JP2007232307A - 熱交換器 - Google Patents

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栄徳 斎藤
Yuji Miyamori
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Abstract

【課題】熱交換を効率的に行うことができる熱交換器を提供する。
【解決手段】流路10aは、波形の形状の蛇行した断面形状を有する。このため、よどみが生じる箇所が少なくなり、液体と熱交換器10との接触面積が大きくなると同時によどみによる熱伝達率の低下が抑制される。結果として、液体と熱交換器10との間で熱交換を効率的に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱交換器に関するものであり、特に、内部に流路を有する熱交換器に関するものである。
従来より、パーソナルコンピュータのCPUを冷却するためのヒートシンクなど、内部に形成された流路に流体を流通させることにより、外部の熱と流路の内部の熱とを交換する熱交換器が知られている。例えば、特許文献1には、櫛歯状のフィンと伝熱板により複数の流路を有する熱交換器が開示されている。この熱交換器では、矩形断面の流路が、多数形成されている。
特開2002−280497号公報
しかしながら、従来の熱交換器では、流路が矩形断面を有するので、流路の四隅によどみが生じるため、その部分で液体と熱交換器との熱伝達率が低下し、結果として、液体とプレートとの間で熱交換を効率的に行うことができなかった。
そこで、本願発明は、上述したような課題を解消するためになされたものであり、熱交換を効率的に行うことができる熱交換器を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る熱交換器は、熱媒体である流体を流通させる流路を内部に少なくとも1つ有し、熱媒体の熱と外部との間で熱交換する熱交換器であって、流路の流体の流通方向と直交する断面を波形状としたことを特徴とする。これにより、よどみ点が少なくなる。
上記熱交換器において、第1の部材と、この第1の部材と組み合わされる第2の部材とを備え、流路は、互いに組み合わされた第1の部材と第2の部材間に形成されるようにしてもよい。これにより、第1の部材と第2の部材とをより強固に組み合わせることができる。
上記熱交換器において、第1の部材と第2の部材は、流路内部に互いの間隔を維持する間隔維持部を有するようにしてもよい。これにより、外力が加わっても第1の部材と第2の部材との間隔を所定の値にすることができ適正な流路形状が維持できる。
上記熱交換器において、第1の部材と第2の部材は、流通方向に沿った両端部で互いに結合されるようにしてもよい。これにより、精度の高い流路形状を形成できる。
上記熱交換器において、両端部は、かしめ、摩擦攪拌接合、溶融溶接、ろう付けおよび接着のうち少なくとも何れか1つにより互い固定されるようにしてもよい。これにより、第1の部材と第2の部材とはより確実に固定される。
上記熱交換器において、第1の部材および第2の部材は、アルミニウム合金により形成されるようにしてもよい。これにより、確立された押し出し技術により形成することができる。
本発明によれば、流路の断面形状が波形形状を有するので、よどみが生じる箇所が少なくなり、液体と熱交換器との接触面積が大きくなると同時によどみによる熱伝達率の低下が抑制される。結果として、液体と熱交換器との間で熱交換を効率的に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(熱交換器)
本実施の形態に係る熱交換器10は、図1に示すように、内部に流路10aが形成されたプレート11と、プレート11の一端に配設された入口ヘッダ12(図示せず)と、プレート11の他端に接続された出口ヘッダ13(図示せず)とを主に備えている。
プレート11は、図1に示すように、下面に複数の大型フィン111bが形成された下部材111と、この下部材111上面側に設けられ上面に複数の中型フィン112bが形成された上部材112とを備えている。これらは、例えば、JIS−H4100の6063アルミニウム合金等のアルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。便宜上、以下において、流路10aの流通方向、言い換えると大型フィン111bまたは中型フィン112bの長手方向(図1中の奥行き方向)を長さ方向、大型フィン111bまたは中型フィン112bが並ぶ方向を幅方向、長さ方向および幅方向に直交する方向を高さ方向という。
