JP2007231758A - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 排気中のPMを捕集するDPFの再生時に、煤を確実に燃焼させる。
【解決手段】 DPFに担持されている触媒の劣化に伴って、PM中のSOFの燃焼温度が上昇する。その一方、PM中の煤(Soot)の燃焼温度はあまり変化しないが、劣化が進むと上昇する。そこで、SOFの燃焼温度を検出し、所定のしきい値を超えたときに、煤を燃焼させるための再生目標温度を上昇させる。
【選択図】 図13
【解決手段】 DPFに担持されている触媒の劣化に伴って、PM中のSOFの燃焼温度が上昇する。その一方、PM中の煤(Soot)の燃焼温度はあまり変化しないが、劣化が進むと上昇する。そこで、SOFの燃焼温度を検出し、所定のしきい値を超えたときに、煤を燃焼させるための再生目標温度を上昇させる。
【選択図】 図13
Description
本発明は、排気通路に排気中の微粒子を捕集するフィルタを備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置に関し、特にそのフィルタの再生技術に関する。
従来、特許文献1に示されるように、排気通路に微粒子捕集用フィルタを配置し、所定の再生条件にてフィルタの温度を上昇させる再生処理を行ってフィルタに捕集されている微粒子を燃焼除去することが行われている。
特開2001−342819号公報
ところで、フィルタに捕集される微粒子には、不溶成分である煤の他、未燃炭化水素(HC)等のSOF(可溶性有機物質;Soluble Organic Fraction)が含まれており、これらの成分はそれぞれ燃焼温度が異なる。
すなわち、SOFは、比較的低温で燃焼することから、通常運転中にも除去可能であるが、煤は、高温でないと燃焼しないので、所定の再生条件にてフィルタの温度を所定の再生目標温度まで上昇させる必要がある。
すなわち、SOFは、比較的低温で燃焼することから、通常運転中にも除去可能であるが、煤は、高温でないと燃焼しないので、所定の再生条件にてフィルタの温度を所定の再生目標温度まで上昇させる必要がある。
また、フィルタの劣化、詳しくはフィルタに担持されている触媒の劣化に対し、SOFの燃焼温度は比例的に上昇するが、煤の燃焼温度はさほど影響を受けない。しかし、触媒の劣化がある程度進むと、煤の燃焼温度をより高くする必要があることが、本発明者らの検討によって明らかとなった。
本発明は、このような検討結果を踏まえ、フィルタの劣化状態を的確に捉えて、フィルタ再生時の煤の燃焼を確実ならしめるようにすることを目的とする。
本発明は、このような検討結果を踏まえ、フィルタの劣化状態を的確に捉えて、フィルタ再生時の煤の燃焼を確実ならしめるようにすることを目的とする。
このため、本発明は、フィルタに捕集されている微粒子中のSOFの燃焼温度を検出し、これに応じて、微粒子中の煤を燃焼させるための再生目標温度を変更する構成とする。
本発明によれば、SOFの燃焼温度に基づいてフィルタの劣化状態を正確にとらえることができ、これに応じて、フィルタ再生時の目標温度を変更することで、フィルタが劣化しても、煤を確実に燃焼させることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すディーゼルエンジンのシステム図である。
ディーゼルエンジン1の吸気通路2には可変ノズル型の過給機3の吸気コンプレッサが備えられ、吸入空気は吸気コンプレッサによって過給され、インタークーラ4で冷却され、吸気絞り弁5を通過した後、コレクタ6を経て、各気筒の燃焼室内へ流入する。燃料は、コモンレール式燃料噴射装置により、すなわち、高圧燃料ポンプ7により高圧化されてコモンレール8に送られ、各気筒の燃料噴射弁9から燃焼室内へ直接噴射される。燃焼室内に流入した空気と噴射された燃料はここで圧縮着火により燃焼し、排気は排気通路10へ流出する。
図1は本発明の一実施形態を示すディーゼルエンジンのシステム図である。
ディーゼルエンジン1の吸気通路2には可変ノズル型の過給機3の吸気コンプレッサが備えられ、吸入空気は吸気コンプレッサによって過給され、インタークーラ4で冷却され、吸気絞り弁5を通過した後、コレクタ6を経て、各気筒の燃焼室内へ流入する。燃料は、コモンレール式燃料噴射装置により、すなわち、高圧燃料ポンプ7により高圧化されてコモンレール8に送られ、各気筒の燃料噴射弁9から燃焼室内へ直接噴射される。燃焼室内に流入した空気と噴射された燃料はここで圧縮着火により燃焼し、排気は排気通路10へ流出する。
