部の折り曲げ前の前記現像剤量規制ブレードを作製するのに、
    面転写シート上に、ブレード部材の原料を均一膜厚に押出し固化してブレード部材シートを形成する工程と、該ブレード部材シートの前記面転写シートの反対側面に支持部材を貼り合わせて積層シートを形成する工程と、該積層シートを所定の外形形状に切断する工程と、を有する、請求項1に記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  3. 前記現像剤量規制ブレード先端部の曲げ部の2平面で為す曲げ角度が、90°以上140°以下の範囲にある、請求項1または2記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  4. 前記現像剤量規制ブレード先端部の曲げ部外側の曲げ半径が、0.1mm以上2.0mm以下の範囲にある、請求項1から3のいずれかに記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  5. 前記現像剤量規制ブレード先端部の曲げ部の曲げ位置が、該ブレードのエッジから0.2mm以上2mm以下の範囲にある、請求項1から4のいずれかに記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  6. 前記現像剤量規制ブレード先端部の曲げ部外側の表面粗さが、十点平均粗さ(Rz)で0.1μm以上3.5μm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  7. 前記ブレード部材が、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリエステルテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
  8. 前記面転写シートが、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートからなる群より選ばれる少なくとも1種を含んでなる材料であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の現像剤量規制ブレードの製造方法。
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