下部材111は、平面視略矩形の板の形状を有する下本体111aと、下本体111a下面に所定間隔を隔てて立設された複数の大型フィン111bと、下本体111a下面の大型フィン111bの間に所定間隔を隔てて立設された小型フィン111cと、下本体111aの上面に所定間隔を隔てて立設された第1凸部111dとを主に備える。また、下本体111aの長さ方向に沿った両端部には、幅方向に突出した凸部を有する第1係合部111eが形成されている。さらに、下本体111a上面の所定の箇所には、下本体111aから立設し、端部が幅方向に折れ曲がった第2係合部111fが形成されている。この第2係合部111fは、第1凸部111dと平行に形成されている。また、第2係合部111fは、間隔維持部として機能する。
上部材112は、平面視略矩形の板の形状を有する上本体112aと、上本体112a上面に所定間隔を隔てて立設された複数の中型フィン112bと、上本体112a上面の中型フィン112bの間に所定間隔を隔てて立設された小型フィン112cと、上本体112aの下面に所定間隔を隔てて立設された第2凸部112dとを主に備える。また、上本体112の長さ方向に沿った両端部には、内部方向に凹部を備えるクランク状の第3係合部112eが形成されている。さらに、上本体112a下面の第2係合部111eと対向する箇所には、上本体112aから立設し、下部材111と上部材112とを対向配置したとき、その端部が第2係合部111eの端部と反対方向に折れ曲がった第4係合部112fが形成されている。この第4係合部112fは、第2凸部112dと平行に形成されている。また、第4係合部112fも第2係合部とともに間隔維持部として機能する。
ここで、第2凸部112dは、下部材111の対向する位置に第1凸部111dが形成されていない位置に形成される。これにより、第1凸部111dと第2凸部112dとは、幅方向に互い違いに配設される。
このようなプレート11は、下部材111と上部材112とを組み合わせると、図1に示すように、下部材111の上面と上部材112の下面とで構成される断面が波形の形状を有する流路10aが内部に形成される。この流路10aは、第2係合部111fおよび第4係合部112fで幅方向に分割されることにより、複数形成される。
入口ヘッダ12は、一の面に開口を有する箱形の形状を有し、他の面にパイプ等と接続される流入孔が形成されている。このような入口ヘッダ12は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。
出口ヘッダ13は、一の面に開口を有する箱形の形状を有し、他の面にパイプ等と接続される流出孔が形成されている。このような出口ヘッダ13は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。
(熱交換器の製造方法)
次に、熱交換器10の製造方法について説明する。熱交換器10の製造工程は、下部材111と上部材112とを用意することから始まる。下部材111と上部材112とは、所定の金型を使用して押し出し成形により形材を作製し、これを所定の長さで切断することによって作製することができる。また、所定の鋳型を使用して鋳造によって作製するようにしてもよい。また、切削加工により形成するようにしてもよい。
下部材111と上部材112とが作製されると、上部材112を下部材111の上面に沿ってスライドさせることにより、図1に示すように、下部材111と上部材112とを組み合わせる。
このとき、下部材111の第1係合部111eと上部材112の第3係合部112eとは、第1係合部111eの凸部が第3係合部112eの凹部に嵌合することにより、互いに掛合する。また、下部材111の第2係合部111fと上部材112の第4係合部112fとは、第2係合部111fの端部と第4係合部112fの端部とが高さ方向に引っ掛かった状態となることにより、互いに掛合する。
また、下部材111の第1凸部111dは、上部材112に当接しない。同様に、上部材112の第2凸部112dも、下部材111に当接しない。したがって、下部材111と上部材112を組み合わせることにより生成される間隙には、断面が波形に蛇行した断面形状を有する流路10aが形成される。
下部材111と上部材112とが組み合わされると、第1係合部111eと第3係合部112eとを接合する。この接合は、溶接、ろう付け、摩擦攪拌接合、かしめ、接着などにより行うことができる。これにより、プレート11が製造される。なお、かしめを行う場合、下部材111と上部材112との間にパッキンを介在させるようにしてもよい。
プレート11が製造されると、このプレート11の長さ方向の一端に入口ヘッダ12を、他端に出口ヘッダ13を接合する。これは、溶接により接合したり、Al−Si系またはAl−Si−Cu系などのアルミニウム合金から形成されたろう材によりろう付け接合したりするようにしてもよい。