排気通路10へ流出した排気の一部は、EGRガスとして、EGR装置により、すなわち、EGR通路11によりEGR弁12を介して、吸気側へ還流される。排気の残りは、過給機3の排気タービンを通り、これを駆動する。
ここで、排気通路10の排気タービン下流には、排気浄化のため、酸化触媒13、吸着型NOx触媒14、ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(以下「DPF」という)15を設けてある。
ここで、排気通路10の排気タービン下流には、排気浄化のため、酸化触媒13、吸着型NOx触媒14、ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(以下「DPF」という)15を設けてある。
酸化触媒13は、排気中のHC、COを酸化処理する。
吸着型NOx触媒14は、排気中のNOxを吸着するもので、リッチ雰囲気にてNOxを脱離浄化可能である。
DPF15は、排気中の微粒子(Particulate Matter;以下「PM」という)を捕集するもので、再生時のPMの燃焼を促進するために触媒が担持されている。
吸着型NOx触媒14は、排気中のNOxを吸着するもので、リッチ雰囲気にてNOxを脱離浄化可能である。
DPF15は、排気中の微粒子(Particulate Matter;以下「PM」という)を捕集するもので、再生時のPMの燃焼を促進するために触媒が担持されている。
エンジンコントロールユニット(以下「ECU」という)20には、エンジン1の制御のため、図示しないエンジン回転数センサ、アクセル開度センサ、吸入空気量検出用エアフローメータからの信号の他、酸化触媒13上流に設けられた排気温度センサ21、DPF15入口側の排圧を検出する排圧センサ22、DPF15の温度(DPF15出口側の排気温度)を検出するDPF温度センサ23、DPF15出口側に設けられて排気空燃比を検出するλセンサ24などからの信号が入力されている。
ECU20は、これらの入力信号に基づいて、燃料噴射弁9による燃料噴射の燃料噴射量及び噴射時期制御のための燃料噴射弁9への燃料噴射指令信号、吸気絞り弁5への開度指令信号、EGR弁12への開度指令信号等を出力する。
ここにおいて、ECU20では、DPF15の再生や、吸着型NOx触媒14の再生(NOx脱離浄化及び硫黄被毒解除)のための制御を行うようにしており、かかる再生制御について、以下に詳細に説明する。
ここにおいて、ECU20では、DPF15の再生や、吸着型NOx触媒14の再生(NOx脱離浄化及び硫黄被毒解除)のための制御を行うようにしており、かかる再生制御について、以下に詳細に説明する。
図2〜図9はECU20にて実行されるDPF及びNOx触媒の再生制御のフローチャートであり、所定時間毎に繰り返し実行される。
先ず図2のメインフローチャートから説明する。
S1では、エンジン回転数センサやアクセル開度センサから、エンジンの運転状態を読込む。
先ず図2のメインフローチャートから説明する。
S1では、エンジン回転数センサやアクセル開度センサから、エンジンの運転状態を読込む。
S2では、NOx触媒のNOx堆積量を検知する。NOx堆積量の検知は、例えば、特許第2600492号公報の第6頁に記載されているNOx堆積量の計算のように、エンジン回転数の積算値や走行距離の積算値から推測する計算方法を用いればよい。
S3では、NOx触媒の硫黄堆積量を検知する。硫黄堆積量の検知は、上記のNOx堆積量の計算と同様に、エンジン回転数の積算値や走行距離の積算値から推測する計算方法を用いればよい。
S3では、NOx触媒の硫黄堆積量を検知する。硫黄堆積量の検知は、上記のNOx堆積量の計算と同様に、エンジン回転数の積算値や走行距離の積算値から推測する計算方法を用いればよい。
S4では、DPFのPM堆積量を検知する。DPFのPM堆積量を直接検知することは困難であるので、DPF入口側の排圧をモニタすることで、PM堆積量を予測する。PM堆積量が増えれば、当然に排圧が上昇するからである。また、前回の再生からのエンジン回転数や走行距離の積算と排圧とを組み合せてPM堆積量を検知するのも一つの方法である。
S5では、DPF再生モード中であることを示すregフラグが立っているかを判定する。DPF再生モードである場合はregフラグ=1であるので、S101(図3)以降のDPF再生モードの制御へ進む。
S6では、NOx触媒の硫黄被毒解除モード中であることを示すdesulフラグが立っているかを判定する。硫黄被毒解除モードである場合はdesulフラグ=1であるので、S201(図4)以降の硫黄被毒解除モードの制御へ進む。