以上の工程により、内面に断面が波形形状の流路10aが形成された熱交換器10が作製される。このように作成された熱交換器10の流路10aに、加熱または冷却した気体または流体を流通させることにより、熱交換器10の内部と外部との間で熱交換を行うことができる。
従来のプレートは、流路が矩形断面を有していたので、液体を流通させると流路の四隅によどみが生じるため、その部分で液体とプレートとの熱伝達率が低下し、結果として、液体とプレートとの間で熱交換を効率的に行うことができなかった。一方、本実施の形態では、流路10aが蛇行した断面形状を有するので、よどみが生じる箇所が少なくなり、液体と熱交換器10との接触面積が大きくなると同時によどみによる熱伝達率の低下が抑制される。結果として、液体と熱交換器10との間で熱交換を効率的に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、熱交換器10を構成するプレート11を押出形材から形成することにより、形状、特に長さ方向の寸法を適宜自由に設定することができる。また、プレート11をそれぞれ押出形材からなる下部材111と上部材112という2つの部材から構成することにより、容易に形成することができる。
本実施の形態では、下部材111および上部材112それぞれの長さ方向に沿った縁部に第1係合部111eまたは第3係合部112eを形成し、これらを係合させている。これにより、下部材111と上部材112をより強固に接合することができる。
また、下部材111上面に第2係合部111fを、上部材112上面に第4係合部112fをそれぞれ形成し、これらを掛合させている。これにより、流路10aを流通する液体によりプレート11内部の圧力が上昇した場合であっても、所定の流路形状が保持され所定の熱交換性能が得られる。
また、下部材111の下面に大型フィン111bおよび小型フィン111c、上部材112の上面に中型フィン112bおよび小型フィン112cを設けることにより、熱交換器10外部の表面積が大きくなるので、熱交換器10外部の流体と熱交換器10内部を流通する熱媒体との間で熱交換を効率的に行うことができる。
また、本実施の形態において、熱交換器10には、陽極酸化皮膜処理、化成皮膜処理、めっき、塗装、真空蒸着または乾式めっき等の表面処理を行うようにしてもよい。本実施の形態では、プレート111が下部材111と上部材112という2つの部材から構成されるので、従来のように一体形成されているパネルでは工業的に困難であった陽極酸化皮膜処理を行うことができる。これにより、耐腐食性や耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態において、第1凸部111dの端部および第1凸部111dと下本体111aの接続部分、並びに、第2凸部112dの端部および第2凸部112dと上本体112aの接続部分は、円弧状に形成するようにしてもよい。これにより、よどみ点が生じるのを防ぐことができるので、結果として、液体と熱交換器10との間で熱交換を効率的に行うことができる。
(飲料サーバ)
次に、上述した熱交換器10の使用例について説明する。熱交換器10は、図2に示すようなビールや炭酸飲料などの飲料サーバ1に適用することができる。この飲料サーバ1は、ベース21と、このベース21上に設けられた冷却容器22と、冷却容器22内部に収容された熱交換器10と、ベース21上に配置されパイプ23を介して熱交換器10に接続された飲料タンク24と、冷却容器22の一側面に設けられパイプ25を介して熱交換器10に接続されたノズル26と、パイプ27および減圧弁28を介して飲料タンク24に炭酸ガスを供給するガスタンク29とを主に備えている。
(飲料サーバの動作)
次に、飲料サーバ1の動作について説明する。まず、図2に示すように、冷却容器22内部に氷iを投入する。この氷iが熱交換器10上に載置されると、氷iと熱交換器10との間で熱交換され、熱交換器10の熱が中型フィン112bや小型フィン112cを介して氷iに移動し、熱交換器10が冷却される。なお、受熱して溶けた氷iは、熱交換器10下方に貯留される。この貯留された水wと熱交換器10との間でも熱交換が行われ、熱交換器10の熱が大型フィン111bや小型フィン111cを介して水wに移動し、熱交換器10が冷却される。
熱交換器10が冷却されると、減圧弁28を所定の開度に開放して飲料タンク24内部の圧力を上昇させる。この状態でノズル26を開けると、飲料タンク24内部と外部の気圧差により飲料タンク24内部に貯留されていた飲料がパイプ23を介して入口ヘッダ12に送出される。入口ヘッダ12に達した飲料は、プレート111の流路10a内部を流通して出口ヘッダ13に到達し、パイプ25を介してノズル26から外部に放出される。
飲料が流路10a内部を流通する際、飲料と熱交換器10との間で熱交換が行われ、飲料の熱が熱交換器10に移動し、飲料が冷却される。これにより、ノズル26からは、冷却された状態の飲料が放出される。