S6では、NOx触媒の硫黄被毒解除モード中であることを示すdesulフラグが立っているかを判定する。硫黄被毒解除モードである場合はdesulフラグ=1であるので、S201(図4)以降の硫黄被毒解除モードの制御へ進む。
S7では、NOx触媒のNOx再生モード(リッチスパイクモード)中であることを示すspフラグが立っているかを判定する。リッチスパイクモードである場合はspフラグ=1であるので、S301(図5)以降のリッチスパイクモードの制御へ進む。
S8では、DPFのPM堆積量が所定量PM1に達して再生時期になったかを判定する。PM1に達したか否かは、DPF入口側の排圧が、図10に示す運転条件(エンジン回転数Ne及び燃料噴射量Q)に応じた排圧しきい値を超えたか否かにより判定する。また、前回の再生からの走行距離が所定距離を超え、かつ排圧しきい値を超えている場合に、再生時期と判定する方法でもよい。再生時期と判定された場合は、S401(図6)でregフラグ=1として、DPF再生要求を出す。
S8では、DPFのPM堆積量が所定量PM1に達して再生時期になったかを判定する。PM1に達したか否かは、DPF入口側の排圧が、図10に示す運転条件(エンジン回転数Ne及び燃料噴射量Q)に応じた排圧しきい値を超えたか否かにより判定する。また、前回の再生からの走行距離が所定距離を超え、かつ排圧しきい値を超えている場合に、再生時期と判定する方法でもよい。再生時期と判定された場合は、S401(図6)でregフラグ=1として、DPF再生要求を出す。
S9では、NOx触媒の硫黄堆積量が所定量SM1に達して再生時期になったかを判定する。SM1に達して、硫黄被毒解除が必要と判定された場合は、S501(図7)でdesulフラグ=1として、硫黄被毒解除要求を出す。
S10では、NOx触媒のNOx堆積量が所定量NOx1に達して再生時期になったかを判定する。NOx1に達して、NOx再生が必要と判定された場合は、S601(図8)でspフラグ=1として、NOx再生要求(リッチスパイク要求)を出す。
S10では、NOx触媒のNOx堆積量が所定量NOx1に達して再生時期になったかを判定する。NOx1に達して、NOx再生が必要と判定された場合は、S601(図8)でspフラグ=1として、NOx再生要求(リッチスパイク要求)を出す。
S11では、DPFのPM堆積量が、DPF(これに担持されている触媒)の劣化状況に応じた再生目標温度の変更制御に有効な範囲(PM2〜PM1)になっているかを判定する。例えば、予め決められた量PM2より少ない場合は、SOFの発熱が十分得られないため、また予め決められた量PM1より多い場合は、SOFの発熱が大きくなりすぎるため、判定が難しいからである。PM2<PM堆積量<PM1と判定された場合は、S701(図9)以降の再生目標温度の変更制御へ進む。
図3はDPF再生要求(regフラグ=1)時に実行されるDPF再生モードのフローチャートである。
S101では、DPF再生のため、排気λを目標値に制御する。ここで、排気λの目標値はPM堆積量に応じて設定し、図11に示すように、PM堆積量が少ない場合は、目標λを大きく、PM堆積量が多い場合は、目標λを小さく設定する。目標λへの制御は、要求トルク相当の要求燃料噴射量と目標λとから目標空気量を計算し、この目標空気量を実現するように、吸気絞り弁を制御し、その上で、微調整のため、エアフローメータにより実空気量を検出し、実空気量=目標空気量となるように、EGR弁でフィードバック制御する。
S101では、DPF再生のため、排気λを目標値に制御する。ここで、排気λの目標値はPM堆積量に応じて設定し、図11に示すように、PM堆積量が少ない場合は、目標λを大きく、PM堆積量が多い場合は、目標λを小さく設定する。目標λへの制御は、要求トルク相当の要求燃料噴射量と目標λとから目標空気量を計算し、この目標空気量を実現するように、吸気絞り弁を制御し、その上で、微調整のため、エアフローメータにより実空気量を検出し、実空気量=目標空気量となるように、EGR弁でフィードバック制御する。
S102では、DPF温度が再生目標温度の上限値T1以上であるかを調べる。また、S103では、DPF温度が再生目標温度の下限値T2以下であるかを調べる。再生目標温度は、DPFの新品状態では、例えば、下限値T2=600℃、上限値T1=620℃に設定される。
S103での判定の結果、DPF温度が再生目標温度の下限値T2以下であれば、S107へ進んで、噴射時期をリタード(遅角)し、排気温度を上昇させて、DPF温度を上昇させる。また、S102での判定の結果、DPF温度が再生目標温度の上限値T1以上であれば、S108へ進んで、噴射時期をアドバンス(進角)し、排気温度を低下させて、DPF温度を低下させる。このような噴射時期制御により、DPF温度を再生目標温度(下限値T2〜上限値T1)に制御する。