このように、熱交換器10を飲料サーバ1に適用することにより、流路10a内部を流通する飲料と熱交換器10外部との間でより効果的に熱交換を行うことができる。
なお、図1には、第2係合部111fおよび第4係合部112fが等間隔に3つずつ設けられているが、第2係合部111fおよび第4係合部112fを設ける位置および数量はこれに限定されず、下本体111a上面または上本体112a下面に設けるのであれば、適宜自由に設定することができる。これにより、流路10aを流通させる液体の特性や流量等に応じて熱交換器10を設計することが可能となる。
また、本実施の形態において、入口ヘッダ12および出口ヘッダ13の内部に仕切り板を設け、流路10a内部を流通する液体が入口ヘッダ12と出口ヘッダ13との間を往来するようにしてもよい。これにより、熱交換器10の流路10a内部を流通する液体をより効果的に冷却することができる。
[第2の実施の形態]
(熱交換器)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3に示すように、本実施の形態に係る熱交換器30は、内部に流路30aが形成されたプレート31と、このプレート31の両端部に設けられたヘッダ32とから構成される。
プレート31は、全体として略直方体の形状を有し、下面に平面が形成された下部材311と、上面に平面が形成された上部材312とを備える。プレート31の下部材311と上部材312とは、例えば、JIS−H4100の6063アルミニウム合金等のアルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。便宜上、以下において、流路30aの流通方向を長さ方向、この長さ方向と直交しかつ下部材311および上部材312の平面と平行な方向を幅方向、長さ方向および幅方向と直交する方向を高さ方向という。
下部材311は、平面視略矩形の板の形状を有する下本体311aと、下本体311aの長さ方向に沿った両端部から立設された側壁311bと、下本体311aの上面に所定間隔を隔てて立設された第1凸部311cとを主に備える。また、下本体311aの幅方向の中央部には、下本体311aの上面から立設し、端部が幅方向に折れ曲がった第1係合部311dが形成されている。第1係合部311dは、第1凸部311cと平行に形成されている。
上部材312は、平面視略矩形の板の形状を有する上本体312aと、この上本体312aの長さ方向に沿った両端部から立設された側壁312bと、上本体311aの下面に所定間隔を隔てて立設された第2凸部312cとを主に備える。また、上本体312aの幅方向の中央部には、上本体312aの下面から立設し、下部材311と上部材312とを対向配置したとき、その端部が第1係合部311dと反対方向に折れ曲がった第2係合部312dが形成されている。この第2係合部312dは、第2凸部312cと平行に形成されている。ここで、第1係合部311dと第2係合部312dとは、相俟って間隔維持部として機能し、下部材311と上部材312の間隔が拡がる方向への内圧に対して間隔の維持を行う。
第2凸部312cは、下部材311の対向する位置に第1凸部311cが形成されていない位置に形成される。これにより、第1凸部311cと第2凸部312cとは、幅方向に互い違いに配設される。
このようなプレート31は、下部材311と上部材312とを組み合わせると、図3(c)に示すように、下部材311の上面と上部材312の下面とで構成される断面が波形の形状を有する流路30aが内部に形成される。この流路30aは、第1係合部311dおよび第2係合部312dで幅方向に分割されることにより、複数形成される。
ヘッダ32は、一の面に開口32aを有する箱形の形状を有し、開口32aに対向する面には熱媒体の流出入孔32bが形成されている。このようなヘッダ32は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。
(熱交換器の製造方法)
次に、熱交換器30の製造方法について説明する。熱交換器30の製造工程は、下部材311と上部材312とを用意することから始まる。下部材311と上部材312とは、第1の実施の形態で説明したプレート11の場合と同様、所定の金型を使用して押し出し形材を作製し、これを所定の長さに切断することによって作製することができる。また、所定の鋳型を使用して鋳造によって作製するようにしてもよい。
下部材311と上部材312とが作製されると、上部材312を下部材311の上面に沿ってスライドさせる、または、下部材311の上方から上部材312を嵌め込むことにより、図3に示すように、下部材311と上部材312とを組み合わせる。
このとき、下部材311の第1係合部311dと上部材312の第2係合部312dとは、第1係合部311dの端部と上部材312dの端部とが高さ方向に引っ掛かった状態となることにより、互いに掛合する。