S103での判定の結果、DPF温度が再生目標温度の下限値T2以下であれば、S107へ進んで、噴射時期をリタード(遅角)し、排気温度を上昇させて、DPF温度を上昇させる。また、S102での判定の結果、DPF温度が再生目標温度の上限値T1以上であれば、S108へ進んで、噴射時期をアドバンス(進角)し、排気温度を低下させて、DPF温度を低下させる。このような噴射時期制御により、DPF温度を再生目標温度(下限値T2〜上限値T1)に制御する。
DPF温度が再生目標温度(下限値T2〜上限値T1)に維持されている場合は、S104へ進む。
S104では、DPF温度が再生目標温度に維持されている状態で、所定時間tdpfreg経過したかを判定する。所定時間tdpfreg経過すれば、確実にDPFに捕集されているPMが燃焼除去されるので、その場合は、S105、S106へ進む。
S104では、DPF温度が再生目標温度に維持されている状態で、所定時間tdpfreg経過したかを判定する。所定時間tdpfreg経過すれば、確実にDPFに捕集されているPMが燃焼除去されるので、その場合は、S105、S106へ進む。
S105では、DPFの再生が終了したので、噴射時期制御を停止して、DPFの加熱を停止する。
S106では、DPF再生モードを終了すべく、regフラグを0にする。
図4はNOx触媒の硫黄被毒解除要求(desulフラグ=1)時に実行される硫黄被毒解除モードのフローチャートである。
S106では、DPF再生モードを終了すべく、regフラグを0にする。
図4はNOx触媒の硫黄被毒解除要求(desulフラグ=1)時に実行される硫黄被毒解除モードのフローチャートである。
S201では、NOx触媒の硫黄被毒解除のため、排気λをストイキに制御する。目標λ(ストイキ)への制御は、前述のように、吸気絞り弁とEGR弁とを用いて行う。
S202では、NOx触媒温度が所定温度T3以上かを判定する。例えばBa系のNOx触媒を用いる場合はリッチ〜ストイキ雰囲気で600℃以上にする必要があることから、T3は600℃以上に設定される。
S202では、NOx触媒温度が所定温度T3以上かを判定する。例えばBa系のNOx触媒を用いる場合はリッチ〜ストイキ雰囲気で600℃以上にする必要があることから、T3は600℃以上に設定される。
S202での判定の結果、NOx触媒温度がT3未満の場合は、S208へ進んで、噴射時期をリタード(遅角)し、排気温度を上昇させて、NOx触媒温度を上昇させる。
NOx触媒温度がT3以上の場合は、S203へ進む。
S203では、NOx触媒温度がT3以上の状態で、所定時間tdesul 経過したかを判定する。所定時間tdesul 経過すれば、硫黄被毒が解除されるので、S204〜S207へ進む。
NOx触媒温度がT3以上の場合は、S203へ進む。
S203では、NOx触媒温度がT3以上の状態で、所定時間tdesul 経過したかを判定する。所定時間tdesul 経過すれば、硫黄被毒が解除されるので、S204〜S207へ進む。
S204では、硫黄被毒解除が終了したので、ストイキ運転を解除する。
S205では、硫黄被毒解除モードを終了すべく、desulフラグを0にする。
S206では、NOx触媒のNOx堆積量を0にし、S207では、spフラグを0にする。硫黄被毒解除を行うことで、NOx触媒が長時間ストイキにさらされることにより、同時にNOx再生が行われることから、触媒の硫黄堆積量を0にするのみならず、NOx堆積量を0にすると共に、NOx再生要求が出ていた場合に、これを解除する意味で、spフラグを0にする。
S205では、硫黄被毒解除モードを終了すべく、desulフラグを0にする。
S206では、NOx触媒のNOx堆積量を0にし、S207では、spフラグを0にする。硫黄被毒解除を行うことで、NOx触媒が長時間ストイキにさらされることにより、同時にNOx再生が行われることから、触媒の硫黄堆積量を0にするのみならず、NOx堆積量を0にすると共に、NOx再生要求が出ていた場合に、これを解除する意味で、spフラグを0にする。
図5はNOx再生要求(spフラグ=1)時に実行されるNOx再生モード(リッチスパイクモード)のフローチャートである。
S301では、NOxの脱離浄化のためのリッチスパイクを行うため、排気λを所定の目標λに制御する。目標λへの制御は、前述のように、吸気絞り弁とEGR弁とを用いて行う。
S301では、NOxの脱離浄化のためのリッチスパイクを行うため、排気λを所定の目標λに制御する。目標λへの制御は、前述のように、吸気絞り弁とEGR弁とを用いて行う。
S302では、リッチ化状態で、所定時間tspike 経過したかを判定する。所定時間tspike 経過すれば、NOxが脱離浄化されるので、S303へ進む。
S303では、リッチ運転を解除すると共に、リッチスパイクモードを終了すべく、spフラグを0にする。
図9はDPF再生モードでの目標温度(上限値T1、下限値T2)を変更する再生目標温度変更制御のフローチャートである。
S303では、リッチ運転を解除すると共に、リッチスパイクモードを終了すべく、spフラグを0にする。
図9はDPF再生モードでの目標温度(上限値T1、下限値T2)を変更する再生目標温度変更制御のフローチャートである。
フローチャートの説明に先立って、本制御の原理について説明する。
DPFに捕集されるPMには、煤(以下「Soot」という)とSOFとがあるが、図12に示されるように、SOFは比較的低温(例えば200℃以上)で燃焼し、Sootは高温(例えば600℃以上)で燃焼する。
ここで、DPF(詳しくはDPFに担持されている触媒)の劣化に伴って、図12に示すように、SOFの燃焼温度は次第に高くなる(例えば、200℃→300℃)が、Sootの燃焼温度はあまり影響を受けない。しかし、触媒の劣化が更に進むと、Sootも燃えにくくなり、その燃焼温度も上昇する。従って、この場合には、Sootを確実に燃焼させるため、DPF再生モードでの目標温度を高くする必要がある。
DPFに捕集されるPMには、煤(以下「Soot」という)とSOFとがあるが、図12に示されるように、SOFは比較的低温(例えば200℃以上)で燃焼し、Sootは高温(例えば600℃以上)で燃焼する。
ここで、DPF(詳しくはDPFに担持されている触媒)の劣化に伴って、図12に示すように、SOFの燃焼温度は次第に高くなる(例えば、200℃→300℃)が、Sootの燃焼温度はあまり影響を受けない。しかし、触媒の劣化が更に進むと、Sootも燃えにくくなり、その燃焼温度も上昇する。従って、この場合には、Sootを確実に燃焼させるため、DPF再生モードでの目標温度を高くする必要がある。
そこで本発明では、DPFの劣化により、SOFの燃焼温度が上昇することから、SOFの燃焼温度を検出し、これが所定温度(図13中のしきい値)より高くなった時点で、再生目標温度を変更する。例えば、新品状態での下限値T2=600℃、上限値T1=620℃から、下限値T2=650℃、上限値T1=670℃に変更する。
SOFの燃焼温度は、DPF出口側の排気温度によって検出し、より具体的には、通常運転時に、予め決められた運転条件にて、DPF出口側の排気温度のピーク値として検出すればよい。
SOFの燃焼温度は、DPF出口側の排気温度によって検出し、より具体的には、通常運転時に、予め決められた運転条件にて、DPF出口側の排気温度のピーク値として検出すればよい。
フローチャートに沿って説明する。
S701では、燃料噴射量が予め決められた範囲(Q2〜Q1)にあるかを判定する。図13に示すように、温度上昇に関してSOFの燃焼ピークが劣化により高温側にシフトするのを検出するので、DPF温度が単調に変化(上昇)することが望ましく、且つ急激な温度変化も好ましくないことから、燃料噴射量が予め決められた範囲にあるかを判定するのである。
S701では、燃料噴射量が予め決められた範囲(Q2〜Q1)にあるかを判定する。図13に示すように、温度上昇に関してSOFの燃焼ピークが劣化により高温側にシフトするのを検出するので、DPF温度が単調に変化(上昇)することが望ましく、且つ急激な温度変化も好ましくないことから、燃料噴射量が予め決められた範囲にあるかを判定するのである。
S702では、DPF温度が予め決められた範囲(Tdpf2〜Tdpf1)にあるかを判定する。具体的には、SOFの燃焼ピークがシフトする、例えばTdpf2=150℃からTdpf1=500℃の範囲にあるかを判定する。
S703では、SOFの燃焼温度を、DPF温度(DPF出口側の排気温度)のピーク値として検出する。このピーク値は、DPF温度の上昇履歴から求めることができる。また、温度変化の微分値をとり、この微分値が予め決められた値より大きい場合をSOFの燃焼による温度ピーク値としてもよい。
S703では、SOFの燃焼温度を、DPF温度(DPF出口側の排気温度)のピーク値として検出する。このピーク値は、DPF温度の上昇履歴から求めることができる。また、温度変化の微分値をとり、この微分値が予め決められた値より大きい場合をSOFの燃焼による温度ピーク値としてもよい。