また、下部材311の第1凸部311cは、上部材312に当接しない。同様に、上部材312の第2凸部312cも、下部材311に当接しない。したがって、下部材311と上部材312を組み合わせることにより生成される間隙には、波形の形状に蛇行した断面形状を有する流路30aが形成される。
下部材311と上部材312とが組み合わされると、下部材311の側壁311bと上部材312の側壁312bとの接触面を接合する。この接合は、溶接、ろう付け、摩擦攪拌接合、接着などにより行うことができる。これにより、プレート31が製造される。
プレート31が製造されると、このプレート31の長さ方向の両端にヘッダ32を接合する。これは、溶接により接合したり、Al−Si系またはAl−Si−Cu系などのアルミニウム合金から形成されたろう材により接合したりするようにしてもよい。
以上の工程により、内面に断面が波形の形状の流路30aが形成されたプレート31が作製される。このように作成された熱交換器30の流路30aに、加熱または冷却した気体または流体を流通させることにより、熱交換器10の内部と外部との間で熱交換を行うことができる。
本実施の形態によれば、熱交換器30を構成するプレート31を押出形材から形成することにより、形状、特に長さ方向の寸法を適宜自由に設定することができる。また、プレート31をそれぞれ押出形材からなる下部材311と上部材312という2つの部材から構成することにより、容易に形成することができる。
また、本実施の形態では、下部材311上面に第1係合部311dを、上部材312上面に第2係合部312dをそれぞれ形成し、これらを掛合させている。これにより、下部材311または上部材312の強度を大きくしなくても流路30aを流通する液体によりプレート31内部の圧力の上昇により下部材311と上部材312との間隔が維持され熱交換器の機能を損なうことがない。
また、本実施の形態において、熱交換器30には、陽極酸化皮膜処理、化成皮膜処理、めっき、塗装、真空蒸着または乾式めっき等の表面処理を行うようにしてもよい。本実施の形態では、プレート31が下部材311と上部材312という2つの部材から構成されるので、従来のように一体形成されているパネルでは工業上困難であった陽極酸化皮膜処理を行うことができる。これにより、耐腐食性や耐摩耗性を向上させることができる。
また、本実施の形態において、プレート31の上面または下面には平面が形成されているので、CPUなどをプレート31上に容易に配設することができる。結果として、CPU等の電子機器を効率的に冷却することができる。
(液冷システム)
次に、上述した熱交換器30の使用例について説明する。熱交換器30は、図4に示すような、コンピュータ内部に配設されたCPUを冷却する液冷システム2に適用することができる。この液冷システム2は、発熱体であるCPUを表面に固定した熱交換器30と、熱媒体が輸送する熱を外部に放出するラジエータ41と、熱媒体を循環させるマイクロポンプ42と、温度変化による熱媒体の膨張や収縮を吸収するリザーブタンク43と、これらを接続するパイプ44とを主に備えている。ここで、熱媒体としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液が使用される。
(液冷システムの動作)
次に、液冷システム2の動作について説明する。まず、液冷システム2が導入されたコンピュータの電源がONにされると、熱交換器30の上面または下面に配設されたCPUが作動し、発熱し始める。そして、CPUの熱は、熱交換器30に伝達する。
一方、コンピュータの電源のONに連動して、マイクロポンプ42が作動する。すると、熱媒体は、マイクロポンプ42から熱交換器30の一方のヘッダ32の流出入孔32bに送出され、プレート31の流路30aを流通する。
このとき、熱媒体がプレート31の流路30a内部を流通する間に、熱媒体と熱交換器30のプレート31との間で熱交換され、CPUの熱が熱媒体に伝達し、熱媒体は受熱する。プレート31で受熱した熱媒体は、他方のヘッダ32の流出入孔32bより排出され、パイプ44を経由してラジエータ41に供給され、ラジエータ41において熱媒体の熱が放熱される。そして、温度が低下した熱媒体は、パイプ44を介してマイクロポンプ42とに流れた後、再び熱交換器30に供給される。
従来のヒートシンクは、流路が矩形断面を有していたので、熱媒体を流通させると流路の四隅によどみが生じるため、その部分で熱媒体とヒートシンクとの熱伝達率が低下し熱交換を効率的に行うことができなかった。本実施の形態では、流路30aが断面が波形に蛇行した断面形状を有するので、よどみによる熱伝達率の低下が抑制される。結果として、熱媒体と熱交換器30との間で熱交換を効率的に行うことができる。
なお、図3には、第1係合部311dおよび第2係合部312dが1つずつ設けられているが、第1係合部311dおよび第2係合部312dを設ける位置および数量はこれに限定されず、下本体311a上面または上本体312a下面に設けるのであれば、適宜自由に設定することができる。これにより、流路30aを流通させる液体の特性や流量等に応じて熱交換器30を設計することが可能となる。
また、本実施の形態において、ヘッダ32の内部に仕切り板を設け、流路30a内部を流通する液体が一対のヘッダ32間を往来するようにしてもよい。これにより、熱交換器30の表面に配設されたCPUをより効果的に冷却することができる。
[第3の実施の形態]
(熱交換器)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5に示すように、本実施の形態に係る熱交換器50は、内部に流路50aが形成されたプレート51と、このプレート51の両端部に設けられたヘッダ52,52’とから構成される。
プレート51は、全体として略直方体の形状を有し、下面側に形成された平面状の下部壁511と、この下部壁511と対向配置されプレート51の上面側に形成された平面状の上部壁512と、下部壁511と上部壁512の流路50aに沿った方向の両端部に形成された側壁513とを備える。このようなプレート51は、一体に形成されており、内部に流路50aを形成する中空部が2つ形成されている。プレート51は、JIS−H4100の6063アルミニウム合金等のアルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。便宜上、以下において、流路50aの流通方向を長さ方向、この長さ方向と直交しかつ下部壁511および上部壁512の平面と平行な方向を幅方向、長さ方向および幅方向と直交する方向を高さ方向という。
プレート51の下部壁511の上面には、所定間隔を隔てて立設された第1凸部511aを備え、上部壁512の下面には所定間隔を隔てて立設された第2凸部512aが形成されている。また、下部壁511と上部壁512の幅方向の中央部には、下部壁511と上部壁512とを繋ぐ仕切壁511bが形成される。この仕切壁511bは、間隔維持部として機能し、下部壁511と上部壁512の間隔が拡がる方向への内圧に対してその間隔を維持するよう機能するとともに、下部壁511と上部壁512の間隔を狭める方向への外圧に対して、その間隔の維持するよう機能する。
第1凸部511aと第2凸部512aとは、幅方向に互いに違いに配設される。また、第1凸部511aと上部壁512とは、離間して配設される。同様に、第2凸部512aと下部壁511とは、離間して配設される。
このようなプレート51の流路50aは、下部壁511、上部壁512、第1凸部511a、第2凸部512aおよび仕切壁511bにより形成される空間から構成される。これにより、流路50aの断面は、波形の形状に形成される。また、流路50aは、仕切壁511bによって上記空間が分割されることにより、2つの流路50a1,50a2が形成される。
ヘッダ52は、一の面に開口52aを有する箱形の形状を有し、開口52aに対向する面には、熱媒体の流入孔52b1および流出孔52b2が形成されている。また、ヘッダ52の内部には、ヘッダ52の内部を2つに仕切るとともに、プレート51に取り付けた際に仕切壁511bに当接する仕切壁52cが形成されている。このようなヘッダ52は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される。
ヘッダ52’は、ヘッダ52と同等の形状を有する。なお、ヘッダ52'には、流入孔52b1、流出孔52b2および仕切壁52cが形成されていない。
(熱交換器の製造方法)
次に、熱交換器50の製造方法について説明する。熱交換器50の製造工程は、プレート51を用意することから始まる。
プレート51は、所定の金型を使用して押出形材を作成し、これを所定の長さに切断することによって作成することができる。また、所定の鋳型を使用して鋳造によって作製するようにしてもよいし、断面長方形の部材を用意して切削により流路50aを形成するようにしてもよい。
プレート51が製造されると、このプレート51の長さ方向の両端に、ヘッダ52,52’を接合する。これは、溶接により接合したり、Al−Si系またはAl−Si−Cu系などのアルミニウム合金から形成されたろう材によりろう付け接合したりするようにしてもよい。
以上の工程により、内面に断面が波形の形状の流路50aが形成されたプレート51が作製される。このように作製された熱交換器50の流路50aに、加熱または冷却した気体または流体を流通させることにより、熱交換器10の内部と外部との間で熱交換を行うことができる。具体的には、熱媒体は、流入孔52b1よりヘッダ52に流入し、プレート51の片側の流路50a1を通って反対側のヘッダ52’に流入し、プレート51の他方の流路50a2を通ってヘッダ52に流入し、流出孔52b2から排出される。本実施の形態では、流路50aが断面が波形に蛇行した断面形状を有するため、よどみによる熱伝達率の低下が抑制されるので、熱媒体と熱交換器50との間で熱交換を効率的に行うことができる。