S704では、S703で検出した温度ピーク値が、Soot再生目標温度の変更を要する温度Tdpfxまで達しているか(劣化が進行しているか)を判定する。
S705では、温度ピーク値が、Soot再生目標温度の変更を要する温度を超えているので、Soot再生目標温度を上昇させる。具体的には、例えば、新品状態での下限値T2=600℃、上限値T1=620℃から、下限値T2=650℃、上限値T1=670℃に変更する。
S705では、温度ピーク値が、Soot再生目標温度の変更を要する温度を超えているので、Soot再生目標温度を上昇させる。具体的には、例えば、新品状態での下限値T2=600℃、上限値T1=620℃から、下限値T2=650℃、上限値T1=670℃に変更する。
本実施形態によれば、DPFに捕集されているPM中のSOFの燃焼温度を検出し、これに応じて、PM中のSootを燃焼させるための再生目標温度を変更することにより、特に、SOFの燃焼温度が予め決められた温度より高くなった場合に、再生目標温度を上昇させることで、DPFの劣化状態にかかわらず、DPF再生時に、燃費や運転性の維持を図りつつ、Sootを確実に燃焼させることができる。
また、本実施形態によれば、SOFの燃焼温度を、DPF出口側の排気温度によって検出することで、検出が容易となる。
また、本実施形態によれば、SOFの燃焼温度を、DPF出口側の排気温度のピーク値として検出することで、比較的簡単に検出できる。
また、本実施形態によれば、SOFの燃焼温度の検出は、予め決められたエンジン運転条件にて行うことにより、誤検出を防止できる。特に、エンジン側の負荷低下による排気温度の低下が起こるような場合に検出を中止することで、検出ミスを防止できる。
また、本実施形態によれば、SOFの燃焼温度を、DPF出口側の排気温度のピーク値として検出することで、比較的簡単に検出できる。
また、本実施形態によれば、SOFの燃焼温度の検出は、予め決められたエンジン運転条件にて行うことにより、誤検出を防止できる。特に、エンジン側の負荷低下による排気温度の低下が起こるような場合に検出を中止することで、検出ミスを防止できる。
1 ディーゼルエンジン
2 吸気通路
3 過給機
5 吸気絞り弁
9 燃料噴射弁
10 排気通路
12 EGR弁
13 酸化触媒
14 吸着型NOx触媒
15 DPF
20 ECU
22 排圧センサ
23 DPF温度センサ
2 吸気通路
3 過給機
5 吸気絞り弁
9 燃料噴射弁
10 排気通路
12 EGR弁
13 酸化触媒
14 吸着型NOx触媒
15 DPF
20 ECU
22 排圧センサ
23 DPF温度センサ
Claims (5)
- 排気通路に排気中の微粒子を捕集するフィルタを備える一方、所定の再生条件にて前記フィルタの温度を上昇させる再生処理を行って前記フィルタに捕集されている微粒子を燃焼除去する再生処理手段を備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
前記フィルタに捕集されている微粒子中のSOFの燃焼温度を検出し、これに応じて、前記再生処理手段により前記フィルタに捕集されている微粒子中の煤を燃焼させるための再生目標温度を変更することを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。 - 前記SOFの燃焼温度が予め決められた温度より高くなった場合に、前記再生目標温度を上昇させることを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
- 前記SOFの燃焼温度を、前記フィルタの出口側の排気温度によって検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
- 前記SOFの燃焼温度を、前記フィルタの出口側の排気温度のピーク値として検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
- 前記SOFの燃焼温度の検出は、予め決められたエンジン運転条件にて行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006051876A JP2007231758A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | ディーゼルエンジンの排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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