なお、本実施の形態によれば、熱交換器50を構成するプレート51を押出形材から形成すれば、形状、特に長さ方向の寸法を適宜自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、仕切壁511bにより下部壁511および上部壁512を結合して両者の間隔を維持している。これにより、下部壁511、上部壁512の強度を大きくしなくても、流路50aを流通する液体によりプレート51内部の圧力の上昇により下部壁511と上部壁512との間隔が維持され、熱交換器50の機能を損なうのを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、プレート51の上面または下面に平面が形成されているので、CPUなどをプレート51上に容易に配設することができる。結果として、CPU等の電子部品を効率的に冷却することができる。
本発明は、液冷システム等の冷却用熱交換器、放熱装置用熱交換器、熱媒体を閉鎖回路で利用する熱交換器や開放型の回路で利用する熱交換器等の各種熱交換器に適用することができる。
第1の実施の形態の熱交換器の構成を示す要部断面図である。 飲料サーバの構成を示す模式図である。 (a)は第2の実施の形態の熱交換器の平面図、(b)は熱交換器の正面図構成、(c)は(a)のI-I線断面図である。 液冷システムの構成を示すブロック図である。 (a)は第3の実施の形態の熱交換器の平面図、(b)は熱交換器の正面図構成、(c)は(a)のI-I線断面図である。
符号の説明
1…飲料サーバ、2…液冷システム、10…熱交換器、10a…流路、11…プレート、12…入口ヘッダ、13…出口ヘッダ、21…ベース、22…冷却容器、23…パイプ、24…飲料タンク、25…パイプ、26…ノズル、27…パイプ、28…減圧弁、29…ガスタンク、30…熱交換器、30a…流路、31…パネル、32…ヘッダ、32a…開口、32b…流出入孔、41…ラジエータ、42…マイクロポンプ、43…リザーブタンク、44…パイプ、50…熱交換器、50a,50a1,50a2…流路、51…プレート、52,52’…ヘッダ、52b1…流入孔、52b2…流出孔、52c…仕切壁、111…下部材、111a…下本体、111b…大型フィン、111c…小型フィン、111d…第1凸部、111e…第1係合部、111f…第2係合部、112…上部材、112a…上本体、112b…中型フィン、112c…小型フィン、112d…第2凸部、112e…第3係合部、112f…第4係合部、311…下部材、311a…下本体、311b…側壁、311c…第1凸部、311d…第1係合部、312…上部材、312a…上本体、312b…側壁、312c…第2凸部、312d…第2係合部、511…下部壁、511a…第1凸部、511b…仕切壁、512…上部壁、512a…第2凸部、513…側壁。

Claims (6)

  1. 熱媒体である流体を流通させる流路を内部に少なくとも1つ有し、前記熱媒体の熱と外部との間で熱交換する熱交換器であって、
    前記流路の前記流体の流通方向と直交する断面が波形の形状を有する
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 第1の部材と、
    この第1の部材と組み合わされる第2の部材と
    を備え、
    前記流路は、互いに組み合わされた前記第1の部材と前記第2の部材間に形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記第1の部材と前記第2の部材は、前記流路内部に互いの間隔を維持する間隔維持部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 前記第1の部材と前記第2の部材は、前記流通方向に沿った両端部で互いに結合される
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記両端部は、かしめ、摩擦攪拌接合、溶融溶接、ろう付けおよび接着のうち少なくとも何れか1つにより互い固定される
    ことを特徴とする請求項4記載の熱交換器。
  6. 前記第1の部材および前記第2の部材は、アルミニウム合金により形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱交換器。
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